JP2721939B2 - 回転調節弁 - Google Patents
回転調節弁Info
- Publication number
- JP2721939B2 JP2721939B2 JP22937791A JP22937791A JP2721939B2 JP 2721939 B2 JP2721939 B2 JP 2721939B2 JP 22937791 A JP22937791 A JP 22937791A JP 22937791 A JP22937791 A JP 22937791A JP 2721939 B2 JP2721939 B2 JP 2721939B2
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- Japan
- Prior art keywords
- valve
- seat member
- disk
- inlet
- outlet
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管路における各種流体の
流れを閉止したり制御するための調節弁の一機種である
回転調節弁に関し、特に弁閉止時に弁漏れの少ない回転
調節弁に関する。調節弁は流体の流れを制御して流量や
圧力や温度等を調節すると共に、閉止時には流体の流れ
を閉止するためのものであり、蒸気、水、エア―等各種
流体に対して用いられている。
流れを閉止したり制御するための調節弁の一機種である
回転調節弁に関し、特に弁閉止時に弁漏れの少ない回転
調節弁に関する。調節弁は流体の流れを制御して流量や
圧力や温度等を調節すると共に、閉止時には流体の流れ
を閉止するためのものであり、蒸気、水、エア―等各種
流体に対して用いられている。
【0002】
【従来の技術】従来の回転調節弁として例えば実公昭5
9−16600号公報に示されたものがある。これは、
通液孔を設けたバルブ本体内に、中央部に貫通孔を形成
した弁体を配置し、弁体の外周にシ―ル部材を取り付け
ると共に、上記弁体の入口側あるいは出口側にコントロ
―ルオリフィスを形成したコントロ―ル部材を配置した
ものであり、弁体の回転によりコントロ―ルオリフィス
の開度を変化させて通過する流量を調節するものであ
る。
9−16600号公報に示されたものがある。これは、
通液孔を設けたバルブ本体内に、中央部に貫通孔を形成
した弁体を配置し、弁体の外周にシ―ル部材を取り付け
ると共に、上記弁体の入口側あるいは出口側にコントロ
―ルオリフィスを形成したコントロ―ル部材を配置した
ものであり、弁体の回転によりコントロ―ルオリフィス
の開度を変化させて通過する流量を調節するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
弁閉止時において弁漏れを完全に無くすことができない
問題があった。これは、弁体を回転して流量を調節する
場合、特に弁体の貫通孔が出入口の通液孔に対して傾い
た状態の場合は、弁体の貫通孔の流れは絞られると共
に、絞られて高速且つ乱流状態となった流体が直接、出
口側はもちろん入口側のシ―ル部材にも衝突することに
より、シ―ル部がエロ―ジョン損傷を受けやすく、弁を
閉止しても流体を完全に閉止することができなくなるた
めである。
弁閉止時において弁漏れを完全に無くすことができない
問題があった。これは、弁体を回転して流量を調節する
場合、特に弁体の貫通孔が出入口の通液孔に対して傾い
た状態の場合は、弁体の貫通孔の流れは絞られると共
に、絞られて高速且つ乱流状態となった流体が直接、出
口側はもちろん入口側のシ―ル部材にも衝突することに
より、シ―ル部がエロ―ジョン損傷を受けやすく、弁を
閉止しても流体を完全に閉止することができなくなるた
めである。
【0004】従って本発明の技術的課題は、シ―ル部が
エロ―ジョン損傷を受けることがなく、弁閉止時におい
て長期に渡って弁漏れの生じない回転調節弁を得ること
である。
エロ―ジョン損傷を受けることがなく、弁閉止時におい
て長期に渡って弁漏れの生じない回転調節弁を得ること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の回転調節弁の構
成は次の通りである。弁ケ―シングで入口と弁室と出口
を形成し、弁室内の入口側にリング状の弁座部材を取り
付け、該弁座部材に摺接して弁室内を回動可能な欠球状
の弁体を配置し、該弁体の上下を弁ケ―シングに軸支
し、弁室内の出口側に上記弁体の外表面に沿った内表面
を有する円板状のディスクを取り付け、該ディスクに所
望の流量特性を得るための貫通孔を設けたものである。
成は次の通りである。弁ケ―シングで入口と弁室と出口
を形成し、弁室内の入口側にリング状の弁座部材を取り
付け、該弁座部材に摺接して弁室内を回動可能な欠球状
の弁体を配置し、該弁体の上下を弁ケ―シングに軸支
し、弁室内の出口側に上記弁体の外表面に沿った内表面
を有する円板状のディスクを取り付け、該ディスクに所
