JP2698438B2 - タンク底面の保温構造 - Google Patents

タンク底面の保温構造

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JP2698438B2 JP1174395A JP17439589A JP2698438B2 JP 2698438 B2 JP2698438 B2 JP 2698438B2 JP 1174395 A JP1174395 A JP 1174395A JP 17439589 A JP17439589 A JP 17439589A JP 2698438 B2 JP2698438 B2 JP 2698438B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はオフィスビル、病院等の大規模な空気調和
設備の熱源蓄熱用に使用されるタンクとしての蓄熱槽に
関わり、詳しくはその底面の保温構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来より、この種の空気調和設備としては、水を取り
込んで氷に生成する製氷機と、その氷を貯えるタンクと
しての蓄熱槽と、この蓄熱槽に貯えられた氷又は製氷機
から発生する温水によって熱交換を行う熱交換機とを備
えており、前記蓄熱槽に貯えた氷を熱交換機に送って冷
房作用をなすとともに、製氷機で製氷中に発生する温水
を前記熱交換機に送って暖房作用をなすようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記蓄熱槽は建物の地下等にその一部を利
用してコンクリートで形成されているのが一般的なの
で、もともと充分な保温対策が取られていないという問
題点がある。
特に、タンク底面となる蓄熱槽の底部は前記建物の床
面と共用されるため、厚みがなく、充分な保温効果が得
られないという実状である。
従って、本発明は充分な保温効果を得ることができる
タンク底面の保温構造を提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、槽本体の底面に木
材からなる枠体を設け、この枠体と前記底面とで囲まれ
た空間部に保温材を充填するとともに、前記枠体の下面
に遮蔽部材を設けて前記保温材が充填された空間部を前
記枠体の外部と遮断した手段を採用している。
〔作用〕
槽本体の底面には枠体と遮蔽部材とによって枠体の外
部から遮断された空間部が設けられるとともに、その空
間部内には保温材が充填されているので、蓄熱槽内に貯
えられた熱がこの部分を通って外部に逃げにくくなり、
保温効果が向上する。
また、前記枠体として熱伝導率が低く且つ柔軟性を有
する木材を用いたことにより、前記保温効果がさらに向
上するとともに防振効果をも発揮し得る。
〔実施例〕
以下、この発明を具体化した一実施例を第1図〜第18
図に従って説明する。
先ず、本実施例の空気調和設備の概略を説明すると、
第2図に示すように、この設備は水を取り込んでスラリ
ー状の氷(以下、単に氷という)Rに生成する製氷機2
と、この氷Rを貯えるタンクとしての蓄熱槽1と、蓄熱
槽1に貯えられた氷Rを取り込んで熱交換を行う空調機
3とを備えており、蓄熱槽1と製氷機2とには蓄熱槽1
内の水を図示しないポンプによって製氷機へ取り込むた
めの吸水管4と、製氷機2で生成した氷を再び蓄熱槽内
へ送り込むための吐出管5とが各々接続されている。前
記蓄熱槽1と空調機3とには図示しないポンプによって
蓄熱槽1から氷を取り込むための供給管6が接続されて
おり、前記空調機3には熱交換が終わって温度の高くな
った水を再び蓄熱槽1に戻すための送水管7が接続され
ている。
前記蓄熱槽1は第3図、第4図に示すように、槽内平
断面形状が略円形となる円筒状に形成され、ビルの屋上
に設けられた3条のベースコンクリート8に対して支持
枠9を介して支持固定されている。
前記支持枠9は第1図、第7図に示すように、ベース
コンクリート8上に載置されるとともに、上部フランジ
部9e及び下部フランジ部9fを備えた断面横チャンネル状
