JP2720725B2 - クリープ試験方法 - Google Patents

クリープ試験方法

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JP2720725B2
JP2720725B2 JP4242315A JP24231592A JP2720725B2 JP 2720725 B2 JP2720725 B2 JP 2720725B2 JP 4242315 A JP4242315 A JP 4242315A JP 24231592 A JP24231592 A JP 24231592A JP 2720725 B2 JP2720725 B2 JP 2720725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常速度と超極低速度
で試験片を負荷してクリープ試験を行うクリープ試験方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一対のねじ棹でクロスヘッドを昇降さ
せ、クロスヘッドとテーブルとの間で試験片を負荷する
引張あるいは圧縮材料試験機では、ねじ棹の回転速度を
調節して負荷速度を制御する。従来から知られているこ
の種の材料試験機の最低制御速度は5×10-5mm/m
in程度である。この最低制御速度は、ねじ棹駆動源で
ある電動機とこの電動機の回転出力を減速してねじ棹に
伝達する減速機の性能によって主に決定される。
【0003】材料の評価試験としてクリープ試験が従来
から行なわれているが、一定の重錐を長期間にわたり試
験片に負荷し続けて試験片の伸びを測定する試験方法で
あり、試験終了までに1月〜数年かかることもある。そ
こで、試験期間を短縮することを目的として、上述した
引張り材料試験機を用いてクリープ試験と等価の試験を
行なうことがある。この場合、試験片の比例限度近傍の
負荷状態までは通常速度(たとえば1mm/min程
度)で試験片を負荷し、比例限度近傍からは上述した最
低制御速度である5×10-5mm/min程度の極低速
度で試験片を負荷する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クリープ試験機による
負荷速度は5×10-5〜5×10-8mm/min程度と
いわれているが、従来のねじ棹式材料試験機で5×10
-5mm/min未満の速度制御は困難であり、材料によ
っては、このような疑似的なクリープ試験で採取したデ
ータでは真のクリープ試験で得たデータと等価に評価で
きないおそれもあった。
【0005】本発明の目的は、従来の最低制御負荷速度
といわれている5×10-5mm/minよりも遅い速度
制御を可能にして信頼性あるデータを採取するようにし
たクリープ試験方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクリープ試
験方法は、互いに離接する離接部材間で負荷機構により
試験片を負荷し、この試験片に対してクリープ試験を行
うクリープ試験方法に適用され、試験片の比例限度近傍
まで試験片を負荷し、その後、少なくとも一方の離接部
材と試験片との間に設けられ、熱変形して試験片を負荷
する熱変形部材に温度変化を与えることにより、熱変形
部材を熱変形させて試験片の比例限度まで負荷すること
により上記目的を達成する。
【0007】
【作用】本発明のクリープ試験方法によれば、まず試験
片が比例限度近傍まで負荷され、その後熱変形部材に温
度変化を付与して熱変形部材を熱変形させ、試験片を負
荷する。熱変形部材の熱変形量は小さいから、負荷機構
による最低制御速度よりも遅い負荷速度によりクリープ
試験を行うことができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明によるクリープ試験方法を実施
するための材料試験機の一実施例を示している。図1に
おいて、符号10は試験機本体を示している。試験機本
体10は、基台11と、基台11上に固定された固定テ
ーブル12と、基台11上に固定テーブル12を貫通し
て各々回転可能に立設された一対のねじ棹13と、ねじ
棹13の上端を支持するクロスヨーク14と、一対のね
じ棹13に各々に螺合する送りナット15が装着され、
固定テーブル12と相対向するクロスヘッド16とを有
している。
【0009】ねじ棹13は、基台11内に配置された電
動機17と不図示の減速装置を介して駆動連結され、電
動機17により正逆回転駆動される。クロスヘッド16
の下底面部にはロードセル18のアウタケース19が固
定装着されており、ロードセル18の受感ロッド20に
は上部つかみ具21が下向きに固定連結されている。固
定テーブル12上には熱変形ボックス22がその下部フ
ランジ部23にてボルト24により固定されている。
【0010】熱変形ボックス22は、適当な熱膨張係数
を有する金属等の材料により中空箱体に構成され、温度
変化により固有の熱膨張係数をもって熱変形し、この熱
変形ボックス22の上部には下部つかみ具25が上向き
に固定連結されている。熱変形ボックス22にはボック
ス内部空間27に連通する温風供給ポート28と冷風供
給ポート29と排気ポート30とが形成されている。
【0011】温風供給ポート28は、空気通路31、制
御弁32、空気通路33を介して温風供給装置34と連
通接続され、温風供給装置34より温風を供給される。
温風供給装置34は、ブロワ35、ヒータ36を含み、
所定温度の温風を発生する。冷風供給ポート29は、空
気通路37、制御弁38、空気通路39を介して冷風供
給装置40と連通接続され、冷風供給装置40より冷風
を供給される。冷風供給装置40は、ブロワ41、熱交
換機42を備えた冷凍機43を含み、所定温度の冷風を
発生する。制御弁32と38は、共に電磁式の開閉弁あ
るいは流量制御弁により構成され、制御装置44により
各々個別に弁動作が制御される。
【0012】熱変形ボックス22の温度変化速度に対す
る負荷軸方向の線熱変形速度は試験の前に予め精度よく
実測して、図2に示すような温度変化速度と線熱変形速
度のグラフをマップとして後述する制御装置44内のマ
イクロコンピュータに記憶しておく。この温度変化速度
に対する上下方向の線熱変形速度特性は、熱変形ボック
ス22を構成する材料、形状、大きさ等により適宜に設
定され、たとえば1℃/minの温度変化速度に対して
上下方向の線熱変形速度がたとえば5×10-5〜5×1
-8mm/min程度になるように設定することは、金
属等の熱膨張係数からして容易に可能である。
【0013】制御装置44は、マイクロコンピュータを
主体とするもので、熱変形ボックス22のボックス内部
空間27内に設けられた温度センサ45より熱変形ボッ
クス温度を表わす温度信号として入力し、この温度信号
によるフィードバック制御により、熱変形ボックス22
の温度が目標値になるように、例えば熱変形ボックス2
2の温度が1℃/minの温度変化速度をもって変化す
るよう、制御弁32と38の弁動作の操作量を決定し、
その操作指令を制御弁32と38の各々に出力する。
【0014】このような材料試験機を用いて疑似クリー
プ試験を行う場合は、図示されている如く、試験片Pの
両端を各々上部つかみ具21と下部つかみ具25に把持
し、まず、電動機17によりネジ棹13を回転駆動させ
てクロスヘッド16をテーブル12より離れる方向へ上
昇させる。このクロスヘッド16の上昇により試験片P
が引張負荷される。試験当初の負荷速度はたとえば1m
m/min程度の通常の低速度に設定される。試験片P
の引張負荷の増加により負荷状態が試験片Pの比例限度
近くになると、電動機17によるねじ棹13の回転駆動
を停止してクロスヘッド16をその位置に停止させ、後
述するような熱変形ボックス22の熱変形による試験片
の負荷を開始する。各種の材料ごとに比例限度を予め記
憶しておき、マイクロコンピュータが自動的に比例限度
を判定して電動機17を停止したり、試験結果を操作者
が記録計で監視して比例限度を判定し、操作者が手動で
電動機を停止してもよい。
【0015】クロスヘッド16を停止させた後、制御弁
38を開弁して冷風供給装置40が発生する冷風を冷風
供給ポート29より熱変形ボックス22のボックス内部
空間27内に供給し、熱変形ボックス22の温度を低下
させて熱変形ボックス22を収縮させる。本実施例にお
いては、所望の負荷速度を制御装置44に事前に入力す
ることにより、図2のグラフからマイクロコンピュータ
が温度変化速度を自動的に決定する。制御装置44は、
温度センサ45から入力される熱変形ボックス22の温
度の時間変化を、内部の時計回路で計時される単位時間
を用いて常時監視し、例えば熱変形ボックス22の温度
が1℃/minの温度変化速度をもって低下するよう、
制御弁38の弁動作を制御する。
【0016】熱変形ボックス22の温度が低下し過ぎる
時には、制御弁38が閉じられたりその開度が低減され
る。場合によっては制御弁32の開弁が行われて温風供
給装置34から温風がボックス内部空間27内に供給さ
れ、熱変形ボックス22の温度低下速度が1℃/min
に保たれる。
【0017】このように熱変形ボックス22がたとえば
1℃/minの温度低下速度にて温度低下することによ
り、熱変形ボックス22は定速度にて熱収縮変形し、こ
の熱収縮変形により下部つかみ具25が停止状態にある
クロスヘッド16に対して下方へたとえば5×10-5
5×10-8mm/min程度の超極低速度にて移動する
から、試験片Pには5×10-5〜5×10-8mm/mi
n程度の超極低速度にて変化する引張負荷が働き、信頼
性のある疑似クリープ試験が実施される。また、比例限
度近傍までは比較的早い負荷速度で試験片を負荷できる
から、疑似クリープ試験をクリープ試験に要する試験期
間よりも短くできる。
【0018】なお、図2のグラフから所望の線熱変形速
度に基づいて操作者が温度変化速度を決定して制御装置
44に入力してもよい。また、ねじ棹などの温度による
膨張による測定誤差を低減する目的で恒温室に材料試験
機を設置するのが望ましい。さらに、上記負荷速度5×
10-5〜5×10-8mm/minは一例であり、熱変形
部材を適宜設計することでこの範囲外の超極負荷速度を
発揮する材料試験機を構成することも可能である。した
がって、本発明はこのような速度範囲外の負荷速度を発
揮する材料試験機も当然に含まれる。
【0019】以上の実施例の構成において、クロスヘッ
ド16とテーブル12が離接部材であり、ねじ棹13と
電動機17をも含めて負荷機構を構成する。
【0020】本発明を実施する際には次のような変形が
可能である。 (1)熱変形ボックス22の温度変化を無くし、熱変形
ボックス22の温度を一定に保つことにより、試験片P
の引張負荷を微妙な値に保持することもできる。 (2)ねじ棹式以外の各種負荷機構を採用してもよい。
たとえば、復動式油圧シリンダとクロスヘッドとの間で
試験片を負荷したり、油圧ラムで昇降するテーブルとク
ロスヘッドとの間で試験片を負荷するようにしてもよ
い。 (3)熱変形ボックス22の温度変化は、空気を媒体と
せずに、熱変形ボックス22と直接に熱交換関係にある
冷却、冷凍装置、加熱装置により直接に与えてもよい。 (4)上述の実施例においては、温風供給装置34が発
生する温風と冷風供給装置40が発生する冷風とを熱変
形ボックス22のボックス内部空間27に個別に各々選
択的に供給することにより、熱変形ボックス22に温度
変化が生じるように構成したが、温風供給装置34が発
生する温風と冷風供給装置40が発生する冷風とが所定
比率にて混合されることにより温度を定量的に制御され
た空気を熱変形ボックス22のボックス内部空間27に
供給するようにしてもよい。 (5)熱変形ボックスをクロスヘッド側に設けてもよ
い。 (6)熱変形ボックス22のような中空部材でなく、熱
変形部材をたとえば中実丸棒で構成し、その外周を加熱
したり冷却して中実丸棒を熱収縮させるようにしてもよ
い。 (7)形状記憶合金を用いて熱変形部材を構成してもよ
い。 (8)2つの熱変形部材を用いて試験片を負荷するよう
に構成してもよい。 (9)以上では、熱変形部材を冷却することで試験片を
引張り、加熱することで試験片を圧縮するようにした
が、熱変形部材を冷却することで試験片を圧縮し、加熱
することで試験片を圧縮するように構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るクリープ試験方法によれば、熱変形ボックス等による
熱変形部材の熱変形に応じて試験片が負荷されるから、
熱変形部材の温度変化制御により、たとえば疑似クリー
プ試験にて必要な5×10-5〜5×10-8mm/min
程度の超極低速度で試験片を負荷できる。しかも、負荷
機構により通常速度で試験片を負荷することができ、か
つ熱変形部材により極低速度で試験片を負荷することが
できるから、超極低速度が不要な領域では通常の速度で
試験片を負荷することが可能となり、信頼性ある疑似ク
リープ試験の試験期間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリープ試験方法を実施するため
の材料試験機の一実施例を示す概略構成図。
【図2】本発明によるクリープ試験方法を実施するため
の材料試験機に用いられる熱変形ボックスの温度変化速
度に対する線熱変形速度特性例を示すグラフ。
【符号の説明】
10 試験機本体 11 基台 12 固定テーブル 13 ねじ棹 16 クロスヘッド 17 電動機 18 ロードセル 22 熱変形ボックス 32 制御弁 34 温風供給装置 38 制御弁 40 冷風供給装置 44 制御装置 45 温度センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離接する離接部材間で負荷機構に
    より試験片を負荷し、該試験片に対してクリープ試験を
    行うクリープ試験方法において、 前記試験片の比例限度近傍まで該試験片を負荷し、 その後、少なくとも一方の離接部材と試験片との間に設
    けられ、熱変形して前記試験片を負荷する熱変形部材に
    温度変化を与えることにより、該熱変形部材を熱変形さ
    せて前記試験片の比例限度まで該試験片を負荷すること
    を特徴とするクリープ試験方法。
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JPS58189454A (ja) * 1983-04-20 1983-11-05 タキロン株式会社 床材の帯電防止方法
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