JP2729031B2 - 共振応答を改善したヘッド・ガイド・アセンブリ - Google Patents

共振応答を改善したヘッド・ガイド・アセンブリ

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JP2729031B2
JP2729031B2 JP7012395A JP1239595A JP2729031B2 JP 2729031 B2 JP2729031 B2 JP 2729031B2 JP 7012395 A JP7012395 A JP 7012395A JP 1239595 A JP1239595 A JP 1239595A JP 2729031 B2 JP2729031 B2 JP 2729031B2
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープ駆動装置に関し、
特に衝撃を絶縁し、かつ共振応答を改善した可動テープ
・ヘッドを有するテープ・ヘッド・ガイド・アセンブリ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ処理システムでは一般に、大量の
データ(すなわちレコード)を記憶することが必要があ
り、それらのデータは効率良くアクセスでき、そして変
更して、再記憶できなければならない。データ処理シス
テムでは、種々のデータ記憶媒体が用いられるが(電子
メモリ、ダイレクト・アクセス記憶装置(DASD)、
ならびに磁気テープ)、磁気テープは、例えばギガバイ
トといった大量のデータを低コストで記憶できるという
点で有利である。テープ記憶装置はしばしばバックアッ
プのために用いられる。すなわち、ある記憶媒体に記憶
されたデータが、安全のために磁気テープにも記憶され
る。データのバックアップをとることは、データ消失に
よる損失が甚大である多くのビジネスにとって、必須要
件である。一般に、例えばテラバイトといった大量のバ
ックアップ・データが、テープを選択してバックアップ
・データの読み取り/書き込みを行うロボット・ピッカ
(robotic picker)を用いてテープ・ラ
イブラリに記憶される。テープに記憶できるデータの容
量が大きいほど、データ・バックアップに要するコスト
は低下し、またライブラリの効率も向上する。
【0003】情報記憶に関連する分野では、例えば、テ
ープを薄くすることによって、カートリッジあるいはリ
ールに収められるテープの長さを増大させ、テープに記
憶できるデータ量を増加させている。また、例えばIB
Mの“Improved Data Recording Capability (IDRC) ”
などのデータ圧縮技術によって記憶できるデータ容量を
拡大することもできる。このような技術によって非圧縮
の場合に比べ、データ密度を2〜5倍に高めることがで
きる。
【0004】磁気テープ媒体およびテープ・ヘッド技術
の進歩によって、(各トラックの幅を狭くすることで)
磁気テープ上のトラックの数を多くでき、またテープ・
ヘッド上の読み取り/書き込み素子の数を増やすことが
できた結果、データの記憶容量はさらに増大している。
9トラックのテープが長年に渡って標準となっている。
さらに最近は、IBMの、12.7mm(1/2イン
チ)幅のテープを用いる3490−E型磁気テープ・サ
ブシステムでは、36個の読み取り/書き込み素子を備
えたヘッド素子を使用しており、データ記憶容量は80
0メガバイトとなっている(データ圧縮を行った場合に
は2ギガバイト以上となる)。この3490−E型磁気
テープ・サブシステムは双方向のリニア・レコーディン
グを行う(ヘリカル・スキャン・レコーディングとは異
なり)。
【0005】ヘッド素子の組を交互に配置することによ
って、テープ巻き戻しの回数を低減でき、従って性能が
向上する。このようなインターリーブ・ヘッドでは、読
み取り素子/書き込み素子構成の素子対が(ヘッドを正
面から見た場合)、逆構成の書き込み素子/読み取り素
子構成の素子対と交互に配置され、そして各素子対がテ
ープ上の1つのトラックに対応している。テープが第1
の方向に走行するとき、ある素子構成の上記素子対は、
読み取りの後、書き込みを行うという形で、対応するト
ラック(例えば偶数番号のトラック)をアクセスする。
逆にテープが反対方向に走行する場合には、逆構成の素
子対が、それぞれに対応するトラック(例えば、奇数番
号のトラック)を、この場合にも読み取りの後、書き込
みを行うという形でアクセスする。このようにトラック
数を多くして性能を高めるためには、読み取り/書き込
み素子を接近させて配置し、その数を多くする必要があ
る。3490−Eサブシステムで使用されているテープ
・ヘッドは、薄膜堆積技術によって形成された磁気抵抗
トランスジューサである。
【0006】歴史的には、テープ媒体上のトラックの数
は、テープ・ヘッド上に設けることができる素子の数に
よって制限されていた。その結果、トラックの数より少
ない数の読み取り/書き込み素子の組を備えたヘッドに
よって、テープを処理するよう、テープ駆動装置は構成
されていた。トラックはグループ分けされ、各グループ
は同数のトラックを含み、その数は読み取り/書き込み
素子の組の数に一致している。そして、すべてのトラッ
ク・グループをアクセスするため、ヘッドはテープを横
断する方向に、ステッピング・モータや、ボイス・コイ
ル駆動スプリングを用いて移動される。その移動位置の
数は、トラック・グループの数と同じである。8つの読
み取り/書き込み素子の組を備え、3つの指示位置に移
動できるヘッドは、8本のトラックから成る3つのグル
ープに分割された、合計24のトラックを有するテープ
に対応できる。指示位置間のヘッドの移動距離は、トラ
ックのグループを交互に配置することによって短縮する
ことができる。例えば、0〜23番のトラックを、それ
ぞれが8本のトラックから成る3つのグループに分けた
とすると、第1のグループには0,3,6,…,21番
のトラックを割り当て、ヘッドが指示位置0でそれらを
アクセスできるようにする。同様に、第2のグループに
は1,4,7,…,22番のトラックを割り当て、ヘッ
ドが指示位置1でそれらをアクセスできるようにする。
さらに第3のグループには2,5,8,…,23番のト
ラックを割り当て、ヘッドが指示位置2でそれらをアク
セスできるようにする。
【0007】記憶容量は増大してきているが、それでも
さらなる大容量化が望まれており、12.7mm幅のテ
ープで、64トラックや、さらに128トラックも実現
できよう。しかし、このような狭いトラックを多数有す
るテープでは、マルチトラック・ヘッドの位置を以上の
ように移動するようにしたとしても、データの記録およ
び読み取りにおける精度と信頼性の点で限界がある。す
なわち、トラックの位置決め誤りの問題が発生する。こ
れは例えば、テープ・エッジの振動、熱膨張、収縮、テ
ープの走行パスの誤り、テープ上でのトラックのフォー
マッティングの誤りなどが原因となる。12.7mm幅
のテープで、128のトラックを設けた場合、各トラッ
クの幅は約8μmとなり、その結果、テープがわずかに
動揺するだけでも、信号は大きく劣化し、クロストーク
やドロップアウトが発生する。
【0008】従来のようにヘッドが固定されていた場合
には、トラックの位置決め誤りなどに容易に対処するこ
とができる。しかし、現在では、トラックが狭くなって
いるだけでなく、ヘッドはサーボ制御されている。従っ
て、ヘッドはホーム・ポジションに固定されなければな
らず、トラック・グループ間をサーボ制御で移動すると
き、高い精度を実現しなければならない。このようなサ
ーボ制御ヘッドは、共振を起させ、トラックの位置決め
誤りの原因となる外部からのショックや振動から絶縁さ
れていなければならず、そして自身のサーボによる動き
によって生じる共振にも抵抗力を持っている必要があ
る。
【0009】そのため、ショック、振動、ヘッドの移動
による共振を最小限に抑えて、サーボ制御ヘッドを正確
に位置決めする方法および装置が実現されることが望ま
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁気
テープ装置のための改良したヘッド・ガイド・アセンブ
リを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、ショックおよび振動
に対する絶縁性ならびに共振レスポンスの点で改良され
