JP2720791B2 - ウォータジェットの推力計測装置 - Google Patents

ウォータジェットの推力計測装置

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JP2720791B2
JP2720791B2 JP10539094A JP10539094A JP2720791B2 JP 2720791 B2 JP2720791 B2 JP 2720791B2 JP 10539094 A JP10539094 A JP 10539094A JP 10539094 A JP10539094 A JP 10539094A JP 2720791 B2 JP2720791 B2 JP 2720791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航走中及び陸上試験に
おけるウォータジェットの推力を計測することが可能な
ウォータジェットの推力計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶の高速化が要求され、例えば
ウォータジェットにより推力を得るウォータジェット船
が知られている。かかるウォータジェット船として、例
えば図16,図17に示すものが知られている。
【0003】図において、符号101はウォータジェッ
ト船で、このウォータジェット船101は、船体102
と、この船体102を推進させるために船尾下部102
Aに配置されたウォータジェット103と、ウォータジ
ェット103に連結されたインペラー駆動軸104と、
インペラー駆動軸104に連結された減速機105と、
減速機105に連結されて船体102内に設置された主
機106とを備えており、主機106によりウォータジ
ェット103を駆動させるようになっている。
【0004】上記のウォータジェット103は、外方に
突出する後側の環状フランジ107を有するインペラー
ハウジング108を有し、このインペラーハウジング1
08内にインペラ109が配列され、インペラ109は
インペラー駆動軸104に連結されている。また、イン
ペラーハウジング108の後端には、バケット111が
回動自在に軸支され、このバケット111は前後進用油
圧シリンダ112により回動自在となっている。後側の
環状フランジ107は該後側の環状フランジ107の全
周に沿って多数のボルト114により二点鎖線で示す船
尾下部102Aに固定され、また、インペラーハウジン
グ108の前端に形成された前側の環状フランジ115
がその全周に沿って多数のボルト116により二点鎖線
で示す船尾下部102Aに固定されている。このように
して、ウォータジェット103が船体102に連結され
ている。そして、インペラーハウジング108内に水流
を取り込んでウォータジェット103に推力が与えら
れ、この推力は、インペラーハウジング108に設けた
後側の環状フランジ107を介して船体102に伝達
し、ウォータジェット船101に前進推力または後進推
力が与えられる。
【0005】そして、ウォータジェット船101の航走
中には、そのウォータジェット103で発生した推力
を、「力」として直接に計測する方法がなかったので、
以下の計測手段が用いらている。
【0006】(1)陸上でウォータジェット103自体
の推力を計測する手段として、一般的に図18に示すよ
うに計測する手段が用いられている。図に示すように、
壁体201から所定の距離隔てて推力の対象となるウォ
ータジェット202が固定受台203に仮に取り付けら
れ、このウォータジェット202の流入口202Aは、
図示しない水槽の水中に水没され、ウォータジェット2
02の流出口202Bは空気中に出ている。流出口20
2Bに対向して直角曲管204の一端204Aが位置
し、直角曲管204の他端204Bは水中に水没されて
いる。
【0007】壁体201と直角曲管204の間には、推
力計測手段205が装着されている。推力計測手段20
5としては歪付ゲージまたは油圧シリンダが使用されて
いる。
【0008】しかして、ウォータジェット202の流出
口202Bから流出した噴流が直角曲管204に押圧力
を与え、この押圧力により直角曲管204を壁体201
の方向に押す。従って、推力計測手段205が噴流によ
る押圧力を受ける。
【0009】そして、ウォータジェット202の推力を
求める際には、ウォータジェット202の流出口202
Bでの運動量を推力計測手段205で計測し、この計測
値をウォータジェット202の推力と近似していた。な
お、理論的には、ウォータジェット202の推力=ウォ
ータジェット202の流出口202Bでの運動量(ρQ
j )−流入口202Aでの運動量(ρQvi )で与え
られる(ρ:比重,Q:通過する水の質量,vi :流入
口での水の速度,vj :流出口での水の速度)。
【0010】また、(2)ウォータジェット103を船
体102に据え付けた状態、即ち、ウォータジェット船
101としてのウォータジェット103の推力を計測す
る方法には次の手段がある。船体102に据え付けたウ
ォータジェット103の流量,圧力等のポンプとしての
性能を計測する。次いで、航走中のウォータジェット船
101の推力を、これらの計測値から間接的に算出す
る。
【0011】また、(3)ウォータジェット船の推力を
計測するもう1つの方法として、次の方法が知られてい
る。ワイヤの一端を船体に固定し、ワイヤの他端を陸上
に固定し、このワイヤの中間にロードセル等の引張力計
測装置を取り付けて、ウォータジェット船の前進推力ま
たは後進推力でこのワイヤを引っ張り、その引張力を計
測する方法である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の方法
(1)による陸上におけるウォータジェット202自体
の推力の計測では、ウォータジェット202の流入口2
02Aの流速,圧力の計測をすることは困難で、航走す
る実船の状態を再現した状態で精度良くシミレーション
することは困難とされている。
【0013】即ち、図18において、上述のように、ウ
ォータジェット202の推力=ウォータジェット202
の流出口202Bでの運動量(ρQvj )−流入口20
2Aでの運動量(ρQvi )で与えられるが、実際は流
出口202Bでの運動量(ρQvj )を測定しており、
ウォータジェット202の設計上の推力より大きな値と
なってしまう。なお、ウォータジェット202の流入口
202Aでの運動量(ρQvi )は、実船の航走時の伴
流等がからんで測定することが困難で、ウォータジェッ
ト202の推力をその流出口202Bの運動量として近
似することを余儀なくされていた。従って、ウォータジ
ェット202の推力を精度良く簡単に計測することがで
きなかった。
【0014】また、上述の(2)の方法による推力の計
測では、ウォータジェット103のポンプとしての性能
を精度良く計測することは困難で、従って、実船でのウ
ォータジェット103内に取り込まれて流れる水流の流
量を精度よく計測し、ウォータジェット103の推力を
算出することは困難である。
【0015】また、上述の(3)の方法による推力の計
測では、ウォータジェット船がワイヤで陸に繋がれた状
態で、即ち、ウォータジェット船の位置が静止した状態
での推力の計測であり、航走中の推力とは異なり、また
