JP2707329B2 - ポリフェニレンスルフィド樹脂からなる組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド樹脂からなる組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、衝撃特性の改善されたポリフェニレンスル
フィド樹脂組成物に関するものであり、更に詳しくは、
ポリフェニレンスルフィド樹脂に非ブロック型多官能イ
ソシアネート化合物を溶融混練してなるポリフェニレン
スルフィド樹脂に、α−オレフィンとα,β−不飽和酸
のグリシジルエステルとのオレフィン系共重合体を含有
せしめてなるポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関
する。
(従来の技術) 従来、耐衝撃性の改善されたポリフェニレンスルフィ
ド樹脂組成物としては; 特開昭59−20791号公報には、ポリフェニレンスルフ
ィド樹脂に不飽和カルボン酸またはその無水物、または
それらの誘導体をグラフト共重合したα−オレフィン共
重合体エラストマー及びエポキシ樹脂を配合せしめてな
る組成物が開示されている。
また、特開昭58−1547号公報および特開昭59−152953
号公報には、ポリフェニレンスルフィド樹脂にエチレン
−メタクリル酸グリシジル共重合体を含有させた組成物
を開示している。
また、特開昭63−95265号公報には、ポリフェニレン
スルフィド樹脂にポリイソブチレンを含有させた組成物
を開示している。
また、特開昭62−153344号公報は、100℃以上の熱水
により処理されたポリフェニレンスルフィドにα−オレ
フィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルからな
るオレフィン系共重合体を配合せしめる組成物を開示し
ている。
また、特開昭63−161057号公報には、ポリフェニレン
スルフィド樹脂に、α,β−不飽和酸のグリシジルエス
テルを反応させたジエンの水添重合体またはジエンと芳
香族ビニル化合物との水添共重合体を含有させた樹脂組
成物を提案している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記公報記載の組成物においても耐衝
撃性の改良効果は不充分である。また、ポリマーの製造
が複雑である等の問題点を有している。
更に詳述すると、従来知られているようにポリフェニ
レンスルフィド樹脂の分子鎖は反応性に乏しいため、前
記公報記載の共重合体のような反応性に富んだゴム成
分、あるいは、同じく反応性に富んだエポキシ樹脂を配
合しても、ポリフェニレンスルフィド樹脂との界面での
付着が不充分であるため、充分な耐衝撃性の改善効果が
得られていないのが現状である。
そこで本発明者は、ポリフェニレンスルフィド樹脂と
ゴムとの界面での界面での付着の改善を課題として鋭意
検討を行い、特定の処理を行ったポリフェニレンスルフ
ィド樹脂に特定のゴム成分を配合することによりこの課
題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、 (A)ポリフェニレンスルフィド樹脂に必須成分とし
て、非ブロック型多官能イソシアネート化合物を溶融混
練してなるポリフェニレンスルフィド樹脂に、 (B)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジル
エステルとのオレフィン系共重合体を含有せしめてなる
ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を提供するもので
ある。
本発明で使用するポリフェニレンスルフィド樹脂(以
下PPSと称する)とは、構造式: で示される繰り返し単位を70モル%以上、より好ましく
は90モル%以上を含む重合体であり、上記繰り返し単位
が70モル%未満では耐熱性が損なわれるため好ましくな
い。
PPSは一般に、特公昭45−3368号公報で代表される製
造方法により得られる比較的分子量の小さい重合体と、
特公昭52−12240号公報で代表される製造法により得ら
れる本質的に線状で比較的高分子量の重合体等があり、
前記特公昭45−3368号公報記載の方法で得られた重合体
においては、重合後酸素雰囲気下において加熱すること
により、あるいは過酸化物等の架橋剤を添加して加熱す
ることにより高重合度化して用いることも可能であっ
て、本発明においてはいかなる方法により得られたPPS
を用いることも可能である。
また、PPSはその繰返し単位の30モル%未満を下記の
構造式を有する繰返し単位等で構成することが可能であ
る。
本発明で用いられPPSの溶融粘度は、成形品を得るこ
とが可能であれば特に制限はないが、PPS自体の強靭性
の面では100ポアズ以上のものが、成形性の面では10,00
0ポアズ以下のものがより好ましく用いられる。特に好
ましくは1,000〜5,000ポアズの範囲である。
また、本発明で用いるPPSには、本発明の効果を損な
わない範囲で、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線防止剤、着色剤などの通常の添加剤および少
量の他の樹脂状又はゴム状ポリマーを添加することがで
きる。
さらに、PPSの架橋度を制御する目的で、通常の過酸
化物系架橋剤および、特開昭59−131650号公報に記載さ
れているチオホスフィン酸金属塩等の架橋促進剤、また
は特開昭58−204045号公報、特開昭58−204046号公報等
に記載されているジアルキル錫ジカルボキシレート、ア
ミノトリアゾール等の架橋防止剤を配合することも可能
である。
PPSに多官能性イソシアネートを配合する方法につい
ては既に知られている。例えば、特開昭57−168945号公
報の明細書3頁下右欄においては、PPSにイソシアネー
トを0.1〜10重量%添加することを開示している。しか
しながら、特別なエラストマーとの配合の耐衝撃性PPS
については何らの示唆も与えていない。
本発明の好ましい実施形態は、ポリフェニレンスルフ
ィド樹脂95〜99.9重量%と非ブロック型多官能イソシア
ネート化合物0.1〜5重量%とを溶融混練してなる樹脂
に、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸のグリ
シジルエステルとのオレフィン系共重合体を含有せしめ
ることである。
本発明における非ブロック型多官能イソシアネート化
合物としては、2個以上の非ブロック型イソシアネート
を1分子中にもっているイソシアネート化合物があり、
一般式: R−(N=C=O)n または R−(N=C=S)n (式中、Rは炭素、水素、硫黄、リン、窒素、酸素等の
元素で構成される有機基であり、nは2以上の整数であ
る。) で表される非ブロック型多官能イソシアネート、或いは
イソチオシアネート化合物がある。
一般的な種類としては、大きく分けると脂肪族型及び
芳香族型があり、変性型としては2量体型、3量体型
(イソシアヌレート型)、多量体型、カルボジイミド変
性型等があるが、本発明はいずれもイソシアネート化合
物も使用することができる。
しかしながら、ブロック型イソシアネート(またの呼
び名をマスク型イソシアネート)、即ち、酸性亜硫酸ソ
ーダ、フェノール、クレゾール、ラクタム、複素環化合
物、青酸、亜硫酸塩等とイソシアネートを予め反応させ
ておき、高温で再生させるブロック型のイソシアネート
化合物は本目的に対しては殆ど効果が見られないため含
まれない。
具体的な化合物としては、例えば4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパン
ジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネー
ト、トルエンジイソシアネート、2量化トルエンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、3量化
ヘキサメチレンジイソシアネート、5量化ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、7量化ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、フェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメチルフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメ
チル−4,4′ジフェニレンジイソシアネート、3,3′−ビ
トルエン−4,4′−ジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアネー
ト、ジエチルフマレートジイソシアネート、トリイソシ
アネートベンゼン、トリイソシアネートナフタレン、ビ
ス(4−イソシアネートフェニル)エーテル、ビス(4
−イソシアネートフェニル)、チオエーテル、ビス(4
−イソシアネートフェニル)スルホン、トリス(4−イ
ソシアネートフェニル)ホスファイト、トリス(4−イ
ソシアネートフェニル)ホスフェート、またはこれらに
対応するイソチオシアネートを持った化合物、さらに水
添加した上記芳香族イソシアネート化合物などの非ブロ
ック型多官能イソシアネート化合物がある。
本発明における溶融混練としては、ニーダー、ロール
ミル、抽出機等の通常に樹脂溶融体の混練に用いられる
公知の装置を用いて混練することができる。抽出機の種
類としては、1軸、2軸、コニーダー等があるが、いず
れの抽出機によっても本発明の組成物を得ることができ
る。
混練温度は、ポリフェニレンスルフィド樹脂の融点以
上であり、通常使用される280〜340℃までの範囲で十分
混練可能である。また、ポリフェニレンスルフィド樹脂
は、前処理として予備乾燥し、混練は不活性ガス雰囲気
で行うのが好ましい。
溶融混練に際して、ポリフェニレンスルフィド樹脂95
〜99.9重量%、好ましくは97〜99重量%、非ブロック型
多官能イソシアネート化合物0.1〜5重量%、好ましく
は1〜3重量%の割合で行う。前記イソシアネート化合
物は、ポリフェニレンスルフィド樹脂同志を架橋させる
ための架橋剤として有効に機能しているものと考えられ
るが、この混合割合が0.1重量%以下であると本発明に
おける改質効果が低下し、逆に5重量%以上であると架
橋度が上がり過ぎるためか、脆くなる傾向にある。
特に優れたアロイ型のエラストマーとして、α−オレ
フィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとオレ
フィン系共重合体が発見された。
本発明で用いるα−オレフィンとα,β−不飽和酸の
グリシジルエステルとのオレフィン系共重合体における
α−オレフィンとは、エチレン、プロピレン、ブテン−
1などであり、エチレンがより好ましい。また、α,β
−不飽和酸のグリシジルエステルとは、一般式; (式中、Rは水素原子または低級アルキル基である。) で示される化合物であり、具体的にはアクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジ
ル等であり、メタクリル酸グリシジルがより好ましい。
さらに、上記のモノマーと共重合可能である他の不飽
和モノマー、すなわちビニルエーテル類;酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;メチル、
エチル、プロピルなどのアクリル酸及びメタクリル酸の
エステル類;アクリロニトリル、スチレン、一酸化炭素
などを1種以上共重合せしめてもよい。
オレフィン系共重合体の分子量の目安として、190℃
で2.16kgの荷重をかけた時のメルトインデックス値が使
われる。該共重合体のメルトインデックス値として0.1
〜500、好ましくは0.5〜100、特に好ましくは1〜20の
範囲である。
前記α,β−不飽和酸のグリシジルエステルの共重合
量は0.5〜40重量%、特に3〜30重量%が好ましい。0.5
重量%未満では目的とする効果が得られず、10.0重量%
を越えるとPPSとの溶融混練時にゲル化を生じるか、あ
るいは得られた組成物が著しく変色し、外観が損なわれ
る等の問題が生じるため好ましくない。
PPSとオレフィン系共重合体エラストマーと配合する
割合に特に制限はないが、オレフィン系共重合体エラス
トマーが3重量未満では目的とする効果が得にくく、ま
た、30重量%を越えるとPPSの強度、剛性、耐熱性が損
なわれる恐れが生じるばかりでなく、溶融混練時にゲル
化を生じ、抽出安定性、成形性が損なわれることがある
ので、PPS70〜97重量%に対し、オレフィン系共重合体
エラストマー30〜3重量%が好ましく、より好ましくは
PPS75〜95重量%に対し、オレフィン系共重合体エラス
トマー25〜5重量%、特にPPS80〜90重量%に対し、オ
レフィン系共重合体エラストマー20〜10重量%の範囲を
好ましく選択することができる。
PPSとイソシアネート化合物、及びオレフィン系共重
合体エラストマーとの溶融混練方法において、混合の順
位は問わないが、最も好ましい方式は予め、PPSとイソ
シアネート化合物とを溶融混練した後、このオレフィン
系共重合体エラストマーを混練する方式である。手間を
簡略化する方式として、PPS、イソシアネート化合物、
このオレフィン系共重合体エラストマーを同時に混合す
る方式も採用しうる。
本発明において、繊維状および(または)粒状の強化
剤は必須成分ではないが、必要に応じてPPSとこのオレ
フィン系共重合体エラストマーとの合計100重量部に対
して300重量部を越えない範囲で配合することが可能で
あり、通常10〜300重量部の範囲で配合することにより
強度、剛性、耐熱性、寸法安定性等の向上を図ることが
可能である。
かかる繊維状強化剤としては、ガラス繊維、シラスガ
ラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊
維、アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維等の無機繊
維および炭素繊維等が挙げられる。
また粒状の強化剤としては、ワラステナイト、セリサ
イト、カオリン、マイカ、クレー、ベントナイト、アス
ベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪酸塩;ア
ルミナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタンなどの金属酸化物;炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩;硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩;ガラス・ビーズ、窒
化ホウ素、炭化珪素、サロヤン、シリカなどが挙げら
れ、これらは中空(多孔質)であってもよい。これら強
化剤は2種以上を併用することが可能であり、必要によ
りシラン系およびチタン系などのカップリング剤で予備
処理して使用することができる。
本発明の組成物の調製手段は特に制限はないが、PPS
とイソシアネートとを溶融混練し、ついでオレフィン系
共重合体エラストマーを溶融混練し、さらに強化剤をPP
Sの融点以上の温度で、押出機内での溶融混練して後
に、ペレタイズする方法が代表的である。
なお、溶融混練温度は280℃〜340℃が好ましく、280
℃未満ではPPSの溶融が不充分になることがあり、340℃
を越えるとこのオレフィン系共重合体エラストマーの熱
劣化およびゲル化することがあるので注意を要する。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、これは本発明を限定するものではない。
参考例1(イソシアネート処理PPSの製造) PPS粉末(トープレンT−4)を150℃で3時間乾燥し
た後に、50℃に温度を下げ、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネートをPPS100重量部に対して、2重量部配
合し、30秒間窒素雰囲気中でヘンシェルミキサーで混合
した後、池貝鉄鋼製“PCM−30"二軸押出機で、シリンダ
ー温度:290〜300℃、窒素雰囲気中でペレタイズした。
実施例1 参考例1で得られたペレットと参考例2で得られたペ
レットとエチレン−メタクリル酸グリシジル(88/12重
量比)共重合体ペレットとを90:10の重量比率でドライ
ブブレンドし、これを2軸混練押出機に供給し、310℃
で溶融混練し、ストランド状に押出し、カットして、そ
の組成物のペレットを得た。
そのペレットについて、射出成形機を用いて290〜320
℃で射出成形して、物性測定用の試験片を得た。
得られた試験片について、耐衝撃性の評価のために、
アイゾット衝撃強度を、ASTM D−256法に従って測定
した。
その結果は一括して表1に示した。
実施例2 参考例1のペレットと実施例1のオレフィン系共重合
体ペレットとを80:20の重量比率でドライブレンドした
他は、実施例1と全く同様の操作を行った。
その結果を表1に併せて示した。
実施例3 参考例1のペレットとエチレン−メタクリル酸グリシ
ジル(94/6重量比)ペレットとを90:10の重量比率でド
ライブブレンドした他は、実施例1と全く同様の操作を
行った。
その結果を表1に併せて示した。
実施例4 参考例1のペレットと実施例3のオレフィン系共重合
体ペレットとを80:20の重量比率でドライブレンドした
他は、実施例1と全く同様の操作を行った。
その結果を表1で併せて示した。
実施例5 実施例1で得られたペレットとガラス繊維〔ECS03−T
717 DE(日本電器硝子社製)〕とを60:40の重量比率で
ドライブレンドし、310℃で溶融混練し、ストランド状
に押出し、カットして、ぺレットを得た。その後は実施
例1と同様に射出成形し、物性評価を行った。
得られた結果を表1に併せて示した。
実施例6 参考例1のペレットと実施例3のオレフィン系共重合
体ペレットとをガラス繊維〔ECS03−T717DE(日本電器
硝子社製)〕と80:20:67の重量比率でドライブレンドし
た他は、実施例1と同様の操作を行った。
得られた結果を表1に併せて示した。
比較例1 実施例1のオレフィン系共重合体ペレットを混合しな
い他は、実施例1と全く同様の操作を行った。
その結果を表2に示した。
比較例2 比較例1で得られたペレットとガラス繊維〔ECS03−T
717 DE(日本電気硝子社製)〕とを60:40の重量比率で
ドライブレンドした他は、実施例5と同様の評価を行っ
た。
得られた経過を表2に併せて示した。
比較例3 参考例1のペレットとガラス繊維〔ECS03−T717 DE
(日本電器硝子社製)〕とを100:67の重量比率でドライ
ブレンドした他は、実施例6と同様の操作を行った。
得られた結果を表2に併せて示した。
比較例4 PPS粉末(トープレンT−4)と実施例1のオレフィ
ン系共重合体ペレットと90:10との重量比率でドライブ
レンドした他は、実施例1と同様の操作を行った。
その結果を表3に併せて示した。
比較例5 比較例4で得られたペレットと3mmガラス繊維〔ECS03
−T7178DE(日本電気硝子社製)〕とを60:40の重量比率
でドライブレンドした他は、比較例2と同様の評価を行
った。
得られた結果を表3に併せて示した。
実施例7 参考例1のペレットとエチレン−グリシジルメタクレ
ート共重合体(住友化学工業製ボンドファースト 7B、
メルトインデックス値7)を80:20の重量比でドライブ
レンドし、実施例1と同様に押出した。得られた物性値
を表4に示す。
実施例8 実施例7のオレフィン系共重合体エラストマーを住友
化学工業製ボンドファースト 2B、(メルトイッデック
ス値2)とした他は、実施例7と同様の操作を行った。
その結果を表4に示す。
実施例9 実施例7のオレフィン系共重合体エラストマーを住友
化学工業製ボンドファースト Eとした他は、実施例7
と同様の操作を行った。その結果を表4に示す。
実施例10 実施例7のオレフィン系共重合体エラストマーを住友
化学工業製ボンドファースト 2Cとした他は、実施例7
と同様の操作を行った。その結果は表4に示す。
〔発明の効果〕 本発明において、特定の処理をしたポリフェニレンス
ルフィド樹脂に特定のオレフィン系共重合体エラストマ
ーをブレンドしたので、未処理のポリフェニレンスルフ
ィド樹脂に、また特定のオレフィン系共重合体エラスト
マーをブレンドしないものに比して、衝撃特性のとくに
改善されたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物が得ら
れるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08G 18/52 C08G 18/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンスルフィド樹脂と非
    ブロック型多官能イソシアネート化合物とを溶融混練し
    てなるポリフェニレンスルフィド樹脂に、 (B)α−オレフィンとα,β−不飽和酸のグリシジル
    エステルとのオレフィン系共重合体を、含有せしめたポ
    リフェニレンスルフィド樹脂組成物。
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