JP2699903B2 - 光ネットワークおよび無線基地局 - Google Patents

光ネットワークおよび無線基地局

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JP2699903B2
JP2699903B2 JP7002671A JP267195A JP2699903B2 JP 2699903 B2 JP2699903 B2 JP 2699903B2 JP 7002671 A JP7002671 A JP 7002671A JP 267195 A JP267195 A JP 267195A JP 2699903 B2 JP2699903 B2 JP 2699903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサブキャリア多重光伝送
方式を用いた無線信号伝送用の光ネットワークに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムや無線ローカル
エリアネットワーク(無線LAN)等の無線システムに
光伝送技術が適用されつつある。自動車電話やパーソナ
ルハンディホンシステム(PHS)のような移動通信シ
ステムでは、サービスエリアが複数の無線エリアに分割
され、各無線エリアには、エリア内の移動端末と無線信
号をやりとりする無線基地局がそれぞれ配置される。従
来は、この無線基地局で無線信号の送受信の他に変復調
や無線チャンネルの制御等も行っていた。ところが近
年、無線基地局に対する小型化、低コスト化、低消費電
力化、柔軟性の向上等の要求が高まったため、無線基地
局と中央局の間で無線信号を光ファイバ伝送する光ファ
イバフィーダ方式が注目を集めている。
【0003】これは、複数の無線基地局と中央局の間を
光ファイバで結び、無線信号をそのままの形で伝送する
ことにより、変復調や無線チャンネルの制御等の機能を
中央局に集約するものである。この光ファイバフィーダ
方式によれば、無線基地局は光信号と電気信号の変換お
よび無線信号の増幅のみを行えば良いので、これを飛躍
的に小型軽量化、高信頼化することができる。このよう
な光ファイバフィーダ方式は、たとえば渋谷らによる
「光によるマイクロセル移動通信の無線信号集配方式」
電子情報通信学会、無線通信システム研究会、RCS9
0−12等の文献に詳細に記されている。
【0004】一方無線LANは、オフィス用途を中心と
して需要が急増しており、高速化、大容量化、高周波化
が求められている。このため、部屋間、フロア間、建物
間で無線信号を伝送する光ネットワークが求められてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバリンクと無
線リンクを用いたパーソナル通信システムでは、光の波
長多重技術とマイクロ波サブキャリア方式を用い、大量
の移動端末を収容できる。例えば1990年電子情報通
信学会秋季全国大会講演予稿集B−736(4−71
頁)(1990年)または特開平4−48832号公報
に光リンク無線通信方式が提案されている。しかし、例
えば移動通信システム用の光ファイバフィーダを地下街
やトンネル内等の不感地帯を解消するために適用する場
合、低コスト化のために複数の無線基地局と中央局をN
対1型の光ファイバネットワークで接続することが求め
られる。ところがこの場合の上り回線、すなわち基地局
から集中局への光伝送では、複数の基地局からの信号光
が光ファイバ網上で多重されることになる。このため、
信号光間の干渉によるビート雑音が発生しないように各
信号光の波長を管理する必要があり、システムが非常に
高価格になってしまう。また信号光の合波/分波時の損
失のためシステム規模が制限されることになる。
【0006】また無線LAN用の光ネットワークでは、
各部屋、各フロアあるいは各建物に設置された無線基地
局間で自由に無線信号を伝送する必要がある。この光フ
ァイバフィーダをN対N型の光ファイバ網で構成する
と、上記の移動通信システム用途と同様、信号光間の干
渉によるビート雑音が大きな問題となる。さらに無線L
AN用の光ネットワークでは、各無線基地局で無線信号
が双方向に伝送されるために発生するエコーが大きな問
題になる。すなわち、ある無線基地局Aから別の無線基
地局Bに伝送された無線信号は、無線基地局Bから送信
されると同時に無線基地局Bで再受信され、無線基地局
Aに再び送り返されてエコーとなり、大きな干渉劣化が
生じる。このようなエコーを回避することのできる光ネ
ットワークに関して、これまでほとんど検討がなされて
いない。
【0007】そこで本発明の目的は、複数の無線基地局
と中央局間あるいは複数の無線基地局間で無線信号を集
配することのできるN対1型あるいはN対N型の低コス
トの光ネットワークを提供することにある。またこのよ
うな複数の無線基地局間を双方向で接続しても、エコー
が発生しない光ネットワークを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の光ネットワ
ークは、複数の無線エリアに設置された無線基地局と中
央局とが光ファイバで接続され、該無線基地局で送信お
よび受信される無線信号が光ファイバ伝送によって中央
局に集配される光ネットワークにおいて、各無線基地局
は、光ファイバ伝送路から入力された信号光を高周波信
号に変換する光受信器と、前記無線エリアからの無線信
号を受信する無線受信部と、該無線受信部で受信された
無線信号と前記光受信器の出力とを合波する合波器と、
該合波器からの出力によって光ファイバ伝送路に出力さ
れる信号光の強度を変調する光送信器を有し、前記各無
線基地局で受信された無線信号は、中央局を終点とし前
記無線基地局を縦続接続する光ファイバ伝送路によって
中央局に伝送されることを特徴とする。
【0009】第2の発明の光ネットワークは、複数の無
線エリアに設置された無線基地局と中央局とが光ファイ
バで接続され、該無線基地局で送信および受信される無
線信号が光ファイバ伝送によって中央局に集配される光
