JP2728511B2 - 楕円形ラツプ縫合糸パツケージ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、針のための保持器に関し、そして特に、取
り付けられた針を含む縫合糸の配布のための保持器とパ
ッケージに関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点、本発
明を要約すれば、成形された二片縫合糸パッケージが開
示され、縫合糸が巻かれる楕円溝を閉鎖し、かつ規定す
る。楕円溝は、真っすぐな側方部分によって連結された
二つの半円形端部分を有する。溝における開口が、直線
部分と端部分の接合部において設けられ、直線部分の末
端において縫合糸を溝から回収させる。好ましい実施態
様において、溝の内壁は、それぞれのパッケージ片にお
いて形成された交互の係合する部分によって形成され
る。二つの片が係合される時、ラップされた縫合糸がト
ラップされるのを防止するために、溝の頂部と底部は、
交互の壁部分と整合して交互に起伏にされ、巻かれた縫
合糸に、嵌合するパッケージ片の間でトラップされる領
域を架橋させる。溝の外側における縫合糸端部のトラッ
プは、溝の外壁を交互に凹状にすることにより防止され
る。たわみ成形針入れがまた、パッケージに対して開示
される。

縫合糸に取り付けられた外科用針を含む外科用針のパ
ッケージにおいて、針と取り付けられた縫合糸は、一つ
の滑らかな動作においてパッケージから容易に除去され
ることが重要である。針が、ピンセットによってつかま
れ、かつ引っ張られる時、針は、パッケージから容易に
解放され、そして縫合糸は、パッケージに束縛又は絡ま
ることなく、かつ縺れることなしに、滑らかにパッケー
ジから回収される。また、腸線、ポリジオクサノン等の
如く、単繊維の特に重いデニールの縫合糸材料は、保管
中硬化することが公知である。即ち、それらは、「記
憶」を有する傾向があり、パッケージからの除去の後、
パッケージにおける位置の形状を保持する。このため、
パッケージは、縫合糸をパッケージするために必要とさ
れた堅い曲がり又は曲線が除去される如く、設計され
る。

縫合糸パッケージは、大量に製造するために経済的で
あることが、さらに望ましい。この目的のために向けら
れた製造プロセスは、縫合糸パッケージが、成形、スタ
ンプ又は熱成形された二つの連結されるポリマー部材か
ら形成されるというものである。そのようなプロセスに
おいて作成されたパッケージは、そのために設計された
溝において縫合糸を巻き取り、かつ捕捉するために使用
される突起を形成する。これらのパッケージはまた、精
密設計の形成において必要な微細な公差の維持を可能に
する。

着装された縫合糸、即ち、針が付着された縫合糸のた
めのパッケージは、例えば、米国特許第４、135、623
号、第４、034、850号、及び第３、857、484号において
開示される。着装された縫合糸のための成形パッケージ
は、米国特許第４、424、898号において開示される。ま
た、縫合糸の非所望の「記憶」を実質的に縮小するパッ
ケージを設ける重いデニールの単繊維縫合糸で使用され
るパッケージは、米国特許第３、972、484号において記
載される。

問題点を解決するための手段 本発明の原理により、針及び縫合糸保持器が、記載さ
れ、縫合糸の保持のための楕円溝を形成する。縫合糸の
一方の端部は、楕円の中心に向かって楕円溝から出てお
り、そして楕円の中心に位置する針に取り付けられる。
楕円溝は、ゆるやかに丸い端部分を含み、非所望の縫合
糸「記憶」を誘導する堅い曲がり又は曲線を除去する。
好ましい実施態様において、縫合糸は、直線的な溝の側
方部分と丸い端部分の接合部において、楕円から出る。
これは、丸い端部分からよりも、直線的な側方部分から
縫合糸を回収させ、これによりパッケージからの縫合糸
の回収に対する抵抗を最小にする。

溝付き縫合糸パッケージが、二つの連結される片から
形成される時、嵌合する片が一緒になる溝の縁への縫合
糸の位置ずれは、嵌合する片の間で縫合糸をはさみ又は
トラップさせる。本発明の好ましい実施態様の原理によ
り、溝の表面は、溝の中心に向かう周期的な突起を含
む。それから縫合糸は、溝を横切る時、これらの突起の
中間の溝の表面を「架橋」し、そしてこのため、溝のト
ラップ領域を架橋する。突起と対応する壁領域はまた、
パッケージの二つの片が一緒に連結される時、縫合糸材
料がトラップされる溝において、連結する連結縁を除去
する。

実施例 最初に第１図を参照すると、本発明の楕円形縫合糸パ
ッケージの組み立て図が示される。パッケージは、機械
的に形成された底部ホイル・トレイ10を含むホイル・オ
ーバーラップにおいて密封される。皿状領域11は、縫合
糸パッケージを保持するために、トレイの中心において
形成される。ビクリル（Vicryl）又はポリジオクサノン
の如く、合成材料から作成された縫合糸は、長期にわた
る過度の湿気の存在において劣化することが見いだされ
た。密封されたホイル・オーバーラップは、パッケージ
の湿気浸透を防止することが見いだされた。腸線の如
く、天然材料から作成された縫合糸は、湿気の存在にお
いて劣化せず、そしてこのため、湿気透過性オーバーラ
ップにおいて閉鎖され、そして溶液中でパッケージされ
る。

ホイル・トレイ10の皿状領域11内に、頂部片14と底部
片12を含む二片成形縫合糸パッケージが配置される。パ
ッケージ底部12において、縫合糸をラップする溝30の内
壁を規定する多数の成形された直線及び曲線のラグ34、
33と32が形成される。縫合糸をラップする溝はまた、底
部片12の床31によって規定される。底部片12は、外壁22
を有する。外壁22の頂部縁において密封フランジ13があ
り、上に重なるオーバーラップ材料に密封される。

