JP2001131281A - 強誘電性高分子材料およびそれを用いた高分子非線形光学材料 - Google Patents

強誘電性高分子材料およびそれを用いた高分子非線形光学材料

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JP2001131281A
JP2001131281A JP30964099A JP30964099A JP2001131281A JP 2001131281 A JP2001131281 A JP 2001131281A JP 30964099 A JP30964099 A JP 30964099A JP 30964099 A JP30964099 A JP 30964099A JP 2001131281 A JP2001131281 A JP 2001131281A
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秀治 栗岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】NLO成分の配向緩和を抑制し、NLO成分と
の相溶性に優れ、かつ高い耐熱性並びに良好な成形加工
性を有する、高分子非線形光学材料において高分子マト
リックスとして好適な高分子材料と該強誘電性高分子材
料を高分子マトリックスとして用いた高分子非線形光学
材料を提供する。 【解決手段】下記化1 【化1】 で表され、化1中のAr1〜Ar4の(芳香族基が有す
る)芳香環のうち、少なくとも1つの芳香環が、末端に
共有結合反応性を有するカルボキシル基あるいは水酸基
などの置換基を具備する全芳香族ポリアミドから強誘電
性高分子材料を形成し、この置換基に光学的非線形性成
分を共有結合させて高分子非線形光学材料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れ、高
分子非線形光学材料における高分子マトリックスとして
有用な強誘電性高分子材料、および該強誘電性高分子材
料を用いた高分子非線形光学材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電性ポリマーは、成形加工性が良好
であり、薄膜で大面積の素子を容易に製造することがで
きるといった特性を有していることから、さまざまなア
クチュエーター材料やセンサー素子あるいはメモリ材料
への応用が期待されている。
【0003】例えば、フッ化ビニリデン系ポリマーやシ
アン化ビニリデン−酢酸ビニル共重合体は、超音波トラ
ンスデューサなどとしてすでに実用に供されている。強
誘電性ポリマーは、比熱が小さく誘電率も小さいため性
能指数が良好であり、また前述のように成形加工性、製
膜性が良好なことから、今後様々な分野での利用が期待
されている。そのような分野の1つに、高分子非線形光
学材料の高分子マトリックスとしての利用が挙げられ
る。
【0004】高分子非線形光学材料は、光学的非線形性
を示す成分(以下、NLO成分という。)と、良好な加
工性、耐熱性、機械的強度を有する高分子マトリックス
とから成っており、NLO成分は高分子マトリックス中
に分散、保持されているか、もしくは、高分子マトリッ
クス成分と共有結合を形成することにより側鎖として、
あるいは高分子マトリックスの主鎖成分として存在して
いる。
【0005】これらの高分子非線形光学材料が、光学的
非線形性を発現させるにためには、高分子のガラス転移
温度以上、融点以下の温度で、電界を加えるもしくは機
械的に延伸を行うなどの処理を施すことにより、NLO
成分を一方向に配向させて、NLO成分の双極子の向き
をそろえる必要がある。
【0006】しかしながら、この配向処理された高分子
非線形光学材料においては、配向処理により一方向に揃
えたNLO成分が、熱運動により経時的に無秩序化す
る、いわゆる配向緩和が起きるために、材料の非線形性
が時間の経過とともに低下するという欠点があり、その
解決が強く望まれている。
【0007】この配向緩和を解決する効果的な方法の一
つとして、前述のように高分子マトリックスに強誘電性
ポリマーを利用する試みがある。すなわち、この試み
