JP2701216B2 - 液晶プロジェクタ - Google Patents
液晶プロジェクタInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は液晶プロジェクタに関
するものである。 【0002】 【従来の技術】液晶プロジェクタは、液晶表示パネルを
用いて画像を表示させ、この液晶表示パネルの表示像を
投影レンズにより投影するもので、この液晶プロジェク
タは次のような構成となっている。 【0003】図6は従来の液晶プロジェクタを示したも
ので、図中1は透過型のドットマトリックス液晶表示パ
ネル、2はこの液晶表示パネル1の後方に設けられた光
源部であり、この光源部2は、光源ランプ3とこの光源
ランプ3からの照明光を液晶表示パネル1に向けて反射
させるリフレクタ4とからなっている。 【0004】なお、図6には、前記リフレクタ4とし
て、光源ランプ3からの光を平行光として液晶表示パネ
ル1側に反射させる放物面状の反射面をもったパラボラ
リフレクタを使用している液晶プロジェクタを示した
が、リフレクタとして通常の楕円鏡面リフレクタを使用
している液晶プロジェクタでは、光源部と液晶表示パネ
ルとの間にリレーレンズを設けて、リフレクタからの反
射光をこのリレーレンズにより平行光に補正して液晶表
示パネルに導いている。 【0005】また、図6において、5は液晶表示パネル
1の前面側に設けられた偏心フレネルレンズ、6は液晶
表示パネル1の前方に設けられた投影レンズであり、液
晶表示パネル1を透過した光つまり液晶表示パネル1の
表示像は、偏心フレネルレンズ5により所定の方向に向
けられて投影レンズ6に集光され、投影レンズ6により
拡大されてスクリーンS面に投影されるようになってい
る。 【0006】なお、液晶表示パネル1はTN(ツイステ
ッド・ネマティック)型のものであり、この液晶表示パ
ネル1は、光源部2からの照明光の入射効率が最もよく
なるように、光源側の光軸に対し所定角度傾けて設けら
れている。 【0007】すなわち、上記液晶プロジェクタは、液晶
表示パネルの表示像をスクリーン面に拡大投影するもの
であり、この液晶プロジェクタによれば、スライドフィ
ルムを使用する通常のプロジェクタのようにスライドフ
ィルムを挿入抜き出しする必要はないし、またテレビジ
ョン画像のような動画像もスクリーン面に投影すること
ができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の液晶プロジェクタは、実際に製品化する上で、次のよ
うな課題をもっている。すなわち、液晶プロジェクタ
は、液晶表示パネルに光源部からの照明光を入射させ、
この液晶表示パネルを透過した光(液晶表示パネルの表
示像)を投影レンズによって投影するものであるため、
前記光源部が必要不可欠であり、したがって、この光源
部での発熱が問題になる。 【0009】このため、上記液晶プロジェクタにおいて
も、スライドフィルムを使用する通常のプロジェクタと
同様に光源部を空冷することが考えられているが、この
ように光源部を空冷しても、光源部の発熱によるプロジ
ェクタケース内の昇温は避けられないため、熱に弱い液
晶表示パネルがダメージを受けてしまう。 【0010】この発明は上述した事情にかんがみてなさ
れたもので、光源部だけでなく液晶表示パネルも冷却す
ることができ、しかも、外気吸込口から離れた箇所も効
果的に冷却することができる液晶プロジェクタを提供す
ることを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明は、ケースに、
投影レンズと液晶表示パネルとこの液晶表示パネルを照
明する光源部とを配置し前記液晶表示パネルの表示像を
前記投影レンズにより投影する液晶プロジェクタであっ
て、前記ケースに設けられた、外気を前記ケース内に導
くための前記液晶表示パネル配置側に位置する吸込口
と、前記ケース内の空気を排出するための排気口と、前
記吸込口から外気を導入するとともに前記排気口から排
出して前記ケース内全体を冷却するための第1の送風フ
ァンと、前記ケース内で、前記光源部を集中的に冷却す
るために前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送
風する第2の送風ファンとを備えたことを特徴とするも
のである。 【0012】 【作用】この発明によれば、液晶表示パネル側の吸込口
から外気を導入しケース内全体を冷却するための第1の
