JP2714834B2 - 接着剤組成物及び接着性フィルム - Google Patents
接着剤組成物及び接着性フィルムInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、接着剤組成物、特に紫外線透過率の高い合
成樹脂フィルムで構成される接着性フィルムに長期間に
亘って安定した接着状態の維持を可能にする接着剤組成
物、及び該接着剤組成物を適用して好適な超耐候性を有
する接着性フィルムに関する。
成樹脂フィルムで構成される接着性フィルムに長期間に
亘って安定した接着状態の維持を可能にする接着剤組成
物、及び該接着剤組成物を適用して好適な超耐候性を有
する接着性フィルムに関する。
接着性フィルムは、装蝕や表面保護等を目的として、
被貼着体の表面に貼着して用いられるものであり、一般
に透明、有色等の合成樹脂のフィルムの一面に接着剤層
又は粘着剤層(以下、両者を単に「接着剤層」ともい
う)を積層した構成からなるものである。通常、上記接
着剤層を介して剥離紙に貼着された状態で取扱われ、該
剥離紙から剥がして目的の被貼着体に貼着して使用され
る。
被貼着体の表面に貼着して用いられるものであり、一般
に透明、有色等の合成樹脂のフィルムの一面に接着剤層
又は粘着剤層(以下、両者を単に「接着剤層」ともい
う)を積層した構成からなるものである。通常、上記接
着剤層を介して剥離紙に貼着された状態で取扱われ、該
剥離紙から剥がして目的の被貼着体に貼着して使用され
る。
上記接着性フィルムとしては、長期間に亘って安定し
た貼着状態を維持できる性能を有していることが重要で
ある。
た貼着状態を維持できる性能を有していることが重要で
ある。
しかしながら、接着性フィルムは、経時的に接着剤層
の接着(粘着)力が低下し、そのため安定した貼着状態
を維持できなくなるという問題がある。この接着力の低
下は、紫外線透過率が高い合成樹脂フィルムからなる接
着性フィルムを屋外で使用する場合に特に顕著である。
の接着(粘着)力が低下し、そのため安定した貼着状態
を維持できなくなるという問題がある。この接着力の低
下は、紫外線透過率が高い合成樹脂フィルムからなる接
着性フィルムを屋外で使用する場合に特に顕著である。
従って、本発明の目的は、屋外で使用する場合でも安
定した貼着状態を長期間に亘って維持することを可能に
する接着剤組成物、及び該接着性樹脂成分を適用して好
適な接着性フィルムを提供することにある。
定した貼着状態を長期間に亘って維持することを可能に
する接着剤組成物、及び該接着性樹脂成分を適用して好
適な接着性フィルムを提供することにある。
本発明者等は、種々検討した結果、特定の配合組成か
らなる接着剤組成物を調製することにより、また、該接
着性樹脂成分を用いて接着性フィルムを作成することに
より、上記目的が達成されることを知見した。
らなる接着剤組成物を調製することにより、また、該接
着性樹脂成分を用いて接着性フィルムを作成することに
より、上記目的が達成されることを知見した。
本発明は、上記知見によりなされたもので、次の第一
及び第二の発明を提供するものである。
及び第二の発明を提供するものである。
ガラス転移温度が−100〜+50℃の接着性樹脂成分
に、紫外線吸収機能を有する素材と光酸化防止機能を有
する素材とを含有させてなることを特徴とする接着剤組
成物(第一の発明)。
に、紫外線吸収機能を有する素材と光酸化防止機能を有
する素材とを含有させてなることを特徴とする接着剤組
成物(第一の発明)。
345nmの紫外線を5%以上透過する合成樹脂フィルム
に、ガラス転移温度が−100〜+50℃の樹脂成分に紫外
線吸収機能を有する素材と光酸化防止機能を有する素材
とを含有させてなる接着剤層を積層したことを特徴とす
る接着性フィルム(第二の発明)。
に、ガラス転移温度が−100〜+50℃の樹脂成分に紫外
線吸収機能を有する素材と光酸化防止機能を有する素材
とを含有させてなる接着剤層を積層したことを特徴とす
る接着性フィルム(第二の発明)。
以下、始めに本発明の接着剤組成物(第一の発明)に
ついて詳述する。
ついて詳述する。
本発明の接着剤組成物を構成する接着性樹脂成分は、
ガラス転移温度が−100〜+50℃であることが必要であ
り、中でも−80〜−20℃であることが好ましい。ガラス
転移温度が−100℃未満のときには、凝集力が低下する
ため適切でなく、また、+50℃を超えるときには耐衝撃
性が低下するため適切でない。
ガラス転移温度が−100〜+50℃であることが必要であ
り、中でも−80〜−20℃であることが好ましい。ガラス
転移温度が−100℃未満のときには、凝集力が低下する
ため適切でなく、また、+50℃を超えるときには耐衝撃
性が低下するため適切でない。
上記接着性樹脂成分としては、接着剤又は接着剤とし
て利用可能な合成樹脂であれば特に制限なく、アクリル
系、ウレタン系、エチレン−酢ビ系、シリコン系等の合
成樹脂を利用できるが、中でもアクリル系樹脂が好適で
ある。
て利用可能な合成樹脂であれば特に制限なく、アクリル
系、ウレタン系、エチレン−酢ビ系、シリコン系等の合
成樹脂を利用できるが、中でもアクリル系樹脂が好適で
ある。
上記アクリル系樹脂を構成するモノマーの具体例とし
ては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、n−オクチルアクリレート、2−メチルブ
チルアクリレート等を挙げることができる。
ては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、n−オクチルアクリレート、2−メチルブ
チルアクリレート等を挙げることができる。
また、上記アクリル系樹脂は、主モノマーとしてn−
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、エチルアクリレート、i−ノニルアクリレート、副
モノマー(官能基)としてアクリル酸、メタアクリル
酸、アクリルアマイド、N−メチロ−ルアクリルアマイ
ドなどを共重合させ、その重量比は、99/1〜70/30の間
で選択できる。
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、エチルアクリレート、i−ノニルアクリレート、副
モノマー(官能基)としてアクリル酸、メタアクリル
酸、アクリルアマイド、N−メチロ−ルアクリルアマイ
ドなどを共重合させ、その重量比は、99/1〜70/30の間
で選択できる。
さらに、具体例としては、ブチルアクリレート(BA)
−アクリル酸(AA)共重合体の場合の両者の混合割合:B
A/AA(重量比)は99.1/0.1〜70/30であることが好まし
く、99.5/0.5〜80/20であることが更に好ましい。
−アクリル酸(AA)共重合体の場合の両者の混合割合:B
A/AA(重量比)は99.1/0.1〜70/30であることが好まし
く、99.5/0.5〜80/20であることが更に好ましい。
本発明に適用可能な紫外線吸収機能を有する素材とし
ては、シアノアクリレート系、ベンゾトリアゾール系、
ベンゾフェノン系、サリチル酸系又はハイドロキノン系
等の種々の紫外線吸収剤とともに、反応型紫外線吸収剤
とポリマーとを反応させるか、又は反応型紫外線吸収剤
とモノマーとを重合させて得られる紫外線吸収性ポリマ
ーを挙げることができる。
ては、シアノアクリレート系、ベンゾトリアゾール系、
ベンゾフェノン系、サリチル酸系又はハイドロキノン系
等の種々の紫外線吸収剤とともに、反応型紫外線吸収剤
とポリマーとを反応させるか、又は反応型紫外線吸収剤
とモノマーとを重合させて得られる紫外線吸収性ポリマ
ーを挙げることができる。
上記紫外線吸収剤の場合は、中でもベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤が好適であり、該ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤としては、2−(3,5−ジ−t−ブチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベン
ジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,
5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニルベンゾト
リアゾール等を挙げることができる。
ル系紫外線吸収剤が好適であり、該ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤としては、2−(3,5−ジ−t−ブチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベン
ジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,
5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニルベンゾト
リアゾール等を挙げることができる。
また、上記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノンを挙げるこ
とができる。
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノンを挙げるこ
とができる。
また、上記サリチル酸系紫外線吸収剤としては、フェ
ニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレー
ト、レゾルシノールモノベンゾエート、4−tert−ブチ
ルフェニルサリチレートを挙げることができる。
ニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレー
ト、レゾルシノールモノベンゾエート、4−tert−ブチ
ルフェニルサリチレートを挙げることができる。
また、上記シアノアクリレート系紫外線吸収剤として
は、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニ
ルアクリレートを挙げることができる。
は、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニ
ルアクリレートを挙げることができる。
上記紫外線吸収機能を有する素材は、その性質として
極大吸収波長が340〜353nmにあることが好ましく、343
〜346nmにあることが更に好ましい。
極大吸収波長が340〜353nmにあることが好ましく、343
〜346nmにあることが更に好ましい。
また、上記紫外線吸収機能を有する素材の配合量は、
その種類によっても異なり、特に制限されるものでない
が、該素材の性能を十分に発揮させるために接着性樹脂
成分(固形分)100重量部に対して0.5〜10重量部である
ことが好ましく、0.6〜2.5であることが更に好ましい。
その種類によっても異なり、特に制限されるものでない
が、該素材の性能を十分に発揮させるために接着性樹脂
成分(固形分)100重量部に対して0.5〜10重量部である
ことが好ましく、0.6〜2.5であることが更に好ましい。
本発明に適用可能な光酸化防止機能を有する素材とし
ては、ヒンダードアミン系又はヒンダードフェノール系
等の酸化防止剤を挙げることができ、中でもヒンダード
アミン系酸化防止剤が好適である。
ては、ヒンダードアミン系又はヒンダードフェノール系
等の酸化防止剤を挙げることができ、中でもヒンダード
アミン系酸化防止剤が好適である。
上記ヒンダードアミン系酸化防止剤としては、特に制
限するものではないが、高分子量のものであって、N置
換ピペリジノール核を有するものを好適な例として挙げ
ることができる。
限するものではないが、高分子量のものであって、N置
換ピペリジノール核を有するものを好適な例として挙げ
ることができる。
上記ヒンダードアミン系酸化防止剤の分子量として
は、400〜10,000であることが好ましく、500〜5000が更
に好ましい。
は、400〜10,000であることが好ましく、500〜5000が更
に好ましい。
上記ヒンダードアミン系酸化防止剤の具体的な化合物
としては、ブタンテトラカルボン酸とN置換ピペリジノ
ールとのエステルである高分子エステルを挙げることが
でき、その具体例としては、MARK LA−63(商品名・ア
デカ・アーガス(株)製)、MARK LA−62(商品名・ア
デカ・アーガス(株)製)、TINUVIN−622LD(商品名・
日本チバガイギー(株)製)等を好ましい例として挙げ
ることができる。このように高分子量のヒンダードアミ
ン系酸化防止剤を用いることにより、ブリードアウトを
防止することができ、その結果長期間に亘って、性能を
維持することが可能となる。
としては、ブタンテトラカルボン酸とN置換ピペリジノ
ールとのエステルである高分子エステルを挙げることが
でき、その具体例としては、MARK LA−63(商品名・ア
デカ・アーガス(株)製)、MARK LA−62(商品名・ア
デカ・アーガス(株)製)、TINUVIN−622LD(商品名・
日本チバガイギー(株)製)等を好ましい例として挙げ
ることができる。このように高分子量のヒンダードアミ
ン系酸化防止剤を用いることにより、ブリードアウトを
防止することができ、その結果長期間に亘って、性能を
維持することが可能となる。
また、上記光酸化防止機能を有する素材の配合量も、
その種類によっても異なり、特に制限されるものでない
が、該素材の性能を十分に発揮させるために、接着性樹
脂成分(固形分)100重量に対して0.1〜5重量部である
ことが好ましく、0.3〜3重量部であることが更に好ま
しい。
その種類によっても異なり、特に制限されるものでない
が、該素材の性能を十分に発揮させるために、接着性樹
脂成分(固形分)100重量に対して0.1〜5重量部である
ことが好ましく、0.3〜3重量部であることが更に好ま
しい。
本発明の接着剤組成物は、上述した各必須成分の外
に、通常用いられる成分、例えば、酢酸エチル、アセト
酢酸エチル等の溶剤、各種の顔料及び染料、架橋剤、架
橋促進剤を適宜配合することができることはいうまでも
ない。
に、通常用いられる成分、例えば、酢酸エチル、アセト
酢酸エチル等の溶剤、各種の顔料及び染料、架橋剤、架
橋促進剤を適宜配合することができることはいうまでも
ない。
上記架橋剤としては、イソシアネート類、エポキシ
類、メラミン類、アルミキレート類などを、また、上記
促進剤としては、ジブチルチンラウレートなどを挙げる
ことができる。
類、メラミン類、アルミキレート類などを、また、上記
促進剤としては、ジブチルチンラウレートなどを挙げる
ことができる。
以上詳述した本発明の接着剤組成物は、その用途が特
に限定されるものではないが、長期間に亘って屋外で使
用される接着性フィルムの接着剤層を形成する材料とし
て好適である。尚、上記接着性フィルムを構成するフィ
ルム材料には特に制限はない。
に限定されるものではないが、長期間に亘って屋外で使
用される接着性フィルムの接着剤層を形成する材料とし
て好適である。尚、上記接着性フィルムを構成するフィ
ルム材料には特に制限はない。
次に、以上説明した接着性樹脂成分を適用して好適な
接着性フィルム(第二の発明)について詳述する。
接着性フィルム(第二の発明)について詳述する。
本発明の接着性フィルムは、波長が345nmの紫外線の
透過率が5%以上、好ましくは10%以上、更に好ましく
は25%以上の合成樹脂フィルムに前述の接着性樹脂成分
を適用して接着剤層を形成して作成したものである。
透過率が5%以上、好ましくは10%以上、更に好ましく
は25%以上の合成樹脂フィルムに前述の接着性樹脂成分
を適用して接着剤層を形成して作成したものである。
上記の如く紫外線透過率が高い場合に、接(粘)着力
の長期持続という効果を有効に発揮させることができる
ものである。
の長期持続という効果を有効に発揮させることができる
ものである。
上記合成樹脂フィルムとしては、フッ素系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリエステル及びエチレン/酢
ビ共重合体等からなるフィルムを例示でき、中でも特に
好適なものとして以下に詳述するフッ素系樹脂フィルム
を挙げることができる。ここで、上記フッ素系樹脂は、
フッ素を含むオレフィンの重合によって得られる合成樹
脂を総称するものである。このようなフッ素系樹脂から
なるフィルムは、紫外線の透過率が高い上に、紫外線吸
収剤を含有させることが難いため、本発明の上記接着剤
組成物の効果を有効に発揮させるに特に好適なフィルム
である。
リル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリエステル及びエチレン/酢
ビ共重合体等からなるフィルムを例示でき、中でも特に
好適なものとして以下に詳述するフッ素系樹脂フィルム
を挙げることができる。ここで、上記フッ素系樹脂は、
フッ素を含むオレフィンの重合によって得られる合成樹
脂を総称するものである。このようなフッ素系樹脂から
なるフィルムは、紫外線の透過率が高い上に、紫外線吸
収剤を含有させることが難いため、本発明の上記接着剤
組成物の効果を有効に発揮させるに特に好適なフィルム
である。
上記フッ素系樹脂フィルムとしては、PETFE、PTFE、P
CTFE、PVF、PECTFE、PVdF等のフッ素系樹脂から成形さ
れるフィルムを例示することができ、中でも絞り加工性
などからPETFEフィルムが好ましい。そして、上記何れ
のフィルムの場合も、その厚さは10〜200μmであるこ
とが好ましく、20〜80μmであることが更に好ましい。
尚、PETFEフィルムとしては、特開昭59−50163号公報に
記載のフィルムが好適である。
CTFE、PVF、PECTFE、PVdF等のフッ素系樹脂から成形さ
れるフィルムを例示することができ、中でも絞り加工性
などからPETFEフィルムが好ましい。そして、上記何れ
のフィルムの場合も、その厚さは10〜200μmであるこ
とが好ましく、20〜80μmであることが更に好ましい。
尚、PETFEフィルムとしては、特開昭59−50163号公報に
記載のフィルムが好適である。
また、上記フィルムを形成するフッ素系樹脂として
は、一般にフッ素含有量が41重量%以上、特に50重量%
以上のものが好適に使用することができる。そして、フ
ッ素系樹脂フィルムを構成するフッ素系樹脂としては前
述のものに限るものでなく、例えばエチレン−テトラフ
ルオロエチレン系共重合体、エチレン−クロロトリフル
オロエチレン系共重合体、ヘキサフルオロプロピレン−
テトラフルオロエチレン系共重合体、パーフルオロアル
キルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系共重合
体、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル等も挙げ
られ、本発明ではこれらのいずれをも使用可能である
が、特に、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合
体が好適であり、その中でも、テトラフルオロエチレン
/エチレンのモノマー含有モル比が40/60〜60/40であ
り、しかも、一般式CH2=CH−CnF2n+1(但し、式中のn
は2〜10の整数である)で表されるパーフルオロアルキ
ルビニルモノマーが0.1〜10モル%含有しているものが
好ましい。
は、一般にフッ素含有量が41重量%以上、特に50重量%
以上のものが好適に使用することができる。そして、フ
ッ素系樹脂フィルムを構成するフッ素系樹脂としては前
述のものに限るものでなく、例えばエチレン−テトラフ
ルオロエチレン系共重合体、エチレン−クロロトリフル
オロエチレン系共重合体、ヘキサフルオロプロピレン−
テトラフルオロエチレン系共重合体、パーフルオロアル
キルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系共重合
体、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル等も挙げ
られ、本発明ではこれらのいずれをも使用可能である
が、特に、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合
体が好適であり、その中でも、テトラフルオロエチレン
/エチレンのモノマー含有モル比が40/60〜60/40であ
り、しかも、一般式CH2=CH−CnF2n+1(但し、式中のn
は2〜10の整数である)で表されるパーフルオロアルキ
ルビニルモノマーが0.1〜10モル%含有しているものが
好ましい。
以下、本発明の効果を明らかにするために行った実施
例について説明する。
例について説明する。
実施例1 厚さ40μのPETFE製の透明フィルム(アフロンCOP:商
品名・旭硝子(株)製)に、下記表1に示す配合からな
る接着剤組成物を用いて、厚さ40μの接着剤層を常法に
従って被着積層し、接着性フィルム(本発明品1)を作
成した。
品名・旭硝子(株)製)に、下記表1に示す配合からな
る接着剤組成物を用いて、厚さ40μの接着剤層を常法に
従って被着積層し、接着性フィルム(本発明品1)を作
成した。
また、比較例1として、MARK LA−63を除いた以外は
全て同一の条件の下で接着性フィルム(比較品1)を作
成した。
全て同一の条件の下で接着性フィルム(比較品1)を作
成した。
上記両接着性フィルムをそれぞれメラミン−アルキッ
ド塗装パネルに貼着し、スガ試験機(株)製サンシャイ
ンカーボンアークウェザーメーターを用いて促進試験を
行い、各接着性フィルムの接着力の低下を評価した。そ
の結果、本発明品1は初期接着力が1.8kg/25mm、3000時
間処理後の接着力が1.2kg/25mmであり、外観に異常は観
られなかったが、比較品1は初期接着力が1.8kg/25mm、
300時間処理後の接着力が0.2/25mmであり、また、粘着
剤の黄変や変形が著しかった。尚、接着力の測定はJIS
−Z−1538に準拠して行った。
ド塗装パネルに貼着し、スガ試験機(株)製サンシャイ
ンカーボンアークウェザーメーターを用いて促進試験を
行い、各接着性フィルムの接着力の低下を評価した。そ
の結果、本発明品1は初期接着力が1.8kg/25mm、3000時
間処理後の接着力が1.2kg/25mmであり、外観に異常は観
られなかったが、比較品1は初期接着力が1.8kg/25mm、
300時間処理後の接着力が0.2/25mmであり、また、粘着
剤の黄変や変形が著しかった。尚、接着力の測定はJIS
−Z−1538に準拠して行った。
尚、上記表1において、 アクリル系樹脂(主粘着剤)は、ブチルアクリレート
/アクリル酸=97/3の組成からなる共重合体(接着性樹
脂成分)を固型成分とする固型分34重量%の粘着剤 T−320は、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール系:極大吸収波長343n
m(チバ・ガイギー社製) MARK LA−63は、分子量2060のヒンダードアミン系酸化
防止剤(アデカ・アーガス(株)製) C−EHはヘキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウ
レタン工業(株)製) また、ドライ組成は、上記配合組成の接着剤組成物か
ら揮発性成分を除外し、全体を約100として表わした場
合の重量比である。
/アクリル酸=97/3の組成からなる共重合体(接着性樹
脂成分)を固型成分とする固型分34重量%の粘着剤 T−320は、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール系:極大吸収波長343n
m(チバ・ガイギー社製) MARK LA−63は、分子量2060のヒンダードアミン系酸化
防止剤(アデカ・アーガス(株)製) C−EHはヘキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウ
レタン工業(株)製) また、ドライ組成は、上記配合組成の接着剤組成物か
ら揮発性成分を除外し、全体を約100として表わした場
合の重量比である。
〔実施例2〜4〕 下記表2に示した組成の接着剤組成物とフィルム基材
とで実施例2〜4の接着性フィルムを作成し、前記実施
例1の場合と同様の方法により性能評価を行った。ま
た、比較のため、下記表2に記載の比較例2の接着性フ
ィルムについても同様に評価を行った。尚、下記表2に
は前記実施例1及び比較例2の場合をも併記した。
とで実施例2〜4の接着性フィルムを作成し、前記実施
例1の場合と同様の方法により性能評価を行った。ま
た、比較のため、下記表2に記載の比較例2の接着性フ
ィルムについても同様に評価を行った。尚、下記表2に
は前記実施例1及び比較例2の場合をも併記した。
上で詳述した如く、本発明の接着剤組成物を適用して
作成した接着性フィルムは、長時間(期間)に亘って安
定した接着力を維持していることが明らかである。
作成した接着性フィルムは、長時間(期間)に亘って安
定した接着力を維持していることが明らかである。
以上、本発明について実施例に基づいて具体的に説明
したが、本発明の接着剤組成物及び接着性フィルムは前
記実施例に示したものに限られるものでなく、要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
したが、本発明の接着剤組成物及び接着性フィルムは前
記実施例に示したものに限られるものでなく、要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
本発明の接着剤組成物は、屋外で使用する場合であっ
ても長期間に亘って接(粘)着力を持続し、また、該接
着性樹脂成分を適用して作成した本発明の接着性フィル
ムは安定した貼着状態を長期間に亘って持続する。
ても長期間に亘って接(粘)着力を持続し、また、該接
着性樹脂成分を適用して作成した本発明の接着性フィル
ムは安定した貼着状態を長期間に亘って持続する。
Claims (4)
- 【請求項1】ガラス転移温度が−100〜+50℃の接着性
樹脂成分に、紫外線吸収機能を有する素材と光酸化防止
機能を有する素材とを含有させてなることを特徴とする
接着剤組成物。 - 【請求項2】上記紫外線吸収機能を有する素材がベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤であり、上記光酸化防止機
能を有する素材がヒンダードアミン系酸化防止剤である
請求項(1)記載の接着剤組成物。 - 【請求項3】345nmの紫外線を5%以上透過する合成樹
脂フィルムに、ガラス転移温度が−100〜+50℃の樹脂
成分に紫外線吸収機能を有する素材と光酸化防止機能を
有する素材とを含有させてなる接着剤層を積層したこと
を特徴とする接着性フィルム。 - 【請求項4】上記紫外線吸収機能を有する素材がベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤であり、上記光酸化防止機
能を有する素材がヒンダードアミン系酸化防止剤である
請求項(3)記載の接着性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32916088A JP2714834B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 接着剤組成物及び接着性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32916088A JP2714834B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 接着剤組成物及び接着性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02175782A JPH02175782A (ja) | 1990-07-09 |
JP2714834B2 true JP2714834B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=18218315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32916088A Expired - Fee Related JP2714834B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 接着剤組成物及び接着性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714834B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2249606C2 (ru) * | 1999-05-03 | 2005-04-10 | Циба Спешиалти Кемикалз Холдинг Инк. | Стабилизированные адгезивные композиции, содержащие высокорастворимые сдвинутые в красную область фотостабильные бензтриазоловые уф-абсорберы и ламинированные изделия, изготовленные из них |
JP4838926B2 (ja) * | 2000-07-18 | 2011-12-14 | リンテック株式会社 | 粘着剤組成物及びそれを用いた粘着性光学部材 |
JP5800463B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2015-10-28 | アキレス株式会社 | 表面保護フィルム |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP32916088A patent/JP2714834B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02175782A (ja) | 1990-07-09 |
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