JP2702833B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸ガスレーザ等によ
る鋼板等の被加工物に施す切断や穴開け等の加工におい
て、特に加工品質を安定化し歩留りの向上を図ったレー
ザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の切断を行う従来のレーザ加工装
置の構成例を図面を用いて説明する。
【0003】図3に従来のレーザ加工装置の構成例を示
す。図3において、2はレーザ発振器、3はレーザ光ガ
イド、4は折曲げ鏡、5は集光レンズ、6は加工トー
チ、7は加工トーチ6に設けられた伝達ギア、8は加工
トーチ6を昇降するためのサーボモータ、9は被加工物
を移動させる加工テーブル、9Aは被加工物を保持する
剣山、10は鋼板等の被加工物、32は後述のピックア
ップ40の上下動を伝達する支持ロッド、33は加工ト
ーチ6の被加工物10に対する高さを検出する高さセン
サユニット、34は高さ指令補正演算器、35はレーザ
出力を決めるレーザ出力指令信号、36は加工テーブル
9の動きを決める加工テーブル動作指令信号、37は加
工トーチ高さ指令信号、37Aは加工トーチ高さ指令補
正信号、38は高さセンサユニット33からの高さ補正
指令信号の出力、39はレーザ出力を決定し装置全体を
制御する数値制御装置、40は加工トーチ6の被加工物
10に対する高さを検出する高さセンサユニット33の
ピックアップである。この他に図3には図示していない
が、加工トーチ6から被加工物10に補助ガスを吹き付
けるための補助ガス源がある。
【0004】以上のような構成の従来のレーザ加工装置
の動作について説明する。レーザ発振器2が発生したレ
ーザ光はレーザガイド3を通過し、光路の途中に設けら
れた折曲げ鏡4により光軸を集光レンズ5の方向に曲げ
られて集光レンズ5に入射し、集光レンズ5によって集
光され、集光レンズ5の焦点付近に置かれた被加工物1
0を照射する。被加工物10は加工テーブル9の被加工
物支持用の剣山9A上に置かれており、加工テーブル9
を動かすことにより被加工物10を移動する。加工トー
チ6は集光レンズ5と被加工物10の間を被加工物10
に近付くにつれて内径をテーパー状に細く絞られ、集光
されたレーザ光と同軸に補助ガスを送給し被加工物10
のレーザ光照射部分に吹き付ける。被加工物10の加工
形状、レーザ出力、被加工物10の移動速度および加工
トーチ6の被加工物10に対する高さ等の加工条件を入
力してある数値制御装置39は、レーザ出力をレーザ出
力指令信号35をレーザ発振器2に送ることにより制御
し、加工形状や移動速度に応じて加工テーブル動作指令
信号36を加工テーブル9に送り、加工テーブル10を
動かして加工テーブル9に載せた被加工物10を所要の
形状に加工する。また、加工トーチ高さ指令信号37に
よりサーボモータ8を動かし、伝達ギア7を介して加工
トーチ6を昇降させて加工トーチ高さを可変する。加工
トーチ6と同軸に置かれた高さを検出する高さセンサユ
ニット33のピックアップ40は、被加工物10が加工
トーチ6に対して相対的に上下するのに合わせて昇降
し、その動きが支持ロッド32を介して高さセンサユニ
ット33に伝達される。加工トーチ6の被加工物10に
対する高さが所定の設定高さから変化すると、高さセン
サユニット33は高さ補正指令信号38を出力し、高さ
指令補正演算器34によって加工トーチ高さ指令信号3
7を補正し、加工トーチ高さ指令補正信号37Aにより
加工トーチ6の高さを制御して所定の高さに戻す。図3
に示した従来例では、高さ検出を被加工物10に接触す
るピックアップ40によって行っているが、誘電率の変
化や参考光の反射による方式等、非接触式のセンサを用
いることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般のレーザ加工装置
において、一定のレーザ出力を照射して、一定の加工速
度で切断加工を行った場合の、被加工物10の板厚の変
化に対する材料切断面の面粗さの変化の傾向について、
測定した結果を図4に示す。図4は横軸に被加工物10
の板厚を、縦軸に面粗さを示しているが、ある板厚に対
して最適のレーザ出力と切断速度であれば、切断面の面
