JP2724128B2 - 荷電粒子ビーム露光装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光装置

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JP2724128B2
JP2724128B2 JP7312431A JP31243195A JP2724128B2 JP 2724128 B2 JP2724128 B2 JP 2724128B2 JP 7312431 A JP7312431 A JP 7312431A JP 31243195 A JP31243195 A JP 31243195A JP 2724128 B2 JP2724128 B2 JP 2724128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビーム露
光装置に関するものであり、更に詳しく言えば、LSI
設計処理系により作成された露光データに基づいてブロ
ックパターンを露光をする荷電粒子ビーム露光装置に関
するものである。近年、LSIの高集積化,高密度化に
伴い微細パターンの露光は、ホトリソグラフィに代わっ
て、荷電粒子線を用いる方法、例えば、電子ビームやX
線による描画処理に移行されつつある。
【0002】ところで、従来例の荷電粒子ビーム露光装
置によれば、その処理効率の向上を図るため、所望する
形状を開口部として形成したステンシルマスクをビーム
光軸の中心付近に配置し、その開口部にビームを照射す
ることで、予め、整形されたビームを半導体ウエハに照
射し、LSIの各種回路パターンを露光するブロック露
光方式が開発されている。
【0003】しかし、LSI設計処理系ではLSIの配
線やコンタクトホール等のパターンやセル部等の繰り返
しパターンも一律に、その設計データに基づいて可変図
形露光データを作成処理している。また、露光装置では
LSI設計装置で作成された可変図形露光データと当該
露光装置が有するブロック露光データとの照合を行って
いる。
【0004】このため、LSI設計処理系では半導体集
積回路の高集積,高密度化に伴うデータ取扱い量が増加
すると、可変図形露光データの作成に多くの処理時間を
要し、また、露光装置では、その照合処理が益々複雑化
し、ブロックパターンの選択処理に多くの時間を要する
こととなる。これにより、従来例に係る露光装置によれ
ば、LSI設計処理系のデータ処理の高速化の妨げとな
ったり、また、露光装置のスループットの低下を招くこ
とになる。
【0005】そこで、LSIの設計データを一律に可変
図形露光データのみに変換することなく、また、ブロッ
クパターンの選択に際して露光装置でデータ照合処理を
行うことなく、該露光装置とLSI設計装置との間にお
いて、ブロックパターンに関して共通する媒介データを
持ち、該媒介データに基づいて効率良く、かつ、高速に
ブロックパターンを露光することができる露光装置が望
まれている。
【0006】
【従来の技術】図16〜18は、従来例に係る説明図であ
る。図16は、従来例に係る電子ビーム露光装置の構成図
である。図16において、露光データDに基づいて偏向さ
れる矩形電子ビーム1aを用いて、半導体ウエハ7にL
SIパターンを露光する露光装置は、電子発生源1、マ
スク選択用偏向駆動回路2a、矩形整形アパーチャ2
b、第1,第2の偏向器2c,2d、描画用偏向駆動回
路2e、ステンシルマスク3、マスク移動回路4、露光
制御計算機5及びステージ駆動回路6から成る。
【0007】なお、ステンシルマスク3は、図16の破線
円内図に示すように複数のブロックパターン3a〜3d
…から成り、例えば、LSIの配線やコンタクトホール
等のパターンが形成されている。また、当該露光装置の
機能は、電子発生源1から出射された電子ビームが矩形
整形アパーチャ2bにより矩形電子ビーム1aに整形さ
れ、該矩形電子ビーム1aがステンシルマスク3に偏向
される。この偏向処理は、可変図形露光データから成る
露光データDに基づく、マスク移動回路4の出力値によ
って、ブロックパターン3aを選択できる位置にステン
シルマスク3を移動しておき、マスク選択用偏向駆動回
路2aの出力値によって、第1の偏向器2cに偏向電流
又は電圧を供給することにより行われる。
【0008】なお、該ブロックパターン3aを通過した
整形電子ビーム1aは第2の偏向器2dにより半導体ウ
エハ7上で偏向走査される。これにより、該ウエハ7
に、ブロックパターン3aの形状であるLSIの配線パ
ターン等を露光することができる。その後、半導体ウエ
ハ7の被露光領域を変えるためにステージ駆動回路6に
よりステージを移動する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の露光
処理システム、例えば、図17に示すようなLSI設計処
理系Aにより作成された露光データDに基づいて図18に
示すような露光処理系(露光装置)Bにより半導体ウエ
ハ7にLSIパターンを露光するシステムによれば、L
SI設計処理系Aでは、LSIの配線やコンタクトホー
ル等のパターンやセル部等の繰り返しパターンも一律
に、その設計基本図形データDDに基づいて可変図形露
光データのみから成る露光データDを作成処理してい
る。
【0010】このため、次のような問題を生ずる。 LSI設計処理系Aでは半導体集積回路の高集積,
高密度化に伴うデータ取扱い量が増加すると、可変図形
露光データの作成に多くの時間を要するという第1の問
題がある。例えば、図17に示すようなLSI設計処理系
Aの処理フローチャートにおいて、ステップP1で新規
に開発しようとするLSIに係る設計基本図形データD
Dを入力し、ステップP2でLSI自動設計を行う。こ
の際の設計処理では、設計者の要求する設計基本図形デ
ータDDが設計データファイルから読み出され、ディス
プレイ上で半導体集積回路の配線やコンタクトホール等
のパターンやセル部等の繰り返しパターンが組合わされ
る。
【0011】その後、ステップP3で露光データDが作
成される。この際の作成処理は、設計基本図形データD
Dに基づいて組合わされたLSIパターンを矩形パター
ン等に分割し、それを可変図形露光データのみから成る
露光データDに変換する。このことで、半導体集積回路
の高集積,高密度化に伴いデータ取扱い量が増加する
と、可変図形露光データの作成に多くの時間を要するこ
ととなる。
【0012】 また、露光処理系Bでは該処理系Aで
作成された露光データDに含まれる可変図形露光データ
からブロック露光を行うべきパターンをブロックパター
ン選択データとして抽出し、そのブロックパターン選択
データと当該露光処理系Bが有するブロック露光データ
とを照合することが必要である。このため、露光処理系
Bでは半導体集積回路の高集積,高密度化に伴うデータ
取扱い量が増加すると、その照合処理が益々複雑化し、
ブロックパターンの選択処理に多くの時間を要するとい
う第2の問題がある。
【0013】すなわち、図18に示すような露光処理系B
の処理フローチャートにおいて、ステップP1で露光デ
ータDを入力し、次に、ステップP2でデータの比較照
合する。この際の比較照合では、露光データDに含まれ
る可変図形露光データに基づいて、露光処理系Bが有す
るブロック露光データに適合するパターンが見出され
る。例えば、露光処理系Bにおいて、ステンシルマスク
3に形成された50〜100個程度のブロックパターン
に係る形状データとその選択データとがメモリ領域上で
比較される。