で全体が円筒状に形成された鋼材よりなる周縁部9aと、
この周縁部9a内に一定間隔をおいて架設された複数本の
断面横H状の鋼材よりなる弦部9bと、これらの弦部9b間
にこの弦部9bと直交するように一定の間隔をおいて架設
された複数本の断面逆L状の補強部9cとから構成されて
おり、前記補強部9c、弦部9b及び周縁部9aの各上端面は
同一平面を形成するようになっている。前記周縁部9aは
4分割されるとともに、図示はしないが互いの端部を突
き合わせて内側から補強部材を当ててボルトとナットに
より一体化されている。前記突き合わせ部分の略中間部
となる周縁部9aの前記下部フランジ部9fと対向する部分
には前記周縁部9aの軸心方向内方へ延びる板状の固定部
9dが取着されており、この固定部9dにおいて前記ベース
コンクリート8から突出された基礎ボルト10に対してナ
ット止めすることによって前記支持枠9がベースコンク
リート8に対して支持固定されるようになっている。
前記支持枠9上には第1図、第8図に示すように、前
記上部フランジ部9eを含む直径と略同一の直径をなす遮
蔽部材としてのステンレス製の基板11が載置されてお
り、この基板11上には枠体12が載置されている。前記枠
体13は前記周縁部9aの上部フランジ部9eと同心円状をな
す木製の本体側周縁部13aと、同本体側周縁部13a内にお
ける前記弦部9b及び補強部9cに対応する位置において、
互いに直交するように配置された同じく木製の本体側弦
部13b及び本体側補強部13cとから構成されており、これ
らはそれぞれ四角柱状の木材にて形成されている。前記
枠体12内において前記本体側弦部13b及び本体側補強部1
3cによって区画された空間部には発泡スチレン樹脂製の
保温材14が充填されており、この保温材14、本体側周縁
部13a、本体側補強部13c及び本体側弦部13bの各上端面
は同一平面を形成している。
前記枠体12上には正十二角形状をなす底面としてのス
テンレス製の底板15が載置されており、この底板15、前
記枠体12及び基板11によって囲まれる空間部が前記枠体
12外部と遮断されるようになっている。
前記底板15の外縁を構成する各辺部15aより所定長さ
内方へ離れた部分には筒状をなすステンレス製の槽本体
16が載置されている。前記槽本体16は第5図に示すよう
に、同径で最上段のものが他の3つのものの半分の高さ
に形成された合計四段のステンレス製の円筒を積み重ね
ることによって形成されている。各円筒はそれらの接合
部分となる槽本体16の外側面において、互いに当接する
フランジ部17が等間隔をおいてクサビ止め溶接されると
もに、槽本体16の内面側において、その突き合わせ部分
が溶接固定されている。
前記槽本体16はその下端を前記底板15に対し溶接固定
されるとともに、前記下端外周にはその軸心方向外方へ
向かう断面L字状の固定部材18が溶接固定されており、
この固定部材18と前記上部フランジ部9eとの間にボルト
19を貫通してナット20止めすることによって支持枠9に
対して蓄熱槽1が連結固定されるようになっている。な
お、図示はしないが、固定部材18には一定の間隔をおい
て補強用リブが設けられている。
前記底板15の外縁を構成する各辺部15aと前記基板11
の外縁との間には第1図に示すように、支持板21が連結
されている。同支持板21は前記辺部15aから上方に延び
る垂立片21aと、同じく辺部15aから斜め下方に延びる斜
状片21bとからなり、同斜状片21bの先端部は基板11と前
記本体側周縁部13aとの間に挾着固定されている。前記
支持板21の斜状片21b、底板15及び本体側周縁部13aによ
り囲まれる空間部には発泡スチレン樹脂製の保温材22が
充填されている。なお、支持板21の垂立片21aの内側、
すなわち槽本体16と対応する側には後述する保温パネル
23のうち最下部の保温パネル23の下端部が位置決め支持
されている。
前記槽本体16の側面には第1図、第3図、第4図に示
すように、その形状に沿って吹き付けられた発泡スチレ
ン樹脂によるラギング層24が施されており、その表面に