粗さを小さくすることができるが、板厚が変化して板厚
が大きくなると板厚の増加に従い、切断に必要な入熱が
不足し、溶融除去しきれない材料がドロスとして切断部
に付着し切断面が粗くなる。一方、板厚が小さくなると
板厚の減少に伴い、入熱が過剰となり被加工物10の材
料元素と酸素が反応する自己燃焼現象が発生し切断面が
粗くなる。したがって、被加工物10の板厚が変化する
場合には、その板厚の変化に対して、その都度レーザ出
力を調整することが必要になる。
【0006】さらに、図5に被加工物10全体にうねり
が発生している場合に、一定のレーザ出力を照射して一
定の加工速度でレーザ切断を行った場合の、切断方向に
沿ったうねりの状態と実効的板厚と材料切断面粗さの相
関関係を示している。すなわち、被加工物10表面にう
ねりがあり、レーザ光の光軸に対して被加工物10の表
面が傾斜している部分では、実効的板厚が大きくなり、
かつ切断面の面粗さ(面粗度)が大きくなることを表し
ている。
【0007】上記した従来のレーザ加工装置において
は、高さセンサユニット33により加工トーチ6の被加
工物10に対する高さを制御する目的は、被加工物10
の傾斜や反りまたはうねりにより加工テーブル9で被加
工物10を動かしたとき、被加工物10の場所により加
工トーチ6の被加工物10に対する高さが変化し、加工
条件が最初の設定値から変化することを防止することに
ある。しかしながら、従来のレーザ加工装置において
は、被加工物10に傾斜や反りまたはうねりが発生して
いても、高さセンサのピックアップ40が面している部
分の平均の高さしか測定することができなかった。その
ため、被加工物10に傾斜や反りまたはうねりが発生し
ていると、レーザ光は被加工物10の表面に斜めに入射
することになり、実効的に板厚が増加した状態となり、
図5に示した被加工物のうねりに対する切断面粗さの変
化の影響を受けることを避けられないという問題があっ
た。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るもので、被加工物に傾斜や反りやうねりがあっても、
加工品質が安定し、加工歩留りが高いレーザ加工装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレーザ加工装置は、レーザ発振器と、被加
工物を保持し移動させる加工テーブルと、レーザ光を集
光しレーザ加工を行う加工トーチと、その加工トーチの
周囲の加工トーチと同心の同一円周上に等間隔に設けら
れ、被加工物の高さ方向の変化量を検出する少なくとも
3個以上の高さセンサと、加工トーチを昇降させるサー
ボモータと、レーザ発振器と加工テーブルと加工トーチ
を昇降させるサーボモータとを制御する数値制御装置
と、高さセンサの出力の算術平均信号を演算する算術平
均演算器と、その算術平均演算器の出力信号に従って数
値制御装置から出力された加工トーチ高さ指令信号を補
正する高さ指令補正演算器とを備え、前記高さセンサの
少なくとも一つを基準として、この高さセンサに対する
他の高さセンサの水平方向の変化分を前記他の高さセン
サの出力の方向余弦成分で算出する方向余弦演算手段
と、前記基準とした高さセンサに対する他の高さセンサ
の垂直方向の変化分を前記他の高さセンサの出力の方向
正弦成分で算出する方向正弦演算手段とを有し、これら
方向余弦演算手段と方向正弦演算手段からの出力により
レーザ光に対する被加工物の傾斜の度合いを演算するベ
クトル演算回路と、そのベクトル演算回路の出力からレ
ーザ発振器に送られるレーザ出力指令信号を補正するレ
ーザ出力指令補正演算器を設けたものである。
【0010】
【作用】加工トーチの周囲の同一円周上に等間隔に設け
た少なくとも3個以上の高さセンサの出力から、高さセ
ンサ出力の算術平均信号により、従来例のレーザ加工装
置と同様に、加工トーチの被加工物からの高さを設定す
る加工トーチ高さ指令信号に対して、高さ補正指令信号
を送り、加工トーチ高さ指令補正信号により加工トーチ
の被加工物からの高さを一定に保つ一方、レーザ光に対
する被加工物の傾斜の度合い(以下、傾斜度と省す)と
して被加工物のレーザ光に対する傾きのベクトルを、各
高さセンサについての取り付け方向の(水平方向と垂直
方向の各高さセンサの変化分、すなわち変化分の余弦成
分と正弦成分であらわされる)単位ベクトルに高さセン
サの出力を乗じて算出し、演算して得られた傾斜度を基
に、レーザ発振器に送られるレーザ出力設定出力を補正
し、常に実効的板厚に応じたレーザ出力を得ることによ
り、被加工物に傾斜や反りまたはうねりがあっても、加
工品質が安定し、加工歩留りが高いレーザ加工装置を実
現することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のレーザ加工装置の一実施例に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明のレーザ
加工装置の一実施例についてその構成を示しており、図
2は同実施例に用いている加工トーチ高さ検出部の構成
を示している。
【0012】図1および図2において、図3と同じ部分
には同じ符号を付し、説明は省略して異なる点について
説明する。
【0013】まず、図1において、1はレーザ加工装置
全体を制御する数値制御装置、11は加工トーチ6の被
加工物10に対する高さを検出する後述の高さセンサ2
4A〜24C用の接触式のリング状のピックアップ、1
2はピックアップ11の上下動を伝達する3本の支持ロ
ッド(図2に示す12A〜12C)でピックアップ11
に自在継ぎ手で接続されている。13は高さセンサ演算
ユニット、14は高さ指令補正演算器、15はレーザ出
力指令補正演算器である。レーザ加工装置には、図示さ
れていないが他に、加工トーチ6から被加工物10に補
助ガスを吹き付けるための補助ガス源がある。
【0014】上記の構成のレーザ加工装置において、レ
ーザ光ガイド3の一端はレーザ発振器2の出力口に取り
付けられ、レーザ光路の途中に折曲げ鏡4を置き、レー
ザ光ガイド3の他端には集光レンズ5を保持する加工ト
ーチ6を取り付ける。加工トーチ6のレーザ光ガイド3
への取り付け部は同軸の2重筒が互いに嵌合しており、
加工トーチ6の外側面の伝達ギア7を介してサーボモー
タ8により加工トーチ6が滑らかに昇降する構造となっ
ている。加工トーチ6は集光レンズ5から先端に向かっ
て離れるに従い細くなる集光レンズ5の焦点とほぼ等し
い長さのテーパー部を有している。被加工物10は加工
テーブル9上の被加工物支持用の剣山9Aの上に載せら
れ、加工トーチ6との間隔が数ミリメートルに保たれる
ように、加工トーチ6が上下に移動する。
【0015】次に、図2において、22は高さセンサ用
ピックアップ11を取り付けるリングで22A〜22C
の3箇所の取り付け部で加工トーチ6に取り付けられ、
23A〜23Cは高さ変化検出板ばねで取り付けリング
22に120度間隔で設けられた扇形の穴に一端を固定
されており、固定されていない一端はセンサ用ピックア
ップ11に120度間隔で取り付けられた支持ロッド1
2A〜12Cの一端が取り付けられている。24A〜2
4Cは高さ変化検出用歪ゲージ(以下、高さセンサとい
う)で高さ変化検出板ばね23A〜23Cの上に張り付
けられている。25A〜25Cは歪ゲージ出力アンプ、
26は入力信号を加算して算術平均を出力する算術平均
演算器、27Bおよび27Cは高さセンサ24Aに対す
る高さセンサ24Bおよび24Cの方向余弦を信号入力
に乗じる方向余弦演算器、28Bおよび28Cは高さセ
ンサ24Aに対する高さセンサ24Bおよび24Cの方
向正弦を信号入力に乗じる方向正弦演算器、29は入力
を加算してその絶対値を出力する演算器A、30は入力
を加算してその絶対値を出力する演算器B、31は入力
信号を加算して出力する加算演算器である。なお、歪ゲ
ージ出力アンプ25A〜25C、算術平均演算器26、
方向余弦演算器27Bおよび27C、方向正弦演算器2
8Bおよび28C、演算器A29、演算器B30と加算
演算器31は高さセンサ演算ユニット13内に実装され
る。
【0016】さらに、図1と図2の両図を参照して説明
する。16はレーザ出力を決めるレーザ出力指令信号
で、16Aは補正されたレーザ出力指令信号、17は加
工テーブル9の動作を決める加工テーブル動作指令信
号、18は加工トーチ6の高さを決める加工トーチ高さ
指令信号、18Aは補正された加工トーチ高さ指令信
号、19は高さセンサ出力、20は加工トーチ6の高さ
指令信号18を補正するための高さセンサ演算ユニット
