JP2728258B2 - コンポーネントシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、オーディオシステム、ビデオシステムある
いはAVシステムなど、オーディオ機器、ビデオ機器等の
コンポーネント装置を組み合わせたコンポーネントシス
テムに係わり、特に、その表示装置の改良に関する。

〔発明の技術的背景およびその課題〕

近年のオーディオ、ビデオ等の情報伝達メディアの普
及に伴い、オーディオシステム、ビデオシステムあるい
はAVシステムのように、操作性の向上、機能の多様化を
考慮してプレーヤーやアンプ等のコンポーネント装置を
統合したコンポーネントシステムがある。

第２図は上記コンポーネントシステムを示す図であ
り、CDプレーヤー、VTR、アンプ等の各コンポーネント
装置10,20,30は表示装置10a,20a,30aをそれぞれ備え、
この各表示装置10a,20a.30aによって各コンポーネント
装置10,20,30の動作状態に応じた表示が行われる。

また、この種のコンポーネントシステムにおいては、
例えば、CDプレーヤーが作動しているときはVTR等は一
般に作動していないように、システムが起動されている
状態でも作動していないコンポーネント装置がある。

一方、電気製品が作動状態にあるかどうかは、一般に
表示装置等の点灯状態で識別することが多いが、上記の
ようなコンポーネントシステムにおいて、各コンポーネ
ント装置の表示装置は、コンポーネント装置本体の電源
が投入されていると発光されるため、表示装置の状態に
よって前記のような非作動状態を識別することは困難で
あった。

なお、第３図にブロック図を示したように、オートデ
ィマー回路と称し、周辺の明るさに応じて表示装置の輝
度を変化させるようにしたものがある。

この回路は、電源回路13の駆動電源を輝度調整回路14
を介して表示装置15に供給する一方、フォトダーオード
等からなる明るさ検知装置16によってシステム周辺の明
るさを検知し、検知した周辺の明るさに応じて輝度調整
回路14で表示装置15の輝度を変化させる。

〔発明の目的〕

本発明は、上記のように輝度を変化し得る表示装置に
着目し、コンポーネントシステムにおいて、複数のコン
ポーネント装置の作動状態が簡単に識別できるようにす
ることを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、コンポーネントシステムにおいて、作動中
のコンポーネント装置の表示装置の輝度と非作動中のコ
ンポーネント装置の表示装置の輝度とを異なるように
し、表示装置の輝度の差によってコンポーネント装置の
作動状態を識別できるようにした。

〔実施例〕

第１図は本発明実施例のコンポーネントシステムを示
す図であり、図において、1,2,3はCDプレーヤー、VTR、
チューナー等のコンポーネント装置、４はアンプであ
る。

上記コンポーネント装置1,2,3はそれぞれ螢光表示管
等からなる表示装置11,21,31と、この表示装置11,21,31
の輝度をそれぞれ調節する輝度調整回路12,22,32を備え
ている。

上記アンプ４は、このシステムの動作モードを切り換
えるファンクション切換部41を備え、このファンクショ
ン切換部41を操作してシステムの動作モードが選択され
る。

また、アンプ４はメモリ42とマイクロプロセッサ等か
らなる制御部43を備え、制御部43はシステムの動作モー
ドに応じてコンポーネント装置1,2,3を選択的に作動・
制御するとともに、このコンポーネント装置1,2,3の作
動状態を記憶している。

上記コンポーネント装置1,2,3はアンプ４の電源が投
入されると、制御部43からの制御信号によってそれぞれ
電源が投入され、各コンポーネント装置1,2,3の表示装
置11,21,31が点灯される。

そして、制御部43は、予め設定された一定時間が経過
すると、コンポーネント装置1,2,3のうち作動状態に設
定されているコンポーネント装置の輝度調整回路に制御
信号を出力し、その作動状態に設定されているコンポー
ネント装置の表示装置の輝度を高める。

これによって、作動状態にあるコンポーネント装置の
表示装置は、作動状態にあるコンポーネント装置の表示
装置より明るくなり、システムのうち作動中あるいは非
作動中のコンポーネント装置を簡単に識別することがで
きる。

上記の例では、作動状態に設定されたコンポーネント
装置の表示装置の輝度を高めるようにしているが、作動
状態に設定されていないコンポーネント装置について表
示装置の輝度を低減させるようにしてもよいことはいう
までもない。

また、システムを一定時間後に電源オフ状態にする所
謂スリープモードを有するシステムにおいては、このス
リープモード時に非作動状態のコンポーネント装置もし
くはシステム全体について表示装置の輝度を極端に低減
させるようにし、表示装置の発光によるまぶしさを防止
することもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、コンポーネント
システムにおいて、作動中のコンポーネント装置の表示
装置の輝度と非作動中のコンポーネント装置の表示装置
の輝度とを異なるようにしたので、表示装置の輝度の差
によってコンポーネント装置の作動状態を簡単に識別す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のコンポーネントシステムを示す
図、 第２図は従来のコンポーネントシステムを示す図、 第３図は従来のオートディマー回路のブロック図であ
る。 1,2,3……コンポーネント装置、４……アンプ、11,21,3
1……表示装置、12,22,23……輝度調整回路。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】輝度が可変である発光式の表示手段と該表
   示手段の輝度を予め設定された強度で変化させる輝度調
   整手段とをそれぞれ備える複数のコンポーネント装置
   と、 上記複数のコンポーネント装置の作動状態と非作動状態
   をそれぞれ識別するとともに各コンポーネント装置の輝
   度調整手段を制御する制御手段とを備え、 上記各コンポーネント装置について、作動状態での表示
   手段の輝度と非作動状態での表示手段の輝度とをそれぞ
   れ変えるように上記制御手段が各コンポーネント装置の
   輝度調整手段を制御するようにしたことを特徴とするコ
   ンポーネントシステム。