望の流量特性を得るための貫通孔を設けたものである。
【0006】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
弁室内出口側に所望の流量特性を得るための貫通孔を設
けたディスク取り付けたことにより、この貫通孔を弁体
で所定量開孔することによって、所望の流量を得ること
ができる。弁体を欠球状としたことにより、ディスクの
貫通孔を開孔制御する場合に弁座部材部において弁体に
よって流れが絞られて高速状態になったり乱流状態にな
ることがない。従って、弁座部材がエロ―ジョン損傷を
生じることがない。ディスクの内表面と、弁体の外表面
をほぼ同形状に沿わしたことにより、微少流量の制御を
行うこともできる。弁体を入口側へ回転して弁座部材に
摺接することにより、流れを完全に遮断することができ
る。この場合、弁体の上下を弁ケ―シングに軸支したこ
とにより、弁体が流体圧力を受けても出口側へ変位する
ことがなく、弁体の入口側の弁座部材で確実にシ―ルす
ることができる。
弁室内出口側に所望の流量特性を得るための貫通孔を設
けたディスク取り付けたことにより、この貫通孔を弁体
で所定量開孔することによって、所望の流量を得ること
ができる。弁体を欠球状としたことにより、ディスクの
貫通孔を開孔制御する場合に弁座部材部において弁体に
よって流れが絞られて高速状態になったり乱流状態にな
ることがない。従って、弁座部材がエロ―ジョン損傷を
生じることがない。ディスクの内表面と、弁体の外表面
をほぼ同形状に沿わしたことにより、微少流量の制御を
行うこともできる。弁体を入口側へ回転して弁座部材に
摺接することにより、流れを完全に遮断することができ
る。この場合、弁体の上下を弁ケ―シングに軸支したこ
とにより、弁体が流体圧力を受けても出口側へ変位する
ことがなく、弁体の入口側の弁座部材で確実にシ―ルす
ることができる。
【0007】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する。弁ケ―シング1で入口2と弁室3と出口4を形
成する。弁室3の入口2側端部にリング状の弁座部材5
を取り付ける。弁座部材5は、合成樹脂や合成ゴム、カ
―ボン、金属等、あるいはこれらの混合物として流体に
応じて選定する。弁座部材5と弁ケ―シング1の間に複
数枚の皿バネ20と押え板22を配置して、弁座部材5
を出口4側に付勢する。
明する。弁ケ―シング1で入口2と弁室3と出口4を形
成する。弁室3の入口2側端部にリング状の弁座部材5
を取り付ける。弁座部材5は、合成樹脂や合成ゴム、カ
―ボン、金属等、あるいはこれらの混合物として流体に
応じて選定する。弁座部材5と弁ケ―シング1の間に複
数枚の皿バネ20と押え板22を配置して、弁座部材5
を出口4側に付勢する。
【0008】弁座5の内周に摺接し弁軸6を中心にして
回動可能な弁体7を弁軸6に取り付ける。弁体7は端面
が球状を残した欠球状で、入口2側あるいは出口4側の
いずれか一方を少なくとも塞ぐことのできる大きさとす
る。弁体7を取り付けた弁軸6は棒状で、上部を弁ケ―
シング1に形成した孔23で軸支すると共に、下部は同
じく弁ケ―シング1に形成した軸受部24で軸支する。
従って、弁軸6及び弁体7は、流体の圧力によって出口
4側に変位することがない。弁軸6の上方は弁室3を気
密に保持するためのパッキング25を取り付ける。
回動可能な弁体7を弁軸6に取り付ける。弁体7は端面
が球状を残した欠球状で、入口2側あるいは出口4側の
いずれか一方を少なくとも塞ぐことのできる大きさとす
る。弁体7を取り付けた弁軸6は棒状で、上部を弁ケ―
シング1に形成した孔23で軸支すると共に、下部は同
じく弁ケ―シング1に形成した軸受部24で軸支する。
従って、弁軸6及び弁体7は、流体の圧力によって出口
4側に変位することがない。弁軸6の上方は弁室3を気
密に保持するためのパッキング25を取り付ける。
【0009】弁室3内の出口4側に円板状のディスク8
を取り付ける。ディスク8は、内表面即ち弁体7と対向
する側は弁体7とほぼ同形状に形成すると共に、中央部
には所望の流量特性を得るための貫通孔9を設ける。貫
通孔9の形状は流量調整の目的に応じて円形やあるいは
図2に示すような扇形、略三角形等の形状を適宜採用す
ることとする。ディスク8は、流体が絞られて高速で流
下したり乱流状態となるために、エロ―ジョン損傷に耐
力を有する材料、例えば、セラミックスやステンレス鋼
等、で製作する。
を取り付ける。ディスク8は、内表面即ち弁体7と対向
する側は弁体7とほぼ同形状に形成すると共に、中央部
には所望の流量特性を得るための貫通孔9を設ける。貫
通孔9の形状は流量調整の目的に応じて円形やあるいは
図2に示すような扇形、略三角形等の形状を適宜採用す
ることとする。ディスク8は、流体が絞られて高速で流
下したり乱流状態となるために、エロ―ジョン損傷に耐
力を有する材料、例えば、セラミックスやステンレス鋼
等、で製作する。
