JP2727850B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JP2727850B2
JP2727850B2 JP4069304A JP6930492A JP2727850B2 JP 2727850 B2 JP2727850 B2 JP 2727850B2 JP 4069304 A JP4069304 A JP 4069304A JP 6930492 A JP6930492 A JP 6930492A JP 2727850 B2 JP2727850 B2 JP 2727850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
carrier
latent image
electrostatic latent
developing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4069304A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05232818A (ja
Inventor
佳和 岡本
義雄 井上
良和 高橋
隆 渕脇
朋義 千原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP4069304A priority Critical patent/JP2727850B2/ja
Publication of JPH05232818A publication Critical patent/JPH05232818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2727850B2 publication Critical patent/JP2727850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電電位の差によって
形成された潜像にトナーを付着させて可視化する現像装
置に係り、特に磁性キャリアとトナーとが混合された二
成分現像剤を用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体に像光を照射すること等により形
成された静電潜像にトナーを付着させて可視化する現像
装置は多種公表されており、これらは一成分現像剤を用
いる一成分現像装置と二成分現像剤を用いる二成分現像
装置に大別される。
【0003】一成分現像装置は、スチレン樹脂などの熱
可塑性樹脂に顔料等を分散したものを粉状にし、電荷制
御剤を外添した一成分現像剤を用いるものであり、現像
剤担持体上に現像剤の薄層が形成され、この現像剤担持
体と静電潜像保持体とが非接触で近接するように配置さ
れる。この近接部分には電界が生じるようになっており
電界内で現像剤粒子が飛翔し、潜像に付着して可視化さ
れる。このように一成分現像装置は静電潜像保持体と現
像剤担持体とが非接触であるため、現像された像の乱れ
が少なく高画質が得られるということや、適正な現像電
界を与えることにより、カラー画像形成装置に用いたと
きに複数色のトナー像を重ねて現像できる可能性を有す
ること等の利点を有している。しかし、このような一成
分現像装置はトナーの帯電量が低く、トナーの特性のわ
ずかな変化で現像剤担持体上の薄層厚が変化したり、薄
層を形成する現像剤規制部材に現像剤が部分的に詰まっ
て画像欠陥を引き起こす等の問題点がある。
【0004】一方、二成分現像装置では、磁性キャリア
とトナーとが混合され、充分に攪拌されていることから
トナーは充分な帯電量を有し、長期的に濃度の安定した
現像を行うことができる。しかし、現像剤担持体上に現
像剤の磁気ブラシを形成し、これを静電潜像保持体に接
触させることによって、トナーが潜像に転移するように
なっているので、トナー像に乱れが生じ、特にカラー画
像形成装置で複数色のトナー像を重ねて形成しようとす
ると、磁気ブラシがすでに形成されたトナー像を掃擦し
て乱すことになる。
【0005】上記のように一成分現像装置と二成分現像
装置とはそれぞれ特徴を有しており、これらを考慮し双
方の利点を有する現像装置が提案された。これは、例え
ば「非衝撃式印字の進歩に関する第2回国際会議」(The
2nd International Congress on Advances in Non-imp
act printing) 、[米国写真科学者技術者協会(Society
for Photographic Scientists and Engineers) 主催、
ワシントンD.C.、1984年11月8日]において
東芝が行った説明、米国特許第3929098号、特開
昭59−121077号公報等に開示されている。上記
特開昭59−121077号公報等で開示される現像装
置は、二成分現像剤を用い、磁石を内蔵した磁気ロール
の表面に供給して磁気ブラシを形成する。この磁気ロー
ルはトナー担持体と近接または接触するように配置さ
れ、二成分現像剤のトナーのみがトナー担持体に転移
し、トナー担持体表面にトナーの薄層が形成される。ト