は、強誘電性ポリマーの有する大きな自発分極による内
部電界をNLO成分の配向の場として利用し、NLO成
分の経時的な配向の安定性を達成しようとするものであ
る。
【0008】上記の目的に利用される強誘電性高分子材
料には、ポリフッ化ビニリデンやシアン化ビニリデン
と、ビニル化合物の共重合体を挙げることができる。例
えば特開昭61−198136号には、ポリフッ化ビニ
リデンを高分子マトリックスに用いた例が開示されてい
る。この例では、ポリフッ化ビニリデンの圧電性により
生じる内部電界でNLO成分の配向を保持することを試
みている。
【0009】さらに特開平2−275931号には、フ
ッ化ビニリデンとメタクリル酸との共重合体を高分子マ
トリックスに用いた例が開示されている。この共重合体
は圧電性と光学的非線形性との両方を示し、NLO成分
はメタクリル酸ユニットに結合している。
【0010】一方、他の形態において、側鎖型強誘電性
高分子液晶を、高分子マトリックスとして用いる例があ
る。この場合では、強誘電性を示す液晶化合物が、側鎖
としてペンダント状に結合した高分子をマトリックスと
して利用しており、NLO成分はマトリックス中に分
散、保持されている、あるいは強誘電性を示す液晶化合
物がNLO成分にもなっている、もしくは主鎖の他の部
位と共有結合を形成している、といった形態となってい
る。
【0011】この側鎖型強誘電性液晶を用いる場合に
は、強誘電性液晶成分とNLO成分とを配向させる。強
誘電性液晶成分とNLO成分とは相溶性であり、強誘電
性液晶成分の配向に伴う内部電界を利用して、強誘電性
液晶成分とNLO成分との相互作用により、NLO成分
の配向を安定化させようという試みがなされている。
【0012】例えば特開平2−179622号には、側
鎖にカイラル中心を有する側鎖型強誘電性高分子液晶を
高分子マトリックスに用い、NLO成分を分散、保持さ
せた例が報告されており、その実施例では、尿素の約2
5倍の強度の第2高調波が観測されている。
【0013】強誘電性ポリマーは他にナイロン9やナイ
ロン11などの奇数ナイロン、芳香族ポリアミドなどが
知られている。
【0014】例えば特開平8−302036号には、芳
香族ポリアミドもしくは脂環族ポリアミドを主成分とす
る強誘電性ポリアミドフィルムの例が開示されている
が、置換基などを有していないため、高分子非線形光学
材料における高分子マトリックスとしての利用は考慮さ
れていない。強誘電性ポリマーのなかで、高分子非線形
光学材料における高分子マトリックスとしての利用が検
討されているのは、上記の様にごく一部に限られてい
る。
【0015】一方、配向緩和を抑制する他の方法とし
て、高いガラス転移温度を有するポリマーを高分子マト
リックスとして利用する方法がある。最近、高分子マト
リックス中にアミド結合を導入することにより、ポリマ
ーの成形加工性を維持しつつ、ポリマーのガラス転移温
度を高める試みがなされている。
【0016】アミド結合は剛直な構造であり、またアミ
ド結合中の水素原子と酸素原子は、分子間あるいは分子
内水素結合を形成するため、ポリマー中にアミド結合を
導入することにより、ポリマーの剛直性が増加するとと
もに、水素結合により高分子鎖の熱運動が抑制され、そ
の結果、ポリマーのガラス転移温度が高くなるのであ
る。
【0017】例えば、特開平9−222624号ならび
に特開平10−36338号には、嵩高い置換基もしく
はNLO成分を1個ないしは複数個含有するジアミン化
合物、およびフタル酸エステル誘導体とを重縮合して得
られるポリアミドからなる高分子非線形光学材料の合成
が開示されている。これらの例におけるポリアミドは、
ガラス転移温度が高く、さらに溶媒に可溶であることが
示されている。
【0018】さらに特開平10−90739号には、高
分子マトリックス中、またはNLO成分中、あるいは両
者の結合部分にアミド結合を含む高分子非線形光学材料
が開示されている。この場合では、高分子マトリックス
はポリアミドとポリエステルのブロック共重合体からな
っており、このポリマーはポリエステルによる高い成形
加工性を有している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】強誘電性ポリマーを高
分子マトリックスに用いた例において、高分子マトリッ
クスにポリフッ化ビニリデンを用いた例では、NLO成
分を高分子マトリックス中に分散、保持する、という形
態を取っているため、NLO成分が共有結合により高分
子マトリックスと結合している場合と比較して、NLO
成分の脱離や脱配向が置きやすいという欠点がある。
【0020】高分子マトリックスにフッ化ビニリデンと
メタクリル酸との共重合体を用いた例では、NLO成分
はメタクリル酸ユニットに側鎖として結合されてはいる
が、高分子マトリックスがビニル系ポリマーであるため
に剛直性に乏しく、熱運動による脱配向が起きやすいと
いう欠点がある。また、フッ化ビニリデンとメタクリル
酸との共重合体は、耐熱性が低いという問題点もある。
【0021】さらに、NLO成分は一般的にπ電子共役
系に少なくとも1つの電子供与基と少なくとも1つの電
子吸引基とが結合した構造となっており、前記ポリフッ
化ビニリデンやビニル系モノマーは、その構成成分中に
芳香環などのπ電子共役系を有していないために、NL
O成分との相溶性が良好ではない、という問題点を有し
ている。さらにNLO成分が凝集し、新たな光の散乱点
となるばかりでなく、配向処理直後においても非線形性
が不十分となる欠点を有している。
【0022】高分子マトリックスに側鎖型強誘電性液晶
を用いた例では、強誘電性液晶成分が脱配向すると、N
LO成分と相溶性があるために、それに伴ってNLO成
分も脱配向してしまうという欠点があり、現状では、配
向緩和が十分に抑制されているとはいえない。
【0023】高いガラス転移温度を有するポリマーを高
分子マトリックスに用いた例において、嵩高い置換基も
しくはNLO成分を1個ないしは複数個含有するジアミ
ン化合物、およびフタル酸エステル誘導体とを重縮合し
て得られるポリアミドからなる高分子非線形光学材料の
例では、モノマーの合成が多段階の反応からなっている
ために、モノマーの合成に多くの労力を必要とするほ
か、1つのNLO成分の隣接する領域には、嵩高い置換
基が存在するために、NLO成分が配向する際に立体障
害が生じ、NLO成分が1方向に揃いにくく、光学的非
線形性の発現が不十分となるという欠点がある。
【0024】また、高分子マトリックス中、またはNL
O成分中、あるいは両者の結合部分にアミド結合を含む
高分子非線形光学材料の例では、高分子マトリックス中
にポリエステルブロックを有しているために、配向緩和
抑制のための十分に高いガラス転移温度を有していると
はいえず、配向緩和効果が不十分である。
【0025】従って、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、NLO成分の配向緩
和を抑制し、NLO成分との相溶性に優れ、かつ高い耐
熱性並びに良好な成形加工性を有する、高分子非線形光
学材料において高分子マトリックスとして好適な高分子
材料、ならびに該強誘電性高分子材料を高分子マトリッ
クスとして用いた高分子非線形光学材料を提供すること
にある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の強誘電性高分子
材料は、下記化3
【0027】
【化3】
【0028】で表され、化1中のAr1〜Ar4の芳香
族基が有する芳香環のうち、少なくとも1つの芳香環
が、末端に共有結合反応性を有する置換基を具備する全
芳香族ポリアミドから成ることを特徴とするものであ
る。
【0029】上記化1におけるAr1〜Ar4の芳香族
は、ベンゼン環、ナフタレン環、ビフェニレン基、ター
フェニレン基のうち少なくとも1種からなることが望ま
しく、前記置換基は、光学的非線形性成分と共有結合す
ることができ、特にカルボキシル基あるいは水酸基であ
ることが望ましい。
【0030】さらに本発明の高分子非線形光学材料は、
下記化4
【0031】
【化4】
【0032】で表され、化1中のAr1〜Ar4の芳香
族基が有する芳香環のうち、少なくとも1つの芳香環
が、末端に共有結合反応性を有する置換基を具備する全