は複数個のステンレス製の保温パネル23が前記槽本体16
の側面全体を覆うように取付けられている。前記保温パ
ネル23は第11図、第12図に示すように、前記底板15の各
辺部15aと同一長さの正面正四角形状に形成されてお
り、その中央部にはほぼ半球状をなす凸部23aが形成さ
れている。前記保温パネル23の左右両縁部は内側に鋭角
状に折曲形成されており、第4図に示すように、各パネ
ル23が槽本体16の側面を覆うように配置されたとき、各
パネル23の描く軌跡が略円状を描くようになっている。
前記保温パネル23の槽本体16側となる内側には第1図、
第9図、第10図に示すように、前記槽本体16の側面形状
に沿うように湾曲形された発泡ポリエチレン樹脂製の保
温部材25が嵌合されており、前記槽本体16と保温パネル
23との間に外部から遮断された空間部を形成するように
なっている。なお、前記保温パネル23は層本体16の側面
から突出形成された取付ボルト23bに対してナット止め
されている。
槽本体16の下部側面には第2図〜第6図に示すよう
に、製氷機2と連結される前記吸水管4と、空調機3へ
連結される前記供給管6が貫設されるとともに、作業者
の確認可能な高さの位置に槽内部点検用の二重ガラス構
造の下部点検口26が設けられている。同じく槽本体16の
下部側面の前記吸水管4及び供給管6よりも上方となる
位置には製氷機2から延設された前記吐出管5が貫通さ
れている。
前記吐出管5は第4図に示すように、先端が閉塞され
た4本のパイプからなり、嵌入された蓄熱槽1内におい
て互いに平行に配列され、各パイプの周面上側にはパイ
プの長手方向に一定の間隔をおいて上向きの長孔27が複
数個形成されている。同長孔27は吐出される氷Rの流速
による槽内下部における乱流を防止するため、同長孔27
から吐出される氷Rが1m上昇するとその流速による周囲
への影響がなくなるようにその孔部分が計算して求めた
大きさに形成されている。
因に、この実施例においては、パイプ断面積を50c
m2、氷Rのパイプ内流量Qを140/minとし、同パイプ
に幅2cm、長さ50cmの長孔27を3箇所設けている。従っ
て、長孔27により構成される吐出孔の面積Aは、 A=(0.5×0.02)×3=0.03m2 と求められ、同吐出孔からの氷Rの初流速Voは、 Vo=Q/A から0.078m/sと求められる。そして、ここから静止流体
内における粉流定数を3.5(実験値)として、吐出孔か
らの距離χが1mの位置での氷Rの流速Umを求めると、 よって長孔27から吐出された氷Rは1m上昇した位置では
その流速により槽内周囲への影響を与えることない層流
となる。
なお、前記吐出管5は各パイプ先端部を底板15から立
設した支持棒28により水平状態に固定支持されている。
槽本体16の中間部一側面には第13図、第14図に示すよ
うに、第一転倒防止部材29の先端が溶接固定され、同第
一転倒防止部材29はその基端がコンクリート梁Aにボル
ト着されている。槽本体16に対し前記第一転倒防止部材
29と180度反対側であって同槽本体16の上端近傍の一側
面には第二転倒防止部材30の先端が溶接固定され、同第
二転倒防止部材30はその基端がコンクリート梁Bにボル
ト着されている。そして、前記梁Aよりも梁Bの方が槽
本体16の外周面に対して離間して設けられているため、
第一転倒防止部材28のアーム部29aよりも第二転倒防止
部材30のアーム30aの方が長く形成されている。
槽本体16の上部側面、すなわち最上段の円筒部分には
第3図、第5図、第6図に示すように、前記下部点検口
26と同様の上部点検口31が設けられており、槽本体16の
平断面略中心点を通り水平方向に延びる直線が同本体16
の上部側面と交差する二位置には光センサ用窓32が設け
られている。前記最上段の円筒部分には熱交換後の水を
送るために空調機3から配設された送水管7と、冷媒給
水管33とが貫通されている。
槽本体16の上端縁には断面すげ傘状の天板34が嵌合さ
れ、その周縁部が槽本体16に対し溶接固定されている。
同天板34の上面には第6図に示すように、中央に後述す
