JP2718722B2 - 高調波発生装置 - Google Patents

高調波発生装置

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JP2718722B2 JP27203188A JP27203188A JP2718722B2 JP 2718722 B2 JP2718722 B2 JP 2718722B2 JP 27203188 A JP27203188 A JP 27203188A JP 27203188 A JP27203188 A JP 27203188A JP 2718722 B2 JP2718722 B2 JP 2718722B2
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訓顕 後藤
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Toshiba Corp
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、2次高調波等のレーザ光を発生する高調波
発生装置に関する。
(従来の技術) 例えば、2次高調波のレーザ光は、基本波のレーザ光
をSHG(セカンド・ハーモニック・ジェネレーション)
に供給することによって発生している。そして、この2
次高調波のレーザ光のパルス幅は、Qスイッチを備え、
このQスイッチの繰返し周波数を変えることにより変化
させている。
ところが、Qスイッチを用いて2次高調波のパルス幅
を変化させる方法では、パルス幅を数10ns〜200nsの範
囲で変化させることは出来るが、この範囲よりも短い数
ns以下でパルス幅を変化させることは不可能となってい
る。しかるに、パルスの幅の短い2次高調波は例えば化
学反応に適用するに好適であって、かかるレーザ光を得
ることが要望されている。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように2次高調波を長いパルス幅で得ることは
できるが、パルス幅を数ns以下に短くすることは不可能
であった。
そこで本発明は、高調波のパルスレーザ光のパルス幅
を短いパルス幅から長いパルス幅まで所望のパルス幅に
変化することができる高調波発生装置を提供することを
目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、パルスレーザ光をそれぞれ異なる偏光成分
に分ける偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプ
リッタで分けられた各偏光成分のうちいずれか一方の偏
光成分を遅延する遅延光学系と、この遅延光学系で遅延
された偏光成分と偏光ビームスプリッタで分けられた各
偏光成分のうち他方の偏光成分とを合成してこれら偏光
成分の重なった期間をパルス幅とする高調波のパルスレ
ーザ光に変換する高調波変換系とを備えて上記目的を達
成しようとする高調波発生装置である。
(作用) このような手段を備えたことにより、パルスレーザ光
が偏光ビームスプリッタによりそれぞれ異なる偏光成分
に分けられていずれか一方の偏光成分が遅延光学系に送
られるとともに他方の偏光成分が高調波変換系に送られ
る。しかるに、高調波変換系には遅延光学系で遅延され
た偏光成分と偏光ビームスプリッタからの遅延されない
偏光成分とが入射し、この高調波変換系はこれら偏光成
分の異なった期間をパルス幅とする高調波のパルスレー
ザ光に変換する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は高調波発生装置の構成図である。同図におい
て1は偏光ビームスプリッタであって、この偏光ビーム
スプリッタ1には波長λのパルスレーザ光Qが入射して
いる。なお、このパルスレーザ光Qは互いに直交する各
直線偏光成分p,sを有している。従って、偏光ビームス
プリッタ1はパルスレーザ光Qを各直線偏光成分p,sに
それぞれ分ける作用を行なう。この偏光ビームスプリッ
タ1で分けられた各偏光成分p,sのうち一方の偏光成
分、例えば直線偏光成分pの出力方向にはビームスプリ
ッタ2が配置されるとともに他方の偏光成分つまり直線
偏光成分sの出力方向には遅延光学系3が配置されてい
る。この遅延光学系3は偏光成分sのパルスレーザ光を
所定期間Δtだけ遅延する機能を有するものである。具
体的な構成は、ミラー4により偏光成分sのパルスレー
ザ光を反射して可変遅延系5に導き、さらにこの可変遅
延系5で所望期間だけ遅延されたパルスレーザ光をミラ
ー6で反射してビームスプリッタ2に導くようになって
いる。このビームスプリッタ2は、偏光ビームスプリッ
タ1からの偏光成分pのパルスレーザ光と遅延光学系3
からの偏光成分sのパルスレーザ光とを合成するもので
あり、この合成されたパルスレーザ光の出力方向にはSH
G(セカンド・ハーモニック・ジェネレーション)結晶
(以下,SHGと省略する)7が配置されている。このSHG7
は非線型結晶をいわゆるタイプII型の位相整合が取れる
ようにカットしたものである。ところで、このSHG7は第
2図に示すように結晶の光学軸o,eがそれぞれ各偏光成
分p,sと平行となるように配置されており、これら光学
軸o,eにそれぞれ各偏光成分p,sが入射した場合にこれら
偏光成分p,sが重なり合った期間をパルス幅とする2次
高調波のパルスレーザ光Q′に変換する作用を有するも
のである。なお、上記ビームスプリッタ2及びSHG7によ
り高調波変換系が構成されている。又、SHG7の2次高調
波パルスレーザ光の出力光路上にはプリズム8が配置さ
れている。
次に上記の如く構成された装置の作用について説明す
る。
パルスレーザ光Qが偏光ビームスプリッタ1に入射す
ると、この偏光ビームスプリッタ1はパルスレーザ光Q
を各直線偏光成分p,sに分ける。そして、これら直線偏
光成分p,sのうち直線偏光成分pはビームスプリッタ2
に送られ、又直線偏光成分sは遅延光学系3に送られ
る。ここで、遅延光学系3は直線偏光成分sのパルスレ
ーザ光を可変遅延系5に設定された遅延期間に従って期
間Δtだけ遅延してビームスプリッタ2に送る。これに
より、ビームスプリッタ2は、偏光ビームスプリッタ1
からの偏光成分pのパルスレーザ光と遅延光学系3で遅
延された偏光成分sのパルスレーザ光とを合成してSHG7
に送る。このとき、SHG7には光学軸oに対して直線偏光
成分pが平行に入射するとともに光学軸eに対して直線
偏光成分sが平行に入射する。従って、SHG7は第3図に
示すように各直線偏光成分p,sが重なり合った期間Δt o
vに2次高調波(λ/2)のパルスレーザ光Q′に変換し
て出力する。ここで、2次高調波(λ/2)のパルス幅を
Δt sh、パルスレーザ光Qのパルス幅をΔtf、遅延光学
系3での遅延期間をΔtとすると、 Δt sh<Δt ov=(2Δt−Δtf)/2 の関係が成り立つ。しかるに、この関係から遅延期間Δ
tを可変することにより2次高調波のパルス幅Δt shを
変えることができる。従って、2次高調波のパルスレー
ザ光Q′のパルス幅は各偏光成分p,sとの重なり期間に
応じて短くなる。
このように上記一実施例においては、パルスレーザ光
Qを偏光ビームスプリッタ1により各偏光成分p,sに分
けてこのうち偏光成分sを遅延光学系3に送って遅延
し、さらにこの遅延された偏光成分sと偏光成分pを合
成して重り合った期間をパルス幅とする2次高調波のパ
ルスレーザ光Q′に変換する構成としたので、パルス幅
を数nsから数100nsまでの短いパルスから長パルスまで
のパルスレーザ光Q′を連続的に可変して得ることがで
きる。例えば、基本波のパルスレーザ光Qとしてパルス
幅130nsのYAGレーザ(波長1.06μm)を使用するととも
にSHG7としてKTPを用い、かつ遅延光学系3で25nsの遅
延を行なったところ上記式 Δt sh<118ns を満足するパルス幅90nsの2次高調波(波長0.53μm)
が得られる。
なお、本発明は上記一実施例に限定されるものでなく
その主旨を逸脱しない範囲で変形してもよい。例えば、
上記一実施例では2次高調波の発生について説明した
が、3次以上の高調波の発生にも適用できる。
[発明の効果] 以上詳記したように本発明によれば、高調波のパルス
レーザ光のパルス幅を短いパルス幅から長いパルス幅ま
で所望のパルス幅に変化することができる高調波発生装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる高調波発生装置の一実施例を示
す構成図、第2図は同装置におけるSHGの作用を示す
図、第3図は同装置の2次高調波発生作用を説明するた
めの図である。 1……偏光ビームスプリッタ、2……ビームスプリッ
タ、3……遅延光学系、4,6……ミラー、5……可変遅
延系、7……SHG。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルスレーザ光をそれぞれ異なる偏光成分
    に分ける偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプ
    リッタで分けられた各偏光成分のうちいずれか一方の偏
    光成分を遅延する遅延光学系と、この遅延光学系で遅延
    された偏光成分と前記偏光ビームスプリッタで分けられ
    た各偏光成分のうち他方の偏光成分とを合成してこれら
    偏光成分の重なった期間をパルス幅とする高調波のパル
    スレーザ光に変換する高調波変換系とを具備したことを
    特徴とする高調波発生装置。
JP27203188A 1988-10-28 1988-10-28 高調波発生装置 Expired - Lifetime JP2718722B2 (ja)

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JP5358060B2 (ja) * 2007-02-20 2013-12-04 ギガフォトン株式会社 極端紫外光源装置
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