ナー担持体は、静電潜像保持体と近接離間して配置され
ており、近接位置に生じている電界内でトナーが飛翔
し、潜像に付着して可視化するようになっている。
【0006】このような現像装置ではトナー粒子が充分
な電荷を有し、濃度の安定した現像を行うことができる
とともにトナー担持体と静電潜像保持体とを非接触とし
て、高画質を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
現像装置は次に示すような問題点を有している。カラー
画像形成装置において上記のような現像装置を使用する
場合、複数の異なる色のトナー像を形成するために複数
の現像装置が感光体と近接して対向することができるよ
うに配置しなければならない。このため、複数の現像装
置を移動可能となるように設け、現像を行うトナー像の
色に該当する現像装置のみを感光体と近接する位置に順
次移動させて各色の現像を行うカラー画像形成装置が知
られている。しかし、このようなカラー画像形成装置で
は現像装置の移動のために時間がかかり、一枚のカラー
画像を形成するのに必要な時間が長くなる。したがって
複数の現像装置が常に感光体と対向する位置に支持され
ているのが望ましいが、特開昭59−121077号公
報等に示される現像装置では、トナー担持体の他に二成
分現像剤を磁気的に吸着する磁気ロールを備える必要が
あり、現像装置が大型化して感光体の周囲にすべての現
像装置を配置するのが困難になるという問題がある。
【0008】また、トナー担持体とこれにトナーを転移
させる磁気ロールとを用いた従来の現像装置では、複数
回の現像を続けて行った際に、先の現像でトナー担持体
上のトナーが消費された部分と消費されなかった部分と
で、次の現像で濃度差を生じるという、いわゆる履歴現
象がおこる。これは、磁気ロール上の磁気ブラシからト
ナーのみをトナー担持体に転移させて、トナーの薄層を
形成するため、先の現像で消費されなかったトナーを剥
離することなく、新たなトナーを供給することに起因す
るものである。したがって現像領域を通過した後にトナ
ー担持体表面のトナーをスクレーパー等により掻きとる
ことによって履歴を解消することが考えられる。しか
し、スクレーパー等によって掻き落とされたトナーは凝
集を生じる場合があり再使用が難しいという問題点があ
る。
【0009】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、充分な帯電量を有するト
ナーを現像領域に供給し、非接触で高画質の現像を安定
して行うことができる現像装置であって、カラー画像形
成装置に用いても現像装置の配置の自由度を増し、カラ
ー画像形成装置内の空間を有効に利用して配置すること
ができる現像装置を提供することである。または上記に
加え、履歴現象による画像欠陥を生じることのない現像
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、 磁性キャリアとト
ナーとを含む二成分現像剤を用い、静電潜像保持体上に
形成された潜像に前記トナーを付着させて可視化する現
像装置において、 前記静電潜像保持体と近接離間して
対向し、複数の支持部材によって周回可能に支持された
ベルト状をなし、表面に前記トナーを付着して搬送する
トナー担持体と、 前記トナー担持体と近接または接触
して回転可能に支持された円筒体であって、表面に前記
二成分現像剤を磁気的に吸着して搬送し、前記トナー担
持体の表面に前記トナーを転移させて薄層を形成するこ
とができるトナー供給部材とを有し、 前記ベルト状の
トナー担持体を支持する複数の支持部材のうち一つの支
持部材が前記静電潜像保持体と間隔をおいて近接対向す
るように配置され、 他の支持部材は、前記静電潜像保
持体から後退した位置に設けられ、 前記トナー供給部
材は、前記静電潜像保持体から後退した位置で前記トナ
ー担持体に近接又は接触しているものとする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、 磁性キ
ャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用い、静電潜像
保持体上に形成された潜像に前記トナーを付着させて可
視化する現像装置において、 前記静電潜像保持体と近
接離間して対向し、複数の支持部材によって周回可能に
支持されたベルト状をなし、表面に前記トナーを付着し
て搬送するトナー担持体と、 前記トナー担持体と近接
または接触して回転可能に支持された円筒体であって、
表面に前記二成分現像剤を磁気的に吸着して搬送し、前
記トナー担持体の表面に前記トナーを転移させて薄層を
形成することができるトナー供給部材とを有し、 前記
トナー供給部材の周面に沿って前記トナー担持体の表面
が凹状をなすように、前記トナー供給部材が前記トナー
担持体に圧接され、 前記トナー供給部材の表面と前記
トナー担持体の表面とが相対的に移動するように双方が
駆動されるものとする。
【0012】請求項3に記載の発明は、 磁性キャリア
とトナーとを含む二成分現像剤を用い、静電潜像保持体
