JP2719377B2 - 9α―ヒドロキシ―17―ケトステロイドの微生物学的製法 - Google Patents
9α―ヒドロキシ―17―ケトステロイドの微生物学的製法Info
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Description
いた、9α−ヒドロキシ−17−ケトステロイド類の製造
法に関するものである。
く知られている(W.シャーニー(Charney)、H.L.ハー
ゾク(Herzog)、ステロイド類の微生物による変換)。
繁雑で高価な化学過程と置換するために、微生物による
ステロイド類の変換を用いた多くの方法が開発されてき
た。有用なステロイド中間体の安価な製造源としては、
豊富に入手できるステロール類、例えばコレステロール
及びシトステロールがある。微生物としては、これらの
ステロイド類を炭素源として利用できるものが選ばれて
きた。例えばオランダ特許公報NL6513718およびNL67054
50など、いくつかの特許出願においては、ステロイド核
を保存した、C−17側鎖の微生物による分散が報告され
ている。米国特許第3684657号、第3759791号又は第4345
029号で報告されているように、特異的インヒビター化
合物およびその後に、特別に開発した変異株を用いて、
治療に有用なステロイド類の合成の原料となる、アンド
ロスト−4−エン−3,17−ジオンおよびアンドロスタ−
1,4−ジエン−3,17−ジオンを高収率で製造することが
可能である。
ヒドロキシ−17−ケトステロイド類は、コルチコステロ
イド類の合成のための価値ある原料化合物であることか
ら重要である(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミ
ストリー(J.Org.Chem.)(1979年)44巻、1582頁)。
コルチコステロイド類に必要な、C−11への水酸基、及
び場合によっては、C−9へのハロゲン原子の導入は、
このタイプの化合物とは異なり、容易で、よく知られた
方法で行なわれる。
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ(J.Ame
r.Chem.Soc.)80巻(1958年)6148頁に報告された9α
−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3,17−ジオンが
ある。それは、抗アンドロゲン、及び抗エストロゲン活
性を有するが、これは主に医療的に価値のあるコルチコ
ステロイド類の合成中間体として用いられる(例えばヨ
ーロッパ特許出願EP−A−0263569参照)。
ステロイド類、特に、9α−ヒドロキシアンドロスト−
4−エン−3,17−ジオンを得るいくつかの方法が公開さ
れている。
7)又は、コリネスポラ・カシコラ(Corynespora cassi
cola)株(ヨーロッパ特許出願EP−A−0027829)を用
いて、アンドロスト−4−エン−3,17−ジオンから出発
する、9−α−ヒドロキシ基の微生物学的導入。
ウム(Mycobacterium)株でのステロイド類の発酵後の
培地中に、9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−
3,17−ジオンが存在することを報告している。米国特許
4035236によれば、収率はかなり低いが、マイコバクテ
リウム・ホルツイタム(Mycobacterium fortuitum)NRR
L B−8119は、ステロール類のC−17側鎖及び同時に9
α−ヒドロキシ基の導入を行うことができる。インキュ
ベーション中、目的産物がさらに徐々に分解することを
主因とする低収率は別にして、この方法の欠点は、この
微生物が便宜的病原(opportunistic pathogen)である
ということである。
イタム(Mycobacterium fortuitum)1510株(ZIMET1084
9)による9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−
3,17−ジオンの製造を公開している。特別な性質によ
り、よく分散させた疎水性有機ポリマーを発酵培地に加
えることにより、収率が40〜50%上昇した。
とによる、ステロール類とは異なる9α−ヒドロキシア
ンドロスト−4−エン−3,17−ジオンの製法も、日本特
許出願JP55/85397に報告されているが、収率は低い。
によると、9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−
3,17−ジオンの生産が、新しいマイコバクテリウム・ロ
セウム(Mycobacterium roseum)種の株を用いたステロ
ール発酵により効果的に行うことができる。100gのステ
ロールから28.5gの産物が得られた。
の新しい微生物を用い、5〜10個の炭素原子を含むC−
17炭素側鎖を特徴とするステロイド類を9α−ヒドロキ
シ−17−ケトステロイド類へ、特に種々のステロール類
から、9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3,17
−ジオンへ変換する発酵法を提供する。この発酵法によ
れば希望のステロイド類を選択的かつ高収率で生産でき
る。
クテリウム・スピーシーズ(Mycobacterium species)N
RRL−B−3805の培養物から新しいマイコバクテリウム
株が得られた。マイコバクテリウム・スピーシーズNRRL
−B−3805は、米国特許4345029第2欄、34〜40行から
明らかなように、マイコバクテリウム・バカエ(Mycoba
cterium vaccae)の一般的特徴を示す。マイコバクテリ
ウム・スピーシーズNRRL−B−3805は、高収率でステロ
ール類をアンドロスト−4−エン−3,17−ジオンに変換
する。
スタ−1,4−ジエン−3,17−ジオンの混合物を含む培地
中で多世代増殖させることにより選択操作にかけた。こ
の操作により最終的にマイコバクテリウム・スピーシー
ズと命名した新しい株を調製し、1986年11月24日、セン
トラル・ブリュー・ボア・シメルカルチャーズに(Cent
raal Bureau voor Schimmelcultures,P.O.Box 273,3740
AG Baarn,The Netherlands)第CBS482.86号で寄託し
た。親株マイコバクテリウム・スピーシーズNRRL−B−
3805から新しい種を区別する最も顕著な特性は、ステロ
イド類を安定に9α−ヒドロキシステロイド類に変換す
る能力である。
は、コロニーの色や形で、上述のマイコバクテリウム・
ホルツイタムNRRLB-8119と明確に区別される。それら
は、通常のAPI-20Bテスト検定法を用いたとき、生化学
的性質に関し、わずか約75%の類似性しか有していない
ようだ。さらに第1表を参照せよ。さらに、上記マイコ
バクテリウム・ホルツイタムとは対照的に、新しいマイ
コバクテリウム株は、ステロール分子の80%にも昇る、
驚くべき高い変換率を示す。さらに、通常の発酵条件
下、それは主産物である9α−ヒドロキシアンドロスト
−4−エン−3,17−ジオンをさらに分解せず、従って、
その発酵液中に蓄積していき、それを従来法により高収
率で容易に単離することができる。
め、この新しいマイコバクテリウム・スピーシーズ(My
cobacterium species)は種々の基質、特に、コレステ
ロール、α1−又はβ−シトステロール、スチグマステ
ロール、カンペステロール、エルゴステロール、コール
類、リトコール酸、11,12−デヒドロ−リトコール酸、
及びコレスト−4−エン−3−オンのような、5〜10個
の炭素原子を有するC−17側鎖をもつステロイド類を利
用することができる。得られた発酵液中、例えば3−ケ
ト−デルタ−4ステロイド類又は3−ケト−デルタ−1,
4ステロイド類のようなそのいくつかはC−17上にヒド
ロキシイソプロピル基を有する、9α−ヒドロキシ基を
欠いた少量の副産物が見い出されることがある。基質の
種類に依存して、そのような副産物には、例えば、アン
ドロスト−4−エン−3,17−ジオン、アンドロスタ−1,
4−ジエン−3,17−ジオン、9α−ヒドロキシ−20−ハ
イドロキシメチルプレグン−4−エン−3−オンなどが
ある。また、上述のC−17−置換ステロイド類の混合
物、例えば、58%β−シトステロール、5%カンペステ
ロール及び25%スチグマステロールと12%のその他の化
合物を含む、大豆由来の既知混合物なども基質に適して
いる。9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン−3,17
−ジオン製造のための好ましい基質は、ステロール、特
にβ−シトステロールであるが、リトコール酸も適して
いる。その他の種々のC−17−置換ステロイド基質も、
新しいマイコバクテリウム株を用いて、相当する9α−
ヒドロキシ−17−ケトステロイド類に変換される。
媒体は、インキュベーション中、培養物中に選択したス
テロイドを添加するか、または、接種前、栄養培地中に
それを添加しておくことにより、マイコバクテリウム・
スピーシーズCBS482.86を培養して作る。ステロイド基
質は単独で添加することもあるし、また、他のステロイ
ドと組合せて用いることもできる。基質は、懸濁物とし
てか、又は、例えばジメチルホルムアミドのような、適
用な有機溶媒中に溶かして混合物に加えることができ
る。培養培地中のステロイド濃度は0.1〜100g/l、好ま
しくは、0.5/50g/lであることが望ましい。培養物は、
同化可能な炭水化物のような炭素源及び同化可能な窒素
化合物又はタンパク質性物質のような窒素源を含む栄養
培地中で増殖される。好ましい炭素源には、グルコー
ス、赤砂糖、ショ糖、グリセリン、デンプン、特にコー
ンスターチ、ラクトース、デキストリン及び糖みつが含
まれている。好ましい窒素源には、コーンスチープ液、
イースト、固型ミルクを含む自己分解した醸造イース
ト、大豆粉、綿実粉、コーン粉、固型ミルク、カゼイン
のパンクレア消化物、魚粉、酒蒸留固型分、動物ペプト
ンリカー、肉及び骨破片及びアンモニア塩酸が含まれ
る。これら炭素源及び窒素源を組合せて使用した方が良
い。培地の滅菌前に培地成分として水道水及び未精製原
料を用いるなら、例えば亜鉛、マグネシウム、マンガ
ン、コバルト及び鉄のような微量金属を発酵培地に加え
る必要はない。
間で終了する。この方法におけるインキュベーション温
度は、20℃から35℃の温度範囲、好ましくは30℃が用い
られる。培養容器の内容物を好ましくは滅菌空気で通気
し、撹拌することにより微生物を増殖させ、そうするこ
とにより、変換プロセスの効率を高揚した。
クロマトグラフィーにより示されたら(E.メルク(Mer
k)、タルムスタット(Darmstadt))、変換した目的産
物を当分野でよく知られている手法で回収する。例え
ば、発酵液及び細胞を含む発酵(変換)反応混合物か
ら、非水溶性有機溶媒を用いて、ステロイドを抽出する
ことができる。溶媒には、メチレンクロライド(好まし
い)、クロロホルム、四塩化炭素、エチレングロライ
ド、トリクロロエチレン、ジエチルエーテル、酢酸ペン
チル、ベンゼン及びイソブチルメチルケトンが適してい
る。
どの従来法で分離し、それからそれを別々に適当な溶媒
で抽出することができる。細胞は水溶性又は非水溶性溶
媒で抽出することができる。細胞を含まない発酵液は、
次いで当分野でよく知られている方法で抽出することが
できる。
で蒸留することができる。変換した目的とするステロイ
ドを含む残査を10%クロロホルムメタノール溶液に溶か
し、つづいて、結晶が出現するまで、スチーム浴上、窒
素を通気して濃縮していくこともできる。その溶液を室
温にまで冷却し、濾過して純粋な沈殿ステロイドを取り
出す。変換された目的ステロイドは、残りの上清から溶
媒を蒸発することによってさらに得ることができる(粗
産物)。
定量的データは、高速液体クロマトグラフィーカラムを
用い、メタノールで、培養液の混合物を分離することに
よって得ることができる。
きる。
m)細胞を用いる代りに、上述のマイコバクテリウム株
の細胞から誘導される酵素調製物によっても、目的とす
る変換を行うことができる。その調製物の1つとして回
収が容易な固定化された酵素がある。同様の変換を行い
得る新規株マイコバクテリウム・スピーシーズ(Mycoba
cterium species)CBS482.86の変異株又は突然変異株も
同様に本発明に用いることができる。
本発明を制限するものとして理解すべきではない。
オン 9−OH−AD :9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン
−3,17−ジオン 9−OH−HMP :9α−ヒドロキシ−20−ヒドロキシメチル
プレグン−4−エン−3−オン 実施例1 三角フラスコ(500ml)中に、100mlの培地Aを調製す
る。
後、マイコバクテリウム・スピーシーズCBS482.86の懸
濁液を接種する。接種した培地を、280rpmのロータリー
シェーカー上、30℃で48〜72時間インキュベートする。
つづいて、この培養物10mlをコレステロール(100mg)
を補った100mlの新しい培地Aに接種する。コレステロ
ールは次のように調製した、懸濁液として、培地Aに添
加した。
で200時間、ロータリーシェーカー(280rpm)上で振盪
する。接種した混合物を280rpmのロータリーシェーカー
上、30℃で144時間インキュベートする。インキュベー
ションにつづいて、その培養物をメタノールと混合し、
濾過する。その濾液をHPLCで分析する。
ロイドに置き換えることにより、主産物として9−OH-A
Dを得ることができる。その収量を第II表に示す。
例えば実施例5の混合物のように、種々組合せて、発酵
培地に添加し、実施例1で述べたような操作を行った。
主産物は、9−OH-ADであった。
ロール溶液(2.5mlエタノール中、50mg)を用い、実施
例と同様の操作により、主産物として9−OH-ADが得ら
れた。
ステロール、カンペステロール及びスチグマステロール
(および10:5:1の比率で、総ステロール含量90%)を含
む、粗シトステロール混合物の溶液(2.5mlアセトン中5
0mg)を用い、実施例1と同様の操作により主産物とし
て9−OH-ADが得られた。収量は: 13mg 9−OH-AD 1mg AD <1mg ADD <1mg 9−OH-HMP であった。
を用い、実施例1と同様の操作により、7α,9α、12α
−トリヒドロキシアンドロスト−4−エン−3,17−ジオ
ンが主産物として得られ、またいくつかの少量の副産物
も生成していることが、薄層クロマトグラフィーで明ら
かとなった。主産物の構造は、NMR分析で確認した。
ーリトコール酸を用いると、9−α−ヒドロキシアンド
ロスト−4−,11−ジエン−3,17−ジオンが主産物とし
て得られ、またいくつかの少量の副産物も生成している
ことが、薄層クロマトグラフィーで明らかとなった。主
産物の構造は、NMR分析で確認した。
中500ml)に、マイコバテリウム・スピーシーズCBS482.
86の培養液10mlを接種した。この接種した混合物を、20
0rpmのロータリーシェーカー上、30℃で48時間インキュ
ベートした。この培養物を10lファーメンター用の接種
物として用いる。このファーメンター中の培地は、 50g イースト抽出物(ディフコ) 20g トウィーン80TM 2500ml 蒸留水 (pH6.8に調整) この培地を滅菌し(120℃、45分)、約30℃に冷却し
てから、リン酸2水素カリウム(蒸留水500ml中17g)及
び硫酸アンモニウム(蒸留水500ml中15g)の滅菌(120
℃、20分)溶液を添加した。この混合物に、例5で述べ
た粗β−シトステロール混合物の懸濁液2000gを添加し
た。ステロール懸濁液は次のように調製した。
でいる 25g 粗β−シトステロール 200g ガラスビース(直径0.5cm) 500ml 蒸留中 4g トウィーン80TM この混合物を45分間、120℃で滅菌し、ついで150rpm
のロータリーシェーカー上、室温で400時間振盪した。
接種した混合物を撹拌反応器(600rpm)中、300℃で培
養し、その間無菌空気を100l/hの流量で培地に通気し、
かつそのpHを、NH4OH(蒸留水中5%、メンブレンフィ
ルターで除菌)を用いて、自動的にpH7.0に保持した。7
2時間後、トウィーン80TM(500gを蒸留水で2500gとした
もの)の供給を、15g/hの速度で開始した。この発酵を2
16時間続け、その後、この発酵培地をメチレンクロライ
ドで抽出した。抽出物をケイソウ土で濾過し、その濾液
を乾燥するまで減圧蒸留した。残査を10%クロロホルム
メタノール溶液にとかし、それから結晶が析出するま
で、スチームバス上で窒素を通気して濃縮した。その溶
液を室温にまで冷却し、沈殿したステロール類を濾過し
て取り除いた。上清から、溶媒をエバポレートすると粗
β−OH-AD結晶が得られた。粗結晶には 37.9g 9−OH-AD 2.9g AD <0.1g ADD 0.2g 9−OH-HMP が含まれていた(HPLC検定)。
Claims (6)
- 【請求項1】5〜10個の炭素原子を含む、C−17側鎖を
少なくとも1個有する1個以上のステロイド化合物を、
好気培養条件下、栄養培地中、C−17側鎖分解微生物又
はその1個以上の酵素と反応させる作用に付し、かつ培
養液から9α−ヒドロキシ−17−ケトステロイドを回収
する工程を含む9α−ヒドロキシ−17−ケトステロイド
類の製造法であって、上記微生物がマイコバクテリウム
種(Mycobacterium species)CBS482.86、又はその突然
変異株あるいは変異株であって、それと同じ変換を行い
うるものであることを特徴とする上記製造法。 - 【請求項2】ステロイド化合物が、α1−又はβ−シト
ステロール、スチグマステロール、コレステロール、コ
レスト−4−エン−3−オン、カンペステロール、エル
ゴステロール、コール酸、リトコール酸、11,12−デヒ
ドロ−リトコール酸又はこれらの混合物から選ばれるこ
とを特徴とする、請求項(1)記載の方法。 - 【請求項3】9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン
−3,17−ジオンを、好ましくはβ−シトステロールから
製造することを特徴とする、請求項(1)もしくは
(2)記載の方法。 - 【請求項4】7α,9α,12α−トリヒドロキシアンドロ
スト−4−エン−3,17−ジオンをコール酸から製造する
ことを特徴とする、請求項(2)記載の方法。 - 【請求項5】9α−ヒドロキシアンドロスト−4−エン
−3,17−ジオンを11,12−デヒドロリトコール酸から製
造することを特徴とする、請求項(2)記載の方法。 - 【請求項6】ステロイド類を安定に9α−ヒドロキシス
テロイド類に変換する能力を有するマイコバクテリウム
・スピーシーズCBS482.86。
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