る支柱35の上端部が露出し、同支柱35を中心として四方
に内部点検入口としてのマンホール36が設けられてい
る。前記天板34の上面におけるマンホール36の両側には
槽内温度検知用サーモパイプと検知用予備孔38とがその
上端を露出させている。前記天板34の上面には図示はし
ないが前記槽本体16側面と同様に発泡スチレン樹脂によ
るラギング層が施され、その上には第3図に示すよう
に、ステンレス製の被覆板39aが被覆されている。前記
被覆板39aの上面周縁部には手摺り39が設けられ、同手
摺り39にはこの手摺り39に連結された手摺りはしご40が
槽本体16の一側面に沿って下方へ延設されている。
また、蓄熱槽1内の中央部には第4図、第5図、第15
図に示すように、底板15から天板34を貫通する筒状の支
柱35が立設されている。同支柱35と平行に蓄熱槽1内の
一側部には槽内の温度検知用パイプ37が底板15から天板
34を貫通して立設されている。前記支柱35の天板34より
上方に露出した上端部には通気孔41が設けられるととも
に、支柱35下端部の底板15に対して同支柱35を固定支持
する支持部材42との接合部分には開口43が形成されてい
る。
蓄熱槽1内において前記支柱35の上部には第15図〜第
18図に示すように、槽本体16内周面と水平状態で密着嵌
合する主散水板44が取着され、同主散水板44よりさらに
上部には断面が盆状であって主散水板44に比較して小径
に形成された副散水板45がその中央部で取着されてい
る、前記主散水板44は前記槽本体16の上部側面に設けら
れた上部点検口31及び光センサ用窓32の設置位置より上
方であって、同じく給水管33及び送水管7の貫通位置よ
りも下方に位置し、槽本体16の内周面間に架設したアン
グル46上にスポット溶接されている。前記副散水板45の
上方には蓄熱槽1内において二又に分岐された送水管7
の注水口7aが注水可能に配置されている。
前記支柱35における主散水板44と副散水板45との間に
はオーバーフロー孔47が設けられている。この実施例で
は主散水板44より10cm上方の位置に設けられている。前
記支柱35には前記主散水板44の直近下方の位置に連通孔
48が設けられている。そして、前記通気孔41、オーバー
フロー孔47、連通孔48及び開口43は相互に連通状態とな
っており、支柱35はオーバーフローパイプ及び槽本体16
内の負圧調節用パイプとしての機能も果たすようになっ
ている。前記支柱35は前記連通孔48と開口43との間の部
分に内筒49が形成され、同支柱35内周面と内筒49の外周
面との間隙には発泡ポリウレタン樹脂50が充填されて二
重構造となっている。
前記主散水板44は蓄熱槽1の平面形状を分割して形成
されて10枚のパンチングボード51から構成され、各パン
チングボード51間の接合面及び槽本体16の内周面との接
合面はスポット溶接されている。
なお、52は前記支柱35を貫通させるための支柱貫通孔
であり、53は温度検知用サーモパイプの貫通用孔、54は
予備用の貫通孔である。また、55は前記マンホール36の
下方に位置する点検孔である。
前記主散水板44を構成する各パンチングボード51には
上方から小径の断面テーパ状に形成された主滴下孔56が
設けられている。この主滴下孔56は蓄熱槽1内の水面へ
水を均一に滴下させるための孔であり、前記送水管7よ
り副散水板45を介して主散水板44上に注入され滞留した
水が水位を4mm〜10cmの間に保って均一滴下がはかれる
ようにその孔の大きさと数が計算されている。
因に、この実施例では主散水板44の直径Dを3.550m
m、主滴下孔56の径を6mmとし、散水量Qを最大で2200
/min、最小で440/minと設定した場合の前記均一滴下
をするための滴下孔56を次のように配置している。
すなわち、流量係数Cを0.76(実験値)、主滴下孔56
の面積Aを2.83×10-5m2、主散水板44上の水位高さHを
0.1mとして主滴下孔56の単位当りの散水量Q1を、 から求め、次に主滴下孔56の数Nを、N=Q/Q1から求め
ている。その計算の結果はQ1=1.807/min、N=1217
個である。そして、さらに第17図に示すような配置パタ
ーンでのピッチPを、D=1.15PN0.5を用いて求め、各
主滴下孔56間のピッチPを90mmとしている。
なお、前記のように計算上求められる孔の数は1222個
であるが、スポット溶接された各パンチングボード51の
隙間から漏れることを考慮し、実際には1096個の主滴下
孔56が設けられている。
また、前記主散水板44上に設けられた副散水板45には
送水管7の注水口7aより流水され滞留した水を主散水板
44へ滴下するための断面テーパ状の副滴下孔57が12個設
けられており、この副滴下孔57は前記主滴下孔56よりも
径が大きく形成されている。
次に、上記のように構成された空気調和設備の作用・
効果について説明する。
先ず、給水管33から給水された蓄熱槽1内に貯えられ
た水は給水管4を介して製氷機2へ送られる。製氷機2
により生成された氷Rが吐出管5の長孔27を介して蓄熱
槽1内下部へ吐出される。突出される氷Rは長孔27から
1m上昇すると流速がほぼ0となり、その後は水と氷Rと
の比重差により層流で上方へ流動する。従って、蓄熱槽
1内下部に乱流は起きず、また氷Rは上方へ流動するの
で吐出管5の下方には常に冷水が貯留される。このと
き、前記吐出管5は先端が閉塞されたパイプの周面上側
に長手方向に上向きの長孔27を一定間隔をおいて形成
し、氷Rを吐出管5の先端から主流速のままで吹き出す
ことなく、その長孔27から上方へ主流速を抑制して吐出
するようにしているので、蓄熱槽1内に乱流を起こさ
ず、層流で氷Rを上方へ流動させることができる。従っ
て、槽内高温部と低温部との混合を防ぎ、適切な温度分
布を維持できるとともに、吐出管5の下方に常に冷水を
貯留できるので熱使用効率を上げることができる。
この状態から供給管6を介して蓄熱槽1内下部の冷水
が空調機3へ送られる。このとき前記蓄熱槽1は槽内形
状が円筒状となっているので、槽内の氷R及び冷水は全
体的に流動しその一部が停滞することはなく、槽内容量
を100%有効に利用することができる。しかも、円筒状
とすることにより、同一容積なら槽本体16を高くするこ
とによって設置面積を小さくできるとともに、槽内温度
分布を上下で高温部、低温部に分けられるので、ムラの
ない温度分布で良好な熱交換が実現できる。
また、吸水管4又は供給管6を介して蓄熱槽1内下部
の冷水が槽外へ送り出されると、これに伴い槽内水位が
下がる。すると槽内の水面上空間は負圧となるが通気孔
41及び連通孔48を介して外気と連通され負圧調整がされ
る。
空調機3を経て温度の高くなった水が送水管7の注水
口7aを介して副散水板45上へ注水されると、その水は副
滴下孔57から主散水板44上へ滴下されるとともに、主散
水板44上に滞留した水は主滴下孔56から槽内全面に均一
に滴下される。このとき、前記副散水板45と主散水板44
との二段構造による滴下構造を用いたので、蓄熱槽1内
の水面全体により安定的で均一に滴下させることがで
き、その結果、槽内上部の氷Rと滴下された温かい水と
の間で均一に効率よく速やかに熱交換を行うことができ
る。
主散水板44上に滞留する水が滴下能力を越える所定高
さ以上(この実施例では10cmである)の水位に達する
と、支柱35のオーバーフロー孔47からオバーフロー水が
支柱35内を通り蓄熱槽1内下部の冷水側に開口43を経て
流出されるので、主散水板44を通して常に適切な滴下状
態を維持させることができる。
主散水板44上の水が全部滴下されると、その際、主滴
下孔56は残存する水の表面張力により水の幕で塞がれ
る。このとき、同主滴下孔56は上方が小径の断面テーパ
状となっているので、塞がれるのは主滴下孔56の上方の
小径部のみであり、その結果、槽内下方からの冷気によ
り凍結した場合には主滴下孔56の深さ方向の上方一部だ
けが凍結される。従って、新たに温度の高くなった水が
主散水板44上に滴下されると前記凍結は簡単に解除され
る。
蓄熱槽1内の水位が主散水板44の直近下方まで上昇す
ると、すなわち氷Rが多量となり体積膨張した氷Rが増