ネットワークにおいて、前記各無線基地局は、光ファイ
バ伝送路から入力された信号光を高周波信号に変換する
光受信器と、該光受信器の出力を前記無線エリアに出力
する無線送信部と、無線エリアからの無線信号を受信す
る無線受信部と、該無線受信部で受信された無線信号と
前記光受信器の出力とを合波する合波器と、該合波器か
らの出力によって光ファイバ伝送路に出力される信号光
の強度を変調する光送信器を有し、前記各無線基地局で
送信および受信される無線信号は、中央局を始点および
終点とし各無線基地局を縦続接続するループ型光ファイ
バ伝送路によって伝送されことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】第3の発明の無線基地局は、光ファイバ伝
送路によって無線基地局に入力された入力信号光を高周
波信号に変換する光受信器と、該光受信器の出力を増幅
し該無線基地局がカバーする無線エリアに出力する無線
送信部と、該無線エリアからの無線信号を受信する無線
受信部と、該無線受信部で受信された無線信号と前記光
受信器の出力とを合波する合波器と、該合波器からの出
力によって光ファイバ伝送路に出力される信号光の強度
を変調する光送信器から構成されることを特徴とする。
【0015】第の発明の無線基地局は、無線基地局に
入力された第1および第2の入力信号光を第1および第
2の高周波信号に変換する第1および第2の光受信器
と、前記第1および第2の高周波信号の一部を合波して
該無線基地局がカバーする無線エリアに出力する無線送
信部と、該無線エリアからの無線信号を受信する無線受
信部と、該無線受信部で受信された無線信号の一部と前
記第1の高周波信号の一部を合波する第1の合波器と、
該第1の合波器からの出力によって該無線基地局から出
力される第1の出力信号光の強度を変調する第1の光送
信器と、前記無線受信部で受信された無線信号の一部と
前記第2の高周波信号の一部を合波する第2の合波器
と、該第2の合波器からの出力によって該無線基地局か
ら出力される第2の出力信号光の強度を変調する第2の
光送信器から構成されることを特徴とする。
【0016】第の発明の無線基地局は、前記第3、ま
たは第4の発明の無線基地局において、前記光受信器で
受信された無線信号および前記無線受信部で受信された
無線信号のいずれか一方、あるいは両方を周波数変換す
る手段を有することを特徴とする。
【0017】第の発明の無線基地局は、前記第3、ま
たは第4の発明の無線基地局において、前記無線送信部
から送信された無線信号を、前記無線受信部で受信され
た無線信号から除去する手段を有することを特徴とす
る。
【0018】第の発明の無線基地局は、前記第3また
は第4の発明の無線基地局において、前記無線受信部で
受信された無線信号の振幅を制限する手段を有すること
を特徴とする。
【0019】第の発明の光ネットワークは、前記第3
の発明の複数の無線基地局がループ型光ファイバ伝送路
で縦続接続されることを特徴とする。
【0020】第の発明の光ネットワークは、前記第
の発明の光ネットワークにおいて、前記無線基地局は、
前記光受信器から出力される高周波信号のうち前記無線
受信部で受信する無線信号と同じ周波数成分を除去する
手段を有することを特徴とする。
【0021】第10の発明の光ネットワークは、前記第
の発明の光ネットワークにおいて、該光ネットワーク
を一周以上した無線信号の強度が一周目の無線信号の強
度よりも小さいことを特徴とする。
【0022】第11の発明の光ネットワークは、前記第
の発明の光ネットワークにおいて、前記無線基地局か
ら送信される無線信号を第1の無線信号とし、前記無線
基地局で受信される無線信号を第2の無線信号とする
と、該第1の無線信号と第2の無線信号の周波数帯が異
なっており、前記中央局では、該中央局に入力した信号
光を光受信器によって受光し、該光受信器の出力に含ま
れる第1および第2の無線信号のうち第1の無線信号を
フィルタによって除去し、第2の無線信号を周波数変換
器によって第1の無線信号と同じ周波数帯に周波数変換
し、該周波数変換された第2の無線信号によって該中央
局から出力される信号光を変調することを特徴とする。
【0023】第12の発明の光ネットワークは、前記第
の発明の複数の無線基地局が、それぞれ信号光の伝送
方向が逆である第1および第2のループ型またはバス型
の光ファイバ伝送路によって縦続接続されることを特徴
とする
【0024】第13の発明の光ネットワークは、前記
8あるいは第12の発明の光ネットワークにおいて、前
記無線基地局の光受信器から出力される高周波信号およ
び無線受信部で受信された無線信号のいずれか一方、あ
るいは両方を周波数変換し、この周波数変換の際の周波
数変換量が、該光ネットワークのすべての無線基地局で
等しいことを特徴とする。
【0025】第14の発明の光ネットワークは、前記
8あるいは第12の発明の光ネットワークにおいて、前
記無線基地局の光受信器から出力される高周波信号を周
波数X(Xは正あるいは負の実数)だけ高周波側に周波
数変換し、無線受信部で受信された無線信号を周波数X
だけ低周波側に周波数変換することを特徴とする。
【0026】第15の発明の光ネットワークは、前記
8あるいは第12の発明の光ネットワークにおいて、前
記無線基地局の無線送信部から送信される無線信号の周
波数をX(Xは正の実数)とし、前記無線基地局で受信
される無線信号の周波数をY(Yは正の実数)とする
と、前記無線基地局の光受信器から出力される高周波信
号をZ−X+Y(Zは正あるいは負の実数)だけ高周波
側に周波数変換し、無線受信部で受信された無線信号を
Z−X+Yだけ低周波側に周波数変換することを特徴と
する。
【0027】
【作用】第1の発明の光ネットワークにおいて、各無線
基地局は入力信号光をいったん高周波信号に変換した後
に再び信号光に変換して出力する。すなわち各無線基地
局は非再生光中継を行なう。この無線基地局は光ファイ
バ伝送路によって縦続接続されており、ある無線基地局
に入力した無線信号は前記の高周波信号に多重され、次
