JP2697580B2 - 多方向多重通信システムの中継動作設定方法 - Google Patents
多方向多重通信システムの中継動作設定方法Info
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- JP2697580B2 JP2697580B2 JP5287269A JP28726993A JP2697580B2 JP 2697580 B2 JP2697580 B2 JP 2697580B2 JP 5287269 A JP5287269 A JP 5287269A JP 28726993 A JP28726993 A JP 28726993A JP 2697580 B2 JP2697580 B2 JP 2697580B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下位局である子局また
は中継局に呼が発生したときのみ該当子局または中継局
と、上位局である親局との間に無線通信チャンネルを割
り当てるデマンドアサイメント方式で通信制御を行う多
方向多重通信システムに関し、特に音声通信とデータ通
信とを混在して扱う場合の下位局から上位局への上りバ
ースト信号の中継動作の設定方法に関する。
は中継局に呼が発生したときのみ該当子局または中継局
と、上位局である親局との間に無線通信チャンネルを割
り当てるデマンドアサイメント方式で通信制御を行う多
方向多重通信システムに関し、特に音声通信とデータ通
信とを混在して扱う場合の下位局から上位局への上りバ
ースト信号の中継動作の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の多方向多重通信システム
は、1つの親局と、この親局を囲んで地理的に隔離して
分散点在する複数の子局との間で1対Nの通信を行う時
分割多重無線通信システムである。この場合システムの
規模によっては、1つまたは複数の中継局が設置される
場合があり、この中継局も親局との間で通信を行う。こ
のような多方向多重通信システムでは、親局から各子局
への下り方向の通信情報の伝達は次のように行われる。
即ち、時分割多重(TDM)方式により親局が各子局へ
所定の通信情報を送信し、各子局では自局の対象となる
通信情報を分離選択して取り出すようにする。
は、1つの親局と、この親局を囲んで地理的に隔離して
分散点在する複数の子局との間で1対Nの通信を行う時
分割多重無線通信システムである。この場合システムの
規模によっては、1つまたは複数の中継局が設置される
場合があり、この中継局も親局との間で通信を行う。こ
のような多方向多重通信システムでは、親局から各子局
への下り方向の通信情報の伝達は次のように行われる。
即ち、時分割多重(TDM)方式により親局が各子局へ
所定の通信情報を送信し、各子局では自局の対象となる
通信情報を分離選択して取り出すようにする。
【0003】一方、各子局から親局への上り方向の通信
情報の伝達は次のように行われる。即ち、各子局が自局
に割り当てられている所定の送信時間範囲(以下、無線
タイムスロット)内のみに送信バースト信号(送信時間
が間欠的になっているバースト信号)を送出する時分割
多元接続(TDMA)方式により、子局は親局へ所定の
通信情報を送信する。そして、親局では各子局からの通
信情報を各々分離して取り出すようにする。こうして親
局と各子局との間で双方向通信が行われる。なお、親局
及び各子局の間に中継局が配設されている場合は、中継
局による上記通信情報の中継動作が行われる。
情報の伝達は次のように行われる。即ち、各子局が自局
に割り当てられている所定の送信時間範囲(以下、無線
タイムスロット)内のみに送信バースト信号(送信時間
が間欠的になっているバースト信号)を送出する時分割
多元接続(TDMA)方式により、子局は親局へ所定の
通信情報を送信する。そして、親局では各子局からの通
信情報を各々分離して取り出すようにする。こうして親
局と各子局との間で双方向通信が行われる。なお、親局
及び各子局の間に中継局が配設されている場合は、中継
局による上記通信情報の中継動作が行われる。
【0004】図4は親局と各子局との間の通信情報を中
継する上述の中継局のブロック図である。同図におい
て、1は親局(上位局)方向のアンテナ、2は子局(下
位局)方向のアンテナである。各アンテナ1,2は各々
サーキュレータ3,4を介し受信器5,6と送信器7,
8とに接続される。また、9は各受信器5,6及び送信
器7,8が接続される時分割多重信号処理回路であり、
インタフェース回路10を介して電話機11とデータ端
末12とに接続される。なお、時分割多重信号処理回路
