JP2719010B2 - 生物障害防止装置 - Google Patents

生物障害防止装置

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JP2719010B2
JP2719010B2 JP1279234A JP27923489A JP2719010B2 JP 2719010 B2 JP2719010 B2 JP 2719010B2 JP 1279234 A JP1279234 A JP 1279234A JP 27923489 A JP27923489 A JP 27923489A JP 2719010 B2 JP2719010 B2 JP 2719010B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、海水等が流通している水管中の生物付着
障害を防止するための装置に関するものである。
[従来の技術] 発電所や化学工場等では、多量の海水等が冷却水や加
温水として使用されているが、用水中の微生物や藻類に
起因して、水管や熱交換器にスライム等が付着し、管路
の閉そくや熱交換効率の低下をきたす。この種の生物障
害防止対策のために、比較的高濃度のオゾンや塩素や過
酸化水素水等の殺菌剤を間欠的に水管に注入する装置が
先行技術としてあり、例えば特開昭55−61983号公報に
示されている。
間欠オゾン注入による生物障害防止装置の一例とし
て、第3図によりその構成および動作を説明する。図に
おいて、(1)は間欠的にオゾンを供給する間欠オゾン
供給装置、(2)は間欠オゾン供給装置(1)からのオ
ゾンを冷却用水管(3)に注入する水エゼクタ、(4)
は水エゼクタ(2)に連絡するエゼクタ駆動用水管、
(5)はエゼクタ駆動用水管に設けられたエゼクタ駆動
用ポンプであり、(6)は電動弁である。
次に動作について説明する。タイマー等の設定によ
り、冷却用水管(3)にオゾンを注入する周期時になる
と電動弁(6)が開かれ、エゼクタ駆動用ポンプ(5)
が駆動し、エゼクタ駆動用水管(4)を経てエゼクタ駆
動水が水エゼクタ(2)に送入され、エゼクション効果
によって、間欠オゾン供給装置(1)に貯留されていた
オゾンが吸引される。吸引されたオゾンはエゼクタ駆動
水中に微細泡として分散され、そこで海水中の臭素と反
応し大部分のオゾンが次亜臭素酸や臭素酸等のオキシダ
ントとなり、冷却用水管(3)に注入される。オキシダ
ント等が溶解している海水は、冷却用水管(3)の管壁
を殺菌しながらほとんど減少することなく海域へ放流さ
れる。なお、冷却用水管壁への生物付着を防止するのに
必要なオゾン注入条件は1日1回、5分間、平均オゾン
注入濃度5ppm程度で十分である。
[発明が解決しようとする課題] このように、従来の間欠オゾン注入による生物障害防
止装置は、極少量のオゾン注入で大きな処理効果が得ら
れ、その際、次亜臭素酸や臭素酸等のオキシダントが長
時間安定であることがメリットとして働いているが、一
方、安定なために少量ながら自然海域へそのまま流出す
るので、生態系への有害性が問題となっている。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、次亜臭素酸や臭素酸等の生態系に対して有
害なオキシダントを、自然海域へ流出させることなく、
しかも経済的な生物障害防止装置を得ることを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明における生物障害防止装置は、水が流通する
水管に生物付着障害を防止する殺菌剤を間欠的に注入す
る手段、上記殺菌剤およびその反応生成物が溶解してい
る水を溜める貯溜槽、上記水管の殺菌剤注入部と自然水
域への排出部との間に設けられた弁の開閉により主に上
記殺菌剤およびその反応生成物が溶解している水を上記
貯溜槽へ導く手段、並びに上記貯溜槽に一旦溜められた
水に含まれる殺菌剤およびその反応生成物の少なくとも
一方を除去する手段を備えたものである。
[作用] この発明における貯留槽は、殺菌剤およびその反応生
成物が溶解している水のみを一旦溜め、これを除去手段
により処理し、安全にして自然水域に放流するので、殺
菌剤およびその反応生成物が溶解している水の処理を効
率的、経済的に行うことができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例について説明する。発明者ら
は、次亜臭素酸や臭素酸等のオキシダントの活性炭によ
る除去特性を種々の条件で検討し、第2図に示すような
オキシダントの除去特性図を得た。第2図(a)から、
試薬で調整した次亜臭素酸や臭素酸は活性炭により効果
的に除去されないが、海水とオゾンの反応により生成し
た次亜臭素酸や臭素酸等のオキシダントは、活性炭で極
めて効果的に除去されること、また、第2図(a)
(b)からその除去率はスペースベロシテイー(以下SV
と略す)およびオキシダント濃度に大きく依存している
ことがわかる。
この発明に係わる生物障害防止装置は、このような活
性炭のオキシダント除去特性を利用するとともに、次亜
臭素酸や臭素酸等のオキシダントを含んだ海水水量の、
全使用海水量に占める割合が極く僅か(1日1回5分間
注入の場合0.35%)である点に着目してなされたもので
ある。
以下、この発明の具体的な一実施例を図について説明
する。第1図において、(10)は殺菌剤およびその反応
生成物が溶解している水、例えばオキシダント等を含ん
だ海水を貯溜槽(13)に導入するための分岐配管、(1
1)、(12)は上記オキシダント等を含んだ海水を貯溜
槽(13)に導入するための水路切替え用の電動弁、(1
4)は貯溜槽(13)に一旦溜めたオキシダント等を含ん
だ海水を活性炭反応塔(15)に送入するための移送ポン
プである。
次に動作について説明する。オゾン等の殺菌剤が注入
されていない通常時は、電動弁(11)は開、電動弁(1
2)は閉の状態で冷却用海水は冷却用水管(3)を通っ
て自然海域に放流されている。タイマーの設定により、
冷却用水管(3)にオゾンを注入する周期時になると、
オゾン注入開始の信号により、オゾン注入点から分岐配
管までの管内容積と海水流量からあらかじめ計算される
滞留時間分遅れて電動弁(12)が開き、次いで電動弁
(12)の開の信号で電動弁(11)が閉じ、オキシダント
等を含んだ海水が分岐配管(10)を通って貯溜槽(13)
に一旦溜められる。次に、オゾン注入終了の信号により
前述した滞留時分遅れて電動弁(11)が開き、次いで電
動弁(11)の開の信号で電動弁(12)が閉じて通常時の
状態にもどる。
一方、貯溜槽(13)に一旦溜められたオキシダント等
を含んだ海水は、移送ポンプ(14)で活性炭反応塔(1
5)に送られ、ここでオキシダントは活性炭により処理
され、自然海域へ放流される。この処理は最大24時間か
けて行なう。活性炭反応塔(15)の運転条件として、平
均オゾン注入濃度が5ppmの場合では、平均オキシダント
濃度は約3ppmになることが実験的にわかっているので、
第2図からオキシダント除去率を悪くとも80%以上に維
持するためには、SVは130以下に、望ましくは除去率を1
00%にする50程度にすることが必要である。なお、殺菌
のために注入されたオゾンは貯溜槽(13)に導入される
までの間に全てオキシダントになるのが一般的である
が、もしオゾンのまま残っているものがあっても、オゾ
ンは活性炭により容易に除去できるのは周知の事であ
る。
なお、上記実施例ではオキシダント除去手段として活
性炭を用いたが、チオ硫酸ナトリウム等の還元剤を用い
ても同様の効果が得られる。
また、上記実施例では殺菌剤がオゾンである場合につ
いて説明したが、これに限るものではなく、例えば塩素
や塩素系薬剤や過酸化水素水等であってもよく、上記実
施例と同様の効果が得られるのは明かである。
さらに、上記実施例では電動弁の開閉開始信号とし
て、間欠オゾン供給装置(1)の注入開始、終了の信号
を使っているが、冷却用水管(3)内に次亜臭素酸や臭
素酸等のオキシダントを検出するセンサーを取付け、オ
キシダントの検出信号および不検出信号で水路切替え用
電動弁の開閉を行なうように制御してもよい。なお、セ
ンサーの取付け位置は、センサーの信号により水路切替
え用電動弁の開閉が完了するまでの時間分、分岐配管よ
り上流側に設置する。このようにすれば、次亜臭素酸や
臭素酸等のオキシダントを含んだ海水をより完全に分離
し、自然海域にはこれらを含まない海水だけを放流する
ことができる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、水が流通する水管
に生物付着障害を防止する殺菌剤を間欠的に注入する手
段、上記殺菌剤およびその反応生成物が溶解している水
を溜める貯溜槽、上記水管の殺菌剤注入部と自然水域へ
の排出部との間に設けられた弁の開閉により主に上記殺
菌剤およびその反応生成物が溶解している水を上記貯溜
槽へ導く手段、並びに上記貯溜槽に一旦溜められた水に
含まれる殺菌剤およびその反応生成物の少なくとも一方
を除去する手段を備えたので、主に殺菌剤およびその反
応生成物が溶解している水を効率的に除去処理でき、殺
菌剤およびその反応生成物が自然水域に放出されるのを
効率的、経済的に防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による生物障害防止装置を
示す構成図、第2図(a)(b)はそれぞれ活性炭によ
るオキシダントの除去特性を示す特性図、第3図は従来
の生物障害防止装置を示す構成図である。 図において、(1)は間欠オゾン供給装置、(2)は水
エゼクタ、(3)は冷却用水管、(4)はエゼクタ駆動
用水管、(5)はエゼクタ駆動用ポンプ、(6)、(1
1)、(12)は電動弁、(10)は分岐配管、(13)は貯
溜槽、(14)は移送ポンプ、(15)は活性炭反応塔であ
る。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 540 C02F 1/50 540A 540B 550 550C 550H 560 560Z

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水が流通する水管に生物付着障害を防止す
    る殺菌剤を間欠的に注入する手段、上記殺菌剤およびそ
    の反応生成物が溶解している水を溜める貯溜槽、上記水
    管の殺菌剤注入部と自然水域への排出部との間に設けら
    れた弁の開閉により主に上記殺菌剤およびその反応生成
    物が溶解している水を上記貯溜槽へ導く手段、並びに上
    記貯溜槽に一旦溜められた水に含まれる殺菌剤およびそ
    の反応生成物の少なくとも一方を除去する手段を備えた
    生物障害防止装置。
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