JP2714233B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2714233B2
JP2714233B2 JP2189247A JP18924790A JP2714233B2 JP 2714233 B2 JP2714233 B2 JP 2714233B2 JP 2189247 A JP2189247 A JP 2189247A JP 18924790 A JP18924790 A JP 18924790A JP 2714233 B2 JP2714233 B2 JP 2714233B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
recording
low battery
power
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2189247A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0474676A (ja
Inventor
英雄 堀米
淳一 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2189247A priority Critical patent/JP2714233B2/ja
Priority to US07/730,096 priority patent/US5182583A/en
Priority to EP91306455A priority patent/EP0467648B1/en
Priority to ES91306455T priority patent/ES2087972T3/es
Priority to DE69119991T priority patent/DE69119991T2/de
Publication of JPH0474676A publication Critical patent/JPH0474676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2714233B2 publication Critical patent/JP2714233B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電池により駆動可能な記録装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
プリンタ、フアクシミリ等の印字記録装置は、転送さ
れてくる画像情報に基づいて、記録ヘツドのエネルギー
発生体を駆動することにより、紙やプラスチツク薄板の
記録シート上にドツトパターンから成る画像を記録して
いくように構成されている。
上記記録装置は記録方式によりインクジエツト式、ワ
イヤドツト式、サーマル式等に分けることができる。こ
のうちインクジエツト式(インクジエツト記録装置)
は、記録ヘツドの吐出口から記録液(インク)滴を吐出
飛翔させて、これを紙等の被記録材に付着させて記録す
るものである。
インク滴吐出エネルギーとして熱を用いるいわゆるバ
ブルジエツト式のインクジエツト記録装置では記録ヘツ
ドの前面、すなわち被記録材と対向する面に吐出口を設
けるとともに、内部に共通液室から上記吐出口に通じる
液路を形成する。そして、この液路に配置した抵抗等の
電気熱交換体に通電してインクを加熱することにより、
インクに膜沸騰による気泡(バブル)発生等の急激な体
積増大を伴う状態変化を生起させて、吐出口からインク
滴を吐出飛翔させている。この記録装置は電気熱交換体
のサイズが従来のインクジエツト記録装置に使われてい
る圧電素子と比べて格段に小さく、吐出口の高密度のマ
ルチ化が可能であって、高品位の記録画像が得られ、高
速、低騒音等の特色を有している。
インクジエツト記録装置においては、記録ヘツドのイ
ンク吐出口が記録の行われない状態で長期間外気に向け
て開放されていると、インクが水性であるため、インク
吐出口およびその付近に滞留したインクから、例えば水
や揮発性有機溶済等の溶媒成分がインク吐出口を介して
外気中へ蒸発する。この結果、この部分に滞留したイン
クの粘度が増加し、インク吐出に好適な範囲を越えてし
まう。従って、記録再開直後において、吐出信号が印加
されてもインク液滴が吐出されない吐出不良が起き易く
なる。
また記録が行なわれない状態で装置に振動が加わる
と、吐出信号が印加されていないにもかかわらずインク
吐出口からインクが装置内に漏れてしまう。このため、
装置内の部材が腐食する等の問題が生じてくる。特に、
小型のインクジエツト記録装置においては、携帯用とし
て使用される場合が多く、インク吐出口が密閉すること
なしに装置を移動したり持ち運んだりすると、インク吐
出口から漏れたインクが装置外に飛散する事態も起り得
る。
そこで、インクジエツト記録装置では、記録が行なわ
れない時にインク吐出口を外気から遮断する目的でキヤ
ツプ部材を設けている。そして、記録が行なわれない時
には、キヤツプ部材をモータ等によって駆動して記録ヘ
ツドのインク吐出口面に当接するようにしている。イン
クジエツト記録装置、特に携帯用として使用が考えられ
る小型のインクジエツト記録装置においては、上述のよ
うな理由から記録が行なわれない時には必ずキヤツプ部
材によりインク吐出口を密閉する必要がある。
ところで、記録装置では主電源として一般に商用電源
を使用しているが、携帯可能な小型機の場合、ACアダプ
タと電池の2電源方式を採ることがある。
ところが電池によって記録装置を駆動する場合、電池
の残容量が少なくなると電池の出力電圧が低下するた
め、装置各部を駆動することが困難となる。例えば、記
録動作際中に突然機能停止すると受信した記録情報が消
失したり、インクジエツト記録装置の場合は記録ヘツド
のインク吐出口をキヤツプ部材によって密閉できない事
態が起り得る。
従って記録装置、特にインクジエツト記録装置を電池
で駆動する場合、電池容量を監視る手段と、電池容量が
規定量以下に減少したとき装置の保護を行なう手段とが
必要となる。
電池駆動可能な電子機器においては、電池電圧が電池
容量の減少に伴って低下する放電特性を利用し、電池電
圧を検出することで電池容量を推定する方式が広く用い
られている。インクジエツト記録装置においても、従
来、電池電圧を随時検出し、特定の電圧まで低下したら
電池容量不足と判断して装置の動作を中断するととも
に、ブザーやランプ等の表示素子により電池容量不足を
オペレーターに報知する構成となっている。
