JP2726298B2 - 光磁気記録方法 - Google Patents
光磁気記録方法Info
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- JP2726298B2 JP2726298B2 JP1025889A JP2588989A JP2726298B2 JP 2726298 B2 JP2726298 B2 JP 2726298B2 JP 1025889 A JP1025889 A JP 1025889A JP 2588989 A JP2588989 A JP 2588989A JP 2726298 B2 JP2726298 B2 JP 2726298B2
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- recording
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- diffraction grating
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレーザー光により記録及び再生を行なうため
の書換え可能な光磁気記録方法に関する。
の書換え可能な光磁気記録方法に関する。
書換え可能な光磁気記録媒体(いわゆる光磁気メモリ
ー)は基本的には石英ガラスのような基板上にTbFeCo、
マグネトプランバイトフェライト等の垂直磁気異方性を
有する磁性体からなる記録層を設けたもので、記録及び
再生は周知のように記録媒体の表面(記録層側)又は裏
面(基板側)にレーザー光を照射して行なわれている。
この場合、再生は記録層の磁化方向の違いを磁気光学効
果(カー効果又はファラデー効果)を利用して検出する
ことにより行なわれるが、偏向面の回転角が僅かである
ことから、検出信号のS/N比が低いという欠点を有して
いる。
ー)は基本的には石英ガラスのような基板上にTbFeCo、
マグネトプランバイトフェライト等の垂直磁気異方性を
有する磁性体からなる記録層を設けたもので、記録及び
再生は周知のように記録媒体の表面(記録層側)又は裏
面(基板側)にレーザー光を照射して行なわれている。
この場合、再生は記録層の磁化方向の違いを磁気光学効
果(カー効果又はファラデー効果)を利用して検出する
ことにより行なわれるが、偏向面の回転角が僅かである
ことから、検出信号のS/N比が低いという欠点を有して
いる。
本発明の目的は従来技術における以上のような欠点を
除去し、基板〜記録層間に回折格子を設けることによ
り、再生時の検出信号のS/N比を向上させた光磁気記録
方法を提供することである。
除去し、基板〜記録層間に回折格子を設けることによ
り、再生時の検出信号のS/N比を向上させた光磁気記録
方法を提供することである。
本発明の光磁気記録方法は基板上に回折格子を設け、
更にその上に垂直磁気異方性を有する磁性体からなる記
録層を設けた光磁気記録媒体にレーザー光を照射して記
録及び再生を行なう際、再生を直線偏光で行なうと共
に、再生光の電気ベクトル又は磁気ベクトルの振動面を
回折格子の溝方向に一致させることを特徴とするもので
ある。
更にその上に垂直磁気異方性を有する磁性体からなる記
録層を設けた光磁気記録媒体にレーザー光を照射して記
録及び再生を行なう際、再生を直線偏光で行なうと共
に、再生光の電気ベクトル又は磁気ベクトルの振動面を
回折格子の溝方向に一致させることを特徴とするもので
ある。
このように本発明の光磁気記録媒体は基板と記録層と
の間に回折格子を有している。回折格子は表面に溝を互
いに平行に設けたもので、表面状態が一種の異方性を持
っている。従って光に対する回折効率は入射光の偏光面
が溝に平行か否かによって異なる値を示す。その一例を
第1図に示す。図中aは前記偏光面が溝に平行な場合、
bは同じく垂直の場合の回折効率である。従ってまた回
折効率を反射率として見れば、反射率も入射光の偏光面
が溝に平行か否かによって異なる値、即ち効果を示すこ
とが期待される。
の間に回折格子を有している。回折格子は表面に溝を互
いに平行に設けたもので、表面状態が一種の異方性を持
っている。従って光に対する回折効率は入射光の偏光面
が溝に平行か否かによって異なる値を示す。その一例を
第1図に示す。図中aは前記偏光面が溝に平行な場合、
bは同じく垂直の場合の回折効率である。従ってまた回
折効率を反射率として見れば、反射率も入射光の偏光面
が溝に平行か否かによって異なる値、即ち効果を示すこ
とが期待される。
本発明方法はこのような反射率向上効果を有する回折
格子を備えた光磁気記録媒体を用いたもので、第2図
(図中1は基板、2は回折格子、3は記録層)のファラ
デー効果を利用する場合の例で説明すると、まず記録媒
体を未記録状態において再生光の電気ベクトル又は磁気
ベクトルの振動面、即ち再生光の偏光面、が回折格子の
溝方向と一致するように配置しておく。次に記録は記録
光を記録層側から入射して行う。再生は記録光の場合と
同様、記録層側から入射して行なうが、第2図に示すよ
うに直線偏光で行なう。勿論、記録を記録光の直線偏光
で行なってもよい。いずれにしても以上のようにして記
録を行なうと、記録部においては再生時、ファラデー効
果により偏光面が回転するので、再生光の回折格子面で
の反射率は未記録状態に比較して低下する。一方、回折
格子を設けない記録媒体の場合はこのような反射率の低
下はない。従ってこの低下分の未記録状態の反射率に対
する割合をAとすれば、本発明の記録媒体は従来品に比
べてAの分だけエンハンスメント効果があることにな
る。
格子を備えた光磁気記録媒体を用いたもので、第2図
(図中1は基板、2は回折格子、3は記録層)のファラ
デー効果を利用する場合の例で説明すると、まず記録媒
体を未記録状態において再生光の電気ベクトル又は磁気
ベクトルの振動面、即ち再生光の偏光面、が回折格子の
溝方向と一致するように配置しておく。次に記録は記録
光を記録層側から入射して行う。再生は記録光の場合と
同様、記録層側から入射して行なうが、第2図に示すよ
うに直線偏光で行なう。勿論、記録を記録光の直線偏光
で行なってもよい。いずれにしても以上のようにして記
録を行なうと、記録部においては再生時、ファラデー効
果により偏光面が回転するので、再生光の回折格子面で
の反射率は未記録状態に比較して低下する。一方、回折
格子を設けない記録媒体の場合はこのような反射率の低
下はない。従ってこの低下分の未記録状態の反射率に対
する割合をAとすれば、本発明の記録媒体は従来品に比
べてAの分だけエンハンスメント効果があることにな
る。
本発明の基本的な光磁気記録媒体を作るには、一例と
して、ガラス板のような基板上に、2P法によりホトポリ
マーからなる回折格子を設け、更にその上に垂直磁気異
方性を有する磁性体を蒸着、スパッタリング等の方法で
堆積せしめて記録層を設ければよい。本発明では更に回
折格子と記録層との間に反射層を設けたり、記録層の下
に断熱層を、また記録層の上に誘電体層又は保護層(又
は保護板)を設けることができるが、特に反射層を設け
ることが好ましい。
して、ガラス板のような基板上に、2P法によりホトポリ
マーからなる回折格子を設け、更にその上に垂直磁気異
方性を有する磁性体を蒸着、スパッタリング等の方法で
堆積せしめて記録層を設ければよい。本発明では更に回
折格子と記録層との間に反射層を設けたり、記録層の下
に断熱層を、また記録層の上に誘電体層又は保護層(又
は保護板)を設けることができるが、特に反射層を設け
ることが好ましい。
本発明の光磁気記録媒体に使用される材料は次の通り
である。
である。
まず基板の材料としてはソーダガラス、石英ガラス等
のガラス;GGG、リチウムタンタレート等の単結晶;アル
ミナ、サファイア、窒化アルミ等のセラミック等が挙げ
られる。
のガラス;GGG、リチウムタンタレート等の単結晶;アル
ミナ、サファイア、窒化アルミ等のセラミック等が挙げ
られる。
記録層に使用される磁性体としてはTbFeCo、TbFe、Gd
TbFe、GdCo等の希土類金属〜遷移金属非晶質合金;Mnbi,
MnCuBi,PtMnSb,Fe−F,Co−F,Ni−F,NdFeB等の多結晶金
属;マグネトプランバイトヘキサゴナルフェライトMeO
・n〔MxFe2−xO3〕(Me=Ba,Sr,Pb,Ca,La,5≦n≦6、
M=Al,Ga,Cr,Rh,Ti,Co,Zn,Ge,Sc,In,Si,Mo,V,Nb,Ta,S
n,Ni,Cu,Mn,Sb,Zr)、鉄ガーネット〔R3〕〔MxFe5−
x〕O12(R=Y,Bi,Yb,Dy,Er,Ho,Lu,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,P
r,Pb,La等、M=Al,Ga,Ti,Zn,Ni,Co,Sb,Nb,Rh,In,Sc);
Co−スピネルフェライトCoxMyFezO4(0≦x≦2,0≦y
≦2,0.5<z≦3.0,M=Al,Cr,Mn,Ga,Ni,Cu,Zn,Mg,Pb,Cd,
V,Ti,Mo,SN,,In,Rh,Ru,Zr,Ge,Sb,Si)等が挙げられる。
TbFe、GdCo等の希土類金属〜遷移金属非晶質合金;Mnbi,
MnCuBi,PtMnSb,Fe−F,Co−F,Ni−F,NdFeB等の多結晶金
属;マグネトプランバイトヘキサゴナルフェライトMeO
・n〔MxFe2−xO3〕(Me=Ba,Sr,Pb,Ca,La,5≦n≦6、
M=Al,Ga,Cr,Rh,Ti,Co,Zn,Ge,Sc,In,Si,Mo,V,Nb,Ta,S
n,Ni,Cu,Mn,Sb,Zr)、鉄ガーネット〔R3〕〔MxFe5−
x〕O12(R=Y,Bi,Yb,Dy,Er,Ho,Lu,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,P
r,Pb,La等、M=Al,Ga,Ti,Zn,Ni,Co,Sb,Nb,Rh,In,Sc);
Co−スピネルフェライトCoxMyFezO4(0≦x≦2,0≦y
≦2,0.5<z≦3.0,M=Al,Cr,Mn,Ga,Ni,Cu,Zn,Mg,Pb,Cd,
V,Ti,Mo,SN,,In,Rh,Ru,Zr,Ge,Sb,Si)等が挙げられる。
反射層に用いられる材料としてはAl,Au,Ag,Cu,Cr,Rh,
Pd,Co,Fe等の金属やTaN,TsN,CrN等の金属窒化物が、誘
電体層、断熱層及び保護層の材料としてはSi,Al,Ti,Mg,
Zn等の酸化物及び窒化物が挙げられる。なお保護板とし
ては各種ガラス板が使用される。
Pd,Co,Fe等の金属やTaN,TsN,CrN等の金属窒化物が、誘
電体層、断熱層及び保護層の材料としてはSi,Al,Ti,Mg,
Zn等の酸化物及び窒化物が挙げられる。なお保護板とし
ては各種ガラス板が使用される。
記録層、反射層、誘電体層、断熱層及び保護層の厚さ
は夫々300〜3000Å、500〜2000Å、500〜3000Å、0.1〜
50μm、0.1〜100μmの範囲が適当である。
は夫々300〜3000Å、500〜2000Å、500〜3000Å、0.1〜
50μm、0.1〜100μmの範囲が適当である。
以下に本発明を実施例によって説明する。
実 施 例 石英ガラス板上に2P法によりホトポリマーよりなる回
折格子を形成し、その上に蒸着法により500Å厚のAl反
射層を形成し、その上にスパッタ法により1000Å厚のSi
O2断熱層を形成し、その上にスパッタ法により100μm
厚のTbFeCo記録層を形成し、その上にスパッタ法により
1000Å厚のSiO2誘電体層を形成し、更にその上に、保護
板として1mm厚の石英ガラス板をアクリル系透明接着剤
で接着することにより、第3図(図中4は反射層、5は
断熱層、6は誘電体層、7は透明保護板、8は透明接着
層)に示すような光磁気記録媒体を作成した。
折格子を形成し、その上に蒸着法により500Å厚のAl反
射層を形成し、その上にスパッタ法により1000Å厚のSi
O2断熱層を形成し、その上にスパッタ法により100μm
厚のTbFeCo記録層を形成し、その上にスパッタ法により
1000Å厚のSiO2誘電体層を形成し、更にその上に、保護
板として1mm厚の石英ガラス板をアクリル系透明接着剤
で接着することにより、第3図(図中4は反射層、5は
断熱層、6は誘電体層、7は透明保護板、8は透明接着
層)に示すような光磁気記録媒体を作成した。
一方、比較のため、回折格子の代りに2P法で平坦なホ
トポリマー層を設けた他は同様にして光磁気記録媒体を
作成した。
トポリマー層を設けた他は同様にして光磁気記録媒体を
作成した。
次にこれら2種の記録媒体について第2図に示す方法
でレーザー光による記録及び再生を行なったところ、本
発明品は比較品に比べて再生時の検出信号のS/N比で4dB
の向上が認められた。
でレーザー光による記録及び再生を行なったところ、本
発明品は比較品に比べて再生時の検出信号のS/N比で4dB
の向上が認められた。
本発明方法は以上のように基板上に回折格子を設けた
光磁気記録媒体を用いたので、再生時の検出信号のS/N
比を向上させることができる。
光磁気記録媒体を用いたので、再生時の検出信号のS/N
比を向上させることができる。
第1図は本発明光磁気記録媒体の回折格子による効果の
説明図、第2図は本発明光磁気記録方法の説明図、第3
図は実施例で作成した光磁気記録媒体の断面図である。 1……基板、2……回折格子 3……記録層、4……反射層 a……入射光の偏光面が回折格子の溝に平行な場合 b……入射光の偏光面が回折格子の溝に垂直な場合
説明図、第2図は本発明光磁気記録方法の説明図、第3
図は実施例で作成した光磁気記録媒体の断面図である。 1……基板、2……回折格子 3……記録層、4……反射層 a……入射光の偏光面が回折格子の溝に平行な場合 b……入射光の偏光面が回折格子の溝に垂直な場合
Claims (1)
- 【請求項1】基板上に回折格子を設け、更にその上に垂
直磁気異方性を有する磁性体からなる記録層を設けた光
磁気記録媒体にレーザー光を照射して記録及び再生を行
なう際、再生を直線偏光で行なうと共に、再生光の電気
ベクトル又は磁気ベクトルの振動面を回折格子の溝方向
に一致させることを特徴とする光磁気記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1025889A JP2726298B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 光磁気記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1025889A JP2726298B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 光磁気記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02206044A JPH02206044A (ja) | 1990-08-15 |
JP2726298B2 true JP2726298B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=12178357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1025889A Expired - Fee Related JP2726298B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 光磁気記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2726298B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62134835A (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-17 | Hitachi Ltd | 光磁気記録媒体 |
-
1989
- 1989-02-06 JP JP1025889A patent/JP2726298B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02206044A (ja) | 1990-08-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |