JP2710273B2 - 高圧容器内の固液混合物の連続減圧抜き出し方法 - Google Patents
高圧容器内の固液混合物の連続減圧抜き出し方法Info
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- JP2710273B2 JP2710273B2 JP7109935A JP10993595A JP2710273B2 JP 2710273 B2 JP2710273 B2 JP 2710273B2 JP 7109935 A JP7109935 A JP 7109935A JP 10993595 A JP10993595 A JP 10993595A JP 2710273 B2 JP2710273 B2 JP 2710273B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧流体の連続減圧抜
き出し方法に係り、特に高圧容器内の固液混合物の連続
減圧抜き出し方法に関するものである。
き出し方法に係り、特に高圧容器内の固液混合物の連続
減圧抜き出し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大気圧よりも高い圧力下で実施される高
圧連続処理において、高圧容器内部の圧力を一定範囲内
に保持したまま、高圧容器から被処理物を連続的に減圧
抜き出しする技術は、必要不可欠な要素である。被処理
物が気体あるいは液体のように流体のみである場合、ニ
ードルバルブや減圧弁等を用いて微小な隙間を開け閉め
することにより、連続的に減圧抜き出しすることができ
る。これに対し、固形物が混じる場合は小さな隙間は閉
塞しやすく、また固形物による磨耗のため、圧力の制御
が困難になる。このため高圧の固液混合物の減圧抜き出
しには従来、減圧容器の出口と入口にバルブを設置し、
バルブを交互に開閉して減圧抜き出しする方式が用いら
れた。しかしこの場合、高圧容器内の圧力が高くなるほ
ど、あるいは、抜き出しの量や速度が大きいほど、減圧
容器内に流れ込む固液混合物によって生じる衝撃や磨耗
は激しくなる。このため、減圧容器やバルブが損傷する
可能性が高くなり、高圧処理装置の大型化や高圧化にお
いて問題となる。
圧連続処理において、高圧容器内部の圧力を一定範囲内
に保持したまま、高圧容器から被処理物を連続的に減圧
抜き出しする技術は、必要不可欠な要素である。被処理
物が気体あるいは液体のように流体のみである場合、ニ
ードルバルブや減圧弁等を用いて微小な隙間を開け閉め
することにより、連続的に減圧抜き出しすることができ
る。これに対し、固形物が混じる場合は小さな隙間は閉
塞しやすく、また固形物による磨耗のため、圧力の制御
が困難になる。このため高圧の固液混合物の減圧抜き出
しには従来、減圧容器の出口と入口にバルブを設置し、
バルブを交互に開閉して減圧抜き出しする方式が用いら
れた。しかしこの場合、高圧容器内の圧力が高くなるほ
ど、あるいは、抜き出しの量や速度が大きいほど、減圧
容器内に流れ込む固液混合物によって生じる衝撃や磨耗
は激しくなる。このため、減圧容器やバルブが損傷する
可能性が高くなり、高圧処理装置の大型化や高圧化にお
いて問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点を解消し、高圧容器内の固液混合物を衝
撃や磨耗がなく穏和な条件下で連続減圧抜き出しする方
法を提供することを課題とする。
来技術の問題点を解消し、高圧容器内の固液混合物を衝
撃や磨耗がなく穏和な条件下で連続減圧抜き出しする方
法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、高圧容器内の固液混合物を減圧容器内
に連続して抜き出す方法において、2個以上の減圧容器
を用い、一つの減圧容器内の圧縮性流体を別の減圧容器
に圧力差を利用して交互に移動することで、高圧容器内
の固液混合物を減圧容器へ減圧移送することとしたもの
である。また、本発明では、高圧容器内の固液混合物を
減圧容器内に連続して抜き出す方法において、2個以上
の減圧容器を用い、一つの減圧容器内の圧縮性流体を別
の減圧容器に移動するガスの流速を調節弁を用いて調節
することによって、高圧容器内の固液混合物を減圧容器
への流入速度を調節することとしたものであり、固液混
合物の移動にともなう衝撃や磨耗を緩和することができ
る。前記方法において、圧縮性流体は大気圧よりも高
く、高圧容器内の固液混合物の圧力以下の圧力の流体を
用いる。
に、本発明では、高圧容器内の固液混合物を減圧容器内
に連続して抜き出す方法において、2個以上の減圧容器
を用い、一つの減圧容器内の圧縮性流体を別の減圧容器
に圧力差を利用して交互に移動することで、高圧容器内
の固液混合物を減圧容器へ減圧移送することとしたもの
である。また、本発明では、高圧容器内の固液混合物を
減圧容器内に連続して抜き出す方法において、2個以上
の減圧容器を用い、一つの減圧容器内の圧縮性流体を別
の減圧容器に移動するガスの流速を調節弁を用いて調節
することによって、高圧容器内の固液混合物を減圧容器
への流入速度を調節することとしたものであり、固液混
合物の移動にともなう衝撃や磨耗を緩和することができ
る。前記方法において、圧縮性流体は大気圧よりも高
く、高圧容器内の固液混合物の圧力以下の圧力の流体を
用いる。
【0005】次に本発明の構成を詳細に説明する。本発
明において対象とする高圧容器中の固液混合物は、油化
処理生成物、石炭液化処理生成物、湿式酸化処理生成物
等、大気圧をこえる高圧処理に供せられる固液混合物で
あって、とくに制約されない。減圧抜き出しされる固液
混合物は、配管内を移動するための流動性は必要である
が、特に制約されない。本発明の方法を実施するには、
大気圧よりも高く、減圧しようとする固液混合物以下の
圧力の圧縮性流体を減圧容器中に保持すればよい。そし
て、減圧容器を2個以上用い、減圧容器間の圧力差を利
用して減圧容器中の圧縮性流体を交互に移動することに
よって、高圧容器内の固液混合物を減圧容器へ減圧移送
することができ、また、減圧容器間の圧縮性流体の移動
を調節弁を設けて調節することにより、高圧容器内の固
液混合物の減圧容器内への流入速度を調節することがで
きる。
明において対象とする高圧容器中の固液混合物は、油化
処理生成物、石炭液化処理生成物、湿式酸化処理生成物
等、大気圧をこえる高圧処理に供せられる固液混合物で
あって、とくに制約されない。減圧抜き出しされる固液
混合物は、配管内を移動するための流動性は必要である
が、特に制約されない。本発明の方法を実施するには、
大気圧よりも高く、減圧しようとする固液混合物以下の
圧力の圧縮性流体を減圧容器中に保持すればよい。そし
て、減圧容器を2個以上用い、減圧容器間の圧力差を利
用して減圧容器中の圧縮性流体を交互に移動することに
よって、高圧容器内の固液混合物を減圧容器へ減圧移送
することができ、また、減圧容器間の圧縮性流体の移動
を調節弁を設けて調節することにより、高圧容器内の固
液混合物の減圧容器内への流入速度を調節することがで
きる。
【0006】圧縮性流体は固液混合物との反応により、
減圧容器内の固液混合物の流動性を劣化させないことが
必要である。圧縮性流体は例えば、窒素ガス、アルゴン
ガス、空気、二酸化炭素等を使用できるが特に制約され
ない。本発明における高圧容器内の固液混合物の減圧抜
き出しは圧縮性流体を用いることで実施されるが、この
場合、予め減圧容器内に保持する圧縮性流体の圧力は減
圧する固液混合物と等しい圧力以下でできるだけ高い方
がよいが、一般には大気圧よりも高く、減圧する固液混
合物と等しい圧力以下、好ましくは減圧しようとする固
液混合物の圧力の20分の1から減圧する固液混合物と
等しい圧力以下であればよい。
減圧容器内の固液混合物の流動性を劣化させないことが
必要である。圧縮性流体は例えば、窒素ガス、アルゴン
ガス、空気、二酸化炭素等を使用できるが特に制約され
ない。本発明における高圧容器内の固液混合物の減圧抜
き出しは圧縮性流体を用いることで実施されるが、この
場合、予め減圧容器内に保持する圧縮性流体の圧力は減
圧する固液混合物と等しい圧力以下でできるだけ高い方
がよいが、一般には大気圧よりも高く、減圧する固液混
合物と等しい圧力以下、好ましくは減圧しようとする固
液混合物の圧力の20分の1から減圧する固液混合物と
等しい圧力以下であればよい。
【0007】
【作用】本発明に係る減圧抜き出しシステムについて図
面を用いて説明する。図1に減圧抜き出しシステムの一
例を示す。このシステムは減圧容器(2基)、配管及び
バルブで構成されるが本発明はこれに限定されるもので
はない。減圧容器1と減圧容器2は固液混合物を高圧容
器15から導入し減圧するための圧力容器である。減圧
容器1はライン9で高圧容器15と接続され、減圧容器
2はライン11で高圧容器15と接続される。減圧容器
内で減圧された固液混合物はライン10を経て減圧容器
1の底部から抜き出され、またライン12を経て減圧容
器2の底部から抜き出される。ライン13は減圧容器1
の頂部と減圧容器2の頂部を接続する。ライン13には
圧縮性流体供給用のライン14が接続される。バルブ3
と5はそれぞれライン9とライン11の開閉用であっ
て、バルブ4と6はライン10とライン12の開閉用で
ある。バルブ7はライン13の開閉及び、この配管を流
れる圧縮性流体16の流速を調節するバルブである。バ
ルブ8はライン14の開閉用のバルブである。
面を用いて説明する。図1に減圧抜き出しシステムの一
例を示す。このシステムは減圧容器(2基)、配管及び
バルブで構成されるが本発明はこれに限定されるもので
はない。減圧容器1と減圧容器2は固液混合物を高圧容
器15から導入し減圧するための圧力容器である。減圧
容器1はライン9で高圧容器15と接続され、減圧容器
2はライン11で高圧容器15と接続される。減圧容器
内で減圧された固液混合物はライン10を経て減圧容器
1の底部から抜き出され、またライン12を経て減圧容
器2の底部から抜き出される。ライン13は減圧容器1
の頂部と減圧容器2の頂部を接続する。ライン13には
圧縮性流体供給用のライン14が接続される。バルブ3
と5はそれぞれライン9とライン11の開閉用であっ
て、バルブ4と6はライン10とライン12の開閉用で
ある。バルブ7はライン13の開閉及び、この配管を流
れる圧縮性流体16の流速を調節するバルブである。バ
ルブ8はライン14の開閉用のバルブである。
【0008】次に減圧抜き出しシステムの動作を説明す
る。最初減圧容器1と減圧容器2は大気圧、全てのバル
ブは閉じている。バルブ8を開いて減圧容器1に所定の
圧縮性流体16を入れ、バルブ8を閉じてバルブ3を開
く。減圧容器内の圧縮性流体が圧縮され、減圧容器内の
圧力が高圧容器内の圧力と等しくなるまで高圧容器から
減圧容器に固液混合物が流入する。流入が止った時点で
バルブ7を開く。減圧容器1内の圧縮性流体がライン1
3を経て減圧容器2に移動し、それにつれて高圧容器1
5から減圧容器1に固液混合物が流入する。減圧容器1
と減圧容器2の圧力が同じになって流入が止まったら、
バルブ3と7を閉じる。次にバルブ4を開くと、減圧容
器1内の固液混合物は減圧され、ライン10を経て系外
に流出する。ここで減圧容器2内には高圧容器15と同
圧の圧縮性流体が保持され、減圧容器1は減圧状態であ
る。
る。最初減圧容器1と減圧容器2は大気圧、全てのバル
ブは閉じている。バルブ8を開いて減圧容器1に所定の
圧縮性流体16を入れ、バルブ8を閉じてバルブ3を開
く。減圧容器内の圧縮性流体が圧縮され、減圧容器内の
圧力が高圧容器内の圧力と等しくなるまで高圧容器から
減圧容器に固液混合物が流入する。流入が止った時点で
バルブ7を開く。減圧容器1内の圧縮性流体がライン1
3を経て減圧容器2に移動し、それにつれて高圧容器1
5から減圧容器1に固液混合物が流入する。減圧容器1
と減圧容器2の圧力が同じになって流入が止まったら、
バルブ3と7を閉じる。次にバルブ4を開くと、減圧容
器1内の固液混合物は減圧され、ライン10を経て系外
に流出する。ここで減圧容器2内には高圧容器15と同
圧の圧縮性流体が保持され、減圧容器1は減圧状態であ
る。
【0009】次いで、バルブ4を閉じ、バルブ5を開
く。減圧容器2内の圧力が高圧容器内の圧力と同じであ
るため、バルブが開いても固液混合物は高圧容器15か
ら減圧容器2には流入しない。ここでバルブ7を開くと
圧縮性流体が減圧容器2からライン13を経て減圧容器
1に流れ、それにつれて、高圧容器から減圧容器2に固
液混合物が流入する。減圧容器1と減圧容器2の圧力が
同じになって流入が止まったら、バルブ5と7を閉じ
る。次にバルブ6を開くと、減圧容器2内の固液混合物
は減圧され、ライン12を経て系外に流出する。ここで
減圧容器1内には高圧容器と同圧の圧縮性流体が保持さ
れ、減圧容器2は減圧状態である。この工程を繰り返し
て減圧容器1と減圧容器2を交互に使用して圧縮性流体
を往復させ、固液混合物の減圧を行う。また、バルブ7
の開度を調節することにより、固液混合物の減圧容器内
への流入速度を調節することができる。
く。減圧容器2内の圧力が高圧容器内の圧力と同じであ
るため、バルブが開いても固液混合物は高圧容器15か
ら減圧容器2には流入しない。ここでバルブ7を開くと
圧縮性流体が減圧容器2からライン13を経て減圧容器
1に流れ、それにつれて、高圧容器から減圧容器2に固
液混合物が流入する。減圧容器1と減圧容器2の圧力が
同じになって流入が止まったら、バルブ5と7を閉じ
る。次にバルブ6を開くと、減圧容器2内の固液混合物
は減圧され、ライン12を経て系外に流出する。ここで
減圧容器1内には高圧容器と同圧の圧縮性流体が保持さ
れ、減圧容器2は減圧状態である。この工程を繰り返し
て減圧容器1と減圧容器2を交互に使用して圧縮性流体
を往復させ、固液混合物の減圧を行う。また、バルブ7
の開度を調節することにより、固液混合物の減圧容器内
への流入速度を調節することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 流量毎時60リットルで圧力20MPaの高圧容器に不
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積1リッ
トルの減圧容器を2つ使った減圧抜き出しシステムで大
気圧下への連続抜き出し実験を行った。スタート時、減
圧容器1に20MPaの窒素ガスを充填し、減圧容器2
を大気圧として抜き出しを開始したところ、抜き出し時
の衝撃は小さく、連続的な減圧抜き出しが実施できた。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 流量毎時60リットルで圧力20MPaの高圧容器に不
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積1リッ
トルの減圧容器を2つ使った減圧抜き出しシステムで大
気圧下への連続抜き出し実験を行った。スタート時、減
圧容器1に20MPaの窒素ガスを充填し、減圧容器2
を大気圧として抜き出しを開始したところ、抜き出し時
の衝撃は小さく、連続的な減圧抜き出しが実施できた。
【0011】実施例2 流量毎時60リットルで圧力20MPaの高圧容器に不
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積1リッ
トルの減圧容器を2つ使った減圧抜き出しシステムで大
気圧下への連続抜き出し実験を行った。スタート時、減
圧容器1に1MPaの窒素ガスを充填し、減圧容器2を
大気圧として抜き出しを開始したところ、抜き出し時の
衝撃は小さく、連続的な減圧抜き出しが実施できた。し
かし圧縮性流体が減圧容器を往復する際、一部の固液混
合物は同伴した。
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積1リッ
トルの減圧容器を2つ使った減圧抜き出しシステムで大
気圧下への連続抜き出し実験を行った。スタート時、減
圧容器1に1MPaの窒素ガスを充填し、減圧容器2を
大気圧として抜き出しを開始したところ、抜き出し時の
衝撃は小さく、連続的な減圧抜き出しが実施できた。し
かし圧縮性流体が減圧容器を往復する際、一部の固液混
合物は同伴した。
【0012】比較例1 流量毎時10リットルで圧力20MPaの高圧容器に不
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積0.2
リットルの減圧容器を1つだけ使用し、圧縮性流体を用
いず、減圧容器の入口と出口のバルブだけで固液混合物
の減圧容器への出入りを調節して大気圧下への連続抜き
出し実験を行った。実験開始時は抜き出し時の衝撃は小
さく、連続的な減圧抜き出しが実施できたが100時間
の抜き出し実験継続後、バルブからの液の漏出が生じ
た。
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積0.2
リットルの減圧容器を1つだけ使用し、圧縮性流体を用
いず、減圧容器の入口と出口のバルブだけで固液混合物
の減圧容器への出入りを調節して大気圧下への連続抜き
出し実験を行った。実験開始時は抜き出し時の衝撃は小
さく、連続的な減圧抜き出しが実施できたが100時間
の抜き出し実験継続後、バルブからの液の漏出が生じ
た。
【0013】比較例2 流量毎時60リットルで圧力20MPaの高圧容器に不
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積1リッ
トルの減圧容器を1つだけ使用し、圧縮性流体を用い
ず、減圧容器の入口と出口のバルブだけで固液混合物の
減圧容器への出入りを調節して大気圧下への連続抜き出
し実験を行った。抜き出し時の衝撃は大きく、実験開始
直後にバルブからの液の漏出が生じた。
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、容積1リッ
トルの減圧容器を1つだけ使用し、圧縮性流体を用い
ず、減圧容器の入口と出口のバルブだけで固液混合物の
減圧容器への出入りを調節して大気圧下への連続抜き出
し実験を行った。抜き出し時の衝撃は大きく、実験開始
直後にバルブからの液の漏出が生じた。
【0014】比較例3 流量毎時10リットルで圧力20MPaの高圧容器に不
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、ニードルバ
ルブで固液混合物の流量を調節して大気圧下への連続抜
き出し実験を行った。実験開始時は抜き出し時の衝撃は
なく、連続的な減圧抜き出しが実施できたが1時間の抜
き出し実験継続後、バルブが固形物により閉塞した。
溶性固形分4%を含有する水溶液を供給し、ニードルバ
ルブで固液混合物の流量を調節して大気圧下への連続抜
き出し実験を行った。実験開始時は抜き出し時の衝撃は
なく、連続的な減圧抜き出しが実施できたが1時間の抜
き出し実験継続後、バルブが固形物により閉塞した。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、高圧容器内の固液混合
物の連続減圧抜き出しが可能である。また従来法に比べ
て減圧システムの耐久性が向上し、圧力や容量の制限が
減少するという効果が生ずる。
物の連続減圧抜き出しが可能である。また従来法に比べ
て減圧システムの耐久性が向上し、圧力や容量の制限が
減少するという効果が生ずる。
【図1】本発明を実施する場合の減圧抜き出しシステム
の一例を示すシステム図。
の一例を示すシステム図。
1:減圧容器1、2:減圧容器2、3:減圧容器1の入
口バルブ、4:減圧容器1の出口バルブ、5:減圧容器
2の入口バルブ、6:減圧容器2の出口バルブ、7:ラ
イン13開閉用バルブ、8:圧縮性流体導入用バルブ、
9:高圧容器と減圧容器1を接続するライン、10:減
圧容器1で減圧された固液混合物を導出するライン、1
1:高圧容器と減圧容器2を接続するライン、12:減
圧容器2で減圧された固液混合物を導出するライン、1
3:減圧容器1と減圧容器2を接続するライン、14:
圧縮性流体を減圧容器に導入するライン、15:高圧容
器、16:圧縮性流体
口バルブ、4:減圧容器1の出口バルブ、5:減圧容器
2の入口バルブ、6:減圧容器2の出口バルブ、7:ラ
イン13開閉用バルブ、8:圧縮性流体導入用バルブ、
9:高圧容器と減圧容器1を接続するライン、10:減
圧容器1で減圧された固液混合物を導出するライン、1
1:高圧容器と減圧容器2を接続するライン、12:減
圧容器2で減圧された固液混合物を導出するライン、1
3:減圧容器1と減圧容器2を接続するライン、14:
圧縮性流体を減圧容器に導入するライン、15:高圧容
器、16:圧縮性流体
Claims (3)
- 【請求項1】 高圧容器内の固液混合物を減圧容器内に
連続して抜き出す方法において、2個以上の減圧容器を
用い、一つの減圧容器内の圧縮性流体を別の減圧容器
に、圧力差を利用して交互に移動することで、高圧容器
内の固液混合物を減圧容器へ減圧移送することを特徴と
する連続減圧抜き出し方法。 - 【請求項2】 高圧容器内の固液混合物を減圧容器内に
連続して抜き出す方法において、2個以上の減圧容器を
用い、一つの減圧容器内の圧縮性流体を別の減圧容器に
移動するガスの流速を、調節弁を用いて調節することに
よって、高圧容器内の固液混合物の減圧容器への流入速
度を調節することを特徴とする連続減圧抜き出し方法。 - 【請求項3】 前記圧縮性流体の圧力が、高圧容器内の
固液混合物の圧力以下であることを特徴とする請求項1
又は2記載の連続減圧抜き出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7109935A JP2710273B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 高圧容器内の固液混合物の連続減圧抜き出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7109935A JP2710273B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 高圧容器内の固液混合物の連続減圧抜き出し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243375A JPH08243375A (ja) | 1996-09-24 |
JP2710273B2 true JP2710273B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=14522844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7109935A Ceased JP2710273B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 高圧容器内の固液混合物の連続減圧抜き出し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2710273B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102581895B1 (ko) * | 2020-12-29 | 2023-09-22 | 세메스 주식회사 | 챔버 내 압력을 제어하기 위한 압력 조절 장치 및 이를 포함하는 기판 처리 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59216620A (ja) * | 1983-05-25 | 1984-12-06 | Kobe Steel Ltd | 高圧液の減圧移送方法およびその装置 |
JPS645936A (en) * | 1987-06-29 | 1989-01-10 | Tetsuken Kogyo Kk | Tile utilizing stone sludge |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP7109935A patent/JP2710273B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08243375A (ja) | 1996-09-24 |
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Legal Events
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R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
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