JP2724015B2 - 家蓄用衣料 - Google Patents
家蓄用衣料Info
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- JP2724015B2 JP2724015B2 JP2016669A JP1666990A JP2724015B2 JP 2724015 B2 JP2724015 B2 JP 2724015B2 JP 2016669 A JP2016669 A JP 2016669A JP 1666990 A JP1666990 A JP 1666990A JP 2724015 B2 JP2724015 B2 JP 2724015B2
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- clothing
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- aluminum powder
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、家畜に着用させる家畜用衣料に関するも
のである。
のである。
牛や馬等の家畜は、通常、屋外で飼育されるが、屋外
環境は天候に左右されるため、家畜が炎天下にさらされ
たり、風雨にさらされて衰弱する場合がある。また、害
虫が頻繁に飛来して家畜の背中や腹を刺すため、家畜が
害虫を追い払うのにエネルギーを消耗してストレスを溜
めやすい。しかも、害虫を介して伝染病が蔓延するおそ
れがある。そこで、酷暑時や悪天候時に家畜を収容する
畜舎や庇難舎を設けたり、害虫駆除のために殺虫剤を家
畜の体に直接散布することが行われている。しかし、家
畜に好ましい広さおよび通気性を確保した畜舎や庇難舎
を設置するには膨大な費用がかかり、経済的な観点から
このような設備は殆ど設置されていないのが実情であ
る。また、殺虫剤を家畜の体に直接散布する場合、家畜
の体内への残留毒性および環境汚染等を考慮すればあま
り毒性の強いものを使用することができないため、防虫
効果はいま一つである。
環境は天候に左右されるため、家畜が炎天下にさらされ
たり、風雨にさらされて衰弱する場合がある。また、害
虫が頻繁に飛来して家畜の背中や腹を刺すため、家畜が
害虫を追い払うのにエネルギーを消耗してストレスを溜
めやすい。しかも、害虫を介して伝染病が蔓延するおそ
れがある。そこで、酷暑時や悪天候時に家畜を収容する
畜舎や庇難舎を設けたり、害虫駆除のために殺虫剤を家
畜の体に直接散布することが行われている。しかし、家
畜に好ましい広さおよび通気性を確保した畜舎や庇難舎
を設置するには膨大な費用がかかり、経済的な観点から
このような設備は殆ど設置されていないのが実情であ
る。また、殺虫剤を家畜の体に直接散布する場合、家畜
の体内への残留毒性および環境汚染等を考慮すればあま
り毒性の強いものを使用することができないため、防虫
効果はいま一つである。
これに対し、最近、家畜の背中を、ポリビニルアルコ
ール系の撚糸やポリエステル系の撚糸を織成した寒冷沙
によつて被うことにより、家畜を害虫や劣悪な環境条件
から守ることが提案され、一部で試験されている。
ール系の撚糸やポリエステル系の撚糸を織成した寒冷沙
によつて被うことにより、家畜を害虫や劣悪な環境条件
から守ることが提案され、一部で試験されている。
しかしながら、上記寒冷沙は、断面形状が丸い糸を荒
く織成した織り生地であり、嵩高くて吸水しやすいた
め、雨天時に重くなり、かえつて家畜を不快にさせやす
い。また、夏の炎天下において、日光に対する遮光効果
を高めるために上記寒冷沙の表面をアルミニウム粉末に
よつて銀色にコーテイングすることが行われる場合があ
るが、寒冷沙を構成する糸の断面形状が丸くて毛羽立つ
ているため、アルミニウム粉末が付着しにくいという欠
点がある。したがつて、日光に対する遮光効果が不充分
で、炎天下においては家畜の体温が上昇して体力の消耗
が著しいという欠点がある。さらに、冬季においては、
家畜の皮膚表面から放射される赤外線を上記寒冷沙によ
つて遮光して保温効果を高めようとしても、織成された
丸い糸同士の隙間から赤外線が逃げやすいため、保温効
果が不充分となる。