送風ファンと、さらに光源部を集中的に冷却するために
前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送風する第
2の送風ファンとを備えたので、熱による影響が大きい
液晶表示パネルは外気吸込口に近くのフレッシュな外気
によって良好に冷却され、外気吸込口から離れてかつ熱
しやすい光源部は第2の送風ファンによって効果的に冷
却し、その熱は排気口からケース外に排出することがで
き、液晶表示パネルも光源部も良好に冷却される。 【0013】 【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図4を参
照して説明する。図1において、10は液晶プロジェク
タのケースであり、このケース10の前面部には、鏡筒
内に複数の光学レンズを並設した投影レンズ26が設け
られている。 【0014】21は前記ケース10内に投影レンズ26
と対向させて配置された透過型のドットマトリックス液
晶表示パネルであり、この液晶表示パネル21の前面側
にはその透過光を所定方向に向けて投影レンズ26に集
光させる偏心フレネルレンズ25が設けられている。 【0015】また、ケース10内の後端側には、前記液
晶表示パネル21の後方に位置させて、液晶表示パネル
21を裏面側から照明する光源部22が設けられてい
る。この光源部22は、キセノンランプ等の光源ランプ
23と、この光源ランプ23からの照明光を液晶表示パ
ネル21の裏面に向けて反射させるリフレクタ24とか
らなっており、前記リフレクタ24は、光源ランプ23
からの光を平行光として反射させるパラボラリフレクタ
とされている。 【0016】また、27は光源部22から液晶表示パネ
ル21に向けて設けられた両端が開放する円筒状の導光
パイプであり、この導光パイプ27の内周面には、光を
適度に反射させるためにクロムメッキ等が施されてい
る。この導光パイプ27は、先端に向かって小径となる
テーパー筒状のもので、その基端の径は前記パラボラリ
フレクタ24の外径とほぼ同径とされ、先端の内径は液
晶表示パネル21の表示画面の外接円より若干大きな径
とされている。 【0017】そして、この導光パイプ27は、その基端
の周縁部を、その外周に形成したフランジ部27aを前
記パラボラリフレクタ24の外周縁に形成したフランジ
部24aにビス28,28により固定してパラボラリフ
レクタ24の外周部に連結され、先端の開放面を液晶表
示パネル21の裏面に近接対向させた状態で設けられて
いる。 【0018】この導光パイプ27は、光源部22からの
照明光を周囲に放散させることなく液晶表示パネル21
に導くためのもので、パラボラリフレクタ24により反
射されて液晶表示パネル21に向かう光軸と平行な平行
光と、光源ランプ23から直接液晶表示パネル21に向
かう光は、この導光パイプ27内を直進して液晶表示パ
ネル21に入射し、また光源ランプ23から放射状に拡
がる光は導光パイプ27の内周面で反射されながら導光
パイプ27内をその先端側に導かれて液晶表示パネル2
1に入射する。 【0019】また、この導光パイプ27の基端側には、
その下面と上面とに、冷却空気の吹込口29aと排気孔
29bとが図1および図2に示すように設けられてお
り、空気吹込口29aの下には、冷却用送風機30が設
けられている。 【0020】この送風機30は、ケース10内の空気を
前記空気吹込口29aから導光パイプ27内に送風して
光源部22および導光パイプ27を内部から冷却するも
ので、この冷却空気は排気孔29bから排出される。 【0021】一方、図1において、31は液晶表示パネ
ル21の裏面側に設けられた表示パネル冷却器であり、
この表示パネル冷却器31は、図3および図4に示すよ
うに、液晶表示パネル21の裏面にこの液晶表示パネル
21の表示画面21aよりも十分大きい枠体32を取付
けるとともに、この枠体32の光源側に透明板33を取
付けて形成した密閉箱状をなす冷却器本体31a内にエ
チレングリコール水溶液等の冷却液aを充填し、この冷
却器本体31a内の両側に、液晶表示パネル21の表示
画面21a部分を避けてヒートパイプ34,34を挿入
した構成となっている。 【0022】前記ヒートパイプ34,34は、両端を閉
塞したパイプ内に揮発性冷媒を充填したもので、このヒ
ートパイプ34,34の冷却器本体31a上に突出する
部分には空冷フィン35,35が取付けられている。 【0023】このヒートパイプ34,34内の冷媒は、