段の無線基地局で次々と光中継されて中央局に伝送され
る。この場合、上り回線として1本の光ファイバ伝送路
を各無線基地局で共有することになるが、光ファイバ伝
送路には一つの信号光しか通らないので、ビート雑音は
発生しない。
【0028】第2の発明の光ネットワークでは、各無線
基地局は中央局を始点および終点とするループ型光ファ
イバ伝送路によって縦続接続されており、無線基地局に
入力した無線信号は第1の発明と同様に次々と光中継さ
れて中央局に伝送されると同時に、無線基地局から出力
される無線信号は中央局から次々と光中継されて各無線
基地局に伝送される。この場合、上り回線および下り回
線として1本の光ファイバ伝送路を各無線基地局で共有
することになるが、光ファイバ伝送路には一つの信号光
しか通らないので、ビート雑音は発生しない。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】第の発明の無線基地局は、光中継を行な
うと共に、無線基地局から出力される無線信号を電気段
で取り出し、かつ無線基地局に入力した無線信号を電気
段で多重して伝送する。この無線基地局を縦続接続する
ことによって、ビート雑音の発生しない光ネットワーク
を実現することができる。
【0034】第の発明の無線基地局は、前記第の発
明の無線基地局を二重化したものである。この無線基地
局を二重ループ型あるいは二重バス型の光ファイバ網で
縦続接続することによって、任意の無線基地局間で無線
信号をやりとりすることが可能な光ネットワークを実現
することができる。
【0035】第の発明の無線基地局は、光受信器で受
信し無線基地局から送信する無線信号および無線受信部
で受信した無線信号のいずれか一方、あるいは両方を周
波数変換する。したがって送信と受信の無線信号は分離
することができるため、この無線基地局を用いた光ネッ
トワークではエコーが発生しない。
【0036】第の発明の無線基地局は、無線送信部か
ら送信した無線信号を無線受信部で受信した無線信号か
ら除去するフィルタを有する。したがってこの無線基地
局を用いた光ネットワークではエコーが発生しない。
【0037】第の発明の無線基地局は、無線受信部で
受信された無線信号の振幅を制限する手段を有する。し
たがって無線基地局で非常に強い無線信号を受信して
も、光中継される他の無線信号がこれによって劣化する
ことがない。
【0038】第の発明の光ネットワークでは、前記
の発明の無線基地局がループ型光ファイバ伝送路で縦
続接続される。これによって、双方向伝送が可能で、か
つビート雑音の発生しない光ネットワークを実現するこ
とができる。
【0039】第の発明の光ネットワークでは、前記第
の発明の無線基地局がループ型光ファイバ伝送路で縦
続接続されており、各無線基地局において、光受信器か
ら出力される高周波信号のうち無線受信部で受信された
無線信号と同じ周波数成分がフィルタによって除去され
る。これによって、無線受信部で受信された無線信号が
光中継されてループ型光ファイバ網を周回するのを防ぐ
ことができる。
【0040】第10の発明の光ネットワークでは、前記
の発明の無線基地局がループ型光ファイバ伝送路で
縦続接続されており、このループ型光ファイバ伝送路を
一周以上した無線信号の強度が一周目の無線信号の強度
よりも小さくなるように無線信号に対するループ利得が
調整されている。これによってループ型光ファイバ伝送
路を一周以上した無線信号によるエコーを許容値以下に
抑えることができる。
【0041】第11の発明の光ネットワークでは、光中
継を行う中央局と前記第の発明の無線基地局がループ
型光ファイバ伝送路で縦続接続されている。中央局で
は、中央局に入力する上り回線と下り回線の無線信号の
うち、下り回線の無線信号をフィルタで除去し、上り回
線の無線信号を周波数変換して下り回線の無線信号に変
換し中央局から出力する。すなわち、上り回線と下り回
線の無線信号はいったん中央局で終端される。このため
無線信号がループ型光ファイバ網を周回するのを防ぐこ
とができる。
【0042】第12の発明の光ネットワークでは、信号
光の伝送方向が互いに逆である二重ループ型または二重
バス型の光ファイバ伝送路によって、前記第の発明の
無線基地局が縦続接続されている。これによって任意の
無線基地局間で無線信号を相互に伝送することができ
る。
【0043】第13の発明の光ネットワークでは、前記
第8または第12の発明において、各無線基地局で周波
数変換を行う際の周波数変換量をすべての無線基地局で
等しくしている。このため無線チャンネルの制御等が容
易になる。
【0044】第14の発明の光ネットワークでは、前記
第8または第12の発明において、各無線基地局で周波
数変換を行う際の周波数変換量を、上り回線と下り回線
で等しくしている。このため上り回線と下り回線に対す
る周波数変換回路を一部共通化することができる。
【0045】第15の発明の光ネットワークでは、前記
第8または第12の発明において、各無線基地局で周波
数変換を行う際の上り回線と下り回線に対する周波数変
換量を、上り回線と下り回線の中間周波信号の周波数が
等しくなるように設定している。
【0046】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0047】図1に本発明の第1の実施例の光ネットワ
ークの構成を示す。図1で、無線エリア1a、1b、1
cにそれぞれ無線基地局10a、10b、10cが設置
されており、これらはバス型の光ファイバ伝送路3、4
によって、無線信号の変復調や回線制御を行う中央局1
00に接続されている。本実施例において、中央局から
無線基地局への伝送(下り回線)は、各無線基地局で中
央局からの信号光を分波してそれぞれ受光することによ
って行われる。また無線基地局から中央局への伝送(上
り回線)は、各無線基地局で信号光を非再生中継するこ
とによって、すなわち各無線基地局で前段の無線基地局
からの信号光を電気信号に変換した後に再び信号光に変
換して次段の無線基地局に伝送することによって行われ
る。