9には、フレーム同期回路13、送信タイミング生成回
路14、上りバースト信号検出回路15、選択回路1
6、挿入バースト信号検出回路17、加算器18、デー
タ信号バースト中継タイミング情報検出回路19、メモ
リ20、局番号を記憶する局番号記憶部21、データ信
号バースト制御回路22、及び上りバースト中継制御回
路23が設けられている。
継する上述の中継局のブロック図である。同図におい
て、1は親局(上位局)方向のアンテナ、2は子局(下
位局)方向のアンテナである。各アンテナ1,2は各々
サーキュレータ3,4を介し受信器5,6と送信器7,
8とに接続される。また、9は各受信器5,6及び送信
器7,8が接続される時分割多重信号処理回路であり、
インタフェース回路10を介して電話機11とデータ端
末12とに接続される。なお、時分割多重信号処理回路
9には、フレーム同期回路13、送信タイミング生成回
路14、上りバースト信号検出回路15、選択回路1
6、挿入バースト信号検出回路17、加算器18、デー
タ信号バースト中継タイミング情報検出回路19、メモ
リ20、局番号を記憶する局番号記憶部21、データ信
号バースト制御回路22、及び上りバースト中継制御回
路23が設けられている。
【0005】次に、図4を参照し多方向多重通信システ
ムにおける中継動作について説明する。図4に示す中継
局によれば、フレーム同期回路13では、受信器5で復
調された親局からの受信信号に従属したフレーム同期信
号が得られ、送信タイミング生成回路14ではこのフレ
ーム同期信号を基準として送信タイミング信号を生成す
る。また、データ信号バースト中継情報検出回路19
は、親局からの受信信号から、この中継局の局番号に該
当する無線タイムスロット中継情報を検出し、この情報
をメモリ20に保存する。
ムにおける中継動作について説明する。図4に示す中継
局によれば、フレーム同期回路13では、受信器5で復
調された親局からの受信信号に従属したフレーム同期信
号が得られ、送信タイミング生成回路14ではこのフレ
ーム同期信号を基準として送信タイミング信号を生成す
る。また、データ信号バースト中継情報検出回路19
は、親局からの受信信号から、この中継局の局番号に該
当する無線タイムスロット中継情報を検出し、この情報
をメモリ20に保存する。
【0006】一方、下位局である各子局から親局への上
りバースト信号は、受信器6にて復調されて上り中継バ
ースト信号S1が得られ、選択回路16に導かれる。ま
た、インタフェース回路10から加入者ラインに接続さ
れた電話機11及びデータ端末12に対応した自局の挿
入バースト信号S2が選択回路16に導かれる。なおデ
ータ信号バースト制御回路22においては、メモリ20
から取り出した無線タイムスロット中継情報に基づき、
固定中継制御信号S5と中継禁止制御信号S6とを生成
する。ここで、生成された固定中継制御信号S5と中継
禁止制御信号S6、及び上りバースト信号検出回路15
から中継すべき無線タイムスロットに対応した上り中継
バースト信号の存在を示す検出信号S3は、上りバース
ト制御回路23において演算され、この演算結果により
選択回路16が制御される。
りバースト信号は、受信器6にて復調されて上り中継バ
ースト信号S1が得られ、選択回路16に導かれる。ま
た、インタフェース回路10から加入者ラインに接続さ
れた電話機11及びデータ端末12に対応した自局の挿
入バースト信号S2が選択回路16に導かれる。なおデ
ータ信号バースト制御回路22においては、メモリ20
から取り出した無線タイムスロット中継情報に基づき、
固定中継制御信号S5と中継禁止制御信号S6とを生成
する。ここで、生成された固定中継制御信号S5と中継
禁止制御信号S6、及び上りバースト信号検出回路15
から中継すべき無線タイムスロットに対応した上り中継
バースト信号の存在を示す検出信号S3は、上りバース
ト制御回路23において演算され、この演算結果により
選択回路16が制御される。
【0007】次に選択回路16の制御状況を詳細に説明
する。親局からの情報に基づいて中継局で固定中継のバ
ーストが存在する場合は、データ信号バースト制御回路
22から出力される固定中継制御信号S5は「H」レベ
ルとなる。また、中継禁止制御信号S6も「H」レベル
となることから、選択回路16に対する選択信号はその
無線タイムスロットに対応して「H」レベルとなるの
で、この場合は上り中継バースト信号S1が選択され
る。一方、データ通信用タイムスロットについては、異
なる経路に属する中継局では、このデータ通信用タイム
スロットに対応して中継禁止制御信号S6は「L」レベ
ルとなり、上位局に対してバースト信号が送出されない
ように制御される。さらに音声通信用タイムスロットの
場合は、固定中継制御信号S5が「L」レベル、中継禁
止制御信号S6が「H」レベルとなることから、選択回
路16に対する選択信号は上りバースト信号検出回路1
5の出力信号S3により制御される。
する。親局からの情報に基づいて中継局で固定中継のバ
ーストが存在する場合は、データ信号バースト制御回路
22から出力される固定中継制御信号S5は「H」レベ
ルとなる。また、中継禁止制御信号S6も「H」レベル
となることから、選択回路16に対する選択信号はその
無線タイムスロットに対応して「H」レベルとなるの
で、この場合は上り中継バースト信号S1が選択され
る。一方、データ通信用タイムスロットについては、異
なる経路に属する中継局では、このデータ通信用タイム
スロットに対応して中継禁止制御信号S6は「L」レベ
ルとなり、上位局に対してバースト信号が送出されない
ように制御される。さらに音声通信用タイムスロットの
場合は、固定中継制御信号S5が「L」レベル、中継禁
止制御信号S6が「H」レベルとなることから、選択回
路16に対する選択信号は上りバースト信号検出回路1
5の出力信号S3により制御される。
【0008】このようにこの中継局では、親局からの情
報に基づいて各無線タイムスロット毎に3通りの中継動
作を設定できる。即ち、第1の中継動作としての固定中
継、第2の中継動作としての中継禁止、及び下位局から
の上りバースト信号の検出出力による第3の中継動作を
設定することができる。
報に基づいて各無線タイムスロット毎に3通りの中継動
作を設定できる。即ち、第1の中継動作としての固定中
継、第2の中継動作としての中継禁止、及び下位局から
の上りバースト信号の検出出力による第3の中継動作を
設定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような中継局の上
述した各中継は親局からの情報に基づいて動作し、中継
動作を定めるこの情報は、親局においてオペレータがシ
ステム内の各局の接続構成を示すルートマップと各子局
で用いられるデータ通信用タイムスロットとを照合して
設定することにより親局から各中継局へ出力される。こ
のため、親局,各中継局及び各子局の接続構成が複雑に
なってくると、設定に長時間を要すると共に誤設定を招
くという問題があった。
述した各中継は親局からの情報に基づいて動作し、中継
動作を定めるこの情報は、親局においてオペレータがシ
ステム内の各局の接続構成を示すルートマップと各子局
で用いられるデータ通信用タイムスロットとを照合して
設定することにより親局から各中継局へ出力される。こ
のため、親局,各中継局及び各子局の接続構成が複雑に
なってくると、設定に長時間を要すると共に誤設定を招
くという問題があった。
【0010】したがって本発明は、中継局の中継動作の
設定を正確かつ短時間で行うことを目的とする。
設定を正確かつ短時間で行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、上位局である親局と、下位局である
複数の子局及び中継局を備え、子局または中継局に呼が
発生したときのみ該当の子局または中継局と親局との間
に無線通信チャンネルを割り当てるデマンドアサイメン
ト方式で通信制御を行うと共に、音声通信とデータ通信
とを混在して扱う多方向多重通信システムにおいて、親
局と任意の子局との間でメッセージビット及び主信号か
らなるデータ通信のタイムスロットを定める回線設定が
行われた時に親局は中継動作設定コマンドを各子局に対
し下り回線の前記任意の子局に対応するデータ通信用タ
イムスロットのメッセージビットにより送信し、かつ該
当の子局は親局に対し上り回線を介して応答信号を返送
すると共に、各中継局は各々上り回線の応答信号を監視
し、応答信号を検出した場合はデータ通信回線のルート
上にあると判定すると共に、応答信号が検出されない場
合はデータ通信回線のルート外にあると判定し、続いて
親局から中継動作設定命令情報が下り回線を介して送信
された時に各中継局では、応答信号が検出された場合は
上記タイムスロットを固定中継モード、応答信号が検出
されない場合を中継禁止モード、及びその他のタイムス
ロットに関しては下位局からの上りバースト信号が検出
されたときに上位局へ中継する電界中継モードとして各
々設定するようにした方法である。また、初期は電界中
継モードに設定されており、親局で所定の子機に対して
対応するデータ通信用タイムスロットが設定されたとき
には、親局から全ての中継局と子局に中継動作設定コマ
ンドが送信され、前記所定の子局から親局に対して応答
