JP2727564B2 - ヘテロエピタキシャル成長方法 - Google Patents

ヘテロエピタキシャル成長方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘテロエピタキシャル成長方法に関し、例
えば、シリコン(Si)基板上へのガリウムヒ素(GaAs)
のヘテロエピタキシャル成長に適用して最適なものであ
る。
〔発明の概要〕
本発明のヘテロエピタキシャル成長方法は、シリコン
基板上にシリコンと異なる種類の単結晶半導体層を形成
し、上記単結晶半導体層の表面及びその近傍に所定の原
子をイオン注入した後に熱処理を行うことにより上記原
子がイオン注入された上記単結晶半導体層の表面及びそ
の近傍を再結晶化し、上記再結晶化された上記単結晶半
導体層上に上記単結晶半導体層をさらに形成するように
することによって、転位等の結晶欠陥密度が低い良質の
単結晶半導体層をシリコン基板上にヘテロエピタキシャ
ル成長させることができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
ヘテロエピタキシャル成長は、格子定数の異なる基板
を用いてエピタキシャル層を成長させる技術である。Si
基板上へのGaAs層のヘテロエピタキシャル成長はその代
表的な例である。しかしながら、GaAsの格子定数は5.65
34Åであるのに対してSiの格子定数は5.43086Åであ
り、それらの差は約4%と大きい。このため、Si基板上
にGaAsを直接成長させると、このGaAsは島状に成長し、
層状のものは得られない。従って、Si基板上に単結晶Ga
As層を直接成長させることは困難であると言ってよい。
応用物理、第55巻、第11号(1986)第1069頁から第10
73頁においては、上述の問題を解決することを目的とす
る二段階成長法について論じられている。この二段階成
長によれば、まずSi基板上に非晶質または多結晶の薄い
GaAs層を成長させた後、これを熱処理(アニール)する
ことにより固相成長させて単結晶化し、この単結晶化さ
れたGaAs層の上に能動層となる単結晶GaAs層を成長させ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の二段階成長法により成長された
GaAs層中に存在する転位等の結晶欠陥密度は108個/cm2
程度と高く、その品質は不十分である。
従って本発明の目的は、転位等の結晶欠陥密度が低い
良質の単結晶半導体層をシリコン基板上にヘテロエピタ
キシャル成長させることができるヘテロエピタキシャル
成長方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明のヘテロエピタキシ
ャル成長方法は、シリコン基板(1)上にシリコンと異
なる種類の単結晶半導体層(4)を形成し、単結晶半導
体層の表面及びその近傍(4)に所定の原子をイオン注
入した後に熱処理を行うことにより原子がイオン注入さ
れた単結晶半導体層の表面及びその近傍(4)を再結晶
化し、再結晶化された単結晶半導体層(4)上に単結晶
半導体層(5)をさらに形成するようにしている。
〔作用〕
シリコン基板上に単結晶半導体層を一旦形成し、その
上にさらに単結晶半導体層を形成する場合、上層の単結
晶半導体層中の転位等の結晶欠陥密度を低くするために
は、下層の単結晶半導体層中の貫通転位の数を減少させ
ておくことが特に重要である。上記した手段によれば、
イオン注入により単結晶半導体層の表面及びその近傍に
結晶格子が歪んだ領域を形成することができるので、こ
の結晶格子が歪んだ領域の下側の貫通転位は熱処理によ
る再結晶化時にこの歪んだ領域により主として横方向
(シリコン基板の表面と平行な方向)に曲げられ、上方
(シリコン基板の表面と垂直な方向=成長方向)への伝
播が妨げられる。その結果、この再結晶化された単結晶
半導体層中の貫通転位の数は減少する。このため、この
貫通転位の数が少ない単結晶半導体層上にさらに単結晶
半導体層を形成することにより、より結晶欠陥密度が低
い単結晶半導体層を形成することができる。これによっ
て、結晶欠陥密度が低い良質の単結晶半導体層をシリコ
ン基板上にヘテロエピタキシャル成長させることができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。この実施例は、Si基板上へのGaAs層のヘテロ
エピタキシャル成長に本発明を適用した実施例である。
第1図Aに示すように、まずあらかじめ表面が清浄化
されたSi基板1上に例えば有機金属化学気相成長(MOCV
D)法や分子線エピタキシー(MBE)法により例えば成長
温度410℃で例えば膜厚200Å程度の非晶質GaAs層2を形
成する。
次に、例えば720℃でアニールを行うことにより上記
非晶質GaAs層2を固相成長させて単結晶化する。これに
よって、第1図Bに示すように、単結晶GaAs層3が形成
される。このようにして二段階成長法により成長された
この単結晶GaAs層3中の転位等の結晶欠陥密度は、既に
述べたように108個/cm2程度と高い。
