JP2728020B2 - キャビティアンテナ - Google Patents

キャビティアンテナ

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JP2728020B2
JP2728020B2 JP9325495A JP9325495A JP2728020B2 JP 2728020 B2 JP2728020 B2 JP 2728020B2 JP 9325495 A JP9325495 A JP 9325495A JP 9325495 A JP9325495 A JP 9325495A JP 2728020 B2 JP2728020 B2 JP 2728020B2
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JP
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cavity
antenna
honeycomb core
cavity antenna
honeycomb
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昭夫 望月
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NEC Corp
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工衛星搭載用のキャ
ビティアンテナに関し、特に、人工衛星に搭載される他
の機器等との干渉を考慮する必要なく、人工衛星の任意
の位置に設置することができるキャビティアンテナに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から人工衛星では、TCC(Tracki
ng Telemetry Command)用又はデータ通信用のアンテナ
として、キャビティアンテナが広く用いられている。
【0003】従来のキャビティアンテナは、図5に示す
ように、一端が開口したキャビティ111を形成する金
属製のアンテナボディと110と、このアンテナボディ
110のキャビティ111内に設けられた給電部120
とによって構成され、図示しない人工衛星の構体に取り
付けられていた。
【0004】このような構成からなる従来のキャビティ
アンテナでは、給電接続部121を介して給電部120
に電流を供給することにより、キャビティ111を励振
させ、開口112から円偏波を放射させていた。
【0005】なお、キャビティアンテナではないが、人
工衛星に搭載される他のアンテナとして、特開昭60−
10806号及び特開平4−270505号では、構造
体にハニカムパネルを使用したマイクロストリップライ
ンアンテナが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のキャビティアンテナは、他の部材から独立した構造
となっていたため、人工衛星の構体への取り付けに際
し、他の機器、例えば太陽電池パドル,他のアンテナ等
との物理的,視野的干渉を考慮しなければならず、取付
位置の自由度が制限されるという問題があった。
【0007】また、人工衛星に独立した構造のキャビテ
ィアンテナを搭載することは、人工衛星の大重量化,大
型化をまねくという問題もあった。
【0008】なお、このような問題は、特開昭60−1
0806号及び特開平4−270505号のマイクロス
トリップラインアンテナによっても何ら解決されるもの
ではない。
【0009】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たものであり、衛星構体,太陽電池パドル等の構造体で
あるハニカムパネルによってアンテナを形成することに
より、人工衛星に搭載される他の機器等との干渉を考慮
する必要なく、人工衛星の任意の位置に設置することが
でき、また、人工衛星の小型軽量化を図ることができる
キャビティアンテナの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のキャビティアンテナは、金属ハニカム
コア及びこの金属ハニカムコアの両面に取り付けた導電
性の表面板を有し、前記金属ハニカムコアの一部を切り
欠いて、一端が開口するキャビティを形成したハニカム
パネルと、このハニカムパネルのキャビティ内に設けら
れたペーパハニカムコアと、前記ハニカムパネルのキャ
ビティ内に設けられた給電部とを備えた構成としてあ
る。
【0011】請求項2記載のキャビティアンテナは、金
属ハニカムコア及びこの金属ハニカムコアの両面に取り
付けた導電性の表面板を有し、前記金属ハニカムコアの
数か所を切り欠いて、一端が開口する複数のキャビティ
を形成したハニカムパネルと、このハニカムパネルの各
キャビティ内にそれぞれ設けられた複数のペーパハニカ
ムコアと、前記ハニカムパネルの各キャビティ内にそれ
ぞれ設けられた複数の給電部とを備えた構成としてあ
る。
【0012】請求項3記載のキャビティアンテナは、前
記ハニカムパネルのキャビティ内に、前記金属ハニカム
コアとペーパハニカムコアを仕切る導電性のモールド部
を設けた構成としてある。