上に形成された潜像に前記トナーを付着させて可視化す
る現像装置において、 前記静電潜像保持体と近接離間
して対向し、複数の支持部材によって周回可能に支持さ
れたベルト状をなし、表面に前記トナーを付着して搬送
するトナー担持体と、 前記トナー担持体と近接または
接触して回転可能に支持された円筒体であって、表面に
前記二成分現像剤を磁気的に吸着して搬送し、前記トナ
ー担持体の表面に前記トナーを転移させて薄層を形成す
ることができるトナー供給部材とを有し、 トナー担持
体の前記支持部材の一つが、ベルト状の前記トナー担持
体を介して前記静電潜像保持体と対向する位置に設けら
れ、 この静電潜像保持体と対向する支持部材は固定支
持されており、前記ベルト状のトナー担持体が該支持部
材の表面に沿って摺動するとともに、前記静電潜像保持
体との間に前記トナーが転移する微小間隙が維持される
ように該支持部材の位置が設定されているものとする。
【0013】上記トナー供給部材は、磁石を内蔵するこ
とによって、周面に二成分現像剤を吸着することができ
るものであり、上記磁石は、円筒状の周面が回転したと
きにも移動しないように支持されるものとするのが望ま
しいが、磁石が回転するものであっても構わない。ま
た、請求項2に記載の現像装置で上記トナー供給部材
は、トナー担持体との圧接位置で、双方の圧接面が互い
に逆方向に移動するように回転方向が設定されるものと
するのが望ましい。上記トナー担持体が静電潜像保持体
と対向する位置において固定支持される支持部材は、ベ
ルト状のトナー担持体との摺動面をなめらかな曲線状と
したものとするのが望ましい。
【0014】
【作用】請求項1に記載の現像装置では、トナー担持体
がベルト状となっているので、その長さおよび支持部材
の配置を適宜選択することによって、現像剤を収容する
ハウジングを感光体と離れた位置に設置しても、トナー
担持体を静電潜像保持体と近接して対向させ、現像を行
うことが可能となる。これによって現像装置を配置する
位置の制限は大幅に緩和され、画像形成装置の設計の自
由度が増大する。また、二成分現像剤を磁気的に吸着
し、トナー担持体表面にトナーを転移させるトナー供給
部材を有しているので、攪拌されることによって充分な
電荷が付与されたトナーがトナー担持体に供給され、静
電潜像保持体とトナー担持体とが近接する位置へトナー
を安定して搬送することが可能となる。これにより、静
電潜像保持体と非接触で濃度の安定した現像が行われ
る。
【0015】また、請求項2に記載の現像装置ではトナ
ー供給部材がトナー担持体表面に圧接され、トナー担持
体の表面がトナー供給部材の周面に沿って凹状になって
いるので、トナー供給部材とトナー担持体とは広い範囲
で接触する。さらに双方の表面が相対的に移動するよう
に回転方向および速度が設定されているので、トナー担
持体の表面は、現像剤の磁気ブラシを介してトナー供給
部材の表面と強く摺擦され、トナー担持体表面に残留し
ているトナーの層は一旦掻き落とされ、新たなトナーが
供給されて均一なトナーの薄層が形成される。したがっ
て、トナー担持体上の画像履歴が解消される。
【0016】さらに、請求項3に記載の現像装置では、
トナー担持体の支持部材の一つが静電潜像保持体と対向
する位置に設けられ、固定支持されているので、この表
面に沿って摺動するベルト状のトナー担持体の表面と静
電潜像保持体の表面との間隔の変動が少なくなる。これ
により、トナーの静電潜像保持体への飛翔性が一定に維
持され、現像される像に濃度ムラが発生せず、均一な濃
度となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は請求項1又は請求項2に記載の発明の第1の
実施例である現像装置を示す概略構成図である。この現
像装置は、少なくとも磁性キャリアとトナーとを混合し
た二成分現像剤を使用するものであり、この現像剤が収
容されるハウジング1とこのハウジング内に2本のミキ
シングオーガー2,3と、二成分現像剤を磁気的に吸着
して搬送するトナー供給部材6と、このトナー供給部材
上に吸着される現像剤量を規制する現像剤規制部材5と
を有している。またハウジング1が感光体8(静電潜像
保持体)と対向して開口する部分には、感光体8とトナ
ー供給部材6とにそれぞれ別の位置で近接し、周回可能
となるように支持されたベルト状のトナー担持体7を有
している。
【0018】上記2本のミキシングオーガー2,3は、
現像剤の攪拌と、その軸方向への搬送とを行うものであ
り、ハウジング1内に形成されている現像剤攪拌搬送室
12内に平行に配置され、互いに逆方向に現像剤を搬送
するようになっている。上記2本のミキシングオーガー
2,3の間には隔壁4が立設され、現像剤攪拌搬送室1
2が両端で連通する2つの部分に仕切られており、上記
2本のミキシングオーガー2、3の駆動によって現像剤
が循環するように搬送される。これにより、ミキシング
オーガーの端部にトナーが供給されても、これを磁性キ
ャリアと攪拌し、トナー濃度およびトナーの帯電量を形
成される画像の幅方向(図1の紙面と垂直方向)に一定