【0014】さらに、見出されたブロック露光可能なブ
ロックパターン選択データについては、そのブロックパ
ターンを選択するためのマスク移動回路に印加される選
択データと、マスク選択偏向駆動回路2aに印加される
偏向データとが付加される。この後、以下のようにし
て、実際にウェハにブロックパターンが露光される。即
ち、まず、ステップP3で露光すべきブロックパターン
を選択する。この際に、マスク移動回路4及びマスク選
択用偏向駆動回路2aの出力を受けて動作する第1の偏
向器2cを介してステンシルマスク3の一つのブロック
パターン、例えば、矩形ブロックパターン3aが選択さ
れる。このようにして、LSI設計処理系Aが要求する
基本図形パターンに最も近似するブロックパターンが選
択された後、ステップP4で矩形電子ビーム1aが照射
され、ウェハにパターン露光される。
【0015】このように、従来は、露光データを入力す
る毎にその露光データをステンシルマスクの持つ全ての
ブロックパターンと比較照合する必要があるので、露光
処理系Bでは半導体集積回路の高集積,高密度化に伴う
データ取扱い量が増加すると、その照合処理が益々複雑
化し、ブロックパターンの選択処理に多くの時間を要す
ることとなる。
【0016】これにより、従来例の露光処理システムに
よれば、LSI設計処理系のデータ処理の高速化の妨げ
となり、また、露光装置のスループットの低下を招く。
なお、特開平2−114513号公報には複数のブロッ
クパターンを有するステンシルマスクを備えた露光装置
が開示されている。しかし、この露光装置においても、
上述の如く、露光データを入力する毎にその露光データ
をステンシルマスクが持つ全てのブロックパターンと比
較照合する必要があり、露光に要する時間を十分に短縮
できるものではない。
【0017】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、LSIの設計データを一律に可変
図形露光データのみに変換することなく、また、ブロッ
クパターンの選択に際して露光装置でデータ照合行うこ
となく、露光装置とLSI設計処理系との間において、
ブロックパターンに関し媒介データを持ち、該媒介デー
タに基づいて効率良く、かつ、高速にブロック露光する
ことが可能な荷電粒子ビーム露光装置を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る荷電粒子ビ
ーム露光装置は、被露光対象に荷電粒子ビームを出射す
る荷電粒子発生手段と、前記荷電粒子ビームを所定の形
状に整形する複数のブロックパターンを有するビーム整
形手段と、前記複数のブロックパターンのうちの特定の
ブロックパターンに荷電粒子ビームを選択偏向する第1
の偏向手段と、前記複数のブロックパターンから前記特
定のブロックパターンを選択するビーム偏向データ(B
D)を記憶し、予め設計処理系において作成された露光
データ(PD)に含まれる選択データ(ADi )が入力
されると該選択データ(ADi )に対応したビーム偏向
データ(BDi )を出力する記憶手段(54,14)
と、前記特定のブロックパターンを通過した荷電粒子ビ
ームを描画偏向する第2の偏向手段と、前記露光データ
(PD)に含まれるブロック露光データ(RPD)を該
露光データ(PD)から抽出すると共に、この抽出した
ブロック露光データ(RPD)に基づいて、前記荷電粒
子発生手段、前記第1及び第2の偏向手段、前記ビーム
整形手段並びに前記記憶手段を制御する制御手段とを具
備することを特徴とする。
【0019】図1〜図3は本発明に係る露光装置を使用
した露光システムの原理図(その1〜3)であり、図4
は本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置の原理図であ
り、図5は、本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置を使
用した露光方法の原理図を示す図である。本発明の露光
装置によれば、例えば図1〜図3に示すように、新規開
発に係るLSIの設計基本図形データ(以下単に設計デ
ータという)DDに基づいてブロック露光に必要な露光
データPDがLSI設計処理系(設計装置) 100により
自動作成される。このときに、LSI設計処理系 100で
は、図2に示すように、荷電粒子ビーム露光処理系(露
光装置) 101に設けられたビーム成形手段13の複数の
ブロックパターンB1,B2…Bnを組み合わせてLS
Iの設計処理を行う。
【0020】つまり、LSI設計処理系 100は、図2に
示すように、予め、荷電粒子ビーム露光装置 101に設け
られたビーム成形手段13の複数のブロックパターンB
1,B2…Bnを辞書露光パターン(媒介データ)RP
にしてLSIの設計パターンPPを作成する。荷電粒子
ビーム露光装置 101に転送するブロック露光データRPD
=RPD1 ,RPD2 ,…RPDi ,RPDn は、例えばDRA
M(ダイナミックランダムアクセスメモリ)のセル部分
の基本繰り返し形状やセル周辺部分のパターン形状等の
繰り返しパターンからなる辞書露光パターンRPに係る
ものである。これが、露光装置101からLSIの設計処
理系 100への複数のブロックパターンB1,B2…Bn
の形状に係る媒体データとなっている。
【0021】また、ブロック露光データRPDはLSI設
計処理系 100の記憶手段に格納され、その記憶されたブ
ロック露光データRPD=RPD1 ,RPD2 …RPDi ,RPD
n が組み合わせ処理される。この組み合わせ処理の際
に、LSI設計処理系 100において、設計者が希望する
LSIの設計パターンPPに用いられたブロック露光デ
ータRPD=RPD1 ,RPD2 …RPDi ,RPDn に対し、L
SIの設計処理系 100から露光装置 101への媒介データ
として、複数のブロックパターンB1,B2,…Bnの
形状を読出し処理するための選択データAD=AD1,A
D2,…ADi,ADnが露光データPDに付加される。即
ち、露光データPDには、露光装置が有するブロックパ
ターンB1,B2…Bnを使用して露光することを指示
する露光データRPDが含まれることになる。
【0022】このことから、露光装置 101では、複数の
ブロックパターンB1,B2…Bnを選択するビーム偏
向データBD=BD1,BD2…BDi,BDnを読み出す媒介
データAD=AD1,AD2…ADi,ADnに基づいて、ま
た、可変図形露光データVD=Dx1,Dy1,Dx2,Dy2
…に基づいて露光することが可能になる。従って、本発
明に係る露光装置では、露光データを入力する毎に全て
のブロックパターンと比較照合する必要がなく、設計す
べきLSIが高集積,高密度化した場合であっても、ブ
ロックパターンの選択処理が短時間に完了し、露光処理
の高速化を図ることが可能となる。また、露光装置のス
ループットの向上を図ることも可能となる。
【0023】さらに、本発明の露光装置によれば、図4
に示すように、荷電粒子発生手段11、第1の偏向手段
12、ビーム整形手段13及び記憶手段14を具備し、
露光データPDに含まれる選択データが入力されるとブ
ロックパターンB1,B2…Bnのうちの前記選択デー
タに対応した一つのブロックパターンBiを選択するビ
ーム偏向データBD=BD1,BD2…BDi,BDnを出力す
る記憶手段14が設けられている。なお、露光データP
Dは、予めLSI設計処理系において、この露光装置が
有するブロックパターンB1,B2…Bnを辞書露光パ
ターンにして作成されたものである。