13の出力信号、21はレーザ出力指令信号を補正する
ための高さセンサ演算ユニット13の出力信号である。
高さセンサ24A〜24Cはアンプ25A〜25Cに接
続され、アンプ25A〜25Cの出力は算術平均演算器
26に入力されるほか、アンプ25Aの出力は演算器A
29にも入力され、アンプ25Bの出力は方向余弦演算
器27Bを介して演算器A29にまた方向正弦演算器2
8Bを介して演算器B30に、アンプ25Cの出力は方
向余弦演算器27Cを介して演算器A29にまた方向正
弦演算器28Cを介して演算器B30に入力され、演算
器A29と演算器B30の出力は加算演算器31に入力
される。算術平均演算器26の出力が加工トーチ6の高
さ指令信号18を補正する高さセンサ演算ユニット13
の出力信号20、加算演算器31の出力がレーザ出力指
令信号16を補正する高さセンサ演算ユニット13の出
力信号21となる。
【0017】以上のような構成のレーザ加工装置の実施
例についてその動作を説明する。レーザ発振器2が出射
したレーザ光は、光ガイド3を通過し、光路の途中に設
けられた折曲げ鏡4により光軸を集光レンズの方向に屈
折され、集光レンズ5に入射して集光され、ほぼ集光レ
ンズの焦点付近に位置する被加工物10を照射する。被
加工物10は加工テーブル9上の被加工物支持用の剣山
9A上に載置されており、加工テーブル9を動かすこと
により被加工物10を移動させる。また、加工トーチ6
は集光したレーザ光と同軸に補助ガスを被加工物10の
レーザ光照射部分に吹き付ける。被加工物10の加工形
状や、レーザ出力、被加工物10の移動速度、加工トー
チ6の被加工物10に対する高さ等の切断条件を入力さ
れ記憶した数値制御装置1は、レーザ出力指令信号16
を出力し、高さセンサ演算ユニット13の出力信号21
に従って、レーザ出力指令補正演算器15により補正さ
れた出力指令信号16Aがレーザ発振器2に入力され
る。また、数値制御装置1は加工形状や必要な移動速度
に応じた加工テーブル動作指令信号17を出力し、加工
テーブル9に入力し加工テーブル9を動かして、加工テ
ーブル9上の被加工物10を移動させて所定の形状にレ
ーザ加工を行う。さらに、数値制御装置1は加工トーチ
6の被加工物10に対する高さを決める加工トーチ高さ
指令信号18を出力し、高さセンサ演算ユニット13か
らの出力信号20に従って、高さ指令補正演算器14に
よって補正された加工トーチ高さ指令信号18Aをサー
ボモータ8に伝え、サーボモータ8を動かして、加工ト
ーチ6の外壁に取り付けられた伝達ギア7を介して加工
トーチ6を昇降させる。
【0018】加工トーチ6と同軸に配設された高さセン
サ用ピックアップ11は、被加工物10が上下するのと
同時に昇降するが、被加工物10に傾斜や反りやうねり
があると、3本の支持ロッド12A〜12Cを均等には
押し上げず、被加工物10の傾斜や反りやうねりに応じ
て、それぞれ異なる高さに3本の支持ロッド12A〜1
2Cを押し上げ、板ばね23A〜23Cを変形させる。
板ばね23A〜23Cの変形量を高さセンサ(歪ゲー
ジ)24A〜24Cが電気信号に変換し、その電気信号
をアンプ25A〜25Cにより増幅する。被加工物10
の加工トーチ6に対する高さが最初の設定高さから変化
すると高さセンサ演算ユニット13は、アンプ25A〜
25Cの出力信号を算術平均演算器26によって演算し
て得た平均高さから、高さ指令補正信号として出力信号
20を出力し、加工トーチ高さ指令信号18を補正し、
補正された加工トーチ高さ指令信号18Aがサーボモー
タ8を駆動し加工トーチ6の高さを修正する。
【0019】一方、高さセンサ24Aの取り付け方向と
平行な水平方向の高さセンサ24Bおよび24Cの変化
分として、高さセンサ24Bおよび24Cの高さセンサ
24Aに対する方向余弦成分を方向余弦演算器27Bお
よび27Cにより算出し、この方向余弦成分をアンプ2
5Bおよび25Cの出力に乗じ、演算器A29により方
向余弦を求め、また、高さセンサ24Bおよび24Cの
垂直方向の変化分として、高さセンサ24Bおよび24
Cの高さセンサ24Aに対する方向正弦成分を方向正弦
演算器28Bおよび28Cにより算出し、この方向正弦
成分をアンプ25Bおよび25Cの出力に乗じ、演算器
B30により方向正弦を求める。演算器A29および演
算器B30により求めた2つの出力を、加算演算器31
によりさらに加算することにより、加工トーチ6の真下
付近の被加工物10の傾斜の度合を求める。被加工物1
0の板厚を傾斜角の余弦で除した数値が示す分だけ被加
工物の実効板厚は増加するので、加算演算器31の出力
21に従い補正演算器15によりレーザ出力指令信号1
6が補正されたレーザ出力指令信号16Aにより最適の
レーザ出力に維持制御される。
【0020】このような構成のレーザ加工装置により、
被加工物10の傾斜や反りやうねりにより、実効的に板
厚が変化しても、レーザ加工を行いながら実効的な板厚
の変化を検出し、加工トーチ6の高さとレーザ出力を常
に最適値に維持することができる。
【0021】なお、以上の説明のように本実施例では、
方向余弦演算器27Bおよび27Cと、方向正弦演算器
28Bおよび28Cと、演算器A29と、演算器B30
と、加算演算器31とでベクトル演算回路を構成してい
るが、ベクトル演算回路は別の回路方式を採用してもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
レーザ加工装置によれば、加工トーチ直下の被加工物に
傾斜や反りまたはうねりがあっても、加工トーチの周囲
の加工トーチと同心の同一円周上に設けられた3個以上
の高さセンサにより、加工トーチの被加工物に対する高
さと同時に被加工物の傾斜度が測定され演算されるの
で、加工トーチの高さの修正を行うと同時に、レーザ光
が被加工物表面に対し斜めに照射されるために生じる被
加工物の実効的板厚の変化に対しレーザ出力の調整を行
うので、常に最適の加工条件により面粗度の小さい良好
な加工が可能となり、加工品質の安定化と加工の歩留り
の向上をはたすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ加工装置の一実施例の構成図
【図2】同実施例における高さセンサ部の機械および電
気的構成図
【図3】従来のレーザ加工装置の構成図
【図4】同一加工条件によるレーザ加工における板厚と
面粗度の関係図
【図5】被加工物のうねりと面粗度および実効的板厚の
関係図
【符号の説明】
1 数値制御装置 2 レーザ発振器 6 加工トーチ 8 サーボモータ 9 加工テーブル 10 被加工物 14 高さ指令補正演算器 15 レーザ出力指令補正演算器 16 レーザ出力指令信号 18 加工トーチ高さ指令信号 24A〜24C 歪ゲージ(高さセンサ) 26 算術平均演算器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ発振器と、被加工物を保持し移動さ
    せる加工テーブルと、レーザ光を集光しレーザ加工を行
    う加工トーチと、その加工トーチの周囲の加工トーチと
    同心の同一円周上に等間隔に設けられ、被加工物の高さ
    方向の変化量を検出する少なくとも3個以上の高さセン
    サと、加工トーチを昇降させるサーボモータと、レーザ
    発振器と加工テーブルと加工トーチを昇降させるサーボ
    モータとを制御する数値制御装置と、高さセンサの出力
    の算術平均信号を演算する算術平均演算器と、その算術
    平均演算器の出力信号に従って数値制御装置から出力さ
    れた加工トーチ高さ指令信号を補正する高さ指令補正演
    算器とを備え、前記高さセンサの少なくとも一つを基準
    として、この高さセンサに対する他の高さセンサの水平
    方向の変化分を前記他の高さセンサの出力の方向余弦成
    分で算出する方向余弦演算手段と、前記基準とした高さ
    センサに対する他の高さセンサの垂直方向の変化分を前
    記他の高さセンサの出力の方向正弦成分で算出する方向
    正弦演算手段とを有し、これら方向余弦演算手段と方向
    正弦演算手段からの出力によりレーザ光に対する被加工
    物の傾斜の度合いを演算するベクトル演算回路と、その
    ベクトル演算回路の出力からレーザ発振器に送られるレ
    ーザ出力指令信号を補正するレーザ出力指令補正演算器
    を設けたレーザ加工装置。
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