信号が返送されると、この応答信号が検出された中継局
では前記データ通信用タイムスロットに関して固定中継
モードに設定され、応答信号が検出されない中継局では
前記データ通信用タイムスロットに関して中継禁止モー
ドに設定されるものである。また、親局は子局からの応
答信号を受信すると、中継動作設定命令を送信し、この
命令により各中継局がそれぞれのモードに設定されるも
のである。また、親局から前記データ通信用タイムスロ
ットの回線を削除するための中継動作解除コマンドが送
信されたときは、対応する子局からの応答信号が親局に
返送され、これにより親局から送信される中継動作解除
命令により、中継局では設定されていた固定中継モード
または中継禁止モードが解除されて電界中継モードに設
定されるものである。
るために本発明は、上位局である親局と、下位局である
複数の子局及び中継局を備え、子局または中継局に呼が
発生したときのみ該当の子局または中継局と親局との間
に無線通信チャンネルを割り当てるデマンドアサイメン
ト方式で通信制御を行うと共に、音声通信とデータ通信
とを混在して扱う多方向多重通信システムにおいて、親
局と任意の子局との間でメッセージビット及び主信号か
らなるデータ通信のタイムスロットを定める回線設定が
行われた時に親局は中継動作設定コマンドを各子局に対
し下り回線の前記任意の子局に対応するデータ通信用タ
イムスロットのメッセージビットにより送信し、かつ該
当の子局は親局に対し上り回線を介して応答信号を返送
すると共に、各中継局は各々上り回線の応答信号を監視
し、応答信号を検出した場合はデータ通信回線のルート
上にあると判定すると共に、応答信号が検出されない場
合はデータ通信回線のルート外にあると判定し、続いて
親局から中継動作設定命令情報が下り回線を介して送信
された時に各中継局では、応答信号が検出された場合は
上記タイムスロットを固定中継モード、応答信号が検出
されない場合を中継禁止モード、及びその他のタイムス
ロットに関しては下位局からの上りバースト信号が検出
されたときに上位局へ中継する電界中継モードとして各
々設定するようにした方法である。また、初期は電界中
継モードに設定されており、親局で所定の子機に対して
対応するデータ通信用タイムスロットが設定されたとき
には、親局から全ての中継局と子局に中継動作設定コマ
ンドが送信され、前記所定の子局から親局に対して応答
信号が返送されると、この応答信号が検出された中継局
では前記データ通信用タイムスロットに関して固定中継
モードに設定され、応答信号が検出されない中継局では
前記データ通信用タイムスロットに関して中継禁止モー
ドに設定されるものである。また、親局は子局からの応
答信号を受信すると、中継動作設定命令を送信し、この
命令により各中継局がそれぞれのモードに設定されるも
のである。また、親局から前記データ通信用タイムスロ
ットの回線を削除するための中継動作解除コマンドが送
信されたときは、対応する子局からの応答信号が親局に
返送され、これにより親局から送信される中継動作解除
命令により、中継局では設定されていた固定中継モード
または中継禁止モードが解除されて電界中継モードに設
定されるものである。
【0012】
【作用】データ通信のタイムスロットを定める回線設定
が行われると、親局から各子局に対し中継動作設定コマ
ンドを送信し、かつ該当の子局から応答信号を返送する
と共に、各中継局ではこの応答信号を監視し、応答信号
が検出された場合は上記タイムスロットを固定中継モー
ド、応答信号が検出されない場合は上記タイムスロット
を固定禁止モード、それ以外の電話信号(音声信号)の
タイムスロットは電界中継モードにそれぞれ設定する。
この結果、オペレータはデータ通信回線を設定するだけ
で自動的に各中継局の中継動作が設定され、したがって
確実かつ短時間に各中継局の中継動作を設定することが
できる。なお、各中継局は最初に各下位局からの応答信
号がすべて検出できるように電界中継モードに設定され
ている。そして、上述したように応答信号に応じて固定
中継モードや固定禁止モードに設定される。
が行われると、親局から各子局に対し中継動作設定コマ
ンドを送信し、かつ該当の子局から応答信号を返送する
と共に、各中継局ではこの応答信号を監視し、応答信号
が検出された場合は上記タイムスロットを固定中継モー
ド、応答信号が検出されない場合は上記タイムスロット
を固定禁止モード、それ以外の電話信号(音声信号)の
タイムスロットは電界中継モードにそれぞれ設定する。
この結果、オペレータはデータ通信回線を設定するだけ
で自動的に各中継局の中継動作が設定され、したがって
確実かつ短時間に各中継局の中継動作を設定することが
