JP2725236B2 - 二次非線形光学特性を有する非晶質ポリアミドおよびその製造方法 - Google Patents

二次非線形光学特性を有する非晶質ポリアミドおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次非線形光学特性を
有する非晶質ポリアミドおよびその製造方法に関する。
詳しくは、側鎖に二次非線形光学活性基を有するジカ
ルボン酸誘導体とジアミンとを重縮合させることにより
合成された非晶質ポリアミドと、その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、非局在化されたπ電子を有する
有機物質が非線形光学特性を有することは、よく知られ
ている。 とくに、二次非線形光学特性を示すために
は、微視的には“Angew.Chem.Int.Ed.Engl.
23 (1984)690〜703pp”に記載されてい
るように、電子供与体と電子受容体とが同一の分子内に
存在し、また分極可能性を最大にするためにはπ電子が
共役により非局在化されることが有利である。 一方、
巨視的にはこれら分子は、二次調和発生(以下「SH
G」という)現象を示すよう、極性非対称でなければな
らない。 このような有機物質は、無機物質たとえば、
水晶,LiNbO3 ,InSbなどの無機単結晶にくら
べて、レーザに対する耐性がより高く、光に対する迅速
な応答性と高いSHG応答性を示すため、これらの物質
に関する研究が活発に行なわれている。とくに、結晶格
子内で分子極性が特定の方向に分極された極性非対称構
造(noncentrosymmetrical structure)を有する有機単
結晶に関する、多くの研究が発表されている。 しか
し、結晶の非対称な極性配向は分子の充填状態によって
決定されるため、結晶構造内に極性非対称構造を付与す
ることは非常に困難である。このような結晶構造を有す
る単結晶が製造できるにしても、それら結晶は光学的な
特性に適した特定の結晶方向に再度加工しなければなら
ず、加工に適する充分な大きさの結晶を成長させること
は容易でないなどの問題がある。 それだけでなく、こ
のような有機単結晶は、機械的、熱的、環境的な耐性が
劣っていて、たとえば機械的衝撃に対して脆い。
【0003】極性非対称構造を任意に調節できる方法の
一つの例は、“Langmuir-Blogett(LB)フィルム”
の使用である。 このフィルムは、製造方法と分子構造
によって異なる、極性非対称構造を有する非常に薄い膜
として製造することができるが、LBフィルムの製造は
分子レベルの層を積層する方法を包含するため、高いS
HG特性を有する多層の分極されたLB膜を製造するこ
とは、非常に困難である。 しかも、その製造工程は非
常に複雑であるだけではなく、フィルムの機械的強度が
非常に低いので、実際にフォトモジュレータやフォトス
イッチに応用するには、現実に多くの問題がある。
【0004】半導体産業におけるリソグラフ技術によっ
てポリマーをパターン化し、多重積層することが可能で
あるということは、すでによく知られている。 上述し
た加工性に加えて、二次非線形光学ポリマーは、上で言
及した有機または無機の単結晶にくらべて高い機械的強
度、低い電気伝導度、耐熱性、薄膜形成能力などいろい
ろの長所がある。 さらに非線形光学特性ポリマーは、
非対称性が要求される単結晶や特殊な分子構造が要求さ
れるLB膜用有機物とは違って、たとえ極性非対称構造
を有しないポリマー材料であっても、強制的にSHGを
誘発する電気的な分極によって、極性非対称構造を付与
することができる。 したがって、二次非線形光学特性
を有するポリマーは、分子設計および製造上の多くの選
択可能性があるから、求める物性および加工条件を任意
に調節することができるという利点がある。
【0005】ポリマーを使用した非線形光学物質は、次
のように3種類に大別される。 第一はポリマーと有機
非線形光学物質との混合物(ポリマー溶液)、第二は主
鎖に非線形光学特性を付与した主鎖ポリマー、第三には
側鎖に非線形光学特性を付与した分岐鎖型ポリマーであ
る。
【0006】上記のポリマー溶液は、ポリマーマトリク
スと非線形光学(以下、NLOという)物質とを溶液ま
たは溶融状態で混合し、ついでポーリング(分極)工程
により非線形光学特性を付与することにより、調製する
ことができる。 この方法は容易に非線形光学活性をも
つシステムをつくれるというメリットがあるが、一方
で、いくつかのデメリットがある。 まず、ポリマーマ
トリクスとNLO物質の相互溶解度を考慮する必要があ
り、多くの場合、有機物のポリマーマトリクスに対する
溶解度が低いので、高い効率のSHGを発現することが
できない。 多量のNLO物質を導入した場合には相分
離が起って、光散乱が生じる。 もう一つの問題は、ポ
ーリングによって非対称的に配列された分子が、比較的
速やかに再配列されて対称的になる傾向があって、経時
安定性が悪いということである。
【0007】高濃度のNLO活性分子をポリマー分子内
に導入して相分離による光散乱現象を抑制し、かつ経時
安定性をある程度改善した例としては、側鎖または主鎖
にNLO活性分子を化学結合によって直接結合した、側
鎖型または主鎖型ポリマーがある。 ただし、主鎖型ポ
リマーの場合、ポーリングによって分子再配列が起きる
場合、ポリマー全体の主鎖が再配列されなければなら
ず、そのため、その速度もやはり非常におそいという欠
点がある。 したがって、NLOポリマー物質の研究の
根幹は、ポーリングによる非対称的な極性配向が比較的
容易で、溶媒に容易に溶けるだけではなく、分子設計お
よび合成上の多様性が与えられる、側鎖型ポリマーに関
するものである。
【0008】最近、非晶質の側鎖型NLOポリマー物質
の研究が、“Chem.Review Vol.94,No.1,pp3
1〜75(1994)”に詳細に記載されている。 そ
れらの側鎖型ポリマーの中でも、液晶性を有するポリマ
ーまたは結晶性ポリマーは光散乱を起こすため、光学素
子への応用は大きく制約される。 側鎖型非晶質ポリマ
ーの具体的な例として、アメリカ特許第4,808,3
32号に4−(N−ヒドロキシエチル−N−メチル)ア
ミノ−4′−ニトロスチルベンをアクリロイルクロライ
ドと反応させて得たモノマーをメチルメタアクリレート
と共重合させて得られた、次の一般式(1)で表わされ
る構造の非晶質ポリアクリレート系SHGポリマーが発
表された。
【0009】
【化11】
【0010】しかし、この物質も経時安定性がなお改善
を要するから、新規なポリマーの創出が引き続き要求さ
れている。 また、架橋結合によって分子内の動きを拘
束する方法も知られているが、架橋密度が均一でなく試
片の光透過率が著しく低下するので、この材料の光学素
子への使用には制限がある。
【0011】本発明者らは、このような問題点を解決し
新しいポリマーを見出すため、広汎な研究を行なった。
既存の種々のNLOポリマーの構造と物性を比較検討
し、水素結合を容易に生じる官能基と芳香族構造をポリ
マー骨格に導入した新規なポリマーをえらぶことによっ
て、経時安定性と二次非線形光学特性その他すべての物
性がすぐれたNLOポリマーが得られるということを見
出した。 本発明は、この知見にもとづいて完成された
ものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光散
乱が起こる結晶性領域が存在せず、ポリマー骨格に存在
する水素結合の影響によりガラス転移温度が高く、経時
安定性がすぐれるだけではなく、二次非線形光学特性、
有機溶媒に対する溶解性、皮膜形成能力および機械的強
度がすぐれたポリアミドを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
下記の一般式(2)の側鎖型ポリアミドによって達成さ
れる:
【0014】
【化12】
【0015】〔式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン
基から選択された少なくとも1箇のアルキレン基であ
り、R′は下記の式(3)の電子吸引性基であり:
【0016】
【化13】
【0017】上記(3)式中、Yは−C≡N,−N
2,−SO2−R(R=Cn2n+1,n=1〜20であ
るアルキル基)、
【0018】
【化14】
【0019】または
【0020】
【化15】
【0021】であり、R″は炭素数2〜20の脂肪族ま
たは芳香族の2価の基から選択された少なくとも1箇の
2価の基であり、nは3以上の整数である。〕 本発明による下記の一般式(2)のNLO活性の非晶質
ポリアミドは、下記の一般式(I)のジカルボン酸誘導
体と、下記の一般式(II)のジアミンモノマーとを重縮
合反応させることよって製造される:
【0022】
【化16】
【0023】〔式中、R,R′,R″およびnは、上に
定義したとおりである。〕 上記の式(I)で表わされる重合性モノマーであるNL
O活性ジカルボン酸誘導体において、Rの具体的な例と
しては、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、
ヘキサメチレンなどがある。
【0024】ジアミンモノマー(II)において、R″の
具体的な例としては、
【0025】
【化17】
【0026】などのグループから選択された少なくとも
1箇の2価の基がある。
【0027】本発明のポリアミドは、上に例示した1種
または2種以上のジカルボン酸誘導体と、1種または2
種以上のジアミンとの重縮合反応による、ホモポリマー
およびコポリマーを包含する。
【0028】本発明による二次非線形光学ポリアミドの
固有粘度(DMF中、25℃)は0.005〜0.18L
/gの範囲にあり、ガラス転移温度は70〜180℃の
範囲にある。 また、本発明によるNLOポリアミド
は、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルホルムアミドおよびN−メチル−2−ピロリドン
のようなアプロチックな極性溶媒に常温で容易に溶解す
る特徴を有する。 フィルムの状態も良好であって、フ
ィルム形成時にクラックや酸化のような問題はない。
本発明のポリアミドは、側鎖にNLO特性をもつ単位を
有し、50pm/V以上の高い二次非線形光学特性を示す
だけでなく、結晶性領域がまったくないことを特徴とす
る非晶質ポリマーである。 この新規な二次非線形光学
ポリアミドは、耐熱性、溶解性、フィルム形成性および
二次非線形光学特性がすぐれていて、フォトモジュレー
タ、フォトスイッチそのほかの光学装置の部品に使用す
ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて詳細に説明す
るが、実施例は本発明の例示にすぎず、本発明の範囲を
限定するものではない。
【0030】〔実施例1〕下記の反応式により、4−
〔N,N−ビス(2−カルボキシルエチル)アミノ〕−
4′−ニトロスチルベン()と4,4′−メチレンジ
アニリンとを重縮合反応させて、下記の構造式(4)の
ポリアミドを製造した。
【0031】
【化18】
【0032】
【化19】
【0033】A.4−アミノ−4′−ニトロスチルベン
)の製造 撹拌機、温度計、冷却器および注入ロートを備えた25
0mlの三ツ口フラスコに、脱水されたジメトキシエタン
200mlと、あらかじめ調製されたジエチル4−ニトロ
ベンジルホスホノエート27.3g、水素化ナトリウム
2.5gを加え、ロートを通して4−アセトアミドベン
ズアルデヒド16.3gを徐々に注入しながら、はげし
く撹拌した。 その後1時間還流させ、反応が終了した
ところで反応液を冷水に加え、得られた沈澱物を濾過し
て真空下に乾燥した。 エタノールから再結晶して、生
成物()26.8g(収率95%)を得た。 生成物
()26.8gを濃塩酸とエタノールを用いて6時間加
水分解し、目的生成物()22.8g(収率95%)
を得た。
【0034】B.4−〔N,N−ビス(2−カルボキシ
ルエチル)アミノ〕−4′−ニトロスチルベン()の
製造 撹拌機、温度計および冷却器を備えた250mlの三つ口
フラスコに、4−アミノ−4′−ニトロスチルベン
,X=NO2)4.8g(0.02mol)、アクリル
酸36g(0.5mol)および酢酸3mlを加え、温度を9
0℃まで昇温した。この温度で24時間反応させたの
ち、常温まで温度を下げると沈澱物が生じた。これを濾
過したのち酢酸から再結晶して、暗赤色の生成物(
6.0g(収率96%)を得た。
【0035】C.ポリマーの製造 窒素注入器を備えた100mlの二口フラスコに4−
〔N,N−ビス(2−カルボキシルエチル)アミノ〕−
4′−ニトロスチルベン()0.5g、4,4′−メ
チレンジアニリン0.2578g、トリフェニルフォス
ファイト(TPP)1.2g、塩化リチウム(LiC
l)0.4g、ピリジン2mlおよびN−メチルピロリド
ン(NMP)8mlを加え、100℃で24時間反応させ
た。 反応終了後常温まで温度を下げたのち反応液を水
に加え、得られた沈澱物を濾過して、メタノールとアセ
トンで数回洗浄した。 沈澱物を濾過して真空下に乾燥
し、黒褐色のポリマーを得た。 生成したポリマーをジ
メチルホルムアミド(DMF)溶媒中に濃度5g/Lで
溶解し、25℃で測定した固有粘度は0.05L/gで
あり、収率は92%であった。
【0036】D.熱的性質および光学特性の評価 製造された二次非線形光学特性ポリアミドについて、熱
的性質を評価するため示差熱走査法(DSC)と熱重量
分析法(TGA)とを用いてガラス転移温度と熱分解温
度とを測定し、吸光度を調査するためUV-visスペクト
ロフォトメータを使用し、結晶の有無を確認するためX
線分析を行なった。 電気光学係数を測定するため使用
された試片は、次のように製造した。 すなわち、ジメ
チルホルムアミド中に濃度15重量%で溶解したNLO
活性ポリアミド溶液を、インジウム−スズオキシド(I
TO)ガラス板上にスピンコーティングして3〜5μm
の薄膜をつくり、乾燥させたのち、上面に真空蒸着によ
ってアルミニウム薄膜をコーティングしたのち、170
℃において、試片の厚さ方向に2MV/cmの直流電圧を加
えてポーリングを行なった。 ポーリングが完了した試
片は、C.C.TengおよびH.T.Manが提案した方
法〔Appl.Phys.Lett.56(1990)pp1734
に記載されている〕によって、その電気光学係数
(γ33)を測定した。
【0037】〔実施例2〕本実施例では、4−〔N,N
−ビス(2−カルボキシルエチル)アミノ〕−4′−ニト
ロスチルベン()と4,4′−オキシジアニリンとを
重縮合して、下記の式(5)のポリアミドを製造した。
【0038】
【化20】
【0039】A.ポリマーの製造 実施例1のC項において4,4′−メチレンジアニリン
の代りに4,4′−オキシジアニリンを使用し、それ以
外は同一の方法で製造した。 5g/Lの濃度のDMF
溶液について25℃で測定されたポリマーの固有粘度は
0.067L/gであり、収率は90%であった。
【0040】B.熱的性質および光学特性の評価 実施例1のD項に示した方法によって評価した。
【0041】〔実施例3〕本実施例では、4−〔N,N
−ビス(2−カルボキシルエチル)アミノ〕−4′−ニト
ロスチルベン()と2種のジアミンモノマーを混合
物、すなわち、4,4′−メチレンジアニリンと4,
4′−オキシジアニリンの混合物との重縮合反応によっ
て、アミドコポリマーを合成した。
【0042】A.アミドコポリマーの製造 実施例1のC項において4,4′−メチレンジアニリン
の代りに2種のジアミンモノマーの混合物、すなわち、
4,4′−メチレンジアニリンと4,4′−オキシジア
ニリンとを50:50モル%で混合して使用し、それ以
外は同一の方法で製造した。 5g/Lの濃度のDMF
溶液について25℃で測定したコポリマーの固有粘度は
0.062L/gで、収率は92%であった。
【0043】B.熱的性質および光学特性の評価 実施例1のD項に示した方法によって評価した。
【0044】〔比較例1〕本比較例では、N,N−ビス
(2−カルボキシルエチル)アミノ−4−ニトロベンゼ
ンと4,4′−メチレンジアニリンとの重縮合によっ
て、下記の式(6)のポリアミドを製造した。
【0045】
【化21】
【0046】A.N,N−ビス(2−カルボキシルエチ
ル)アミノ−4−ニトロベンゼンの製造 撹拌機、温度計および冷却器を備えた250mlの三つ口
フラスコに、4−ニトロアニリン13.8g(0.1mo
l)、アクリル酸72g(1mol)と酢酸3mlを加え、9
0℃で72時間反応させた。 反応後温度を下げて得ら
れた沈澱物を濾過したのち、エチルアセテートとヘキサ
ンの混合溶媒から再結晶して、生成物18.9g(収率
90%)を得た。
【0047】B.ポリマーの製造 窒素注入器を備えた100mlの二口フラスコにN,N−
ビス(2−カルボキシルエチル)アミノ−4−ニトロベ
ンゼン0.5g、4,4′−メチレンジアニリン0.3
966g、TPP1.2g、塩化リチウム(LiCl)
0.4g、ピリジン2mlおよびNMP8mlを加え、10
0℃で24時間反応させた。 反応終了後常温まで温度
を下げたのち、反応液を水に加え、得られた沈澱物を濾
過してメタノールおよびアセトンで数回洗浄した。 そ
の後、沈澱物を濾過して真空下で乾燥したのち、ポリマ
ーを得た。 生成したポリマーをDMF溶媒に濃度5g
/Lで溶解し、25℃において測定した固有粘度は0.
071L/gであり、収率は85%であった。
【0048】C.熱的性質および光学特性の評価 実施例1のD項に示した方法によって評価した。
【0049】〔比較例2〕本比較例では、N,N−ビス
(2−カルボキシルエチル)アミノ−4−ニトロベンゼ
ンと4,4′−オキシジアニリンとの重縮合によって、
下記の式(7)の構造を有するポリアミドを製造した。
【0050】
【化22】
【0051】A.ポリマーの製造 比較例1において4,4′−メチレンジアニリンの代り
に4,4′−オキシジアニリンを使用し、それ以外は同
一の方法で製造した。 5g/L濃度のDMF溶液につ
いて25℃で測定したポリマーの固有粘度は0.064
L/gであり、収率は92%であった。
【0052】B.熱的性質および光学特性の評価 実施例1のD項に示した方法によって評価した。
【0053】〔比較例3〕 A.ポリマーの製造 本比較例では、アメリカ特許第4,808,332号に
例示された方法によって合成した、一般式(1)のよう
な二次非線形光学ポリマーの物性値を示す。
【0054】B.熱的性質および光学特性の評価 実施例1のD項に示した方法によって評価した。
【0055】以上の実施例および比較例において製造し
たポリマーの製造結果は、表1のとおりである。
【0056】 表 1 固有粘度 UV-visスペクトル 熱 分 析 ポリマー a λmax ε UVCUT.OFF X線分析 Tg DT γ33inh ) b c d e f (L/g) (mol -1 cm -1 ) (nm) (℃) (℃) (pm/V) 実施例1 0.050 458 47748 600 非晶質 164 230 52 実施例2 0.067 456 23288 600 非晶質 167 230 50 実施例3 0.062 458 37623 600 非晶質 165 230 51 比較例1 0.071 404 14318 480 非晶質 157 240 15 比較例2 0.064 403 19091 480 非晶質 165 240 15 比較例3 0.048 428 43227 590 非晶質 140 265 28 注)a.溶媒:DMF、濃度:5g/L b.UV-visスペクトルにおける最大吸収帯 c.分子吸光係数ε=A/AL、 ここでAは吸光度、LはUVセルの厚さ、Cは濃度 d.Tg:ガラス転移温度 e.DT:熱分解温度 f.γ33:二次非線形光学係数
【0057】
【発明の効果】表1に示したように、本発明で製造した
側鎖型ポリアミドは高い電気光学特性を有し、160℃
以上の高いガラス転移温度(Tg)とポリマー骨格に存
在する水素結合のため、非常にすぐれた経時安定性を示
すだけでなく、有機系溶媒に容易に溶解することがで
き、皮膜形成能力および機械的強度もすぐれている。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(2)の非晶質ポリアミ
    ド: 【化1】 〔式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基から選択さ
    れた少なくとも1箇のアルキレン基であり、R′は下記
    の式(3)の電子吸引性基であり: 【化2】 上記(3)式中、Yは−C≡N,−NO2,−SO2−R
    (R=Cn2n+1,n=1〜20であるアルキル基)、 【化3】 または 【化4】 であり、R″は炭素数2〜20の脂肪族または芳香族の
    2価の基から選択された少なくとも1箇の2価の基であ
    り、nは3以上の整数である。〕
  2. 【請求項2】 アルキレン基Rが、メチレン、エチレ
    ン、プロピレン、ブチレンおよびヘキサメチレンからな
    るグループからおのおの独立に選択されたものである請
    求項1に記載の非晶質ポリアミド。
  3. 【請求項3】 脂肪族または芳香族の2価の基R″が下
    記のグループから選択された少なくとも1箇の2価の基
    である請求項1に記載の非晶質ポリアミド: 【化5】
  4. 【請求項4】 ポリマーの固有粘度(DMF中、25
    ℃)が0.005〜0.18L/gであることを特徴と
    する請求項1に記載のポリアミド。
  5. 【請求項5】 70〜180℃のガラス転移温度を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のポリアミド。
  6. 【請求項6】 結晶性領域が存在しないことを特徴とす
    る請求項1に記載の非晶質ポリアミド。
  7. 【請求項7】 下記の一般式(I)のジカルボン酸誘導体
    と下記の一般式(II)のジアミンモノマーとを重縮合反応
    させて、下記一般式(2)の非晶質ポリアミドを製造す
    る方法: 【化6】 〔式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基から選択さ
    れた少なくとも1箇のアルキレン基であり、R′は下記
    の式(3)の電子吸引性基であり: 【化7】 式中、Yは、−C≡N,−NO2,−SO2−R(R=C
    n2n+1,n=1〜20であるアルキル基)、 【化8】 または 【化9】 であり、R″は炭素数2〜20の脂肪族または芳香族の
    2価の基から選択された少なくとも1箇の2価の基であ
    り、nは3以上の整数である。〕
  8. 【請求項8】 アルキレン基Rが、メチレン、エチレ
    ン、プロピレン、ブチレンおよびヘキサメチレンからな
    るグループからおのおの独立に選択されたことを特徴と
    する請求項7に記載の非晶質ポリアミドの製造方法。
  9. 【請求項9】 脂肪族または芳香族の2価の基のR″
    が、下記のグループから選択された少なくとも1箇の2
    価の基であることを特徴とする請求項7に記載の非晶質
    ポリアミドの製造方法: 【化10】
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