縫合糸パッケージの頂部片14は、底部片の内側に嵌ま
る。パッケージ頂部の外壁28は、パッケージ底部の外壁
22の内側に嵌まり、そして縫合糸をラップする溝30の外
壁を規定する。パッケージ頂部14は、上面26を有し、そ
の内側にくぼみ中央領域24が形成される。くぼみ中央領
域24は、二つの片が一緒に嵌合される時、パッケージ底
部の床31に位置する。中央領域24の外壁は、底部片のラ
グの回りに嵌まるために、不規則形状において成形され
る。壁部分36は、ラグの内側に嵌まるために凹状にさ
れ、そして部分35は、ラグの間を延びるために突出し、
縫合糸をラップする溝30の内壁の一部を形成する。パッ
ケージの一方の端部において、外壁28と上面26は、38で
示された如く、切り欠きにされ、縫合糸ラップ溝からパ
ッケージの内部に縫合糸を出させる。上面26の小部分37
は、ラグ33のくぼみの内側に嵌まるために低下され、部
分37のくぼみを通ってパッケージの内部に縫合糸を通過
させる。

第１図は、縫合糸パッケージで使用される幾つかの形
式オーバーラップを示す。一つは、ホイル・ラベル16で
あり、パッケージが単一オーバーラップにおいて閉鎖さ
れる時、パッケージの主要部分に重なる。ラベル16は、
縫合糸が、露呈された37のラップ溝から出るパッケージ
角を残す。選択的に、パッケージは、ホイル・トレイ10
のフランジに密封された剥離される内側ホイルふた18に
よって、頂部において閉鎖される。二重オーバーラップ
が使用される時、内側ホイルふた20は、ホイル・トレイ
10のフランジに密封され、そしてホイル密封パッケージ
は、紙又は紙とプラスチック・オーバーラップ（図示さ
れていない）の内側で密封される。さらに別のオプショ
ンとして、剥離される通気可能な紙ふたが、トレイ・フ
ランジに密封され、そして密封パッケージは、透き通っ
たプラスチック・オーバーラップにおいて閉鎖される。

頂部及び底部パッケージ片10と12の代替的な実施態様
が、第２図に示される。この実施態様において、楕円溝
の一方の端部は、40において僅かに平坦にされ、この場
合縫合糸は、切り欠き38において溝30を出る。40におけ
る楕円の平坦化は、フランジに成形された剥離タブ突起
41のために、パッケージ底部フランジ13の角において空
間を残す。内側ホイルふたが、フランジ13に密封される
時、それは、溝30の周囲の回りで、特に、突起41と楕円
溝の平坦化部分との間で密封される。ホイルふたの非密
封角は、突起41に置かれ、この突起によってフランジ13
の表面よりも上げられる。こうして、ふたの角は、フラ
ンジから可視的に分離され、ふたがパッケージから剥離
される時、つかむためのふたの角を、使用者に容易に識
別させる。

第２図は、パッケージ頂部の外壁28によって規定され
た縫合糸をラップする溝30を明確に示す。溝30の内壁
は、底部片12から突出するために成形された楕円の端部
における直線ラグ34と曲線ラグ32の外面によって規定さ
れる。溝30の内壁はまた、ラグ32、33と34の間を延びて
いる頂部片14の突起35によって規定される。

第３図の実施態様において、縫合糸をラップする溝
は、長い縫合糸を収容するために拡大されている。前の
実施態様において、楕円溝は、半円形端部によって連結
された二つの長い直線側部を含んだ。第３図の実施態様
において、縫合糸をラップする溝は、図の頂部と底部に
おける二つの長い側部74と76と、楕円の端部における二
つの短い直線側部42と44とを具備する。二つの短い直線
側部42と44は、四半分円の溝角46によって、長い直線側
部74と76に連結される。この実施態様において、湾曲ラ
グ32の間の頂部片14から延びている突起45は、溝30の直
線の内壁を規定することが見られる。

第４図の実施態様において、楕円の縫合糸をラップす
る溝の最狭の寸法は、円形と楕円のラグ・パターンによ
って楕円の端部において規定される。縫合糸繊維60は、
溝におけるラグ・パターンの回りに巻かれて、そして頂
部片14において切り欠き38において溝を出ている。縫合
糸繊維60の出端部は、湾曲針70のボアに垂らされる。針
70は、くぼみ領域89の内側に接着された一片のフォーム
によって形成された針入れ72において、パッケージの縫
合糸出端部にあるラグの内側におけるくぼみ領域89にお
いて保持される。パッケージの頂部片14は、底部片12に
取り付けられ、この場合頂部片14のくぼみ領域87と89
は、底部片12の中央領域31に接触する。取り付け方法
は、接着剤、熱密封、又は機械的取り付けによる。くぼ
み領域87と89の間の頂部片によって形成されたパッケー
ジの上面86は、底部片12のフランジ13と実質的に共面で
ある。こうして、ラップ溝30の最狭寸法は、パッケージ
の楕円端部においてのみ規定される。楕円溝の一方の端
部において、第１図の湾曲ラグ33に成形されたくぼみに
類似した成形くぼみを有するラグ82がある。第１図のく
ぼみ部分37に類似したくぼみ84は、切り欠き38の内側の
頂部片14に形成され、縫合糸繊維を溝から出させ、かつ
パッケージの頂面よりも低いレベルにおいて、くぼみ中
央領域89に侵入させる。

第４図の実施態様は、前の実施態様とは異なり、底部
片12のくぼみ中央床31の表面に接触する頂部片14におい
て、連続したくぼみ中央床領域24を有さない。代わり
に、ラグ32によって取り囲まれた二つの領域87と89のみ
が、低下している。溝の内側で、かつ領域87と89の周囲
の頂部片の残りは、底部片のフランジ13のレベルに上げ
られる。こうして、頂部片表面25と、くぼみ領域87と89
を取り囲む底部片の中央床領域31との間に空洞がある。
この空洞は、楕円巻きパターンの代わりに、第８図のパ
ターンにおいて、二つのくぼみ領域の回りに巻かれた縫
合糸繊維を閉鎖するために使用される。第８図のパター
ンのクロスオーバー点は、二つのくぼみ領域の間の空洞
空間内にある。縫合糸繊維は、二つのパッケージ片の組
み立ての前に、ラグ32の回りに巻かれるか、又は代替的
に、縫合糸繊維は、溝の外側周囲壁における二つの片の
間の溝30に挿入された繊維保持針によって、組み立ての
後、パッケージを通って巻かれる。針技術が使用される
ならば、パッケージの内部の針の横断を可能にするため
に、頂部片表面25の中央に開口を形成することが、必要
である。ダッシュ線27は、頂面25の一部の除去のための
切断線を記し、これにより第８図のパターンにおいて組
み立てられたパッケージを通して縫合糸繊維を巻き取る
時、パッケージの中央領域に針を横断させる。