に維持するようになっている。
【0019】上記トナー供給部材6は、現像剤攪拌搬送
室12に面する位置に設けられ、内部に位置が固定され
た磁石と、その周囲を回転する円筒状のスリーブとを備
える磁気ロールであり、スリーブの表面に現像剤を磁気
的に吸着して搬送することができるものである。スリー
ブの回転方向は図中に示す矢印Aの方向に設定されてい
る。上記現像剤規制部材5は、トナー供給部材6の表面
に先端が近接するように突き出して設けられ、現像剤攪
拌搬送室12からトナー供給部材6に供給された現像剤
の磁気ブラシと接触して、トナー供給部材6とトナー担
持体7との近接位置に搬送される現像剤量を規制するも
のである。
【0020】上記トナー担持体7は薄い金属をベルト上
に形成したもの、もしくは絶縁性プラスチックベルトの
表面に導電性または半導電性の材料を塗布または接着し
たものからなり、輪状に閉じた状態で内側から、支持ロ
ーラ9および駆動ローラ10とによって支持されてい
る。支持ローラ9はトナー担持体7が感光体8と対向す
る位置に回転可能に支持されており、周回するベルト状
のトナー担持体7を支持し、トナー担持体7の表面と感
光体8の表面との間隔を常に一定に保持するようになっ
ている。この間隔は通常100μmから500μm程度
に設定される。また駆動ローラ10は、前記支持ローラ
9とともにトナー担持体7を周回可能となるように支持
し、駆動装置(図示せず)から回転駆動力が伝達される
ものである。その回転方向は図1中に示す矢印Bの方向
に設定され、トナー担持体7が、トナー供給部材6の周
面と圧接される位置で逆方向に移動するようになってい
る。
【0021】これらの支持ローラ9と駆動ローラ10と
は、トナー担持体7の表面がトナー供給部材6の周面に
圧接されることにより、その周面に沿って凹状となり、
トナー担持体7に適切な張力が導入されるように位置が
設定されている。なお、上記トナー担持体7は上記材料
の他に半導電性のゴムベルトや極薄いプラスチックフィ
ルム等を用いることもできる。ただし非導電性の材料を
用いたときは、上記支持ローラ9を導電性材料からなる
ものとする必要がある。
【0022】上記感光体8は、表面を一様帯電させた後
像光を照射することにより、静電電位の差による潜像を
形成し、トナー担持体7と近接する現像領域へ搬送する
ことができるものである。上記トナー担持体7には、交
流電源13と直流電源14とから直流重畳交流電圧を印
加することができるようになっており、トナー担持体7
と感光体8とが近接して対向する現像領域に交番電界を
生じるようになっている。また、トナー供給部材8にも
直流電源15から直流電圧が印加されており、トナー供
給部材6とトナー担持体7との間にバイアス電圧を生じ
るようになっている。
【0023】このような現像装置では、磁性キャリアと
トナーとを混合した二成分現像剤がミキシングオーガー
2,3によって攪拌され、トナーに充分な電荷が付与さ
れるとともに、トナー供給部材6に供給される。トナー
供給部材6の表面では、トナー供給部材に内蔵される磁
石の磁力によって、現像剤の磁気ブラシが形成される。
トナー供給部材表面のスリーブが回転することによって
上記磁気ブラシが移動し、現像剤規制部材5によって現
像剤量が均一化された後、トナー担持体7と圧接される
位置に搬送される。
【0024】ここではトナー担持体7が現像剤を介して
トナー供給部材6の表面に圧接され、双方の表面が逆方
向に移動するように設定されているので、トナー供給部
材6の表面に沿った圧接面で現像剤が摺擦される。これ
によって電荷を有するトナーはバイアス電圧によってト
ナー担持体7の表面に転移してトナーの薄層を形成し、
磁性キャリアはトナー供給部材6内の磁石の吸着力によ
りトナー供給部材6のスリーブの表面に残る。
【0025】また、圧接位置におくられてきたトナー担
持体7上に先の現像でトナーが消費された部分とトナー
が消費されず先の現像行程で形成されたトナーの薄層が
残っている部分とがあっても、トナー供給部材6が強く
押し着けられ、現像剤を摺擦するようになっているの
で、先の現像行程で使用されずに残ったトナーの薄層は
機械的にかき乱され、新たなトナーと混合されて、新た
な均等な薄層が形成される。このとき、トナー担持体7
とトナー供給部材6との表面が逆方向に移動するので、
双方の圧接領域におけるトナー供給部材6の回転方向上
流側ではトナー濃度が高く、現像領域へ進行するトナー
担持体7に効率のよいトナーの供給が行なわれ、トナー
供給部材6の回転方向下流側ではトナーのトナー担持体
7への転移が進んでトナー濃度が低くなっており、先の
現像で消費されなかったトナーの薄層を掻き落とすのに
都合がよくなっている。
【0026】このようにトナー担持体7とトナー供給部
材6とが広い範囲で接触して画像履歴のない均等なトナ
ーの薄層が形成され、これが現像領域に搬送されると、
交番電界内でのトナーの飛翔が均等となり、潜像は濃度
ムラ等のない画像として可視化される。
【0027】図2は、上記実施例の現像装置を用いたカ
ラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。この