ウォータジェット船が左右に触れるため、計測値が安定
しないという問題があった。
【0016】また、ワイヤを陸上及び船体に固定するた
め、大推力のウォータジェット船では、その固定が強度
上困難であり、計測できないという問題があった。本発
明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、
その目的は、ウォータジェットの推力を精度良く簡単に
計測することができ、また、陸上においても実船に搭載
されないウォータジェットの推力を精度良く簡単に測定
できるウォータジェットの推力計測装置を提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ウォータジェット船の船尾外板に形成された開口部と、
この開口部を貫通するとともに水流を取り込んでポンプ
により水流を加速して放出する時の反力によってウォー
タジェット船の船体に推力を与えるウォータジェットの
インペラーハウジングと、開口部の周辺部の取付面との
間で環状凹部を形成するように開口部の周辺部の取付面
に一体に設けられた船体側フランジと、ウォータジェッ
トのインペラーハウジングの外方に突出して環状凹部内
に設けられ、船体側フランジまたは開口部の周辺部取付
面に推力を伝達する環状フランジと、一端が船尾外板等
の船体構造部に取り付けられ、他端がインペラーハウジ
ングに連結された複数の圧縮力受部材と、圧縮力受部材
に設けられた圧縮力計測手段とを備えていることを特徴
とする。
【0018】請求項2記載の発明は、ウォータジェット
船の船尾外板に形成された開口部と、この開口部を貫通
するとともに水流を取り込んでポンプにより水流を加速
して放出する時の反力によってウォータジェット船の船
体に推力を与えるウォータジェットのインペラーハウジ
ングと、開口部の周辺部の取付面との間で環状凹部を形
成するように開口部の周辺部の取付面に一体に設けられ
た船体側フランジと、ウォータジェットのインペラーハ
ウジングの外方に突出して環状凹部内に設けられ、船体
側フランジまたは開口部の周辺部取付面に推力を伝達す
る環状フランジと、一端が船尾外板等の船体構造部に取
り付けられ、他端がインペラーハウジングに連結された
複数の引張力受部材と、引張力受部材に設けられた引張
力計測手段とを備えていることを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のウォータジェットの推力計測装置において、船体
側フランジと環状フランジは位置決めピンを介して連結
されていることを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明は、基台と、水流を取
り込んで水流を加速して放出する時の反力によって推力
を発生させるウォータジェットのポンプハウジングと、
基台に設けられ、ウォータジェットを駆動する回転手段
と、ウォータジェットと回転手段の間に介装された駆動
伸縮継手と、ウォータジェットのポンプハウジングが仮
固定されるとともに基台上に移動自在に設けられた可動
受台と、基台に設けられ、ウォータジェットのポンプハ
ウジングの上流側に配置された導入管と、導入管の端部
とポンプハウジングの間を該ポンプハウジングが可動に
なるように且つ水密に連結する第1伸縮継手と、基台に
設けられ、ウォータジェットのポンプハウジングの下流
側に配置された導出管と、導出管の端部とポンプハウジ
ングの間を該ポンプハウジングが可動になるように且つ
水密に連結する第2伸縮継手と、一端が基台に固定さ
れ、他端がポンプハンジングまたは可動受台に連結され
た1以上の圧縮力受部材と、圧縮力受部材に設けられた
圧縮力計測手段とを備えていることを特徴とする。
【0021】請求項5記載の発明は、基台と、水流を取
り込んで水流を加速して放出する時の反力によって推力
を発生させるウォータジェットのポンプハウジングと、
基台に設けられ、ウォータジェットを駆動する回転手段
と、ウォータジェットと回転手段の間に介装された駆動
伸縮継手と、ウォータジェットのポンプハウジングが仮
固定されるとともに基台上に移動自在に設けられた可動
受台と、基台に設けられ、ウォータジェットのポンプハ
ウジングの上流側に配置された導入管と、導入管の端部
とポンプハウジングの間を該ポンプハウジングが可動に
なるように且つ水密に連結する第1伸縮継手と、基台に
設けられ、ウォータジェットのポンプハウジングの下流
側に配置された導出管と、導出管の端部とポンプハウジ
ングの間を該ポンプハウジングが可動になるように且つ
水密に連結する第2伸縮継手と、一端が基台に固定さ
れ、他端がポンプハンジングまたは可動受台に連結され
た1以上の引張力受部材と、引張力受部材に設けられた
引張力計測手段とを備えていることを特徴とする。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明においては、ウォータジェ
ットのインペラーハウジング内に水流が取り込まれ、ポ
ンプにより水流を加速して放出する時の反力によってウ
ォータジェットに推力が与えられる。
【0023】ウォータジェットの推力は、その環状フラ
ンジにより船体に伝達され、ウォータジェット船が前進
または後進する。そして、ウォータジェットの推力の前
進または後進中の非測定時には、圧縮力受部材を操作す
ると、ウォータジェットのインペラーハウジングが、環
状フランジを介して開口部の周辺部の取付面または船体
側フランジに一体に固着された状態となる。ウォータジ
ェットの推力が環状フランジを介して開口部の周辺部の
取付面に伝達されると、ウォータジェット船が前進す
る。ウォータジェットの推力が環状フランジを介して船
体側フランジに伝達されると、ウォータジェット船が後
進する。
【0024】また、ウォータジェットの推力の測定時に
は、圧縮力受部材を操作すると、ウォータジェットのイ
ンペラーハウジングが、環状フランジを介して開口部の
周辺部の取付面または船体側フランジに一体に固着され
た状態が解除され、環状フランジは環状凹部内で変位自
在となる。
【0025】この状態で、ウォータジェットを駆動させ
ると、ウォータジェットのインペラーハウジングの推力
により、環状フランジはウォータジェット船体側の開口
部の周辺部に対して前方または後方に変位する。この環
状フランジの変位により圧縮力受部材は圧縮力を受け、
この圧縮された圧縮力受部材の状態の変化が圧縮力計測
手段により計測され、ウォータジェット船の前進推力ま
たは後進推力が算定される。
【0026】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明と同様の作用が生じるが、引張力受部材は引
張力を受け、この引張された引張力受部材の状態の変化
が引張力計測手段により計測され、ウォータジェット船
の前進推力または後進推力が算定される。
【0027】請求項3記載の発明においては、請求項1
または2記載の発明において、船体側フランジと環状フ
ランジは位置決めピンを介して連結されているので、ウ
ォータジェットの後進推力は、ウォータジェット側の環
状フランジから位置決めピンを介して船体側フランジに
伝達され、さらに、船体側フランジから船尾外板に伝達
される。
【0028】請求項4記載の発明においては、可動受台
