JP2712439B2 - ガス導入方法及び試料ガス用補集ビン - Google Patents
ガス導入方法及び試料ガス用補集ビンInfo
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- JP2712439B2 JP2712439B2 JP63318990A JP31899088A JP2712439B2 JP 2712439 B2 JP2712439 B2 JP 2712439B2 JP 63318990 A JP63318990 A JP 63318990A JP 31899088 A JP31899088 A JP 31899088A JP 2712439 B2 JP2712439 B2 JP 2712439B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ガスクロマトグラフ或いはガスクロマト
グラフ質量分析計等へ試料ガスを注入する試料ガス導入
装置に関する。
グラフ質量分析計等へ試料ガスを注入する試料ガス導入
装置に関する。
ガスクロマトグラフ或いはガスクロマトグラフ質量分
析計等へ試料ガスを導入する場合、従来は計量管と切換
えバルブを組合わせたガスサンプラ方式、或いはガス捕
集ビンやガス捕集バッグに採集したガス試料をシリンジ
で計量して注入する方式等が用いられていた。
析計等へ試料ガスを導入する場合、従来は計量管と切換
えバルブを組合わせたガスサンプラ方式、或いはガス捕
集ビンやガス捕集バッグに採集したガス試料をシリンジ
で計量して注入する方式等が用いられていた。
上記する従来の試料ガス導入方法で、計量管と切換え
バルブを組合わせたガスサンプラ方式の場合、バルブは
切換え機構を含む複雑な流路となるためアンモニアガス
やメタノール等の吸着性の大きいガスが流路壁に付着す
るいわゆるメモリ効果が生じることがある。このような
ガスを含む試料を分析する場合、切換えバルブによる試
料ガス導入方法は適切とはいえない。また、ガス捕集ビ
ンやガス捕集バッグ等からシリンジで計量して導入する
方法は途中で空気が混入することがあり、特に窒素ガス
（N2）と一酸化炭素（CO）の場合のように分子量が同じ
場合、空気の混入が悪影響を及ぼすことがある。
バルブを組合わせたガスサンプラ方式の場合、バルブは
切換え機構を含む複雑な流路となるためアンモニアガス
やメタノール等の吸着性の大きいガスが流路壁に付着す
るいわゆるメモリ効果が生じることがある。このような
ガスを含む試料を分析する場合、切換えバルブによる試
料ガス導入方法は適切とはいえない。また、ガス捕集ビ
ンやガス捕集バッグ等からシリンジで計量して導入する
方法は途中で空気が混入することがあり、特に窒素ガス
（N2）と一酸化炭素（CO）の場合のように分子量が同じ
場合、空気の混入が悪影響を及ぼすことがある。
この発明は上記する課題に対処するためになされたも
のであり、採集した試料ガスをガスクロマトグラフ等に
導入するに際し空気の混入を極力防止し且つ定量のガス
を直接導入することのできる試料ガス導入装置を提供す
ることを目的としている。
のであり、採集した試料ガスをガスクロマトグラフ等に
導入するに際し空気の混入を極力防止し且つ定量のガス
を直接導入することのできる試料ガス導入装置を提供す
ることを目的としている。
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、試
料ガス導入装置が、一端部を有底とし他端部に開閉用コ
ック（６）を設け且つ胴部の相対向する両面に穿設した
二つの穴にゴム栓（４、５）を嵌着した試料ガス用捕集
ビン（３）と、内部にカラム（８）端部を位置させると
共に該カラム（８）端部の外側に前記捕集ビン（３）の
一方のゴム栓（５）に密着させるためのゴム栓（セプタ
ムゴム10）をキャップ（11）により保持させた試料ガス
注入口（７）と、を備えてなることを特徴とする。
料ガス導入装置が、一端部を有底とし他端部に開閉用コ
ック（６）を設け且つ胴部の相対向する両面に穿設した
二つの穴にゴム栓（４、５）を嵌着した試料ガス用捕集
ビン（３）と、内部にカラム（８）端部を位置させると
共に該カラム（８）端部の外側に前記捕集ビン（３）の
一方のゴム栓（５）に密着させるためのゴム栓（セプタ
ムゴム10）をキャップ（11）により保持させた試料ガス
注入口（７）と、を備えてなることを特徴とする。
ガス導入方法を上記の手段とすると、試料ガスの採
取、計量そして分析機器への試料ガス導入という作業に
際し、空気が混入する機会は極めて少なくなる。従っ
て、特にセレクテッドイオンモニター法（SIM法）によ
る分析の際などクロマトグラムはほぼ綺麗に表れるので
試料ガスを正確に測定することができる。
取、計量そして分析機器への試料ガス導入という作業に
際し、空気が混入する機会は極めて少なくなる。従っ
て、特にセレクテッドイオンモニター法（SIM法）によ