く織成した織り生地であり、嵩高くて吸水しやすいた
め、雨天時に重くなり、かえつて家畜を不快にさせやす
い。また、夏の炎天下において、日光に対する遮光効果
を高めるために上記寒冷沙の表面をアルミニウム粉末に
よつて銀色にコーテイングすることが行われる場合があ
るが、寒冷沙を構成する糸の断面形状が丸くて毛羽立つ
ているため、アルミニウム粉末が付着しにくいという欠
点がある。したがつて、日光に対する遮光効果が不充分
で、炎天下においては家畜の体温が上昇して体力の消耗
が著しいという欠点がある。さらに、冬季においては、
家畜の皮膚表面から放射される赤外線を上記寒冷沙によ
つて遮光して保温効果を高めようとしても、織成された
丸い糸同士の隙間から赤外線が逃げやすいため、保温効
果が不充分となる。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
効果的に家畜の保護をすることのできる家畜用衣料の提
供をその目的とする。
効果的に家畜の保護をすることのできる家畜用衣料の提
供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の家畜用衣料
は、家畜の体の少なくとも一部を被覆する生地部分と、
この生地部分を家畜に取りつける取り付け手段とを備
え、上記生地部分がポリビニルアルコール系繊維からな
る割織不織布によつて構成されているという構成をと
る。
は、家畜の体の少なくとも一部を被覆する生地部分と、
この生地部分を家畜に取りつける取り付け手段とを備
え、上記生地部分がポリビニルアルコール系繊維からな
る割織不織布によつて構成されているという構成をと
る。
すなわち、この発明の家畜用衣料は、生地部分がポリ
ビニルアルコール系繊維からなる割織不織布によつて構
成されているため、生地を構成する各繊維が偏平で、し
かも繊維表面が毛羽立つていない。したがつて、雨水が
その偏平な表面を滑り落ちて繊維内には殆ど吸収されな
い。また、アルミニウム粉末をコーテイングする際の塗
工性が良好で、遮光効果の高い銀色の生地が得られるた
め、夏の炎天下に家畜に着用させると、家畜の体力消耗
が少ない。さらに、偏平な繊維が、家畜の皮膚表面から
体温が逃げるのを有効に防止するため、家畜に対する保
温性が高い。
ビニルアルコール系繊維からなる割織不織布によつて構
成されているため、生地を構成する各繊維が偏平で、し
かも繊維表面が毛羽立つていない。したがつて、雨水が
その偏平な表面を滑り落ちて繊維内には殆ど吸収されな
い。また、アルミニウム粉末をコーテイングする際の塗
工性が良好で、遮光効果の高い銀色の生地が得られるた
め、夏の炎天下に家畜に着用させると、家畜の体力消耗
が少ない。さらに、偏平な繊維が、家畜の皮膚表面から
体温が逃げるのを有効に防止するため、家畜に対する保
温性が高い。
つぎに、この発明を詳細に説明する。
この発明の家畜用衣料は、牛や馬等の家畜への着用を
目的としたもので、例えば牛を対象としたものは、第1
図に示すような形状である。すなわち、この衣料は、牛
の背中側を前面的に被覆する生地部分1と、この生地部
分1が牛の体から容易に脱落しないように首の下と腹部
で生地部分1を結ぶ紐状体2,3とを備えている。上記紐
状体2,3は、それぞれ上記生地部分1を、図中斜線Pで
示すように横断する一続きの紐(布被覆ゴム製)で構成
されており、左右の生地端部から下方に垂れた部分を結
び合わせるようになつている。上記紐状体2,3の、生地
部分1との重なり部Pは縫合によつて接合されていて、
生地部分1を補強するようになつている。また、上記と
同一の材質の紐が、上記生地部分1の背骨に沿つて延び
る部分(図中、鎖線Qで示す)に接合されていて、同じ
く生地部分1を補強している。なお、生地部分1の臀部
側縁部の真ん中には、牛の尻尾5を挿通させて生地部分
1が左右にずれないようにするリング紐6が取り付けら
れている(第2図および第3図参照)。
目的としたもので、例えば牛を対象としたものは、第1
図に示すような形状である。すなわち、この衣料は、牛
の背中側を前面的に被覆する生地部分1と、この生地部
分1が牛の体から容易に脱落しないように首の下と腹部
で生地部分1を結ぶ紐状体2,3とを備えている。上記紐
状体2,3は、それぞれ上記生地部分1を、図中斜線Pで
示すように横断する一続きの紐(布被覆ゴム製)で構成
されており、左右の生地端部から下方に垂れた部分を結
び合わせるようになつている。上記紐状体2,3の、生地
部分1との重なり部Pは縫合によつて接合されていて、
生地部分1を補強するようになつている。また、上記と
同一の材質の紐が、上記生地部分1の背骨に沿つて延び
る部分(図中、鎖線Qで示す)に接合されていて、同じ
く生地部分1を補強している。なお、生地部分1の臀部
側縁部の真ん中には、牛の尻尾5を挿通させて生地部分
1が左右にずれないようにするリング紐6が取り付けら
れている(第2図および第3図参照)。
なお、上記の例では、生地部分1が牛の体側部を3分
の2程度しか被つていないが、これは、牛が寝転んだ際
に生地部分1の縁部が邪魔にならないよう考慮したもの
である。
の2程度しか被つていないが、これは、牛が寝転んだ際
に生地部分1の縁部が邪魔にならないよう考慮したもの
である。
また、同じく牛を対象とした衣料としては、第2図に
示すようなものがあげられる。この衣料は、第1図のも
のが首部および胴部を紐状体2,3で結んでいたのに対
し、首部を挿通させるリング紐7と、左右の前足をそれ
ぞれ挿通させるリング紐8,9を設けたものである。そし
て、この衣料では、第1図のものと同様、首回り部と胴
回り部Pと、背骨部Qとに補強を行つているほか、生地
部分1の左右の体側部に垂れた下縁部Rと臀部側の後縁
部Sに紐を接合して補強している。
示すようなものがあげられる。この衣料は、第1図のも
のが首部および胴部を紐状体2,3で結んでいたのに対
し、首部を挿通させるリング紐7と、左右の前足をそれ
ぞれ挿通させるリング紐8,9を設けたものである。そし
て、この衣料では、第1図のものと同様、首回り部と胴
回り部Pと、背骨部Qとに補強を行つているほか、生地
部分1の左右の体側部に垂れた下縁部Rと臀部側の後縁
部Sに紐を接合して補強している。
さらに、第3図に示すように、前足を2本とも挿通さ
せて胴部にかけるようなリング紐10を設けるようにして
もよい。この場合は、着用時に上記リング部10の根元部
が矢印のように強く引つ張られるため、図示のように体
側を斜めに横切る部分T(反対側の体側部も同様)にも
補強用の紐を接合することが好適である。
せて胴部にかけるようなリング紐10を設けるようにして
もよい。この場合は、着用時に上記リング部10の根元部
が矢印のように強く引つ張られるため、図示のように体
側を斜めに横切る部分T(反対側の体側部も同様)にも
補強用の紐を接合することが好適である。
なお、各例において、生地部分1から突出する各紐部
分は、伸縮材を用いると、牛の挙動の妨げにならず、好
適である。
分は、伸縮材を用いると、牛の挙動の妨げにならず、好
適である。
また、この発明では、上記胴体用の衣料のみならず、
これらの着用と同時に、例えば第4図に示すような頭巾
11を牛等に着用させるようにしてもよい。この頭巾11に
は、首の動きを妨げないよう、左右の耳の下の部分に、
スリツト12が設けられている。なお、この頭巾11の生地
部分は、上記第1図〜第3図に示す胴体用の衣料と同じ
ものを用いるようにする。
これらの着用と同時に、例えば第4図に示すような頭巾
11を牛等に着用させるようにしてもよい。この頭巾11に
は、首の動きを妨げないよう、左右の耳の下の部分に、
スリツト12が設けられている。なお、この頭巾11の生地
部分は、上記第1図〜第3図に示す胴体用の衣料と同じ
ものを用いるようにする。
このような胴体用の衣料や頭巾の生地としては、ポリ
ビニルアルコール(以下「PVA」と略す)系繊維からな
る割織不織布を用いることが必要である。上記割織不織
布は、PVA系フイルムを延伸、スプリツト、熱処理、拡
幅して得られるウエブ単体や、このウエブを2枚以上直
交もしくは斜交させて得られる網状体が好適である。こ
のような割織ウエブは、例えばPVA100%からなるフイル
ムを使用する場合には、平均重合度1400以上、鹸化度98
%以上のPVAフイルムを、180℃以上で少なくとも5.5
倍、好適には6〜6.5倍に延伸し、スプリツト後に200℃
以上で熱可塑性樹脂処理したのちクロスガイダー方式,
スプリング方式等によつて拡幅することによつて得られ
る。
ビニルアルコール(以下「PVA」と略す)系繊維からな
る割織不織布を用いることが必要である。上記割織不織
布は、PVA系フイルムを延伸、スプリツト、熱処理、拡
幅して得られるウエブ単体や、このウエブを2枚以上直
交もしくは斜交させて得られる網状体が好適である。こ
のような割織ウエブは、例えばPVA100%からなるフイル
ムを使用する場合には、平均重合度1400以上、鹸化度98
%以上のPVAフイルムを、180℃以上で少なくとも5.5
倍、好適には6〜6.5倍に延伸し、スプリツト後に200℃
以上で熱可塑性樹脂処理したのちクロスガイダー方式,
スプリング方式等によつて拡幅することによつて得られ
る。
なお、上記ウエブには、ビニロン系やPVA系の延伸テ
ープや糸等を適当な間隔で挿入して貼り合わせるように
してもよい。
ープや糸等を適当な間隔で挿入して貼り合わせるように
してもよい。
このようにして得られたPVA系の割織不織布は吸湿
性、耐候性に優れ、また、割織された各繊維が偏平であ
るため、従来の、撚糸を織成してなる寒冷沙とは異な
り、アルミニウム粉末のコーテイング性、雨水の非透過
性、保温性に優れ、家畜に着用させても不快感を与える
ことがない。
性、耐候性に優れ、また、割織された各繊維が偏平であ
るため、従来の、撚糸を織成してなる寒冷沙とは異な
り、アルミニウム粉末のコーテイング性、雨水の非透過
性、保温性に優れ、家畜に着用させても不快感を与える
ことがない。
なお、上記ウエブの割織された各繊維は、太い幅の繊
維Aと細い幅の繊維Bが所定の割合で規則的に並んでい
ることが望ましい。すなわち、Aの幅が0.5〜1.5mm程度
で、Bの幅が上記Aの幅の1/3〜1/10程度に設定されて
いることが好適である。そして、上記繊維Aが所定間隔
で並ぶ間に、上記繊維Bが1〜10本並ぶような割繊状態
とすることが好適である。また、割織によつて生じる空
隙がウエブ全体の面積に占める割合(これを「気孔率」
という)が5〜50%、特に20〜35%にすることが好適で
ある。これらの条件を満たすようにすると、強度、通気
性、保温性等の諸効果が充分に発揮され、家畜用衣料用
生地としてより好ましいものとなる。
維Aと細い幅の繊維Bが所定の割合で規則的に並んでい
ることが望ましい。すなわち、Aの幅が0.5〜1.5mm程度
で、Bの幅が上記Aの幅の1/3〜1/10程度に設定されて
いることが好適である。そして、上記繊維Aが所定間隔
で並ぶ間に、上記繊維Bが1〜10本並ぶような割繊状態
とすることが好適である。また、割織によつて生じる空
隙がウエブ全体の面積に占める割合(これを「気孔率」
という)が5〜50%、特に20〜35%にすることが好適で
ある。これらの条件を満たすようにすると、強度、通気
性、保温性等の諸効果が充分に発揮され、家畜用衣料用
生地としてより好ましいものとなる。
また、上記割織不織布の表面全体を、アルミニウム粉
末によつて銀色に着色するようにしてもよい。このよう
にすると、日光に対する遮光効果が高くなるため、炎天
下の酷暑からより効果的に家畜を守ることができる。な
お、アルミニウム粉末による銀色着色は、上記不織布の
表面に、あとからアルミニウム粉末をスプレーコーテイ
ングするようにしてもよいし、また、ウエブ同士の接着
時において、アルミニウム粉末含有糊剤を使用すること
によつて糸(ウエブ)自体にアルミニウム粉末を含浸さ
せるようにしてもよい。
末によつて銀色に着色するようにしてもよい。このよう
にすると、日光に対する遮光効果が高くなるため、炎天
下の酷暑からより効果的に家畜を守ることができる。な
お、アルミニウム粉末による銀色着色は、上記不織布の
表面に、あとからアルミニウム粉末をスプレーコーテイ
ングするようにしてもよいし、また、ウエブ同士の接着
時において、アルミニウム粉末含有糊剤を使用すること
によつて糸(ウエブ)自体にアルミニウム粉末を含浸さ
せるようにしてもよい。
平均重合度1700,鹸化度99.9%のPVAフイルム(厚み40
μ)を190℃で6倍に延伸して割織したのち、200℃で30
秒間熱処理を行い、延伸方向と直角方向に拡幅して得ら
れた網状ウエブを得た。このウエブは、割織によつて得
られる太い繊維Aの幅が1mm、細い繊維Bの幅が1/6mm
で、上記Aが2mm間隔で並ぶ間に、上記Bが6本づつ並
んだ状態になつている。そして、このウエブを2枚、互
いに直交させた状態で重ね、平均重合度1400、鹸化度9
9.9%のPVA9%水溶液を用いて接着一体化した。そし
て、得られた網状不織布の表面にアルミニウム粉末をス
プレーコーテイングして家畜用の衣料生地を得た。この
生地の気孔率は30%であつた。この生地から第1図に示
すような衣料をつくつた。
μ)を190℃で6倍に延伸して割織したのち、200℃で30
秒間熱処理を行い、延伸方向と直角方向に拡幅して得ら
れた網状ウエブを得た。このウエブは、割織によつて得
られる太い繊維Aの幅が1mm、細い繊維Bの幅が1/6mm
で、上記Aが2mm間隔で並ぶ間に、上記Bが6本づつ並
んだ状態になつている。そして、このウエブを2枚、互
いに直交させた状態で重ね、平均重合度1400、鹸化度9
9.9%のPVA9%水溶液を用いて接着一体化した。そし
て、得られた網状不織布の表面にアルミニウム粉末をス
プレーコーテイングして家畜用の衣料生地を得た。この
生地の気孔率は30%であつた。この生地から第1図に示
すような衣料をつくつた。
そして、上記衣料(実施例品)を乳牛10頭(ホルスタ
イン種、4才半)に着用させ、7月1日から1カ月間放
牧し、毎日採乳して、1日当たりの平均採乳量を求め
た。また、従来例として、PVA系撚糸を織成した寒冷沙
からつくつた衣料を乳牛10頭に着用させるとともに、対
照例として衣料を着用しない乳牛10頭を用意した。そし
て、これらの従来例、対照例についても、上記実施例と
同様にして平均採乳量を求めた。これらの結果を下記の
表に示す。
イン種、4才半)に着用させ、7月1日から1カ月間放
牧し、毎日採乳して、1日当たりの平均採乳量を求め
た。また、従来例として、PVA系撚糸を織成した寒冷沙
からつくつた衣料を乳牛10頭に着用させるとともに、対
照例として衣料を着用しない乳牛10頭を用意した。そし
て、これらの従来例、対照例についても、上記実施例と
同様にして平均採乳量を求めた。これらの結果を下記の
表に示す。
上記の結果から、実施例品を着用した乳牛は、本来暑
くて採乳量が低くなるところ、採乳量が低くならず、良
好な成果が得られた。
くて採乳量が低くなるところ、採乳量が低くならず、良
好な成果が得られた。
以上のように、この発明の家畜用衣料によれば、屋外
に放牧する家畜を、悪天候や害虫から守ることができ、
家畜をより健康で快適な環境で飼育することができる。
特に、この発明の家畜用衣料の生地は、割織不織布によ
つて構成されているため、各繊維が偏平で、しかも繊維
表面が毛羽立つていず、雨水がその偏平な表面を滑り落
ちて繊維内には殆ど吸収されない。また、アルミニウム
粉末をコーテイングする際の塗工性が良好で、遮光効果
の高い銀色の生地が得られるため、夏の炎天下に家畜に
着用させると、家畜の体力消耗が少ない。さらに、偏平
な繊維が、家畜の皮膚表面から体温が逃げるのを有効に
防止するため、家畜に対する保温性が高い。したがつ
て、四季を通じて、家畜に安心して着用させることがで
き、過酷な環境条件から家畜を守ることができる。
に放牧する家畜を、悪天候や害虫から守ることができ、
家畜をより健康で快適な環境で飼育することができる。
特に、この発明の家畜用衣料の生地は、割織不織布によ
つて構成されているため、各繊維が偏平で、しかも繊維
表面が毛羽立つていず、雨水がその偏平な表面を滑り落
ちて繊維内には殆ど吸収されない。また、アルミニウム
粉末をコーテイングする際の塗工性が良好で、遮光効果
の高い銀色の生地が得られるため、夏の炎天下に家畜に
着用させると、家畜の体力消耗が少ない。さらに、偏平
な繊維が、家畜の皮膚表面から体温が逃げるのを有効に
防止するため、家畜に対する保温性が高い。したがつ
て、四季を通じて、家畜に安心して着用させることがで
き、過酷な環境条件から家畜を守ることができる。
第1図はこの発明の一実施例を示す説明図 第2図は他
の実施例を示す説明図、第3図はさらに他の実施例を示
す説明図、第4図は上記実施例の変形例を示す説明図で
ある。 1…生地部分、2,3…紐状体
の実施例を示す説明図、第3図はさらに他の実施例を示
す説明図、第4図は上記実施例の変形例を示す説明図で