冷却器本体31a内の熱により昇温してヒートパイプ3
4内を上昇し、空冷フィン部においてケース10内の空
気により冷却されて再び冷却器本体31a側に下降する
もので、冷却器本体31a内の冷却液aは、このヒート
パイプ34,34内の冷媒の対流循環により常時冷却さ
れている。 【0024】上記表示パネル冷却器31は、液晶表示パ
ネル21をその裏面側から冷却するものであり、光源部
22からの照明光をこの表示パネル冷却器31を通して
液晶表示パネル21に入射させるようにしておけば、熱
に弱い液晶表示パネル21が照明光の熱により昇温する
のを防いで、その熱破壊を防止することができる。 【0025】なお、冷却器本体31aの光源側の透明板
33はガラス等の通常の透明板でもよいが、この透明板
33を赤外線吸収フィルタまたは赤外線反射フィルタと
すれば、照明光中の赤外線をカットすることができるか
ら、さらに効果的に液晶表示パネル21の昇温を防ぐこ
とができる。 【0026】そして、この液晶プロジェクタは、冷却空
気を液晶表示パネル21側から光源部22の方向に送風
する送風手段を備えている。この送風手段は、例えば、
ケース10に設けた外気吸込口11から外気を前記ケー
ス10内に吸込み、その空気を前記ケース10に設けた
排気口12から排気する送風ファン14であり、外気吸
込口11は液晶表示パネル21の配置側つまりケース1
0の前面部に設けられ、排気口12は光源部22の配置
側つまりケース10の後端側上面に設けられている。ま
た、送風ファン13は排気口12に配置されている。 【0027】しかして、この液晶プロジェクタにおいて
は、上記のように、光源部22から液晶表示パネル21
に向けて筒状の導光パイプ27を設けて、光源部22か
らの照明光をこの導光パイプ27内を通して液晶表示パ
ネル21に導くようにしているから、リフレクタ24に
よる反射光および光源ランプ23から直接液晶表示パネ
ル21に向かう光はもちろん、光源ランプ23から放射
状に拡がる光も導光パイプ27により周囲への放散を阻
止されて液晶表示パネル21に導かれることになる。 【0028】したがって、この液晶プロジェクタによれ
ば、光源ランプ23からの照明光をロスすることなくこ
の照明光のほとんどを液晶表示パネル21に入射させて
液晶表示パネル21を効率よく照明することができるか
ら、液晶表示パネル21の表示輝度を高くしてスクリー
ンS面に輝度の高い明るい画像を投影することができ
る。 【0029】また、この液晶プロジェクタにおいては、
光源ランプ23からの光が周囲に逃げることがないため
に、光源ランプ23の発生光に電磁波が含まれている場
合でも、プロジェクタ内のデジタル回路(図示しないが
ケース10内に設けられている)が前記電磁波の影響を
受けることはなく、したがって、光源ランプ23として
発生光に電磁波が含まれているキセノンランプ等を使用
しても、その発生光中の電磁波によりプロジェクタ内の
デジタル回路が誤動作する心配はない。 【0030】そして、上記液晶プロジェクタにおいて
は、ケース10の前面部(液晶表示パネル21の配置
側)に外気吸込口11と設け、ケース10の後端側上面
(光源部22の配置側)に排気口12を設けるととも
に、前記外気吸込口11から外気を吸込んで排気口12
から排気する送風ファン13を備え、この送風ファン1
3によって冷却空気を液晶表示パネル21側から光源部
22の方向に送風するようにしているため、この冷却空
気によってまず液晶表示パネル21が冷却され、この液
晶表示パネル21を冷却した空気によって光源部22が
冷却される。 【0031】このため、この液晶プロジェクタによれ
ば、上記送風ファン13によって送風される冷却空気に
より、光源部22だけでなく液晶表示パネル21も冷却
することができるし、また、光源部22の発熱によるプ
ロジェクタケース10内の昇温も抑制することができ
る。 【0032】しかも、この液晶プロジェクタでは、外気
吸込口11から吸込んだ外気でまず液晶表示パネル21
を冷却し、この液晶表示パネル21の冷却に用いた空気
によって発熱源である光源部22を冷却するようにして
いるため、光源部22と液晶表示パネル21の冷却を同
じ送風ファン13によって効率よく行なうことができる
とともに、熱に弱い液晶表示パネル21を、外気吸込口
11から吸込んだばかりの低温の冷却空気によって効果
的に冷却することができ、したがって、液晶表示パネル
21の熱による表示品質および表示特性の劣化を防ぐこ
