JP2713080B2 - 指向性スピーカ装置 - Google Patents

指向性スピーカ装置

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JP2713080B2 JP4473293A JP4473293A JP2713080B2 JP 2713080 B2 JP2713080 B2 JP 2713080B2 JP 4473293 A JP4473293 A JP 4473293A JP 4473293 A JP4473293 A JP 4473293A JP 2713080 B2 JP2713080 B2 JP 2713080B2
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    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/32Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only
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  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指向性を有するスピー
カに関するものである。
【0002】
【従来の技術】展覧会場などで隣接するブースで異なる
説明を行なう場合や、駅の隣合うホームで異なるアナウ
ンスを行う場合には、特定の場所にのみ強い音圧が得ら
れる指向性スピーカが有効である。狭指向性を実現する
手段には、複数個のスピーカユニットを線状や面状に配
置し、スピーカアレーを構成する方法が知られている。
以下、その構成について(図9)から(図16)までを
参照しながら説明する。
【0003】(図9)において、8は口径4cmのスピ
ーカユニットであり、6bはこのスピーカユニット16
本からなるスピーカアレーである。スピーカユニット8
は5.5cm間隔で一直線上に配列され、それぞれ独立
した密閉箱9に取り付けられている。
【0004】この指向性スピーカ装置の、各周波数にお
ける指向性を示したものが(図10)である。入力信号
は指向性スピーカ装置の中央に関して対称な位置にある
スピーカユニットに、中央から端に向けてそれぞれ1.
00、0.95、0.86、0.74、0.60、0.
46、0.32、0.29Vの正弦波信号が同相で入力
されている。指向性は、指向性スピーカ装置から6m離
れた円周上での、正面を基準とした相対音圧レベルで表
している。
【0005】このようなスピーカアレーの指向性は、周
波数、スピーカアレーの全長、スピーカユニットの間
隔、および各スピーカユニットの指向性から決まる。例
えば正面から60°の方向での音圧レベルを15dB以
上減衰させるためには、スピーカアレーの全長をL、音
波の波長をλとして、L≧1.4λ の関係が成り立つ
必要がある。(図9)のスピーカアレーでは、この関係
が成り立つ周波数は530Hz以上である。さらに周波
数が低くなると、指向性はそれに従って緩くなる。例え
ば(図10)から分かるように、250Hzではこのス
ピーカアレーは無指向性に近い。
【0006】一方、スピーカユニットの後面を開放の状
態で用いると、スピーカアレーの長さを増さずにより鋭
い指向性を得ることができる。これは、各スピーカユニ
ットの前後から放射された音波の打ち消し合いにより、
スピーカユニットを密閉箱に取り付けた場合に比べてス
ピーカユニットの指向性が鋭くなるためである。これに
よって、低域で指向性が緩くなるという問題点が改善さ
れるが、低域では上述の打ち消し合いの結果、効率が低
下し音圧レベルが小さくなる。
【0007】広帯域にわたって鋭い指向性を持つと同時
に音圧レベルが一様である指向性スピーカ装置を構成す
るには、次のような方法をとれば良い。再生周波数帯域
を2分割し、指向性の緩い低音域は、スピーカユニット
の後面を開放の状態で用いたスピーカアレーで再生す
る。指向性が充分鋭い高音域は、スピーカユニットを密
閉箱に取り付けたスピーカアレーで再生し、低音域への
入力レベルを高音域に比べて高くすれば良い。
【0008】(図11)において、信号源1から出力さ
れた信号は2つに分岐され、それぞれローパスフィルタ
2、ハイパスフィルタ3を通る。ローパスフィルタ2を