たテープ・ヘッドを有するテープ装置を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープ駆動装
置において、テープ・ヘッドの共振を低減しつつ、テー
プ・ヘッドの厳密な位置決めを維持する方法を提供す
る。厳密なテープ・ヘッド位置決めにはスキューとラッ
プ・アングルが含まれ、テープ・ヘッドは、テープ・パ
スを有するヘッド・ガイド・アセンブリ上に取り付けら
れる。本発明の方法は、(a)前記テープ・ヘッドを剛
体ではあるが軽量のビームに固定するステップを含み、
前記剛体ビームは、テープ・ヘッドの前方および側方で
の位置合わせのための位置合わせパッドを有し、(b)
前記テープ・ヘッドが前記テープ・パスに直角に移動で
きるように、前記剛体ビームを重量のあるベースに可動
的に取り付けるステップと、(c)前記重量ベースをヘ
ッド・ガイド支持部材内にキングピンによって位置決め
し、スキュー調整のために前記テープ・ヘッドを位置合
わせする際、前記重量ベースは前記キングピンを中心に
回転され、そして、前記重量ベースを、スキュー調整さ
れた位置にロックして、前記スキューが調整された状態
を維持するステップと、(d)前記キングピンと前記重
量ベースとを前記ヘッド・ガイド支持部材に対して貫入
させることによって、前記テープ・ヘッドのラップ・ア
ングルを調整し、そして、前記キングピンを前記ラップ
・アングルが調整された位置でロックして、前記ラップ
・アングルが調整された状態を維持するステップと、
(e)アウトハウス・アセンブリによって前記重量ベー
スを前記ヘッド・ガイド支持部材に機械的に接続するス
テップとを含み、前記アウトハウス・アセンブリは、ス
テップ(c)、(d)によるテープ・ヘッドの位置調整
された状態を維持して、前記テープ・ヘッドに対するピ
ッチ共振を低減させることを特徴とする。
【0013】本発明はまた、磁気テープに対するデータ
の読み取り/書き込みを行う、サーボ制御された磁気テ
ープ・ヘッド・ガイド・アセンブリを提供する。その磁
気テープ・ヘッドはスキューおよびラップ・アングルに
関して厳密に調整され、前記磁気テープ・ヘッド・ガイ
ド・アセンブリは、前記磁気テープ・ヘッドに対するシ
ョックを絶縁し、かつ磁気テープ・ヘッドの共振を低減
する。前記磁気テープ・ヘッド・ガイド・アセンブリ
は、重量ベース部材と、前記重量ベース部材に可動的に
取り付けられた軽量ビーム部材とを備え、この軽量ビー
ム部材は、それに取り付けられた前記磁気テープ・ヘッ
ドがテープ・パスと直角の方向に移動することを可能と
する。堅固に補強した構造を持つヘッド・ガイド支持部
材は、前記重量ベース部材を前記ヘッド・ガイド支持部
材に対して回転かつ貫入可能に取り付けるキングピンを
支持する。そして前記重量ベース部材は、ジョイスティ
ックのように、前記キングピンを中心に回転され、前記
磁気テープ・ヘッドのスキューが調整される。さらに、
キングピンをヘッド・ガイド支持部材内に貫入させて、
磁気テープ・ヘッドのラップ・アングルが調整される。
第1のくさびクランプはキングピンを重量ベース部材に
ロックし、第2のくさびクランプはキングピンをヘッド
・ガイド・アセンブリにロックする。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。全図面を通じて同一の要素には同一の符号を
付した。データ処理に用いる磁気テープ装置を例に本発
明について説明する。図1において、データ処理システ
ムは、少なくとも1つのホスト中央処理ユニット(CP
U)1(例えば、IBMのシステム/370やIBMの
エンタープライズ・システム/9000(ES/900
0))によって制御され、データの格納、取り出し、操
作を行う。このデータ処理システムは1以上の磁気テー
プ装置を有している。そして、磁気テープ装置は少なく
とも1台のコントロール・ユニット2および少なくとも
1台の磁気テープ記録再生装置10を有している。コン
トロール・ユニット2は、1つ以上のチャネル・アダプ
タ3を経てCPU1よりコマンドおよびデータを受け取
り、それらに基づいて装置10を制御する。装置10は
例えばIBMの磁気テープ駆動装置(IBM3490−
E型磁気テープ駆動装置など)であり、データフォーマ
ットは予め決められている。
【0015】装置10は、磁気テープ媒体の扱いを制御
するモーション・コントローラ11と、磁気変換ヘッド
(以下、ヘッドという)15を操作する読み取り/書き
込み回路を有するデータ・コントローラ12と、テープ
・パス16(テープ供給リールを有するテープ・カート
リッジ13と、テープ巻取りリール14とを有する)と
を備えている。磁気テープ17はテープ・パス16上を
移送され、ヘッド15においてテープ17に対するデー
タの読み取り/書き込みが行われる。データ・コントロ
ーラ12は、コントロール・ユニット2内のフォーマッ
ト・コントローラ5に接続されている。そしてコントロ
ーラ5はチャネル・アダプタ3に接続されている。さら
に、フォーマット・コントローラ5はデータ・フロー6
を有し、このデータ・フロー6は、磁気テープ17上の
エンド・オブ・ブロック(EOB)のマークを検出す
る。
【0016】モーション・コントローラ11は、コント
ロール・ユニット2内のコマンド・ユニット4に接続さ
れ、コマンド・ユニット4はチャネル・アダプタ3に接
続されている。コマンド・ユニット4は、チャネル・ア
ダプタ3を経てCPU1よりコマンドを受け取り、装置
10の機械的な動作を制御する。コマンド・ユニット4
はさらに、チャネル・アダプタ3と磁気テープ17との
間の、フォーマット・コントローラ5およびデータ・コ
ントローラ12を経るデータの流れを制御する。
【0017】図2は、本発明による磁気テープ駆動装置
(装置10)を示す分解図である。装置10はベース・
ユニット20を有し、それには電源29、種々の電子回
路カード28(モーション・コントローラ11、データ
・コントローラ12など)、デック・アセンブリ25、
ならびに送風アセンブリ21が取り付けられている。デ
ック・アセンブリ25には、ローダ機構22、駆動モー
タ(図示せず)、パントカム・アセンブリ24、ならび
に“D”ベアリング・アセンブリ26(以下、ヘッド・
ガイド・アセンブリ26という)が取り付けられてい
る。ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23はヘッド
・ガイド・アセンブリ26に取り付けられている。装置
10は、ホスト・コンピュータに接続された単独の、自
動テープローダ・システムに用いることができ、また、
マルチ・ドライブ自動データ格納検索システム(ライブ
ラリ)に用いることもできる。
【0018】動作時には、磁気テープ17が巻き付けら
れた供給リールを有する着脱式テープ・カートリッジ1
3が、ベース・ユニット20の前面のスロットからロー
ダ・アセンブリ22に挿入される。パントカム・アセン
ブリ24は磁気テープ17の自由端に設けられたリーダ
(leader)・ブロックに係合し、磁気テープを引
いてヘッド・ガイド・アセンブリ26の周囲にまわし、
ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23に取り付けら
れた磁気テープ・ヘッド15を通って磁気テープ17を
テープ・パス16に配置する(図1)。次にリーダ・ブ
ロックは、デック・アセンブリ25上の巻取りリール1
4(図1)に係合され、その結果、磁気テープ17に対
する情報の読み取り/書き込みを行える状態となる。な
お、図2では、装置10が巻取りリールを有し、供給リ
ールのみを収容したテープ・カートリッジを装着すると
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、供給
リールと巻取りリールの両方を備えたテープ・カートリ
ッジを用いることも可能である。
【0019】図3はヘッド・アクチュエータ・アセンブ
リ23を構成する要素を示す分解図である。ヘッド・ア
クチュエータ・アセンブリ23はベース部材302と、
ビーム部材304と、ベース部材302に取り付けられ
た複数の永久磁石から成る磁気アセンブリ300とを有
している。磁気アセンブリ300はキーパー305と1
つ以上の磁石303を有している。ビーム部材304に
は、ほぼ平坦な電気的コイル310が固定されている
