JP2725239B2 - 水位検出方法 - Google Patents

水位検出方法

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JP2725239B2 JP7273682A JP27368295A JP2725239B2 JP 2725239 B2 JP2725239 B2 JP 2725239B2 JP 7273682 A JP7273682 A JP 7273682A JP 27368295 A JP27368295 A JP 27368295A JP 2725239 B2 JP2725239 B2 JP 2725239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水(湯を含む)に
浸漬した圧力センサの出力電圧に基づき水位を検出する
方法に関し、特に、圧力センサの特性個体差を補償する
能力を持つ水位検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサにより水位を検出する技術は
様々な分野で使用されているが、例えばその一つに、図
3(A) に示すような浴槽関連機器がある。これは、昨
今、自動給湯システム等と呼ばれているもので、入浴機
器11は一般にマイクロコンピュータ(以下、単にマイコ
ン)で構成できる主制御回路12の制御の下に動作する。
使用者が例えば図示しない設定スイッチの操作等により
浴槽21内に注入する湯の温度や浴槽内の水位を設定する
と、主制御回路12は関連する機構系に作用し、図示しな
い熱交換器により設定温度まで加温した湯を給湯路23か
ら浴槽21内に注入する。そしてその際、浴槽21内に注入
されて行く湯の水位が設定水位になった所で湯の注入を
止めるために、主制御回路12は浴槽21内にて増加して行
く湯の水位を圧力センサ31にて経時的に検出する。従っ
て主制御回路12は、図示のような構成では水位検出回路
をも構成している。また、圧力センサ31は、例えば図示
のように浴槽21内の湯の追い焚き用循環路22内に設けら
れることが多いが、浴槽21内の湯を排出する排出路24に
あって排出弁(図示せず)の手前の位置等に設けられた
りもする。なお、追い焚きとは、最早この種の分野では
周知であるが、使用者の指令により、あるいは自動的な
湯の保温のために、主制御回路12の指令の下、図示しな
い循環ポンプを稼働させながら浴槽21内の湯を循環路22
中に循環させ、その際に図示しない熱交換器により循環
路22中を流れる湯を再度、設定温度にまで沸かし直す作
業を言う。
【0003】しかるに、圧力センサ31の特性は、代表的
には図3(B) 中に実線で示すようなものとなる。浴槽21
内に水(湯)が注入されていないときには圧力センサ31
には大気圧が印加されている。これを水柱圧で表すと 0
mmaqであるが、このときにも代表的な圧力センサ31の出
力には一般にかなり高い正の電圧、例えば4V弱の出力電
圧Vpが得られる(図中、このときの出力電圧VpはVp(0)
と示してある)。換言すると、圧力センサ31の検出圧力
範囲は 0mmaqを界にして正負にかなり広い。ところが、
上記の自動給湯システムにおいて浴槽21内の水位を検出
する等の目的のためには、少し余裕を見ても、せいぜい
0mmaqより少し低いところから高くても400mmaq程度ま
での圧力範囲を検出可能であれば良く、これをあえて説
明的に図示すれば、図3(B) 中で仮想線の枠で囲って
「使用領域」と記した範囲に認められるように、圧力セ
ンサ31の全検出可能範囲からすればかなり小さな範囲で
あって良い。さらに、主制御回路12にマイコンを用いる
場合等では特に、周囲の回路系をも含めて電源電圧はで
きれば数V 程度、例えば5V位に留めたいとの要請もあ
る。そうした場合、電源電圧を越えての信号電圧処理は
できないので、上記のように 0mmaqでも例えば4V弱もの
出力電圧Vp(0) が得られてしまったのではむしろ具合が
悪いことが多い。そこで、圧力センサ31の出力は一般に
は利得が 1以下のバッファアンプとして構成される増幅
器32を介した後、さらに下記の理由により半固定タイプ
として構成される可変抵抗器33を介して 0mmaqのときの
主制御回路12への入力電圧VOが例えば1V前後になるよう
にレベルシフトされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、圧力センサ
31の出力特性には個体差、すなわちバラツキがある。同
じ圧力の印加時にも出力電圧Vpには偏差が生ずる。図3
(B) 中には、やや大げさであるが、このような偏差が正
負に生じた場合の特性を仮想線で示してある。そこで従
来、用いる圧力センサ31ごとに半固定可変抵抗器33を手
動調整し、当該用いた圧力センサ31の個体差によらず、
主制御回路ないしマイコン12には常に同じ入力電圧VO
得られるようにした後、接着剤等で半固定可変抵抗器33
の操作ノブを固定する校正手法が取られていた。
【0005】しかし、当然のことながら、このような手
動調整は極めて手間が掛り、その割りに信頼性に乏しい
という欠点があった。接着剤等で固定してあっても、長
い間には振動等により抵抗値にずれを生じ、正しい印加
圧力対応電圧値VOが主制御回路12に入力されなくなるこ
とがままあった。
【0006】これに対し、入浴機器11の電源投入の直後
に圧力センサ出力に関する自動校正モードに入る自動給
湯システムも提案されてはいた。すなわちこの自動校正
モードでは、主制御回路12は図示しない流量弁を断続的
に開閉制御しながら一定量ずつ浴槽21内に水を注入し、
圧力センサ31が水に漬かった所でその出力電圧Vpに変動
が生ずることを検出することにより、その時のセンサ出
力電圧Vpを 0mmaqに対応する電圧Vp(0) として認識す
る。しかしこの手法は、自動的に行なわれるとは言え、
調整自体に長い時間が掛ること、かなり大げさな動作と
なること、ある意味では無駄に水を使うこと等から、必
ずしも好ましい手法とは認め得ない場合も多い。
【0007】本発明はこの点に鑑みて成されたもので、
より簡便な手法で高精度に圧力センサの特性個体差を補
償し、水位検出電圧を校正できる能力を持った水位検出
方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、圧力センサの出力電圧に基づき水位を検出す
る水位検出方法として、次のような構成要件(a) 〜(d)
から成る水位検出方法を提案する。 (a) 信号入力と調整入力とを有し、信号入力に印加され
た圧力センサの出力電圧を調整入力に印加された調整電
圧の大きさに応じた利得で増幅し、水位検出回路に出力
する増幅回路を用いる。 (b) 圧力センサに大気圧が印加されて圧力センサがある
一定の出力電圧を出力している状態下で調整電圧を変更
することで圧力センサの出力電圧に対する増幅回路の利
得を大から小に、または小から大に可変して行く。 (c) これに伴い増幅回路の出力に表れる水位検出電圧が
水位零のときの水位検出電圧として予め設定されている
設定値を横切ったときに調整電圧の変更を止め、その時
に当該増幅回路の出力に表れている水位検出電圧と設定
値との誤差を抽出する。 (d) 以後、圧力センサに水圧が印加されている状態下で
水位を検出すべきときには、上記の誤差抽出時の調整電
圧を増幅回路の調整入力に印加しながら水位検出回路に
おいて増幅回路がその時々に出力している水位検出電圧
に対し上記抽出した誤差の分を補正し、当該補正した値
に基づきその時々の検出水位を得る。
【0009】さらに、本発明の特定の態様においては、
下記構成要件(e) 〜(g) をも有する水位検出方法も提案
する。 (e) 誤差を抽出した時の調整電圧の値を電気的に書き替
え可能な不揮発性メモリに記憶する。 (f) 上記の補正のために使用する誤差を記憶する電気的
に書き替え可能な不揮発性メモリも設ける。 (g) 水位検出回路に稼働電源が供給される度にこれら不
揮発性メモリを参照し、これが記憶している調整電圧の
値と誤差とを読み出して使用する。
【0010】さらに、本発明のまた別な下位態様におい
ては、下記構成要件(h) 〜(l) をも有する水位検出方法
も提案する。 (h) 調整電圧の変更はデジタル対アナログ変換器を用い
て複数ビットのデジタルデータを1ずつインクリメント
ないしディクリメントすることにより段階的に変更す
る。 (i) 調整電圧の変更を止めたときの既述の誤差を抽出し
た後、上記デジタルデータを1だけ戻す。 (j) その時に既述の増幅回路の出力に表れる水位検出電
圧と設定値との誤差をも求める。 (k) これら二つの誤差を比較して小さい方の誤差を上記
補正のための誤差として抽出する。 (l) また、検出水位を得る時に増幅回路の調整入力に印
加する調整電圧は、上記小さい方の誤差を抽出した時の
調整電圧の値とする。
【0011】そして、上記いずれの態様の場合にも、増
幅回路は差動増幅器により構成することができ、その場
合には、当該差動増幅器の正相入力と逆相入力の中、一
方を上記の信号入力、他方を上記の調整入力とすること
で、この差動増幅器により当該圧力センサの出力電圧と
当該調整電圧との差を増幅させるようにする。また、水
位検出回路は、要すれば実質的に、マイコンにより構成
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(A) には、本発明に従う水位
検出方法を適用したシステムの一例として、図3(A) に
示した従来例との対比を容易にする意味から、同じく入
浴機器11、特に自動給湯システムに本発明を適用した場
合が例示されている。従って図3中において用いた符号
と同じ符号の付された構成要素は同一または同様であっ
て良い構成要素であり、それらについては先の説明を援
用できる。特にこの実施形態でも、主制御回路12はマイ
コンにより構成されることが想定されており、これが本
願要旨構成中に言う水位検出回路を構成している。
【0013】本発明では、水位検出回路ないし主制御回
路12内にて、圧力センサ31に大気圧(0mmaq) が印加され
ているときの出力電圧Vp(0)(図3(B) 参照) を増幅回路
45により増幅したときの水位検出電圧Vo(0) は、図1
(B) に示すように、予めある特定の設定値Vs(0)、例えば
既述のように電源電圧が5V程度の時でも取扱い易い0.9V
になるものと設定する。これはすなわち、圧力センサ31
には特性個体差がないと一応、仮定すると言い換えても
良い。従って、用いた増幅回路45の入出力特性の傾きが
既知一定であれば、例えば 200mmaq印加時の水位検出電
圧Vo(200) は、図1(B) に示すようにある既知の値Vs(2
00) として設定でき、同様に例えば一般的に浴槽21内水
位の検出上限として良い 400mmaqの印加時に得られる水
位検出電圧Vo(400) も、ある既知の値Vs(400) として設
定できる。もちろん、公知の増幅回路構築技術によれ
ば、用いる増幅回路45の入出力特性の傾きは予め既知一
定(一般に一次比例直線)に設計、製作できるので、結
局、図1(B) に示される入出力特性曲線(直線)Vsは、
水位検出回路12に予設定された理論曲線Vsと考えること
ができる。このことから、水位検出回路12が増幅回路45
の出力電圧として例えばVs(200) の電圧値に相当する電
圧値Vo(200) を受けたときにはその時に圧力センサ31に
印加されている圧力は 200mmaqであると知ることがで
き、より一般的に言えばVs(x) の電圧値に相当する電圧
値Vo(x) を受けたときにはその時に圧力センサ31に印加
されている圧力は x mmaq であると知ることができ、当
然、このような圧力情報に基づけば、その時々の対応す
る水位を検出することができる。
【0014】ところが実際には、用いる圧力センサ31
は、どれも図1(B) に示した理論曲線Vsが得られるよう
に出力電圧を変化させるものではなく、既述したように
個々に特性個体差がある。大気圧0mmaq を受けている状
態下でもその時のセンサ出力電圧Vp(0) には個々に偏差
があり、当然、増幅回路出力電圧Vo(0) にも偏差が生ず
る。そこで本発明では、これを次のような手法により補
償ないし校正する。
【0015】まず、用いる増幅回路45には、信号入力と
調整入力とを有し、信号入力に印加された圧力センサの
出力電圧を調整入力に印加された調整電圧の大きさに応
じた利得で増幅し、水位検出回路に出力する増幅回路を
用いる。この要件を満たす増幅回路には、例えば図1
(A) に示すように、正相入力と逆相入力を有する差動増
幅器を用いたものがある。この実施形態では、正相入力
を圧力センサ31からの出力電圧Vpが入力する信号入力、
逆相入力を調整電圧Vr(後述のように基準電圧Vrとも考
え得る)の入力する調整入力としており、入出力特性曲
線Vsの傾きは予め一定に設計、製作されている。従っ
て、圧力センサ31が大気に触れている場合、すなわち水
位零とみなせる状態にあるときには、偏差の存在により
個々のセンサ31ごとに具体的な電圧値は異なるかも知れ
ないが、少なくともある一定の出力電圧Vp(0) が得られ
る。従ってその状態で調整電圧Vrをのみ可変し、圧力セ
ンサ出力電圧Vp(0) との差を調整すると、当該出力電圧
Vp(0) が個々の圧力センサ31ごとには異なっていても、
差動増幅器45の出力電圧Vo(0) は概ね同じ値に調整する
ことができる。そしてこれを信号入力側のセンサ出力電
圧Vp(0) に対しての利得(増幅率)で考えると、調整電
圧Vrの変更により増幅回路45の利得が可変されているこ
とになる。以下、この事実を利用した本発明の望ましい
実施形態として、図2に示すフローチャートをも参照し
ながら説明する。
【0016】図2のステップ101 に示されているよう
に、水位検出回路12に電源が投入されると、マイコン12
により構成できる水位検出回路12はまず、この実施形態
では電気的に書き替え可能な不揮発性メモリ42、特に図
示の場合はEEPROM42として構成されている記憶回路42中
に補正データが既に存在するか否かを判断する(ステッ
プ102)。補正データとは、後述のように、用いている圧
力センサ31に適当なる調整電圧Vrの値と誤差データであ
るが、これらについては以下の説明中で明らかになる。
【0017】自動給湯システムが設置された後、電源が
最初に投入された場合、EEPROM42には何もデータが入っ
ていないので、水位検出回路12はステップ103 で示すよ
うに調整スイッチ46の操作待ちの状態となる。調整スイ
ッチ46が使用者ないし入浴機器11の設置作業者により操
作されると、水位検出回路12は調整モードに入り、調整
電圧Vrを可変的に変更制御するための調整電圧をある一
定値にセットする。ここでは調整データは例えば 8ビッ
トのデジタルデータであり、ここではその最小値にセッ
トするものとする。この最小値は説明の便宜上、図1
(C) の横軸において十進数「0」 で正規化してある。換言
すれば数値「0」 は、調整データの最小値に対し+0すると
いうことである。
【0018】セットされた最小値の調整データはデジタ
ル対アナログ(D/A)変換器41によりアナログ電圧に
変換され、好ましくはバッファ増幅器43を介し調整電圧
可変範囲中の最小の調整電圧Vrとして差動増幅器45の逆
相入力である調整入力に印加される。従って、浴槽21内
に湯(水)がなくて圧力センサ31が大気に晒されている
状態、すなわち0mmaq の印加状態で差動増幅器45の正相
入力に得られる個々の圧力センサ31ごとのセンサ出力電
圧Vp(0) に対し、調整電圧Vrはこのときに最も大きな差
をおくので、当該センサ出力電圧Vp(0) に対する差動増
幅器45の利得はこのときに最大となり、当該差動増幅器
45から出力される水位検出電圧Voは図1(C) に示すよう
に、その可変範囲中で最も大きな値となる。
【0019】次に、ステップ104 で示すように、水位検
出回路12は先に図1(B) に即して説明した理論曲線Vs上
で予め水零の時にあるべき値として設定した設定値Vs
(0) と実際に差動増幅器45の出力に得られている出力電
圧Voとを比較する。ここで調整データの最小値、ひいて
は調整電圧Vrの最小値は、用いた圧力センサ31が予想さ
れる最も出力電圧の小さいもの、すなわち 0mmaq印加時
の出力電圧Vp(0) が最も小さいと予想されるものでもそ
れよりは小さくなるように選ばれており、その結果、当
該判断ステップ105 の判断結果はノーとなってステップ
106 に進み、水位検出回路12はデジタルデータを「1」 だ
けインクリメントする(図1(C) 中では横軸にこれを「+
1」と示してある)。すると、調整電圧Vrもある特定の電
圧幅、例えば本出願人の試作例では19mV程上がるので、
圧力センサ31の出力電圧Vp(0) との差はその分だけ小さ
くなり、図1(C) に示すように差動増幅器45の出力電圧
Voもその分、低下し、本出願人の試作例では34mV程低下
する。
【0020】このようにして低下した出力電圧Voと設定
値Vs(0) は再びステップ105 にて比較され、設定値Vs
(0) の方がなお大きければさらに調整データは「1」 だけ
インクリメントされる動作が繰返され、やがて図1(C)
中、「+n」のところに示されているように、この場合は段
階的に例えば34mVステップで低下して来た水位検出電圧
Voの方が設定値Vs(0) よりも小さくなると水位検出回路
12は調整データの変更を止め、このときの調整データの
値(デジタル数値)を抽出するが、この望ましい実施形
態ではステップ107 に示されているように、このときの
調整データの値を一応、記憶回路に記憶する。ただし、
この望ましい実施形態においてこのときに用いる記憶回
路はEEPROM42とは異なって良く、水位検出回路12がマイ
コンによる構成される場合における内蔵RAM のように、
揮発性メモリであって良い。図中ではマイコン12に含ま
れるとし、個別にはこの記憶回路を図示していない。
【0021】これと共に、ステップ108 で示されるよう
に、水位検出回路12はこのときの設定値Vs(0) と水位検
出電圧Voとの差ΔV(図1(C) も参照)を抽出し、この望
ましい実施形態においてはこれも図示しない揮発性で良
いメモリに記憶させる。この差はそのまま、図1(B) に
示した予設定理論曲線Vs上における水位零の時の設定値
Vs(0) との誤差となる。
【0022】本発明のこの望ましい実施形態では、次い
でステップ109 で示すように、調整データの値を「1」 だ
け戻す。図1(C) 中の図面ではこれを「+n」の右隣にあっ
て再び「+(n-1)」となった状態として示してあり、これに
より差動増幅器45の出力電圧である水位検出電圧Voは 1
ステップ分だけ高い電圧値に戻る。その状態で水位検出
回路12はステップ110 で示すようにこのときの出力電圧
Voと設定値Vs(0) との差ΔV'を求め、この差ΔV'と先に
記憶回路に記憶してある誤差ΔV との大小を比較する
(ステップ111)。
【0023】その結果、誤差ΔV の方が小さかったなら
ば、ステップ112 で示すように、水位検出回路12はこの
誤差ΔV を一時的な記憶領域からEEPROM42の所定記憶領
域に移し直して記憶させ、かつ、この誤差ΔV を得た時
の調整データの値nもEEPROM42の所定の記憶領域に記憶
させる。これに対し、誤差ΔV'の方が小さかったなら
ば、水位検出回路12はステップ113 で示すように、この
誤差ΔV'をEEPROM42の所定記憶領域に記憶させ、かつ、
この誤差ΔV'を得た時の調整データの値n−1をEEPROM
42の所定の記憶領域に記憶させる。
【0024】これにより調整モードは終了し、実際に水
位を検出可能な状態になる。すなわち、圧力センサが水
(湯)に浸漬し、水圧が印加されると、小さい方の誤差
ΔVを得た時の調整データ値nまたは誤差ΔV'を得た時
の調整データ値n−1に最早固定されている結果、調整
電圧Vrが固定の基準電圧Vrとなっている差動増幅器45の
逆相入力に対し、正相入力には実際にその時々で圧力セ
ンサ31から得られるセンサ出力電圧Vpが印加されるの
で、水位検出回路12ではステップ114 に示されるよう
に、当該センサ出力電圧Vpを増幅した水位検出電圧Voに
対し、記憶している誤差ΔV またはΔV'の分を補正(単
純には加減算で済むことが多い)した値に基づき、検出
水位をかなり正確に得ることができる。
【0025】また、一回でも調整モードを経た後には、
何等かの理由により一旦、水位検出回路12に対する電源
が落とされ、再投入された時には、図2に示すフローチ
ャート中で最初のステップ102 における判断ステップ
で、既にEEPROM42内に既述した誤差ΔV とそれに対応す
る調整電圧Vr(ここで説明している場合は当該調整電圧
を得るためのデジタルデータである調整データn)、あ
るいはΔV'とこれに対応する調整電圧Vr(同じくここで
は調整データn−1)がEEPROM42に既に格納されている
ので調整モードに入る必要はなく、水位検出回路12は直
接にステップ114に移ることができ、当該補正データで
増幅回路45の出力である水位検出電圧Voを補正し、より
正確な検出水位を得ることができる。
【0026】ただし、図示していないがクリアスイッチ
の操作等により、水位検出回路12が意図的にEEPROM42内
のデータをクリアできるようにしておいても良く、そう
すれば圧力センサ31を取り替えた時等、必要に応じての
再度の調整スイッチ46の操作に基づく既述の調整モード
を再現することができる。
【0027】また、上述の望ましい実施態様においては
二つの誤差ΔV とΔV'の大小比較をしているが、そこま
での精密さを要求されない場合には、調整データを「1」
だけ戻す操作をすることなく、ΔV とこれに対応する調
整電圧のみを抽出し、記憶するようにしても良い。さら
に、電源投入の度に調整モードを経るように構成しても
原理的には構わないので、その場合には誤差ΔV(あるい
はΔV とΔV') を得た時の調整データの値の記憶は必要
なく、水位検出モード下でも調整モード下で当該調整デ
ータを止めたままの値に維持すれば良い。
【0028】調整モード下での調整データの変更手続に
ついても、上述の説明では最小値からのインクリメント
手法を採ったが、逆に最大値からのディクリメント手法
を採用できることも明らかである。図1(C) において水
位検出電圧Voの変化が小さい値から大きな値に向かって
可変して行き、設定値Vs(0) を下から上に横切る状態を
考えれば良い。この場合、既述のように望ましくは誤差
ΔV'をも抽出するために調整データを「1」 だけ戻す操作
をする時には、誤差ΔV を得た値nをn+1に戻すこと
になる。
【0029】なお、圧力センサ31の出力特性は、個々に
バラツキがあるとは言え、余り大きくはないので、調整
を高分解能にするにしても、そして調整電圧の変更をデ
ジタルデータの変更によりなすにしても、既述した 8ビ
ットでは大き過ぎることもある。そうした場合にはもっ
と低ビットで良いし、安価で一般的な 8ビットD/A変
換器を使いたい場合でも、例えばその上位何ビットかは
高レベルもしくは低レベルに固定にするとか互いに接続
して用い、さらには下位何ビットかもそうする等し、実
効的に少ないビット数で使っても良い。
【0030】以上、本発明の望ましい実施形態につき詳
説したが、本発明の趣旨に即する任意の改変は当業者に
とって自由である。図2に示した各機能を実現する回路
をそれぞれハードウエアにより構成することももとより
可能である。また、図1(A)中には仮想線の配線44で圧
力センサ31の出力電圧Vpが直接に水位検出回路12に入力
している模様をも示しているが、これは水位検出回路12
が圧力センサ31の出力異常や配線系等をも含めての接続
不良、断線等を直接に検出できるようにしたためであ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によると簡便で簡
易な手法により、圧力センサの出力特性に関し高精度で
信頼性の高い校正が行なえ、圧力センサを水位検出セン
サとして用いる周辺技術に対し、寄与する所、大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う水位検出方法に適当な装置構成と
動作の説明図である。
【図2】本発明の望ましい実施形態に関するフローチャ
ートである。
【図3】従来の水位検出方法に関する説明図である。
【符号の説明】
11 入浴機器, 12 水位検出回路を構成する主制御回路ないしマイクロ
コンピュータ, 21 浴槽, 22 循環路, 23 給湯路, 24 排水路, 31 圧力センサ, 32 増幅器, 33 半固定可変抵抗器, 41 デジタル対アナログ変換器, 42 EEPROM, 43 バッファ, 45 調整入力付き増幅回路の一例としての差動増幅器, 46 調整スイッチ.

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力センサの出力電圧に基づき水位を検
    出する水位検出方法であって;信号入力と調整入力とを
    有し、該信号入力に印加された上記圧力センサの出力電
    圧を該調整入力に印加された調整電圧の大きさに応じた
    利得で増幅し、水位検出回路に出力する増幅回路を用
    い;上記圧力センサに大気圧が印加されて該圧力センサ
    がある一定の出力電圧を出力している状態下で上記調整
    電圧を変更することで該圧力センサの出力電圧に対する
    上記増幅回路の利得を大から小に、または小から大に可
    変して行き;これに伴い上記増幅回路の出力に表れる上
    記水位検出電圧が水位零のときの水位検出電圧として予
    め設定されている設定値を横切ったときに上記調整電圧
    の変更を止め、その時に上記増幅回路の出力に表れてい
    る上記水位検出電圧と上記設定値との誤差を抽出し;以
    後、上記圧力センサに水圧が印加されている状態下で水
    位を検出すべきときには、上記誤差を抽出した時の上記
    調整電圧を上記増幅回路の上記調整入力に印加しながら
    上記水位検出回路において上記増幅回路がその時々に出
    力している上記水位検出電圧に対し上記抽出した誤差の
    分を補正し、該補正した値に基づきその時々の検出水位
    を得ること;を特徴とする水位検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって;上記誤差
    を抽出した時の該調整電圧の値を電気的に書き替え可能
    な不揮発性メモリに記憶し;かつ、上記補正のために使
    用する上記誤差を記憶する電気的に書き替え可能な不揮
    発性メモリも設け;上記水位検出回路に稼働電源が供給
    される度に該不揮発性メモリを参照し、該不揮発性メモ
    リが上記記憶している調整電圧の値と誤差とを読み出し
    て使用すること;を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法であって;
    上記調整電圧の変更はデジタル対アナログ変換器を用い
    て複数ビットのデジタルデータを1ずつインクリメント
    ないしディクリメントすることにより段階的に変更する
    ものとし;該調整電圧の上記変更を上記止めたときの上
    記誤差を上記抽出した後、該デジタルデータを1だけ戻
    し;その時に上記増幅回路の出力に表れる上記水位検出
    電圧と上記設定値との誤差を求め;これら二つの誤差を
    比較して小さい方の誤差を上記補正のための誤差として
    抽出すると共に;上記検出水位を得る時に上記増幅回路
    の上記調整入力に印加する上記調整電圧は、上記小さい
    方の誤差を抽出した時の調整電圧の値とすること;を特
    徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の方法であっ
    て;上記増幅回路を差動増幅器により構成し;該差動増
    幅器の正相入力と逆相入力の中、一方を上記信号入力、
    他方を上記調整入力とすることで、該差動増幅器により
    上記圧力センサの出力電圧と上記調整電圧との差を増幅
    させるようにしたこと;を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の方法で
    あって;上記水位検出回路をマイクロコンピュータによ
    り構成したこと;を特徴とする方法。
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