【0024】例えば、荷電粒子発生手段11により荷電
粒子ビーム11aが出射され、該荷電粒子ビーム11aが第
1の偏向手段12により偏向される。この際の偏向処理
は、制御手段16が露光データPDに含まれる選択デー
タAD=AD1, AD2…ADi,ADnに基づいてビーム偏向
データBD=BD1, BD2…BDi,BDnを読出し、その値
を第1の偏向手段12に出力する。
【0025】また、第1の偏向手段12に出力された値
に基づいて複数のブロックパターンB1,B2…Bnか
ら成るビーム整形手段13の一つのブロックパターンB
iに荷電粒子ビーム11aが選択偏向(以下マスク偏向処
理という)される。これにより、一つのブロックパター
ンBiが選択され、これに荷電粒子ビーム11aが通過す
ることにより、該ビーム11aが整形される。そして、整
形された荷電粒子ビーム11aが第2の偏向手段15によ
り被露光対象17上に描画偏向される。
【0026】このため、従来例のように最適ブロックパ
ターンを見出すための処理、すなわち、露光データPD
に含まれる可変図形露光データを露光装置が有するブロ
ック露光データと照合する処理が不要となる。また、複
数のブロックパターンB1,B2…Bnからの一つのブ
ロックパターンBiの選択は、記憶手段14へのアクセ
ス動作のみで行える。このことからブロックパターンの
選択処理を高速に実行することが可能となる。
【0027】これにより、設計LSIが高集積,高密度
化した場合であっても、ブロックパターンの選択処理を
短時間に行うことができる。このことで、露光装置のス
ループットの向上を図ることが可能となる。また、本発
明の露光装置を用いた露光方法によれば、図5に示すよ
うに、ステップP2で露光データPDに含まれる選択デ
ータADに基づいて荷電粒子ビーム11aのビーム偏向デ
ータBD=BD1,BD2…BDi,BDnを読出し、さらに、
ステップP3a又はステップP3bで、ビーム偏向データB
D=BD1,BD2…BDi,BDn又は露光データPDに含ま
れる可変図形露光データVD=Dx1,Dy1,Dx2,Dy2
…に基づいて荷電粒子ビーム11aの偏向処理をし、ステ
ップP4で、整形された荷電粒子ビーム11aに基づいて
半導体ウエハ27を露光する。なお、前記露光データP
Dは、予めLSI設計処理系において、この露光装置が
有するブロックパターンB1,B2…Bnを辞書露光パ
ターンにして作成されたものである。
【0028】このため、予め、設計処理系 100において
辞書露光パターンRPを用いて作成したブロックパター
ンについては、露光装置 101のステンシルマスク等に形
成された50〜100個程度のブロックパターンB1,
B2…Bnに基づいて、かつ、可変矩形パターンについ
ては、従来例のように可変図形露光データVD=Dx1,
Dy1, Dx2,Dy2…に基づいて、それぞれ効率良くパタ
ーン露光することが可能となる。
【0029】これにより、設計LSIが高集積,高密度
化した場合であっても、ブロックパターンBiの選択が
ステンシルマスクに形成されたブロックパターンB1,
B2…Bnの範囲内において実行されること、及び該ブ
ロックパターンの選択処理が短時間に行われることから
露光処理の高速化を図ることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態例について説明をする。 (1)第1の実施形態の説明 図6〜15は、本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子ビ
ーム露光装置及びその露光装置を使用した露光方法を説
明する図である。
【0031】図6はLSI設計処理システムの構成図を
示している。この図6において、LSI設計処理システ
ムは、LSI設計処理系 100の一実施形態であり、キー
ボード8,ディスプレイ9,設計データファイルメモリ
10,データ一時ファイルメモリ18A,露光データファ
イルメモリ18B,図形分割処理エディタ19,その他の
処理エディタ20,自動データ作成制御装置28及びシ
ステムバス29から成る。
【0032】すなわち、キーボード8はLSIの設計パ
ターンPPの分割処理やそのブロックパターンの抽出処
理の際に、これらの制御データ等を入力するものであ
る。ディスプレイ9は、設計基本図形データ(設計デー
タ)DDに基づく設計パターンPP等を表示するもので
ある。設計データファイルメモリ10は、LSIの設計
パターンPPに係る設計基本図形データDDを記憶する
ものである。データ一時ファイルメモリ18Aは、ブロッ
クパターンB1,B2…Bnの大きさやその縮小率,パ
ターンショット回数等のデータを一時記憶するものであ
る。
【0033】露光データファイルメモリ18Bは、ブロッ
クパターンB1,B2…Bnの抽出処理に係り、そのブ
ロック露光データRPD,選択データADや可変図形露光
データVD等の露光データPDを格納するものである。
なお、選択データADは、荷電粒子ビーム露光装置(露
光処理系) 101の一例となる電子ビーム露光装置のビー
ム偏向データBDを読み出すデータとなる。
【0034】図形分割処理エディタ19は、設計パター
ンPPに含まれるLSIパターンやその配線パターンの
分割処理をする補助装置である。その他の処理エディタ
20は、設計パターンPPに含まれるメモリセルの繰り
返しパターンや非繰り返しパターン等のデータを抽出処
理する補助装置である。自動データ作成制御装置28
は、システムバス29を介して接続されたキーボード
8,ディスプレイ9,各メモリ10,18A,18B,各処
理エディタ19,20の入出力を制御するものである。
例えば、自動データ作成制御装置28は、LSIの設計
パターンPPから抽出した複数のブロックパターンB
1, B2…Bnに基づいてブロック露光データRPDを含
む露光データPDを自動作成するものである。
【0035】また、図7は、本発明の第1の実施形態に
係る電子ビーム露光装置の構成図を示している。図7に
おいて、この電子ビーム露光装置は、矩形電子ビーム発
生系21,第1,第2の偏向系22A,22B,ステンシル
マスク23,RAM(随時書き込み読出し可能メモリ)
54,露光制御系25及びステージ駆動系26等から成
る。
【0036】すなわち、21は荷電粒子発生手段11の
一実施形態となる矩形電子ビーム発生系であり、電子銃
21A,グリッド電極21B,アノード電極21C,矩形整形
アパーチャ21D及びアライメントコイル21F等から成
る。該矩形電子ビーム発生系21の機能は、電子銃21A
で発生した電子ビーム21aをグリッド電極21B及びアノ
ード電極21Cを介して加速し、矩形整形アパーチャ21D
により、該電子ビーム21aを矩形状に整形するものであ
る。
【0037】22Aは第1の偏向手段12を構成する第1
の偏向系(マスク選択用偏向系)であり、第1の電子レ
ンズ21E,スリットデフレクタ221 ,第2の電子レンズ
222,第1〜第4の位置合わせ偏向器230 〜233 ,電子
レンズ223 等から成る。第1の偏向系22Aの機能は、電
子ビーム21aを第1の電子レンズ21Eにより、適当な照
射面積の矩形電子ビーム21aにし、パターン制御コント
ローラ52からのパターンデータDPに基づいて、矩形
電子ビーム21aをステンシルマスク23上の一つのブロ
ックパターンB1iに位置合わせし、さらに、整形された
電子ビーム21aを光軸へ振り戻すためのものである。
【0038】23は、ビーム整形手段13の一実施形態
となるステンシルマスクであり、矩形電子ビーム21aを