とができる。 【0033】なお、上記実施例では、導光パイプ27と
してテーパー筒状のものを使用しているが、この導光パ
イプ27は図5に示すような直筒状のものとしてもよい
し、またこの導光パイプ27を基端側に長くして、この
導光パイプ27内に光源ランプ23およびリフレクタ2
4からなる光源部22を納めてもよい。 【0034】また、上記実施例では光源部22のリフレ
クタ24を、光源ランプ23からの光を平行光として液
晶表示パネル21側に反射させるパラボラリフレクタと
しているが、このリフレクタ24は通常の楕円鏡面リフ
レクタでもよく、その場合は、導光パイプ27内または
導光パイプ27の先端と液晶表示パネル21との間に、
光源部22からの照明光を平行光に補正するリレーレン
ズを設ければよい。 【0035】 【発明の効果】この発明によれば、液晶表示パネル側の
吸込口から外気を導入しケース内全体を冷却するための
第1の送風ファンと、さらに光源部を集中的に冷却する
ために前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送風
する第2の送風ファンとを備えたので、熱による影響が
大きい液晶表示パネルは外気吸込口に近くのフレッシュ
な外気によって良好に冷却され、外気吸込口から離れて
かつ熱しやすい光源部は第2の送風ファンによって効果
的に冷却し、その熱は排気口からケース外に排出するこ
とができ、液晶表示パネルも光源部も良好に冷却できる
液晶プロジェクタを提供できる。
するものである。 【0002】 【従来の技術】液晶プロジェクタは、液晶表示パネルを
用いて画像を表示させ、この液晶表示パネルの表示像を
投影レンズにより投影するもので、この液晶プロジェク
タは次のような構成となっている。 【0003】図6は従来の液晶プロジェクタを示したも
ので、図中1は透過型のドットマトリックス液晶表示パ
ネル、2はこの液晶表示パネル1の後方に設けられた光
源部であり、この光源部2は、光源ランプ3とこの光源
ランプ3からの照明光を液晶表示パネル1に向けて反射
させるリフレクタ4とからなっている。 【0004】なお、図6には、前記リフレクタ4とし
て、光源ランプ3からの光を平行光として液晶表示パネ
ル1側に反射させる放物面状の反射面をもったパラボラ
リフレクタを使用している液晶プロジェクタを示した
が、リフレクタとして通常の楕円鏡面リフレクタを使用
している液晶プロジェクタでは、光源部と液晶表示パネ
ルとの間にリレーレンズを設けて、リフレクタからの反
射光をこのリレーレンズにより平行光に補正して液晶表
示パネルに導いている。 【0005】また、図6において、5は液晶表示パネル
1の前面側に設けられた偏心フレネルレンズ、6は液晶
表示パネル1の前方に設けられた投影レンズであり、液
晶表示パネル1を透過した光つまり液晶表示パネル1の
表示像は、偏心フレネルレンズ5により所定の方向に向
けられて投影レンズ6に集光され、投影レンズ6により
拡大されてスクリーンS面に投影されるようになってい
る。 【0006】なお、液晶表示パネル1はTN(ツイステ
ッド・ネマティック)型のものであり、この液晶表示パ
ネル1は、光源部2からの照明光の入射効率が最もよく
なるように、光源側の光軸に対し所定角度傾けて設けら
れている。 【0007】すなわち、上記液晶プロジェクタは、液晶
表示パネルの表示像をスクリーン面に拡大投影するもの
であり、この液晶プロジェクタによれば、スライドフィ
ルムを使用する通常のプロジェクタのようにスライドフ
ィルムを挿入抜き出しする必要はないし、またテレビジ
ョン画像のような動画像もスクリーン面に投影すること
ができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の液晶プロジェクタは、実際に製品化する上で、次のよ
うな課題をもっている。すなわち、液晶プロジェクタ
は、液晶表示パネルに光源部からの照明光を入射させ、
この液晶表示パネルを透過した光(液晶表示パネルの表
示像)を投影レンズによって投影するものであるため、
前記光源部が必要不可欠であり、したがって、この光源
部での発熱が問題になる。 【0009】このため、上記液晶プロジェクタにおいて
も、スライドフィルムを使用する通常のプロジェクタと
同様に光源部を空冷することが考えられているが、この
ように光源部を空冷しても、光源部の発熱によるプロジ
ェクタケース内の昇温は避けられないため、熱に弱い液