【0048】いま移動端末2が無線エリア1bにあると
する。無線エリア1bの無線基地局10bでは、光ファ
イバ伝送路3によって中央局100から送られてきた信
号光105の一部が光分波器11bで分波され、光受信
器13bで無線信号101に変換される。この無線信号
101は増幅器17bで増幅され、アンテナ19bから
送信される。また、光ファイバ伝送路4によって無線基
地局10cから送られてきた信号光6cは、光受信器1
4bで高周波信号22bに変換され、合波器24bに入
力される。さらに移動端末2から送られてきた無線信号
102は、アンテナ20bで受信され、増幅器18bで
増幅された後、合波器24bに入力される。無線信号1
02と高周波信号22bは合波器24bで合波された
後、光送信器26bに入力され、光ファイバ伝送路4に
よって無線基地局10aに送られる信号光6bを強度変
調する。無線基地局10aは無線基地局10bと同じ構
成である。また無線基地局10cは、下り回線に関して
信号光の分波の機能を、上り回線に関して光中継の機能
を無線基地局10bから取り除いたものである。
【0049】中央局100では、光ファイバ伝送路4に
よって無線基地局10aから送られてきた信号光6aが
光受信器113で受光され、ここから無線信号102が
出力される。この無線信号102は復調器151でベー
スバンド信号154に変換され、交換機150に入力さ
れる。また交換機150から出力されたベースバンド信
号153は、変調器155で無線信号101に変換さ
れ、光送信器125に入力され、信号光105を強度変
調する。本実施例は、自動車電話における地下街、トン
ネル内等の不感地対策のためのシステムとして用いるこ
とができる。この場合下り回線の無線信号101の周波
数帯は810MHz〜830MHzであり、上り回線の
無線信号102の周波数帯は940MHz〜960MH
zである。本実施例では上り回線に光非再生中継方式を
用いており、光ファイバ伝送路上で信号光を多重する従
来の方式で大きな問題となっていたビート雑音が発生し
ない。このため信号光の波長管理が不要になり、従来方
式に比べてシステムコストを大幅に低減することができ
る。
【0050】図2に本発明の第2の実施例の光ネットワ
ークの構成を示す。本実施例では、中央局100を始点
および終点とするループ型光ファイバ網3によって無線
基地局10a〜10cが縦続接続されており、上り下り
回線とも光非再生中継方式によって無線信号が伝送され
る。
【0051】無線基地局10bにおいて、光ファイバ伝
送路3によって前段の無線基地局10cから送られてき
た信号光5cは、光受信器13bで受光され高周波信号
21bに変換される。この高周波信号21bは、分波器
27bで一部が分波され、増幅器17bで増幅され、デ
ュプレクサ29bに入力される。デュプレクサは低域通
過フィルタと高域通過フィルタを組み合わせたもので、
無線システムにおいて送信用および受信用アンテナを共
用化するために広く用いられている。高周波信号21b
には中央局100から送られてきた無線信号101(周
波数帯:810MHz〜830MHz)が含まれてお
り、この無線信号101のみがデュプレクサ29bを通
過し、アンテナ19bから送信される。また、移動端末
2から送られてきた無線信号102(周波数帯:940
MHz〜960MHz)は、アンテナ19bで受信さ
れ、デュプレクサ29bを通過し、増幅器18bで増幅
される。無線信号102と高周波信号21bは合波器2
3bで合波された後、光送信器25bに入力され、次段
の無線基地局10aに送られる信号光5bを強度変調す
る。
【0052】図3に本発明の第3の実施例の無線基地局
の構成を示す。光ネットワーク全体の構成は、図2に示
される第2の実施例と同じである。本実施例では、信号
光5cを受光して得られた無線信号101は、分波され
ることなくそのままアンテナ19bから送信される。こ
の無線信号101は、移動端末2からの無線信号102
と同時にアンテナ20bで受信される。アンテナ20b
で受信された無線信号101,102は信号光5bに変
換され、次段の無線基地局10aに送られる。本実施例
によれば、各無線基地局を非常に簡単な構成とすること
ができる。
【0053】図4に本発明の第4の実施例の無線基地局
の構成を示す。光ネットワーク全体の構成は、図2に示
される第2の実施例と同じである。本実施例では、各無
線基地局で無線信号の周波数変換および受信無線信号の
振幅制限が行われる。
【0054】図4の無線基地局10bにおいて、光受信
器13bからは、中央局から送られてきた、周波数帯が
110MHz〜130MHzである中間周波信号31が
出力される。この中間周波信号31は、一部が分波器2
7bで分波され、周波数変換回路33bに入力される。
ここで中間周波信号31は700MHzだけ高周波側に
周波数変換され、周波数帯が810MHz〜830MH
zの無線信号101となり、アンテナ19bから送信さ
れる。またアンテナ20bで受信された無線信号102
の周波数帯は940MHz〜960MHzであり、周波
数変換回路34bによって700MHzだけ低周波側に
周波数変換され、周波数帯が240MHz〜260MH
zである中間周波信号32に変換される。この中間周波
信号32は、合波器23bで中間周波信号31と合波さ
れ、次段の無線基地局へ送られる信号光5bの強度を変
調する。以上のように本実施例では、無線信号を周波数
の低い中間周波信号に周波数変換して光伝送するので、
低コストの光送信器や光受信器を使用することができ
る。なお周波数変換回路33bと34bの周波数変換量
を同じ700MHzにしてあるので、これらに用いられ
る局部発振器等を共通化することが可能である。
【0055】また本実施例では、アンテナ20bで受信
された無線信号102は、その振幅がある一定値を越え
ないようにリミッタ35bによって振幅制限される。例
えば、移動端末2がアンテナ20bのすぐ近くに位置し
た場合、無線信号102の受信強度が非常に強くなり、
増幅器18b、周波数変換回路34b、送信光源25b