えすぎると、光センサ用窓32を通して光センサがこれを
検知し製氷機2の稼動を制限する。
蓄熱槽1の底板15にはその底板15と前記枠体12の基板
11とによって同枠体12の外部から遮断された空間部が設
けられるとともに、その空間部内に保温材14を充填した
ので、蓄熱槽1内に貯えられた熱がこの部分を通って外
部に逃げにくくなり、保温効果が向上する。また、前記
枠体12として熱伝導率の低い木材を用い、枠体12内を複
数個の空間部に仕切ることによって前記保温効果をさら
に向上させることができるとともに、木材はコンクリー
トに比較して柔軟性のある材質なので、衝撃を吸収して
防振効果をも発揮する。
前記保温パネル23は外部からの衝撃に対し槽本体16を
保護するとともに、槽本体16のラギング層24と前記保温
パネル23の内側に設けられた保温部材25とによって蓄熱
層1内に貯えられた熱の外部への熱放出を防止して保温
効果を向上させることができる。さらには、前記保温部
材25とラギング層24との間に空気層を設けたので、前記
保温効果は一層向上される。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば次に示すように変更して具体化することも可
能である。
(1)前記本体側弦部13b及び本体側補強部13cの本数を
任意に変えること。
(2)保温材14の材質を本実施例の発泡ポリエチレン樹
脂以外のグラスウール等に変えること。
〔効果〕
以上詳述したように本発明によれば次に示す特有の効
果を発揮する。
即ち、槽本体の底面と枠体及び遮蔽部材とによって外
部から遮断された空間部内に保温材が充填されているの
で、槽本体内に蓄えられた熱がこの部分を通って外部に
逃げにくくなり、保温効果を発揮できるばかりでなく、
前記枠体を熱伝導率が低く且つ柔軟性のある木材により
形成したことにより、前記保温効果をより一層向上でき
ると共に、衝撃を吸収して防振効果をも発揮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の要部を示す蓄熱槽底面の断面図、第2
図は本発明を具体化した空気調和設備の概略図、第3図
は蓄熱槽の正面図、第4図は第3図のA−A線断面図、
第5図は第3図から保温パネル等の外装を取り除いた正
面図、第6図は第5図の平面図、第7図は支持枠の平面
図、第8図は枠体の平面図、第9図は保温部材の正面
図、第10図は第9図の平面断面図、第11図は保温パネル
の正面図、第12図は第11図の平面断面図、第13図は転倒
防止部材の取付位置を示す概略側面図、第14図は第13図
の平面図、第15図は蓄熱槽の部分破断断面図、第16図は
第15図における主散水板と副散水板とを示す平面図、第
17図は主散水板の平面図、第18図は第17図の部分拡大断
面図である。 遮蔽部材としての基板11、枠体13、本体側周縁部13a、
本体側弦部13b、本体側補強部13c、保温材14、底面とし
ての底板15、槽本体16。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−103878(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】槽本体(16)の底面(15)に木材からなる
    枠体(12)を設け、この枠体(12)と前記底面(15)と
    で囲まれた空間部に保温材(14)を充填するとともに、
    前記枠体(12)の下面に遮蔽部材(11)を設けて前記保
    温材(14)が充填された空間部を前記枠体(12)の外部
    と遮断したことを特徴とするタンク底面の保温構造。
  2. 【請求項2】前記枠体(12)は前記底面(15)の外径と
    略等しい大きさの本体側周縁部(13a)と、この本体側
    周縁部(13a)内に格子状に配列された本体側弦部(13
    b)及び本体側補強部(13c)とから構成されている請求
    項1に記載のタンク底面の保温構造。
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