通った信号はアンプ4で増幅された後、低音域用スピー
カアレー5bに入力される。ハイパスフィルタ3を通っ
た信号はアンプ4で増幅された後、高音域用スピーカア
レー6bに入力される。低音域用スピーカアレー5bは
8本の口径9.4cmのスピーカユニット7からなり、
スピーカユニット7は11cm間隔で一直線上に配列さ
れ、後面が開放の状態である。高音域用スピーカアレー
6bは16本の口径4cmのスピーカユニット8からな
り、(図9)の高音域用スピーカアレーと同じものであ
る。スピーカユニット8はパンチングメタル10bに取
り付けられているが、これによってスピーカユニットか
らの音の放射が妨げられることはない。
【0009】この指向性スピーカ装置の低音域用スピー
カアレー5bの指向性を、(図10)と同様に示したも
のが(図12)である。入力信号は中央に関して対称な
位置にあるスピーカユニットに、中央から端に向けてそ
れぞれ1.00、0.81、0.52、0.26Vが同
相で入力されている。(図12)を見ると60°方向で
の音圧レベルの減衰量は、(図9)のスピーカアレーに
比べて約6dB改善されていることが分かる。
【0010】(図11)のように、スピーカアレーが直
線状に配列された指向性スピーカ装置では、スピーカア
レーに平行な方向では狭指向性が得られるが、スピーカ
アレーに垂直な方向については無指向性となる。(図1
1)の指向性スピーカ装置から1.5mの距離にある平
面上での、500Hzおよび1kHzにおける等音圧線
図(等音圧線の間隔は3dB毎)を(図13)に示す。
等音圧線は細長い楕円に近い形を描き、スピーカアレー
に垂直な方向では、指向性スピーカ装置から離れた場所
にも音圧レベルの高い音波が到達することになる。
【0011】この指向性スピーカ装置を通常の室内で用
いた場合、音圧レベルの高い音波が広範囲にわたって壁
面や床面で反射するため、特に低音域において指向性音
場は著しく劣化する。また室内を吸音性にして音場の乱
れを抑えるとしても、広範囲にわたって吸音処理を施す
必要がある。従って、指向性スピーカ装置を室内で用い
る場合、指向性スピーカ装置は、低音域については全方
向について指向性を有する必要がある。そのため、スピ
ーカアレーは平面上に2次元状に配列しなければならな
い。そのようにしたものが(図14)の指向性スピーカ
装置である。
【0012】(図14)において8は口径4cmのスピ
ーカユニットであり、6cはこのスピーカユニット25
6本からなるスピーカアレーである。スピーカユニット
8は5.5cm間隔で格子状に配列され、それぞれ独立
した密閉箱9に取り付けられている。この指向性スピー
カ装置の、中央に対して対称な位置にあるスピーカユニ
ットに、(表1)に示す値の同相の正弦波信号を入力し
た場合の、500Hzおよび1kHzにおける等音圧線
図を(図13)と同様に示したのが(図15)である。
これを見ると、全方向にわたって鋭い指向性が得られる
ことが分かる。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の指向性スピーカ装置には次の様な課題があった。(図
14)のように小口径のスピーカユニットを狭い間隔で
平面上に配列し、全帯域を再生するようにした指向性ス
ピーカ装置には、スピーカユニットが極めて多数必要に
なるばかりでなく、(図9)の指向性スピーカ装置と同
様に低い周波数で指向性が緩い問題がある。そのため、
(図11)の指向性スピーカ装置のように再生周波数帯
域を2分割し、指向性の緩い低音域は、スピーカユニッ
トの後面を開放の状態で用いたスピーカアレーで再生す
る方法を採りたい。ところが、スピーカアレーを平面状
に2次元状に配列する場合、2組のスピーカアレーを同
一の平面上に配列するには空間的制約がある。また、
(図16)のように、高音域用スピーカアレーの前方
に、低音域用スピーカアレーを設けた場合は、高音域用
スピーカアレーから放射された音波は、低音域用スピー
カアレーによって散乱されるため、指向性が劣化すると
いう問題が生じる。
【0015】本発明は、上記の問題点を解消し、指向性
スピーカ装置を狭い室内で用いた場合でも、広い周波数
帯域にわたって鋭い指向性を得ることを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の指向性スピーカ
装置は、上記目的を達成するために、面上で所定の間隔