【0010】入口2から出口4へ流下する流体量を調節
する場合、図示しないが外部よりハンドル等を回転して
弁軸6を回転することにより、弁体7の位置をディスク
8の貫通孔9に対して変化させることができ、所望の流
量を得ることができる。この場合、入口2側の弁座部材
5部においては流路が全開状態で、流量が絞られて高速
に流れたり、乱流状態になるようなことはなく、弁座部
材5がエロ―ジョンによって損傷を受けることがない。
する場合、図示しないが外部よりハンドル等を回転して
弁軸6を回転することにより、弁体7の位置をディスク
8の貫通孔9に対して変化させることができ、所望の流
量を得ることができる。この場合、入口2側の弁座部材
5部においては流路が全開状態で、流量が絞られて高速
に流れたり、乱流状態になるようなことはなく、弁座部
材5がエロ―ジョンによって損傷を受けることがない。
【0011】流体を完全に閉止する場合は、弁軸6を回
転して、弁体7が入口2側の弁座部材5に摺接する位置
にもってくることにより、流れを完全に遮断することが
できる。この場合、弁軸6の上下を弁ケ―シング1で軸
支して、弁体7が流体の圧力により出口4側に変位しな
いようにしたことにより、入口2側に配置した弁座部材
5によって圧力流体を確実に遮断することができる。
転して、弁体7が入口2側の弁座部材5に摺接する位置
にもってくることにより、流れを完全に遮断することが
できる。この場合、弁軸6の上下を弁ケ―シング1で軸
支して、弁体7が流体の圧力により出口4側に変位しな
いようにしたことにより、入口2側に配置した弁座部材
5によって圧力流体を確実に遮断することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、流量調節時に弁座部材が高
速乱流状態の流体によりエロ―ジョン損傷を受けること
がなく、初期の高シ―ル性を長期に渡って維持すること
ができ、長期間弁漏れを生じることがない。
記のように本発明によれば、流量調節時に弁座部材が高
速乱流状態の流体によりエロ―ジョン損傷を受けること
がなく、初期の高シ―ル性を長期に渡って維持すること
ができ、長期間弁漏れを生じることがない。
【図1】本発明の回転調節弁の実施例の断面図である。
【図2】図1における回転調節弁のディスクの貫通孔形
状の例を示す側面図である。
状の例を示す側面図である。
1 弁ケ―シング 2 入口 3 弁室 4 出口 5 弁座部材 6 弁軸 7 弁体 8 ディスク 9 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、弁室内の入口側にリング状の弁座部材を取り付け、
該弁座部材に摺接して弁室内を回動可能な欠球状の弁体
を配置し、該弁体の上下を弁ケ―シングに軸支し、弁室
内の出口側に上記弁体の外表面に沿った内表面を有する
円板状のデイスクを取り付け、該ディスクに所望の流量
特性を得るための貫通孔を設けた回転調節弁
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22937791A JP2721939B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 回転調節弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22937791A JP2721939B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 回転調節弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544862A JPH0544862A (ja) | 1993-02-23 |
JP2721939B2 true JP2721939B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=16891224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22937791A Expired - Lifetime JP2721939B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 回転調節弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2721939B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-14 JP JP22937791A patent/JP2721939B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544862A (ja) | 1993-02-23 |
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