にウォータジェットが仮固定されている。この状態で、
ウォータジェットが駆動されると、、ウォータジェット
のポンプハウジング内に水流が取り込まれ、水流を加速
して放出する時の反力によってウォータジェットに推力
が与えられる。
【0029】ウォータジェットの推力により、ポンプハ
ウジングが移動し、これに伴い、可動受台が移動する。
この可動受台の移動により圧縮力受部材は圧縮力を受
け、この圧縮力が油圧計測手段により計測される。ま
た、ポンプハウジングの移動が、直接圧縮力受部材に伝
達され、その圧縮力が油圧計測手段により計測される。
【0030】ここで、ウォータジェットの推力の増減に
従って圧縮力受部材の状態が変化し、この状態の変化が
圧縮力計測手段により計測され、ウォータジェットの推
力が算定される。
【0031】請求項5記載の発明においては、請求項4
記載の発明と同様の作用が生じるが、引張力受部材は引
張力を受け、この引張された引張力受部材の状態の変化
が引張力計測手段により計測され、ウォータジェットの
前進推力または後進推力が算定される。
【0032】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図4は請求項1,2,3記載の発明
の第1実施例に係わるウォータジェットの推力計測装置
を示す。
【0033】本実施例の推力計測装置は、従来例と同一
のウォータジェット船に装着され、このウォータジェッ
ト船については同一符号を付してその説明を省略する。
図1,図2において、ウォータジェット1はインペラー
ハウジング2を有し、このインペラーハウジング2は、
前側ハウジング3と後側ハウジング4とから構成されて
いる。このインペラーハウジング2内にインペラ109
が配列され、インペラ109はインペラー駆動軸104
に連結されている。前側ハウジング3の前端には、第1
の接続フランジ5が設けられ、後端には第2の接続フラ
ンジからなる環状フランジ6が設けられている。
【0034】前側ハウジング3の前側には、その前端面
3Aと所定の距離隔てて後端面7Aを位置させた状態で
船尾下部102A側に一体のインテーク7が配置され、
インテーク7の外周には、前後方向相対移動自在に伸縮
継手8が介装され、この伸縮継手8は、その円周方向に
沿って多数のボルト9により前側ハウジング3の第1の
接続フランジ5に固定されている。従って、前側ハウジ
ング3とインテーク7は前後方向で相対移動可能になっ
ている。また、伸縮継手8の内周面には、インテーク7
の外周面と接触する第1シール部材9Aが環装されてい
る。
【0035】一方、後側ハウジング4の前端には、第3
の接続フランジ10が形成されており、前側ハウジング
3の環状フランジ6と後側ハウジング4の第3の接続フ
ランジ10は、円周方向に沿って多数のボルト11によ
り締め付けられて一体化されている。
【0036】そして、船体102の船尾下部102A
(図16)の船尾外板102Bには、開口部12が形成
されている。この開口部12の内周壁面12Aは、前側
ハウジング3の環状フランジ6の根元付近に形成された
リング部13の外周壁面13A上を、摺動自在となって
おり、リング部13の外周壁面13Aには第2シール部
材14が環装されている。これにより、船尾外板102
Bの開口部12とインペラーハウジング2は水密になっ
ている。
【0037】そして、開口部12の周辺部15の取付面
15Aは、環状フランジ6と対向している。開口部12
の周辺部15の取付面15Aに、円周方向に沿って多数
のボルト17により船体側フランジ16が締め付けら
れ、一体化されている。船体側フランジ16と開口部1
2の周辺部15の取付面15Aとの間で環状凹部18が
形成されている。
【0038】また、船体側フランジ16及び環状フラン
ジ6に共通にピン孔19が設けられ、ピン孔19に位置
決めピン20が移動自在に挿入されている。位置決めピ
ン20は環状フランジ6に設けた押しボルト21の螺子
込みまたは螺子緩めにより、ピン孔19への押し込みま
たその解除がされるようになっている。押しボルト21
の螺子緩めの時の位置決めピン20の先端はピン孔19
の底部から離れる。位置決めピン20の外周面にはOリ
ング22が環装されている。
【0039】そして、船尾外板102Bの周辺部15の
内壁面には、周方向に沿って4つのブラケット23が突
設され、このブラケット23に固着されたサポート部材
23Aの先端には、圧縮力受部材として油圧シリンダ2
4の基端部24Bが回動自在に軸支され、油圧シリンダ
24は船尾外板102Bの内側に位置している。各油圧
シリンダ24は往復するピストン25によって仕切られ
た第1オイル室26及び第2オイル室27を有してい
る。油圧シリンダ24のロッド24Aの先端はインペラ
ーハウジング2にブラケット23に対応して設けられた
リブ28にピン結合されている。
【0040】各油圧シリンダ24の第1オイル室26に
は第1配管29の一端が接続され、第2オイル室27に
は第2配管30がそれぞれ接続されている。各第1配管
29,第2配管30は合流部29A,30Aでそれぞれ
合流し、各第1配管29,第2配管30の合流部29
A,30Aより図面上の右側部分29B,30Bは切換
バルブ31に接続し、この切換バルブ31に、手動で操
作される油圧ポンプ32及び油圧タンク33が接続され
ている。
【0041】上記の第1配管29,第2配管30,油圧
ポンプ32,油圧タンク33で油圧回路34が構成され
ている。各第1配管29の途中には、圧力計からなる第
1油圧計測手段35及び第1開閉バルブ35Aが装着さ
れている。各第2配管30の途中には、圧力計からなる
第2油圧計測手段36及び第2開閉バルブ36Aが装着
されている。上記の油圧回路34,第1油圧計測手段3
5,第2油圧計測手段36により圧縮力計測手段S1が
構成される。
【0042】しかして、本実施例においては、ウォータ
ジェット1の推力の非測定時には、図1の油圧回路34
を操作すると、ウォータジェット1のインペラーハウジ
ング2が、開口部12の周辺部15の取付面15Aに当
接して船尾外板102Bに対して一体に固着された状態
となっている。
【0043】この状態で、ウォータジェット1が、その
インペラーハウジング2内に水流を取り込み、ポンプに
より水流を加速して放出する時の反力により、ウォータ
ジェット船101に推力が与えられる。インペラーハウ
ジング2の前端に形成される流入口(図示せず)から水
が取り込まれ、ウォータジェット船101の前進,後進
時に、図2の矢印Zの方向に向く水流が形成される。
【0044】図2の矢印Zの方向に向く水流が形成され
た状態で、インペラーハウジング2の後端に設けられた
バケット(図示せず)の操作によりウォータジェット船
101の前進・後進が切り替えられる。即ち、インペラ
ーハウジング2内に取り込まれた水がバケットを介して
その後方に抜ける時は、ウォータジェット船101は前
進する。インペラーハウジング2内に取り込まれた水が
バケットを介して反転してその前方に抜ける時は、ウォ
ータジェット船は後進する。このようにして、ウォータ
ジェット1の推力は、その環状フランジ6により船尾下
部102Aに伝達され、ウォータジェット船101が前
進または後進する。
【0045】ウォータジェット船101の前後進時にお