で2次元状に配列された複数個のスピーカユニットから
なる低音域用スピーカアレーと、前記低音域用スピーカ
アレーと同一の面上にあって、前記低音域用スピーカア
レーを構成するスピーカユニットの間に配列されたスピ
ーカユニットからなる高音域用スピーカアレーからな
る。
【0017】
【作用】室内で使用する指向性スピーカ装置は前に述べ
た理由から、再生周波数帯域を2分割し、指向性の緩い
低音域は、スピーカユニットの後面を開放の状態で用い
たスピーカアレーで再生する方法を採りたい。さらに低
音域についてはスピーカアレーはスピーカユニットが2
次元状に配列されたものが望ましい。
【0018】一般に、スピーカアレーは、アレーを構成
するスピーカユニットの間隔dよりも音波の波長λが短
くなるような周波数では、正面以外の方向にも強い放射
が現れるため、指向性音源としては適当でない。従っ
て、スピーカユニットの間隔dは使用する帯域の上限の
周波数の波長λよりも、短くする必要がある。
【0019】低音域用スピーカアレーを構成するスピー
カユニットの間隔dは、そのスピーカアレーに接続され
たローパスフィルタの遮断周波数fcの波長をλcとし
て、λcよりも短くする必要がある。低音域用スピーカ
アレーから放射された音波が高音域用スピーカアレーの
指向性に影響を及ぼさないために、ローパスフィルタの
遮断特性はできるだけ急峻なものであることが望まし
い。しかし、実際は、遮断周波数以上の周波数では全く
信号を通さないフィルタを作ることはできないので、ス
ピーカユニットの間隔dは、遮断周波数の波長λcより
いくらか短くする必要がある。例えば、1オクターブ当
たり48dBの割合で減衰するローパスフィルタを用い
る場合、d≦0.7λc であれば良い。
【0020】これから、fc=800Hzの場合、スピ
ーカユニットの間隔は30cm程度まで広げることがで
きる。従って、低域用アレーのスピーカユニットの間に
高域用スピーカアレーを配置することができる。一方、
高音域については、反射波の影響は床面に吸音材として
カーペットを敷く等の方法によって容易に除去できるの
で、必ずしもスピーカユニットを完全な2次元配列にす
る必要はなく、所望のサービスエリアが得られるように
配列すれば良い。例えば、スピーカユニットを直線状に
配列したアレー等でも、充分効果的な指向性音場が形成
される。
【0021】そこで、高音域用スピーカアレーを構成す
るユニットを、低音域用スピーカアレーを構成するスピ
ーカユニットの間に配列すれば、2組のスピーカアレー
を同一の平面上に設けることができる。このようにすれ
ば、一方のスピーカアレーから放射された音波が他方の
スピーカアレーによって散乱されることもなく、指向性
スピーカ装置を通常の室内で用いた場合でも、広い周波
数帯域にわたって鋭い指向性を得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について(図
1)および(図2)と共に説明する。信号源1から出力
された信号は2つに分岐され、それぞれローパスフィル
タ2、ハイパスフィルタ3を通る。ローパスフィルタ2
を通った信号はアンプ4で増幅された後、低音域用スピ
ーカアレー5に入力される。ハイパスフィルタ3を通っ
た信号はアンプ4で増幅された後、高音域用スピーカア
レー6に入力される。フィルタのクロスオーバ周波数f
cは800Hzに設定されている。低音域用スピーカア
レー5は16本の口径9.4cmのスピーカユニット7
からなる。スピーカユニット7は25cm間隔で格子状
に配列され、後面が開放の状態になるようにパンチング
メタル10に取り付けられている。パンチングメタル1
0によってスピーカユニット7からの音の放射が妨げら
れることはない。高音域用スピーカアレー6は32本の
口径4cmのスピーカユニット8からなり、8cm間隔
の一組の平行線上に、5.5cm間隔で配列され、それ
ぞれ独立した密閉箱9にとりつけられている。
【0023】この指向性スピーカ装置の、中央に対して
対称な位置にあるスピーカユニットに、低音域用スピー
カアレー5には(表2)に示した値の、高音域用スピー
カアレー6には指向性スピーカ装置の中央に関して対称
な位置にあるスピーカユニットに、中央から端に向けて
それぞれ1.00、0.95、0.86、0.74、
0.60、0.46、0.32、0.29Vの同相の正
弦波信号を入力した場合の、500Hzおよび1kHz
における等音圧線図を(図13)と同様に示したのが
(図2)である。
【0024】
【表2】
【0025】これを(図14)の従来の指向性スピーカ
装置の音圧分布図(図15)と比較すると、500Hz
では、低音域用スピーカアレー5のスピーカユニット7
が後面開放であることにより、鋭い指向性が全方向につ
いて実現されている。
【0026】なお、本実施例では低音域用スピーカアレ
ーを構成するスピーカユニットが、25cm間隔の格子
点上に配列された場合について説明したが、スピーカユ
ニットの間隔や、配列の方法については限定されるもの
ではない。例えば、スピーカユニットが同心円状に配列
された場合でも、同様の効果が得られる。
【0027】次に、本発明の第2の実施例について(図
3)から(図5)と共に説明する。信号源、フィルタ、
およびスピーカアレーは第1の実施例と同様である。低
音域用スピーカアレー5は高音域用スピーカアレー6の
前方に設けられており、2つのスピーカアレーを前方か
ら見たときに重なり合わないように構成した。
【0028】従来は、高音用スピーカアレーから放射さ
れた音波が低音域用スピーカアレーによって散乱され、
指向性が劣化するという問題があったが、本実施例の場
合、高域での指向性の劣化は見られない。また第1の実
施例では、低音域用スピーカアレーの指向性が(図4)
に示すように、x方向とy方向で異なり、y方向では、
400Hz以上の指向性が劣化するという問題があっ
た。これは、y方向については中央に高音域用スピーカ
アレーがあるために、内側と外側でスピーカユニットの
指向性が異なるためである。本実施例では、低音域用ス
ピーカアレーを高音域用スピーカアレーの前方に設ける
ことにより、低音域用スピーカアレーの内側のスピーカ
ユニットについても、(図5)に示すように、音の抜け
が良くなり、双極子音源の指向性を示すようになったた
め、y方向についても、x方向と同様に鋭い指向性が得
られるようになった。
【0029】なお、低音域用スピーカアレーを構成する
スピーカユニットの間隔や、配列の方法について限定さ
れるものではないことは、第1の実施例の場合と同様で
ある。
【0030】次に、本発明の第3の実施例について(図
6)と共に説明する。信号源、フィルタ、およびスピー
カアレーは第1の実施例と同様であり、低音域用スピー
カアレー5の15cm後方には反射板11が取り付けら
れている。
【0031】バフル板を有さず、後面が開放の状態であ
るスピーカユニットの後方に反射板を設けると、反射板
に対する鏡像音源の効果により、800Hz以下の低域
において正面から60°の方向で音圧レベルの減衰量が
3〜4dB大きくなり、指向性が鋭くなった。
【0032】なお、第2の実施例の低音域用スピーカア
レーの後方に反射板を設けた場合も、本実施例と同様な
効果が得られる。
【0033】最後に、本発明の第4の実施例について
(図7)および(図8)と共に説明する。信号源1から
出力された信号は2つに分岐され、それぞれローパスフ
ィルタ2、ハイパスフィルタ3を通る。フィルタのクロ
スオーバ周波数fcは、800Hzに設定されている。
ローパスフィルタ2を通った信号はアンプ4で増幅され
た後、低音域用スピーカアレー5に入力される。ハイパ
スフィルタ3を通った信号はアンプ4で増幅された後、
高音域用スピーカアレー6aに入力される。低音域用ス
ピーカアレー5は第1の実施例と同様に16本のスピー
カユニット7からなり、後面が開放の状態になるように
パンチングメタル10に取り付けられている。スピーカ
ユニットはフィルタのクロスオーバ周波数fcの音波の
波長、即ち30cmよりも短い25cm間隔で格子状に
配列されている。高音域用スピーカアレー6は46本の
口径4cmのスピーカユニット8からなり、低音域用ア
レーの対称軸に沿って、6cm間隔で十文字に配列さ
れ、それぞれ独立した密閉箱9に取りつけられている。
【0034】この指向性スピーカ装置の、中央に対して
対称な位置にあるスピーカユニットに、低音域用スピー
カアレー5には(表2)、高音域用スピーカアレー6a
には(表3)に示す値の同相の正弦波信号を入力した場
合の、1kHzにおける等音圧線図を(図13)と同様
に示したのが(図8)である。
【0035】
【表3】
【0036】(図1)の指向性スピーカ装置は、高音域
のスピーカアレーが平行線状に配列されたものであり、
スピーカアレーに垂直な方向の指向性は(図2)に示す
ように緩やかである。スピーカアレーに垂直な方向にも
ある程度鋭い指向性が求められる場合は、本実施例のよ
うにスピーカユニットを十文字に配列すれば、(図8)
のように所望の指向性が実現される。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、周波数帯域を2
分割し、低音域は所定の間隔で配列された複数個のスピ
ーカユニットからなる低音域用スピーカアレーで再生
し、高音域は前記低音域用スピーカアレーと同一の面上
にあって、前記低音域用スピーカアレーを構成するスピ
ーカユニットの間に配列されたスピーカユニットからな
る高音域用スピーカアレーで再生することにより、指向
性スピーカ装置を通常の室内で用いた場合でも、広い周
波数帯域にわたって鋭い指向性が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図
【図2】(図1)の指向性スピーカの音圧分布を示す図
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す図
【図4】(図1)の指向性スピーカのx、y方向の指向
性を示す図
【図5】本発明の第2の実施例の作用を示す図
【図6】本発明の第3の実施例の構成を示す図
【図7】本発明の第4の実施例の構成を示す図
【図8】(図7)の指向性スピーカの音圧分布を示す図
【図9】第1の従来例の構成を示す図
【図10】(図9)の指向性スピーカの指向性を示す図
【図11】第2の従来例の構成を示す図
【図12】(図11)の指向性スピーカの指向性を示す
【図13】(図11)の指向性スピーカの音圧分布を示
す図
【図14】第3の従来例の構成を示す図
【図15】(図14)の指向性スピーカの音圧分布を示
す図
【図16】第4の従来例の構成を示す図
【符号の説明】
1 信号源 2 ローパスフィルタ 3 ハイパスフィルタ 4 アンプ 5、5b、5c (低音域用)スピーカアレー 6、6a、6b、6c (高音域用)スピーカアレー 7 スピーカユニット 8 スピーカユニット 9 密閉箱 10、10b、10c パンチングメタル 11 反射板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生周波数帯域を低音域と高音域とに2分
    割し、低音域は振動板の前後が開放の状態である複数個
    の第1のスピーカユニットが面上に所定の間隔で2次元
    状に配列された低音域用スピーカアレーで再生し、高音
    域は前記低音域用スピーカアレーと同一の面上にあっ
    て、前記低音域用スピーカアレーを構成する前記第1の
    スピーカユニットの間に配列された、複数の第2のスピ
    ーカユニットからなる高音域用スピーカアレーで再生す
    ることを特徴とする指向性スピーカ装置。
  2. 【請求項2】再生周波数帯域を低音域と高音域とに2分
    割し、低音域は振動板の前後が開放の状態である複数個
    の第1のスピーカユニットが面上に所定の間隔で2次元
    状に配列された低音域用スピーカアレーで再生し、高音
    域は前記低音域用スピーカアレーの配置された面よりも
    後方にあって、前方から見たときに、前記低音域用スピ
    ーカアレーを構成する前記第1のスピーカユニットと重
    なり合わないように配列された、複数の第2のスピーカ
    ユニットからなる高音域用スピーカアレーで再生するこ
    とを特徴とする指向性スピーカ装置。
  3. 【請求項3】低音域用スピーカアレーの後方に、反射板
    を設けた請求項1または請求項2に記載の指向性スピー
    カ装置。
  4. 【請求項4】第1のスピーカユニットは2次元の格子点
    上に配列し、かつ前記格子点の間隔は、低音域用スピー
    カアレーの再生周波数帯域の上限の周波数の音波の波長
    の0.7倍以下である、請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の指向性スピーカ装置。
  5. 【請求項5】第2のスピーカユニットは第1のスピーカ
    ユニットを配置した格子点の対称軸に沿って十文字に配
    列した請求項4記載の指向性スピーカ装置。
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