第５図は、縫合糸パッケージの縫合糸をラップする溝
30の拡大図であり、そして特に、第３図の内側溝壁突起
35′と、突起35′の両側におけるラグ32と34との拡大で
ある。第５図は、溝30とラグ32と34の平床31を示し、ラ
グはすべて、縫合糸パッケージの底部片12において形成
される。溝の内壁はまた、縫合糸パッケージの頂部片14
の嵌合突起35′と35によって形成される。溝30の頂部
は、頂部片14の上面26によって規定され、頂部片は、突
起35′と35の頂部からラグ32と34の上に延びている。こ
の方法により縫合糸パッケージの頂部及び底部片を嵌合
する時、問題が発生することが見いだされた。二つの片
が一緒に嵌合される前に、縫合糸繊維は、楕円パターン
のパッケージ底部12におけるラグの回りに巻かれる。縫
合糸繊維を溝において巻き取る代替的かつ現在好ましい
方法として、二つのパッケージ片は、最初に一緒に嵌合
され、そして縫合糸繊維は、嵌合されたパッケージ片の
外壁22と28の間の溝の底部に挿入された針によって、溝
を通って巻かれる。いづれの場合においても、縫合糸の
巻き取りでは、縫合糸繊維の位置が、特にパッケージの
楕円端部において、溝の内側におけるラグと接触する。
第１技法の場合に、頂部片が、底部片の上かつ内側に置
かれる時、溝の頂部とラグの嵌合縁と、溝の床と突起の
嵌合縁は、これらの位置において縫合糸繊維を捕捉し、
かつはさむ。ラグと溝の頂部の嵌合縁は、52と56におい
て示され、そして突起と溝の床の嵌合縁は、50と54にお
いて示される。それから二つのパッケージ片は、楕円の
中心において接着により取り付けられ、縫合糸繊維をこ
れらの嵌合縁の間にはさませる。縫合糸繊維が、特に、
外科使用のためにパッケージから引き取られる時、繊維
は、引っ張られ、かつひっかかり、この場合それは、こ
れらの嵌合縁においてはさまれる。針巻き取り技法と前
閉鎖巻き取り技法の両方の場合に、縫合糸がパッケージ
から引っ張られる時、「キャプスタン」現象が発生し、
縫合糸繊維は、引っ張られた時、溝の内壁の回りで締め
られる。溝の内壁に対する縫合糸繊維の締めは、線維を
嵌合縁の間に侵入させ、かつ束縛させる。

本発明の原理により、この縫合糸捕捉問題の解法が、
第６図に示される。解法は、縫合糸をラップする溝30の
頂部と底部を交互に起伏させ、ラップされた縫合糸繊維
を、嵌合溝縁において捕捉された領域に架橋させる。湾
曲ラグ32と直線ラグ34は、上げられた溝床領域30′に滑
らかに融合されることが見られる。これらの上げられた
領域の両側において、溝床は、領域30″によって示され
た如く、下降される。同様に、嵌合頂部片14において形
成された突起35と35′は、下降された溝頂部領域26″に
融合される。頂部片の表面26が、溝の頂部を形成するた
めにラグ32と34に重なる時、溝頂部の一部は、26′で示
された如く、上げられる。これらの交互の起伏領域は、
縫合糸繊維に、パッケージの二つの片の間でトラップさ
れる嵌合縁を架橋させる。

第６図のくぼみ床領域30″が、溝の幅で一様に低下さ
れて示されるが、前述の針巻き取り技法を使用する時、
ダッシュ線30′″によって示された如く、溝の幅でくぼ
みの深さを変化させることが、好ましい。その時、くぼ
み床領域30″は、溝の外壁において周囲の床領域30′の
レベルにあり、そして内壁において最大くぼみを達成す
る。くぼみ床領域の傾斜は、縫合糸捕捉問題を防止する
内壁においてくぼみを維持しながら、針が巻き取り中滑
らかに移動する床の外側周囲において滑らかな床を設け
る。

この結果は、第5a図、第6a図と第6b図に示された溝30
の断面図を参照することにより、さらに十分に認識され
る。第5a図は、第５図の頂部片14を示し、上面26と突起
35と35′を含み、頂部片は、縫合糸パッケージの底部片
に嵌合されようとしている。ラグ32と34と溝床31を含む
連結する底部片12が、頂部片の下に示される。縫合糸繊
維がはさまれる嵌合縁区域50、52、54と56は、二つの片
が連結する直前において、明確に可視である。

第6a図は、第６図の二つのパッケージ片を示し、嵌合
の直前の起伏された溝床と頂部を有する。頂部片14から
の突起35と35′は、低下された床部分30″に嵌合される
ことが見られ、そしてラグ32と34は、上げられた溝頂部
26′に嵌合されることが見られる。これらの部分の中間
で、床は交互に上げられ、そして頂部が、30′と26″に
おいて示された如く、交互に低下される。第6b図に示さ
れた如く、交互の起伏部分は、縫合糸繊維60と62に、前
巻き縫合糸パッケージの組み立て中又はキャプスタン効
果による縫合糸回収中のいづれかに、嵌合する片の間で
はさまれる領域50−56を架橋させる。

別の縫合糸捕捉問題は、第１図又は第３図の縫合糸パ
ッケージを使用する時発生することが、見いだされた。
縫合糸が、溝30を通って引っ張られ、かつ巻き戻される
時、縫合糸の自由端部は、真っすぐに延ばされ、そして
重なる表面28と22によって形成された溝の外壁に延び
る。縫合糸の端部は、壁表面28の底部縁の下で、又は壁
28の外面と壁22の内面の間で捕捉されることが発見され
た。問題は、縫合糸繊維の端部の実質的な長さが、溝30
の直線縦側部に沿って捕捉された時、特に鋭い。