(ヨークと同心の円筒形のボイスコイルに対向して)。
このコイルは磁石303の間の磁界内に配置される。ビ
ーム部材304の外面にはマルチトラック磁気抵抗(M
R)トランスジューサ308(以下、ヘッド308とい
う)が装着されている。ビーム部材304の上端および
下端は、平行な上端および下端のたわみ材326,32
8によってベース部材302の上部および下部にそれぞ
れ、ブラケット314およびネジ316によって接続さ
れている(なお、これ以外の取り付け方法も可能であ
る)。従ってビーム部材304はベース部材302から
距離をおいて保持される。
【0020】ホース318はビーム部材304に固定さ
れ、吹き付け手段としてヘッド308内に空気を送り、
磁気テープをヘッド308から離れさせる。その結果、
早送りあるいは巻き戻しの際、磁気テープ17がヘッド
308に付着することを防止できる。また、光学的タコ
メータがアクチュエータ・アセンブリ23内に好適に組
み込まれており、ヘッド308を移動させるとき、ビー
ム位置がコントローラ・ユニット2(図1)にフィード
バックされる。光学的タコメータは、ベース部材302
に装着された光センサ320と、光センサ320内のス
ロットを通じて配置された関連するインデックス・スト
リップ322とを有している。このインデックス・スト
リップ322はビーム部材304に取り付けられ、ビー
ム部材と共に移動する。
【0021】図4は、ベース部材302に固定されたヘ
ッド・アクチュエータ・アセンブリ23と共にヘッド・
ガイド・アセンブリ26を示している。ベース部材30
2はまたヘッド・ガイド支持部材403に接続されてい
る。ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23の種々の
要素はさまざまなブラケットおよびネジによって互いに
固定され、そして、ヘッド308、コイル310、なら
びに光センサ320は種々のケーブル(ヘッド308の
リボン・ケーブル402など)によって装置10の回路
カード28に接続されている。ビーム部材304の動き
に伴うリボン・ケーブル402による機械的な干渉を低
減するため、リボン・ケーブル402は、ビーム部材3
04の側部に沿って上方に、そしてベース部材302か
ら外側方向に、ビーム部材304の翼面322によって
ガイドされている(図3)。
【0022】動作時に、磁気テープ17の特定のトラッ
クの組をアクセスする場合、モーション・コントローラ
11(図1)はコイル310に電流を供給する。その結
果、電磁界が発生し、磁石303の磁界と干渉して、ビ
ーム部材304を主位置に保持しようとするたわみ部材
326,328の力に抗する力を発生する。この力によ
ってビーム部材304(コイル310が取り付けられて
いる)は、軸A(図4)に沿ってテープ・パス(軸B)
を横断する方向に移動する。ヘッド・アクチュエータ・
アセンブリ23がシーク・モード、すなわちインデック
ス・モードにあるとき、コイル310に供給される電流
は比較的大きく、ビーム部材304の移動量は1〜3本
のトラックを横断する比較的大きなものとなり(±24
0μm)、トランスジューサ素子は所望のトラック上に
適切に保持される。ヘッド・アクチュエータ・アセンブ
リ23がトラック追従モードにある場合には、サーボ・
ループは、ヘッド308のサーボ・トラッキング要素か
らの位置誤差信号に応答して、コイル電流を高周波数で
微調整し、トランスジューサとトラックとが正確に位置
決めされた状態を維持する(ビーム部材304の移動は
約±4μm)。
【0023】一般に、ビーム部材304をベース部材3
02に接続するたわみ部材(スプリング)326,32
8は、ヘッド308の必要な横断移動を可能とするよ
う、十分に柔軟である必要があるが、柔軟すぎると、ま
た硬すぎると、磁気テープ17がヘッド308を通過す
る際のトラック位置決め誤り(TMR;track m
is−registration)を素早く補正するサ
ーボ・ループおよびヘッド308の能力が低下する。ま
た、たわみ部材が硬すぎると、ビーム部材304を動か
すために、コイル310に強い電流を流す必要がある
が、それによってたわみ部材にストレスが加わり、寿命
が短縮する結果となる。さらに、たわみ部材は、ヘッド
308の移動およびトラッキング・モーションがほぼ線
形となるようなものとすべきであり、そのときビーム部
材304、ベース部材302、ならびにたわみ部材32
6,328はこのような移動の際、平行四辺形を形成す
る。また、ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23全
体は、磁気テープ17に対するヘッド308の読み取り
/書き込み能力を低下させないようにするため、ねじれ
などの望ましくない振動や動きを発生するショック、振
動、反力に極めて強いものとしなければならない。
【0024】上述したような望ましいトラック・アクセ
ス動作を達成するため、ヘッド・アクチュエータ・アセ
ンブリ23はいくつかの重要な条件を満たす必要があ
る。すわなち、(a)必要な部品をすべて収容して、移
動するヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23の総重
量はできる限り小さくする;(b)ヘッド・アクチュエ
ータ・アセンブリはコンパクトで、バランスのとれたも
のとする;(c)単体として機能する非常に硬いアセン
ブリとする;(d)例えば1600Hz以下の共振モー
ドを避け、特にヘッドを意図して移動させる方向の第1
のモードでは、その共振モードは40Hz以下とする;
(e)ヘッド308は例えば数μm内に正しく位置決め
し、例えば30グラムまでのショックに耐えるようクラ
ンプし、そして広い温度および湿度範囲内で安定なもの
とする。
【0025】図5は、ビーム・ボディー504を含むビ
ーム部材304の上部斜視図である。ビーム部材304
は非磁性体とし、そして、応答性を高め、ビーム部材3
04およびそれに取り付けられた部品を駆動するための
コイル310に流す電流を低減するため、ビーム部材3
04はアルミニウムあるいはマグネシウムによって作製
し、その重さは7グラム程度とする。図に示されている
ように、ビーム部材304はリボン・ケーブル402、
ヘッド308(左モジュールおよび右モジュールから成
る)、VCMコイル310、ならびにインデックス・ス
トリップ322がが取り付けられている。
【0026】ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23
をヘッド・ガイド・アセンブリ26に取り付けるとき
は、ヘッド308は複数の面において正確に位置合わせ
する必要がある。ビーム部材304のパッド508はそ
の位置合わせに役に立つ。すなわち、位置合わせ手段
(図示せず)をその部分に配置し、左ヘッド・モジュー
ルおよび右ヘッド・モジュールの頂点を、前面Zに対し
て数μm内に設定する。同様に、パッド509は、前面
Zに直交する側面Xにおけるヘッド308の位置合わせ
に役立つ。ヘッド308の垂直面Yでの位置合わせは、
テープ・リフタ・ブロック502の面510によって達
成できる。このテープ・リフタ・ブロック502はま
た、ヘッド308の左右モジュールのエア・ベアリング
面への加圧空気の導管を与える。
【0027】ヘッド308の左右のモジュールは、2つ
のデュアル・ニブ(dual nib)511によって
側面Xに対して固くクランプされている。そのクランプ
力はトーション・ビーム512によって与えられ、バル
クヘッド517によってデュアル・ニブ511に伝達さ
れる。重要なことであるが、テンション・ビーム(te
nsion beam)512およびバルクヘッド51
7が回転しても、スロット514によって、インデック
ス・ストリップ322へは力が伝わらないようになって
いる。従って、インデックス・ストリップ322は前面
Zに対して直角の状態を維持し、その結果、光センサ3
20(図3)からの信号の劣化を防止している。インデ
ックス・ストリップ322はストッパ515,516に
よって正確に位置設定される。すなわち、インデックス
位置合わせがビーム部材304内で行われている。VC
Mコイル310は、チャネル513を経てビーム部材3
04に接合されている。このチャネル513によってV
CMコイル310は適切に配置され、また表面の広い範
囲を保護されている。