いて、当該推力計測装置の非計測状態は図3に示され、
計測状態は図4に示される。先ず、ウォータジェット船
101の前進中における当該推力計測装置の非計測状態
及び計測状態を図3,図4に基づき説明する。
【0046】前進中のウォータジェット船101の推力
計測装置を非計測状態にしようとする時には、第1開閉
バルブ35A,第2開閉バルブ36Aを開いた状態にす
る。切換バルブ31のスプールは位置31Bにあり、油
圧ポンプ32を手動で操作すると、図1の矢印(イ)に
示すように油圧ポンプ32から切換バルブ31,第2配
管30を介して油圧シリンダ24の第2オイル室27に
注油され、第2オイル室27内の油によりピストン25
が押圧され、図3に示す状態となる。この時、環状フラ
ンジ6が開口部12の周辺部15の取付面15Aに当接
する。
【0047】続いて、第1開閉バルブ35A,第2開閉
バルブ36Aを閉じて油圧シリンダ24の第2オイル室
27の油をロックする。ウォータジェット1のインペラ
ーハウジング2が船尾外板102Bに対して一体に固定
される。
【0048】さらに、図1において、押しボルト21を
螺子込むことにより、位置決めピン20の先端がピン孔
19の底部に当接し、位置決めピン20により船尾外板
102Bの周辺部15とウォータジェット側の環状フラ
ンジ6が機械的にも固定される。
【0049】かかる状態においては、ウォータジェット
1のインペラーハウジング2で発生した前進推力は、環
状フランジ6を介して船尾外板102Bの周辺部15に
伝わる。
【0050】また、後進推力は、環状フランジ6→位置
決めピン20→押しボルト21→船体側フランジ16→
船尾外板10Bの順序で船尾外板10Bに伝わる。な
お、位置決めピン20は、ウォータジェット1の船尾外
板10Bに対する回転方向の動きを防止する作用もして
いる。
【0051】次に、前進中のウォータジェット船101
の推力計測装置を計測状態にしようとする時には、先
ず、ウォータジェット1の運転を停止し、第1開閉バル
ブ35A,第2開閉バルブ36Aを開き、切換バルブ3
1のスプールを図1に示す位置31Aに操作する。
【0052】次に、油圧ポンプ32から油を供給する
と、図1の矢印(ロ)で示すように油圧ポンプ32から
油が切換バルブ31,第1配管29を介して油圧シリン
ダ24の第1オイル室26に注油される。これにより、
ウォータジェット1が後方(船尾方向)へシフトして図
3から図4に示す状態となる。図4に示す位置にある環
状フランジ6は変位して船体側フランジ16に近づく方
向に変位し、ピストン25は油圧シリンダ24の第2オ
イル室27の壁面に当接する。さらに、第1オイル室2
6へ注油を続けると、第1油圧計測手段35の油圧の指
示値が急激に大きくなる。そこで、この油圧の指示値を
見て切換バルブ31を操作してそのスプールを図1に示
す状態と異なる位置31Bに切り換え、この状態で油圧
ポンプ32から僅かの油を送ると、第2オイル室27へ
注油され、ピストン25が僅かに変位して油圧シリンダ
24内の中間位置になる。この時、環状フランジ6は環
状凹部18の中間位置にある。
【0053】このようにして、ウォータジェット1が船
尾外板102Bに対して変位可能な状態となる(図4に
示す状態)。この状態で、第1開閉バルブ35Aを閉じ
ることにより、油圧シリンダ24の第1オイル室26の
油がロックされ、前進推力の計測準備が整う。
【0054】なお、非計測状態から、油圧シリンダ24
のピストン25を中間位置にもって行くのに、上述のよ
うに2段階の調整操作を必要としているのは、第1オイ
ル室26が確実に形成されていることを確認するため
で、ピストン25を油圧シリンダ24の壁面に当たるま
で移動させ、そこから若干戻す作業が必要となる。
【0055】また、ウォータジェット船101の推力計
測装置の計測時には、押しボルト21は、上記操作に先
行して予め所定量抜き出しておく。この時、位置決めピ
ン20の先端とピン孔19の底部の間に隙間ができる。
【0056】このようにして、前進推力の計測準備を整
えた後、ウォータジェット1の運転を再開すると、前進
推力で第1オイル室26の油が圧縮され、第1配管29
の油圧が上昇する。第1油圧計測手段35の油圧の指示
値を読み、この計測された油圧に、第2オイル室27の
面積を掛けると、前進推力が得られる。
【0057】次に、ウォータジェット船101の後進中
の非計測状態及び計測状態を図3,図4に基づき説明す
る。後進中のウォータジェット船101の推力計測装置
の非計測状態は、前進中の非計測状態と同様に図3に示
される。
【0058】後進中の非計測状態においては、位置決め
ピン20により環状フランジ6と船尾外板102Bの周
辺部15は機械的に固定されているので、ウォータジェ
ット1のインペラーハウジング2で発生した後進推力
は、位置決めピン20を介して船体側フランジ16に伝
わり、さらに船尾外板102Bに伝わる。
【0059】次に、後進中のウォータジェット船101
の推力計測装置を計測状態にしようとする時には、先
ず、ウォータジェット1の運転を停止し、切換バルブ3
1のスプールを位置31Bに操作する。この状態で、第
1開閉バルブ35A,第2開閉バルブ36Aを開け、油
圧ポンプ32を操作すると、油圧ポンプ32から油が第
2配管30を通って油圧シリンダ24の第2オイル室2
7に注入される。これにより、ウォータジェット1が前
方へシフトする。従って、油圧シリンダ24のピストン
25が該油圧シリンダ24の第1オイル室26の壁面に
当接する。さらに、注油を続けると、第2油圧計測手段
36の指示値が急激に大きくなる。そこで、切換バルブ
31を操作してそのスプールを位置31Aに切り換え、
油圧ポンプ32を僅かに操作し、第1オイル室26へ注
油する。環状フランジ6が僅かに変位して環状凹部18
の中間位置になる。このようにして、環状フランジ6
は、船体側の船体側フランジ16及び船尾外板102B
の周辺部15の取付面15Aのいずれにも接触しないこ
とになり、図4に示す状態となる。この状態で、第2開
閉バルブ36Aを閉じることにより、第2オイル室27
の油がロックされ、後進推力の計測準備が整う。
【0060】このようにして、後進推力の計測準備を整
えた後、ウォータジェット1の運転を再開すると、第2
オイル室27の油が圧縮され、第2配管30の油圧が上
昇する。第2油圧計測手段36の油圧の指示値を読み、
この計測された油圧に、第2オイル室27の面積を掛け
ると、後進推力が得られる。
【0061】なお、前後進推力の測定時、及び、ウォー
タジェット船の推力の測定時と非測定時の切り換え動作
時には、船体102に対してウォータジェット1のイン
ペラーハウジング2が相対変位するが、インペラーハウ
ジング2に一体の伸縮継手8が船尾下部102A側に一
体のインテーク7に対して前後方向で相対変位するの
で、インペラーハウジング2と船尾下部102A側の結
合に自由度が確保されている。
【0062】以上のように、ウォータジェット1の推力
により環状フランジ6が前方または後方に変位すると、
この環状フランジ6の変位により油圧シリンダ24の第
1オイル室26または第2オイル室27内の油は圧縮力
を受け、この圧縮された油の圧力を第1油圧計測手段3
5及び第2油圧計測手段36により計測し、第1オイル
室26または第2オイル室27の各面積を掛けて前進推
力または後進推力が得られる。
【0063】以上の如き構成によれば、油圧シリンダ2
4の第1オイル室26または第2オイル室27内の油
に、ウォータジェット1による推力で圧力がかかり、推
力の増減に応じて油圧シリンダ24の第1オイル室26
または第2オイル室27に連通する油圧回路34の油の
圧力が増減変化するので、油圧回路34の油圧を計測
し、この油圧に油圧シリンダ24の第1オイル室26ま
たは第2オイル室27の断面積を掛けてウォータジェッ
ト船101の前進推力または後進推力を求めることがで
きる。従って、ウォータジェット船101のウォータジ
ェット1の推力を油圧を測定するということを基礎にし
て、油圧シリンダ24からなる圧縮力受部材でウォータ
ジェット船101の推力を受け、この推力を圧縮力計測
手段S1で計測することができるので、前進中または後
進中のウォータジェット船101のウォータジェット1
の推力を、精度良く簡単に計測することができる。
【0064】また、ウォータジェット1をウォータジェ
ット船101の船尾外板102B等の船体構造部から分
離・固定するという機構と、航走中におけるウォータジ
ェット船101のウォータジェット1の推力を計測でき
る機構の2つの機構を、1つの油圧シリンダ24を利用
して構成することができ、複雑な機構を組み込むことを
回避できる。
【0065】なお、本実施例においては、油圧ポンプ3
2は手動式となっているが、電動式にすることもでき
る。また、本実施例においては、油圧の計測値に油圧シ
リンダ24の第1オイル室26または第2オイル室27
の断面積を掛けてウォータジェット船101の前進推力
または後進推力を求めているが、指示計の目盛り自体を
推力にすることもできる。また、第1油圧計測手段3
5,第2油圧計測手段36を電気式の圧力発信器にする
ことにより、推力を、操舵室等での遠隔操作指示や自動
記録に利用することもできる。
【0066】図5は請求項1,2記載の発明の第2実施
例に係わるウォータジェットの推力計測装置を示す。本
実施例の推力計測装置は請求項1,2,3記載の発明の
第1実施例と同一のウォータジェット船に装着され、そ
のウォータジェット船に取り付けられた推力計測装置と
同様の構造とされている。このウォータジェット船及び
推力計測装置については第1実施例と同一符号を付して
その説明を省略し、相違する部分についてのみ説明す
る。
【0067】図示のように、後側ハウジング4の前端に
は、第3の接続フランジ10が形成されており、前側ハ
ウジング3の環状フランジ6と後側ハウジング4の第3
の接続フランジ10は、円周方向に沿って多数のボルト
11により締め付けられて一体化されている。
【0068】そして、図16に示す船体102の船尾下
部102Aの船尾外板102Bには、開口部12が形成
されている。この開口部12の内周壁面12Aは、前側
ハウジング3の環状フランジ6の根元付近に形成された
リング部13の外周壁面13A上を、変位自在となって
おり、リング部13の外周壁面13Aには第2シール部
材14が環装されている。これにより、船尾外板102
Bの開口部12とインペラーハウジング2は水密になっ
ている。
【0069】そして、開口部12の周辺部15の取付面
15Aは、環状フランジ6と対向している。開口部12
の周辺部15の取付面15Aの孔部42に、円周方向に
沿って多数の位置決めピン41が嵌合され、環状フラン
ジ6の周方向の動きが規制されている。
【0070】そして、船尾外板102Bの周辺部15の
内壁面には、周方向に沿ってブラケット43が4個突設
され、各ブラケット43に固着されたサポート部材44
の先端には、圧縮力受部材及び引張受部材としての棒部
材45の一端45Aが回動自在に軸支され、棒部材45
の他端45Bはインペラーハウジング2にブラケット4
3に対応して設けられたリブ46にピン結合されてい
る。棒部材45には歪ゲージ47が貼着され、この歪ゲ
ージは圧縮力計測手段及び引張力計測手段を構成してい
る。
【0071】また、非計測時において、棒部材45はウ
ォータジェット1と船尾外板102Bの間の該ウォータ
ジェット1の推力伝達部材として機能している。歪ゲー
ジ47によりウォータジェット1の前進推力及び後進推
力が計測される。
【0072】本実施例によれば、請求項1,2,3記載
の発明の第1実施例に係わるウォータジェットの推力計
測装置と同様の効果を奏する。図6ないし図11は請求
項4記載の発明の第1実施例に係わるウォータジェット
の推力計測装置を示し、図示しないウォータジェット船
に搭載されるべきウォータジェットの前進推力を陸上に
て所要の試験設備で計測するものであり、後述するウォ
ータジェット以外の部品は、試験設備として使用され
る。
【0073】前進推力の計測の対象となるウォータジェ
ット51はポンプハウジング52を有している。ポンプ
ハウジング52は、インペラーハウジング52Aと、イ
ンペラーハウジング52Aの後端部に結合されたディフ
ューザ52Bと、ディフューザ52Bの後端部に結合さ
れたジェットノズル52Cと、インペラーハウジング5
2A及びディフューザ52Bの内部に配置されたインペ
ラポンプ52Dとを有している。
【0074】ポンプハウジング52の外方に環状フラン
ジ53が突出して設けられている。また、ウォータジェ
ット51はインペラポンプ52Dを駆動させるインペラ
ー駆動軸51Aを有している。
【0075】ポンプハウジング52の上流端に第1伸縮
継手54(図9に詳細を図示)を介して導入管55の一
端が連結され、ポンプハウジング52の下流端に第2伸
縮継手56(図9に詳細を図示)を介して導出管57の
一端が連結されている。
【0076】第1伸縮継手54は、導入管55の一端と
ポンプハウジング52の上流端の間を該ポンプハウジン
グ52が可動になるようにするとともにオイルシール5
4Aにより水密に連結するものである。
【0077】第2伸縮継手56は、導出管57の一端と
ポンプハウジング52の下流端の間を該ポンプハウジン
グ52が可動になるようにするとともにオイルシール5
6Aにより水密に連結するものである。
【0078】導入管55の他端にはリザーブタンク58
が連結されている。導出管57の他端はリザーブタンク
58に連結されている。従って、導入管55,ウォータ
ジェット51,導出管57,リザーブタンク58で1つ
の閉回路Hを構成している。
【0079】導入管55の途中には、バタフライバルブ
からなる圧力調整弁59が介装されている。導出管57
の途中には、バタフライバルブからなる流量調整弁6
0,流量計61が介装されている。流量調整弁60は、
閉回路Hにおけるウォータジェット51を1つのポンプ
と見なした場合の一定回転数の状態で流量を変化させ、
流量と全揚程の関係を見る一般のポンプとしてのテスト
を行なうためのものである。
【0080】そして、インペラー駆動軸51Aには、プ
ロペラシャフト62の一端が連結され、このプロペラシ
ャフト62の途中には、駆動伸縮継手63が装着されて
いる。プロペラシャフト62の他端には減速機64が連
結され、減速機64にはエンジンからなる回転手段65
が連結されている。また、プロペラシャフト62の途中
には、軸トルク計66が介装されている。そして、基台
67のレール67A,67A上には可動受台68が移動