できる。なお、各中継局は最初に各下位局からの応答信
号がすべて検出できるように電界中継モードに設定され
ている。そして、上述したように応答信号に応じて固定
中継モードや固定禁止モードに設定される。
【0013】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図2は、本発明の多方向多重通信システムの中継動
作の設定方法が適用される上記多方向多重通信システム
の一例を示すブロック図である。同図において、Bは親
局、T1,T2は子局、R1〜R3は親局Bと子局T
1,T2との間の通信情報を中継する中継局、DT1,
DT2は子局T1,T2に接続されるデータ端末であ
る。この例では、複数の子局のうち、子局T1は中継局
R1,R2を介して親局Bと無線接続され、子局T2は
中継局R3を介して親局Bと無線接続される状況を示し
ている。
る。図2は、本発明の多方向多重通信システムの中継動
作の設定方法が適用される上記多方向多重通信システム
の一例を示すブロック図である。同図において、Bは親
局、T1,T2は子局、R1〜R3は親局Bと子局T
1,T2との間の通信情報を中継する中継局、DT1,
DT2は子局T1,T2に接続されるデータ端末であ
る。この例では、複数の子局のうち、子局T1は中継局
R1,R2を介して親局Bと無線接続され、子局T2は
中継局R3を介して親局Bと無線接続される状況を示し
ている。
【0014】また、図3はこの多方向多重通信システム
で用いられる無線フレームの構成を示す図であり、図3
(a)は親局から各子局に対する下り方向のフレーム構
成を示し、図3(b)は各子局から親局に対する上り方
向のフレーム構成を示している。ここで図中、Fはフレ
ーム同期信号、Cは制御用タイムスロット、TS1〜T
Smはデータ通信用及び音声通信用の各タイムスロット
を示している。なお、各タイムスロットTS1〜TSm
は、それぞれメッセージビット及び主信号ビットから構
成される。
で用いられる無線フレームの構成を示す図であり、図3
(a)は親局から各子局に対する下り方向のフレーム構
成を示し、図3(b)は各子局から親局に対する上り方
向のフレーム構成を示している。ここで図中、Fはフレ
ーム同期信号、Cは制御用タイムスロット、TS1〜T
Smはデータ通信用及び音声通信用の各タイムスロット
を示している。なお、各タイムスロットTS1〜TSm
は、それぞれメッセージビット及び主信号ビットから構
成される。
【0015】次に図1は本発明に係る多方向多重通信シ
ステムの中継動作の設定方法の一実施例を示し、上記シ
ステムにおいて中継動作を設定する場合のシステムの各
部の動作状況を示す説明図である。まずこの多方向多重
通信システムにおける各局が、図1(a)(即ち、図
2)に示すように接続され、かつ子局T1に接続される
データ端末DT1がタイムスロットTS1を用いると共
に、子局T2に接続されるデータ端末DT2がタイムス
ロットTS2を用いるように設定されている場合を考え
る。この場合、はじめに各中継局の中継動作モードは電
界中継モード、即ち下位局である子局から上りバースト
信号を検出したときに上位局である親局へ中継するよう
なモードに初期設定されているものとする。
ステムの中継動作の設定方法の一実施例を示し、上記シ
ステムにおいて中継動作を設定する場合のシステムの各
部の動作状況を示す説明図である。まずこの多方向多重
通信システムにおける各局が、図1(a)(即ち、図
2)に示すように接続され、かつ子局T1に接続される
データ端末DT1がタイムスロットTS1を用いると共
に、子局T2に接続されるデータ端末DT2がタイムス
ロットTS2を用いるように設定されている場合を考え
る。この場合、はじめに各中継局の中継動作モードは電
界中継モード、即ち下位局である子局から上りバースト
信号を検出したときに上位局である親局へ中継するよう
なモードに初期設定されているものとする。
【0016】ここで図1(b)に示すように、親局Bに
おいてオペレータにより子局T1に対してデータ通信用
タイムスロットTS1が設定されたときには、親局Bか
ら全ての中継局及び子局に対し下り回線(即ち、親局か
ら子局方向の回線)の図3に示す制御タイムスロットC
を介して中継動作設定コマンドを送信する。この中継動
作設定コマンドが該当の子局T1で受信されると、子局
T1は親局Bに対し上り回線(即ち、子局から親局方向
への回線)の制御タイムスロットCに多重させて応答信
号を返送する。
おいてオペレータにより子局T1に対してデータ通信用
タイムスロットTS1が設定されたときには、親局Bか
ら全ての中継局及び子局に対し下り回線(即ち、親局か