【0028】ビームをベースに接続する普通の薄い長方
形のリーフ・スプリングを有するヘッド・アクチュエー
タ・アセンブリは、約30Hzの第1の固有振動周波数
に対し周波数応答を有し、アクチュエータの結合スプリ
ング/質点系を与え、一方、約500Hzの第2の固有
振動周波数に対し周波数応答を有し、スプリングの端部
が固定されているかのようなスプリング系を与える。ア
クチュエータ・アセンブリ23のトラッキング周波数
は、128トラックの磁気テープのトラックに正確に追
従するためには約500Hzであることが望ましい。3
0Hzという第1の固有振動周波数は十分に低く、サー
ボ・ループの動作周波数から大きく外れており、補正あ
るいフィルタ除去できる。第2の固有振動周波数の50
0Hzという周波数は、サーボ動作の周波数の範囲内に
あり、必要な情報の劣化なしに補正あるいはフィルタ除
去することはできない。従って、正確なトラッキングに
影響を与える振動が発生する可能性がある。
【0029】図6は、たわみ部材326,328を取り
付けたビーム部材304の底部を示す斜視図である。ヘ
ッド308に電気的に接続するリボン・ケーブル402
(図4)は、厚さが例えば0.0074mm、幅は例え
ば20mmであり、このような寸法によって電気的な要
求を満たし、また必要な柔軟性を得ている。リボン・ケ
ーブル420はスペーサ518,519間にクランプさ
れて位置決めされ、また歪を解放するようになってい
る。スペーサ518はつなぎ柱521内に伸びており、
VCMコイル310の上部に完全に接触し、接合されて
いる。このようにして、VCMコイル310の中心とス
ペーサ518,519との間に共線つなぎが生成され、
その結果、VCMコイル体310、およびビーム・ボデ
ィー504の、歪解放構造体(スペーサ518,51
9)の周囲の曲げモーメントを回避できるようになって
いる。つなぎ柱521の1つの効果は、ビーム・ボディ
ー504中央部での曲げモード共振を、約300Hzか
ら1500Hz以上に変えることである。さらに、つな
ぎ柱521はヘッド308の支持ベースとしての役目も
果たす。
【0030】スペーサ518はまた、台形の拡張部32
2(以下、翼322という)を有し、内部スペースを均
一に保って、リボン・ケーブル402が擦れることを防
止している。リボン・ケーブル402による摩擦が生じ
ると、バネ力が不安定となり、たわみ部材326,32
8の移動機能を使用できなくしてしまう。翼322はリ
ボン・ケーブル402の端部に接合されており、ケーブ
ル402を保持するという第2の機能を持っている。こ
れによって、ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23
が動作するとき、リボン・ケーブル402のねじれを防
止し、リボン・ケーブルが適切に曲るようになってい
る。翼322を用いることによって低周波数の共振を避
けることができる。
【0031】タブ520は、ヘッド・アクチュエータ・
アセンブリ23内の、予め取り付けられた1対のカンチ
レバー・スプリング(図示せず)に接触しており、カン
チレバー・スプリング(クラッシュ・ストッパ)は、ビ
ーム部材304の動きを軟らかく制限している。クラッ
シュ・ストッパはタブ520と共に、ヘッド308に対
してホーム・ポジション基準を与えている。その位置で
光センサ320は、例えば5μmの範囲内で繰り返し測
定できるように初期化される。クラッシュ・ストッパは
負荷が50グラムの場合、動きが2μm以下となるよう
に設計されているが、負荷が150グラムを越える場合
には、スプリングのように変位する。
【0032】ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23
は装置10のバランスから機械的に分離されており、そ
の結果、ビーム部材304における外部振動の影響が低
減され、そしてビーム部材304を介して伝わる、装置
10の他の部品における振動の影響が低減される。これ
は、部分的にはベース部材302を重い材料で形成する
ことにより達成できる。しかし、ベース部材302が、
磁気アセンブリ300と干渉することを防止し、またヘ
ッド308に干渉することを防止するためには、ベース
部材302は非磁性体によって形成しなけれならない。
望ましくは、ベース部材302は、重さが例えば約30
0グラムの黄銅によって作製する。
【0033】図7は、ヘッド・アクチュエータ・アセン
ブリ23の直上で且つヘッド・ガイド支持部材403に
対して動作するヘッド308を正確に位置決めするため
の可能な幾つかの力方向を示している。これらの調整力
方向は、ペネトレーション(ラップ・アングル調整)、
アジマスあるいスキュー、ヨー、ピッチ、ならびにトラ
ック位置決め(ホーム・ポジション)である。ヘッド・
ガイド・アセンブリ26は、ヘッド308を支持するた
めのプラットフォームであるだけでなく、位置決め時の
移動、およびヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23
によるトラック間の上下移動(典型的には数十μm)の
ためのプラットフォームでもあり、また、トラック追従
移動(典型的には数μm)のためのプラットフォームで
もある。ヘッド・ガイド・アセンブリ26は、制御ユニ
ット4のコマンドに基づいて上下に移動するが、その
際、読み取り/書き込み動作が妨げられないよう、外部
からの駆動要因は排除しなければならない。
【0034】図8は、組み立て前の状態における、ヘッ
ド・アクチュエータ・アセンブリ23のヘッド・ガイド
支持部材403に対する関係を示している。ヘッド30
8は、ベース部材302に接続されたビーム304によ
って、ヨー、ピッチ、トラック位置決めの各方向で位置
が設定される。2つの厳密な調整、すなわちペネトレー
ションとスキューの調整は、ヘッド・アクチュエータ・
アセンブリ23をヘッド・ガイド支持部材403に接続
した後に行われる。ヘッド・アクチュエータ・アセンブ
リ23はヘッド・ガイド支持部材403に、キングピン
801によって接続される。このピンは、ベース部材3
02の穴802内に挿入され、さらにヘッド・ガイド支
持部材403の穴803に挿入される。ヘッド・アクチ
ュエータ・アセンブリ23はキングピン801を中心に
ジョイスティックのように回転させて、スキュー(アジ
マス)調整が行われ、さらに、穴803内で出し入れす
ることによりペネトレーションの調整、すなわちラップ
・アングルの調整が行われる。キングピン801はま
た、ベース部材302の支持手段としても機能し、振動
を絶縁するため、例えば鋼鉄やセラミックなど、引っ張
り応力の大きい材料によって作製される。ペネトレーシ
ョンの調整、すなわちラップ・アングルの調整は数μm
の精度で行われる。従ってキングピン801は調整後
に、最小のずれで(理想的にはずれないようにする)、
固定、すなわちロックされなければならない。
【0035】図9は、キングピン801がヘッド・ガイ
ド支持部材403およびベース部材302にいかに固定
されるかを詳しく示している。2つのくさびピン804
が穴802に隣接する穴に挿入される。各くさびピン8
04はほぼ平坦な押圧面806を有し、それらはキング
ピン801を挟み、その曲面の接線方向に移動して、キ
ングピン801を押える。ネジ805がくさびピン80
4内にねじ込まれ、その結果、くさびピン804は互い
に近づく方向に引っ張られ、それらの押圧面806がキ
ングピン801の曲面に接し、そしてキングピン801
が穴802内に固定される。これによりキングピン80
1はほとんど動かなくなり、スキュー調整状態が厳密に
維持される。キングピン801は、ネジ815およびく
さびピン814(各くさびピン814は押圧面816を
有している)によって、ペネトレーションの調整状態を
変えることなく、同様にヘッド・ガイド支持部材403
に固定される。
【0036】図10に、ヘッド・ガイド支持部材403
に対して、ネジ1001〜1004を有するアウトハウ
ス・アセンブリ401を示している。ベース部材30
2、キングピン801、ならびにヘッド・ガイド支持部
材403は、ヘッド308に対するショックおよび共振
を最小限とするよう設計されているが、しかしピッチ方
向での共振はさらに低減することが望ましい。ヘッド3
08が異なるトラック・グループをアクセスするため、
上下に移動したとき、あるいは、ヘッド・ガイド・アセ