晶表示パネルがダメージを受けてしまう。 【0010】この発明は上述した事情にかんがみてなさ
れたもので、光源部だけでなく液晶表示パネルも冷却す
ることができ、しかも、外気吸込口から離れた箇所も効
果的に冷却することができる液晶プロジェクタを提供す
ることを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明は、ケースに、
投影レンズと液晶表示パネルとこの液晶表示パネルを照
明する光源部とを配置し前記液晶表示パネルの表示像を
前記投影レンズにより投影する液晶プロジェクタであっ
て、前記ケースに設けられた、外気を前記ケース内に導
くための前記液晶表示パネル配置側に位置する吸込口
と、前記ケース内の空気を排出するための排気口と、前
記吸込口から外気を導入するとともに前記排気口から排
出して前記ケース内全体を冷却するための第1の送風フ
ァンと、前記ケース内で、前記光源部を集中的に冷却す
るために前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送
風する第2の送風ファンとを備えたことを特徴とするも
のである。 【0012】 【作用】この発明によれば、液晶表示パネル側の吸込口
から外気を導入しケース内全体を冷却するための第1の
送風ファンと、さらに光源部を集中的に冷却するために
前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送風する第
2の送風ファンとを備えたので、熱による影響が大きい
液晶表示パネルは外気吸込口に近くのフレッシュな外気
によって良好に冷却され、外気吸込口から離れてかつ熱
しやすい光源部は第2の送風ファンによって効果的に冷
却し、その熱は排気口からケース外に排出することがで
き、液晶表示パネルも光源部も良好に冷却される。 【0013】 【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図4を参
照して説明する。図1において、10は液晶プロジェク
タのケースであり、このケース10の前面部には、鏡筒
内に複数の光学レンズを並設した投影レンズ26が設け
られている。 【0014】21は前記ケース10内に投影レンズ26
と対向させて配置された透過型のドットマトリックス液
晶表示パネルであり、この液晶表示パネル21の前面側
にはその透過光を所定方向に向けて投影レンズ26に集
光させる偏心フレネルレンズ25が設けられている。 【0015】また、ケース10内の後端側には、前記液
晶表示パネル21の後方に位置させて、液晶表示パネル
21を裏面側から照明する光源部22が設けられてい
る。この光源部22は、キセノンランプ等の光源ランプ
23と、この光源ランプ23からの照明光を液晶表示パ
ネル21の裏面に向けて反射させるリフレクタ24とか
らなっており、前記リフレクタ24は、光源ランプ23
からの光を平行光として反射させるパラボラリフレクタ
とされている。 【0016】また、27は光源部22から液晶表示パネ
ル21に向けて設けられた両端が開放する円筒状の導光
パイプであり、この導光パイプ27の内周面には、光を
適度に反射させるためにクロムメッキ等が施されてい
る。この導光パイプ27は、先端に向かって小径となる
テーパー筒状のもので、その基端の径は前記パラボラリ
フレクタ24の外径とほぼ同径とされ、先端の内径は液
晶表示パネル21の表示画面の外接円より若干大きな径
とされている。 【0017】そして、この導光パイプ27は、その基端
の周縁部を、その外周に形成したフランジ部27aを前
記パラボラリフレクタ24の外周縁に形成したフランジ
部24aにビス28,28により固定してパラボラリフ
レクタ24の外周部に連結され、先端の開放面を液晶表
示パネル21の裏面に近接対向させた状態で設けられて
いる。 【0018】この導光パイプ27は、光源部22からの
照明光を周囲に放散させることなく液晶表示パネル21
に導くためのもので、パラボラリフレクタ24により反
射されて液晶表示パネル21に向かう光軸と平行な平行
光と、光源ランプ23から直接液晶表示パネル21に向
かう光は、この導光パイプ27内を直進して液晶表示パ
ネル21に入射し、また光源ランプ23から放射状に拡
がる光は導光パイプ27の内周面で反射されながら導光
パイプ27内をその先端側に導かれて液晶表示パネル2
1に入射する。 【0019】また、この導光パイプ27の基端側には、
その下面と上面とに、冷却空気の吹込口29aと排気孔