本発明の一層の見地により、溝の重なる外壁に沿って
捕捉される縫合糸の問題は、第９図に示された如く、縫
合糸パッケージの頂部及び底部片の外壁を交互に凹状に
することにより、最小にされる。この図は、底部片12の
一部を示し、頂部外側フランジ13と床31は、外壁表面22
によって連結される。壁表面22内に、頂部片の重なる壁
表面28が嵌め込まれ、頂部片の上面26の上方縁において
連結される。二つの壁表面22と28は、22′と28′で示さ
れた如く、縦列において周期的に凹状にされる。縫合糸
端部が、外壁に沿って滑る時、それは、壁28の下方縁の
下の小空間に侵入する。しかし、これらのトラップ空間
29が、直線において継続せず、外壁が28′と22点におい
て凹状にされたところで中断されるために、縫合糸の端
部は、外壁28の下方縁の実質的な長さでトラップされな
い。突出する壁部分28の比較的短い長さは、実質的な保
持力により縫合糸の端部をトラップするために不適切で
あり、このため、縫合糸繊維は、縫合糸パッケージから
滑らかに引っ張られる。

交互に起伏された床部分を備えた縫合糸パッケージ
が、外壁22と28の間に挿入された縫合糸保持針から縫合
糸で巻かれる時、針は、溝の非平坦な床に沿って移動し
ながら上下に動く。第９図の実施態様においてこの発生
を防止するために、外壁28、28′は、第9a図に示された
如く、横フランジの付加によって修正される。この図に
おいて、外壁128は、外壁22の表面と同一平面ではな
く、横フランジ130によって壁22からオフセットされる
ことが見られる。同様に、外壁128′は、底部横フラン
ジ124によって外壁22′からオフセットされる。横フラ
ンジ130と124は、同一平面にあり、そして溝30の外側周
囲の回りに連続的に延びている。縫合糸保持針が、壁2
2、128又は22′、128の間に挿入される時、それは、溝
の周囲の回りを移動しながら、フランジ130、124の表面
をたどる。こうして針は、溝の回りの同一平面において
滑らかに移動する。

本発明により構成された好ましい楕円形縫合糸パッケ
ージが、第7a図〜7d図において示される。第7a図は、パ
ッケージの頂面図を示し、この場合縫合糸繊維60は、溝
30において巻かれて見られる。溝30は、溝から外側に、
かつパッケージの上方平坦表面の近くの平面において延
びている底部片12の密封フランジ13によって、取り囲ま
れる。頂部片14の中央床領域24は、底部片12の同様に凹
状の中央領域31に接触するために凹状にされる。溝30の
内壁は、底部片12に形成された湾曲ラグ32、32′と32″
と、直線ラグ34によって規定される。パッケージ剥離タ
ブのための突起41が、パッケージの上方右角において示
される。溝頂部を形成する頂部片の外側周囲は、ラグが
位置する26′において上げられ、そしてラグの間の溝領
域26″で低下される。ラグ32′と32″の間の頂部片の一
部は、開口を形成するために縁68と66において切り欠き
にされ、この場合縫合糸60に取り付けられた針70は、溝
30を出ている。この出口領域は、第7c図の拡大図におい
てさらに明確に示され、この場合縁68は、溝30の中心
（即ち、頂部から底部）において針70を保持することが
見られる。針は、フォーム針入れ72によってパッケージ
の中央領域24における位置に保持される。針は、第7a図
に示された如く、フォームに突き通すことにより、又は
フォームに切り込まれたスリットに挿入することによ
り、針入れ72によって保持される。

第7a図の縫合糸パッケージの底部の平面図が、第7b図
に示される。パッケージの底部の中央領域64は、頂部片
14の突起35と整合して外側に延びている溝部分30″と同
一平面にある。底部片の一部30″は、溝30の低下された
床部分を形成し、そして上げられた床部分30′は、底部
片のラグと整合している。

使用中、針と縫合糸は、ピンセットで針の本体をつか
むことにより、縫合糸パッケージから従来の方法で回収
される。それから針は、第7d図に示された如く、パッケ
ージから縫合糸を回収するために引っ張られる。第7d図
が示す如く、溝30からの縫合糸出口のために切り欠き38
は、好ましくは、楕円溝の直線部分74とパッケージの楕
円端部の接合部において位置する。縫合糸は、楕円の長
い直線側部74と直線において溝30を出る如く、巻かれる
ことが見られる。溝の湾曲楕円端部からよりも、楕円の
直線部分から縫合糸を引っ張ることにより、溝30から巻
き戻される時の縫合糸の束縛及び摩擦抵抗は、最小にさ
れる。第7d図の実施態様において、これは、縫合糸が、
直線溝部分74の内壁（32、35）から直線において、かつ
開口38を通って回収される如く、切り欠き開口38の縁68
を位置付けることにより、達成される。

縫合糸パッケージ又は針「入れ」内に針を保持するた
めの代替的な手段が、第8a図と第8b図に示される。この
針入れは、パッケージの頂部片14のくぼみ中央領域24に
位置する成形された突起又は柱90を具備する。柱90に隣
接して、端部支持部94と96を有する成形レール92があ
る。成形プロセスによって維持された正確な公差を利用
して、レール92は、針70を直径よりも僅かに小さい距離
だけ、柱90から間隔をあけられる。針70は、針のいづれ
かの側における柱とレールとの接触により、位置に保持
される。レールは、比較的薄く、かつパッケージのポリ
マー材料から形成されるために、弾力的にたわみ、そし
て針とレールの間で針の配置を収容するために曲がる。
第8a図は、柱とレールの間に置かれた針70の平面図であ
り、レールを僅かにたわませ、かつ針を位置に保持させ
る。第8b図は、柱90、レール92、及び支持部94と96の拡
大図である。

第8a図と第8b図の針入れが、縫合糸パッケージの床24
の如く、単一成形表面において形成されて示されるが、
針入れの部分は、両方のパッケージ片において形成され
る。柱90は、底部片12の床31において成形され、そして
頂部片14の床24における穴を通って延びている。レール
92の柔軟性を高めるために、レールの底部縁は、下側の
床に連結される必要はないが、93で示された如く、レー
ルの下に形成された開きによって分離される。針入れに
おける針の保有を保証するために、レール92と柱90の対
向する表面は、第8b図に示された如く、複数の薄く形成
されたリブ98を含む。

別の成形された針入れが、第10図と第10a図に示され
る。第10図の針入れは、以下に議論された如く、第7a図
のフォーム・パッド72の位置における溝の内壁の間で、
頂部片14のくぼみ中央領域24を横切って延びている台10
0を具備する。台100の頂面に、成形材料の二つの糸状長
さ104と106が取り付けられる。これらの糸は、端部にお
いて、台の頂面102に添付される。糸の底面において、1
05と107で示された歯状ノッチが形成される。台の頂部1
02は、頂部片の成形を簡単にするために、110と112で示
された如く、糸104と106の下で開いている。