等で歪が発生する恐れがある。ところが本実施例ではリ
ミッタ33bによって受信無線信号の振幅を制限するた
め、歪の発生を抑えることができる。なおリミッタを用
いる以外に、自動利得制御機能を有する増幅器等を用い
ることも無論可能である。
【0056】図5に本発明の第5の実施例の光ネットワ
ークの構成を示す。本実施例の光ネットワークによると
各無線基地局間で相互に無線信号のやりとりが可能であ
り、無線LAN等に適用される。
【0057】図5に示されるように、無線基地局10
a、10b、10cはループ型の光ファイバ伝送路3に
よって縦続接続されており、無線エリア1a、1b、1
cにはそれぞれ移動端末200a、200b、200c
が存在する。また無線信号の周波数は2.5GHz帯で
あった。
【0058】本実施例の無線基地局は、第2の実施例の
無線基地局と同様、信号光の非再生中継および無線信号
の多重/分離を行う。この光ネットワークによって、例
えば移動端末200bから送信された無線信号201b
は、無線基地局10b、10a、10cを順番に経由し
て、移動端末200a、200cに送信される。このよ
うにして本実施例では任意の移動端末間で通信が可能で
ある。
【0059】なお本実施例のような終端のないループ型
光ネットワークでは無線信号の周回による劣化が発生す
る恐れがある。例えば無線基地局10bで受信された無
線信号201bは、無線基地局10a、10cを経由し
て再び無線基地局10bに戻り、アンテナ19bから送
信され、もとの無線信号201bにエコーとして干渉す
る。従って本実施例では、無線信号に対する光ネットワ
ークのループ利得を1以下に抑えている。すなわち、周
回した無線信号の強度が無線信号201bよりも20d
B以上小さくなるように、光ファイバ伝送路の損失や無
線基地局の増幅器37bの利得を調整している。これに
よって周回信号による干渉を許容値以下に抑えている。
【0060】図6に本発明の第6の実施例の無線基地局
の構成を示す。光ネットワーク全体の構成は図5に示さ
れる第5の実施例と同じである。本実施例では各無線基
地局で無線信号のドロップ・インサートを行うことによ
って無線信号の周回を回避する。すなわち、各無線エリ
アには固有の周波数帯が割り当てられており、各移動端
末は、それが位置する無線エリアに割り当てられた周波
数で無線信号を発信する。例えば無線エリア1bには2
545MHz〜2550MHzの周波数帯が割り当てら
れており、この無線エリア内の移動端末200bは25
45MHz〜2550MHzの無線信号を発信する。ま
た無線基地局10bは、阻止帯域が2545MHz〜2
550MHzである帯域阻止フィルタ39bを有してお
り、これによって光受信器13bから出力された高周波
信号21bの中から光ネットワークを1周した無線信号
201bを除去する。光ネットワーク内の他の無線基地
局もこのような帯域阻止フィルタを有しており、これに
よって無線信号の周回が防止される。
【0061】図7に本発明の第7の実施例の光ネットワ
ークの構成を示す。本実施例では、無線基地局10a〜
10cおよび中央局100がループ型の光ファイバ伝送
路3によって縦続接続されており、中央局で周波数変換
することによって無線信号の周回を回避している。
【0062】図7の無線基地10bにおいて、光受信器
13bからは、中央局100から送られてきた無線信号
201a〜201c(周波数帯:2410MHz〜24
30MHz)と、前段の無線基地局10cから送られて
きた無線信号202c(周波数帯:2540MHz〜2
560MHz)が出力される。このうち無線信号201
a〜201cは、遮断周波数が2500MHzである低
域通過フィルタ39bを通過してアンテナ19bから送
信される。これに対して、無線信号202cは、低域通
過フィルタ39bによって阻止され、アンテナ19bか
ら送信されない。
【0063】無線端末200bから送信された無線信号
202b(周波数帯:2540MHz〜2560MH
z)は、アンテナ20bで受信され、遮断周波数が25
00MHzである高域通過フィルタ40bを通過して合
波器23bに入力される。またアンテナ20bでは、ア
ンテナ19bから送信された無線信号201a〜201
cも受信されるが、高域通過フィルタ40bによって阻
止される。光送信器25bには、無線信号201a〜2
01c、202b、202cが入力され、これらの無線
信号によって信号光5bが変調される。無線基地局10
a、10cも無線基地局10bと同じ構成である。
【0064】一方、中央局100において、光受信器1
13からは、中央局100から送られ光ネットワークを
一周してきた無線信号201a〜201cと、各無線端
末からの無線信号202a〜202cが出力される。こ
のうち無線信号202a〜202cのみが、遮断周波数
が2500MHzである高域通過フィルタ140を通過
して周波数変換回路134に入力される。無線信号20
2a〜202cは、周波数変換回路134によって13
0MHzだけ低周波側に周波数変換され、無線信号20
1a〜201cになる。この無線信号201a〜201
cは、送信光源125に入力され、無線基地局10a〜
10cに伝送される。以上のように本実施例では、中央
局で一括して無線信号を周波数変換することにより、光
ネットワークを周回した無線信号を除去することができ
る。
【0065】図8に本発明の第8の実施例の光ネットワ
ークの構成を示す。本実施例では、二重バス型の光ファ
イバ伝送路3、4によって無線基地局10a〜10dが
縦続接続される。図8において光ファイバ伝送路3は左
方向に信号光を伝送し、光ファイバ伝送路4は右方向に
伝送する。
【0066】無線基地局10bにおいて、無線端末20
0bから送信された無線信号202bは、アンテナ20
bで受信され、周波数変換回路34bによって中間周波
信号31bに変換される。本実施例における無線信号2
02bの周波数帯は2540MHz〜2560MHz、
中間周波信号の周波数帯は140MHz〜160MHz
であり、周波数変換回路34bは入力信号の周波数を2
400MHzだけ低周波側に変換する。また無線基地局
10cから送られてきた信号光5cは、光受信器13b
によって受光され、中間周波信号31c、31dに変換
される。さらに、無線基地局10aから送られてきた信
号光6aは、光受信器14bによって受光され、中間周
波信号31aに変換される。
【0067】これらの中間周波信号31a〜31dは、
合波器23b、24b、43b、および分波器27b、
28b、41bで合分波される。最終的に、中間周波信
号31a〜31dは周波数変換回路33bに入力され、
無線信号201a〜201dに変換され、アンテナ19
bから送信される。本実施例における無線信号201a
〜201dの周波数帯は2410MHz〜2430MH
zであり、周波数変換回路33bは入力信号の周波数を
2270MHzだけ高周波側に変換する。また、中間周
波信号31a、31bは送信光源26bに入力され、無
線基地局10cに送られる信号光6bを変調する。さら
に、中間周波信号31b〜31dは送信光源25bに入
力され、無線基地局10aに送られる信号光5bを変調
する。
【0068】無線基地局10cの構成は上記の無線基地
局10bと同じであり、また無線基地局10a、10d
は上記の無線基地局10bから光中継の機能を省略した
ものである。以上のような光ネットワークを用いること
で、任意の無線端末間で無線信号をやりとりすることが
できる。
【0069】なお本実施例のように無線信号を双方向伝
送する場合、エコーが発生する恐れがある。例えば、無
線基地局10aで受信された無線信号202aは、光フ
ァイバ伝送路4を通って無線基地局10bから送信され
るが、これが無線基地局10bで再び受信されると、光
ファイバ伝送路3を通って無線基地局10aに戻り、エ
コーとして元の無線信号202aに干渉する。このため
本実施例では、上り下りの周波数帯を異なったものとす
ることによって、各無線基地局での無線信号の再受信を
防いでいる。すなわち、アンテナ20bには、無線端末
200bからの無線信号202b以外にアンテナ19b
から送信された無線信号201a〜201cも入力する
が、この無線信号201a〜201cは高域通過フィル
タ40bによって阻止される。このため、本実施例では
無線信号を双方向伝送しているにも関わらず、エコーが
発生しない。
【0070】図9に本発明の第9の実施例の光ネットワ
ークの構成を示す。本実施例では、中央局100を始点
および終点とする二重ループ型の光ファイバ伝送路3、
4によって無線基地局10a〜10cが縦続接続されて
いる。
【0071】図9において光ファイバ伝送路3は時計方
向に信号光を伝送し、光ファイバ伝送路4は反時計方向
に信号光を伝送する。無線基地局10a〜10cの構成
は、第8の実施例の無線基地局と同じである。中央局1
00では、光ファイバ伝送路3によって無線基地局10
aから送られてきた信号光5aが光受信器113によっ
て受光される。光受信器113からは、無線基地局10
a〜10cから送られてきた中間周波信号31a〜31
cが出力される。同様に光受信器114からは、光ファ
イバ伝送路4によって送られてきた中間周波信号31a
〜31cが出力される。スイッチ162はこの光受信器
113、114の出力のどちらか一方を復調器151に
入力する。中間周波信号31a〜31cは、復調器15
1でそれぞれベースバンド信号154a〜154cに変
換され、交換機150に入力される。この交換機150
は外部の公衆回線と接続されている。また交換機150
から出力されたベースバンド信号153は変調器155
によって中間周波信号131に変換され、スイッチ16
1を経由して、光受信器125、126のどちらかに入
力される。この中間周波信号131は、光ファイバ伝送
路3、4のどちらかを通って無線基地局10a〜10c
に伝送され、そこで無線信号101に変換されて送信さ
れる。本実施例の光ネットワークによって、任意の無線
端末間で通信が可能になると同時に、中央局100の交
換機150を通して無線端末を公衆回線に接続すること
可能になる。
【0072】図10に本発明の第10の実施例の光ネッ
トワークの構成を示す。本実施例では、サブ光ネットワ
ークとして第7の実施例の光ネットワークを用い、これ
らが二重バス型の光ファイバネットワークで接続される
構成となっている。
【0073】図10のサブ光ネットワーク300a〜3
00cにおける無線基地局10は、第7の実施例の無線
基地局と同じ構成である。これらのサブ光ネットワーク
の起点および終点となる中央局100a〜100cは、
左方向に信号光を伝送する光ファイバ伝送路7と右方向
に信号光を伝送する光ファイバ伝送路8によって縦続接
続されている。またサブ光ネットワーク300a〜30
0cのサービスエリア内にそれぞれ無線端末200a〜
200cが存在し、各無線端末は周波数帯が2410M
Hz〜2430MHzである無線信号201a〜201
cを受信し、周波数帯が2540MHz〜2560MH
zである無線信号201a〜201cを送信する。
【0074】中央局100bにおいて、サブ光ネットワ
ーク300bから送られてきた信号光を受光する光受信
器171からは、無線端末200bからの無線信号20
2bと、サブ光ネットワーク300bを一周した無線信
号201a〜201cが出力される。このうち無線信号
202bのみが、遮断周波数が2500MHzである高
域通過フィルタ140を通過して周波数変換回路134
に入力され、無線信号201bに変換される。また光受
信器113b、114bからは、それぞれ中央局100
c、100aから送られてきた無線信号201c、20
1aが出力される。これらの無線信号201a、201
b、201cは、合波器123b、124b、143
b、および分波器127b、128b、141bで合分
波される。最終的に、サブ光ネットワーク300bには
無線信号201a〜201cが送られ、中央局100a
には光ファイバ伝送路7によって無線信号201b、2
01cが送られ、中央局100cには光ファイバ伝送路
8によって無線信号201a、201bが送られる。
【0075】以上のようにして本実施例では、サブ光ネ
ットワーク内あるいはサブ光ネットワーク間の任意の無
線端末間で通信を行うことができる。また第7の実施例
と同様に中央局で無線信号を周波数変換するため、サブ
光ネットワーク内あるいはサブ光ネットワーク間で無線
信号が周回することがない。
【0076】図11に本発明の第11の実施例の光ネッ
トワークの構成を示す。本実施例では、各無線基地局で
受信した無線信号が個別の光ファイバ伝送路で中央局に
集約され、ここで一括して周波数変換される構成になっ
ている。
【0077】無線基地局10bは、受信した無線信号2
02b(周波数帯:2540MHz〜2560MHz)
によって信号光6bを強度変調し、これを光ファイバ伝
送路4bによって中央局100に伝送する。また中央局
から光ファイバ伝送路4bによって送られてきた信号光
5bが光受信器13bで受光され、ここから無線信号2
01a〜201c(周波数帯:2410MHz〜243
0MHz)が出力され、アンテナ19bから送信され
る。なおこの無線信号201a〜201cはアンテナ2
0bで受信されるが、遮断周波数が2500MHzであ
る高域通過フィルタ40bによって阻止され、中央局1
00に送り返されることはない。
【0078】中央局100は、無線基地局100a〜1
00cから個別に送られてきた信号光6a〜6cを、そ
れぞれ光受信器113a〜113cで受信し、得られた
無線信号202a〜202cを合波器123で合波す
る。合波された無線信号202a〜202cは、周波数
変換回路134で無線信号201a〜201cに変換さ
れ、光送信器125a〜125cに入力され、無線基地
局10a〜10cに伝送される。
【0079】図12に本発明の第12の実施例の光ネッ
トワークの構成を示す。本実施例は前記第11の実施例
とほぼ同様の構成であるが、各無線基地局からの信号光
を光合波器171によって光ファイバ伝送路上で合波
し、中央局からの信号光を光分波器173によって光フ
ァイバ伝送路上で分波している点が異なる。これによっ
て光ファイバを節約することができ、また中央局の構成
が簡単になる。ただし本実施例では、信号光を合波した
際にビート雑音が生じないように、各無線基地局の送信
光源は互いに波長が異なったものを用いる必要がある。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、中央
局と移動端末、無線端末間あるいは任意の無線端末間で
無線信号をやりとりすることが可能な光ネットワークを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光ネットワークの構成
である。
【図2】本発明の第2の実施例の光ネットワークの構成
である。
【図3】本発明の第3の実施例の無線基地局の構成であ
る。
【図4】本発明の第4の実施例の無線基地局の構成であ
る。
【図5】本発明の第5の実施例の光ネットワークの構成
である。
【図6】本発明の第6の実施例の無線基地局の構成であ
る。
【図7】本発明の第7の実施例の光ネットワークの構成
である。
【図8】本発明の第8の実施例の光ネットワークの構成
である。
【図9】本発明の第9の実施例の光ネットワークの構成
である。
【図10】本発明の第10の実施例の光ネットワークの
構成である。
【図11】本発明の第11の実施例の光ネットワークの
構成である。
【図12】本発明の第12の実施例の光ネットワークの
構成である。
【符号の説明】
1a〜1c 無線エリア 2 移動端末 3、4、7、8 光ファイバ 5a〜5d、6a〜6c、105、106 信号光 10、10a〜10d 無線基地局 11b、173 光分波器 13b、14b、113、113b、114、114b
光受信器 17b、18b、37b 増幅器 19a〜19d、20a〜20d アンテナ 21b、22b 高周波信号 23b、24b、43b、123、123b、124、
124b、143b合波器 25b、26b、125、125b、126、126b
光送信器 27b、28b、41b、127、127b、128、
128b、141b分波器 29b デュプレクサ 31、31a〜31d、131、32、32a〜32d
IF信号 33b、34b、134 周波数変換 35b リミッタ 39b、40b、140 フィルタ 100、100a〜100c 中央局 101、102、201a〜201d、202a〜20
2d 無線信号 150 交換機 151 復調器 153、154、154a〜154c BB信号 155 変調器 161、162 スイッチ 171 光合波器 200a〜200d 無線端末 300a〜300c サブ光ネットワーク

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線エリアに設置された無線基地局
    と中央局とが光ファイバで接続され、該無線基地局で送
    信および受信される無線信号が光ファイバ伝送によって
    中央局に集配される光ネットワークにおいて、各無線基
    地局は、光ファイバ伝送路から入力された信号光を高周
    波信号に変換する光受信器と、前記無線エリアからの無
    線信号を受信する無線受信部と、該無線受信部で受信さ
    れた無線信号と前記光受信器の出力とを合波する合波器
    と、該合波器からの出力によって光ファイバ伝送路に出
    力される信号光の強度を変調する光送信器を有し、前記
    各無線基地局で受信された無線信号は、中央局を終点と
    し前記無線基地局を縦続接続する光ファイバ伝送路によ
    って中央局に伝送されることを特徴とする光ネットワー
    ク。
  2. 【請求項2】複数の無線エリアに設置された無線基地局
    と中央局とが光ファイバで接続され、該無線基地局で送
    信および受信される無線信号が光ファイバ伝送によって
    中央局に集配される光ネットワークにおいて、前記各無
    線基地局は、光ファイバ伝送路から入力された信号光を
    高周波信号に変換する光受信器と、該光受信器の出力を
    前記無線エリアに出力する無線送信部と、無線エリアか
    らの無線信号を受信する無線受信部と、該無線受信部で
    受信された無線信号と前記光受信器の出力とを合波する
    合波器と、該合波器からの出力によって光ファイバ伝送
    路に出力される信号光の強度を変調する光送信器を有
    し、前記各無線基地局で送信および受信される無線信号
    は、中央局を始点および終点とし各無線基地局を縦続接
    続するループ型光ファイバ伝送路によって伝送される
    とを特徴とする光ネットワーク。
  3. 【請求項3】光ファイバ伝送路によって無線基地局に入
    力された入力信号光を高周波信号に変換する光受信器
    と、該光受信器の出力を増幅し該無線基地局がカバーす
    る無線エリアに出力する無線送信部と、該無線エリアか
    らの無線信号を受信する無線受信部と、該無線受信部で
    受信された無線信号と前記光受信器の出力とを合波する
    合波器と、該合波器からの出力によって光ファイバ伝送
    路に出力される信号光の強度を変調する光送信器から構
    成されることを特徴とする無線基地局。
  4. 【請求項4】無線基地局に入力された第1および第2の
    入力信号光を第1および第2の高周波信号に変換する第
    1および第2の光受信器と、前記第1および第2の高周
    波信号の一部を合波して該無線基地局がカバーする無線
    エリアに出力する無線送信部と、該無線エリアからの無
    線信号を受信する無線受信部と、該無線受信部で受信さ
    れた無線信号の一部と前記第1の高周波信号の一部を合
    波する第1の合波器と、該第1の合波器からの出力によ
    って該無線基地局から出力される第1の出力信号光の強
    度を変調する第1の光送信器と、前記無線受信部で受信
    された無線信号の一部と前記第2の高周波信号の一部を
    合波する第2の合波器と、該第2の合波器からの出力に
    よって該無線基地局から出力される第2の出力信号光の
    強度を変調する第2の光送信器から構成されることを特
    徴とする無線基地局。
  5. 【請求項5】前記光受信器で受信された無線信号および
    前記無線受信部で受信された無線信号のいずれか一方、
    あるいは両方を周波数変換する手段を有することを特徴
    とする請求項3または請求項4に記載の無線基地局。
  6. 【請求項6】前記無線送信部から送信された無線信号
    を、前記無線受信部で受信された無線信号から除去する
    手段を有することを特徴とする請求項3または請求項4
    記載の無線基地局。
  7. 【請求項7】前記無線受信部で受信された無線信号の振
    幅を制限する手段を有することを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の無線基地局。
  8. 【請求項8】請求項3記載の複数の無線基地局がループ
    型光ファイバ伝送路で縦続接続されることを特徴とする
    光ネットワーク。
  9. 【請求項9】前記無線基地局は、前記光受信器から出力
    される高周波信号のうち前記無線受信部で受信する無線
    信号と同じ周波数成分を除去する手段を有することを特
    徴とする請求項8に記載の光ネットワーク。
  10. 【請求項10】該光ネットワークを一周以上した無線信
    号の強度が一周目の無線信号の強度よりも小さいことを
    特徴とする請求項8に記載の光ネットワーク。
  11. 【請求項11】前記無線基地局から送信される無線信号
    を第1の無線信号とし、前記無線基地局で受信される無
    線信号を第2の無線信号とすると、該第1の無線信号と
    第2の無線信号の周波数帯が異なっており、前記中央局
    では、該中央局に入力した信号光を光受信器によって受
    光し、該光受信器の出力に含まれる第1および第2の無
    線信号のうち第1の無線信号をフィルタによって除去
    し、第2の無線信号を周波数変換器によって第1の無線
    信号と同じ周波数帯に周波数変換し、該周波数変換され
    た第2の無線信号によって該中央局から出力される信号
    光を変調することを特徴とする請求項8に記載の光ネッ
    トワーク。
  12. 【請求項12】請求項記載の複数の無線基地局が、そ
    れぞれ信号光の伝送方向が逆である第1および第2のル
    ープ型またはバス型の光ファイバ伝送路によって縦続接
    続されることを特徴とする光ネットワーク。
  13. 【請求項13】前記無線基地局の、光受信器から出力さ
    れる高周波信号と無線受信部で受信された無線信号のい
    ずれか一方、あるいは両方を周波数変換し、この周波数
    変換の際の周波数変換量が、該光ネットワークのすべて
    の無線基地局で等しいことを特徴とする請求項8または
    請求項12に記載の光ネットワーク。
  14. 【請求項14】前記無線基地局の光受信器から出力され
    る高周波信号を周波数X(Xは正あるいは負の実数)だ
    け高周波側に周波数変換し、無線受信部で受信された無
    線信号を周波数Xだけ低周波側に周波数変換することを
    特徴とする請求項8または請求項12に記載の光ネット
    ワーク。
  15. 【請求項15】前記無線基地局の無線送信部から送信さ
    れる無線信号の周波数をX(Xは正の実数)とし、前記
    無線基地局で受信される無線信号の周波数をY(Yは正
    の実数)とすると、前記無線基地局の光受信器から出力
    される高周波信号をZ−X+Y(Zは正あるいは負の実
    数)だけ高周波側に周波数変換し、無線受信部で受信さ
    れた無線信号をZ−X+Yだけ低周波側に周波数変換す
    ることを特徴とする請求項8または請求項12に記載の
    光ネットワーク。
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