カラー画像形成装置では、円筒状の感光体30の周囲に
上記実施例の現像装置20,21,22,23が4台配
置され、それぞれマジェンタ、シアン、イエロー、黒色
のトナーを使用するものである。また、感光体30の周
辺には、現像装置が配置される位置の上流側に感光体3
0の表面を一様に帯電させるための帯電器24、半導体
レーザーと多角柱状ミラー(ポリゴン回転ミラー)とを
内蔵するレーザー光発生器25が配置され、下流側には
転写前帯電器26、転写帯電器27、剥離用帯電器28
及びクリーニング装置29が配置されている。
【0028】このように感光体30の周囲には多くの装
置が密集して配置され、現像装置を配置することができ
る範囲も制限されるが、トナー担持体7a,7b,7
c,7dをベルト状としているので、トナー担持体を感
光体30と近接させた状態で現像装置のハウジングを感
光体30から離して配置することも可能であり、4台の
現像装置20,21,22,23が感光体30からそれ
ぞれ異なる間隔を置いた位置に配設されている。この結
果、充分な電荷を有するトナーを安定して供給できる現
像装置を複数配設しても、感光体30の周囲においては
大きな範囲を占有することがなく、現像時に現像装置を
移動させる必要もない。したがって、装置全体を大型化
することなく、高速で高品位の画像を形成することがで
きるカラー画像形成装置が実現される。
【0029】図3は請求項1又は請求項2に記載の発明
の第2の実施例である現像装置を示す概略構成図であ
る。この現像装置はハウジング101を感光体8の近く
に配置する場合において用いるのが望ましいものであ
り、ベルト状のトナー担持体107が3つの支持部材で
張設され、そのうちの2つが回転可能に支持された支持
ローラ109,111、他の1つが駆動装置(図示せ
ず)で回転駆動される駆動ローラ110となっている。
トナー担持体107は支持ローラ111と駆動ローラ1
10との間でトナー供給部材6の表面に圧接されてい
る。なお、ミキシングオーガー2,3、隔壁4、現像剤
規制部材5、バイアス電源13,14,15およびトナ
ー供給部材6の構造等は第1の実施例と同じである。
【0030】このような現像装置ではハウジング101
を感光体8の表面に近い位置に配置してもトナー担持体
107の表面がトナー供給部材6に圧接されて凹状をな
すような構造とすることができ、第1の実施例と同じ効
果を得ることができる。
【0031】図4は、請求項3に記載の発明の一実施例
である現像装置を示す概略構成図である。この現像装置
ではベルト状のトナー担持体207が、2つの支持部材
で感光体8とトナー供給部材6とにそれぞれ近接離間し
て対向するように支持されている。上記2つの支持部材
の1つは感光体8と対向する位置に設けられた固定部材
209であり、トナー担持体207がこの固定部材の周
面を摺動するようになっている。また、固定部材209
のトナー担持体207との摺動面はなめらかな曲線に仕
上げられている。もう1つの支持部材は、トナー供給部
材6と対向して設けられた駆動ローラ210であり、駆
動装置(図示せず)によって回転駆動される。これによ
りトナー担持体207を図4中に示す矢印Cの方向に周
回させることができる。また、上記駆動ローラ210は
バネ部材17によって固定部材209から離間する方向
に付勢されており、このバネ部材17の付勢力によって
ベルト状のトナー担持体207に張力を導入するように
なっている。
【0032】トナー担持体207とトナー供給部材6と
が対向する部分の下方にはハウジングによって囲まれた
現像剤溜り16が設けられており、この部分に現像剤が
貯留される。なお、ミキシングオーガー2,3、隔壁
4、現像剤規制部材5、トナー供給部材6等は図1に示
す第1の実施例と同じものである。
【0033】上記のような現像装置は、感光体8と対向
する位置でトナー担持体207を支持する固定部材20
9を有しており、ベルト状のトナー担持体207はこの
周面を摺動するので、トナー担持体207の表面と感光
体8との間隔が常に一定に維持され、回転部材としたと
きの偏芯による間隙の変動が解消される。また、現像剤
溜り16に貯留された現像剤がトナー担持体207の表
面と接触し、トナー担持体207の表面に先の現像過程
で消費されなかったトナーの薄層が残っていても、これ
を掻き落とし、履歴現象が解消される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の現像装置で
は、トナー担持体がベルト状となっているので、トナー
担持体が静電潜像保持体と近接した状態で現像装置のハ
ウジングを静電潜像保持体と離れた位置に配置すること
もでき、現像装置の配置の自由度が増大する。また、二
成分現像剤を磁気的に吸着し、トナー担持体表面にトナ
ーの薄層を形成するトナー供給部材を有しているので、
静電潜像保持体と非接触で濃度の安定した現像を行うこ
とができる。したがって、カラー画像形成装置において
本発明の現像装置を複数台用いると、個々の外形の寸法
が多少大きなものであっても装置全体を大型化すること