針は、糸104と106の下への挿入により、台100の頂部
において、第10図の針入れに置かれる。ノッチ105と107
は、挿入された針70が、挿入後、糸の長さの方向におい
て滑るのを防止する。台の頂部102は、針入れ頂部の上
面26の下のレベルまで凹状にされ、その結果糸の頂部
は、針が挿入された後、上面26のレベルの上に突出しな
い。こうして、糸は、上方に突出せず、即ち、縫合糸パ
ッケージの頂面26でオーバーラップの密封に干渉しな
い。糸104と106が、ポリマー成形材料から形成されるた
めに、それらは、挿入された針を位置において確実に保
持するために、上方かつ後下方に拡張してたわむ。この
針入れ配置は、８ミル乃至42ミルの範囲のゲージの針を
保持することができる。

針入れに置かれる時、糸の下に針の点を挿入する代わ
りに、糸の端部から糸の下に針の中央長さを滑らせるこ
とにより、それらを入れることが、より容易である。針
挿入のこの技法を可能にするために、各針の端部は、11
4で示された如く、台の頂面102から分離される。針は、
糸の分離端部における台表面102の頂部に置き、それか
ら表面を横切って、かつ糸の下に滑らせることにより、
入れられる。

第10図の針入れの断面図が、第10a図に示される。こ
の図は、頂部片のくぼみ中央領域24から上方に延びてい
る台100を明確に示す。糸104、106と下側の開領域110、
112がまだ、断面において明確に示される。

頂部片の床24においてのみ第10図と第10a図の針入れ
を形成する代わりに、台100は、底部片の床31において
成形され、そして糸104、106が、頂部片において成形さ
れる。台100は、重なる床24に形成された開口を通って
延びており、そして糸は、この開口の上に形成され、溝
の壁36の間に延ばされる。それから針は、台100の頂面1
02に置かれ、そして頂部片が底部片と嵌合され、延ばさ
れた糸を針を接触させる時、位置に保持される。

本発明の縫合糸パッケージ片12と14は、射出成形又は
熱成形の如く、成形プロセスによって形成される。片
は、ポリエステル・プラスチック、PET−Ｇポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル（PVC）、ポリプロピレン、又はポ
リスチレンの如く、外科的に適合するポリマー材料から
作成される。パッケージを組み立てるための好ましい技
術は、最初に、頂部及び底部片を一緒に付着し、そして
フォーム式針入れが使用されるならば、針入れを取り付
けることである。溝を通して縫合糸戦域を巻くための好
ましい技術は、頂部及び底部片の重なる外壁の間の溝を
通って移動する針に、縫合糸の端部を挿入することであ
る。縫合糸を巻く前に、針は、針入れに挿入される。そ
れから縫合糸繊維は、縫合糸が溝内に十分に巻かれるま
で、針に取り付けられた縫合糸の端部から溝の回りに巻
かれる。

本発明者は、幾つかの巻き取り技術で実験され、最初
に、溝の内部「キャプスタン」の回りに縫合糸の端部を
巻くことと、キャプスタンの回りの針への取り付け点に
最も接近した縫合糸部分を巻くこととを含む。縫合糸の
端部におけるループが、溝において最も内側にあり（即
ち、楕円の中央キャプスタンに対して）、そして針取り
付け点におけるループが、巻かれた縫合糸の最も外側の
ループであった時、縫合糸は、回収中束縛される。これ
は、最初に回収される外側ループが、それの内側のルー
プに対して締められる時発生し、下側のループを楕円の
中心におけるキャプスタンに対して有効に留める。

この束縛問題を防止するために、縫合糸繊維は、溝を
通して巻かれ、この結果針取り付け点に最も接近したル
ープ（縫合糸パッケージから最初に回収されるループ）
は、最も内側のループであり、溝の中心に最も接近して
位置する。縫合糸の自由端部に向かって漸進的に位置す
る縫合糸のループは、溝の外側周囲に向かって順次に配
置され、縫合糸の自由端部は、溝の外側にある。こうし
て、縫合糸がパッケージから回収される時、第１ループ
回収は、キャプスタンから施行される。それから次のル
ープが、キャプスタンに向かって締められ、そして同様
に施行される。回収される時、内側のキャプスタンに移
動するループにより、回収されるループによってキャプ
スタンに対する縫合糸繊維のループの留めによって生じ
た束縛はない。続いて回収されるループは、回収される
ループが内部キャプスタンから施行される時、溝の周囲
の回りを自由に移動する。

本発明の楕円形ラップ縫合糸パッケージは、例えば、
多数のループと堅い曲がりを有する従来の第８図又は他
の巻き取りパターンと比較して、巻かれた縫合糸に「硬
化」又は「記憶」を殆ど伝えないことが認識される。巻
き取りパターンへの唯一の曲線は、矩形パッケージの殆
ど全幅に作成された楕円形状の端部における半円形回転
である。楕円溝の側部は、修正された実施態様におい
て、縫合糸繊維が、楕円の一方の端部から他方に「０」
の形状において通過する時、次第に外側に湾曲される。
しかし、そのようなパターンは、矩形パッケージを受容
できないほど拡幅にし、又は好ましい実施態様のパッケ
ージの半円形の180゜の端部回転よりも、巻き取りのよ
い堅い湾曲を必要とする。半円形端部を連結する直線側
部を有する楕円形状は、弓形部分の間で直線繊維セグメ
ントの繊維記憶を生じ、外科用線維の受容可能な形状と
なることが見いだされた。矩形パッケージにおける好ま
しい楕円形状は、最小縫合糸記憶、滑らかな縺れなしの
回収と、多数の縫合糸パッケージの有効なパッケージの
ための最小パッケージ幅の目的の最適な妥協である。

本発明の主たる特徴及び態様は以下のとおりである。

1.縫合糸が楕円パターンで巻かれる楕円溝を、 パッケージの内部に規定するために、連結された第１及
び第２パッケージ片を具備する巻かれた縫合糸を保持す
るためのパッケージ。

2.該パッケージ片が、ポリマー材料から成形される上記
１に記載のパッケージ。

3.該楕円溝が、半円形端部と、該半円形端部を相互連結
する直線側部とを呈示する上記１に記載のパッケージ。

4.該楕円溝が、小半径の丸い端部と、該丸い端部を相互
連結する大半径の側部とを呈示する上記１に記載のパッ
ケージ。

5.該パッケージ片の各々が、長さと、幅と、該溝の高さ
に整列された厚さとを呈示する上記２に記載のパッケー
ジ。

6.該第１片が、底部と該溝の外壁を形成するために成形
され、そしてこの場合該第２片が、頂部と該溝の内壁を
形成するために成形され、この場合該第２片が、該第１
片の頂部において嵌合する上記５に記載のパッケージ。

7.長さと、幅と、厚さとを有する第１成形パッケージ片
であり、楕円溝外壁が、厚さ寸法において該片内に形成
され、そして楕円溝床が、該長さ及び幅寸法の平面にお
いて該壁に隣接してかつ内側に形成され、該片の該床の
平面から突出し、かつ該溝の内壁を規定するために該外
壁から間隔をあけられた手段を有する第１成形パッケー
ジ片と、該溝床に重なる該溝の頂部を形成するために、
該第１片と係合するために適する第２成形パッケージ片
とを具備する、パッケージ内の溝に巻かれた縫合糸を保
持するためのパッケージ。

8.該第１片が、さらに、該溝床の平面において中央平坦
領域を含み、そして該第２片が、さらに、くぼみ中央領
域を含み、 この場合該第２片の該くぼみ中央領域が、該パッケージ
片が係合される時、該第１片の中央平坦領域に重なる上
記７に記載のパッケージ。

9.該第１片の該突出手段が、楕円形状に配置された複数
の間隔をあけたラグを具備し、そしてこの場合該第２片
が、さらに、該厚さ寸法において、該片が係合された
時、該第１片の該ラグの間に係合するために間隔をあけ
られた複数の突出壁を含み、 この場合該ラグと該突出壁が、該溝の内壁を規定する上
記８に記載のパッケージ。

10.該第２片によって形成された該溝の該頂部が、該突
出壁から延びている上記９に記載のパッケージ。

11.該第２片が、さらに、該厚さ寸法において該溝の該
頂部の外側周囲から延びており、該パッケージ片が係合
された時、該第１片の該外壁に整合するために適する外
側楕円壁を含む上記10に記載のパッケージ。

12.該溝が、該溝から該パッケージの該中央領域への縫
合糸の通過のための開口を含む上記10に記載のパッケー
ジ。

13.該溝内に位置する取付けられた針を有する縫合糸
と、針を保持するために、該楕円溝の中央に位置する手
段とをさらに含み、 この場合該針と取り付けられた縫合糸が、該開口を通っ
て該溝を出ており、そして該針が、該保持手段によって
該楕円溝の中央において保持される上記12に記載のパッ
ケージ。

14.該溝が、二つの弓形端部分によって連結された対向
する直線側部を具備し、この場合該開口が、直線溝側部
と弓形端部分の接合部に位置する上記12に記載のパッケ
ージ。

15.溝を規定するために連結された第１及び第２パッケ
ージ片であり、該第１片は、該溝の床を規定し、そして
該第２片が、該溝の頂部を規定する第１及び第２パッケ
ージ片を具備し、 この場合該溝の床が、交互に起伏していることを特徴と
するパッケージ内の溝に巻かれた縫合糸を保持するため
のパッケージ。

16.該溝の頂部が、該溝床の起伏部分と整合されて交互
に起伏している上記15に記載のパッケージ。

17.該溝の内壁が、該第１及び第２パッケージ片に形成
された交互の壁部分によって規定され、この場合該第１
片に形成された壁部分が、該上昇床領域と整列され、そ
して該第２片に形成された壁部分が、該下降床領域と整
列される上記16に記載のパッケージ。

18.溝の外壁を規定する重なり表面を含む、該溝を規定
するために連結された第１及び第２パッケージ片を具備
し、 この場合該重なり表面が、該溝の長さに沿って該溝の内
側の方向及び該内側から遠ざかる方向に交互に突出して
いることを特徴とするパッケージ内の溝内に巻かれた縫
合糸を保持するためのパッケージ。

19.該第１パッケージ片が、該外壁の外側重なり表面を
含み、そして該第２パッケージ片が、該外壁の内側重な
り表面を含み、 この場合該外側重なり壁が、該溝の床に連結され、そし
て該内側重なり壁が、該溝の頂部に連結される上記18に
記載のパッケージ。

20.針を保持するために溝によって取り囲まれた空間を
含む、パッケージ内の溝に巻かれた縫合糸を保持するた
めの成形パッケージにおいて、該空間内に形成された成
形突起と、 該突起に隣接して位置し、かつ、該突起から接線方向
に、針の直径よりも小さな間隔をあけられた可撓性の成
形直線部分であり、該針が、該突起と該直線部分の間に
据え付けられた時、曲がりを受ける可撓性の成形直線部
分とを具備することを特徴とする成形パッケージ。

21.該成形直線部分が、高さよりも大きな長さを有する
中空成形レールを具備し、高さが、該成形突起の高さの
寸法にあり、そして該レールが、直線端部における支持
突起により支持される上記20に記載の成形パッケージ。

22.該成形突起に対向する該成形直線部分の一部が、該
空間の下側床から分離されている上記21に記載の成形パ
ッケージ。

23.該突起に対向する該成形直線部分の表面が、少なく
とも一つの成形針保持リブを含む上記21に記載の成形パ
ッケージ。

24.該成形突起が、丸い突出柱を具備する上記21に記載
の成形パッケージ。

25.縫合糸が楕円パターンで巻かれた楕円溝を、パッケ
ージの内部に規定するために、連結された第１及び第２
パッケージ片を具備し、該楕円溝が、該溝の一方の丸い
端部において該溝の周囲を超えて延びているパッケージ
材料の重なりシートによって密封され、そして該楕円パ
ターンが、該重なりシートの剥離タブを輪郭づけるため
に、該一方の丸い端部においてくぼんでいることを特徴
とする巻かれた縫合糸を保持するためのパッケージ。

26.該溝の該一方の丸い端部から延びており、かつ該剥
離タブの下側にあるフランジをさらに含み、該フランジ
が、該フランジの表面から上に間隔をあけて該剥離タブ
を配置するために、表面から延びている突出を含む上記
25に記載のパッケージ。

27.該楕円溝が、該縫合糸を該溝から出させるための開
口を含み、そして該開口が、該溝のくぼみ端部に位置す
る上記25に記載のパッケージ。28.長さと、幅と、厚さ
とを有する第１成形パッケージ片であり、楕円溝外壁
が、厚さ寸法において該片に形成され、そして楕円溝床
が、該長さ及び幅寸法の平面において該壁に隣接しかつ
内側に形成され、そして第１及び第２手段が、該片の該
床の平面から突出し、かつ該溝の楕円端部において内壁
を規定するために、該溝の楕円端部において該外壁から
それぞれ間隔をあけられている第１成形パッケージ片
と、該溝床に重なる該溝の頂部を形成するために、該第
１片と係合するために適する第２成形パッケージ片とを
具備することを特徴とするパッケージ内の溝に巻かれた
縫合糸を保持するためのパッケージ。

29.該第１突出手段が、円形突起を具備し、そして該第
２突出手段が、楕円突起を具備する上記28に記載のパッ
ケージ。

30.該第１突出手段が、円形に配置された複数のラグを
具備し、そしてこの場合該第２突出手段が、楕円形状に
配置された複数のラグを具備する上記28に記載のパッケ
ージ。

31.該第２片が、該突出手段の一方の中央に係合するた
めのくぼみを含み、そしてさらに、針を保持するため
に、該くぼみに位置する手段を含む上記30に記載のパッ
ケージ。

32.針を有する縫合糸を該溝から出させるために、該く
ぼみによって係合された該突出手段に隣接した該溝内の
開口をさらに含み、この場合該針が、該針保持手段内に
保持される上記31に記載のパッケージ。

33.該第１片の該床が、該第１及び第２突出手段の間の
該楕円溝を横切って延びており、そして該第２片が、該
第１及び第２突出手段の間に該パッケージ内の空洞を規
定するために、該第１片延長部分の上に延びている上記
28に記載のパッケージ。

34.該空洞の頂部を規定する該第２片の一部が、該第１
及び第２突出手段の間で切り欠きにされ、 これにより縫合糸が、８字状のパターンで該第１及び第
２突出手段の回りに該パッケージ溝と空洞内で巻かれる
上記33に記載のパッケージ。

35.針が保持されるパッケージの領域を含む、パッケー
ジ内の溝に巻かれた縫合糸を保持するためのパッケージ
において、 針保持器が、該長さの対向端部において該領域の表面に
取り付けられた可撓性材料の糸状長さを具備し、これに
より該針が、可撓性材料の糸状長さの下に、かつ材料の
該長さを取り囲む領域の頂部に、針を挿入することによ
って保持されることを特徴とするパッケージ。

36.材料の該糸状長さが、該領域の表面に対向する該長
さの側部において長さに沿ってノッチを付けられている
上記35に記載の配置。

37.該針保持器が、さらに、材料の該糸状長さを支持す
る台を含み、該台の頂部が、該領域の表面の上に高めら
れている上記35に記載の配置。38.該パッケージの該領
域が、成形材料から形成され、そして材料の該糸状長さ
と該台が、該領域と同一の成形材料片から形成される上
記37に記載の配置。

39.該パッケージが、成形材料から形成され、該糸状長
さが、成形材料の第１片から形成され、そして該台が、
成形材料の第２片から形成される上記37に記載の配置。

40.該長さの取り付け端部の間で糸状材料の該長さの下
に位置する開口をさらに具備する上記37に記載の配置。

41.縫合糸材料が巻かれる連続溝をさらに含み、該溝
が、縫合糸材料を該溝から出させる開口を含み、 この場合該針保持領域が、該閉鎖溝によって取り囲まれ
る上記35に記載の配置。

42.該溝が、該パッケージの主要平面に位置し、該溝の
頂部と底部が、該主要平面に平行であり、かつ該パッケ
ージの頂部と底部を規定し、該糸状材料の該長さが、該
主要平面に実質的に平行に位置し、 この場合糸状材料の該長さが、該針保持器が針に係合す
る時、該パッケージの頂部と底部の間に位置する上記41
に記載の配置。

43.針が保持されるパッケージ上の領域を含むパッケー
ジ内の溝に巻かれた縫合糸を保持するためのパッケージ
において、 針保持器が、該領域の表面を横切って延びている一方の
端部において取り付けられたたわみ材料の糸状長さを具
備し、これにより該針が、該糸状長さの分離端部から可
撓性材料の糸状長さの下に、かつ材料の該長さを取り囲
む領域の頂部に、針を挿入することによって保持される
ことを特徴とするパッケージ。

44.縫合糸パッケージの楕円溝に縫合糸フイラメントを
巻くための方法であり、該縫合糸フイラメントが、一方
の端部において針に取り付けられ、かつ第２の自由端部
を有する方法において、自由端部まで該フイラメントを
該溝を通して巻く段階と、フイラメントが該楕円溝に実
質的に完全に巻かれた後、針をパッケージにおける針入
れ位置に取り付ける段階とを含む方法。

45.針を取り付ける段階が、該楕円溝の中心における針
入れ位置に針を取り付けることを含む上記44に記載の方
法。

46.巻き取りの段階が、自由端部の近接における点にお
いて、該フイラメントを針に取り付け、次に、該溝を通
して該フイラメントを巻くために、該針を該溝を通して
移動させることを含む上記44に記載の方法。

47.縫合糸パッケージの楕円溝に縫合糸フイラメントを
巻くための方法であり、該縫合糸フイラメントが、一方
の端部において針に取り付けられ、かつ第２の自由端部
を有する方法において、針入れにおける位置に針を取り
付ける段階と、次に、該フイラメントが該楕円溝に実質
的に完全に巻かれるまで、自由端部に至るまで該フイラ
メントを該溝を通して巻く段階とを含む方法。

