JP2720211B2 - 体外循環回路用ドリップチャンバー - Google Patents

体外循環回路用ドリップチャンバー

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JP2720211B2
JP2720211B2 JP1228928A JP22892889A JP2720211B2 JP 2720211 B2 JP2720211 B2 JP 2720211B2 JP 1228928 A JP1228928 A JP 1228928A JP 22892889 A JP22892889 A JP 22892889A JP 2720211 B2 JP2720211 B2 JP 2720211B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、体外循環回路の途中に装着して使用される
ドリップチャンバーの改良であって、特にフィルターを
補強して、血液の損失、血液の滞溜を抑制することので
きるドリップチャンバーに関するものである。
[従来の技術及び従来技術の課題] 現在使用されている体外循環用血液回路のドリップチ
ャンバー内に配置されるろ過網は、その構成部分である
フィラメントが、細かい糸を撚ってなったナイロン、ポ
リエステルとの混紡からなるマルチフィラメントと呼ば
れるタイプと1本の糸でなったモノフィラメントと呼ば
れるタイプとが有り、マルチフィラメントでは縦横それ
ぞれ同材質または異材質の細かい撚糸により、モノフィ
ラメントでは同材質により構成されている。
この為、ポリプロピレンやポリエステルのフィラメン
トで構成されているろ過網の場合は、それ自体にコシが
あり弾力はあるが、その材質自体の特性から気泡が付着
しやすく、この気泡が血液に影響を与えるという問題が
あった。
また、ポリアミドのフィラメントで構成されているろ
過網の場合は、気泡の付着は少ないが、コシが弱く加工
中の温・湿度及び外力の影響を受け、網目が変形し、ろ
過網全体にシワを生じたり潰れてしまったりして、ろ過
網としての機能を果たせなくなっていた。
また、ろ過網は、網目1枚で仕上がっている場合と数
枚を溶着して仕上がっている場合とがあり、血液による
ろ過網の変形を防ぐ為に網目の縁部や内側に補強部材を
取り付けている。この補強部材は血液を阻害したり、気
泡を補足してそのろ過面積を狭めたり、また補強部材の
影響で、網目や補強部材の周辺から下流にかけて血液の
滞溜が発生し問題になっていた。そこで以上の課題を解
決するために本発明は鋭意検討を重ねた結果、次の発明
に到達した。
[課題を解決するための手段] 第1の発明として、 体外循環回路の途中に装着されるドリップチャンバー
1であって、 体液流入口4及び体液流出口5を装着した本体3内
に、次の構成要素からなるフィルター2を配置した体外
循環回路用ドリップチャンバー1を提供するものであ
る。
a.フィルター2を構成する縦糸6が、ポリプロピレン又
はポリエステルであること。
b.フィルター2を構成する横糸7が、ポリアミドである
こと。
第2の発明として、 体外循環回路の途中に装着されるドリップチャンバー
であって、 体液流入口及び体液流出口を装着した本体内に、次の
構成要素からなるフィルター12を配置した体外循環回路
用ドリップチャンバーを提供するものである。
a.フィルター12が2枚の網目13、14から構成されている
こと。
b.前記網目13、14はお互いに異なる方向に形成されてい
ること。
第3の発明として 第2の発明に記載した体外回路用ドリップチャンバー
であって、フィルター22の網目23、24がお互いに異なる
材質で形成されている体外循環回路用ドリップチャンバ
ーを提供するものである。
[作用] 第1の発明においては、フィルター2自体にコシがで
き、加工中の温度が湿度による影響を受けることなく、
さらに体外循環中における血流によって潰れやシワが発
生することがない。
第2及び第3の発明については、フィルター12、22の
少なくとも一方の網目13、23が構造及び材質的に補強要
素を持っているので、フィルター12、22が全体的に、血
流を阻害することなく、血流による変形等が発生するこ
とがない。
[実施例1] 第1図は本発明のドリップチャンバー1の概略図で、
第2図はドリップチャンバー1のフィルター2の拡大図
を示す。
ドリップチャンバー1は、例えば硬質塩化ビニル等の
硬質プラスチックからなる本体3と、該本体3内に配置
されるフィルター2と前記本体3の上部及び下部に使用
目的に応じて取り付け位置を選択して装着される体液流
入口4及び体液流出口5が形成されている。
フィルター2は、第2図のように縦糸6と横糸7を交
互に編み上げ、これを重ね合せて熱溶着して、帽子状に
形成したものである。
縦糸6は、ポリプロピレン、ポリエステル等のコシが
あり、加工中の温度や湿度に影響されず、外力を受けて
も変形しにくい材質より構成されている。
横糸7は、例えば、ポリアミド等の、気泡の付着が少
ない材質その他親水性のある材質より構成されている。
このようにフィルター2を形成することによりコシの
ある縦糸6により、横糸7を支えることが可能となり、
フィルター2を帽子状に、加工する際に、フィルター2
自身は温度や湿度により変形することなく画一的にフィ
ルター2を得ることができ、さらに、体外循環中にもフ
ィルター2全体のコシを維持することができるので、フ
ィルター2の変形やシワを防止することができる。
[実施例2] 第3図は、ドリップチャンバー1の本体3内に配置さ
れるフィルター12の概略図である。
フィルター12は、2枚の網目13、14を溶着して帽子状
に形成したものである。
第1の網目13及び第2の網目14は、それぞれ、単一の
材質からなる糸を編み上げて、網目の方向が同一となる
ように形成し、一方の網目を補強するために、他方の網
目の方向を示す延長線a,bが交わる角度θが、45゜±10
゜、好ましくは45゜となるように配置したものである。
(第4図参照) このようにフィルター12を形成することにより、血液
が上から下に流れる場合、補強する側の網目13の各単糸
13a,13bにより、血流による圧力が分散して吸収される
ことになるため、網目13は変形することなくひいては網
目14の血流による変形をも抑制して補強することができ
る。
[実施例3] 第5図は、ドリップチャンバー1の本体3内に配置さ
れるフィルター22の概略図である。フィルター22は、お
互いに材質の異なる2枚の網目23、24を溶着して帽子状
に形成したものである。
第1の網目23は、ポリプロピレン、ポリエステル等の
コシがあり、加工中の温度や湿度に影響されず、外力を
受けても変形しにくい材質より構成されている。第2の
網目24は、ポリアミド等の気泡の付着が少ない材質より
構成されている。
第1の網目23は、コシの強い材質より形成されている
ため網目24の血流による変形を抑制して補強することが
できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明のドリップチャンバーにお
いては、フィルター2、12、22は、前述した所定の構造
や材質により補強されているので、血液の滞溜や血液の
損失が生じるおそれがなく、効率の良い体外循環が実施
できる等の効果を発揮する優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図はドリップチャンバーの概略図、第2図はドリッ
プチャンバー内に装着されるフィルターの概略図、第3
図は第2図のフィルター部分拡大図、第4図及び第5図
は、フルターその他の実施例を示す概略図である。 図中、1はドリップチャンバー、2,12,22はフィルタ
ー、6は縦糸、7は横糸、13,23は第1の網目、14,24は
第2の網目を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体外循環回路の途中に装着されるドリップ
    チャンバーであって、 体液流入口及び体液流出口を装着した本体内に、次の構
    成要素からなるフィルターを配置したことを特徴とする
    体外循環回路用ドリップチャンバー。 a.フィルターを構成する縦糸が、ポリプロピレン又はポ
    リエステルであること。 b.フィルターを構成する横糸が、ポリアミドであるこ
    と。
  2. 【請求項2】体外循環回路の途中に装着されるドリップ
    チャンバーであって、 体液流入口及び体液流出口を装着した本体内に、次の構
    成要素からなるフィルターを配置したことを特徴とする
    体外循環回路用ドリップチャンバー。 a.フィルターが2枚の網目から構成されていること。 b.前記網目はお互いに異なる方向に形成されているこ
    と。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載した体外回路
    用ドリップチャンバーであって、フィルターの網目がお
    互いに異なる材質で形成されていることを特徴とする体
    外循環回路用ドリップチャンバー。
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