ンブリ23に対する外部からの振動が加わったとき、ロ
ッキング・モード・タイプの振動(ピッチ)が発生す
る。アウトハウス・アセンブリ401はさらにベース部
材302を接続し補強して、補償のための応答ピーク
(Q)を低減させ、共振に対する安定性を向上させてい
る。繰り返しになるが、ペネトレーション方向およびス
キュー方向の厳密な調整状態は、アウトハウス・アセン
ブリ401による上記補強によって影響を受けないよう
にする必要がある。従って、アウトハウス・アセンブリ
401は、実際の物理的な位置合わせに影響しないよう
設計されている。アウトハウス・アセンブリ401は、
ベース部材302の背面を補強し、また、ベース部材3
02側面の光センサ320に近い部分を補強する。
【0037】ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ23
を正しく取り付けるため、ネジ1001〜1004は次
の手順で締め付けを行う。まず、アウトハウス・アセン
ブリ401をベース部材302の背面にネジ1001に
よって取り付ける。次に、アウトハウス・アセンブリ4
01をヘッド・ガイド支持部材403の前面における第
1の位置に前面のネジ1002によって取り付ける。こ
れらのネジはネジ1001にほぼ直角である。この時点
で、アウトハウス・アセンブリ401により、ヘッド・
アクチュエータ・アセンブリ23のピッチ方向の動きに
対する構造的な強度が得られる。その後、2つの背面ネ
ジ1003により、アウトハウス・アセンブリ401を
ヘッド・ガイド支持部材403の前面における第2の位
置に取り付ける。この第2の位置は前面の第1の位置と
ほぼ同一の面(平行)上にある。ヘッド・ガイド支持部
材403の第2の位置にアウトハウス・アセンブリ40
1を取り付けることにより、ピッチ方向の動きに対して
さらに抵抗力が増す。ピッチ方向の動きはヘッド・ガイ
ド支持部材403をねじるような動きであるため、第2
の位置への取り付けによって、上記抵抗力が増大する。
最後に、クランプ1005をネジ1004によって取り
付け、ビーム部材302の側部を固定する。
【0038】ヘッド・ガイド・アセンブリ26はさまざ
まな振動やショックにさらされ、それによってデータの
読み取り/書き込みの性能が劣化する可能性がある。特
にテープ・ヘッド308をテープ17上に予め記録され
たトラックに対してサーボ・トラッキングするとき、振
動やショックの影響が大きい。このような振動やショッ
クは、装置の出荷、装置10近辺でのロボットの移動お
よび通過(テープ・カートリッジの選択や排除にロボッ
トを用いた場合)、装置10のフレーム/ラック・ドア
や側面の開閉、ならびに地震などの自然災害によって発
生する。ヘッド・ガイド・アセンブリ26の絶縁、従っ
てテープ・ヘッド308の絶縁は、緩衝部材によって装
置10を浮かせることにより達成される。このような緩
衝部材は、振動やショックから絶縁するため、その固有
振動周波数が非常に低くなるように設計される。また、
装置10がどの方向に揺れてもいいように必要なスペー
スが確保される。
【0039】図11は、デック・アセンブリ25をショ
ックから絶縁するため、ベース・ユニット20によって
支持した緩衝部材1101を示す。緩衝部材1101
は、組み立てが容易なスタッド・マウント形の緩衝部材
である。4つの緩衝部材1101(図には2つを示す)
が、デック・アセンブリ25の重心からほぼ等距離の位
置に配置されている。各緩衝部材1101は、例えば約
67キログラムの重量を支持している。
【0040】図12は、緩衝部材1101をより詳しく
示す図である。緩衝部材1101は、スタッド1202
によって金属板による台座構造体1201に保持され
る。この金属板構造体の厚さは、例えば2.5mmであ
る(なお、塊状の台座を用いてもよい)。各台座構造体
1201はベース・ユニット20の垂直壁によって分離
され、その結果、必要な方向での高い剛性が得られてい
る。緩衝部材1101は2つの層から成る。外側の層1
203の材料は例えばネオプレンであり、硬く、そして
スプリングのように振舞う。内側の層1204はよりソ
フトな粘弾性材料によって作製されており、ダンピング
の役割を果たす。緩衝部材1101の固有振動周波数
は、例えば31Hzである。また、垂直方向の揺れ幅は
3mm、水平方向の揺れ幅は1mmである。
【0041】以上、サーボ制御テープ・ヘッドによって
マルチ・トラック・テープに対してデータの読み取り/
書き込みを行う磁気テープ装置について説明した。この
装置では、サーボ制御される磁気テープ・ヘッドは、ス
キューおよびラップ・アングルに関して正確に調整さ
れ、また、ショック対策が施されており、そして、磁気
テープ・ヘッドに対する共振が低減されている。この磁
気テープ装置は、磁気テープ・ヘッドに対するデータの
送受信を行うデータ・コントロール回路と、磁気テープ
・ヘッドをサーボ制御するモーション・コントロール回
路とを備えている。磁気テープ・ヘッドに対する共振を
低減するため、重量のある非磁性体のベース部材が用い
られている。軽量の非磁性体のビーム部材が、重量のあ
る上記ベース部材に可動的に取り付けられており、ビー
ム部材に取り付けられた磁気テープ・ヘッドを、テープ
・パスに直角に移動できるようになっている。この軽量
ビーム部材は複数のパッドを有し、磁気テープ・ヘッド
を前面および側面において正確に位置合わせしている。
ヘッド・ガイド支持部材は堅固に補強した構造を有し、
重量ベース部材を構造的に支持する。重量ベース部材は
キングピンによってヘッド・ガイド支持部材に回転かつ
貫入可能に取り付けられ、その結果、重量ベース部材を
ジョイスティックのようにキングピンを中心に回転させ
て、磁気テープ・ヘッドのスキューを調整し、さらにキ
ングピンをヘッド・ガイド支持部材内に貫入させて、磁
気テープ・ヘッドのラップ・アングルを調整することが
できる。第1のくさびクランプはほぼ平坦な押圧面を有
し、その面でキングピンの曲面を接線方向にくさび押し
して、キングピンを重量ベース部材に、重量ベース部材
がほぼ不動となるようロックする。第2のくさびクラン
プもほぼ平坦な押圧面を有し、その面でキングピンの曲
面を接線方向にくさび押しして、キングピンをヘッド・
ガイド・アセンブリに、キングピンがほぼ不動となるよ
うロックする。さらにアウトハウス・アセンブリは重量
ベース部材を、位置合わせされたテープ・ヘッドに影響
を与えることなく、ヘッド・ガイド支持部材に接続す
る。このアウトハウス・アセンブリによってテープ・ヘ
ッドのピッチ共振が低減する。アウトハウス・アセンブ
リは重量ベース部材の背面に、ヘッド・ガイド支持部材
の前面に直角に取り付けられる。アウトハウス・アセン
ブリはさらに重量ベース部材の側部に取り付けられる。
デック・アセンブリは磁気テープ駆動装置内でヘッド・
ガイド・アセンブリを支持する。
【0042】以上、本発明について、望ましい実施例を
もとに説明したが、当業者にとって明らかなように、本
発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態およ
び詳細の点で種々に変形することは可能である。例え
ば、重量、強度、磁気の方向など、重要な要件が満たさ
れるなら、材料は種々に変更してもよい。さらに、構造
体を互いに取り付ける手段は、本発明の範囲内で変更す
ることできる。
【0043】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。 (1)テープ装置において、テープ・パスを有するヘッ
ド・ガイド・アセンブリ上に取り付けられたテープ・ヘ
ッドの共振を低減しつつ、スキューとラップ・アングル
を含む厳密なテープヘッド位置合わせを維持する方法で
あって、(a)前記テープ・ヘッドを、テープ・ヘッド
の前方および側方での位置合わせのための位置合わせパ
ッドを備える剛体ビームに固定するステップと、(b)
前記テープ・ヘッドが前記テープ・パスに直角に移動で
きるように、前記剛体ビームを重量のあるベースに可動
的に取り付けるステップと、(c)前記重量ベースをヘ
ッド・ガイド支持部材内にキングピンによって位置決め
し、スキュー調整のために前記テープ・ヘッドを位置合
わせする際、前記重量ベースは前記キングピンを中心に
回転され、そして、前記重量ベースを、スキュー調整さ
れた位置にロックして、前記スキューが調整された状態
