JP2707039B2 - 模型エンジンにおける点火プラグへの通電用ブースター - Google Patents
模型エンジンにおける点火プラグへの通電用ブースターInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/34—Ultra-small engines, e.g. for driving models
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B9/00—Engines characterised by other types of ignition
- F02B9/06—Engines characterised by other types of ignition with non-timed positive ignition, e.g. with hot-spots
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は模型の飛行機やヘリコプ
ター、ボート、レーシングカーなどの搭載エンジンにお
ける点火プラグへの通電用ブースターに関する。
ター、ボート、レーシングカーなどの搭載エンジンにお
ける点火プラグへの通電用ブースターに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の本発明に最も近似する通電用ブ
ースターとしては、実公昭53−41628号か公知で
ある。
ースターとしては、実公昭53−41628号か公知で
ある。
【0003】これは本出願人から提案したものであり、
その構成上キヤツプ筒(13)の先端に、その円形内周
面と内接する関係状態の6角形をなす開口部が設けられ
ることによって、その先端開口部の6辺とキヤツプ筒
(13)の内周面とから平面視の弓形に輪郭づけられる
合計6個の掛合部(14)が、点火プラグ(P)の6角
ナツトから成る栓体(8)の径小な首部(10)へ掛合
されるようになっている。
その構成上キヤツプ筒(13)の先端に、その円形内周
面と内接する関係状態の6角形をなす開口部が設けられ
ることによって、その先端開口部の6辺とキヤツプ筒
(13)の内周面とから平面視の弓形に輪郭づけられる
合計6個の掛合部(14)が、点火プラグ(P)の6角
ナツトから成る栓体(8)の径小な首部(10)へ掛合
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところか、上記公知考
案の構成によれば、キヤツプ筒(13)の6角形な先端
開口部を、点火プラグ(P)の6角ナツトから成る栓体
(8)に正しく対応合致させて、その栓体(8)へ被冠
状態に押し込んだ上、キヤツプ筒(13)を更に回転さ
せなければならず、その回転角度も正確に保つ必要があ
るので、操作上甚だ煩雑である。
案の構成によれば、キヤツプ筒(13)の6角形な先端
開口部を、点火プラグ(P)の6角ナツトから成る栓体
(8)に正しく対応合致させて、その栓体(8)へ被冠
状態に押し込んだ上、キヤツプ筒(13)を更に回転さ
せなければならず、その回転角度も正確に保つ必要があ
るので、操作上甚だ煩雑である。
【0005】特に、エンジン(E)の始動後に上記掛合
部(14)を栓体(8)から抜き取るべく、そのキヤツ
プ筒(13)を回転操作しなければならないことは、そ
の操作手にエンジン(E)の振動や衝撃を受けるほか、
模型飛行機の場合プロペラの高速回転中にある関係上、
瞬敏性に劣り、それだけ危険に晒らされることとなる。
部(14)を栓体(8)から抜き取るべく、そのキヤツ
プ筒(13)を回転操作しなければならないことは、そ
の操作手にエンジン(E)の振動や衝撃を受けるほか、
模型飛行機の場合プロペラの高速回転中にある関係上、
瞬敏性に劣り、それだけ危険に晒らされることとなる。
【0006】この点、上記合致と抜き差しの操作をすば
やく行なえるように、キヤツプ筒(13)の先端開口部
を栓体(8)より大きな6角形に形成すると仮定すれ
ば、その栓体(8)の径小な首部(10)に対する掛合
部(14)の掛合力を弱めることとなり、逆にその掛合
力を強化すべく、上記キヤツプ箇(13)の先端開口部
を高精度に加工すると、上記合致と抜き差しの操作を行
ない難くなる。
やく行なえるように、キヤツプ筒(13)の先端開口部
を栓体(8)より大きな6角形に形成すると仮定すれ
ば、その栓体(8)の径小な首部(10)に対する掛合
部(14)の掛合力を弱めることとなり、逆にその掛合
力を強化すべく、上記キヤツプ箇(13)の先端開口部
を高精度に加工すると、上記合致と抜き差しの操作を行
ない難くなる。
【0007】又、上記公知考案の場合その第7図から明
白なように、キヤツプ筒(13)の回転操作により、そ
の掛合部(14)を6角ナツトから成る栓体(8)の頂
角部へ掛合させるようになっているため、その掛合代が
僅少であり、しかも上記キヤツプ筒(13)の掛合部
(14)は、その外周面の包囲状態に全然拘束されてお
らず、露出の常態にある。
白なように、キヤツプ筒(13)の回転操作により、そ
の掛合部(14)を6角ナツトから成る栓体(8)の頂
角部へ掛合させるようになっているため、その掛合代が
僅少であり、しかも上記キヤツプ筒(13)の掛合部
(14)は、その外周面の包囲状態に全然拘束されてお
らず、露出の常態にある。
【0008】そのため、僅かな振動や衝撃を受けるも脱
落しやすく、その脱落しないまでもガタツキを生ずるこ
とは必至である。上記エンジン(E)は模型飛行機など
との関係上、その垂直姿勢のみならず、一定角度の傾斜
姿勢に設置使用されることもあるので、上記問題は顕著
となる。
落しやすく、その脱落しないまでもガタツキを生ずるこ
とは必至である。上記エンジン(E)は模型飛行機など
との関係上、その垂直姿勢のみならず、一定角度の傾斜
姿勢に設置使用されることもあるので、上記問題は顕著
となる。
【0009】そして、このような問題は実公昭55−1
5658号においても同様に発生する。蓋し、点火栓
(14)の6角ナツト部に掛合される金属外皮(10)
の爪(10b)かやはり露出の常態にあり、しかも爪先
が外向き弯曲状態に張り出し形成されているからであ
る。
5658号においても同様に発生する。蓋し、点火栓
(14)の6角ナツト部に掛合される金属外皮(10)
の爪(10b)かやはり露出の常態にあり、しかも爪先
が外向き弯曲状態に張り出し形成されているからであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上ヘツドキヤツ
プが被冠された円筒型のブースター本体と、そのブース
ター本体からヘツドキヤツプを通じて導出された陰極側
のブースターコードと、同じくブースター本体の内部に
上下方向へのスライド自在に嵌合された円筒型の端子絶
縁ホルダーと、その端子絶縁ホルダーの下端中央部に圧
入一体化された可動端子と、その可動端 子から上記ブー
スター本体並びにヘツドキヤツプを通じて導出された陽
極側のブースターコードとを備え、上記ブースター本体
に内装させた圧縮コイルバネにより、端子絶縁ホルダー
に常時押し下げ付勢力を与えて、その可動端子を模型エ
ンジンのシリンダーヘツドから植立する点火プラグの上
端固定端子へ接触させる一方、上記点火プラグの中途高
さ位置から一体的に張り出す径大な6角ナツト部を経
て、その下端位置に連続する円形の径小な首部へ、上記
ブースター本体の下端部を係止させる通電用ブースター
において、
の改良を企図しており、そのための構成上ヘツドキヤツ
プが被冠された円筒型のブースター本体と、そのブース
ター本体からヘツドキヤツプを通じて導出された陰極側
のブースターコードと、同じくブースター本体の内部に
上下方向へのスライド自在に嵌合された円筒型の端子絶
縁ホルダーと、その端子絶縁ホルダーの下端中央部に圧
入一体化された可動端子と、その可動端 子から上記ブー
スター本体並びにヘツドキヤツプを通じて導出された陽
極側のブースターコードとを備え、上記ブースター本体
に内装させた圧縮コイルバネにより、端子絶縁ホルダー
に常時押し下げ付勢力を与えて、その可動端子を模型エ
ンジンのシリンダーヘツドから植立する点火プラグの上
端固定端子へ接触させる一方、上記点火プラグの中途高
さ位置から一体的に張り出す径大な6角ナツト部を経
て、その下端位置に連続する円形の径小な首部へ、上記
ブースター本体の下端部を係止させる通電用ブースター
において、
【0011】上記ブースター本体を一定長さの芯筒と、
その芯筒の上端部へ連通接続状態にかしめ付けられたバ
ネリテーナーと、同じく芯箇の下端部へ連通接続状態に
かしめ付けられ、且つ円周胴面に刻入された割溝によ
り、下端部の爪先から弾力的に拡開変形し得る複数の係
止爪が分岐されたコレツトチヤツクとの3部品から組み
立て、上記ブースター本体の芯箇とコレツトチヤツクに
套嵌させたスライド操作可能な鞘筒の上端部へ、その鞘
筒の引き上げ操作用把手環をかしめ付け一体化して、そ
の把手環における外周面の中途部にはバネ受け凹溝を、
同じく外周面の上端部には上細り円錐型のバネ誘導傾斜
面を各々形成する一方、上記バネリテーナーにおける外
周面の中途部にはバネ受け凹溝を、同じく外周面の下端
部には下細り円錐型のバネ誘導傾斜面を各々形成して、
その上下一対づつとして向かい合う円錐型のバネ誘導傾
斜面からバネ受け凹溝へ、上記鞘筒の押し下げ付勢用圧
縮コイルバネを滑り込ませる如く係脱自在に係止させ、
上記コレツトチヤツクの各係止爪を可動端子よりも下方
へ一定量だけ張り出して、その係止爪の爪先を上記点火
プラグの径小な下端首部へ喰い付き係止させるべく、一
定量だけ内向きに張り出し形成すると共に、上記鞘筒の
下端部をその圧縮コイルバネにより、上記コレツトチヤ
ツクの係止爪よりも更に一定量だけ下方へ張り出す包囲
状態に押し下げ付勢して、
その芯筒の上端部へ連通接続状態にかしめ付けられたバ
ネリテーナーと、同じく芯箇の下端部へ連通接続状態に
かしめ付けられ、且つ円周胴面に刻入された割溝によ
り、下端部の爪先から弾力的に拡開変形し得る複数の係
止爪が分岐されたコレツトチヤツクとの3部品から組み
立て、上記ブースター本体の芯箇とコレツトチヤツクに
套嵌させたスライド操作可能な鞘筒の上端部へ、その鞘
筒の引き上げ操作用把手環をかしめ付け一体化して、そ
の把手環における外周面の中途部にはバネ受け凹溝を、
同じく外周面の上端部には上細り円錐型のバネ誘導傾斜
面を各々形成する一方、上記バネリテーナーにおける外
周面の中途部にはバネ受け凹溝を、同じく外周面の下端
部には下細り円錐型のバネ誘導傾斜面を各々形成して、
その上下一対づつとして向かい合う円錐型のバネ誘導傾
斜面からバネ受け凹溝へ、上記鞘筒の押し下げ付勢用圧
縮コイルバネを滑り込ませる如く係脱自在に係止させ、
上記コレツトチヤツクの各係止爪を可動端子よりも下方
へ一定量だけ張り出して、その係止爪の爪先を上記点火
プラグの径小な下端首部へ喰い付き係止させるべく、一
定量だけ内向きに張り出し形成すると共に、上記鞘筒の
下端部をその圧縮コイルバネにより、上記コレツトチヤ
ツクの係止爪よりも更に一定量だけ下方へ張り出す包囲
状態に押し下げ付勢して、
【0012】その押し下げ付勢力に抗しつつ上記鞘箇の
把手環を引き上げ操作して、上記コレツトチヤツクの係
止爪を露出させることにより、その弾力的に拡開変形す
る爪先を点火プラグの径大な6角ナツト部から径小な下
端首部へ直進的に差し込み、その下端首部に対する係止
爪の喰い付き係止状態を、上記引き上げ操作を解除した
鞘筒の押し下げ付勢力と、その鞘筒による係止爪の拡開
変形不能な包囲拘束力との相乗的に固定維持するように
定めたことを特徴とするものである。
把手環を引き上げ操作して、上記コレツトチヤツクの係
止爪を露出させることにより、その弾力的に拡開変形す
る爪先を点火プラグの径大な6角ナツト部から径小な下
端首部へ直進的に差し込み、その下端首部に対する係止
爪の喰い付き係止状態を、上記引き上げ操作を解除した
鞘筒の押し下げ付勢力と、その鞘筒による係止爪の拡開
変形不能な包囲拘束力との相乗的に固定維持するように
定めたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、ブースター本体の
鞘箇が常時圧縮コイルバネの押し下げ付勢力を受けて、
そのブースター本体の下端部をなすコレツトチヤツクの
係止爪よりも一定量だけ下方へ張り出しており、これに
よって係止爪の露出しな い状態に包囲されているため、
その係止爪の爪先をブースター保管中に欠損するおそれ
かない安全裡に防護することができ、懐中の携帯にも著
しく便利である。
鞘箇が常時圧縮コイルバネの押し下げ付勢力を受けて、
そのブースター本体の下端部をなすコレツトチヤツクの
係止爪よりも一定量だけ下方へ張り出しており、これに
よって係止爪の露出しな い状態に包囲されているため、
その係止爪の爪先をブースター保管中に欠損するおそれ
かない安全裡に防護することができ、懐中の携帯にも著
しく便利である。
【0014】そして、そのブースターを使用するに当
り、上記鞘筒の把手環に片手の指先を掛けて、その圧縮
コイルバネの押し下げ付勢力に抗しつつ引き上げ操作す
れば、上記係止爪がその爪先から弾力的に拡開変形し得
る露出状態になるため、これを模型エンジンのシリンダ
ーヘツドから植立する点火プラグへ、その上方から径大
な6角ナツト部を経て奥深く直進的に差し込むことがで
き、その係止爪の爪先を径小な下端首部へ確実に喰い付
き係止させ得るのである。
り、上記鞘筒の把手環に片手の指先を掛けて、その圧縮
コイルバネの押し下げ付勢力に抗しつつ引き上げ操作す
れば、上記係止爪がその爪先から弾力的に拡開変形し得
る露出状態になるため、これを模型エンジンのシリンダ
ーヘツドから植立する点火プラグへ、その上方から径大
な6角ナツト部を経て奥深く直進的に差し込むことがで
き、その係止爪の爪先を径小な下端首部へ確実に喰い付
き係止させ得るのである。
【0015】その後、上記引き上け操作手を離せは、鞘
筒は自づと下降するが、その押し下げ付勢用の圧縮コイ
ルバネは伸び切らず、予じめ鞘筒の下端部が係止爪より
も一定量だけ下方へ張り出す状態にあったため、これに
は上記圧縮コイルバネの押し下げ付勢力が蓄積されるこ
ととなり、その下端部がシリンダーヘツドへの圧着状態
に保たれる。
筒は自づと下降するが、その押し下げ付勢用の圧縮コイ
ルバネは伸び切らず、予じめ鞘筒の下端部が係止爪より
も一定量だけ下方へ張り出す状態にあったため、これに
は上記圧縮コイルバネの押し下げ付勢力が蓄積されるこ
ととなり、その下端部がシリンダーヘツドへの圧着状態
に保たれる。
【0016】しかも、その押し下げ付勢力の作用中にあ
る鞘筒によって、上記係止爪の外周面が完全な包囲状態
に拘束されるため、その係止爪の拡開変形するおそれが
なく、その結果点火プラグの下端首部に対する上記喰い
付き係止状態が、安定・確固に維持されることとなり、
仮令エンジンの激しい振動や衝撃を受けるも、又そのエ
ンジンが一定角度の傾斜姿勢に設置使用されるも、決し
てガタツキや脱落を生ずるおそれがないのである。
る鞘筒によって、上記係止爪の外周面が完全な包囲状態
に拘束されるため、その係止爪の拡開変形するおそれが
なく、その結果点火プラグの下端首部に対する上記喰い
付き係止状態が、安定・確固に維持されることとなり、
仮令エンジンの激しい振動や衝撃を受けるも、又そのエ
ンジンが一定角度の傾斜姿勢に設置使用されるも、決し
てガタツキや脱落を生ずるおそれがないのである。
【0017】更に、上記ブースター本体の係止爪を点火
プラグから抜き取る場合にも、鞘筒をやはり引き上け操
作すれば足り、その点火プラグに対する抜き差しを直進
的な操作のみで行なえ、冒頭に述べた公知考案のような
回転操作を加える必要がないので、瞬敏性と安全性にも
著しく優れる。
プラグから抜き取る場合にも、鞘筒をやはり引き上け操
作すれば足り、その点火プラグに対する抜き差しを直進
的な操作のみで行なえ、冒頭に述べた公知考案のような
回転操作を加える必要がないので、瞬敏性と安全性にも
著しく優れる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、その本発明の使用状態を示した図1〜5において、
(11)は模型の飛行機やヘリコプター、ボートなどに
搭載されるエンジン(E)のシリンダーヘツドであり、
これには多数の冷却用フイン(12)が設けられてい
る。この点、図例では垂直姿勢に設置使用される竪型の
エンジン(E)を示しているが、その竪型のみに限らぬ
ことは勿論である。
と、その本発明の使用状態を示した図1〜5において、
(11)は模型の飛行機やヘリコプター、ボートなどに
搭載されるエンジン(E)のシリンダーヘツドであり、
これには多数の冷却用フイン(12)が設けられてい
る。この点、図例では垂直姿勢に設置使用される竪型の
エンジン(E)を示しているが、その竪型のみに限らぬ
ことは勿論である。
【0019】(P)は上記シリンダーヘツド(11)の
上面中央部へ、一定高さの植立状態に固定一体化された
点火プラグであり、その突出上端部が通電上の固定端子
(13)をなす。(14)は同じく点火プラグ(P)の
中途高さ位置から一体的に張り出す径大な6角ナツト部
であり、その下端位置に連続する円形の径小な首部(1
5)を備えている。
上面中央部へ、一定高さの植立状態に固定一体化された
点火プラグであり、その突出上端部が通電上の固定端子
(13)をなす。(14)は同じく点火プラグ(P)の
中途高さ位置から一体的に張り出す径大な6角ナツト部
であり、その下端位置に連続する円形の径小な首部(1
5)を備えている。
【0020】(B)は上記エンジン(E)を始動させる
べく、その点火プラグ(P)へ通電するためのブースタ
ーを総称しており、これは次のような多数の部品から組
み立てユニツト化されている。
べく、その点火プラグ(P)へ通電するためのブースタ
ーを総称しており、これは次のような多数の部品から組
み立てユニツト化されている。
【0021】即ち、その通電用ブースター(B)の分解
状態と組立状態を示した図6〜10において、(16)
は円箇型のブースター本体であり、一定長さの芯筒(1
7)とその上下両端部へ連通接続されたバネリテーナー
(18)並びにコレツトチヤツク(19)とから成り立
っている。
状態と組立状態を示した図6〜10において、(16)
は円箇型のブースター本体であり、一定長さの芯筒(1
7)とその上下両端部へ連通接続されたバネリテーナー
(18)並びにコレツトチヤツク(19)とから成り立
っている。
【0022】上記芯筒(17)は黄銅管を輪切りしたも
のであるにとどまるが、バネリテーナー(18)はその
芯筒(17)よりも大きな外径寸法を備えた中空品とし
て、黄銅棒から切削加工されたものであり、その薄肉な
差し込み脚(20)が上記芯箇(17)の中空内部へ上
方から嵌入され、且つ一体にかしめ付けられている。
のであるにとどまるが、バネリテーナー(18)はその
芯筒(17)よりも大きな外径寸法を備えた中空品とし
て、黄銅棒から切削加工されたものであり、その薄肉な
差し込み脚(20)が上記芯箇(17)の中空内部へ上
方から嵌入され、且つ一体にかしめ付けられている。
【0023】(21)はその差し込み脚(20)の薄肉
化により、上記バネリテーナー(18)の外周面に形成
された芯筒受け止め段面、(22)は同じくバネリテー
ナー(18)における外周面の中途部に付与されたバネ
受け凹溝であり、そのバネ受 け凹溝(22)と上記芯筒
受け止め段面(21)との相互間は、バネ誘導傾斜面
(23)として下細り円錐型に形成されている。
化により、上記バネリテーナー(18)の外周面に形成
された芯筒受け止め段面、(22)は同じくバネリテー
ナー(18)における外周面の中途部に付与されたバネ
受け凹溝であり、そのバネ受 け凹溝(22)と上記芯筒
受け止め段面(21)との相互間は、バネ誘導傾斜面
(23)として下細り円錐型に形成されている。
【0024】又、(24)はバネリテーナー(18)に
おける内周面の上端部に付与されたバネ受け切欠、(2
5)は同じくバネリテーナー(18)の外周面における
上端部に刻設された雄ネジであり、これには上方からヘ
ツドキヤツプ(26)の雌ネジ(27)か、そのバネリ
テーナー(18)の被冠状態に螺合締結されている。
おける内周面の上端部に付与されたバネ受け切欠、(2
5)は同じくバネリテーナー(18)の外周面における
上端部に刻設された雄ネジであり、これには上方からヘ
ツドキヤツプ(26)の雌ネジ(27)か、そのバネリ
テーナー(18)の被冠状態に螺合締結されている。
【0025】ヘツドキヤツプ(26)はアルミニウム棒
から断面倒立U字型に切削加工されたものであり、その
円周胴面にはコード導出孔(28)が開口形成されてい
る。(29)は黄銅板から平面視のV字型に折り曲げら
れたスペーサーであり、上記コード導出孔(28)に向
かって開く関係状態として、そのヘツドキヤツプ(2
6)の内部に挿入セツトされている。そして、そのスペ
ーサー(29)の板面に陰極側ブースターコード(3
0)の一端部がハンダ付けされている。
から断面倒立U字型に切削加工されたものであり、その
円周胴面にはコード導出孔(28)が開口形成されてい
る。(29)は黄銅板から平面視のV字型に折り曲げら
れたスペーサーであり、上記コード導出孔(28)に向
かって開く関係状態として、そのヘツドキヤツプ(2
6)の内部に挿入セツトされている。そして、そのスペ
ーサー(29)の板面に陰極側ブースターコード(3
0)の一端部がハンダ付けされている。
【0026】先に一言したコレツトチヤツク(19)も
バネリテーナー(18)と同じく、黄銅棒から切削加工
されているが、その外径寸法は上記芯筒(17)のそれ
とほぼ等しく、その薄肉な差し込み脚(31)が芯筒
(17)の中空内部へ下方から嵌入され、且つかしめ付
け一体化されている。
バネリテーナー(18)と同じく、黄銅棒から切削加工
されているが、その外径寸法は上記芯筒(17)のそれ
とほぼ等しく、その薄肉な差し込み脚(31)が芯筒
(17)の中空内部へ下方から嵌入され、且つかしめ付
け一体化されている。
【0027】(32)はその差し込み脚(31)の薄肉
化により、上記コレツトチヤツク(19)の外周面に形
成された芯筒受け止め段面、(33)は同じくコレツト
チヤツク(19)の円周胴面に全体的な放射対称配置と
して、且つ下端部から一定深さだけ刻入された複数のキ
ー穴型をなす割溝であり、その隣り合う相互間が同数の
係止爪(34)として分岐されている。
化により、上記コレツトチヤツク(19)の外周面に形
成された芯筒受け止め段面、(33)は同じくコレツト
チヤツク(19)の円周胴面に全体的な放射対称配置と
して、且つ下端部から一定深さだけ刻入された複数のキ
ー穴型をなす割溝であり、その隣り合う相互間が同数の
係止爪(34)として分岐されている。
【0028】そのため、各係止爪(34)はその下端部
の爪先(35)から弾力的に拡開変形することができ、
上記点火プラグ(P)の6角ナツト部(14)を全体的
に包囲する如く、その6角ナツト部(14)にフイツト
し得るのである。しかも、そ の係止爪(34)の爪先
(35)は一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成さ
れており、上記6角ナツト部(14)の径小な下端首部
(15)へ喰い付いて、そのナツト部(14)から上方
へ抜け出ないようになっている。
の爪先(35)から弾力的に拡開変形することができ、
上記点火プラグ(P)の6角ナツト部(14)を全体的
に包囲する如く、その6角ナツト部(14)にフイツト
し得るのである。しかも、そ の係止爪(34)の爪先
(35)は一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成さ
れており、上記6角ナツト部(14)の径小な下端首部
(15)へ喰い付いて、そのナツト部(14)から上方
へ抜け出ないようになっている。
【0029】上記のように、ブースター本体(16)は
芯箇(17)とバネリテーナー(18)並びにコレツト
チヤツク(19)の3部品から組み立てられているた
め、その全体長さが異なる数種の通電用ブースター
(B)を製作する場合に、単純な黄銅管から成る芯筒
(17)の長さを変えるだけで対応することができ、そ
の高い加工精度の要求されるバネリテーナー(18)と
コレツトチヤツク(19)を汎用部品として、共通化し
得る利点があり、多品種生産上のコストダウンに著しく
優れる。
芯箇(17)とバネリテーナー(18)並びにコレツト
チヤツク(19)の3部品から組み立てられているた
め、その全体長さが異なる数種の通電用ブースター
(B)を製作する場合に、単純な黄銅管から成る芯筒
(17)の長さを変えるだけで対応することができ、そ
の高い加工精度の要求されるバネリテーナー(18)と
コレツトチヤツク(19)を汎用部品として、共通化し
得る利点があり、多品種生産上のコストダウンに著しく
優れる。
【0030】又、(36)は上記ブースター本体(1
6)へスライド操作自在に套嵌された鞘筒であって、一
定長さの黄銅管から成ると共に、その円周胴面の上端部
にはバネリテーナーとしても機能する把手環(37)が
嵌合された上、一体にかしめ付けられている。
6)へスライド操作自在に套嵌された鞘筒であって、一
定長さの黄銅管から成ると共に、その円周胴面の上端部
にはバネリテーナーとしても機能する把手環(37)が
嵌合された上、一体にかしめ付けられている。
【0031】つまり、把手環(37)は鞘筒(36)の
引き上げ操作用であり、黄銅棒から鞘筒(36)よりも
径大な張り出しフランジ形態として切削加工されている
ため、これに操作手の指先を安定良く掛けることができ
る。又、その把手環(37)における外周面の中途部に
はバネ受け凹溝(38)が付与されていると共に、その
バネ受け凹溝(38)と上端部との相互間はバネ誘導傾
斜面(39)として、上記バネリテーナー(18)側の
バネ誘導傾斜面(23)と対応する上細り円錐型に形成
されている。
引き上げ操作用であり、黄銅棒から鞘筒(36)よりも
径大な張り出しフランジ形態として切削加工されている
ため、これに操作手の指先を安定良く掛けることができ
る。又、その把手環(37)における外周面の中途部に
はバネ受け凹溝(38)が付与されていると共に、その
バネ受け凹溝(38)と上端部との相互間はバネ誘導傾
斜面(39)として、上記バネリテーナー(18)側の
バネ誘導傾斜面(23)と対応する上細り円錐型に形成
されている。
【0032】上記鞘箇(36)には別個な把手環(3
7)が組み付けられているため、数種のブースター
(B)を製作する場合には、上記芯筒(17)との対応
的に鞘箇(36)の長さも変えるだけで足り、やはり多
品種生産上効果的であると言える。
7)が組み付けられているため、数種のブースター
(B)を製作する場合には、上記芯筒(17)との対応
的に鞘箇(36)の長さも変えるだけで足り、やはり多
品種生産上効果的であると言える。
【0033】(40)は上記ブースター本体(16)へ
の外装状態として、そのバネリテーナー(18)のバネ
受け凹溝(22)と把手環(37)のバネ受け凹溝(3
8)との上下相互間に連繋張架された圧縮コイルバネで
あり、これによって鞘筒(36)を下方へ押圧付勢し、
常時ブースター本体(16)をその係止爪(34)が下
方へ露出しない包囲状態に保っている。つまり、鞘筒
(36)の下端部がその圧縮コイルバネ(40)の押し
下げ付勢力を受けて、図9から明白なように、ブースタ
ー本体(16)の係止爪(34)よりも下方へ一定量
(L2)だけ張り出す状態に保たれているわけである。
の外装状態として、そのバネリテーナー(18)のバネ
受け凹溝(22)と把手環(37)のバネ受け凹溝(3
8)との上下相互間に連繋張架された圧縮コイルバネで
あり、これによって鞘筒(36)を下方へ押圧付勢し、
常時ブースター本体(16)をその係止爪(34)が下
方へ露出しない包囲状態に保っている。つまり、鞘筒
(36)の下端部がその圧縮コイルバネ(40)の押し
下げ付勢力を受けて、図9から明白なように、ブースタ
ー本体(16)の係止爪(34)よりも下方へ一定量
(L2)だけ張り出す状態に保たれているわけである。
【0034】その場合、上記コイルバネ(40)の上下
両端部はバネリテーナー(18)のバネ受け凹溝(2
2)と、把手環(37)のバネ受け凹溝(38)へ係脱
自在として、唯単に係止されているにとどまり、しかも
そのバネリテーナー(18)と把手環(37)の両外周
面には、相互の向かい合う円錐型バネ誘導傾斜面(2
3) (39)が形成されているため、上記ブースター
本体(16)の芯筒(17)に対して鞘筒(36)を工
具類の必要なく、手先でも容易に抜き差す如く組立・分
解することができる。
両端部はバネリテーナー(18)のバネ受け凹溝(2
2)と、把手環(37)のバネ受け凹溝(38)へ係脱
自在として、唯単に係止されているにとどまり、しかも
そのバネリテーナー(18)と把手環(37)の両外周
面には、相互の向かい合う円錐型バネ誘導傾斜面(2
3) (39)が形成されているため、上記ブースター
本体(16)の芯筒(17)に対して鞘筒(36)を工
具類の必要なく、手先でも容易に抜き差す如く組立・分
解することができる。
【0035】又、その際コイルバネ(40)は螺旋方向
性を有するため、これとの相対的にブースター本体(1
6)のバネリテーナー(18)や、鞘筒(36)の把手
環(37)を廻し込めば、そのコイルバネ(40)が上
記円錐型の誘導傾斜面(23) (39)に沿って、両
バネ受け凹溝(22) (38)へ滑り込む如く、確実
に安定良く係止することとなり、その意味から工具類を
要しないのである。
性を有するため、これとの相対的にブースター本体(1
6)のバネリテーナー(18)や、鞘筒(36)の把手
環(37)を廻し込めば、そのコイルバネ(40)が上
記円錐型の誘導傾斜面(23) (39)に沿って、両
バネ受け凹溝(22) (38)へ滑り込む如く、確実
に安定良く係止することとなり、その意味から工具類を
要しないのである。
【0036】(41)は上記ブースター本体(16)に
おける就中コレツトチヤツク(19)の内部へ、スライ
ド自在に嵌合された端子絶縁ホルダーであって、布入り
ベークライトから中空円筒型に造形されており、その下
端中央部には上記点火プラグ(P)の固定端子(13)
と対応する可動端子(42)が、脱落不能に圧入一体化
されている。その可動端子(42)も黄銅棒からチツプ
形態に切削加工されている。
おける就中コレツトチヤツク(19)の内部へ、スライ
ド自在に嵌合された端子絶縁ホルダーであって、布入り
ベークライトから中空円筒型に造形されており、その下
端中央部には上記点火プラグ(P)の固定端子(13)
と対応する可動端子(42)が、脱落不能に圧入一体化
されている。その可動端子(42)も黄銅棒からチツプ
形態に切削加工されている。
【0037】(43)は上記絶縁ホルダー(41)にお
ける外周面の上端部に付与されたバネ受け切欠であっ
て、これと上記バネリテーナー(18)のバネ受け切欠
(24)との相互間には、別な圧縮コイルバネ(44)
が連繋張架されており、これによって絶縁ホルダー(4
1)を常時下方へ押圧付勢している。但し、上記コレツ
トチヤツク(19)を形作る係止爪(34)の爪先(3
5)は、図8、9のように可動端子(42)よりも下方
へ一定量(L3)だけ張り出しており、その可動端子
(42)を没入状態に保っている。
ける外周面の上端部に付与されたバネ受け切欠であっ
て、これと上記バネリテーナー(18)のバネ受け切欠
(24)との相互間には、別な圧縮コイルバネ(44)
が連繋張架されており、これによって絶縁ホルダー(4
1)を常時下方へ押圧付勢している。但し、上記コレツ
トチヤツク(19)を形作る係止爪(34)の爪先(3
5)は、図8、9のように可動端子(42)よりも下方
へ一定量(L3)だけ張り出しており、その可動端子
(42)を没入状態に保っている。
【0038】更に、(45)は上記陰極側ブースターコ
ード(30)との対をなす陽極側のブースターコードで
あって、上記可動端子(42)の背後にハンダ付けされ
ており、ブースター本体(16)の内部からヘツドキヤ
ツプ(26)を通じて外部へ導出されている。そして、
その両ブースターコード(30) (45)の他端部に
は、図外のエンジン始動用バツテリーと接続使用される
クリツプ(46) (47)が、各々取り付けられてい
る。
ード(30)との対をなす陽極側のブースターコードで
あって、上記可動端子(42)の背後にハンダ付けされ
ており、ブースター本体(16)の内部からヘツドキヤ
ツプ(26)を通じて外部へ導出されている。そして、
その両ブースターコード(30) (45)の他端部に
は、図外のエンジン始動用バツテリーと接続使用される
クリツプ(46) (47)が、各々取り付けられてい
る。
【0039】その場合、両ブースターコード(30)
(45)の中途部は平行コードとして、その集束状態に
直線化してもさしつかえないが、所謂カールコードとし
てコイル形態に捲き曲げることが好ましい。そうすれ
ば、通電用ブースターを工具箱に収納・保管したり、或
いは懐中に携帯したりする場合、その両コード(30)
(45)を無理に捲き曲げて小型化する必要がなく、そ
のままの状態でも嵩張ることなく、便利に収納・携帯で
きるからである。(48)はその両コード(30)(4
5)の屈曲防護カバーであり、コイルバネの密巻き形態
として上記ヘツドキヤツプ(26)のコード導出孔(2
8)に嵌め付けられている。
(45)の中途部は平行コードとして、その集束状態に
直線化してもさしつかえないが、所謂カールコードとし
てコイル形態に捲き曲げることが好ましい。そうすれ
ば、通電用ブースターを工具箱に収納・保管したり、或
いは懐中に携帯したりする場合、その両コード(30)
(45)を無理に捲き曲げて小型化する必要がなく、そ
のままの状態でも嵩張ることなく、便利に収納・携帯で
きるからである。(48)はその両コード(30)(4
5)の屈曲防護カバーであり、コイルバネの密巻き形態
として上記ヘツドキヤツプ(26)のコード導出孔(2
8)に嵌め付けられている。
【0040】上記のような通電ブースター(B)を使用
して、エンジン(E)を始動させるに当っては、そのブ
ースタ一本体(16)のヘツドキヤツプ(26)へ上方
から片手の親指を当てがうと共に、残る人指し指と中指
を鞘箇(36)の把手環(37)へ下方から当てがっ
て、その鞘箇(36)を圧縮コイルバネ(40)の押し
下げ付勢力に抗しつつ、図1の矢印(U)で示す如く一
定量(L4)だけ引き上け操作する。
して、エンジン(E)を始動させるに当っては、そのブ
ースタ一本体(16)のヘツドキヤツプ(26)へ上方
から片手の親指を当てがうと共に、残る人指し指と中指
を鞘箇(36)の把手環(37)へ下方から当てがっ
て、その鞘箇(36)を圧縮コイルバネ(40)の押し
下げ付勢力に抗しつつ、図1の矢印(U)で示す如く一
定量(L4)だけ引き上け操作する。
【0041】そうすれば、ブースター本体(16)にお
けるコレツトチヤツク(19)の係止爪(34)が露出
し、その爪先(35)から弾力的に拡開変形し得る状態
に保たれるため、そのままで引き続きコレツトチヤツク
(19)を点火プラグ(P)へ被冠させる如く、同図の
矢印(D)で示す上方から奥深く直進的に差し込むのて
ある。
けるコレツトチヤツク(19)の係止爪(34)が露出
し、その爪先(35)から弾力的に拡開変形し得る状態
に保たれるため、そのままで引き続きコレツトチヤツク
(19)を点火プラグ(P)へ被冠させる如く、同図の
矢印(D)で示す上方から奥深く直進的に差し込むのて
ある。
【0042】その過程では、上記係止爪(34)の爪先
(35)が一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成さ
れているため、これが点火プラグ(P)の径大な6角ナ
ツト部(14)に沿って、一旦図2のように拡開変形
し、そのナツト部(14)を通過するや自づと復元的に
収縮して、径小な下端首部(15)に喰い付き係止する
こととなる。
(35)が一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成さ
れているため、これが点火プラグ(P)の径大な6角ナ
ツト部(14)に沿って、一旦図2のように拡開変形
し、そのナツト部(14)を通過するや自づと復元的に
収縮して、径小な下端首部(15)に喰い付き係止する
こととなる。
【0043】他方、上記差し込み操作に連れて、ブース
ター本体(16)の内部にある可動端子(42)も、そ
の圧縮コイルバネ(44)の背圧を受けて、点火プラグ
(P)の上記固定端子(13)と密着する状態に保た
れ、その点火プラグ(P)に安定・確実な通電作用を与
えることができる。
ター本体(16)の内部にある可動端子(42)も、そ
の圧縮コイルバネ(44)の背圧を受けて、点火プラグ
(P)の上記固定端子(13)と密着する状態に保た
れ、その点火プラグ(P)に安定・確実な通電作用を与
えることができる。
【0044】上記係止爪(34)の爪先(35)が6角
ナツト部(14)の径小な下端首部(15)へ係止した
最終時点において、上記引き上げ操作手を離せば、下方
へ復帰する鞘筒(36)により、上記係止爪(34)の
外周面が図3〜5のように完全な包囲状態として、その
拡開変形不能に拘束されることとなる。
ナツト部(14)の径小な下端首部(15)へ係止した
最終時点において、上記引き上げ操作手を離せば、下方
へ復帰する鞘筒(36)により、上記係止爪(34)の
外周面が図3〜5のように完全な包囲状態として、その
拡開変形不能に拘束されることとなる。
【0045】しかも、上記鞘筒(36)は予じめ一定量
(L2)だけ係止爪(34)の爪先(35)から下方へ
張り出されていたため、その引き上け操作手を離して
も、圧縮コイルバネ(40)は伸び切らず、未だ押し下
げ付勢力の蓄積された状態にあって、その鞘筒(36)
の下端部がシリンダーヘツド(11)へ圧着されること
になる結果、仮令エンジン(E)が垂直姿勢のみなら
ず、一定角度の傾斜姿勢に設置使用されるも、又そのエ
ンジン(E)に突然の激しい衝撃や振動が加わるも、上
記下端首部(15)に対する係止爪(34)の喰い付き
係止力が低下したり、ガタツキを生じたり、まして脱落
したりするおそれがない。
(L2)だけ係止爪(34)の爪先(35)から下方へ
張り出されていたため、その引き上け操作手を離して
も、圧縮コイルバネ(40)は伸び切らず、未だ押し下
げ付勢力の蓄積された状態にあって、その鞘筒(36)
の下端部がシリンダーヘツド(11)へ圧着されること
になる結果、仮令エンジン(E)が垂直姿勢のみなら
ず、一定角度の傾斜姿勢に設置使用されるも、又そのエ
ンジン(E)に突然の激しい衝撃や振動が加わるも、上
記下端首部(15)に対する係止爪(34)の喰い付き
係止力が低下したり、ガタツキを生じたり、まして脱落
したりするおそれがない。
【0046】更に、上記一連の操作はあたかも注射器で
皮膚に注射する如く、片手で瞬間的に完遂てき、その鞘
箇(36)の引き上げやブースター本体(16)の差し
込みも、悉く直進動作であって、その余の別異な回転操
作を加える必要がなく、このことは始動したエンジン
(E)の点火プラグ(P)から、上記ブースター(B)
を抜き取り操作する場合についても、全く同様に言える
ことである。
皮膚に注射する如く、片手で瞬間的に完遂てき、その鞘
箇(36)の引き上げやブースター本体(16)の差し
込みも、悉く直進動作であって、その余の別異な回転操
作を加える必要がなく、このことは始動したエンジン
(E)の点火プラグ(P)から、上記ブースター(B)
を抜き取り操作する場合についても、全く同様に言える
ことである。
【0047】その抜き取り操作上、やはり鞘筒(36)
を引き上けて、上記係止爪(34)を露出させると共
に、これを点火プラグ(P)から上方へ引き抜けば足る
ため、模型飛行機のプロペラなどが高速回転中にある
も、極めて安全である。
を引き上けて、上記係止爪(34)を露出させると共
に、これを点火プラグ(P)から上方へ引き抜けば足る
ため、模型飛行機のプロペラなどが高速回転中にある
も、極めて安全である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明ではヘツドキヤツ
プ(26)が被冠された円箇型のブースター本体(1
6)と、そのブースター本体(16)からヘツドキヤツ
プ(26)を通じて導出された陰極側のブースターコー
ド(30)と、同じくブースター本体(16)の内部に
上下方向へのスライド自在に嵌合された円筒型の端子絶
縁ホルダー(41)と、その端子絶縁ホルダー(41)
の下端中央部に圧入一体化された可動端子(42)と、
その可動端子(42)から上記ブースター本体(16)
並びにヘツドキヤツプ(26)を通じて導出された陽極
側のブースターコード(45)とを備え、上記ブースタ
ー本体(16)に内装させた圧縮コイルバネ(44)に
より、端子絶縁ホルダー(41)に常時押し下げ付勢力
を与えて、その可動端子(42)を模型エンジン(E)
のシリンダーヘツド(11)から植立する点火プラグ
(P)の上端固定端子(13)へ接触させる一方、上記
点火プラグ(P)の中途高さ位置から一体的に張り出す
径大な6角ナツト部(14)を経て、その下端位置に連
続する円形の径小な首部(15)へ、上記ブースター本
体 (16)の下端部を係止させる通電用ブースターにお
いて、
プ(26)が被冠された円箇型のブースター本体(1
6)と、そのブースター本体(16)からヘツドキヤツ
プ(26)を通じて導出された陰極側のブースターコー
ド(30)と、同じくブースター本体(16)の内部に
上下方向へのスライド自在に嵌合された円筒型の端子絶
縁ホルダー(41)と、その端子絶縁ホルダー(41)
の下端中央部に圧入一体化された可動端子(42)と、
その可動端子(42)から上記ブースター本体(16)
並びにヘツドキヤツプ(26)を通じて導出された陽極
側のブースターコード(45)とを備え、上記ブースタ
ー本体(16)に内装させた圧縮コイルバネ(44)に
より、端子絶縁ホルダー(41)に常時押し下げ付勢力
を与えて、その可動端子(42)を模型エンジン(E)
のシリンダーヘツド(11)から植立する点火プラグ
(P)の上端固定端子(13)へ接触させる一方、上記
点火プラグ(P)の中途高さ位置から一体的に張り出す
径大な6角ナツト部(14)を経て、その下端位置に連
続する円形の径小な首部(15)へ、上記ブースター本
体 (16)の下端部を係止させる通電用ブースターにお
いて、
【0049】上記ブースター本体(16)を一定長さの
芯筒(17)と、その芯筒(17)の上端部へ連通接続
状態にかしめ付けられたバネリテーナー(18)と、同
じく芯箇(17)の下端部へ連通接続状態にかしめ付け
られ、且つ円周胴面に刻入された割溝(33)により、
下端部の爪先(35)から弾力的に拡開変形し得る複数
の係止爪(34)が分岐されたコレツトチヤツク(1
9)との3部品から組み立て、上記ブースター本体(1
6)の芯筒(17)とコレツトチヤツク(19)に套嵌
させたスライド操作可能な鞘筒(36)の上端部へ、そ
の鞘筒(36)の引き上げ操作用把手環(37)をかし
め付け一体化して、その把手環(37)における外周面
の中途部にはバネ受け凹溝(38)を、同じく外周面の
上端部には上細り円錐型のバネ誘導傾斜面(39)を各
々形成する一方、上記バネリテーナー(18)における
外周面の中途部にはバネ受け凹溝(22)を、同じく外
周面の下端部には下細り円錐型のバネ誘導傾斜面(2
3)を各々形成して、その上下一対づつとして向かい合
う円錐型のバネ誘導傾斜面(23)(39)からバネ受
け凹溝(22)(38)へ、上記鞘筒(36)の押し下
げ付勢用圧縮コイルバネ(40)を滑り込ませる如く係
脱自在に係止させ、上記コレツトチヤツク(19)の各
係止爪(34)を可動端子(42)よりも下方へ一定量
(L3)だけ張り出して、その係止爪(34)の爪先
(35)を上記点火プラグ(P)の径小な下端首部(1
5)へ喰い付き係止させるべく、一定量(L1)だけ内
向きに張り出し形成すると共に、上記鞘筒(36)の下
端部をその圧縮コイルバネ(40)により、上記コレツ
トチヤツク(19)の係止爪(34)よりも更に一定量
(L2)だけ下方へ張り出す包囲状態に押し下げ付勢し
て、
芯筒(17)と、その芯筒(17)の上端部へ連通接続
状態にかしめ付けられたバネリテーナー(18)と、同
じく芯箇(17)の下端部へ連通接続状態にかしめ付け
られ、且つ円周胴面に刻入された割溝(33)により、
下端部の爪先(35)から弾力的に拡開変形し得る複数
の係止爪(34)が分岐されたコレツトチヤツク(1
9)との3部品から組み立て、上記ブースター本体(1
6)の芯筒(17)とコレツトチヤツク(19)に套嵌
させたスライド操作可能な鞘筒(36)の上端部へ、そ
の鞘筒(36)の引き上げ操作用把手環(37)をかし
め付け一体化して、その把手環(37)における外周面
の中途部にはバネ受け凹溝(38)を、同じく外周面の
上端部には上細り円錐型のバネ誘導傾斜面(39)を各
々形成する一方、上記バネリテーナー(18)における
外周面の中途部にはバネ受け凹溝(22)を、同じく外
周面の下端部には下細り円錐型のバネ誘導傾斜面(2
3)を各々形成して、その上下一対づつとして向かい合
う円錐型のバネ誘導傾斜面(23)(39)からバネ受
け凹溝(22)(38)へ、上記鞘筒(36)の押し下
げ付勢用圧縮コイルバネ(40)を滑り込ませる如く係
脱自在に係止させ、上記コレツトチヤツク(19)の各
係止爪(34)を可動端子(42)よりも下方へ一定量
(L3)だけ張り出して、その係止爪(34)の爪先
(35)を上記点火プラグ(P)の径小な下端首部(1
5)へ喰い付き係止させるべく、一定量(L1)だけ内
向きに張り出し形成すると共に、上記鞘筒(36)の下
端部をその圧縮コイルバネ(40)により、上記コレツ
トチヤツク(19)の係止爪(34)よりも更に一定量
(L2)だけ下方へ張り出す包囲状態に押し下げ付勢し
て、
【0050】その押し下げ付勢力に抗しつつ上記鞘筒
(36)の把手環(37)を引き上げ操作して、上記コ
レツトチヤツク(19)の係止爪(34)を露出させる
ことにより、その弾力的に拡開変形する爪先(35)を
点火プラグ(P)の径大な6角ナツト部(14)から径
小な下端首部(15)へ直進的に差し込み、その下端首
部(15)に対する係止爪(34)の喰い付き係止状態
を、上記引き上げ操作を解除した鞘筒(36)の押し下
げ付勢力と、その鞘筒(36)による係止爪(34)の
拡開変形不能な包囲拘束力との相乗的に固定維持するよ
うに定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を完
全に改良できる効果がある。
(36)の把手環(37)を引き上げ操作して、上記コ
レツトチヤツク(19)の係止爪(34)を露出させる
ことにより、その弾力的に拡開変形する爪先(35)を
点火プラグ(P)の径大な6角ナツト部(14)から径
小な下端首部(15)へ直進的に差し込み、その下端首
部(15)に対する係止爪(34)の喰い付き係止状態
を、上記引き上げ操作を解除した鞘筒(36)の押し下
げ付勢力と、その鞘筒(36)による係止爪(34)の
拡開変形不能な包囲拘束力との相乗的に固定維持するよ
うに定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を完
全に改良できる効果がある。
【0051】即ち、本発明の上記構成によれば、ブース
ター本体(16)の鞘箇(36)が常時圧縮コイルバネ
(40)の押し下げ付勢力を受けて、そのブースター本
体(16)の下端部をなすコレツトチヤツク(19)の
係止爪(34)よりも、一定量(L2)だけ下方へ張り
出す状態にあり、これによって係止爪(34)を露出し
ないように包囲しているため、例えば工具箱への収納・
保管中に係止爪(34)の爪先(35)か他物に当って
欠損したり、又懐中の携帯時その爪先(35) によって
衣類を引き破ったりするおそれがなく、その保管や携帯
などを便利良く行なうことができる。
ター本体(16)の鞘箇(36)が常時圧縮コイルバネ
(40)の押し下げ付勢力を受けて、そのブースター本
体(16)の下端部をなすコレツトチヤツク(19)の
係止爪(34)よりも、一定量(L2)だけ下方へ張り
出す状態にあり、これによって係止爪(34)を露出し
ないように包囲しているため、例えば工具箱への収納・
保管中に係止爪(34)の爪先(35)か他物に当って
欠損したり、又懐中の携帯時その爪先(35) によって
衣類を引き破ったりするおそれがなく、その保管や携帯
などを便利良く行なうことができる。
【0052】そして、上記のように予じめ一定量(L
2)だけ下方へ張り出した状態の鞘筒(36)を、その
径大な把手環(37)に掛けた片手の指先により引き上
げ操作して、上記コレツトチヤツク(19)の係止爪
(34)を露出させれば、その係止爪(34)は爪先
(35)から弾力的に拡開変形し得る状態になるため、
これを模型エンジン(E)のシリンダーヘツド(11)
から植立する点火プラグ(P)へ、上方から直進的に奥
深く差し込むことができる。
2)だけ下方へ張り出した状態の鞘筒(36)を、その
径大な把手環(37)に掛けた片手の指先により引き上
げ操作して、上記コレツトチヤツク(19)の係止爪
(34)を露出させれば、その係止爪(34)は爪先
(35)から弾力的に拡開変形し得る状態になるため、
これを模型エンジン(E)のシリンダーヘツド(11)
から植立する点火プラグ(P)へ、上方から直進的に奥
深く差し込むことができる。
【0053】その際、係止爪(34)の爪先(35)は
一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成されている
が、径大な6角ナツト部(14)に沿って弾力的に拡開
変形し、その爪先(35)の内向き張り出しによって、
径小な下端首部(15)へ確実に喰い付き係止すること
となる。
一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成されている
が、径大な6角ナツト部(14)に沿って弾力的に拡開
変形し、その爪先(35)の内向き張り出しによって、
径小な下端首部(15)へ確実に喰い付き係止すること
となる。
【0054】その結果、冒頭に述べた実公昭53−41
628号のような別異の回転操作を加える必要がなく、
その通電操作を瞬敏に且つ安全裡に完遂することができ
る。このことは上記係止爪(34)を点火プラグ(P)
から抜き取る場合にも同様に言えることであり、上記鞘
筒(36)をやはり引き上げ操作して、係止爪(34)
を点火プラグ(P)から上方へ直進的に引き抜けば良い
ので、模型飛行機のプロペラなどが高速回転中にある
も、これに操作手の触れる危険がない。
628号のような別異の回転操作を加える必要がなく、
その通電操作を瞬敏に且つ安全裡に完遂することができ
る。このことは上記係止爪(34)を点火プラグ(P)
から抜き取る場合にも同様に言えることであり、上記鞘
筒(36)をやはり引き上げ操作して、係止爪(34)
を点火プラグ(P)から上方へ直進的に引き抜けば良い
ので、模型飛行機のプロペラなどが高速回転中にある
も、これに操作手の触れる危険がない。
【0055】又、その通電操作をワンタツチ式の簡便に
行なえるにも拘らず、上記係止爪(34)を点火プラグ
(P)の径小な下端首部(15)へ喰い付き係止させた
状態において、その鞘筒(36)の引き上げ操作手を離
せば、これが上記圧縮コイルバネ(40)の付勢力によ
り自づと下降する。
行なえるにも拘らず、上記係止爪(34)を点火プラグ
(P)の径小な下端首部(15)へ喰い付き係止させた
状態において、その鞘筒(36)の引き上げ操作手を離
せば、これが上記圧縮コイルバネ(40)の付勢力によ
り自づと下降する。
【0056】但し、その場合鞘筒(36)は予じめ係止
爪(34)よりも下方へ一定量(L2)だけ張り出す状
態にあった関係上、未だ完全には伸び切らず、その鞘筒
(3 6)の下端部がシリンダーヘツド(11)へ接触し
た時点では、これに圧縮コイルバネ(40)の押し下げ
付勢力が蓄積された状態となる。その結果、上記鞘筒
(36)の下端部はシリンダーヘツド(11)への圧着
状態に保たれる。
爪(34)よりも下方へ一定量(L2)だけ張り出す状
態にあった関係上、未だ完全には伸び切らず、その鞘筒
(3 6)の下端部がシリンダーヘツド(11)へ接触し
た時点では、これに圧縮コイルバネ(40)の押し下げ
付勢力が蓄積された状態となる。その結果、上記鞘筒
(36)の下端部はシリンダーヘツド(11)への圧着
状態に保たれる。
【0057】しかも、その押し下げ付勢力の作用中にあ
る鞘筒(36)によって、上記係止爪(34)の外周面
が完全な包囲状態に拘束されることとなるため、その爪
先(35)から拡開変形するおそれが全然なく、上記点
火プラグ(P)の下端首部(15)に対する安定・確固
な喰い付き係止状態に維持される。その結果、模型エン
ジン(E)の激しい振動や衝撃を受けても、又そのエン
ジン(E)が一定角度の傾斜姿勢に設置使用されても、
決してガタツキや脱落を生ずる心配がないのである。
る鞘筒(36)によって、上記係止爪(34)の外周面
が完全な包囲状態に拘束されることとなるため、その爪
先(35)から拡開変形するおそれが全然なく、上記点
火プラグ(P)の下端首部(15)に対する安定・確固
な喰い付き係止状態に維持される。その結果、模型エン
ジン(E)の激しい振動や衝撃を受けても、又そのエン
ジン(E)が一定角度の傾斜姿勢に設置使用されても、
決してガタツキや脱落を生ずる心配がないのである。
【0058】更に、上記ブースター本体(16)は芯筒
(17)とバネリテーナー(18)並びにコレツトチヤ
ツク(19)の3部品から組み立てられているため、そ
のブースター本体(16)の長さが異なる多品種の通電
用ブースター(B)を製作する場合に、その単純な芯筒
(17)の輪切り長さや、これと対応する鞘筒(36)
の輪切り長さを変えるだけで足り、特に高い加工精度を
要求されるコレツトチヤツク(19)とバネリテーナー
(18)並びに把手環(37)は汎用部品として、その
組立上共通化し、上記芯筒(17)や鞘筒(36)にか
しめ付ければ良いので、多品種生産上のコストダウンや
在庫管理などにますます有益となる。
(17)とバネリテーナー(18)並びにコレツトチヤ
ツク(19)の3部品から組み立てられているため、そ
のブースター本体(16)の長さが異なる多品種の通電
用ブースター(B)を製作する場合に、その単純な芯筒
(17)の輪切り長さや、これと対応する鞘筒(36)
の輪切り長さを変えるだけで足り、特に高い加工精度を
要求されるコレツトチヤツク(19)とバネリテーナー
(18)並びに把手環(37)は汎用部品として、その
組立上共通化し、上記芯筒(17)や鞘筒(36)にか
しめ付ければ良いので、多品種生産上のコストダウンや
在庫管理などにますます有益となる。
【0059】又、鞘筒(36)の押し下げ付勢用圧縮コ
イルバネ(40)は外装状態にあり、それ自身の螺旋方
向性を有するため、これをその鞘筒(36)の把手環
(37)とバネリテーナー(18)との相互間へ連繋張
架するに当っても、その上下両端部を向かい合う上細り
円錐型並びに下細り円錐型バネ誘導傾斜面(23)(3
9)の案内作用により、両バネ受け凹溝(22)(3
8)へ滑り込ませる如く係脱自在に係止させることがで
き、その作業上工具類の必要なく、これを指先でも容易
に行なえるため、著しく便利であり、量産効果にも優れ
る。
イルバネ(40)は外装状態にあり、それ自身の螺旋方
向性を有するため、これをその鞘筒(36)の把手環
(37)とバネリテーナー(18)との相互間へ連繋張
架するに当っても、その上下両端部を向かい合う上細り
円錐型並びに下細り円錐型バネ誘導傾斜面(23)(3
9)の案内作用により、両バネ受け凹溝(22)(3
8)へ滑り込ませる如く係脱自在に係止させることがで
き、その作業上工具類の必要なく、これを指先でも容易
に行なえるため、著しく便利であり、量産効果にも優れ
る。
【0060】請求項2の構成によれば、両ブースターコ
ード(30)(45)の基端部が不正に屈曲すること
を、その防護カバー(49)によって予防することがで
き、又同じく中途部はカールコードとしてコイル形態に
捲き曲げられているため、上記のようにコレツトチヤツ
ク(19)の係止爪(34)が鞘筒(36)によって、
その下方へ露出しない包囲状態に保たれていることとも
相俟ち、工具箱への収納・保管や懐中の携帯時における
嵩張りと、他物への引掛かりなどを防止し得る効果もあ
る。
ード(30)(45)の基端部が不正に屈曲すること
を、その防護カバー(49)によって予防することがで
き、又同じく中途部はカールコードとしてコイル形態に
捲き曲げられているため、上記のようにコレツトチヤツ
ク(19)の係止爪(34)が鞘筒(36)によって、
その下方へ露出しない包囲状態に保たれていることとも
相俟ち、工具箱への収納・保管や懐中の携帯時における
嵩張りと、他物への引掛かりなどを防止し得る効果もあ
る。
【図1】本発明のブースターにおける鞘筒を引き上げた
操作状態の断面図である。
操作状態の断面図である。
【図2】そのブースターにおける係止爪の拡開変形作用
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】同じく係止爪がエンジンの点火プラグへ喰い付
き係止した状態を示す断面図である。
き係止した状態を示す断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図3の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】ブースターの全体外観側面図である。
【図7】ブースターの分解図である。
【図8】その組み立て後のブースター本体と鞘筒とを分
離して示す断面図である。
離して示す断面図である。
【図9】ブースターの全体組立図である。
【図10】図9の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
る。
(11)・シリンダーヘツド (13)・固定端子 (14)・6角ナツト部 (15)・首部 (16)・ブースター本体 (17)・芯筒 (18)・バネリテーナー (19)・コレツトチヤツク (26)・ヘツドキヤツプ (29)・スペーサー (30)・ブースターコード (33)・割溝 (34)・係止爪 (35)・爪先 (36)・鞘筒 (37)・把手環 (40)・コイルバネ (41)・端子絶縁ホルダー (42)・可動端子 (44)・コイルバネ (45)・ブースターコード (B)・・ブースター (E)・・エンジン (P)・・点火プラグ
Claims (2)
- 【請求項1】ヘツドキヤツプ(26)が被冠された円筒
型のブースター本体(16)と、そのブースター本体
(16)からヘツドキヤツプ(26)を通じて導出され
た陰極側のブースターコード(30)と、同じくブース
ター本体(16)の内部に上下方向へのスライド自在に
嵌合された円筒型の端子絶縁ホルダー(41)と、その
端子絶縁ホルダー(41)の下端中央部に圧入一体化さ
れた可動端子(42)と、その可動端子(42)から上
記ブースター本体(16)並びにヘツドキヤツプ(2
6)を通じて導出された陽極側のブースターコード(4
5)とを備え、 上記ブースター本体(16)に内装させた圧縮コイルバ
ネ(44)により、端子絶縁ホルダー(41)に常時押
し下げ付勢力を与えて、その可動端子(42)を模型エ
ンジン(E)のシリンダーヘツド(11)から植立する
点火プラグ(P)の上端固定端子(13)へ接触させる
一方、 上記点火プラグ(P)の中途高さ位置から一体的に張り
出す径大な6角ナツト部(14)を経て、その下端位置
に連続する円形の径小な首部(15)へ、上記ブースタ
ー本体(16)の下端部を係止させる通電用ブースター
において、 上記ブースター本体(16)を一定長さの芯筒(17)
と、その芯筒(17)の上端部へ連通接続状態にかしめ
付けられたバネリテーナー(18)と、同じく芯筒(1
7)の下端部へ連通接続状態にかしめ付けられ、且つ円
周胴面に刻入された割溝(33)により、下端部の爪先
(35)から弾力的に拡開変形し得る複数の係止爪(3
4)が分岐されたコレツトチヤツク(19)との3部品
から組み立て、 上記ブースター本体(16)の芯筒(17)とコレツト
チヤツク(19)に套嵌させたスライド操作可能な鞘筒
(36)の上端部へ、その鞘筒(36)の引き上げ操作
用把手環(37)をかしめ付け一体化して、その把手環
(37)における外周面の中途部にはバネ受け凹溝(3
8)を、同じく外周面の上端部には上細り円錐型のバネ
誘導傾斜面(39)を各々形成する一方、 上記バネリテーナー(18)における外周面の中途部に
はバネ受け凹溝(22)を、同じく外周面の下端部には
下細り円錐型のバネ誘導傾斜面(23)を各々 形成し
て、 その上下一対づつとして向かい合う円錐型のバネ誘導傾
斜面(23)(39)からバネ受け凹溝(22)(3
8)へ、上記鞘筒(36)の押し下げ付勢用圧縮コイル
バネ(40)を滑り込ませる如く、係脱自在に係止さ
せ、 上記コレツトチヤツク(19)の各係止爪(34)を可
動端子(42)よりも下方へ一定量(L3)だけ張り出
して、その係止爪(34)の爪先(35)を上記点火プ
ラグ(P)の径小な下端首部(15)へ喰い付き係止さ
せるべく、一定量(L1)だけ内向きに張り出し形成す
ると共に、 上記鞘筒(36)の下端部をその圧縮コイルバネ(4
0)により、上記コレツトチヤツク(19)の係止爪
(34)よりも更に一定量(L2)だけ下方へ張り出す
包囲状態に押し下げ付勢して、 その押し下げ付勢力に抗しつつ上記鞘筒(36)の把手
環(37)を引き上げ操作して、上記コレツトチヤツク
(19)の係止爪(34)を露出させることにより、そ
の弾力的に拡開変形する爪先(35)を点火プラグ
(P)の径大な6角ナツト部(14)から径小な下端首
部(15)へ直進的に差し込み、 その下端首部(15)に対する係止爪(34)の喰い付
き係止状態を、上記引き上げ操作を解除した鞘筒(3
6)の押し下げ付勢力と、その鞘筒(36)による係止
爪(34)の拡開変形不能な包囲拘束力との相乗的に固
定維持するように定めたことを特徴とする模型エンジン
における点火プラグへの通電用ブースター。 - 【請求項2】陰極側のブースターコード(30)と陽極
側のブースターコード(45)をヘツドキヤツプ(2
6)から並列状態に導出させて、その両ブースターコー
ド(30)(45)の基端部を屈曲防護カバー(49)
により被覆すると共に、 同じく両ブースターコード(30)(45)の中途部を
カールコードとして、コイル形態に捲き曲げた ことを特
徴とする請求項1記載の模型エンジンにおける点火プラ
グへの通電用ブースター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5107706A JP2707039B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 模型エンジンにおける点火プラグへの通電用ブースター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5107706A JP2707039B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 模型エンジンにおける点火プラグへの通電用ブースター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06295777A JPH06295777A (ja) | 1994-10-21 |
JP2707039B2 true JP2707039B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=14465886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5107706A Expired - Lifetime JP2707039B2 (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 模型エンジンにおける点火プラグへの通電用ブースター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2707039B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5441213B2 (ja) * | 2010-02-08 | 2014-03-12 | 俊男 加藤 | 土瓶などの液体つぎのつる |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5323506A (en) * | 1976-08-18 | 1978-03-04 | Ricoh Co Ltd | Reading system |
JPS6037692Y2 (ja) * | 1978-07-15 | 1985-11-11 | ソニー株式会社 | ト−ンア−ムのビボツト軸受装置 |
JPS5964414A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-12 | Ishida Scales Mfg Co Ltd | 横排出バケツトコンベア |
JPS63276887A (ja) * | 1987-05-07 | 1988-11-15 | Tetra:Kk | 模型用エンジンにおける点火プラグへの通電装置 |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP5107706A patent/JP2707039B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06295777A (ja) | 1994-10-21 |
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