29bとが図1および図2に示すように設けられてお
り、空気吹込口29aの下には、冷却用送風機30が設
けられている。 【0020】この送風機30は、ケース10内の空気を
前記空気吹込口29aから導光パイプ27内に送風して
光源部22および導光パイプ27を内部から冷却するも
ので、この冷却空気は排気孔29bから排出される。 【0021】一方、図1において、31は液晶表示パネ
ル21の裏面側に設けられた表示パネル冷却器であり、
この表示パネル冷却器31は、図3および図4に示すよ
うに、液晶表示パネル21の裏面にこの液晶表示パネル
21の表示画面21aよりも十分大きい枠体32を取付
けるとともに、この枠体32の光源側に透明板33を取
付けて形成した密閉箱状をなす冷却器本体31a内にエ
チレングリコール水溶液等の冷却液aを充填し、この冷
却器本体31a内の両側に、液晶表示パネル21の表示
画面21a部分を避けてヒートパイプ34,34を挿入
した構成となっている。 【0022】前記ヒートパイプ34,34は、両端を閉
塞したパイプ内に揮発性冷媒を充填したもので、このヒ
ートパイプ34,34の冷却器本体31a上に突出する
部分には空冷フィン35,35が取付けられている。 【0023】このヒートパイプ34,34内の冷媒は、
冷却器本体31a内の熱により昇温してヒートパイプ3
4内を上昇し、空冷フィン部においてケース10内の空
気により冷却されて再び冷却器本体31a側に下降する
もので、冷却器本体31a内の冷却液aは、このヒート
パイプ34,34内の冷媒の対流循環により常時冷却さ
れている。 【0024】上記表示パネル冷却器31は、液晶表示パ
ネル21をその裏面側から冷却するものであり、光源部
22からの照明光をこの表示パネル冷却器31を通して
液晶表示パネル21に入射させるようにしておけば、熱
に弱い液晶表示パネル21が照明光の熱により昇温する
のを防いで、その熱破壊を防止することができる。 【0025】なお、冷却器本体31aの光源側の透明板
33はガラス等の通常の透明板でもよいが、この透明板
33を赤外線吸収フィルタまたは赤外線反射フィルタと
すれば、照明光中の赤外線をカットすることができるか
ら、さらに効果的に液晶表示パネル21の昇温を防ぐこ
とができる。 【0026】そして、この液晶プロジェクタは、冷却空
気を液晶表示パネル21側から光源部22の方向に送風
する送風手段を備えている。この送風手段は、例えば、
ケース10に設けた外気吸込口11から外気を前記ケー
ス10内に吸込み、その空気を前記ケース10に設けた
排気口12から排気する送風ファン14であり、外気吸
込口11は液晶表示パネル21の配置側つまりケース1
0の前面部に設けられ、排気口12は光源部22の配置
側つまりケース10の後端側上面に設けられている。ま
た、送風ファン13は排気口12に配置されている。 【0027】しかして、この液晶プロジェクタにおいて
は、上記のように、光源部22から液晶表示パネル21
に向けて筒状の導光パイプ27を設けて、光源部22か
らの照明光をこの導光パイプ27内を通して液晶表示パ
ネル21に導くようにしているから、リフレクタ24に
よる反射光および光源ランプ23から直接液晶表示パネ
ル21に向かう光はもちろん、光源ランプ23から放射
状に拡がる光も導光パイプ27により周囲への放散を阻
止されて液晶表示パネル21に導かれることになる。 【0028】したがって、この液晶プロジェクタによれ
ば、光源ランプ23からの照明光をロスすることなくこ
の照明光のほとんどを液晶表示パネル21に入射させて
液晶表示パネル21を効率よく照明することができるか
ら、液晶表示パネル21の表示輝度を高くしてスクリー
ンS面に輝度の高い明るい画像を投影することができ
る。 【0029】また、この液晶プロジェクタにおいては、
光源ランプ23からの光が周囲に逃げることがないため
に、光源ランプ23の発生光に電磁波が含まれている場
合でも、プロジェクタ内のデジタル回路(図示しないが
ケース10内に設けられている)が前記電磁波の影響を
受けることはなく、したがって、光源ランプ23として
発生光に電磁波が含まれているキセノンランプ等を使用
しても、その発生光中の電磁波によりプロジェクタ内の
デジタル回路が誤動作する心配はない。 【0030】そして、上記液晶プロジェクタにおいて
は、ケース10の前面部(液晶表示パネル21の配置
側)に外気吸込口11と設け、ケース10の後端側上面
(光源部22の配置側)に排気口12を設けるととも