を維持するステップと、(d)前記キングピンと前記重
量ベースとを前記ヘッド・ガイド支持部材に対して貫入
させることによって、前記テープ・ヘッドのラップ・ア
ングルを調整し、そして、前記キングピンを前記ラップ
・アングルが調整された位置にロックして、前記ラップ
・アングルが調整された状態を維持するステップと、
(e)ステップ(c)、(d)によるテープ・ヘッドの
位置合わせされた状態を維持しつつ、前記テープ・ヘッ
ドに対するピッチ共振を低減させるアウトハウス・アセ
ンブリによって前記重量ベースを前記ヘッド・ガイド支
持部材に機械的に接続するステップと、を含むことを特
徴とする方法。 (2)前記重量ベースは、ステップ(c)のスキュー調
整に先立って、前記キングピンにロックされることを特
徴とする上記(1)に記載の方法。 (3)前記キングピンは、ステップ(d)のラップ・ア
ングル調整に続いて、前記ヘッド・ガイド支持部材にロ
ックされることを特徴とする上記(2)に記載の方法。 (4)前記重量ベースは、ステップ(c)において、第
1のくさびクランプを締めつけることによって前記キン
グピンにロックされることを特徴とする上記(3)に記
載の方法。 (5)前記重量ベースは、ステップ(d)において、第
2のくさびクランプを締めつけることによって前記ヘッ
ド・ガイド支持部材に固定されることを特徴とする上記
(4)に記載の方法。 (6)前記第1、第2のくさびクランプを締めつけると
き、前記テープ・ヘッドは数μm以上は移動せず、その
結果、スキューおよびラップ・アングルが正確に調整さ
れた状態が維持されることを特徴とする上記(4)に記
載の方法。 (7)前記機械的に接続するステップ(e)は、(f)
前記アウトハウス・アセンブリを前記重量ベースの背面
に取り付ける第1の取り付けステップと、(g)前記ア
ウトハウス・アセンブリを、前記背面に実質的に直角
な、前記ヘッド・ガイド支持部材の前面の第1の位置に
取り付ける第2の取り付けステップと、(h)前記アウ
トハウス・アセンブリを前記前面の、前記第1の位置に
実質的に平行な、第2の位置に取り付ける第3の取り付
けステップと、(i)前記背面にほぼ直角な、前記重量
ベースの側面を前記アウトハウス・アセンブリに取り付
ける第4の取り付けステップと、を含むことを特徴とす
る上記(1)に記載の方法。 (8)(j)前記ヘッド・ガイド・アセンブリをデック
・アセンブリに取り付け固定するステップをさらに含む
ことを特徴とする上記(7)に記載の方法。 (9)(k)フレームからのショックを絶縁するため、
前記デック・アセンブリを緩衝部材によって前記フレー
ムに取り付けるステップをさらに含むことを特徴とする
上記(8)に記載の方法。 (10)磁気テープに対するデータの読み取り/書き込
みを行い、磁気テープ・ヘッドはスキューおよびラップ
・アングルに関して厳密に調整され、前記磁気テープ・
ヘッドに対するショックを絶縁し、かつ前記磁気テープ
・ヘッドの共振を低減する、サーボ制御された磁気テー
プ・ヘッド・ガイド・アセンブリであって、重量ベース
部材と、前記重量ベースに可動的に取り付けられた軽量
ビーム部材とを備え、この軽量ビーム部材は、それに取
り付けられた前記磁気テープ・ヘッドがテープ・パスと
直角の方向に移動することを可能とし、堅固に補強した
構造を持つヘッド・ガイド支持部材と、前記重量ベース
部材を前記ヘッド・ガイド支持部材に対して回転かつ貫
入可能に取り付けるキングピンとを備え、前記重量ベー
ス部材は、ジョイスティックのように、前記磁気テープ
・ヘッドのスキューおよびラップ・アングルが調整され
た状態で、前記キングピンによって位置決めされ、前記
キングピンを前記重量ベース部材にロックする第1のく
さびクランプと、前記キングピンを前記ヘッド・ガイド
支持部材にロックする第2のくさびクランプとを備えた
ことを特徴とする磁気テープ・ヘッド・ガイド・アセン
ブリ。 (11)位置合わせされた前記テープ・ヘッドにほとん
ど影響を与えることなく、前記重量ベース部材を前記ヘ
ッド・ガイド支持部材にさらに取り付けるアウトハウス
・アセンブリをさらに備えたことを特徴とする上記(1
0)に記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (12)前記アウトハウス・アセンブリは前記テープ・
ヘッドのピッチ共振を低減することを特徴とする上記
(11)に記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (13)前記アウトハウス・アセンブリは前記重量ベー
ス部材の背面に、前記ヘッド・ガイド支持部材の前面と
直角となるように取り付けられ、さらに前記重量ベース
部材の側面に取り付けられていることを特徴とする上記
(12)に記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (14)前記第1、第2のくさびクランプは、それぞれ
の押圧平坦面によって前記キングピンをロックし、前記
押圧平坦面は、前記キングピンの1つの外面半径に対し
て接線係合することを特徴とする上記(11)に記載の
ヘッド・ガイド・アセンブリ。 (15)位置合わせされた前記テープ・ヘッドは、前記
第1、第2のくさびクランプをロックすることによって
実質的に影響を受けないことを特徴とする上記(14)
に記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (16)前記ビーム部材は、前面および側面におけるテ
ープ・ヘッドの位置合わせを正確に行うための複数のパ
ッドを有していることを特徴とする上記(14)に記載
のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (17)前記ヘッド・ガイド・アセンブリを支持するた
めのデック・アセンブリをさらに備えたことを特徴とす
る上記(14)に記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (18)前記デック・アセンブリを支持する複数の緩衝
部材を有するベース・ユニットを備え、前記デック・ア
センブリのすべての方向での揺動に対するスペースを確
保し、ショックを絶縁することを特徴とする上記(1
7)に記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。 (19)スキューおよびラップ・アングルに関して厳密
に調整され、サーボ制御される磁気テープ・ヘッドによ
ってマルチ・トラック・テープに対してデータの読み取
り/書き込みを行い、ショックの絶縁が行われ、磁気テ
ープ・ヘッドの共振が低減されているテープ装置であっ
て、前記磁気テープ・ヘッドに対するデータの送受信を
行うデータ・コントロール回路と、前記磁気テープ・ヘ
ッドをサーボ制御するモーション・コントロール回路
と、前記磁気テープ・ヘッドに対する共振を低減するた
めの重量ベース部材と、前記重量ベース部材に可動的に
取り付けられた軽量ビーム部材とを備え、前記軽量ビー
ム部材は、そのビーム部材に取り付けられた前記磁気テ
ープ・ヘッドが、テープ・パスに直角に移動することを
可能とし、前記軽量ビーム部材は、前面および側面にお
ける前記磁気テープ・ヘッドの位置合わせを正確に行う
ための複数のパッドを有し、前記重量ベース部材を支持
する、堅固に補強した構造を有するヘッド・ガイド支持
部材と、前記重量ベース部材を前記ヘッド・ガイド支持
部材に回転かつ貫入可能に取り付けるキングピンとを備
え、前記重量ベース部材はジョイスティックのように前
記キングピンを中心に回転させて前記磁気テープ・ヘッ
ドのスキューが調整され、さらに前記キングピンを前記
ヘッド・ガイド支持部材内に貫入させて、前記磁気テー
プ・ヘッドのラップ・アングルが調整され、平坦な押圧
面を有し、その面で前記キングピンの曲面と接線係合
し、前記キングピンを前記重量ベース部材に、前記キン
グピンを実質的に不動のままロックする第1のくさびク
ランプと、平坦な押圧面を有し、その面で前記キングピ
ンの曲面と接線係合し、前記キングピンを前記ヘッド・
ガイド・アセンブリに、前記キングピンを実質的に不動
のままロックする第2のくさびクランプと、前記重量ベ
ース部材を、位置合わせされた前記テープ・ヘッドに実
質的に影響を与えることなく、前記ヘッド・ガイド支持
部材にさらに取り付けるアウトハウス・アセンブリとを