なく、高速で高画質が得られるカラー画像形成装置を実
現することができる。また、トナー供給部材がトナー担
持体の表面に圧接され、広い範囲で接触するとともに、
相対的に移動してトナー担持体表面が摺擦される現像装
置では、上記効果に加え、トナーの凝集を生じることな
く画像履歴を解消し、充分な電荷を有するトナーの均等
な薄層をトナー担持体上に形成することが可能となる。
したがって、履歴現象のない高画質の現像を行なうこと
ができる現像装置が得られる。さらに、ベルト状のトナ
ー担持体を静電潜像保持体と対向する位置で支持する支
持部材を固定支持することによって、トナー担持体表面
と感光体との間隙を常に一定に維持することができ、濃
度ムラのない現像を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または請求項2に記載の発明の第1の
実施例である現像装置を示す概略構成図である。
【図2】上記実施例の現像装置を複数用いたカラー画像
形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】請求項1または請求項2に記載の発明の第2の
実施例である現像装置を示す概略構成図である。
【図4】請求項3に記載の発明の一実施例である現像装
置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ミキシン
グオーガー 3 ミキシングオーガー 4 隔壁 5 現像剤規制部材 6 トナー供
給部材 7 トナー担持体 8 感光体
(静電潜像保持体) 9 回転ローラ 10 駆動ロー
ラ 12 現像剤攪拌搬送室 13 交流電
源 14 直流電源 15 直流電
源 24 帯電器 25 レーザ
ー光発生器 26 転写前帯電器 27 転写帯
電器 28 剥離用帯電器 29 クリー
ニング装置 30 感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渕脇 隆 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 千原 朋義 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 平1−200381(JP,A) 特開 昭58−25670(JP,A) 特開 昭56−123572(JP,A) 特開 平5−188763(JP,A) 実開 平2−47662(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性キャリアとトナーとを含む二成分
    現像剤を用い、静電潜像保持体上に形成された潜像に前
    記トナーを付着させて可視化する現像装置において、 前記静電潜像保持体と近接離間して対向し、複数の支持
    部材によって周回可能に支持されたベルト状をなし、表
    面に前記トナーを付着して搬送するトナー担持体と、 前記トナー担持体と近接または接触して回転可能に支持
    された円筒体であって、表面に前記二成分現像剤を磁気
    的に吸着して搬送し、前記トナー担持体の表面に前記ト
    ナーを転移させて薄層を形成することができるトナー供
    給部材とを有し、前記ベルト状のトナー担持体を支持する複数の支持部材
    のうち一つの支持部材が前記静電潜像保持体と間隔をお
    いて近接対向するように配置され、 他の支持部材は、前記静電潜像保持体から後退した位置
    に設けられ、 前記トナー供給部材は、前記静電潜像保持体から後退し
    た位置で前記トナー担持体に近接又は接触していること
    を特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 磁性キャリアとトナーとを含む二成分
    現像剤を用い、静電潜像保持体上に形成された潜像に前
    記トナーを付着させて可視化する現像装置において、 前記静電潜像保持体と近接離間して対向し、複数の支持
    部材によって周回可能に支持されたベルト状をなし、表
    面に前記トナーを付着して搬送するトナー担持体と、 前記トナー担持体と近接または接触して回転可能に支持
    された円筒体であって、表面に前記二成分現像剤を磁気
    的に吸着して搬送し、前記トナー担持体の表面に前記ト
    ナーを転移させて薄層を形成することができるトナー供
    給部材とを有し、 前記トナー供給部材の周面に沿って前記トナー担持体の
    表面が凹状をなすように、前記トナー供給部材が前記ト
    ナー担持体に圧接され、 前記トナー供給部材の表面と前記トナー担持体の表面と
    が相対的に移動するように双方が駆動されることを特徴
    とする現像装置。
  3. 【請求項3】 磁性キャリアとトナーとを含む二成分
    現像剤を用い、静電潜像保持体上に形成された潜像に前
    記トナーを付着させて可視化する現像装置において、 前記静電潜像保持体と近接離間して対向し、複数の支持
    部材によって周回可能に支持されたベルト状をなし、表