48.針を取り付ける段階が、該楕円溝の中心における針
入れ位置に針を取り付けることを含む上記47に記載の方
法。

49.巻き取りの段階が、自由端部の近接における点にお
いて、該フイラメントを針に取り付け、次に、該溝を通
して該フイラメントを巻くために、該針を該溝を通して
移動させることを含む上記47に記載の方法。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の原理により構成された縫合糸パッケ
ージの組み立て図。 第２図は、剥離タブ角を有する楕円縫合糸パッケージの
平面図。 第３図は、二つの長い直線側部と二つの短い直線側部を
有する、本発明の楕円縫合糸パッケージの平面図。 第４図は、楕円の各端部において中央くぼみ領域を有す
る楕円縫合糸パッケージの平面図。 第５図は、縫合糸捕捉嵌合縁を示す縫合糸パッケージの
縫合糸をラップする領域の拡大図。 第5a図は、第５図の縫合糸をラップする領域の断面図。 第６図は、縫合糸捕捉問題を除去する縫合糸パッケージ
の縫合糸をラップする領域の拡大図。 第6a図と第6b図は、第６図の縫合糸をラップする領域の
断面図。 第7a〜7d図は、本発明の好ましい楕円形縫合糸パッケー
ジの図。 第8a図と第8b図は、成形された針保持器を示す図。 第９図と第9a図は、本発明の縫合糸パッケージにおいて
縫合糸をラップする溝の周期的に凹状にされた外壁を示
す図。 第10図と第10a図は、第２成形針保持器の斜視図と断面
図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マービン・アルパーン アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 07028 グレンリツジ・ホーソーンアベ ニユー 177 (56)参考文献 特開 昭51−76885（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−117510（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−111008（ＪＰ，Ｕ) 欧州公開91792（ＥＰ，Ａ１) 西独公開2618662（ＤＥ，Ａ)

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】縫合糸が楕円パターンで巻かれる楕円溝
   （30）を、パッケージの内部に規定するために、連結さ
   れた第１パツケージ片（12）及び第２パッケージ片（1
   4）を具備する巻かれた縫合糸を保持するためのパッケ
   ージにおいて、該溝（30）の床（31）が交互に起伏さ
   れ、そして下降され、そして該溝の内壁が少なくとも部
   分的に第１パツケージ片（12）及び第２パッケージ片
   （14）に形成された交互の壁部分（32、33、34、35）に
   より規定されており、ここで第１パツケージ片（12）に
   形成された壁部分は起伏された床領域と係合され、第２
   のパツケージ片（14）に形成された壁部分は下降された
   床領域と係合されていることを特徴とするパツケージ。
2. 【請求項２】長さと、幅と、厚さとを有する第１成形パ
   ッケージ片（12）が成形され、楕円溝外壁（22）が、厚
   さ寸法において該第一パッケージ片（12）内に形成さ
   れ、そして楕円溝床（31）が、該長さ及び幅寸法の平面
   において該外壁（22）に隣接してかつ内側に形成され、
   該第一パッケージ片の該床の平面から突出し、かつ該溝
   （31）の内壁を規定するために該外壁から間隔をあけら
   れた手段（32、33、34）を有する第１成形パッケージ片
   と、該溝床に重なる該溝の頂部を形成するために、該第
   １片と係合するために適する第２成形パッケージ片とを
   具備することを特徴とする第１項記載のパッケージ。
3. 【請求項３】第１パッケージ片（12）及び第２パッケー
   ジ片（14）が該溝（30）の外壁を規定する重なり表面
   （27、28）を含み、 この場合該重なり表面（27、28）が、該溝の長さに沿っ
   て該溝の内側の方向及び該内側から遠ざかる方向に交互
   に突出している第１項記載のパッケージ。
4. 【請求項４】針を保持するために溝によって取り囲まれ
   た空間を含むパッケージであって、 該空間内に形成された突起（90）と、該突起に隣接して
   位置し、かつ、該突起から接線方向に、針の直径よりも
   小さな間隔をあけられた可撓性の成形直線部分（92）が
   あり、該針が、該突起（90）と該直線部分（92）の間に
   据え付けられた時、曲がりを受ける可撓性の成形直線部
   分（92）とを具備することを特徴とする第１項記載のパ
   ッケージ。
5. 【請求項５】縫合糸が楕円パターンで巻かれた楕円溝
   を、パッケージの内部に規定するために、連結された第
   １及び第２パッケージ片を具備し、該楕円溝が、該溝の
   一方の丸い端部において該溝（30）の周囲を超えて延び
   ているパッケージ材料の重なりシート（18）によって密
   封され、そして該楕円パターンが、該重なりシートの剥
   離タブを輪郭づけるために、該一方の丸い端部において
   くぼんでいることを特徴とする巻かれた縫合糸を保持す
   るための第１項記載のパッケージ。
6. 【請求項６】該片の該床の平面から突出している該手段
   が第１及び第２手段（32）からなり、そしてが、第１及
   び第２手段該が、溝の楕円端部において内壁を規定する
   ために、該溝の楕円端部において該外壁からそれぞれ間
   隔をあけられている第２項記載のパッケージ。
7. 【請求項７】針が保持具を含むパッケージにおいて、 針保持器が、長さの対向端部において該領域の表面に取
   り付けられた可撓性材料の糸状長さ（104）を具備し、
   これにより該針が、可撓性材料の糸状長さ（104）の下
   に、かつ材料の該長さ（104）を取り囲む領域の頂部
   に、針を挿入することによって保持されることを特徴と
   する第１項記載のパッケージ。
8. 【請求項８】針の保持具を含むパッケージにおいて、 針保持器が、該領域の表面を横切って延びている一方の
   端部において取り付けられたたわみ材料の糸状長さ（10
   4）を具備し、これにより該針が、該糸状長さ（104）の
   分離端部から可撓性材料の糸状長さ（104）の下に、か
   つ材料の該長さ（104）を取り囲む領域の頂部に、針を
   挿入することによって保持されることを特徴とする第１
   項記載のパッケージ。
9. 【請求項９】第１項記載の縫合糸パッケージの楕円溝
   （30）に縫合糸フイラメント（60）を巻くための方法に
   おいて、 該縫合糸フイラメント（60）が、一方の端部において針
   （70）に取り付けられ、かつ第２の自由端部を有してお
   り、 （ａ）自由端部まで該フイラメント（60）を該溝（30）
   を通して巻く段階と、（ｂ）針をパッケージにおける針
   入れ位置に取り付ける段階とを含んでなり、 段階（ａ）及び（ｂ）のどちらを先に行ってもよいこと
   を特徴とする方法。