芳香族ポリアミドを主鎖とし、前記置換基に光学的非線
形性成分が共有結合してなることを特徴とするものであ
る。
【0033】また、前記Ar1〜Ar4の芳香族は、ベ
ンゼン環、ナフタレン環、ビフェニレン基、ターフェニ
レン基のうち少なくとも1種からなり、かつ前記芳香族
の有する少なくとも1つの芳香環が、末端に共有結合性
を有する置換基を有するものであり、前記置換基は、カ
ルボキシル基あるいは水酸基が望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の強誘電性高分子材料は、
全芳香族ポリアミドからなるものであって、下記化5
【0035】
【化5】
【0036】で表される。そして本発明によれば、上記
化1中のAr1、Ar2、Ar3、Ar4の芳香族基が
有する芳香環のうち、少なくとも1つの芳香環が、末端
に共有結合反応性を有する置換基を具備することが大き
な特徴である。
【0037】ここで、ポリアミドの主鎖を構成する芳香
族Ar1、Ar2、Ar3、Ar4としては、その構造
中にメチレン鎖などを含まずに芳香環のみから構成され
ているものであればよく、例としてベンゼン環、ナフタ
レン環、ビフェニレン基、ターフェニレン基のうち少な
くとも1種などが挙げられ、これら芳香族Ar1、Ar
2、Ar3、Ar4は、同じでも異なっていても良く、
また環における結合位置には特に限定はない。
【0038】化1中の組成比m、nに関しては、NLO
成分と結合する置換基を有する芳香環を含む構成単位
(くりかえし単位)の割合が30%以上となるようにす
るのが好ましい。すなわち、仮にAr4が置換基を有す
る場合は、0≦m≦0.7、0.3≦n≦1を満足する
ことが望ましい。これはNLO成分と結合する置換基を
有する芳香環を含む構成単位の割合が30%よりも少な
いと光学的非線形性の発現が不十分となるためである。
【0039】置換基としては、種々の官能基と反応する
ことが可能な官能基を有する置換基であれば特に限定は
なく、例として、カルボキシル基、水酸基、ホルミル
基、クロロホルミル基、イソシアネート基、アミノ基、
メルカプト基、メチロール基、2−ヒドロキシエチル
基、カルボニルアミノ基の群から選ばれる少なくとも1
種が挙げられるが、これらの中でも、カルボキシル基ま
たは水酸基が、反応する官能基の多様性の点から望まし
い。
【0040】これらの置換基を有する前記全芳香族ポリ
アミドは、これら置換基を有する芳香族ジアミン化合物
および芳香族の2塩基酸クロライドとから、N,N−ジ
メチルアセトアミドなどを溶媒に用いた低温溶液重合法
により合成することができる。この方法では、モノマー
濃度や反応時間を変化させたり、水を添加するなどして
分子量を調節することが可能である。なお、モノマーで
ある前記置換基を有する芳香族ジアミンあるいは芳香族
の2塩基酸クロライドは、簡便に合成することができ
る。
【0041】本発明における全芳香族ポリアミドは、強
誘電性を示す。ポリアミドは、アミド結合の有する大き
な双極子モーメント(μD=3.5D)に由来する自発
分極を有しており、機械的な延伸処理、あるいは電界に
より双極子を配向させる、いわゆるポーリング処理を施
すことにより、強誘電性を発現する。この強誘電性によ
る内部電界を、NLO成分の配向の場として利用するこ
とができる。
【0042】このような強誘電性ポリアミドは、代表的
な強誘電性ポリマーであるフッ化ビニリデン系ポリマー
と比較して、自発分極が小さく、強誘電性が劣ってはい
るが、安価であり、溶融押出製膜などが可能であるた
め、大量生産できるという利点を有している他、耐熱性
に優れている。
【0043】本発明における全芳香族ポリアミドは、そ
の構成単位中に、ヘキサメチレン基などの屈曲性鎖を有
していないため、前述の特開平8−302036号の例
において、構成単位中に屈曲性のヘキサメチレン基など
を有している場合と比べ剛直性が高く、経時安定性、さ
らに芳香環のみから構成されていることで、耐熱性に一
段と優れている。
【0044】一方で、その剛直性のために、溶媒への溶
解性が低下するなどの成形加工性が低下することが考え
られるが、この問題点は、重合時間や、重合時のモノマ
ー濃度を適切に選択することで解決され、さらには、置
換基を導入したことによっても解決される。
【0045】また、導入したNLO成分の配向緩和は、
NLO成分近傍の自由体積の大きさが大きいほど起きや
すくなる。この自由体積は、NLO成分に比して、構成
単位の長さが同程度あるいはそれ以下となるようにする
と小さくすることができる。本発明における全芳香族ポ
リアミドは、芳香環の種類により、剛直性を保ちなが
ら、構成単位の長さを、NLO成分と同程度、あるいは
それ以下とすることが可能であるため、NLO成分近傍
の自由体積を小さくすることができ、配向緩和をより効
果的に抑制することができる。
【0046】さらに本発明における全芳香族ポリアミド
の形態は、高強度、高弾性率繊維として知られているア
ラミド繊維と類似の構造を有している。アラミド繊維
は、紡糸の際に主鎖の配向が一方向に揃い、さらにアミ
ド結合による分子間あるいは分子内の水素結合の形成に
より、高分子鎖の熱運動が有効に抑制されるため、その
配向は経時的に安定である。この配向の安定性は、ポリ
マーをフィルム状とした時にも保たれる。
【0047】従って、本発明における全芳香族ポリアミ
ドにおいても、主鎖の配向は経時的に安定であり、結果
的にはアミド結合の双極子の配向も経時的に安定とな
る。この主鎖にNLO成分を共有結合により結合させた
場合、アミド結合による双極子の分極を内部電場として
配向されているNLO成分の配向性も、主鎖の配向とと
もに経時的に安定となる。さらには、主鎖の配向が安定
であるために、高分子マトリックスの空間的な配置が固
定され、その結果、高分子マトリックス間に存在するN
LO成分もその位置を変えることなく安定に存在するこ
とができ、配向緩和がより効果的に抑制される。
【0048】一方で、NLO成分は、π電子共役系に少
なくとも1つの電子供与基と少なくとも1つの電子吸引
基とが結合した構造となっており、芳香環を有している
ことが多いために、芳香族ポリアミドとの相溶性が良好
となり、NLO成分の凝集や相分離を抑制することがで
きる。
【0049】本発明における全芳香族ポリアミドは、
N,N−ジメチルアセトアミドやN,N−ジメチルホル
ムアミド、硫酸などに可溶である。従って、ディップコ
ート法やスピンコート法などにより、フィルム状とする
ことが可能である。
【0050】また、この全芳香族ポリアミドは、置換基
によってNLO成分と共有結合を形成することが可能で
あり、その結果、種々のNLO成分を側鎖に導入するこ
とができ、その結果、高分子非線形光学材料を形成する
ことができる。
【0051】導入されるNLO成分としては例えば、4
−(N−ヒドロキシメチル−N−メチル)アミノ−4
‘−ニトロアゾベンゼン、4−(N−2−ヒドロキシエ
チル−N−エチル)アミノ−4‘−ニトロアゾベンゼ
ン、4−(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチル)ア
ミノ−4‘−ニトロアゾベンゼン、4−(N−2−ヒド
ロキエチル−N−エチル)アミノ−4‘−ニトロ−2−
メチルアゾベンゼン、4−(N−2−ヒドロキシエチル
−N−エチル)アミノ−4‘−ニトロ−3’−メチルア
ゾベンゼン、4−(N−3−ヒドロキシプロピル−N−
エチル)アミノ−4‘−ニトロアゾベンゼン、4−(N
−4−ヒドロキシブチル−N−エチル)アミノ−4‘−
ニトロアゾベンゼン、4−N、N−ビス(ヒドロキシメ
チル)アミノ−4‘−ニトロアゾベンゼン、4−N、N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4‘−ニトロ
アゾベンゼン、4−N、N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ−4‘−ニトロ−2−メチルアゾベンゼン、
4−N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4
‘−ニトロ−3’−メチルアゾベンゼン、4−N、N−
ビス(3−ヒドロキシプロピル)アミノ−4‘−ニトロ
アゾベンゼン、4−N、N−ビス(4−ヒドロキシブチ
ル)アミノ−4‘−ニトロアゾベンゼン、などのアゾベ
ンゼン誘導体、または4−(N−ヒドロキシメチル−N
−メチル)アミノ−4‘−ニトロスチルベン、4−(N
−2−ヒドロキシエチル−N−エチル)アミノ−4‘−
ニトロスチルベン、4−(N−2−ヒドロキシエチル−
N−メチル)アミノ−4‘−ニトロスチルベン、4−
(N−2−ヒドロキエチル−N−エチル)アミノ−4
‘−ニトロ−2−メチルスチルベン、4−(N−2−ヒ
ドロキシエチル−N−エチル)アミノ−4‘−ニトロ−
3’−メチルスチルベン、4−(N−3−ヒドロキシプ
ロピル−N−エチル)アミノ−4‘−ニトロスチルベ
ン、4−(N−4−ヒドロキシブチル−N−エチル)ア
ミノ−4‘−ニトロスチルベン、4−N、N−ビス(ヒ
ドロキシメチル)アミノ−4‘−ニトロスチルベン、4
−N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4
‘−ニトロスチルベン、4−N、N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)アミノ−4‘−ニトロ−2−メチルスチル
ベン、4−N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノ−4‘−ニトロ−3’−メチルスチルベン、4−N、
N−ビス(3−ヒドロキシプロピル)アミノ−4‘−ニ
トロスチルベン、4−N、N−ビス(4−ヒドロキシブ
チル)アミノ−4‘−ニトロスチルベンなどのスチルベ
ン誘導体が挙げられる。
【0052】
【実施例】以下実施例により、本発明をさらに具体的に
説明する。
【0053】(実施例1)1.015gのテレフタロイ
ルクロライドを15mlのN,N−ジメチルアセトアミ
ド(以下DMAc)に溶解させ、これをアイスバスにて
冷却した。この溶液に0.761gの3,5−ジアミノ
安息香酸を窒素下にて加え、攪拌した。その後アイスバ
スを除き、反応溶液を窒素下、室温にて3時間攪拌し
た。
【0054】反応終了後、反応液を300mLのエタノ
ールに投入し、沈殿物を濾別した。濾別した沈殿物を
水、アセトンで洗浄した後、60℃で減圧乾燥を行い、
下記化6
【0055】
【化6】
【0056】であらわされる全芳香族ポリアミド1.4
1g(100%)を得た。
【0057】ポリマーはDMAc、N,N−ジメチルホ
ルムアミドなどに可溶であった。30℃におけるDMA
c中での固有粘度は0.386dL/gであった。
【0058】合成した全芳香族ポリアミドの耐熱性は、
熱重量分析により測定した。測定条件は以下の通りであ
る。
【0059】測定開始温度:30℃ 測定終了温度:1000℃ 昇温速度:10℃/分 測定雰囲気:空気 測定開始温度から重量の10%が減少する温度を求め、
耐熱性の目安とした。その結果、本実施例におけるポリ
マーの重量の10%減少時の温度は約400℃となり、
高い耐熱性を示した。
【0060】このポリマーのDMAc溶液(0.1g/
mL)を、回転数2500rpmで45秒間、ITOを
コートしたガラス基板上にスピンコートした後、100
℃で12時間減圧乾燥し、厚さ約0.5μmのフィルム
を作製した。このフィルム上にスパッタ法にて金電極を
形成した後、140℃に加熱し、電界強度を60V/μ
mとして約30分間電界を印加した。次に、電圧を印加
した状態でフィルムを室温まで冷却した。
【0061】このフィルムについて、RT6000S
(ラジアント社製)を用いて、分極P(μC/cm2
を電場E(V)に対してプロットしたところ、P−Eヒ
ステリシス曲線が得られ、本発明による全芳香族ポリア
ミドは強誘電性であることが示された。ヒステリシス曲
線から求めた残留分極の値は0.5μC/cm2であっ
た。
【0062】合成した全芳香族ポリアミドの配向性は、
A.H.Windleらによる論文FaradayDi
scuss.Chem.Soc.の第79巻55頁(1
985年刊)に記載されている方法に準じ、X線回折か
ら配向パラメータを求めることにより行った。
【0063】その結果、本実施例において、上記の処理
直後のフィルムの室温における配向パラメータは約0.
62であった。この値は2ヶ月後も0.62であり、変
化していなかった(表1中No.1)。
【0064】(実施例2)1.396gの4,4‘−ビ
フェニルジカルボニルクロライドを15mLのDMAc
に溶解させ、これをアイスバスにて冷却した。この溶液
に0.761gの3,5−ジアミノ安息香酸を窒素下に
て加え、攪拌した。その後アイスバスを除き、反応溶液
を窒素下、室温にて3時間攪拌する。反応終了後、反応
液を300mLのエタノールに投入し、沈殿物を濾別し
た。濾別した沈殿物を水、アセトンで洗浄した後、60
℃で減圧乾燥を行い、下記化7
【0065】
【化7】
【0066】で表される全芳香族ポリアミド1.65g
(92%)を得た。
【0067】ポリマーはDMAc、N,N−ジメチルホ
ルムアミドなどに可溶であった。30℃におけるDMA
c中での固有粘度は0.406dL/gであった。
【0068】熱重量分析、フィルムの作製、フィルムの
分極処理は実施例1と同様の条件下で行った。ポリマー
の重量の10%減少時の温度は約400℃となり、高い
耐熱性を示した。フィルムの膜厚は約0.6μmであっ
た。
【0069】ヒステリシス曲線から求めた残留分極値は
0.6μC/cm2であった。
【0070】分極処理直後のフィルムの室温における配
向パラメータの値は約0.63であった。この値は2ヶ
月後も0.63であり、変化していなかった(表1中N
o.2)。
【0071】(実施例3)3.643gの5−ヒドロキ
シイソフタル酸を10mLのベンゼンに溶解させ、この
溶液に15mLの塩化チオニルに加え、3時間還流を行
った。3時間後、減圧下にてベンゼンと未反応の塩化チ
オニルを留去し、残渣をさらに6時間減圧乾燥すること
により5−ヒドロキシイソフタル酸ジクロライド4.3
7gを得た。
【0072】上記の5−ヒドロキシイソフタル酸ジクロ
ライド1.095gを15mLのDMAcに溶解させ、
これをアイスバスにて冷却した。この溶液に0.541
gのp−フェニレンジアミンを窒素下にて加え、攪拌し
た。その後アイスバスを除き、反応溶液を窒素下、室温
にて3時間攪拌した。反応終了後、反応液を300mL
のエタノールに投入し、沈殿物を濾別した。濾別した沈
殿物を水、アセトンで洗浄した後、60℃で減圧乾燥を
行い、下記化8
【0073】
【化8】
【0074】で表される全芳香族ポリアミド1.12g
(88%)を得た。
【0075】ポリマーはDMAc、N,N−ジメチルホ
ルムアミドなどに可溶であった。30℃におけるDMA
c中での固有粘度は0.395dL/gであった。
【0076】熱重量分析、フィルムの作製、フィルムの
分極処理は実施例1と同様の条件下で行った。その結
果、ポリマーの重量の10%減少時の温度は約400℃
となり、高い耐熱性を示した。フィルムの膜厚は約0.
6μmであった。ヒステリシス曲線から求めた残留分極
値は0.6μC/cm2であった。
【0077】分極処理直後のフィルムの室温における配
向パラメータの値は約0.62であった。この値は2ヶ
月後も0.62であり、変化していなかった(表1中N
o.3)。
【0078】(比較例)比較例として、フッ化ビニリデ
ンとメタクリル酸の共重合体を以下の様に合成した。反
応器内の20mLのトルエンにフッ化ビニリデン0.6
40gとメタクリル酸0.861g、並びに0.033
gのアゾビスイソブチロニトリルとを加えた。この溶液
を凍結させ、凍結脱気により反応器内から空気を除去し
た。反応器を70℃の湯浴中に約6時間放置した。生成
混合物を300mLのメタノールに投入し、コポリマー
を沈殿させた。コポリマーを濾別後、減圧乾燥を行いフ
ッ化ビニリデン−メタクリル酸共重合体(50/50)
1.50g(100%)を得た。
【0079】この共重合体は、無極性のメタクリル酸ユ
ニットを含んでいるため、実施例1で示したような電界
のみによる分極処理では、メタクリル酸ユニットが配向
せず、分極が不十分となる。従って、以下のような方法
にて、フィルムを作製、分極処理を行った。
【0080】共重合体を温度150℃及び圧力100k
g/cm2で溶融プレスして0.5mm厚のシートにし
た。シート状の試料を引張り速度10mm/minおよ
び温度70℃で、元の長さの4倍に延伸した。次に、一
軸延伸シートの試料を、最初の延伸方向と垂直方向に、
引張り速度10mm/minで元のシート幅の6倍に延
伸した。この二軸延伸フィルムの膜厚は約20μmとな
った。
【0081】二軸延伸シートの両面にスパッタ法にて金
電極をコーティングした。このフィルムを85℃に加熱
し、電界強度を60V/μmとして約20分間電界を印
加した。その後、この電界を印加した状態で、フィルム
を室温まで冷却した。
【0082】このフィルムにおいて、上記の処理を施し
た直後のフィルムの室温における配向パラメータは0.
65であったが、2ヶ月後には約0.34まで低下して
いた(表1中No.4)。
【0083】
【表1】
【0084】本発明による全芳香族ポリアミドは配向が
経時的に安定であり、NLO成分の配向緩和を効果的に
抑制できることが認められた。
【0085】(実施例4)実施例1にて合成した全芳香
族ポリアミドに、以下の操作にてNLO成分を導入し
た。化1の全芳香族ポリアミド0.4gを15mLのD
MAcに溶解させ、この溶液に0.943gの4−(N
−2−ヒドロキシエチル−N−エチル)アミノ−4‘−
ニトロアゾベンゼン(Disperse Red1)、
0.790gのジシクロヘキシルカルボジイミドおよび
4−ジメチルアミノピリジンを加え、窒素中、室温にて
72時間攪拌した。次に反応混合物を300mLのエタ
ノールに投入し、沈殿物を濾別した。濾別した沈殿物を
エタノール、水、アセトンにて洗浄した後、60℃で減
圧乾燥を行い、下記化9
【0086】
【化9】
【0087】で表されるNLO成分を導入した全芳香族
ポリアミドからなる高分子非線形光学材料を得た。
【0088】1H NMR(DMSO−d6)により求め
たNLO成分の導入率は約62%であった。
【0089】本高分子非線形光学材料を用いて、フィル
ムの作製、分極処理を実施例1と同様の条件下で行い、
Nd:YAGレーザーを用いて1064nmの基本波を
入射したところ、532nmのSH波が検出された。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
NLO成分の配向緩和を抑制し、NLO成分との相溶性
に優れ、かつ高い耐熱性並びに良好な成形加工性を有す
る、高分子非線形光学材料において高分子マトリックス
として好適な強誘電性高分子材料、並びに該強誘電性高
分子材料を高分子マトリックスとして用いた高分子非線
形光学材料を提供することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記化1 【化1】 で表され、化1中のAr1〜Ar4の芳香族基が有する
    芳香環のうち、少なくとも1つの芳香環が、末端に共有
    結合反応性を有する置換基を具備する全芳香族ポリアミ
    ドからなることを特徴とする強誘電性高分子材料。
  2. 【請求項2】前記Ar1〜Ar4の芳香環が、ベンゼン
    環、ナフタレン環、ビフェニレン基、ターフェニレン基
    のうち少なくとも1種からなることを特徴とする請求項
    1記載の強誘電性高分子材料。
  3. 【請求項3】前記置換基が、光学的非線形性成分と共有
    結合し得ることを特徴とする請求項1記載の強誘電性高
    分子材料。
  4. 【請求項4】前記置換基が、カルボキシル基または水酸
    基であることを特徴とする請求項1記載の強誘電性高分
    子材料。
  5. 【請求項5】下記化2 【化2】 で表され、化1中のAr1〜Ar4の芳香族基が有する
    芳香環のうち、少なくとも1つの芳香環が、末端に共有
    結合反応性を有する置換基を具備する全芳香族ポリアミ
    ドからなる強誘電性高分子を主鎖とし、前記置換基に光
    学的非線形性成分が共有結合してなることを特徴とする
    高分子非線形光学材料。
  6. 【請求項6】前記Ar1〜Ar4の芳香族が、ベンゼン
    環、ナフタレン環、ビフェニレン基、ターフェニレン基
    のうち少なくとも1種からなることを特徴とする請求項
    5記載の高分子非線形光学材料。
  7. 【請求項7】前記置換基がカルボキシル基または水酸基
    であることを特徴とする請求項5記載の高分子非線形光
    学材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010100695A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Nippon Kayaku Co Ltd 透明性の高いフェノール性水酸基含有芳香族ポリアミド樹脂およびそれを含む組成物
CN104513391A (zh) * 2013-09-30 2015-04-15 北京大学 含烯丙氧基芳香族聚酰胺树脂及其制备方法与应用
CN104513392A (zh) * 2013-09-30 2015-04-15 北京大学 含羟基和烯丙基芳香族聚酰胺树脂及其制备方法与应用

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