通過させる複数のブロックパターンB11〜B1nから成
る。なお、ステンシルマスクについては、後述の図9,
10の説明において詳述する。22Bは第2の偏向手段15
を構成する第2の偏向系(描画偏向系)であり、ブラン
キング偏向器226 ,アパーチャ227 ,メインデフコイル
228 及びサブデフレクタ229 等から成る。第2の偏向系
22Bの機能は、ステンシルマスク23で選択された任意
のブロックパターンB1iを通過した整形電子ビーム21a
をブランキング偏向処理をしたり、それを被露光対象1
7上に偏向するものである。
【0039】これにより、ブロックパターンB1iを通過
した整形電子ビーム21aに基づいて被露光対象17の一
例となる半導体ウエハ27に露光をすることができる。
例えば、半導体ウエハ27にLSIパターンや配線パタ
ーン等の繰り返しパターンを露光することができる。2
5は制御手段16の一実施形態となる露光制御系であ
り、データメモリ51,パターン制御コントローラ5
2,第1〜第4のデジタル/アナログ変換増幅回路(以
下DAC/AMP という)53,57, 510,511 ,RAM5
4,マスク移動回路55,ブランキング制御回路56,
シーケンスコントローラ58,偏向制御回路59,イン
ターフェイス回路512 ,露光データ記憶装置513 及び中
央演算処理装置(以下CPUという)514 等から成る。
【0040】ここで、従来例と異なるは、本発明の実施
形態ではRAM54が設けられる部分である。すなわ
ち、RAM54は記憶手段14の一実施形態であり、複
数のブロックパターンB11,B12…B1nを選択するビー
ム偏向データBD=BD1, BD2…BDi,BDnを記憶する
ものである。これは、ステンシルマスク23に形成され
た50〜100個程度のブロックパターンB11,B12…
B1nの配置情報が記憶されるものであり、本発明の実施
形態によれば、選択データAD=AD1, AD2…ADi,A
Dn等をアドレスにして複数のブロックパターンB11,B
12…B1nから一つのブロックパターンB1iを選択するビ
ーム偏向データBDiを読出すことができる(図8参
照)。
【0041】すなわち、露光制御系25の動作は、ま
ず、露光データ記憶装置513 からの露光データPDがC
PU514 ,インターフェイス回路512 を介して、データ
メモリ51及びシーケンスコントローラ58に入力され
る。さらに、同様の経路を経て、予め、ビーム偏向デー
タBDがパターンコントローラ52を介してRAM54
に入力される。
【0042】このビーム偏向データBDは、具体的には
ステンシルマスク23を移動させるために、マスク移動
回路55に対して出力するデータやステンシルマスク2
3上に形成されているブロックパターンB1iを選択する
ために第1〜第4の位置合わせ偏向器 230〜233 に出力
されるデータ等である。これらのデータは選択データA
DがアドレスとしてRAM54にアクセスすると同時に
出力するようになっている。すなわち、データメモリ5
1から露光するパターンデータとして選択データADが
読み込まれると、ブロックパターンB11〜B1nから一つ
のブロックパターンB1iを選択することができる。
【0043】また、露光データPDには、この選択デー
タADの他にサブデフィレクタ229を偏向するためのサ
ブデフデータSDD,メインデフコイル 228を偏向するた
めのメインデフデータMDDやブランキング制御回路56
を制御するデータも含まれる。これにより、RAM54
から読出されたビーム偏向データBDiがパターンデータ
DPとなってDAC/AMP 53, マスク移動回路55に入力
される。さらに、第1の偏向系22Aのスリットデフレク
タ221 ,ステンシルマスク23が駆動制御される。ま
た、該パターンデータDPに基づいてブランキング制御
回路56及びDAC/AMP 57により、第1〜第4の位置合
わせ偏向器230 〜233 ,ブランキング偏向器226 等が駆
動制御され、被露光対象27上の任意の位置に電子ビー
ム21aを照射することができる。
【0044】一方、シーケンスコントローラ58からの
偏向データDDが偏向制御回路59とステージ駆動系2
6に入力される。また、偏向制御回路59からのサブデ
フデータSDDやメインデフデータMDDがDAC/AMP 510,51
1 に入力され、これにより、第2の偏向系のメインデフ
コイル228 及びサブデフレクタ229 等が駆動制御され
る。
【0045】なお、26はステージ駆動系であり、ステ
ージ移動機構26A,ステージ26B及びレーザ干渉計等か
ら成る。ステージ駆動系26の機能は、シーケンスコン
トローラ58からのステージ駆動データSDに基づいて
半導体ウエハ27を載置したステージ26Bの駆動制御や
その移動位置の計測制御をするものである(図11参
照)。
【0046】図8(a),(b)は、RAM54のメモ
リテーブル内容を説明する図である。図8(a)におい
て、RmtはRAM54のメモリテーブル内容であり、複
数のブロックパターンB11,B12…B1nの一つのブロッ
クパターンB1iに電子ビーム21aを偏向するためのビー
ム偏向データBD=BD1, BD2…BDi,BDnの内容を示
している。
【0047】すなわち、図8(a)において、ADDx=
ADD1,ADD2…ADDi,ADDnは、そのブロックパタ
ーンB11,B12…B1nに係るブロックパターン選択アド
レス示している。また、各ビーム偏向データBDは、第
1〜第4の位置合わせ偏向量に対する出力データBD11,
BD12 …やステンシルマスク位置データMX11,MX12…
等の複数個のデータから成る。
【0048】例えば、アドレスADD1に対する出力デー
タBD11 =〔Sx11,Sy11 〕,BD12 =〔Sx12,Sy12
〕…、同様にADD2に対してBD21 =〔Sx21,Sy21
〕, BD22 =〔Sx22,Sy22 〕…さらに、ADDnに対
してBDn=〔Sxn1,Syn1 〕,BDn=〔Sxn2,Syn2 〕
…である。なお、選択データAD=AD1, AD2…ADi,
ADnに基づいてRAM54にアドレスADDを指定する
と、パターンデータDPとしてX,Y偏向駆動信号Sx1
〜Sxn, Sy1〜Synが第1〜第4の位置合わせ偏向器23
0 〜233 に出力される。これにより一つのブロックパタ
ーンに電子ビーム21aを位置合わせすることができる。
【0049】また、図8(b)に示したB11,B12…B
1nは複数のブロックパターンの模式図であり、ステンシ
ルマスク23に設けられたブロックパターンを示してい
る。図9は、ステンシルマスクを説明する図であり、同
図は、一つのステンシルマスクの全体平面図と、その中
の一つのエリアの拡大図を示している。図9において、
E1〜E9はビーム照射エリアであり、所定ピッチ間隔
ELによりマトリクス状に配置されている。本発明の実
施形態によれば、3×3の9エリアを具備しており、一
つのエリアの大きさは、電子ビーム21aの最大偏向範囲
に対応して1〜5mm角程度である。また、Exyは各エリ
アの基準点となる位置座標であり、エリアE7の基準点
をExy(1,2)と示している。
【0050】通常、このエリアの選択は、マスク移動回
路55の出力によって、マスクステージをメカ的に移動
することにより行う。さらに、B1〜B36はブロックパ
ターン形成領域であり、ブロック形成領域が所定ピッチ
間隔BLによりマトリクス状に配置されている。ステン
シルマスクは、例えば6×6の36ブロック形成領域を具
備しており、一つの大きさは、矩形電子ビーム21aの断
面形状にほぼ等しい 100〜500 μm角程度である。この
領域内に、ブロックパターンBが形成されている。
【0051】通常、このブロックの選択は、第1〜第4
の位置合わせ偏向器230 〜233 によって行われる。ま
た、Bxyは各ブロックエリアの基準点となる位置座標で
あり、エリアB32の基準点をBxy(1,2)と示してい
る。図10は、ステンシルマスクのブロックパターン群を
説明する図であり、同図は、一つのブロックエリアの全
体平面位置と、その中の一つのブロックパターンの拡大
図を示している。
【0052】図10において、B10,B11, B16,B17は
ブロックパターンであり、ステンシルマスク23の複数
のブロックパターンB11, B12…B1n、例えば、ブロッ
クパターンB10は直線パターンを4本平行に並べたパタ
ーンであり、LSIの配線パターンを形成するものとな
る。ブロックパターンB11は階段状パターンであり、該
平行直線パターン群の領域選択パターンに使用される。
【0053】また、ブロックパターンB16は四辺形状パ
ターンであり、ブロックパターンB11と同様に該平行直
線パターン群等の領域選択パターンに使用される。ブロ
ックパターンB17は特定ブロックパターンであり、コン
タクトホールや直線パターンが合成されるものである。
図11(a),(b)は、本発明の実施形態に係る露光装
置のステージ駆動系を説明する図であり、図11(a)
は、半導体ウエハ27を連続露光する際の連続ステージ
移動方式の説明図を示している。例えば、半導体ウエハ
27の各チップに共通するストライプを露光する場合、
先の直線状のブロックパターンB10を選択し、ステージ
移動機構26Aを連続移動制御するものである。
【0054】例えば、図11(b)に示すように、ステー
ジ266 に載置された半導体ウエハ27がX軸用のDCモ
ータ262 によりX方向に移動される。同様に、Y軸用の
DCモータ265 により、それがY方向に移動される。な
お、ブロックパターンB10の露光が終了して、次のブロ
ックパターンB1iの選択をする場合に、露光データPD
の選択データAD=AD1, AD2…ADi,ADnに係るRA
M54へのアクセスタイミングとステージ移動機構26A
の移動位置とのマッチング(整合)をとるためレーザ干
渉計26Cからのステージ移動量がフィードバックされて
いる。
【0055】図11(b)は、ステージ移動する半導体ウ
エハ27をレーザ干渉計26Cにより、そのステージ移動
方向,その移動速度及び移動量等を測定する説明図を示
している。図11(b)において、ステージ266 がX方向
に移動される場合には、ステージ制御部261 を介してX
軸用のレーザ測長器264 により、その移動方向,移動速
度及び移動量等が測定され、その結果が偏向制御回路5
9にフィードバックされる。同様に、それがY方向に移
動される場合には、ステージ制御部261 を介してY軸用
のレーザ測長器264 により、その移動方向,移動速度及
び移動量等が測定され、その結果が偏向制御回路59に
フィードバックされる。
【0056】これにより、連続移動する被露光領域にブ
ロック露光パターンの転写処理をすることが可能とな
る。このようにして、本発明の第1の実施形態によれ
ば、LSI設計処理系が図6に示すようにブロック露光
データRPDを含む露光データPDの自動作成し、電子ビ
ーム露光装置には、図9,10に示すようにステンシルマ
スク23が設けられる。
【0057】例えば、LSIの設計データDDに基づい
てブロック露光処理に必要な露光データPDがLSI設
計処理システムより自動作成される。この際に、LSI
設計処理システムでは、図6に示すようにLSIの設計
パターンPPからブロック露光を行う部分の複数のブロ
ックパターンB1, B2…Bnに基づいてブロック露光
データRPDを含む露光データPDが自動作成される。
【0058】また、ここで自動作成される露光データP
Dには、ブロック露光データRPDの他に可変図形露光デ
ータVD=Dx1,Dy1, Dx2,Dy2…が含まれ、さら
に、ブロック露光データRPDには、電子ビーム露光装置
に設けられるステンシルマスク23の複数のブロックパ
ターンB1, B2…Bnの一つを選択するビーム偏向デ
ータBD=BD1, BD2…BDi,BDnを読み出す選択デー
タ(媒介データ)AD=AD1, AD2…ADnが含まれてい
る。
【0059】これにより、該露光データPDに基づいて
電子ビーム露光装置では半導体ウエハ27にブロックパ
ターン露光が行われる。この際に、LSIの設計パター
ンPPから抽出した複数のブロックパターンB1, B2
…Bnを,例えば、マスクパターンとするステンシルマ
スク23に基づいてブロックパターン露光が行われる。
【0060】すなわち、矩形電子ビーム発生系21,第
1,第2の偏向系22A,22B,ステンシルマスク23及
びRAM54が具備された電子ビーム露光装置では、露
光データPDに基づいて複数のブロックパターンB11,
B12…B1nを選択するためのビーム偏向データBD=B
D1, BD2…BDi,BDnがパターン制御コントローラ52
を介して読出される。
【0061】例えば、矩形電子ビーム発生系21から半
導体ウエハ27方向に矩形電子ビーム21aが出射され、
該電子ビーム21aが第1の偏向系22Aによりステンシル
マスク23の一つのブロックパターンB1iを選択する。
この際の選択処理は、露光処理系25のパターン制御コ
ントローラ52が露光データPDに含まれる選択データ
AD=AD1, AD2…ADi,ADnに基づいてビーム偏向デ
ータBD=BD1, BD2…BDi,BDnを読出し、該ビーム
偏向データBD=BD1, BD2…BDi,BDnに基づいて複
数のブロックパターンB11,B12…B1nから成るステン
シルマスク23の一つのブロックパターンB1iに矩形電
子ビーム21aを偏向することにより行われる。
【0062】これにより、一つのブロックパターンB1i
が選択され、これに該電子ビーム21aが通過することに
より、該ビーム21aが整形される。このため、本実施形
態の露光装置においては、従来例のように最適ブロック
パターンを見出すため処理、すなわち、露光データPD
に含まれる可変図形露光データと当該露光装置が有する
ブロック露光データとを照合する処理が不要となる。
【0063】また、複数のブロックパターンB1,B2
…Bnからの一つのブロックパターンBiの選択は、R
AM54へのアクセス動作のみで行える。このことから
ブロックパターンの選択処理を高速に実行することが可
能となる。さらに、LSI設計処理システムではLSI
の高集積,高密度化に伴いデータ取扱い量が増加した場
合であっても、LSIの設計データDDから抽出した複
数のブロックパターンB1, B2…Bnに基づいてブロ
ック露光データRPDを作成処理をした後に、該ブロック
パターンB1, B2…Bn以外の設計パターンについて
のみ可変図形露光データを作成すれば良い。
【0064】このことで、従来例の可変図形露光データ
VDのみを露光データPDとする作成処理に比べて、本
実施形態においては、ブロック露光データRPD及び可変
図形露光データVDを露光データPDとする作成処理を
大幅に軽減化することが可能となる。また、本実施形態
の電子ビーム露光装置では、半導体集積回路の高集積,
高密度化に伴うデータ取扱い量が増加した場合であって
も、従来例のような照合処理が省略化され、ブロックパ
ターンの選択動作を短時間に実行することが可能とな
る。
【0065】これにより、露光処理システム全体の処理
時間の短縮化が図られ、従来例に比べてブロック露光処
理の高速化を図ること、及び、当該露光装置のスループ
ットの向上を図ることが可能となる。次に、本実施形態
の露光装置を使用した電子ビーム露光方法について、当
該装置の動作を補足しながら説明をする。
【0066】図12は、本実施形態の露光装置を用いた電
子ビーム露光方法のフローチャートを示している。図12
において、メモリセル等の繰り返しパターンやその周辺
回路等の非繰り返しパターンを露光する場合、先に、ス
テップP1で整形電子ビーム21aの出射処理をする。即
ち、このステップP1では、照射量、照射時間、照射エ
ネルギー等の設定を行う。
【0067】次いで、ステップP2で露光データPDの
取り込み処理をする。この際に、露光制御系25におい
て、露光データ記憶装置513 からの露光データPDがC
PU514 ,インターフェイス回路512 を介して、データ
メモリ51及びシーケンスコントローラ58に入力され
る。ここで、ブロックパターンを選択するマスク偏向系
データがデータメモリ51に記憶される。また、矩形電
子ビーム21aを描画する描画偏向系データがシーケンス
コントローラ58に入力される。
【0068】そして、ステップP3で露光処理の開始を
する。まず、ステップP4で露光データPDからパター
ンデータDP,選択データAD=AD1,AD2…ADnを読
出す。この際に、データメモリ51からのブロック露光
データRPD=RPD1,RPD2…RPDnに付加された選択
データAD=AD1, AD2…ADi,ADnがパターン制御コ
ントローラ52を介してRAM54に入力される。
【0069】さらに、ステップP5で露光モードの判断
をする。ここで、ステンシルマスク23に形成されたブ
ロックパターンB11,B12…B1nを用いて露光する単一
露光モード(YES)の場合には、ステップP6に移行す
る。また、ブロックパターン露光と可変矩形パターンに
基づく露光とを合成する複合露光モード(NO)の場合
には、ステップP8に移行する。
【0070】従って、単一露光モード(YES)の場合に
は、ステップP6で選択データADに基づいて矩形電子
ビーム21aを複数のブロックパターンB11,B12…B1n
の一つのブロックパターンB1iに偏向するビーム偏向デ
ータBD=BDiの読出し処理をする。これにより、RA
M54からのビーム偏向データBDiが読出し処理され
て、これがパターンデータDPとなってDAC/AMP 53,
マスク移動回路55及びブランキング制御回路56に出
力される。
【0071】次に、ステップP7で読出し処理に基づい
て選択された一つのブロックパターンB1iに矩形電子ビ
ーム21aのマスク偏向処理をする。この際に、X,Y偏
向駆動信号Sx1〜Sxn, Sy1〜Synが第1〜第4の位置
合わせ偏向器230 〜233 に出力され、複数のブロックパ
ターンB11,B12…B1nの一つのブロックパターンB1i
に矩形電子ビーム21aを位置合わせをすることができ
る。
【0072】その後、ステップP8でマスク偏向処理に
基づいて整形された整形電子ビーム21aを半導体ウエハ
27に描画偏向する。この際に、第2の偏向系22Bによ
りステンシルマスク23で選択されたブロックパターン
B10, B11, B16, B17等を通過する矩形電子ビーム21
aが描画偏向される。これにより、メモリセル等の繰り
返しパターンに係るブロックパターンB10,B11, B16,
B17等を半導体ウエハ27に露光することができる。
【0073】なお、ステンシルマスク23に形成されて
いないLSIパターン,例えば、平行四辺形パターンに
ついては、複合露光モード(NO)が選択され、ステッ
プP9で露光データPDに含まれる可変図形露光データ
VD=Dx1,Dy1, Dx2,Dy2…と、ビーム偏向データ
BD=BD1, BD2…BDi,BDnとに基づいて矩形電子ビ
ーム21aの可変矩形処理をする。
【0074】この際に、シーケンスコントローラ58か
らの可変図形露光データVD=Dx1, Dy1, Dx2,Dy2
…に基づく偏向データDDが偏向制御回路59とステー
ジ駆動系26に入力される。また、偏向制御回路59か
らのサブデフデータSDDやメインデフデータMDDがDAC/
AMP 510,511 に入力され、これにより、第2の偏向系の
メインデフコイル228 及びサブデフレクタ229 等が駆動
制御される。
【0075】次に、ステップP10で可変矩形処理された
矩形電子ビーム21aを半導体ウエハ27に対し描画偏向
する。これにより、メモリセル等の周辺回路等の非繰り
返しパターンや平行四辺形パターンを露光することがで
きる。その後、ステップP11でショットの終了の判断を
する。ショットの終了の場合(YES)には、露光処理を
終了する。また、ショットの終了をしない場合には、ス
テップP4に戻って露光処理を継続する。
【0076】このようにして、上述した露光方法によれ
ば、図12に示すように、ステップP6で矩形電子ビーム
21aのビーム偏向データBD=BD1, BD2…BDi,BDn
を読出し、さらに、ステップP7で読出し処理によるビ
ーム偏向データBD=BD1,BD2…BDi,BDnでマスク
偏向処理をし、ステップP8で、露光データPDに含ま
れる可変図形露光データVD=Dx1,Dy1, Dx2,Dy2
…に基づいて矩形電子ビーム21aの偏向処理をし、整形
された矩形電子ビーム21aに基づいて半導体ウエハ27
の露光処理をしている。
【0077】このため、予め、LSIの設計処理系にお
いて辞書露光パターンRPとしたブロックパターンにつ
いては、露光装置のステンシルマスク23に形成された
50〜100個程度のブロックパターンB11,B12…B
1nに基づいて、かつ、ステンシルマスク23に形成され
ていない可変矩形パターンについては、従来例のように
可変図形露光データVD=Dx1,Dy1, Dx2,Dy2…に
基づいて、それぞれ効率良くパターン露光処理をするこ
とが可能となる。
【0078】これにより、設計LSIが高集積,高密度
化した場合であっても、ブロックパターンB1iの選択が
ステンシルマスク23に形成されたブロックパターンB
11,B12…B1nに限定されること、及び該ブロックパタ
ーンの選択処理が短時間に行われることから露光処理の
高速化を図ることが可能となる。 (2)第2の実施形態の説明 図13〜15は、本発明の第2の実施形態に係る露光装置及
びその露光装置を用いた露光処理システムの説明図であ
り、図13は、露光処理システムにおけるLSI設計処理
システムの構成図を示している。
【0079】図13において、第1の実施形態と異なるの
は第2の実施形態では、LSI設計処理システムが電子
ビーム露光装置に設けられたステンシルマスク23の複
数のブロックパターンB1, B2…Bnを辞書露光パタ
ーンRPにして、その組み合わせ処理をし、該組み合わ
せ処理に基づいてLSIの設計処理をするものである。
【0080】すなわち、第2のLSI設計処理システム
は、LSI設計処理系 100の他の実施形態であり、キー
ボード40,ディスプレイ41,設計データファイルメ
モリ42,データ一時ファイルメモリ43,露光データ
ファイルメモリ44,図形配置処理エディタ45,階層
展開処理エディタ46,自動データ作成制御装置47及
びシステムバス48から成る。
【0081】なお、キーボード40は、設計者が希望す
るLSIパターンやその配置処理制御データ等を入力す
るものである。ディスプレイ41は、設計途中のLSI
パターン等のレイアウトパターンを表示するものであ
る。設計データファイルメモリ42は、電子ビーム露光
装置が具備する複数のブロックパターンB11,B12…B
1nに係るブロック露光データRPD=RPD1,RPD2…R
PDi,RPDnが記憶処理されている。なお、そのメモリ
領域については、図14において詳述する。
【0082】データ一時ファイルメモリ43は、ブロッ
クパターンB1,B2…Bnの大きさやその縮小率,パ
ターンショット回数等のデータを一時記憶するものであ
る。露光データファイルメモリ44は、ブロックパター
ンB1,B2…Bnを組合せ処理した露光データPDを
格納するものである。図形配置処理エディタ46は、L
SIパターンやその配線パターンの配置処理をする補助
装置である。階層展開処理エディタ47は、メモリセル
等の繰り返しパターンや非繰り返しパターン等のデータ
を階層展開処理する補助装置である。
【0083】自動データ作成制御装置45は、システム
バス48を介して接続されたキーボード40、ディスプ
レイ41、各メモリ42〜44、各処理エディタ46,
47の入出力を制御するものである。図14は、設計デー
タファイルメモリのメモリテーブル内容を示している。
図14において、MTはメモリテーブル内容であり、設計
データファイルメモリ42のメモリ領域の一部を示すも
のである。B11,B12…B1nは、複数のブロックパター
ンの模式図であり、例えば、荷電粒子ビーム露光装置の
一例となる電子ビーム露光装置のステンシルマスク23
に設けられたブロックパターン(マスクパターン)を示
している。
【0084】RPD=RPD1,RPD2…RPDi,RPDn
は、そのブロックパターンB11, B12…B1nに係るブロ
ック露光データ(ブロックパターン形状データ)を示し
ている。また、AD=AD1, AD2…ADi,ADnは選択デ
ータであり、各ブロック露光データRPD1,RPD2…R
PDi,RPDnに対応付けられたアドレスである。次に、
露光処理システムのLSIの自動設計方法について説明
をする。
【0085】図15は、露光処理システムのLSIの自動
設計方法のフローチャートを示している。図15におい
て、予め電子ビーム露光装置が具備する複数のブロック
パターンB11,B12…B1nを辞書露光パターンRPとし
て被露光対象17の露光データPDを作成する場合、ま
ず、ステップP1で複数のブロックパターンB11,B12
…B1nに係るブロック露光データRPD=RPD1,RPD2
…RPDi,RPDnをLSIの自動設計処理システムに記
憶処理をする。
【0086】この際の電子ビーム露光装置に具備される
複数のブロックパターンB11, B12…B1nについては、
メモリセル等の繰り返しパターンや配線パターン等の使
用頻度の高い基本図形パターンをブロックパターンとす
ることで辞書露光パターンRPとしての機能を十分に発
揮することが可能となる。なお、平行四辺形パターン等
は、三角形パターンと四辺形パターンとに分割し、従来
通りに矩形形状と三角形状とのブロックパターンを組み
合わせて露光する方が有利である。これは、ビームの偏
向性能やステンシルマスク23上の限られた形成領域に
多くの種類のブロックパターンの設ける必要があるため
である。
【0087】ここでは、辞書露光パターンRPを自動設
計処理システムの設計データファイル42等に記憶して
おく。次に、ステップP2で記憶されたブロック露光デ
ータRPD=RPD1,RPD2…RPDi,RPDnを組み合わ
せる。この際の組み合わせ処理は、例えば、設計者がキ
ーボード40により、希望するLSIパターンやその配
置処理制御データ等を入力すると、図形配置処理エディ
タ46によりLSIパターンやその配線パターンが配置
される。
【0088】また、階層展開処理エディタ47によりメ
モリセル等の繰り返しパターンや非繰り返しパターン等
のデータが階層展開処理される。なお、これらは自動デ
ータ作成制御装置45により、システムバス48を介し
て接続された各メモリ42,43,44,各処理エディ
タ46,47の入出力が制御されることにより実行され
る。
【0089】さらに、設計データファイルメモリ42か
ら電子ビーム露光装置が具備する複数のブロックパター
ンB11,B12…B1nに係るブロック露光データRPD=R
PD1,RPD2…RPDi,RPDnが読み出される。なお、
データ一時ファイルメモリ43により、ブロックパター
ンB11,B12…B1nの大きさやその縮小率,パターンシ
ョット回数等のデータが一時記憶され、ディスプレイ4
1には、設計途中のLSIパターン等のレイアウトパタ
ーンが表示される。
【0090】また、ステップP3で組み合わせ処理に基
づいて被露光対象17の露光データPDを作成する。こ
の際の作成処理は、図13に示すように、電子ビーム露光
装置において複数のブロックパターンB11,B12…B1n
を選択する際の選択データAD=AD1, AD2…ADi,A
Dnが付加された露光データPDと、先のステップP3の
辞書露光パターンでは組み合わせできなかったLSIパ
ターンに係る可変図形露光データVD=Dx1,Dy1, D
x2,Dy2…とが合成されるものである。
【0091】これにより得られた露光データPDが露光
データファイルメモリ44に格納される。なお、本実施
形態において、電子ビーム露光装置の構成自体は第1の
実施形態で説明したものと基本的に同一であるので、そ
の詳しい説明を省略する。このようにして、上述の露光
処理システムによれば、図13に示すようにLSI設計処
理システムが電子ビーム露光装置に設けられたステンシ
ルマスク23の複数のブロックパターンB1, B2…B
nの組み合わせ処理をし、該組み合わせ処理に基づいて
LSIの設計処理をしている。
【0092】例えば、LSI設計処理システムは、図15
に示すように、予め、電子ビーム露光装置に設けられた
ステンシルマスク23の複数のブロックパターンB1,
B2…Bnを辞書露光パターン(媒介データ)RPにし
てLSIの設計パターンPPの分割処理をする。このこ
とで、LSI設計処理システムでは、媒介データ=辞書
露光パターンRPに基づいて露光データPDの自動作成
処理をすることができる。すなわち、電子ビーム露光装
置に転送するブロック露光データRPD=RPD1,RPD2
…RPDi,RPDnとなるブロックパターン形状データ
は,例えば、DRAM(ダイナッミクランダムアクセス
メモリ)のセル部分の基本繰り返し形状やセル周辺部分
のパターン形状等の繰り返しパターンから成る辞書露光
パターンRPに係るものである。これが、電子ビーム露
光処理系からLSI設計処理システムへの複数のブロッ
クパターンB1,B2…Bnの形状に係る媒介データと
なっている。
【0093】また、該データはLSI設計処理システム
の設計データファイルメモリ42等に格納され、その該
記憶処理されたブロック露光データRPD=RPD1,RPD
2…RPDi,RPDnが組み合わせ処理される。この組み
合わせ処理の際に、LSI設計処理システムにおいて、
設計者が希望するLSIの設計パターンPPに用いられ
たブロック露光データRPD=RPD1,RPD2…RPDi,
RPDnに対し、LSIの設計処理システムから露光装置
101への媒介データとして、複数のブロックパターンB
1,B2…Bnの形状を読出し処理をするための選択デ
ータAD=AD1, AD2…ADi,ADnが露光データPDに
付加される。