に、前記外気吸込口11から外気を吸込んで排気口12
から排気する送風ファン13を備え、この送風ファン1
3によって冷却空気を液晶表示パネル21側から光源部
22の方向に送風するようにしているため、この冷却空
気によってまず液晶表示パネル21が冷却され、この液
晶表示パネル21を冷却した空気によって光源部22が
冷却される。 【0031】このため、この液晶プロジェクタによれ
ば、上記送風ファン13によって送風される冷却空気に
より、光源部22だけでなく液晶表示パネル21も冷却
することができるし、また、光源部22の発熱によるプ
ロジェクタケース10内の昇温も抑制することができ
る。 【0032】しかも、この液晶プロジェクタでは、外気
吸込口11から吸込んだ外気でまず液晶表示パネル21
を冷却し、この液晶表示パネル21の冷却に用いた空気
によって発熱源である光源部22を冷却するようにして
いるため、光源部22と液晶表示パネル21の冷却を同
じ送風ファン13によって効率よく行なうことができる
とともに、熱に弱い液晶表示パネル21を、外気吸込口
11から吸込んだばかりの低温の冷却空気によって効果
的に冷却することができ、したがって、液晶表示パネル
21の熱による表示品質および表示特性の劣化を防ぐこ
とができる。 【0033】なお、上記実施例では、導光パイプ27と
してテーパー筒状のものを使用しているが、この導光パ
イプ27は図5に示すような直筒状のものとしてもよい
し、またこの導光パイプ27を基端側に長くして、この
導光パイプ27内に光源ランプ23およびリフレクタ2
4からなる光源部22を納めてもよい。 【0034】また、上記実施例では光源部22のリフレ
クタ24を、光源ランプ23からの光を平行光として液
晶表示パネル21側に反射させるパラボラリフレクタと
しているが、このリフレクタ24は通常の楕円鏡面リフ
レクタでもよく、その場合は、導光パイプ27内または
導光パイプ27の先端と液晶表示パネル21との間に、
光源部22からの照明光を平行光に補正するリレーレン
ズを設ければよい。 【0035】 【発明の効果】この発明によれば、液晶表示パネル側の
吸込口から外気を導入しケース内全体を冷却するための
第1の送風ファンと、さらに光源部を集中的に冷却する
ために前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送風
する第2の送風ファンとを備えたので、熱による影響が
大きい液晶表示パネルは外気吸込口に近くのフレッシュ
な外気によって良好に冷却され、外気吸込口から離れて
かつ熱しやすい光源部は第2の送風ファンによって効果
的に冷却し、その熱は排気口からケース外に排出するこ
とができ、液晶表示パネルも光源部も良好に冷却できる
液晶プロジェクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す液晶プロジェクタの
縦断側面図。 【図2】図1のA−A線に沿う断面図。 【図3】液晶表示パネルの裏面側に設けた表示パネル冷
却器の一部切開正面図。 【図4】表示パネル冷却器の縦断側面図。 【図5】導光パイプの変形例を示す縦断側面図。 【図6】従来の液晶プロジェクタの原理構成図。 【符号の説明】 10…ケース 11…外気外気吸込口 12…排気口 13…送風ファン 21…液晶表示パネル 22…光源部 23…光源ランプ 24…パラボラリフレクタ 26…投影レンズ 27…導光パイプ 31…表示パネル冷却器 S…スクリーン
縦断側面図。 【図2】図1のA−A線に沿う断面図。 【図3】液晶表示パネルの裏面側に設けた表示パネル冷
却器の一部切開正面図。 【図4】表示パネル冷却器の縦断側面図。 【図5】導光パイプの変形例を示す縦断側面図。 【図6】従来の液晶プロジェクタの原理構成図。 【符号の説明】 10…ケース 11…外気外気吸込口 12…排気口 13…送風ファン 21…液晶表示パネル 22…光源部 23…光源ランプ 24…パラボラリフレクタ 26…投影レンズ 27…導光パイプ 31…表示パネル冷却器 S…スクリーン
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ケースに、投影レンズと液晶表示パネルとこの液晶
表示パネルを照明する光源部とを配置し、前記液晶表示
パネルの表示像を前記投影レンズにより投影する液晶プ
ロジェクタであって、 前記ケースに設けられた、外気を前記ケース内に導くた
めの前記液晶表示パネル配置側に位置する吸込口と、前