る分析の際などクロマトグラムはほぼ綺麗に表れるので
試料ガスを正確に測定することができる。
また、試料ガス捕集ビン３は、試料ガスを分析機器に
導入する際試料ガスに空気が混入するのを防止すること
ができる。
導入する際試料ガスに空気が混入するのを防止すること
ができる。
以下、この発明の具体的実施例について図面を参照し
て説明することとする。
て説明することとする。
第１図は、この発明のガス導入装置の縦断面図であ
る。
る。
１はシリンジであり、一定量のガスを計量しニードル
２により導入する。３は捕集ビンであって、真空ポンプ
で真空排気した後分析用の採集ガスを入れるためのもの
である。この捕集ビン３の胴部のほぼ中央部の相対向す
る両側の２箇所には、穴を穿設すると共にゴム栓４と５
を嵌着してある。これらのゴム栓４と５は前記シリンジ
１のニードル２が突き抜けるように嵌着するが、同時に
これらのゴム栓４と５の嵌着位置は、捕集ビン３に採集
したガス濃度が平均的値となる位置でもある。６は試料
ガスを一定量導入する際使用する開閉用のコックであ
る。
２により導入する。３は捕集ビンであって、真空ポンプ
で真空排気した後分析用の採集ガスを入れるためのもの
である。この捕集ビン３の胴部のほぼ中央部の相対向す
る両側の２箇所には、穴を穿設すると共にゴム栓４と５
を嵌着してある。これらのゴム栓４と５は前記シリンジ
１のニードル２が突き抜けるように嵌着するが、同時に
これらのゴム栓４と５の嵌着位置は、捕集ビン３に採集
したガス濃度が平均的値となる位置でもある。６は試料
ガスを一定量導入する際使用する開閉用のコックであ
る。
次に、７は、試料ガスを導入するガスクロマトグラフ
等の分析機器側の試料注入口であり、内部にカラム８の
端部を位置させ、ホルダ９を介してセプタムゴム10で栓
をしてある。該セプタムゴム10は、キャップ11でねじ締
めして該試料注入口７に保持させてある。また、該セプ
タムゴム10は、試料ガス導入時前記一方のゴム栓５に密
着させるためのものである。
等の分析機器側の試料注入口であり、内部にカラム８の
端部を位置させ、ホルダ９を介してセプタムゴム10で栓
をしてある。該セプタムゴム10は、キャップ11でねじ締
めして該試料注入口７に保持させてある。また、該セプ
タムゴム10は、試料ガス導入時前記一方のゴム栓５に密
着させるためのものである。
この発明の試料ガス導入装置は、以上のように構成さ
れるが、次に試料ガスの導入方法について説明する。
れるが、次に試料ガスの導入方法について説明する。
第２図は、試料ガスをガスクロマトグラフに注入する
状態を示す。即ち、捕集ビン３に採集した試料ガスを導
入する際には、ゴム栓５の下面をガスクロマトグラフ側
のセプタムゴム10の表面に密着させて捕集ビン３を固定
する。そして先ず上側よりシリンジ１のニードル２をゴ
ム栓４を突き抜けさせ、ニードル２の先端部を捕集ビン
３内に位置させ、シリンジ１に捕集ガスを一定量入れ
る。次に、ゴム栓５とセプタムゴム10を突き抜けさせニ
ードル２の先端部をカラム８内に位置させる動作を数回
繰り返しニードル２に付着した空気を取り去った後速や
かにニードル２をカラム８内まで挿入して試料ガスを導
入する。
状態を示す。即ち、捕集ビン３に採集した試料ガスを導
入する際には、ゴム栓５の下面をガスクロマトグラフ側
のセプタムゴム10の表面に密着させて捕集ビン３を固定
する。そして先ず上側よりシリンジ１のニードル２をゴ
ム栓４を突き抜けさせ、ニードル２の先端部を捕集ビン
３内に位置させ、シリンジ１に捕集ガスを一定量入れ
る。次に、ゴム栓５とセプタムゴム10を突き抜けさせニ
ードル２の先端部をカラム８内に位置させる動作を数回
繰り返しニードル２に付着した空気を取り去った後速や
かにニードル２をカラム８内まで挿入して試料ガスを導
入する。
第３図は、一定量のCOガスをセレクテッドイオンモニ
ター法（SIM法）で分析、測定した質量数28、２のクロ
マトグラムである。
ター法（SIM法）で分析、測定した質量数28、２のクロ
マトグラムである。
即ち、この第３図（１）は捕集ビンのガスをシリンジ
にとり従来の方法でガスクロマトグラフ質量分析計にか
けた場合のSIMクロマトグラフであり、同図（２）はこ
の発明にかかる試料ガス導入方法でガスクロマトグラフ
質量分析計にかけた場合のSIMクロマトグラフである。
にとり従来の方法でガスクロマトグラフ質量分析計にか
けた場合のSIMクロマトグラフであり、同図（２）はこ
の発明にかかる試料ガス導入方法でガスクロマトグラフ
質量分析計にかけた場合のSIMクロマトグラフである。
この図（１）に示すように、従来の装置によれば空気
の混入がある場合窒素ガス（N2）と一酸化炭素（CO）と
がうまく分離しないため正確に測定できないことがあ
る。しかし、同図（２）に示すように、この発明による
試料ガス導入装置を使用すれば窒素ガスの混入が非常に
少ないため、窒素ガスと同質量である一酸化炭素が綺麗
に分離され、正確に則転移することができる。