【0094】これにより、LSI設計処理システムで
は、媒介データ=辞書露光パターンRPの組み合わせ処
理に基づいて被露光対象17の露光データPDが自動作
成処理される。このため、第1の実施形態における露光
処理システムのように、ステンシルマスク23に形成さ
れるマスクパターンが決定していない場合に比べて、第
2の実施形態における露光処理システムでは、該ステン
シルマスク23に既にマスクパターン(複数のブロック
パターンB1, B2…Bn)が形成されている場合に、
該複数のブロックパターンB1, B2…Bnを参考にし
てLSIの設計データDDから複数のブロックパターン
B1, B2…Bnを抽出することにより、ブロック露光
データRPDを含む露光データPDを自動作成処理するこ
とが可能となる。
【0095】このことから、電子ビーム露光装置では、
第1の実施形態と同様に、複数のブロックパターンB
1,B2…Bnを選択するビーム偏向データBD=BD
1, BD2…BDi,BDnを読出し処理をする媒介データ=
選択データAD=AD1, AD2…ADi,ADnに基づいて、
また、可変図形露光データVD=Dx1,Dy1, Dx2,D
y2…に基づいて露光処理をすることが可能となる。
【0096】これにより、第1の実施形態と同様に、設
計LSIが高集積,高密度化した場合であっても、ブロ
ックパターンの選択処理が短時間に行われることから露
光処理の高速化を図ることが可能となる。また、露光装
置のスループットの向上を図ることも可能となる。な
お、本発明の第1,第2の実施形態に係る荷電粒子ビー
ム露光装置には、電子ビーム露光装置を例にして説明を
したが、イオンビームを使用した露光装置においても、
適用可能である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の露光装置
によれば、電子発生手段、偏向手段、ビーム整形手段及
び記憶手段が具備され、露光データに基づいて複数のブ
ロックパターンを選択するビーム偏向データの読出し処
理をする制御手段が設けられている。
【0098】このため、露光データに含まれる選択デー
タに基づいてビーム偏向データの読出し処理をすること
により、ビーム整形手段の一つのブロックパターンに電
子ビームを偏向処理することができる。このことで、複
数のブロックパターンから一つのブロックパターンを選
択する動作を高速に実行することが可能となる。これに
より、露光時間を大幅に短縮することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露光装置を使用した露光処理シス
テムの原理図(その1)である。
【図2】同じくその露光処理システムの原理図(その
2)である。
【図3】同じくその露光処理システムの原理図(その
3)である。
【図4】本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置の原理図
である。
【図5】本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置を用いた
露光方法の原理図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る露光装置を用い
た露光処理システムにおけるLSI設計処理システムの
構成図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る電子ビーム露光
装置の構成図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る露光装置のRA
Mのメモリテーブル内容を説明する図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る露光装置のステ
ンシルマスクを説明する図である。
【図10】同じくそのステンシルマスクのブロックパター
ン群の説明図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る露光装置のステ
ージ駆動系の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る電子ビーム露光
装置を使用した露光方法のフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る露光装置を使用
した露光処理システムにおけるLSI設計処理システム
の構成図である。
【図14】同じくその露光処理システムの設計データファ
イルメモリの内容を説明する図である。
【図15】同じくその露光処理システムにおけるLSIの
自動設計方法のフローチャートである。
【図16】従来例に係る電子ビーム露光装置の構成図であ
る。
【図17】従来例に係る問題点を説明する露光処理システ
ムの構成図(その1)である。
【図18】従来例に係る問題点を説明する露光処理システ
ムの構成図(その2)である。
【符号の説明】
100…LSI設計処理系 101…荷電粒子ビーム露光処理系 11…電子発生手段 12…第1の偏向手段 13…ビーム整形手段 14…記憶手段 15…第2の偏向手段 16…制御手段 LSI…半導体集積回路 11a…電子ビーム B1〜Bn…複数のブロックパターン PD…露光データ PP…設計パターン DD…設計データ RP…辞書露光パターン RPD…ブロック露光データ(ブロックパターン形状デー
タ) BD=BD1, BD2…BDi,BDn…ビーム偏向データ AD=AD1, AD2…ADn…選択データ VD=Dx1,Dy1, Dx2,Dy2…可変図形露光データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 憲一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 大饗 義久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−114513(JP,A) 特開 平2−194616(JP,A) 特開 平2−125609(JP,A) 特開 昭62−73713(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被露光対象に荷電粒子ビームを出射する
    荷電粒子発生手段と、 前記荷電粒子ビームを所定の形状に整形する複数のブロ
    ックパターンを有するビーム整形手段と、 前記複数のブロックパターンのうちの特定のブロックパ
    ターンに荷電粒子ビームを選択偏向する第1の偏向手段
    と、 前記複数のブロックパターンから前記特定のブロックパ
    ターンを選択するビーム偏向データを記憶し、予め設計
    処理系において作成された露光データに含まれる選択デ
    ータが入力されると該選択データに対応したビーム偏向
    データを出力する記憶手段と、 前記特定のブロックパターンを通過した荷電粒子ビーム
    を描画偏向する第2の偏向手段と、 前記露光データに含まれるブロック露光データを該露光
    データから抽出すると共に、この抽出したブロック露光
    データに基づいて、前記荷電粒子発生手段、前記第1及
    び第2の偏向手段、前記ビーム整形手段並びに前記記憶
    手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    荷電粒子ビーム露光装置。
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