ところで、一般に記録ヘツドはキヤリツジモータによ
り水平方向に往復駆動されるキヤリツジ上に搭載されて
いる。被記録材は紙送りモータで駆動される搬送ローラ
によってキヤリツジの往復方向に対して垂直方向に搬送
される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来例では電池電圧を任意のタイ
ミングで検出するため以下のような欠点があった。
記録動作から待機状態に移行した直後のように放電電
流が減少した直後には電池電圧は徐々に上昇する。待機
状態に移行する前の放電条件によって異るが、電池電圧
が平衡に達するのにほぼ数十秒を必要とする。従って、
待機状態においては検出電圧値が経時的に変化すること
になり、電池容量の判定精度が低くなる。このため電池
容量不足を検出できずに装置が機能停止することになり
かねない。これを避けるには比較的高い電圧値を放電終
止電圧に選ぶ必要があるが、限られた電池容量を有効に
使えず装置の駆動時間が短くなってしまう。
そこで、待機状態においては電池電圧が平衡に達する
のを待ってから電池電圧を検出する方式が考えられる。
しかし、この方式では待機状態に移行した直後にホスト
装置から送られた記録情報を受信した場合にも、やはり
電池電圧が平衡するまで待つことになるので記録装置の
スループツト低下を招くことになる。
また、逆に待機状態に移行した直後だけ電池電圧を検
出する方式も考えられる。しかし、この方式では電池電
圧を検出した時点では規程量以上電池容量が残っていて
もそのまま待機状態が長時間、例えば30分程続いた場
合、記録情報を受信して記録動作を開始したときにはす
でに電池容量が規程量を下回っていて、記録動作開始直
後に装置が機能停止することも考えられる。
またさらに、上記2つの方式を組合わせて、まず待機
状態へ移行した直後に電池電圧を検出し、さらに電池電
圧が平衡に達するまでの一定時間経過後も待機状態が継
続した場合には、随時電池電圧を検出する方式が考えら
れる。しかし、この方式では待機状態へ移行直後と電池
電圧が平衡に近づいてからとでそれぞれ別に放電終止電
圧を設定することになり、ソフトウエアの負担が増え
る。これのみならず、電池電圧が平衡に達するまでの変
化分が電池の残容量や待機状態に移行する前の放電条件
によって異るため、上記2つあるいは2つ以上の放電終
止電圧値が互いに矛盾した判定を生じないようバランス
をとって設定することは事実上不可能である。
そこで、本発明は上述の問題点を解決するためになさ
れたもので、電池容量検出を高精度に行なうことによ
り、吐出口を有する記録ヘッドの保護を適切に行うこと
が可能な記録装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明は、 記録装置に対して吐出口からインクを吐出することに
より記録を行う記録ヘツドと、この記録ヘツドの吐出口
を被覆する保護手段とを有し、電池からの電源供給によ
って動作を行う記録装置において、 前記電池の容量が低下したことを検出する検出手段
と、 前記保護手段による前記記録ヘツドの吐出口の被覆を
解除する直前に、前記電池に所定期間負荷を加える負荷
制御手段と、 前記所定期間に前記検出手段による容量検出を実行さ
せる検出制御手段と、 この検出手段により前記電池の容量の低下が検出され
たとき、前記保護手段による前記記録ヘッドの吐出口の
被覆を解除しないように制御する保護制御手段と を具備したことを特徴とする。
〔作用〕
上記構成によれば保護手段による前記記録ヘツドの吐
出口の被覆を解除する直前に駆動負荷を所定期間駆動し
て、この期間に容量検出が実行されるので、記録装置の
スループツトを低下させることなく高精度の容量検出を
行なうことが可能となり、限られた電池容量を有効に活
用することができる。また、電池の容量低下が検出され
たとき、保護手段による記録ヘッドの吐出口の被覆を解
除しないように制御しているので、保護手段が解放され
た状態で記録ヘッドが放置されることを防止することが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の記録装置をインクジエツト記録装置に
適用した場合の実施例について、図面を参照して詳細に
説明する。
第1図乃至第7図は本発明の一実施例の制御動作を説
明するフローチヤートであり、第8図は実施例によるイ
ンクジエツト記録装置の制御系の構成例を示すブロツク
図であり、まず、第8図のブロツク図について説明す
る。
同図において、1はプログラマブルペリフエラルイン
ターフエイス(以下PPIとする)であり、ホストコンピ
ユータから送られてくる指令信号(コマンド)や記録情
報信号を並列受信してMPU2に転送するとともに、コンソ
ール6の制御およびキヤリツジホーム位置センサ7の入
力処理を行なう。
上記MPU(マイクロプロセツシングユニツト)2は、
記録装置内の各部を制御する。3は受信した信号を貯え
るためのRAM、4は文字や記号等の画像を出力するフオ
ント発生用ROM、5はMPU2が実行する処理手順(第1図
乃至第7図)が格納された制御用ROMである。これらの
各部は、アドレスバス17およびデータバス18を介してそ
れぞれ制御される。
8はキヤリツジを移動させるためのキヤリツジモー
タ、10は被記録材をキヤリツジの移動方向に対して垂直
方向に搬送するための紙送りモータ、13はキヤツプ部材
を駆動して、後述の記録ヘツド12のインク吐出口(図示
せず)に当接し、インク吐出口を外気より遮断するため
のキヤツピングモータをそれぞれ示す。
15はキヤリツジモータ8を駆動するためのドライバ、
16は紙送りモータ10を駆動するためのドライバ、14はキ
ヤツピングモータ13を駆動するためのドライバである。
上記6コンソールにはキーボードスイツチおよび表示
ランプなどが設けられている。
上記ホーム位置センサ7は、キヤリツジのホーム位置
近傍に設けられ、記録ヘツド12を搭載した該キヤリツジ
がホーム位置に到達したことを検知するものである。9
は記録用紙等の被記録材の有無、すなわち記録部に供給
されたか否かを検知するシートセンサを示す。
12は上述したいわゆるバブルジエツト式のインタジエ
ツト記録ヘツドであり、この記録ヘツド12には吐出口
(図示せず)、吐出用ヒータ(図示せず)などが設けら
れている。11は記録情報信号に応じて記録ヘツド12の吐
出用ヒータを駆動するためのドライバを示す。
24は上記各部へ電源を供給する電源部であり、駆動電
源装置としてACアダプタと電池を有している。
以上の構成において、MPU2は上記PPI1を介してコンピ
ユータなどのホスト装置に接続されており、ホスト装置