備え、前記アウトハウス・アセンブリは、前記テープ・
ヘッドのピッチ共振を低減させ、前記アウトハウス・ア
センブリは前記重量ベース部材の背面に、前記ヘッド・
ガイド支持部材の前面と直角となるように取り付けら
れ、さらに前記重量ベース部材の側面に取り付けられ、
前記ヘッド・ガイド・アセンブリを支持するデック・ア
センブリを備えたことを特徴とするテープ装置。 (20)前記デック・アセンブリを支持する複数の緩衝
部材を有するベース・ユニットを備え、前記デック・ア
センブリのすべての方向での揺動に対するスペースを確
保し、ショックを絶縁することを特徴とする上記(1
9)に記載のテープ駆動装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気テープ装置を示す概略
ブロック図である。
【図2】本発明の望ましい一実施例の磁気テープ駆動装
置を示す分解図である。
【図3】本発明の望ましい一実施例のヘッド・アクチュ
エータ・アセンブリの要素を示す分解図である。
【図4】上記ヘッド・アクチュエータ・アセンブリを有
する、本発明の望ましい一実施例のヘッド・ガイド・ア
センブリを示す斜視図である。
【図5】磁気テープ・ヘッドを保持する、本発明の望ま
しい一実施例のビーム部材の上部を示す斜視図である。
【図6】図5のビーム部材の底部を示す斜視図である。
【図7】磁気テープ・ヘッドを基準にして移動方向を示
す、ヘッド・ガイド・アセンブリの斜視図である。
【図8】本発明の望ましい実施例のアクチュエータ・ア
センブリとヘッド・ガイド・アセンブリとの取り付け関
係を示す分解図である。
【図9】本発明の望ましい実施例のアクチュエータ・ア
センブリとヘッド・ガイド・アセンブリの分解図であ
り、キングピンとロック機構を示す図である。
【図10】本発明の望ましい実施例のアウトハウス・ア
センブリとヘッド・ガイド・アセンブリとの関係を示す
分解図である。
【図11】絶縁のために緩衝部材を有するシャーシ上に
装着した磁気テープ装置を示す斜視図である。
【図12】図11の緩衝部材をより詳しく示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ホスト中央処理ユニット(CPU) 2 制御ユニット 3 チャネル・アダプタ 4 コマンド・ユニット 5 フォーマット・コントローラ 6 データ・フロー 10 磁気テープ駆動装置 11 モーション・コントローラ 12 データ・コントローラ 13 テープ・カートリッジ 14 テープ巻取りリール 15 磁気変換ヘッド(ヘッド) 16 テープ・パス 17 テープ 20 ベース・ユニット 21 送風アセンブリ 22 ローダ機構 23 ヘッド・アクチュエータ・アセンブリ 24 パントカム・アセンブリ 25 デック・アセンブリ 26 ”D”ベアリング・アセンブリ(ヘッド・ガイド
・アセンブリ) 28 電子回路カード 300 磁気アセンブリ 302 ベース部材 304 ビーム部材 305 キーパー 308 トランスジューサ(ヘッド) 310 電気的コイル 314 ブラケット 316 ネジ 318 ホース 320 光センサ 322 インデックス・ストリップ 326,328 たわみ部材 402 リボン・ケーブル 403 ヘッド・ガイド支持部材 502 テープ・リフト・ブロック 504 ビーム・ボディー 508,509 パッド 511 デュアル・ニブ 512 トーション・ビーム 513 チャネル 514 スロット 515,516 ストップ 517 バルクヘッド 518,519 スペーサ 520 タブ 521 つなぎ柱 801 キングピン 802,803 穴 804,814 くさびピン 805,815,1001〜1004 ネジ 806,816 押圧面 1101 緩衝部材 1201 台座構造体 1202 スタッド 1203 外側層 1204 内側層
フロントページの続き (72)発明者 アドルフォ・マーシャル・ガッズマン アメリカ合衆国 アリゾナ州 ツーソン ノース オールド サビノ キャニオ ン 3930 (72)発明者 ポウル・ユー−フェイ・フー アメリカ合衆国 アリゾナ州 ツーソン ファーンヒル ドライブ 8400 (72)発明者 アレックス・アーウィン・パナシューク アメリカ合衆国 アリゾナ州 ツーソン ウエスト ブランブリー プレイス 3754 (72)発明者 アーサー・フレドリック・サンフォード アメリカ合衆国 アリゾナ州 ツーソン イースト エディソン プレイス 5960 (72)発明者 ローヤル・キース・ウィッティッド アメリカ合衆国 アリゾナ州 ツーソン イースト スナイダー ロード 10740 (56)参考文献 特開 平3−147513(JP,A) 特開 平5−342544(JP,A)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ装置において、テープ・パスを有す
    るヘッド・ガイド・アセンブリ上に取り付けられたテー
    プ・ヘッドの共振を低減しつつ、スキューとラップ・ア
    ングルを含む厳密なテープヘッド位置合わせを維持する
    方法であって、(a)前記テープ・ヘッドを、テープ・
    ヘッドの前方および側方での位置合わせのための位置合
    わせパッドを備える剛体ビームに固定するステップと、
    (b)前記テープ・ヘッドが前記テープ・パスに直角に
    移動できるように、前記剛体ビームを重量のあるベース
    に可動的に取り付けるステップと、(c)前記重量ベー
    スをヘッド・ガイド支持部材内にキングピンによって位
    置決めし、スキュー調整のために前記テープ・ヘッドを
    位置合わせする際、前記重量ベースは前記キングピンを
    中心に回転され、そして、前記重量ベースを、スキュー
    調整された位置にロックして、前記スキューが調整され
    た状態を維持するステップと、(d)前記キングピンと
    前記重量ベースとを前記ヘッド・ガイド支持部材に対し
    て貫入させることによって、前記テープ・ヘッドのラッ
    プ・アングルを調整し、そして、前記キングピンを前記
    ラップ・アングルが調整された位置にロックして、前記
    ラップ・アングルが調整された状態を維持するステップ
    と、(e)ステップ(c)、(d)によるテープ・ヘッ
    ドの位置合わせされた状態を維持しつつ、前記テープ・
    ヘッドに対するピッチ共振を低減させるアウトハウス・
    アセンブリによって前記重量ベースを前記ヘッド・ガイ
    ド支持部材に機械的に接続するステップと、を含むこと
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記重量ベースは、ステップ(c)のスキ
    ュー調整に先立って、前記キングピンにロックされるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記キングピンは、ステップ(d)のラッ
    プ・アングル調整に続いて、前記ヘッド・ガイド支持部
    材にロックされることを特徴とする請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】前記重量ベースは、ステップ(c)におい
    て、第1のくさびクランプを締めつけることによって前
    記キングピンにロックされることを特徴とする請求項3
    記載の方法。
  5. 【請求項5】前記重量ベースは、ステップ(d)におい
    て、第2のくさびクランプを締めつけることによって前
    記ヘッド・ガイド支持部材に固定されることを特徴とす
    る請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】前記第1、第2のくさびクランプを締めつ
    けるとき、前記テープ・ヘッドは数μm以上は移動せ
    ず、その結果、スキューおよびラップ・アングルが正確
    に調整された状態が維持されることを特徴とする請求項
    4記載の方法。
  7. 【請求項7】前記機械的に接続するステップ(e)は、
    (f)前記アウトハウス・アセンブリを前記重量ベース
    の背面に取り付ける第1の取り付けステップと、(g)
    前記アウトハウス・アセンブリを、前記背面に実質的に
    直角な、前記ヘッド・ガイド支持部材の前面の第1の位