自在に設けられている。可動受台68は、複数の締付部
材69Aで環状フランジ53を締め付けることによりポ
ンプハウジング52を仮固定する半円形状の支持部69
と、支持部69の下部に一体に取り付けられた移動台7
0と、移動台70の下面に取り付けられレール67A,
67Aの上を滑る摺動部71,71とから構成されてい
る。このようにして、可動受台68は、基台67上に移
動自在に設けられている。
【0081】基台67上のブラケット67Bには圧縮力
受部材として2つのの油圧シリンダ73,73(図には
1個のみ図示)の一端がピン結合され、油圧シリンダ7
3は往復するピストン74によって仕切られたオイル室
75を有している。油圧シリンダ73のオイル室75の
ピストン74と反対側の室は大気と連通する空気室76
を構成している。 油圧シリンダ73は、その他端側に
可動受台68の移動台70にピン結合されるロッド77
を有している。
【0082】油圧シリンダ73のオイル室75には配管
78の一端が接続されている。配管78は切換バルブ7
9に接続し、この切換バルブ79に、手動で操作される
油圧ポンプ80が接続されている。
【0083】上記の配管78,油圧ポンプ80で油圧回
路81が構成されている。配管78の途中には、圧力計
からなる油圧計測手段82が装着されている。そして、
上記の油圧回路81,油圧計測手段82によって圧縮力
計測手段S2が構成されている。
【0084】しかして、ウォータジェット51の前進推
力を計測する時には、先ず、ウォータジェット51の運
転を停止し、切換バルブ79が閉じられ、油圧シリンダ
73のオイル室75の油はロックされている。可動受台
68上のウォータジェット51は移動可能な状態となっ
ており、前進推力の計測準備が整う。
【0085】そして、この状態で、回転手段65を駆動
すると、その回転がインペラー駆動軸51Aを介してウ
ォータジェット51に伝達され、ウォータジェット51
が駆動される。ウォータジェット51が、そのポンプハ
ウジング52内に水流を取り込み、水流を加速して放出
する時の反力により、ウォータジェット51に推力が与
えられる。ポンプハウジング52の前端に形成された流
入口(図示せず)から水が取り込まれ、ウォータジェッ
ト51の内部に前進推力を与える矢印Zの方向に向く水
流が形成される。
【0086】水流は、導入管55,ウォータジェット5
1,導出管57,リザーブタンク58で1つの閉回路H
を循環する。ここで、水流は、圧力調整弁59によりそ
の圧力が調整される。これにより、実船で想定されるポ
ンプハウジング52の入口圧力が設定される。
【0087】このようにして、ウォータジェット51が
駆動されると、その前進推力でオイル室75の油が圧縮
され、配管78の油圧が上昇する。油圧計測手段82の
油圧の指示値をオペレータが読み、この計測された油圧
に、オイル室75の面積を掛けると、前進推力が得られ
る。
【0088】以上のように、ウォータジェット51の前
進推力によるポンプハウジング52の変位で、油圧シリ
ンダ73のオイル室75内の油は圧縮力を受け、この圧
縮された油の圧力を油圧計測手段82により計測し、オ
イル室75の面積を掛けて前進推力が得られる。
【0089】以上の如き構成によれば、ウォータジェッ
ト51を駆動させた時に、可動受台68は基台67上に
移動自在になっているので、ウォータジェット51の推
力が可動受台68にそのまま伝達され、可動受台68の
移動を油圧シリンダ73からなる圧縮力受部材で受ける
ことができる。従って、油圧シリンダ73のオイル室7
5の油圧を圧縮力計測手段S2で計測することにより、
実船に搭載されないウォータジェット51の推力を、陸
上で精度良く簡単に計測することができる。
【0090】即ち、従来におけるウォータジェットの推
力測定では、ウォータジェットの流出口での運動量(ρ
Qvj )を測定していたのに対して、ウォータジェット
51の推力を直接測定しているので、精度を良くでき
る。
【0091】なお、本実施例においては、ポンプハウジ
ング52の移動を可動受台68を介して油圧シリンダ7
3で受けるようになっているが、ポンプハウジング52
と油圧シリンダを直接連結するとともにポンプハウジン
グ52を可動受台で支持させる構造にすることもでき
る。
【0092】また、本実施例においては、回転手段65
としてエンジンを例に挙げているが、これに限定される
ことなく回転手段65としてモータを使用することもで
きる。
【0093】さらに、本実施例においては、油圧シリン
ダの数は2個になっているが、かかる数に限定されるこ
とはない。そして、本実施例においては、ウォータジェ
ット51の推力は、水が循環する閉回路Hの中で計測さ
れるが、水が循環しない開回路の中にウォータジェット
51を配置してその推力を計測することもできる。
【0094】そして、また、本実施例において、ウォー
タジェット51の下流端と導出管57の一端の間に図示
しないジェットノズルを装着し、このジェットノズルに
より流量を調整し、各実船の使用条件に合わせた試験を
行なうことができる。
【0095】そして、さらに、本実施例においては、油
圧計測手段82の油圧の指示値はオペレータが読むよう
になっているが、油圧の検知からポンプハウジング52
の推力を演算し、それらを表示し、記録することをマイ
クロコンピュータ等の制御装置で自動的に行なうことも
できる。
【0096】加えて、本実施例においては、第1伸縮継
手54は、導入管55の一端とポンプハウジング52の
間を該ポンプハウジング52が可動になるようにすると
ともにオイルシール54Aにより水密に連結するもので
あり、第2伸縮継手56は、導出管57の一端とポンプ
ハウジング52の間を該ポンプハウジング52が可動に
なるようにするとともにオイルシール56Aにより水密
に連結するものであるが、図12に示すように、第1伸
縮継手として第1蛇腹管83を使用することもできる。
この場合には、第1蛇腹管83の内側に、水流を整流す
るための第1整流筒83Aが配置されている。また、第
2伸縮継手として第2蛇腹管84を使用することもでき
る。この場合には、第2蛇腹管84の内側に、水流を整
流するための第2整流筒84Aが配置されている。
【0097】また、本実施例においては、油圧シリンダ
は1つのオイル室を有するものに対して適用している例
を示したが、図13に示すように、2つのオイル室を有
する油圧シリンダに対して適用することもできる。
【0098】図において、基台67上のブラケット67
Bには2つの油圧シリンダ85,85(1つのみ図示)
の一端がピン結合され、油圧シリンダ85は往復するピ
ストン86によって仕切られた第1オイル室87及び第
2オイル室88を有している。油圧シリンダ85は、そ
の他端側に可動受台68の移動台70に回動自在に連結
されるロッド86Aを有している。
【0099】油圧シリンダ85の第1オイル室87には
第1配管89の一端が接続され、第2オイル室88には
第2配管90が接続されている。各第1配管89,第2
配管90は切換バルブ91に接続し、この切換バルブ9
1に、手動で操作される油圧ポンプ92及び油圧タンク
93が接続されている。
【0100】上記の第1配管89,第2配管90,油圧
ポンプ92,油圧タンク93で油圧回路94が構成され
ている。第1配管89の途中には、圧力計からなる第1
油圧計測手段95及び第1開閉バルブ95Aが装着され
ている。第2配管90の途中には、圧力計からなる第2
油圧計測手段96及び第2開閉バルブ96Aが装着され
ている。
【0101】しかして、ウォータジェット51の前進推
力を計測する時には、先ず、ウォータジェット51の運
転を停止し、第1開閉バルブ95A,第2開閉バルブ9
6Aを開き、切換バルブ91のスプールを図12に示す
位置91Bに操作する。
【0102】次に、油圧ポンプ92から油を供給する
と、図12の矢印(ハ)で示すように油圧ポンプ92か
ら油が切換バルブ91,第2配管90を介して油圧シリ
ンダ85の第2オイル室88に注油される。
【0103】この状態で、第2開閉バルブ96Aを閉じ
ることにより、油圧シリンダ85の第2オイル室88の
油がロックされ、前進推力の計測準備が整い、ウォータ
ジェット51を駆動することにより、第2油圧計測手段
96の油圧が読まれる。
【0104】また、図13の如き第1オイル室87及び
第2オイル室88を有する油圧シリンダ85によれば、
ピストン86の位置を調整をすることができる。これに
より、可動受台68の位置を任意の位置に選択すること
ができる。
【0105】図14は請求項4記載の発明の第2実施例
に係わるウォータジェットの推力計測装置を示し、図示
しないウォータジェット船に搭載されるべきウォータジ
ェット51の前進推力を陸上にて所要の試験設備で計測
するものであり、ウォータジェット51以外の部品は、
試験設備として使用される。
【0106】請求項4記載の発明の第2実施例に係わる
ウォータジェットの推力計測装置は、圧縮力受部材及び
圧縮力計測手段として、ストレンゲージ型圧力センサを
用いたものである。
【0107】図14において、可動受台68は、基台6
7上に移動自在に設けられている。可動受台68の移動
台70の一端にはプッシュロッド97Aが設けられてい
る。ストレンゲージ型圧力センサ97B(圧縮力受部材
及び圧縮力計測手段)が基台67上に装着されている。
上記プッシュロッド97Aの先端はストレンゲージ型圧
力センサ97Bからなる圧縮力受部材に当接自在となっ
ている。ストレンゲージ型圧力センサ97Bには演算装
置97Cが接続されている。
【0108】そして、ウォータジェット51が駆動する
と、ウォータジェット51の推力はストレンゲージ型圧
力センサ97Bで受けられ、ストレンゲージ型圧力セン
サ97Bに圧縮応力が作用する。この圧縮応力はストレ
ンゲージ型圧力センサ97Bで圧縮歪として計測され
る。演算装置97Cにおいて、この計測された圧縮歪ε
にヤング率Eを乗算し、ストレンゲージ型圧力センサ9
7Bで使用される圧縮部材の圧縮応力Fが求められる。
この圧縮応力Fに圧縮部材の断面積を乗算することによ
り、ウォータジェット51の推力が求められる。
【0109】以上の如き構成によれば、請求項4記載の
発明の第1実施例に係わるウォータジェットの推力計測
装置と同様の効果を奏し、実船に搭載されないウォータ
ジェット51の推力を、陸上で精度良く簡単に計測する
ことができる。
【0110】なお、本実施例においては、圧縮力受部材
としてストレンゲージ型圧力センサを使用しているが、
このストレンゲージ型圧力センサに代えて圧縮力受部材
として油圧センサを使用することもできる。
【0111】図15は請求項5記載の発明の実施例に係
わるウォータジェットの推力計測装置を示し、図示しな
いウォータジェット船に搭載されるべきウォータジェッ
トの前進推力を陸上にて所要の試験設備で計測するもの
であり、ウォータジェット以外の部品は、試験設備とし
て使用される。
【0112】請求項5記載の発明の実施例に係わるウォ
ータジェットの推力計測装置は、請求項4記載の発明の
第2実施例に係わるウォータジェットの推力計測装置と
同様の構成であるが、圧縮力受部材,圧縮力計測手段に
代えて引張力受部材,引張力計測手段を用いたものであ
る。
【0113】図15において、可動受台68は、基台6
7上に移動自在に設けられている。基台67上のブラケ
ット67Cには引張力受部材としてロッド98Aの一端
がピン結合され、ロッド98Aの他端は可動受台68の
移動台70にピン結合されている。
【0114】ロッド98Aの表面上には引張用歪ゲージ
98Bからなる引張力受部材が貼着され、この引張用歪
ゲージには演算装置98Cが接続されている。ウォータ
ジェット51が駆動すると、ウォータジェット51の推
力はロッド98Aで受けられ、ロッド98Aに引張応力
が作用する。この引張応力は引張用歪ゲージ98Bで引
張歪として計測される。演算装置98Cにおいて、この
計測された引張歪εにヤング率Eを乗算し、ロッド98
Aの引張応力Fが求められる。この引張応力Fにロッド
98Aの断面積を乗算することにより、ウォータジェッ
ト51の推力が求められる。
【0115】以上の如き構成によれば、請求項4記載の
発明の第2実施例に係わるウォータジェットの推力計測
装置による効果と同様の効果を生じ、実船に搭載されな
いウォータジェット51の推力を、陸上で精度良く簡単
に計測することができる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、圧縮力受部材でウォータジェットの推力を
受け、この推力を圧縮力計測手段で計測することができ
るので、前進中または後進中のウォータジェット船のウ
ォータジェットの推力を、精度良く簡単に計測すること
ができる効果を奏する。
【0117】請求項2記載の発明によれば、引張力受部
材でウォータジェット船の推力を受け、この推力を引張
力計測手段で計測することができるので、前進中または
後進中のウォータジェット船のウォータジェットの推力
を、精度良く簡単に計測することができる効果を奏す
る。
【0118】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、船体側フランジと環状フラ
ンジは位置決めピンを介して連結されているので、位置
決めピンによりウォータジェットの後進推力を船尾外板
に伝達することができる。
【0119】請求項4記載の発明によれば、ウォータジ
ェットを駆動させた時に、可動受台は基台上に移動自在
になっているので、ウォータジェットの推力を可動受台
を介して圧縮力受部材に伝達され、または圧縮力受部材
に伝達され、ウォータジェットの移動を圧縮力受部材で
受けることができる。従って、圧縮力受部材の変化を圧
縮力計測手段で計測することにより、実船に搭載されな
いウォータジェットの推力を、陸上で精度良く簡単に計
測することができる。
【0120】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様な効果を奏する。即ち、引張力受部材で
ウォータジェットの推力を受け、この推力を引張力計測
手段で計測することができるので、実船に搭載されない
ウォータジェットの推力を、精度良く簡単に計測するこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,3記載の発明の実施例の一例を
示すウォータジェットの推力計測装置の一部断面図であ
る。
【図2】同ウォータジェットの周辺を示す一部断面図で
ある。
【図3】同ウォータジェットを搭載したウォータジェッ
ト船の前進及び後進推力の非計測状態を示す作用状態説