次に第1図Cに示すように、この単結晶GaAs層3の上
にMOCVD法やMBE法により例えば750℃程度の成長温度で
単結晶GaAs層4を上記単結晶GaAs層3との合計の厚さが
例えば1μm程度となるまで成長させる。この単結晶Ga
As層4中の結晶欠陥密度も上記単結晶GaAs層3と同様に
108個/cm2程度である。
次に、この単結晶GaAs層4に例えばホウ素(B)を例
えば加速エネルギー240keV、ドーズ量5×1015cm-2程度
の条件でイオン注入する。その結果、この単結晶GaAs層
4中にその表面から約0.3μm程度の深さの所にピーク
濃度(約1020cm-3)を持つガウス分布状の濃度プロファ
イルでBで導入される(Bが導入された領域に点描を付
す)。単結晶GaAs層4中のこのBが導入された領域では
結晶格子が歪んでいる。
次に、アニールを行うことにより上記単結晶GaAs層4
を固相エピタキシャル成長させて再結晶化する。その結
果、上述の結晶格子が歪んだ領域が消滅し、第1図Eに
示すような状態となる。この時点で、この単結晶GaAs層
4中の貫通転位の数は減少している。
この後、この単結晶GaAs層4の上にさらにGaAsを成長
させる。これによって、第1図Fに示すように、目的と
する厚さの単結晶GaAs層5を得る。
以上のように、本実施例によれば、二段階成長法によ
りSi基板1上に形成した単結晶GaAs層4にBをイオン注
入することにより結晶格子が歪んだ領域を形成し、その
後アニールを行うことによりこの単結晶GaAs層4を再結
晶化しているので、この結晶格子が歪んだ領域の下側の
貫通転位はこの再結晶の過程でこの領域により主として
横方向に曲げられ、上方への伝播が妨げられる。この結
果、再結晶化後の単結晶GaAs層4中に存在する貫通転位
の数はイオン注入前のそれに比べて減少する。従って、
この貫通転位の数が少ない単結晶GaAs層4上に形成され
る単結晶GaAs層5中の転位等の結晶欠陥密度を例えば10
7個/cm2程度に低くすることができる。すなわち、本実
施例によれば、転位等の結晶欠陥密度が低い良質の単結
晶GaAs層5をSi基板1上にヘテロエピタキシャル成長さ
せることができる。
本実施例により得られる良質な単結晶GaAs層5を能動
層として用いることにより、高速半導体素子等の高性能
の半導体素子の作製が可能となる。また、この高速半導
体素子と光半導体素子とのモノリシック化により、高性
能の光電子集積回路(OEIC)の実現が可能となる。
以上、本発明の一実施例について具体的に説明した
が、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、結晶格子を歪ませるために単結晶GaAs層4に
イオン注入する原子としては上述の実施例で用いたB以
外にクリプトン(Kr)、リン(P)、ヒ素(As)、Si等
を用いることも可能である。また、非晶質GaAs層2の代
わりに多結晶のGaAs層を用いることも可能である。さら
に、単結晶GaAs層4の成長は必ずしも二段階成長法によ
り行う必要はない。
また、上述の実施例においては、Si基板上へのGaAs層
のヘテロエピタキシャル成長に本発明を適用した場合に
ついて説明したが、本発明は、Si基板上にGaAs以外の単
結晶半導体層をヘテロエピタキシャル成長させる場合に
適用することも可能である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、特に単結晶半導
体層の表面及びその近傍に所定の原子をイオン注入した
後に熱処理を行うことにより上記原子がイオン注入され
た上記単結晶半導体層の表面及びその近傍を再結晶化し
ているので、このイオン注入により形成される結晶格子
が歪んだ領域により貫通転位の上方へ伝播が妨げられ、
その結果この単結晶半導体層中の貫通転位の数が減少す
る。このため、この単結晶半導体層上にさらに単結晶半
導体層を形成することにより、結晶欠陥密度が低い良質
の単結晶半導体層をシリコン基板上にヘテロエピタキシ
ャル成長させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜第1図Fは本発明の一実施例によるヘテロエ
ピタキシャル成長方法を工程順に説明するための断面図
である。 図面における主要な符号の説明 1:Si基板、2:非晶質GaAs層、3、4、5:単結晶GaAs層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上にシリコンと異なる種類の
    単結晶半導体層を形成し、 上記単結晶半導体層の表面及びその近傍に所定の原子を
    イオン注入した後に熱処理を行うことにより上記原子が
    イオン注入された上記単結晶半導体層の表面及びその近
    傍を再結晶化し、 上記再結晶化された上記単結晶半導体層上に上記単結晶
    半導体層をさらに形成するようにした ことを特徴とするヘテロエピタキシャル成長方法。
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