    置に取り付ける第2の取り付けステップと、(h)前記
    アウトハウス・アセンブリを前記前面の、前記第1の位
    置に実質的に平行な、第2の位置に取り付ける第3の取
    り付けステップと、(i)前記背面にほぼ直角な、前記
    重量ベースの側面を前記アウトハウス・アセンブリに取
    り付ける第4の取り付けステップと、を含むことを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】(j)前記ヘッド・ガイド・アセンブリを
    デック・アセンブリに取り付け固定するステップをさら
    に含むことを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】(k)フレームからのショックを絶縁する
    ため、前記デック・アセンブリを緩衝部材によって前記
    フレームに取り付けるステップをさらに含むことを特徴
    とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】磁気テープに対するデータの読み取り/
    書き込みを行い、磁気テープ・ヘッドはスキューおよび
    ラップ・アングルに関して厳密に調整され、前記磁気テ
    ープ・ヘッドに対するショックを絶縁し、かつ前記磁気
    テープ・ヘッドの共振を低減する、サーボ制御された磁
    気テープ・ヘッド・ガイド・アセンブリであって、 重量ベース部材と、 前記重量ベースに可動的に取り付けられた軽量ビーム部
    材とを備え、この軽量ビーム部材は、それに取り付けら
    れた前記磁気テープ・ヘッドがテープ・パスと直角の方
    向に移動することを可能とし、 堅固に補強した構造を持つヘッド・ガイド支持部材と、 前記重量ベース部材を前記ヘッド・ガイド支持部材に対
    して回転かつ貫入可能に取り付けるキングピンとを備
    え、前記重量ベース部材は、ジョイスティックのよう
    に、前記磁気テープ・ヘッドのスキューおよびラップ・
    アングルが調整された状態で、前記キングピンによって
    位置決めされ、 前記キングピンを前記重量ベース部材にロックする第1
    のくさびクランプと、 前記キングピンを前記ヘッド・ガイド支持部材にロック
    する第2のくさびクランプとを備えたことを特徴とする
    磁気テープ・ヘッド・ガイド・アセンブリ。
  11. 【請求項11】位置合わせされた前記テープ・ヘッドに
    ほとんど影響を与えることなく、前記重量ベース部材を
    前記ヘッド・ガイド支持部材にさらに取り付けるアウト
    ハウス・アセンブリをさらに備えたことを特徴とする請
    求項10記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  12. 【請求項12】前記アウトハウス・アセンブリは前記テ
    ープ・ヘッドのピッチ共振を低減することを特徴とする
    請求項11記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  13. 【請求項13】前記アウトハウス・アセンブリは前記重
    量ベース部材の背面に、前記ヘッド・ガイド支持部材の
    前面と直角となるように取り付けられ、さらに前記重量
    ベース部材の側面に取り付けられていることを特徴とす
    る請求項12記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  14. 【請求項14】前記第1、第2のくさびクランプは、そ
    れぞれの押圧平坦面によって前記キングピンをロック
    し、前記押圧平坦面は、前記キングピンの1つの外面半
    径に対して接線係合することを特徴とする請求項11記
    載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  15. 【請求項15】位置合わせされた前記テープ・ヘッド
    は、前記第1、第2のくさびクランプをロックすること
    によって実質的に影響を受けないことを特徴とする請求
    項14記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  16. 【請求項16】前記ビーム部材は、前面および側面にお
    けるテープ・ヘッドの位置合わせを正確に行うための複
    数のパッドを有していることを特徴とする請求項14記
    載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  17. 【請求項17】前記ヘッド・ガイド・アセンブリを支持
    するためのデック・アセンブリをさらに備えたことを特
    徴とする請求項14記載のヘッド・ガイド・アセンブ
    リ。
  18. 【請求項18】前記デック・アセンブリを支持する複数
    の緩衝部材を有するベース・ユニットを備え、前記デッ
    ク・アセンブリのすべての方向での揺動に対するスペー
    スを確保し、ショックを絶縁することを特徴とする請求
    項17記載のヘッド・ガイド・アセンブリ。
  19. 【請求項19】スキューおよびラップ・アングルに関し
    て厳密に調整され、サーボ制御される磁気テープ・ヘッ
    ドによってマルチ・トラック・テープに対してデータの
    読み取り/書き込みを行い、ショックの絶縁が行われ、
    磁気テープ・ヘッドの共振が低減されているテープ装置
    であって、 前記磁気テープ・ヘッドに対するデータの送受信を行う
    データ・コントロール回路と、 前記磁気テープ・ヘッドをサーボ制御するモーション・
    コントロール回路と、 前記磁気テープ・ヘッドに対する共振を低減するための
    重量ベース部材と、 前記重量ベース部材に可動的に取り付けられた軽量ビー
    ム部材とを備え、前記軽量ビーム部材は、そのビーム部
    材に取り付けられた前記磁気テープ・ヘッドが、テープ
    ・パスに直角に移動することを可能とし、前記軽量ビー
    ム部材は、前面および側面における前記磁気テープ・ヘ
    ッドの位置合わせを正確に行うための複数のパッドを有
    し、 前記重量ベース部材を支持する、堅固に補強した構造を
    有するヘッド・ガイド支持部材と、 前記重量ベース部材を前記ヘッド・ガイド支持部材に回
    転かつ貫入可能に取り付けるキングピンとを備え、前記
    重量ベース部材はジョイスティックのように前記キング
    ピンを中心に回転させて前記磁気テープ・ヘッドのスキ
    ューが調整され、さらに前記キングピンを前記ヘッド・
    ガイド支持部材内に貫入させて、前記磁気テープ・ヘッ
    ドのラップ・アングルが調整され、 平坦な押圧面を有し、その面で前記キングピンの曲面と
    接線係合し、前記キングピンを前記重量ベース部材に、
    前記キングピンを実質的に不動のままロックする第1の
    くさびクランプと、 平坦な押圧面を有し、その面で前記キングピンの曲面と
    接線係合し、前記キングピンを前記ヘッド・ガイド・ア
    センブリに、前記キングピンを実質的に不動のままロッ
    クする第2のくさびクランプと、 前記重量ベース部材を、位置合わせされた前記テープ・
    ヘッドに実質的に影響を与えることなく、前記ヘッド・
    ガイド支持部材にさらに取り付けるアウトハウス・アセ
    ンブリとを備え、前記アウトハウス・アセンブリは、前
    記テープ・ヘッドのピッチ共振を低減させ、前記アウト
    ハウス・アセンブリは前記重量ベース部材の背面に、前
    記ヘッド・ガイド支持部材の前面と直角となるように取
    り付けられ、さらに前記重量ベース部材の側面に取り付
    けられ、 前記ヘッド・ガイド・アセンブリを支持するデック・ア
    センブリを備えたことを特徴とするテープ装置。
  20. 【請求項20】前記デック・アセンブリを支持する複数
    の緩衝部材を有するベース・ユニットを備え、前記デッ
    ク・アセンブリのすべての方向での揺動に対するスペー
    スを確保し、ショックを絶縁することを特徴とする請求
    項19記載のテープ駆動装置。
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