明図である。
【図4】同ウォータジェットを搭載したウォータジェッ
ト船の前進及び後進推力の計測状態を示す作用状態説明
図である。
【図5】請求項1,2記載の発明の実施例の一例を示す
ウォータジェットの推力計測装置の一部断面図である。
【図6】請求項4記載の発明の第1実施例に係わるウォ
ータジェットの推力計測装置を示す側面図である。
【図7】図6のウォータジェットの推力計測装置の平面
図である。
【図8】ウォータジェットの推力計測装置の要部拡大図
である。
【図9】図8の第1伸縮継手の拡大断面説明図である。
【図10】図8の第2伸縮継手の拡大断面説明図であ
る。
【図11】図8の駆動伸縮継手を示す縦断面図である。
【図12】第1伸縮継手,第2伸縮継手の変形例を示す
縦断面図である。
【図13】請求項4記載の発明の第1実施例に係わるウ
ォータジェットの推力計測装置の油圧回路の他の油圧回
路を示す油圧系統図である。
【図14】請求項4記載の発明の第2実施例に係わるウ
ォータジェットの推力計測装置を示す側面図である。
【図15】請求項5記載の発明の実施例に係わるウォー
タジェットの推力計測装置を示す側面図である。
【図16】従来におけるウォータジェット船の側面説明
図である。
【図17】同ウォータジェット船のウォータジェットを
示す断面図である。
【図18】従来における陸上でのウォータジェットの推
力計測装置の説明図である。
【符号の説明】
1 ウォータジェット 2 インペラーハウジング 6 環状フランジ 12 開口部 15 周辺部 15A 取付面 16 船体側フランジ 18 環状凹部 24 油圧シリンダ(圧縮力受部材) 45 棒部材(圧縮力受部材及び引張受部材) 47 歪ゲージ(圧縮力計測手段及び引張力計測手段) 52 ポンプハウジング 55 導入管 57 導出管 67 基台 68 可動受台 73 油圧シリンダ(圧縮力受部材) 97B ストレンゲージ型圧力センサ(圧縮力受部材及
び圧縮力計測手段) 98A ロッド(引張力受部材) 98B 引張用歪ゲージ(引張力計測手段) S1 圧縮力計測手段 S2 圧縮力計測手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータジェット船の船尾外板に形成さ
    れた開口部と、 この開口部を貫通するとともに水流を取り込んでポンプ
    により水流を加速して放出する時の反力によってウォー
    タジェット船の船体に推力を与えるウォータジェットの
    インペラーハウジングと、 開口部の周辺部の取付面との間で環状凹部を形成するよ
    うに開口部の周辺部の取付面に一体に設けられた船体側
    フランジと、 ウォータジェットのインペラーハウジングの外方に突出
    して環状凹部内に設けられ、船体側フランジまたは開口
    部の周辺部取付面に推力を伝達する環状フランジと、 一端が船尾外板等の船体構造部に取り付けられ、他端が
    インペラーハウジングに連結された複数の圧縮力受部材
    と、 圧縮力受部材に設けられた圧縮力計測手段とを備えてい
    ることを特徴とするウォータジェットの推力計測装置。
  2. 【請求項2】 ウォータジェット船の船尾外板に形成さ
    れた開口部と、 この開口部を貫通するとともに水流を取り込んでポンプ
    により水流を加速して放出する時の反力によってウォー
    タジェット船の船体に推力を与えるウォータジェットの
    インペラーハウジングと、 開口部の周辺部の取付面との間で環状凹部を形成するよ
    うに開口部の周辺部の取付面に一体に設けられた船体側
    フランジと、 ウォータジェットのインペラーハウジングの外方に突出
    して環状凹部内に設けられ、船体側フランジまたは開口
    部の周辺部取付面に推力を伝達する環状フランジと、 一端が船尾外板等の船体構造部に取り付けられ、他端が
    インペラーハウジングに連結された複数の引張力受部材
    と、 引張力受部材に設けられた引張力計測手段とを備えてい
    ることを特徴とするウォータジェットの推力計測装置。
  3. 【請求項3】 船体側フランジと環状フランジは位置決
    めピンを介して連結されていることを特徴とする請求項
    1または2記載のウォータジェットの推力計測装置。
  4. 【請求項4】 基台と、 水流を取り込んで水流を加速して放出する時の反力によ
    って推力を発生させるウォータジェットのポンプハウジ
    ングと、 基台に設けられ、ウォータジェットを駆動する回転手段
    と、 ウォータジェットと回転手段の間に介装された駆動伸縮
    継手と、 ウォータジェットのポンプハウジングが仮固定されると
    ともに基台上に移動自在に設けられた可動受台と、 基台に設けられ、ウォータジェットのポンプハウジング
    の上流側に配置された導入管と、 導入管の端部とポンプハウジングの間を該ポンプハウジ
    ングが可動になるように且つ水密に連結する第1伸縮継
    手と、 基台に設けられ、ウォータジェットのポンプハウジング
    の下流側に配置された導出管と、 導出管の端部とポンプハウジングの間を該ポンプハウジ
    ングが可動になるように且つ水密に連結する第2伸縮継
    手と、 一端が基台に固定され、他端がポンプハンジングまたは
    可動受台に連結された1以上の圧縮力受部材と、 圧縮力受部材に設けられた圧縮力計測手段とを備えてい
    ることを特徴とするウォータジェットの推力計測装置。
  5. 【請求項5】 基台と、 水流を取り込んで水流を加速して放出する時の反力によ
    って推力を発生させるウォータジェットのポンプハウジ
    ングと、 基台に設けられ、ウォータジェットを駆動する回転手段
    と、 ウォータジェットと回転手段の間に介装された駆動伸縮
    継手と、 ウォータジェットのポンプハウジングが仮固定されると
    ともに基台上に移動自在に設けられた可動受台と、 基台に設けられ、ウォータジェットのポンプハウジング
    の上流側に配置された導入管と、 導入管の端部とポンプハウジングの間を該ポンプハウジ
    ングが可動になるように且つ水密に連結する第1伸縮継
    手と、 基台に設けられ、ウォータジェットのポンプハウジング
    の下流側に配置された導出管と、 導出管の端部とポンプハウジングの間を該ポンプハウジ
    ングが可動になるように且つ水密に連結する第2伸縮継
    手と、 一端が基台に固定され、他端がポンプハンジングまたは
    可動受台に連結された1以上の引張力受部材と、 引張力受部材に設けられた引張力計測手段とを備えてい
    ることを特徴とするウォータジェットの推力計測装置。
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JP5004491B2 (ja) * 2006-03-31 2012-08-22 三井造船株式会社 ウォータージェット推進装置のフランジの加工方法
JP5032906B2 (ja) * 2007-07-24 2012-09-26 三井造船株式会社 船体にウォータジェット推進装置を取付ける方法

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