【0013】請求項4記載のキャビティアンテナは、請
求項1,2又は3記載のキャビティアンテナを、太陽電
池パドルの端部に設けた構成としてある。
【0014】
【作用】上記構成からなる請求項1記載のキャビティア
ンテナによれば、給電接続部を介して給電部に電流を供
給すると、キャビティが励振され、このキャビティの開
口から円偏波が放射される。また、前記ハニカムパネル
のキャビティ内にペーパハニカムコアを設けることによ
り、前記ハニカムパネルの構造体としての強度を保つこ
とができる。
【0015】請求項2記載のキャビティアンテナによれ
ば、複数のキャビティとペーパハニカムコア及び給電部
によって、アレーアンテナを形成することにより、アン
テナ利得の向上を図ることができる。
【0016】請求項3記載のキャビティアンテナによれ
ば、前記ハニカムパネルのキャビティに導電性のモール
ド部を設けたことによって、前記ハニカムパネルの構造
体としての強度をより向上させることができる。
【0017】請求項4記載のキャビティアンテナによれ
ば、請求項1,2又は3記載のキャビティアンテナを、
衛星構体から最も離れた太陽電池パドルの端部に設けた
ことにより、この衛星構体が散乱物体となるのを防止す
ることができ、より円滑な通信が行なえる。
【0018】
【実施例】以下、本発明のキャビティアンテナの実施例
について、図面を参照しつつ説明する。まず、本発明の
第一実施例に係るキャビティアンテナについて説明す
る。図1は、本発明の第一実施例に係るキャビティアン
テナを示す部分断面斜視図である。
【0019】同図において、1は本実施例のキャビティ
アンテナであり、主としてハニカムパネル10,モール
ド部20,ペーパハニカムコア30及び給電部40とで
構成してある。ハニカムパネル10は、アルミハニカム
コア11と、このアルミハニカムコア11の両面に取り
付けた導電性の表面板12とによって形成される。表面
板12は、アルミ合金又はカーボンFRPなどの導電性
板部材であり、接着剤によってアルミハニカムコア11
に取り付けてある。
【0020】そして、このハニカムパネル10には、ア
ルミハニカムコア11の一部を切り欠いて、一端に開口
13aを有するキャビティ13が形成してある。このキ
ャビティ13は、金属又は導電性樹脂の導電性のモール
ド部20によって、アルミハニカムコア11と仕切って
ある。そして、モールド部20の内側には、キャビティ
13とほぼ同じ形状、大きさのペーパハニカムコア30
が嵌挿してある。
【0021】このように、キャビティ13内にペーパハ
ニカムコア30を設けたことにより、ハニカムパネル1
0の構造体としての強度を保つことができるとともに、
電波がキャビティ13内を障害なく通過できる。また、
キャビティ13内にモールド部20を設けたことによ
り、ハニカムパネル10の強度をより向上させることが
できる。
【0022】さらに、キャビティ13内には、キャビテ
ィ13を励振させるための給電部40が配設してある。
この給電部40には、図示しない同軸線路を接続するた
めの給電接続部41が取り付けてある。本キャビティア
ンテナ1を実施する場合は、この給電接続部41が衛星
構体の内側に位置するようにハニカムパネル10を取り
付けることが望ましい。
【0023】ここで、図2及び図3は、上記構成からな
るキャビティアンテナ1の設置状態を示す人工衛星の斜
視図である。本実施例のキャビティアンテナ1は、人工
衛星50の目的に応じて、所定方向を指向するように設
置する。
【0024】例えば、人工衛星50が地球観測を目的と
するならば、図2に示すように、キャビティアンテナ1
を人工衛星50の各太陽電池パドル51,52の端部に
それぞれ設置して、地球方向(図中矢印A)と反地球方
向(図中矢印B)を指向させる。あるいは、図3に示す
ように、キャビティアンテナ1を人工衛星50の衛星構
体53の上端部及び下端部にそれぞれ設置して、地球方
向(図中矢印A)と反地球方向(図中矢印B)を指向さ
せてもよい。
【0025】ここで、キャビティアンテナ1を人工衛星
50の各太陽電池パドル51,52の端部にそれぞれ取
り付けた場合は、キャビティアンテナ1を衛星構体53
から最も離れた位置に設けることができ、衛星構体53
が散乱物体となるのを防止でき、より円滑な通信が行な
える。
【0026】次に、上記構成からなるキャビティアンテ
ナ1の動作について、図1〜図3を参照しつつ説明す
る。図1において、給電接続部41を介して、図示しな
い同軸線路から給電部40に電流を供給すると、キャビ
ティ13が励振され、開口13aから円偏波が放射され
る。この円偏波の放射パターンは半球状となっており、
人工衛星50のほぼ全周がカバーされる。
【0027】このような構成からなる本実施例のキャビ
ティアンテナ1によれば、太陽電池パドル51,52,
衛星構体53等の構造体であるハニカムパネル10によ
ってアンテナを形成することにより、人工衛星50に搭
載される他の機器等との物理的又は視野的干渉を考慮す
る必要なく、アンテナを人工衛星50の任意の位置に設
置することができる。したがって、アンテナの設置位置
の自由度が拡大する。
【0028】また、本実施例のキャビティアンテナ1
は、主に既存の部材であるハニカムパネル10によって
形成してあるので、部品点数を減少させることができ、
人工衛星50の小型軽量化を図ることができる。
【0029】次に、本発明の第二実施例に係るキャビテ
ィアンテナについて、図4を参照しつつ説明する。図4
は本発明の第二実施例に係るキャビティアンテナを示す
の部分断面斜視図である。
【0030】本発明の第二実施例に係るキャビティアン
テナは、複数のキャビティ13,モールド部20,ペー
パハニカムコア30及び給電部40によって、アレーア
ンテナを形成した構成としてある。このような構成によ
れば、各給電部40に合成給電することにより、アンテ
ナの指向性が水平方向に鋭くなり、アンテナ利得の向上
を図ることができる。
【0031】なお、本発明のキャビティアンテナは、上
述した各実施例に限定されるものではない。例えば、上
記実施例では、モールド部20によって、アルミハニカ
ムコア11とペーパハニカムコア30を仕切る構成とし
たが、これは特に限定されるものではなく、このモール
ド部20を省略しても、上記実施例とほぼ同様の効果を
得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のキャビ
ティアンテナによれば、衛星構体,太陽電池パドル等の
構造体であるハニカムパネルによってアンテナを形成す
ることにより、人工衛星に搭載される他の機器等との干
渉を考慮する必要なく、人工衛星の任意の位置に設置す
ることができる。すなわち、キャビティアンテナの設置
位置の自由度を大幅に拡大することができる。
【0033】また、既存の構造体であるハニカムパネル
によってアンテナを形成しているので、部品点数を減少
させることができ、人工衛星の小型軽量化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るキャビティアンテナ
を示す部分断面斜視図である。
【図2】上記キャビティアンテナを太陽電池パドルに設
置した状態を示す人工衛星の斜視図である。
【図3】上記キャビティアンテナを衛星構体に設置した
状態を示す人工衛星の斜視図である。
【図4】本発明の第二実施例に係るキャビティアンテナ
を示す斜視図である。
【図5】従来のキャビティアンテナを斜視図である。
【符号の説明】
1 キャビティアンテナ 10 ハニカムパネル 11 アルミハニカムコア 12 表面板 13 キャビティ 13a 開口 20 モールド部 30 ペーパハニカムコア 40 給電部 50 人工衛星 51,52 太陽電池パドル 53 衛星構体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ハニカムコア及びこの金属ハニカム
    コアの両面に取り付けた導電性の表面板を有し、前記金
    属ハニカムコアの一部を切り欠いて、一端が開口するキ
    ャビティを形成したハニカムパネルと、 このハニカムパネルのキャビティ内に設けられたペーパ
    ハニカムコアと、 前記ハニカムパネルのキャビティ内に設けられた給電部
    とを備えたことを特徴とするキャビティアンテナ。
  2. 【請求項2】 金属ハニカムコア及びこの金属ハニカム
    コアの両面に取り付けた導電性の表面板を有し、前記金
    属ハニカムコアの数か所を切り欠いて、一端が開口する
    複数のキャビティを形成したハニカムパネルと、 このハニカムパネルの各キャビティ内にそれぞれ設けら
    れた複数のペーパハニカムコアと、 前記ハニカムパネルの各キャビティ内にそれぞれ設けら
    れた複数の給電部とを備えたことを特徴とするキャビテ
    ィアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記ハニカムパネルのキャビティ内に、
    前記金属ハニカムコアとペーパハニカムコアを仕切る導
    電性のモールド部を設けた請求項1又は2記載のキャビ
    ティアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のキャビティア
    ンテナを、太陽電池パドルの端部に設けたキャビティア
    ンテナ。
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DE19938199C1 (de) * 1999-08-12 2001-01-25 Inst Solare Energieversorgungstechnik Iset Vorrichtung zur Umwandlung von Solarnergie in elektrische Energie und zum Abstrahlen und/oder Empfangen von hochfrequenten elektromagnetischen Wellen
KR102620216B1 (ko) * 2021-12-27 2024-01-03 한국항공우주연구원 샌드위치 패널 형 하중지지 안테나 일체형 구조체
KR102456751B1 (ko) * 2022-01-06 2022-10-20 한화시스템 주식회사 합성 개구 레이다 탑재체

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