記ケース内の空気を排出するための排気口と、 前記吸込口から外気を導入するとともに前記排気口から
排出して前記ケース内全体を冷却するための第1の送風
ファンと、 前記ケース内で、前記光源部を集中的に冷却するために
前記光源部近傍に設けられ前記排気口方向に送風する第
2の送風ファンとを備えたことを特徴とする液晶プロジ
ェクタ。 2.前記排気口は前記光源部の配置側に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の液晶プロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6119257A JP2701216B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 液晶プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6119257A JP2701216B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 液晶プロジェクタ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2067945A Division JPH0713713B2 (ja) | 1990-03-17 | 1990-03-17 | 液晶プロジェクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07168179A JPH07168179A (ja) | 1995-07-04 |
JP2701216B2 true JP2701216B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14756859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6119257A Expired - Lifetime JP2701216B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 液晶プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701216B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4281436B2 (ja) | 2003-07-07 | 2009-06-17 | 株式会社日立製作所 | 映像表示装置 |
US20070165186A1 (en) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Copner Nigel J | Light source system and an image projection system |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4963957U (ja) * | 1972-09-04 | 1974-06-05 | ||
JPS5277699A (en) * | 1975-12-24 | 1977-06-30 | Seiko Epson Corp | Liquid crystal display device for waves projected on wall surface |
JPS5447449U (ja) * | 1977-09-08 | 1979-04-02 | ||
JPS5627859U (ja) * | 1979-08-08 | 1981-03-16 | ||
JPS56117741U (ja) * | 1980-02-08 | 1981-09-09 | ||
JPS5885736A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-23 | Alps Electric Co Ltd | 車載用情報表示装置 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP6119257A patent/JP2701216B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07168179A (ja) | 1995-07-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |