JP2725474B2 - セラミックス成形用型枠 - Google Patents

セラミックス成形用型枠

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JP2725474B2
JP2725474B2 JP9855691A JP9855691A JP2725474B2 JP 2725474 B2 JP2725474 B2 JP 2725474B2 JP 9855691 A JP9855691 A JP 9855691A JP 9855691 A JP9855691 A JP 9855691A JP 2725474 B2 JP2725474 B2 JP 2725474B2
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slurry
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frame
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正嘉 勝部
聡 稲泉
健彦 大槻
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス成形品を
製作する際に用いられるセラミックス成形用型枠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、セラミックス成形品を形成す
るには鋳込成形といわれる手法が採用されており、この
鋳込成形法においては、予め用意したスラリー、すなわ
ち、セラミックス原料粉末にバインダや溶剤としての水
などを加えて流動性を持たせたスラリーを、別途用意し
たセラミックス成形用型枠(以下、型枠という)に設け
られた成形用空間であるキャビティ内に注入して充填し
たうえ、スラリー中の水分を除去してセラミックス成形
品とすることが行われている。
【0003】そして、この鋳込成形法の実施に際して
は、図3で簡略化して示すような構造の鋳込成形機10
が用いられており、この鋳込成形機10は、上下二分割
可能に構成された石膏製の型枠11と、スラリーSを収
納した貯溜タンク12とを備えている。また、この貯溜
タンク12の下端部と型枠11のキャビティ13とは、
型枠11の下側枠を貫通して設けられたスラリーパイプ
14を介して互いに接続されている。なお、この図3に
おける符号15はスラリーの組成を均一に保つための撹
拌機、16は貯溜タンク12内のスラリーをキャビティ
13に向かって圧送するためのコンプレッサーであり、
17は型枠11を固定支持するための型締め機である。
【0004】すなわち、この鋳込成形機10において
は、そのスラリーパイプ14を通って圧送されたスラリ
ーが型枠11の下側から上側へ向かって流れることによ
り、キャビティ13内に注入されて充填されることにな
る。そして、このキャビティ13内に充填されたスラリ
ーは、型枠11を構成する吸水性素材としての石膏によ
って水分が吸収して除去されることにより、徐々に固ま
りながらセラミックス成形品として形作られていくこと
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来構
成とされた鋳込成形機10においては、型枠11とスラ
リーパイプ14とが接続されていることから、キャビテ
ィ13内に充填されたスラリーがある程度固まった後で
なければ次の成形作業に取り掛かることができず、ま
た、成形作業を行う度毎に型締め機17の操作を行わな
ければならないため、成形作業に要する手間が増えるこ
ととなる結果、生産効率の向上を図るのが困難となって
いた。また、このスラリーの脱水・乾燥は型枠11を構
成する石膏の毛細管現象に基づく水分吸収によってのみ
行われるのであるから長時間を要することになり易く、
しかも、水分を吸収した型枠11の密着性が高まること
になる結果として型枠11からセラミックス成形品を取
り外すのが難しくなるという不都合が生じることになっ
ていた。
【0006】さらに、水分を吸収した型枠11は乾燥さ
れたうえで再使用されるのであるが、この型枠11の再
使用を繰り返していると、石膏が変質して寸法精度の維
持ができなくなるため、早めに交換することによって寸
法精度の維持を図る必要があり、セラミックス成形品の
生産コストが高くなるという不都合もあった。
【0007】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、生産効率の向上及び生産コストの
低減を図るとともに、製作されたセラミックス成形品の
取り外しを容易化することができる型枠を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる型枠は、
平板状とされた成形用の枠板と、この枠板が上側に重ね
合わせて載置される枠台とを備えており、前記枠板はセ
ラミックス成形品よりも熱膨張率が大きい耐熱性素材か
らなり、かつ、大きく開放されてスラリーが充填される
成形用の貫通孔が形成されたものである一方、前記枠台
は吸水性を有する素材からなるものであることを特徴と
している
【0009】
【作用】上記構成によれば、型枠を構成する枠台に載置
された枠板の貫通孔が上向きに大きく開放されているか
ら、その上方からスラリーを流し込み注入するだけのこ
とでスラリーが貫通孔の内部に充填されることになる。
そこで、この貫通孔に充填されたスラリーの全面に向か
って枠板の上方から温風を吹き付けると、スラリー中の
水分が除去されてスラリーが乾燥させられることにな
り、スラリーが短時間のうちに固まってセラミックス成
形品となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は本実施例にかかる型枠の概略構造を
示す斜視図、図2(a)〜(c)はこれを用いてセラミ
ックス成形品を製作する際の手順を示す工程断面図であ
り、これらの図における符号1は型枠である。この型枠
1は、矩形平板状とされた枠板2と、この枠板2が上側
面に重ね合わせて載置される枠台3とを備えており、枠
板2のほぼ中央位置には、例えば、円形状とされたスラ
リー充填用の貫通孔4が形成されている。そして、この
枠板2は、撥水性を有し、かつ、セラミックス成形品よ
りも熱膨張率が大きい耐熱性素材である塩化ビニールな
どを用いて形成される一方、枠台3は、石膏や親水性プ
ラスチックス多孔質体などのような吸水性を有する素材
を用いて形成されている。また、このとき、互いに重ね
合わされる枠板2と枠台3との間に、濾紙などのような
多孔質シート(図示していない)を介装しておいてもよ
く、このような多孔質シートを介装すれば、枠台3への
不純物の侵入を阻止して成形作業後における枠台3の洗
浄に要する手間を削減することが可能となる。
【0012】さらに、この型枠1の設置場所には、図2
(a),(b)でそれぞれ示すように、型枠1を構成す
る枠板2の上方に位置決めして配置されるスラリー注入
用のディスペンサー5及び温風管6が各々別個に引き出
し自在とされた状態で設けられている。
【0013】つぎに、本実施例にかかる型枠1を用いた
セラミックス成形品の製作手順について説明する。
【0014】まず、図2(a)で示すように、ディスペ
ンサー5を引き出して枠板2の上方で、かつ、スラリー
充填用の貫通孔4と対面する位置に配置した後、このデ
ィスペンサー5の下端部に設けられた開口からスラリー
を吐出させる。すると、この吐出されたスラリーは枠板
2の貫通孔4内に流し込み注入されることになり、この
貫通孔4内に満遍なく充填される。その後、図2(b)
で示すように、この枠板2の上方に温風管6を引き出し
たうえ、この温風管6から貫通孔4に充填されたスラリ
ーの全面に向かって温風を噴出させる。すると、貫通孔
4内に充填されていたスラリー中の水分が除去されてセ
ラミックス成形品が形作られていくと同時に、加熱され
た枠板2がセラミックス成形品よりも大きく膨張してい
くことになる。そこで、図2(c)で示すように、枠板
2の方がセラミックス成形品よりも大きく膨張した時点
でセラミックス成形品を取り外すことが可能となり、こ
の取り外しに要する手間の削減が図れることになる。な
お、このようにして形成されたセラミックス成形品は、
以降の工程において焼成処理されることになる。
【0015】ところで、以上の説明においては、型枠1
の設置場所に設けたディスペンサー5及び温風管6のそ
れぞれを交互に引き出すことによって枠板2の上方に配
置するものとしているが、型枠1の方を順次移動してい
く構成とすることも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる型
枠は、セラミックス成形品よりも熱膨張率が大きい耐熱
性素材からなり、スラリー充填用の貫通孔が形成された
枠板と、吸水性を有する素材からなり、前記枠板が重ね
合わせて載置される枠台とを備えているので、枠板の上
方からスラリーを流し込み注入するだけで上向きに大き
く開放された貫通孔内に満遍なくスラリーが充填される
ことになり、この充填されたスラリーが固まるのを待つ
までもなく、次の成形作業に取り掛かることができる。
なお、この成形作業に際し、従来例のような型締め機を
操作する必要もないので、成形作業に要する手間を省い
て生産効率の向上を図ることができる。
【0017】さらに、この枠板の貫通孔に充填されたス
ラリーの全面に向かって枠板の上方から温風を吹き付け
ると、スラリー中の水分の除去が促進されてスラリーが
短時間のうちに固まることになるため、より一層の生産
効率の向上が図れることにもなる。また、このとき、セ
ラミックス成形品よりも枠板の方がより大きく膨張する
のであるから、製作されたセラミックス成形品の取り出
しを容易化することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるセラミックス成形用型枠の概
略構造を示す斜視図である。
【図2】本実施例にかかるセラミックス成形用型枠を用
いたセラミックス成形品の製作手順を示す工程断面図で
ある。
【図3】従来例にかかる鋳込成形機の概略構造を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 型枠(セラミックス成形用型枠) 2 枠板 3 枠台 4 成形用貫通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状とされた成形用の枠板(2)と、
    この枠板(2)が上側に重ね合わせて載置される枠台
    (3)とを備えており、 前記枠板(2)はセラミックス成形品よりも熱膨張率が
    大きい耐熱性素材からなり、かつ、大きく開放されてス
    ラリーが充填される成形用の貫通孔(4)が形成された
    ものである一方、 前記枠台(3)は吸水性を有する素材からなるものであ
    ことを特徴とするセラミックス成形用型枠。
JP9855691A 1991-04-30 1991-04-30 セラミックス成形用型枠 Expired - Lifetime JP2725474B2 (ja)

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JPH04329102A JPH04329102A (ja) 1992-11-17
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