から送られてくるコマンドおよび記録情報信号と制御用
ROM5に格納されているプログラムの処理手順およびRAM3
内に蓄えた記録情報とに基づいて、記録動作を制御す
る。
次に、上記電源部24の詳細について、第9図のブロツ
ク図を参照して説明する。同図において、19と20はイン
クジエツト記録装置の駆動電源装置であり、それぞれAC
アダプタと電池である。21は上記2種の駆動電源装置の
うちいずれか一方を選択するためのソース切換器であ
り、例えば電源ジヤツクが用いられる。23は駆動電源装
置の出力電圧を検出し、MPU2の入力ポートへ出力信号を
送る電源電圧検出回路である。本実施例では、抵抗器に
より電圧を分圧してMPUへ入力する簡単な構成の検出回
路を採用しているが、他にA/D変換器を用いた方式やコ
ンパレータを用いた方式も考えられる。
22は駆動電源装置からのDC出力をインクジエツト記録
装置各部を駆動するのに適した電圧に変換するための電
源回路である。ここで、ロジツク電圧1はMPU2に供給さ
れており、パワーオフモードにおいても電圧を印加して
いる。ロジツク電圧2はRAM3等のMPU2以外のロジツク部
に、モータ電圧はモータ8、10、13に、ヘツド電圧は記
録ヘツド12に夫々供給されており、パワーオンモード
(記録待機状態及び記録動作状態)にのみ電圧を印加す
る。
以上説明した構成のインクジエツト記録装置におい
て、電池容量を高精度で検知するとともに、検知結果に
応じて受信した記録情報や記録ヘツドの保護措置を行な
うためのソフトウエアによる制御手順について説明す
る。以下にまず、その概要を説明する。
上記制御手順は、詳細は後述するようにローバツテリ
ーエラー検出と処理およびローバツテリーアラーム検出
と処理の2つに分けられる。
まず、ローバツテリーエラーはキヤリツジとキヤツプ
部材の駆動を保障できないレベルまで電池容量が低下し
ている状態とする。この状態で記録装置を駆動すると記
録開始等の直後に装置が機能停止し、受信した記録情報
を消失したり、キヤリツジやキヤツプ部材を駆動できず
にインク吐出口が密閉されないまま放置されるといった
不具合が起り得る。
そこで、記録開始時等でキヤツプ部材をインク吐出口
より開け離す(キヤツプ開処理)直前に必ず、電池残容
量を検知する。そして、ローバツテリーエラーであれば
ローバツテリーエラー状態を表示するとともにキヤツプ
開処理を取り止めることにより、前述の不具合を回避す
る。ただし、電池容量の検知は検知精度を向上するた
め、電池に定常的なパルス負荷を加えた状態で電池電圧
を検出して行なう。
次に、ローバツテリーアラームは電池容量が記録動作
中に記録動作を保障できないレベルまで減少している状
態とする。この状態で記録動作を続行すると記録途中で
装置が機能停止し、受信した記録情報を消失したり、キ
ヤリツジやキヤツプ部材を駆動できないレベルまで電池
容量が低下して記録ヘツドのインク吐出口が密閉されな
いまま放置されるといった不具合が起り得る。
そこで、記録動作中には1行記録を行なう毎に電池残
容量を検知する。そして、ローバツテリーアラームであ
ればローバツテリーアラーム状態の表示をして記録動作
を中断するとともに、インク吐出口をキヤツプ部材によ
って密閉して(キヤツプ閉処理)前述の不具合を回避す
る。電池容量の検知は、キヤリツジモータ8の減速駆動
中に行なう。この理由としては、1行記録する度に必ず
行なう処理であること、インク吐出際中と違い毎回同じ
放電電流となるため、高精度で電池容量を検知できるこ
とが挙げられる。
本実施例において、ローバツテリーエラー処理後は、
オペレーターによってACアダプタが接続されない限り装
置の動作を再開することはできない。一方、ローバツテ
リーアラーム処理後はオペレーターがACアダプタを接続
するか、あるいは、オンライン操作を行なえば中断して
いた記録動作を再開可能である。これは、電池の容量を
できる限り有効に使って、1行でも多く記録を行なえる
ように制御するためである。例えば1ページ分の記録が
あと数行で終わるというときに、ローバツテリーアラー
ム状態となったケースを救済するためである。
ただし、ローバツテリーエラー制御よりもローバツテ
リーアラーム制御の方が電池残容量が少し多い状態で働
くように設計する。このため、この実施例では電池容量
検知時に電池に加わる負荷電流を、ローバツテリーエラ
ー検出時よりもローバツテリーアラーム検出時の方が少
々多くなるように設定している。なお、ローバツテリー
アラームの判定レベルをローバツテリーエラーの判定レ
ベルよりも高めに設定しても良い。
第1図(a)は本実施例のインクジエツト記録装置の
ローバツテリーエラー検出手順を示すフローチヤートで
ある。ローバツテリーエラー検出は記録開始時等におい
て、キヤリツジを駆動し始めるためにキヤツプ部材を記
録ヘツドのインク吐出口面より開け離す(キヤツプ開処
理)直前に行なう。また、電池容量は電池電圧を基に推
定する。
第1図(a)においてステツプS1では、パルス負荷に
よって電池の放電電流を一瞬適度な大きさに制御してお
き、その間に電池電圧を検出するためにキヤリツジモー
タ相の励磁を開始、つまりキヤリツジモータ8の駆動を
開始する。ただし、キヤリツジが動かないようにするた
め、励磁する相の切換は行なわない。以下、この励磁を
疑似励磁という。
疑似励磁を開始すると、電池電圧は指数関数的に低下
する。ステツプS2では、電池電圧の低下がほぼ飽和する
まで一定時間t1(例えばt1=100msec)待ち、ステツプS
3において電池電圧を検出する。電池電圧は電源電圧検
出回路23(第9図)により検出し、MPU2(第8図)のA/
Dコンバータにおいてデジタル量に変換される。次にス
テツプS4に進み、A/D変換されたデジタル値を所定のロ
ーバツテリーしきい値と比較して、ローバツテリーの判
定を行なう。例えば、変換されたデジタル値が電池電圧
5.7V未満に相当するならば、判定はYes:ローバツテリー
であるとする。ここで、判定結果がNoならばステツプS8
に進み、キヤリツジモータ相の疑似励磁を終了する。
一方、ステツプS4で判定結果がYesの場合には、誤判
定を防止するため前述の電圧検出、判定ステツプS3、S4
を一定時間t2間隔(例えばt2=5msec)でn回(例えば
n=3)繰り返し行う(ステツプS5、S6)。n回共判定
結果がYesなら、ステツプS7に進んでローバツテリーエ
ラーフラグをセツトし、キヤリツジモータ相の疑似励磁
を終了する(ステツプS8)。
第1図(a)ではキヤリツジモータ8を疑似励磁した
が、その代わりに紙送りモータ10またはキヤツピングモ