ある。 1…生地部分、2,3…紐状体
Claims (2)
- 【請求項1】家畜の体の少なくとも一部を被覆する生地
部分と、この生地部分を家畜に取りつける取り付け手段
とを備え、上記生地部分がポリビニルアルコール系繊維
からなる割繊不織布によつて構成されていることを特徴
とする家畜用衣料。 - 【請求項2】上記生地部分に、アルミニウム粉末が付着
もしくは含有されている請求項(1)記載の家畜用衣
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016669A JP2724015B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 家蓄用衣料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016669A JP2724015B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 家蓄用衣料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03224421A JPH03224421A (ja) | 1991-10-03 |
JP2724015B2 true JP2724015B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=11922728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016669A Expired - Lifetime JP2724015B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 家蓄用衣料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724015B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05706U (ja) * | 1991-06-17 | 1993-01-08 | 敏夫 山村 | 野外作業衣 |
GB2374512A (en) * | 2001-04-20 | 2002-10-23 | Gary David Villis | Body warmer |
US9682512B2 (en) | 2009-02-06 | 2017-06-20 | Nike, Inc. | Methods of joining textiles and other elements incorporating a thermoplastic polymer material |
US8906275B2 (en) | 2012-05-29 | 2014-12-09 | Nike, Inc. | Textured elements incorporating non-woven textile materials and methods for manufacturing the textured elements |
US20100199406A1 (en) | 2009-02-06 | 2010-08-12 | Nike, Inc. | Thermoplastic Non-Woven Textile Elements |
US20130255103A1 (en) | 2012-04-03 | 2013-10-03 | Nike, Inc. | Apparel And Other Products Incorporating A Thermoplastic Polymer Material |
JP2017123842A (ja) * | 2016-01-08 | 2017-07-20 | グンゼ株式会社 | 家畜用衣料 |
-
1990
- 1990-01-26 JP JP2016669A patent/JP2724015B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03224421A (ja) | 1991-10-03 |
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