の混入がある場合窒素ガス（N2）と一酸化炭素（CO）と
がうまく分離しないため正確に測定できないことがあ
る。しかし、同図（２）に示すように、この発明による
試料ガス導入装置を使用すれば窒素ガスの混入が非常に
少ないため、窒素ガスと同質量である一酸化炭素が綺麗
に分離され、正確に則転移することができる。
以上詳述したように、この発明の試料ガス導入装置に
よれば、試料ガスの導入に際し空気の混入を防止し且つ
正確な試料分析を行うことができる。また、導入するガ
スの種類を問わずすべてのガスに適用することができ、
しかも装置も簡単でコストも低廉である。
よれば、試料ガスの導入に際し空気の混入を防止し且つ
正確な試料分析を行うことができる。また、導入するガ
スの種類を問わずすべてのガスに適用することができ、
しかも装置も簡単でコストも低廉である。
第１図は、この発明の試料ガス導入装置の縦断面図、第
２図は、この発明の試料ガス導入装置で試料ガスをガス
クロマトグラフ等の分析機器に注入する状態の縦断面
図、第３図（１）は、従来の方法でガスクロマトグラフ
質量分析計にかけた場合のSIMクロマトグラフであり、
第３図（２）はこの発明の試料ガス導入装置でガスクロ
マトグラフ質量分析計にかけた場合のSIMクロマトグラ
フである。 １……シリンジ ２……ニードル ３……捕集ビン ４、５……ゴム栓 ７……ガス注入口 10……セプタムゴム
２図は、この発明の試料ガス導入装置で試料ガスをガス
クロマトグラフ等の分析機器に注入する状態の縦断面
図、第３図（１）は、従来の方法でガスクロマトグラフ
質量分析計にかけた場合のSIMクロマトグラフであり、
第３図（２）はこの発明の試料ガス導入装置でガスクロ
マトグラフ質量分析計にかけた場合のSIMクロマトグラ
フである。 １……シリンジ ２……ニードル ３……捕集ビン ４、５……ゴム栓 ７……ガス注入口 10……セプタムゴム
Claims (1)
- 【請求項１】一端部を有底とし他端部に開閉用コックを
設け且つ胴部の相対向する両面に穿設した二つの穴にゴ
ム栓を嵌着した試料ガス用捕集ビンと、内部にカラム端
部を位置させると共に該カラム端部の外側に前記捕集ビ
ンの一方のゴム栓に密着させるためのゴム栓をキャップ
により保持させた試料ガス注入口と、を備えてなること
を特徴とする試料ガス導入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63318990A JP2712439B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | ガス導入方法及び試料ガス用補集ビン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63318990A JP2712439B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | ガス導入方法及び試料ガス用補集ビン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02163653A JPH02163653A (ja) | 1990-06-22 |
| JP2712439B2 true JP2712439B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=18105261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63318990A Expired - Fee Related JP2712439B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-16 | ガス導入方法及び試料ガス用補集ビン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2712439B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5525734Y2 (ja) * | 1974-10-31 | 1980-06-20 |
-
1988
- 1988-12-16 JP JP63318990A patent/JP2712439B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02163653A (ja) | 1990-06-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031 Year of fee payment: 10 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031 Year of fee payment: 11 |
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