ータ13を疑似励磁する方式にしても良い。あるいはイン
ク滴が吐出されない範囲で記録ヘツド12内の吐出用ヒー
タに通電して(例えば、3μsec程度のパルス通電を繰
返し行なう。)、電池の放電電流を制御する方式にして
も同様の効果が得られる。
第1図(b)は本実施例のローバツテリーアラーム検
出手順を示すフローチヤートである。ローバツテリーア
ラーム検出はキヤリツジモータ駆動中に行なう。また、
電池容量は電池電圧を基に推定する。
第1図(b)において、ステツプS9ではキヤリツジモ
ータの駆動を終了するため、キヤリツジモータ8の減速
を開始する。キヤリツジモータ8の減速駆動における励
磁相切換(ステツプS10)は、コントロールROM(第8
図)内に格納された加減速テーブルを参照しながら行な
う。ステツプS11では、減速を開始してからのキヤリツ
ジモータ励磁相切換回数が、あらかじめ設定しておいた
電池電圧を検出し始める回数mになったかどうかの判定
を行なう。ステツプS11での判定結果がYesならば、ステ
ツプS12で電池電圧を検出する。電池電圧は電源電圧検
出回路23(第9図)により検出し、MPU2(第8図)のA/
Dコンバータにおいてデジタル量に変換される。
次にステツプS13に進み、A/D変換されたデジタル値を
所定のローバツテリーしきい値と比較して、ローバツテ
リーかどうかの判定を行なう。例えば、変換されたデジ
タル値が電池電圧5.7V未満に相当するならば、判定はYe
s:ローバツテリーであるとする。ここで、判定結果がYe
sならば、ステツプS14においてステツプS10と同じくキ
ヤリツジモータ励磁相を切換える。さらに、誤判定を防
止する目的で前述の電圧検出、判定、励磁相切換ステツ
プS12〜S14を、n回(例えばn=3)繰り返し行なう
(ステツプS15)。
ここで、n回共ステツプS13での判定結果がYesならば
ステツプS16に進み、ローバツテリーアラームフラグを
セツトしてステツプS17に進む。
一方、ステツプS11での判定結果がNoの場合は、電池
電圧検出及びローバツテリー判定は行なわず、前述のキ
ヤリツジモータ加減速テーブルで規定されている回数だ
けキヤリツジモータの励磁相切換を行なったかどうかを
ステツプS17でチエツクする。規定回数終了していなけ
ればステツプS10へ戻り、規定回数終了したならばステ
ツプS18でキヤリツジモータ8の減速駆動を終了する。
また、ステツプS13での判定結果がNo:ローバツテリーで
はないだった場合も同様に、キヤリツジモータ加減速テ
ーブルを参照しながら、規定回数キヤリツジモータ相の
励磁切換を終了するまでキヤリツジモータ8の減速駆動
を行なう。
第1図(b)ではキヤリツジモータ減速駆動中にロー
バツテリーアラーム検出を行なったが、その代わりにキ
ヤリツジモータ加速駆動中、あるいはキヤリツジモータ
8の加速駆動中と減速駆動中の両方共ローバツテリーア
ラーム検出を行うようにしても良い。
第1図(a)および(b)では、ローバツテリーの判
定がn回共Yesの場合にローバツテリーであるとした
が、その代わりにn回のうちn′回(ただしn′<n)
ローバツテリーの判定がYesの場合にローバツテリーで
あるとするようにしても良い。
以上のように、ローバツテリーアラーム検出はキヤリ
ツジモータ8の移動中に行なっているので、キヤリツジ
モータ8の停止中に行なうローバツテリーエラー検出よ
りも電池に加わる負荷電流が大きくなり、電池残容量が
少し多い状態で動作する。
第2図(a)、(b)は本実施例のローバツテリーエ
ラー処理手順を示すフローチヤートである。ローバツテ
リーエラー処理は、ローバツテリーエラー検出(第1図
(a))においてローバツテリーエラーフラグがセツト
された場合に行なう。
第2図(a)はローバツテリーエラー処理Aタイプを
示し、後述のように電源投入時(第4図)およびパワー
オフ操作時(第5図)において、ローバツテリーエラー
フラグがセツトされていなければキヤリツジの駆動を行
なうべきところを、ローバツテリーエラーフラグがセツ
トされていた場合にキヤリツジ駆動処理を飛び越えてス
テツプS20のパワーオフモードに進むものである。パワ
ーオフモードにおいては、後述するパワースイツチ操作
によってパワーオンモードに入ることができる。
第2図(b)のローバツテリーエラー処理Bタイプの
手順を示すフローチヤートである。ローバツテリーエラ
ー処理Bタイプは、後述のようにパワーオン操作時(第
5図)、記録開始時(第6図)およびオンライン操作時
(第7図)に行なう。
第2図(b)において、ステツプS21では記録装置を
オフライン状態とする。次にステツプS22において、コ
ンソール6(第8図)のパワースイツチ以外からの割込
み処理を禁止状態とするとともに、LEDランプやブザー
等によってローバツテリーエラー表示状態にする。ロー
バツテリーエラーの解除は、パワースイツチを操作して
パワーオフするか、またはACアダプタを接続後オンライ
ン操作を行なうかのいずれかの方法による。
ローバツテリーエラー状態がセツトされたら、ステツ
プS23で随時電源電圧検出回路23(第9図)により電源
電圧を検出し、MPU2(第8図)のA/Dコンバータにより
デジタル値に変換する。ステツプS24において、変換し
た値を所定の電源電圧しきい値と比較し、オペレーター
によって記録装置にACアダプタが接続され、ACアダプタ
から電力が供給されたかどうかを判定する。ただし、AC
アダプタの出力電圧は電池の出力電圧範囲より高くなる
ように設定しておく。電源電圧しきい値は例えば、変換
されたデジタル値が電源電圧7.5V以上に相当する場合に
ACアダプタが接続されたと判断するよう設定する。
ステツプS24において判定がYes:ACアダプタが接続さ
れたならばステツプS27に進み、ローバツテリーエラー
表示を中止するとともに、ローバツテリーエラーフラグ
をリセツトする。次のステツプS28でオンライン操作が
行なわれるまで待機し、オンライン操作が行なわれたな
らばステツプS29へ進み、第7図のオンライン処理手順
を行なう。ローバツテリーエラーが発生する以前に受信
した記録情報はこのときまで保持されているので、オン
ライン処理後記録動作が再開される。
一方、ローバツテリーエラー状態になってから一定時
間t3(例えば、t3=5分)以内にACアダプタが接続され
なかった場合、ステツプS25からステツプS26へ進みパワ
ーオフモードとする。
第3図は本実施例のローバツテリーアラーム処理手順
を示すフローチヤートである。後述のようにローバツテ
リーアラーム処理は、記録動作中にローバツテリーアラ
ーム検出(第1図(b))によってローバツテリーアラ
ームフラグがセツトされた場合に行なう。
第3図において、ステツプS30では記録装置をオフラ
イン状態にする。次にステツプS31において、コンソー
ル6(第8図)のパワースイツチおよびオンラインスイ
ツチ以外からの割込み処理を禁止状態とするとともに、
LEDランプやブザー等によってローバツテリーアラーム
表示状態にする。ローバツテリーアラーム状態の解除
は、パワースイツチを操作してパワーオフする、ACアダ
プタを接続して記録装置に正規の電力を供給する、ある
いはオンライン操作を行ない再びローバツテリーアラー
ムまたはローバツテリーエラーフラグがセツトされるま
での間記録動作を再開する、の3通りの方法による。
ステツプS31においてローバツテリーアラーム状態を
セット後、ステツプS32でキヤリツジがホーム位置にな
くキヤツプ部材によってインク吐出口が密閉されていな
ければ、ステツプS35へ進む。
一方、ステツプS32が否定判定ならば、S33にてキヤリ
ツジをホーム位置に復帰後、ステツプS34で記録ヘツド
のインク吐出口面をキヤツプ部材により密閉する。次に
S35においてオペレーターによりオンライン操作が行な
われたか否かの判定をする。肯定判定ならばステツプS4
3へ進み、ステツプS31でセツトしたローバツテリーアラ
ーム状態を解除するとともに、ローバツテリーアラーム
フラグをリセツト後ステツプS42で第6図のオンライン
処理を行なう。また、否定判定ならステツプS36へ進
み、オペレーターによって記録装置にACアダプタが接続
され、ACアダプタより電力が供給されたかどうかを随時
モニターする。
ここで、ACアダプタから電力が供給された場合には、
ステツプS37からステツプS40へ進みステツプS30でセツ
トしたローバツテリーアラーム状態を解除する。これと
ともにローバツテリーアラームフラグをリセツトして、
通常のオフライン待機の状態に移行する。ローバツテリ
ーアラーム状態がセツトされる以前にホスト装置より受
信した記録情報は、ここまでRAM3(第8図)内に記憶保
持されている。従って、ステツプS41にてオンライン操
作をしてステツプS42でオンライン処理(第7図参照)
を行なえば、記憶されていた記録情報に基づいて記録動
作が再開されるとともに、ホスト装置とのオンライン制
御が可能となる。
一方、ステツプS38でローバツテリーアラーム状態が
セツトされてからt4時間(例えば、t4=30分)以内にAC
アダプタが接続されなかった場合には、ステツプS39で
パワーオフモードにする。
次に、本実施例におけるローバツテリーの検出および
ローバツテリー検出後の処理について、実際の記録動作
手順に沿って説明する。
第4図は本実施例によるインクジエツト記録装置の電
源投入時における操作を示すフローチヤートである。本
実施例によるインクジエツト記録装置では、電源投入時
に毎回パワーオフシーケンスによってキヤリツジおよび
キヤツプ部材を駆動してキヤツピングを行う。パワーオ
フシーケンスとは、停電等が原因で記録ヘツドがキヤツ
プされていない状態で記録装置が駆動停止し、しばらく
して停電状態から回復したときに、自動的にキヤツピン
グを行い記録ヘツドのインク吐出口が大気に向けて開放
されたまま放置されるのを回避する記録ヘツドの保護動
作である。
第4図において、ステツプS45でACアダプタまたは電
池から記録装置に電力が供給されると、電源電圧を検出
し(ステツプS46)、記録装置の駆動電源装置が電池かA
Cアダプタかの判定を行う(ステツプS47)。ACアダプタ
の場合には通常のキヤツピング動作(ステツプS50〜S5
2)後、パワーオフモードに入る(ステツプS53)。電池
駆動の場合には、キヤツピング動作を行う前に第1図
(a)に示すローバツテリーエラー検出を行う(ステツ
プS48)。ローバツテリーエラー検出においてローバツ
テリーエラーフラグがセツトされない、すなわちキヤツ
ピング動作を行うのに十分な電池残容量があるとステツ
プS49で判定されたなら次ステツプへ進み、キヤツピン
グ動作してパワーオフモードに入る(ステツプS50〜S5
3)。
一方、ローバツテリーエラー検出の結果、ローバツテ
リーエラーフラグがセツトされた、すなわちキヤツピン
グ動作を行うのに十分な容量が電池に残っていないと判
定された場合にはステツプS54のローバツテリーエラー
処理A(第2図(a))に進む。ここでキヤツピング処
理を飛越えてパワーオフモードに入ることでインク吐出
口が密閉されないまま放置される事態を防ぐ。
なお、ステツプS45における電源投入動作は、ACアダ
プタの場合は電源シヤツクを挿入することで、バツテリ
ーの場合は図示しないスイツチを投入することで行なわ
れる。
第5図の本実施例のインクジエツト記録装置のパワー
オンおよびパワーオフ動作手順の一例を示すフローチヤ
ートである。同図において、ステツプS56でパワースイ
ツチ操作による割込み要求がMPU2に入力されると、MPU2
はパワースイツチ操作時に記録装置がパワーオンモード
であればパワーオフ動作をし、パワーオフモードにあれ
ばパワーオン動作を行うように制御する。
以下にまずパワーオフ動作手順を説明し、次にパワー
オン動作手順を説明する。
第5図において、ステツプS57が否定判定のときに
は、ステツプS58へ進みパワーオフ動作を開始する。ス
テツプS58では、記録ヘツド12のインク吐出口がキヤツ
プ部材により密閉されているか否かを判断する。例え
ば、待機中のように記録ヘツド12がキヤツプされた状態
でパワーオフした場合肯定判定となり、ステツプS59へ
進む。ここでは記録装置への入力電源電圧を検出し、次
のステツプS60において記録装置の駆動電源装置がACア
ダプタである(Yes)か電池である(No)かを判定す
る。ここでステツプS62、S63はそれぞれ先に説明した第
2図(b)におけるステツプS22、S23と同じ処理方法で
ある。ステツプS60が否定判定ならばステツプS61へ進
み、肯定判定ならばステツプS64〜S66のキヤツプ閉処理
をして、パワーオフモード(ステツプS67)に入る。
ステツプS61ではローバツテリーエラーフラグがセツ
トされているかどうかを判定する。フラグがセツトされ
ている(Yes)ならばステツプS68へ進み、第2図(a)
のローバツテリーエラー処理Aタイプによってキヤツプ
部材を駆動せずにそのままパワーオフモードに入る。一
方、ステツプS61でフラグがセツトされていない(No)
場合は、第1図(a)のローバツテリーエラー検出を行
い(ステツプS62)、ステツプS63でローバツテリーエラ
ーフラグがセツトされていれば、ステツプS68でそのま
まパワーオフモードに移行する。同フラグがセツトされ
ていなければ、ステツプS64〜S67でキヤツピング動作を
してからパワーオフモードに入る。
尚、ステツプS58において、例えば記録動作中のよう
に記録ヘツド12がホーム位置に無くキヤツプが開いた状
態でパワーオフ操作が行われた場合には、ステツプS65
〜S67へ進む。これにより、キヤリツジをホーム位置に
復帰させて記録ヘツド12をキヤツプで密閉後、パワーオ
フモードにする。
次に、パワーオン動作手順を説明する。第5図におい
て、ステツプS57が肯定判定ならばステツプS74に進み、
パワーオンモードに入ってパワーオン動作を開始する。
ステツプS75ではパワーオン時の初期処理として、ハ
ードウエアではPPI1の入出力ポートの初期設定、メモリ
RAM3の動作チエツクと初期化および制御用ROM5の動作チ
エツクを行う。ソフトウエアでは、各処理上で使用され
るパラメータやフラグの初期設定を行う。
ステツプS77およびS78では、それぞれ前述の第2図
(b)におけるステツプS22およびS23と同一の方法で電
源電圧を検出し、電池駆動かACアダプタ駆動かを判定す
る。ACアダプタ駆動である(Yes)ならば、一連のロー
バツテリーエラー手順(S78〜S80)を飛び越えてステツ
プS81に進む。電池駆動である(No)ならば、第1図
(a)に示すローバツテリーエラー検出に進み(ステツ
プS78)、前述のようにキヤリツジモータ8を疑似励磁
状態にして電池容量の判定を行う。
ここで、ローバツテリーエラーフラグがセツトされた
場合には、ステツプS79は肯定判定となり、第2図
(b)に示すローバツテリーエラー処理Bタイプの制御
を行う(ステツプS80)。ステツプS80では、前述のよう
にローバツテリーエラー表示中にACアダプタを接続しオ
ンライン操作をするとエラー状態が解除され次のステツ
プに進むが、エラーのまま放置しておくと一定時間経過
後パワーオンモードとなる。
一方、ステツプS79が否定判定の場合には、ステツプS
80のローバツテリーエラー処理Bを飛び越えてステツプ
S81に進む。
以上のように、駆動電源装置がACアダプタの場合、あ
るいはバツテリーの容量が記録装置の動作を保障可能な
量あったと判定された場合には、キヤツプ開処理(ステ
ツプS81)後キヤリツジモータ8を駆動してキヤリツジ
をホーム位置に初期設定し(ステツプS82)、キヤツプ
閉処理(ステツプS83)をする。次に、ステツプS84では
シートセンサ9によって記録装置に用紙がセツトされて
いるか否かの判定を行う。肯定判定ならばホスト装置か
らの記録情報を受信可能(オンライン)な状態とする
(ステツプS85)。一方、否定判定ならば用紙無しエラ
ー(ステツプS86)となる。用紙無しエラー状態ではオ
ンライン操作が無効になる。エラー状態は用紙がセツト
されると解除され、後述するオンライン操作によってオ
ンライン状態へ移行可能になる。
第6図は本実施例の記録動作手順の一例を示すフロー
チヤートである。電池駆動時の記録動作においては、ホ
スト装置からの記録情報により記録動作を開始する際の
キヤツプ開処理を行う直前にローバツテリーエラー検出
(第1図(a))を行う。さらに、キヤリツジ走査して
記録を1行おこなう毎にキヤリツジの減速駆動タイミン
グでローバツテリーアラーム検出(第1図(b))をす
る。また、各々の検出手順によってバツテリーの容量が
十分ではないと判定されたならば、前者の場合にはロー
バツテリーエラー処理B(第2図(b))、後者の場合
にはローバツテリーアラーム処理(第3図)の手順によ
って、受信した記録情報および記録ヘツドの保護を図
る。
第6図においてステツプS100では、ホスト装置から記
録開始情報が送られたか否かを判定する。否定判定なら
ばステツプS120以降へ分岐し、インク吐出口をキヤツプ
部材で密閉した状態で記録情報を受信するまで待機する
(ステツプS120〜S122)。一方、肯定判定ならばステツ
プS101以降の手順によって記録動作を開始する。
ステツプS101ではインク吐出口がキヤツプ部材によっ
て密閉されているか否かの判定をする。否定判定ならば
そのままステツプS109へ進み、キヤリツジモータを駆動
してキヤリツジをホーム位置から移動し始める。一方、
肯定判定ならばステツプS102〜S103で電池駆動かACアダ
プタ駆動かを調べ、ACアダプタ駆動ならばステツプS108
へ分岐する。一方、電池駆動ならばステツプS104へ進
み、紙送りモータ10が駆動終了していることを確認して
からステツプS105においてローバツテリーエラー検出
(第1図(a))を行う。これは前記モータの疑似励磁
処理と紙送りモータの駆動が重なった場合、ローバツテ
リーエラー検出時の放電電流が設計値よりズレて検出精
度が低下するのを防ぐためである。
ステツプS106では、ステツプS105においてローバツテ
リーエラーフラグがセツトされたか否かを判定する。否
定判定ならばステツプS108へ分岐し、キヤツプ開処理を
行った後キヤリツジの駆動を開始する。一方、肯定判定
ならばステツプS107において記録装置の保護をするため
のローバツテリーエラー処理B(第2図(b))を行
う。
以上記録動作開始前の駆動電源装置状態の検出処理で
電源容量充分と判断されたら、被記録用紙にインク滴を
噴射して画像を記録開始する。ステツプS109でキヤリツ
ジを駆動開始し、ステツプS110で1行分の画像記録が終
了したらステツプS111〜S112において、電池駆動かACア
ダプタ駆動かを検出する。ACアダプタ駆動であればステ
ツプS113でキヤリツジモータを減速し、キヤリツジモー
タの駆動を終了する(ステツプS114)。一方、バツテリ
ー駆動の場合にはステツプS119へ分岐し、第1図(b)
に示したローバツテリーアラーム検出手順によりキヤリ
ツジモータの減速駆動を開始するとともに電池容量の検
出を行う。
ステツプS119の手順が終了し、キヤリツジモータの駆
動が終わる(ステツプS114)と、ステツプS115において
ローバツテリーアラームフラグがセツトされているか否
かの判定を行う。否定判定ならばステツプS117へ進み、
肯定判定ならばステツプS116で第3図に示したローバツ
テリーアラーム手順によって記録装置の保護を図る。
以上1行分の画像記録手順終了後、ステツプS117にお
いて、被記録用紙がセツトされているか否かの判定を行
い、否定判定ならば用紙無しエラー(ステツプS118)と
し、肯定判定ならば、ステツプS100へ戻り、記録情報に
基づいて以上説明した動作手順を繰り返す。
第7図は本実施例のオンライン処理による動作手順の
一例を示したフローチヤートである。通常のオンライン
処理では、記録装置をオフライン(非回線)状態からオ
ンライン(回線)状態へ切換え、さらに、記録動作開始
に備えてキヤツプ開処理とキヤリツジ位置の初期化を行
う。これに対し、本実施例のインクジエツト記録装置で
は記録装置の保護を目的として、電池駆動時には電池容
量の検知結果に基づいて上記オンライン処理を制御する
ものである。
第7図において、ステツプS88では被記録用紙が装置
にセツトされているか否かの判定を行う。否定判定なら
用紙無しエラー(ステツプS98)となり、オンライン操
作は無効となる。一方、肯定判定ならばステツプS89以
降のオンライン処理を行う。ステツプS89〜S90では電池
駆動かACアダプタ駆動かを判定する。ACアダプタ駆動な
らば、ローバツテリーエラー制御は不要であるので通常
のオンライン処理を行う。電池駆動であればステツプS9
1でローバツテリーエラー検出(第1図(a))を行
い、ステツプS92でローバツテリーエラーフラグがセツ
トされればステツプS93へ進みローバツテリーエラー処
理B(第2図(b))に進む。一方、ローバツテリーエ
ラーフラグがセツトされていなければ、ステツプS95以
降のオンライン処理へ進む。
ステツプS94において、パワーオン動作が終了したか
否かを判定し、否定判定ならば中断していたパワーオン
動作を再開する。肯定判定ならばキヤツプ開処理(ステ
ツプS95)とキヤリツジ位置の初期化(ステツプS96)を
行った後、オフラインとなった時点で中断していた処理
を再開する(ステツプS97)。
ここでステツプS94でいうパワーオン動作が終了して
いない場合とは、第5図で説明したパワーオン動作中の
ローバツテリーエラー制御によって、ローバツテリーエ
ラー状態でパワーオン動作が中断された場合等のよう
に、ステツプS83が終了していないことをいう。従っ
て、ステツプS80の処理において、オペレーターがACア
ダプタを接続して動作を再開するためにオンライン操作
を行った場合は、ステツプS94は否定判定となる。
以上説明したように、本実施例では、記録動作を開始
時等に行なうインク吐出口開放直前に、疑似励磁によっ
てキヤリツジモータ8に負荷を加えつつ電池容量の検知
を行なっているので、記録装置のスループツトを低下さ
せることなく、また、高精度で電池容量検知を行なうこ
とが可能となる。これにより、限られた電池容量を充分
に活用することができるので、記録装置をより長時間電
池によって駆動することが可能となる。
また、この実施例によれば電池容量が低下している状
態でキヤツピング動作(特に、キヤツプの開放)を行な
うことがないので、電池容量が完全になくなって装置が
機能停止した場合にも記録ヘツドの吐出不良やインク漏
れによる装置の腐蝕等の不具合を回避できる。
なお、電池は充電によって繰返し使用が可能な二次電
池でもよい。また、本発明の記録装置はコンピユータ等
の情報処理機器の画像出力端末、複写装置、ファクシミ
リ装置にも適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば記録装置のスー
プットを低下させることなく、保護手段による記録ヘツ
ドの吐出口の被覆を解除する直前に高精度の容量検出を
行うことができるので、補助電源等を用いることなく、
保護手段が解放された状態で記録ヘッドが放置されるこ
とを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の記録装置に係る一実施例のバツテリー
検出動作を示すフローチヤート、 第2図及び第3図は実施例のバツテリー異常時の動作を
示すフローチヤート、 第4図は実施例の電源投入時の動作を示すフローチヤー
ト、 第5図は実施例のパワースイツチ操作時の動作を示すフ
ローチヤート、 第6図は実施例の記録時の動作を示すフローチヤート、 第7図は実施例のオンライン処理を示すフローチヤー
ト、 第8図は実施例の制御系の構成を示すブロツク図、 第9図は第8図の電源部の詳細を示すブロツク図であ
る。 2……MPU 5……制御用ROM 8……キヤリツジモータ 10……紙送りモータ 12……記録ヘツド 13……キヤツピングモータ 19……ACアダプタ 20……電源 23……電源電圧検出回路 24……電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−44981(JP,A) 特開 昭56−147214(JP,A) 特開 昭59−91085(JP,A) 特開 昭61−84298(JP,A) 特開 平1−166979(JP,A) 実開 昭61−188830(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録装置に対して吐出口からインクを吐出
    することにより記録を行う記録ヘツドと、この記録ヘツ
    ドの吐出口を被覆する保護手段とを有し、電池からの電
    源供給によって動作を行う記録装置において、 前記電池の容量が低下したことを検出する検出手段と、 前記保護手段による前記記録ヘツドの吐出口の被覆を解
    除する直前に、前記電池に所定期間負荷を加える負荷制
    御手段と、 前記所定期間に前記検出手段による容量検出を実行させ
    る検出制御手段と、 この検出手段により前記電池の容量の低下が検出された
    とき、前記保護手段による前記記録ヘッドの吐出口の被
    覆を解除しないように制御する保護制御手段と を具備したことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録ヘッドを記録媒体に対して相対的
    に走査させるモータをさらに有することを特徴とする請
    求項(1)に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記負荷制御手段は、前記モータの励磁相
    を切り換えることなく駆動する擬似励磁によって、前記
    電池に所定期間負荷を与えることを特徴とする請求項
    (2)に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段は、前記電池の電圧に基づい
    て容量を検出することを特徴とする請求項(1)乃至
    (3)のいずれかに記載の記録装置。
  5. 【請求項5】前記記録ヘツドは、前記吐出口に設けら
    れ、インクに熱による状態変化を生起させ該状態変化に
    基づいてインクを前記吐出口から吐出させて飛翔的液滴
    を形成する熱エネルギー発生手段を有したことを特徴と
    する請求項(1)乃至(4)のいずれかに記載の記録装
    置。
JP2189247A 1990-07-17 1990-07-17 記録装置 Expired - Lifetime JP2714233B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2189247A JP2714233B2 (ja) 1990-07-17 1990-07-17 記録装置
US07/730,096 US5182583A (en) 1990-07-17 1991-07-15 Ink-jet having battery capacity detection
EP91306455A EP0467648B1 (en) 1990-07-17 1991-07-16 Recording apparatus which is driven by battery
ES91306455T ES2087972T3 (es) 1990-07-17 1991-07-16 Aparato de impresion accionado por baterias.
DE69119991T DE69119991T2 (de) 1990-07-17 1991-07-16 Batteriebetriebener Aufzeichnungsapparat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2189247A JP2714233B2 (ja) 1990-07-17 1990-07-17 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0474676A JPH0474676A (ja) 1992-03-10
JP2714233B2 true JP2714233B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=16238093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2189247A Expired - Lifetime JP2714233B2 (ja) 1990-07-17 1990-07-17 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2714233B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5644981A (en) * 1979-09-20 1981-04-24 Toshiba Corp Electronic device equipped with printer
JPS56147214A (en) * 1980-04-17 1981-11-16 Canon Inc Electronic apparatus with printer
JPS5991085A (ja) * 1982-11-16 1984-05-25 Pentel Kk プリンタ
JPS6184298A (ja) * 1984-10-03 1986-04-28 沖電気工業株式会社 記録装置
JPS61188830U (ja) * 1985-05-20 1986-11-25
JPH01166979A (ja) * 1987-12-24 1989-06-30 Toshiba Corp 文書作成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0474676A (ja) 1992-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5182583A (en) Ink-jet having battery capacity detection
JP3118119B2 (ja) プリント装置及び該装置における電池の充電方法
US5673070A (en) Recording apparatus for controlling recording in accordance with battery capacity
JPH09156128A (ja) インクジェットプリンタ
US7052105B2 (en) Battery residual capacity detection method and printing apparatus using the method
EP0916511B1 (en) Recording apparatus having a charging function, and charging method
US6783200B2 (en) Ink jet recording apparatus
US6045274A (en) Power supply apparatus
JP2714233B2 (ja) 記録装置
JP3066905B2 (ja) 記録装置
US6536866B1 (en) Ink jet recovery system having variable recovery
JPH1120148A (ja) インクジェット記録装置の制御方法およびインクジェット記録装置
US8540335B2 (en) Printing apparatus
JP2002137414A (ja) インクジェット記録装置、およびインク残量検出方法
US6019451A (en) Ink jet recording apparatus with capping mechanism and capping state indicator
JPH08142450A (ja) インクジェットプリンタ
JP2004237450A (ja) インクジェット記録装置、および該装置の制御方法
US20010021982A1 (en) Power supply device and power control method
JPH08258265A (ja) 記録装置
JP2004230812A (ja) 電池残量検出方法
JP2001150697A (ja) 走査装置
JPH0631934A (ja) サーマルインクジェット印字装置のメンテナンス機構
JPH06328693A (ja) 記録装置及びその方法
JPH10329333A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法
JP2004025497A (ja) 記録装置、記録装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 13