    面に前記トナーを付着して搬送するトナー担持体と、 前記トナー担持体と近接または接触して回転可能に支持
    された円筒体であって、表面に前記二成分現像剤を磁気
    的に吸着して搬送し、前記トナー担持体の表面に前記ト
    ナーを転移させて薄層を形成することができるトナー供
    給部材とを有し 、 トナー担持体の前記支持部材の一つが、ベルト状の前記
    トナー担持体を介して前記静電潜像保持体と対向する位
    置に設けられ、この静電潜像保持体と対向する支持部材は固定支持され
    ており、前記ベルト状のトナー担持体が該支持部材の表
    面に沿って摺動するとともに、前記静電潜像保持体との
    間に前記トナーが転移する微小間隙が維持されるように
    該支持部材の位置が設定されていることを特徴とする現
    像装置。
JP4069304A 1992-02-20 1992-02-20 現像装置 Expired - Lifetime JP2727850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4069304A JP2727850B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4069304A JP2727850B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05232818A JPH05232818A (ja) 1993-09-10
JP2727850B2 true JP2727850B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=13398691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4069304A Expired - Lifetime JP2727850B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2727850B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5134869B2 (ja) * 2007-06-22 2013-01-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP5476270B2 (ja) * 2010-10-08 2014-04-23 株式会社沖データ 現像装置、及び、当該現像装置を用いる画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0322940A1 (en) * 1987-12-07 1989-07-05 Agfa-Gevaert N.V. Dry toner development
JPH0247662U (ja) * 1988-09-28 1990-03-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05232818A (ja) 1993-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4766468A (en) Developing method and apparatus for a photocopier
EP0106322B1 (en) Developing apparatus
JP2727850B2 (ja) 現像装置
JPH0792813A (ja) 現像装置
JP2000206770A (ja) 画像形成装置
JPH0583903B2 (ja)
JP2005148409A (ja) 導電性トナー及びこれを用いた現像装置並びに画像形成装置
JP2001166572A (ja) 非磁性一成分現像装置及び画像形成装置
JP3109270B2 (ja) 現像装置
JPS62299875A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH0651640A (ja) 現像装置
JPH1184857A (ja) 画像形成装置
JP3057142B2 (ja) 現像装置
JPH11174848A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPS6289975A (ja) 現像装置
JPH06110309A (ja) 静電荷像現像装置と2色画像形成装置及び電子写真装置
JP3000647B2 (ja) 電子写真装置
JP3674281B2 (ja) 現像装置
JP3081653B2 (ja) トナー
JPH05232802A (ja) 現像装置
JPH02242272A (ja) トナー現像装置
JPS6243661A (ja) 多色像形成装置
JPS625270A (ja) カラ−画像形成装置
JPH05204237A (ja) 現像装置
JPH0830092A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971111