ら子局方向の回線)の図3に示す制御タイムスロットC
を介して中継動作設定コマンドを送信する。この中継動
作設定コマンドが該当の子局T1で受信されると、子局
T1は親局Bに対し上り回線(即ち、子局から親局方向
への回線)の制御タイムスロットCに多重させて応答信
号を返送する。
【0017】この場合、各中継局は上り回線の応答信号
を監視する。そして応答信号が検出された中継局はデー
タ通信回線のルートにあたると判定する。一方、応答信
号が検出されない中継局は、データ通信回線のルート外
にあると判定する。次に親局Bでは子局T1からの応答
信号を受信すると、再度、下り回線を介して中継動作設
定命令を送信する。この情報を受信した各中継局では、
上述の応答信号が検出された場合はタイムスロットTS
1に関して固定中継を、また応答信号が検出されない場
合は中継禁止を、さらにその他のタイムスロットは初期
値の電界中継を行う3通りの中継動作モードが設定され
る。
を監視する。そして応答信号が検出された中継局はデー
タ通信回線のルートにあたると判定する。一方、応答信
号が検出されない中継局は、データ通信回線のルート外
にあると判定する。次に親局Bでは子局T1からの応答
信号を受信すると、再度、下り回線を介して中継動作設
定命令を送信する。この情報を受信した各中継局では、
上述の応答信号が検出された場合はタイムスロットTS
1に関して固定中継を、また応答信号が検出されない場
合は中継禁止を、さらにその他のタイムスロットは初期
値の電界中継を行う3通りの中継動作モードが設定され
る。
【0018】即ち図1(b)の例では、応答信号が子局
T1から返送されるため、子局T1と接続される中継局
R1,R2のみによりこの応答信号が受信でき、中継局
R3では受信できないため、タイムスロットTS1に関
しては各中継局R1,R2は固定中継となり、中継局R
3は中継禁止となる。なお、上記以外のタイムスロット
に関しては、初期値である電界中継モードのままであ
る。
T1から返送されるため、子局T1と接続される中継局
R1,R2のみによりこの応答信号が受信でき、中継局
R3では受信できないため、タイムスロットTS1に関
しては各中継局R1,R2は固定中継となり、中継局R
3は中継禁止となる。なお、上記以外のタイムスロット
に関しては、初期値である電界中継モードのままであ
る。
【0019】また図1(c)の例のように親局Bからタ
イムスロットTS2を介して子局T2側へ中継動作設定
コマンドが送信される場合は、応答信号は子局T2から
返送されるため、子局T2と接続される中継局R1,R
3のみによりこの応答信号が受信でき、したがってタイ
ムスロットTS2に関しては各中継局R1,R3は固定
中継、中継局R2は中継禁止となる。
イムスロットTS2を介して子局T2側へ中継動作設定
コマンドが送信される場合は、応答信号は子局T2から
返送されるため、子局T2と接続される中継局R1,R
3のみによりこの応答信号が受信でき、したがってタイ
ムスロットTS2に関しては各中継局R1,R3は固定
中継、中継局R2は中継禁止となる。
【0020】このように、オペレータがデータ通信の回
線設定を行うと、親局から子局に中継動作設定コマンド
が送信され、この設定コマンドに対して子局の応答信号
を各中継局で監視することにより、各中継局の中継動作
を自動的に定めることができる。したがって確実かつ短
時間に中継動作を設定することができる。
線設定を行うと、親局から子局に中継動作設定コマンド
が送信され、この設定コマンドに対して子局の応答信号
を各中継局で監視することにより、各中継局の中継動作
を自動的に定めることができる。したがって確実かつ短
時間に中継動作を設定することができる。
【0021】なお、中継動作設定コマンドは、制御タイ
ムスロットCに多重する代わりにDAMA(デマンドア
サイメント)制御に用いられる各主信号伝送用タイムス
ロットのメッセージビットを使用することもできる。こ
のように構成することにより実際に使用するデータ通信
用タイムスロットの伝送確認も同時に行えるため、中継
動作を設定する場合の信頼度が向上する。
ムスロットCに多重する代わりにDAMA(デマンドア
サイメント)制御に用いられる各主信号伝送用タイムス
ロットのメッセージビットを使用することもできる。こ
のように構成することにより実際に使用するデータ通信
用タイムスロットの伝送確認も同時に行えるため、中継
動作を設定する場合の信頼度が向上する。
【0022】また、子局T1のタイムスロットTS1の
データ通信回線を削除したい場合には、図1(d)に示
すように、親局Bから中継動作解除コマンドを送信す
る。そしてこのコマンドに対し該当の子局T1から応答
信号が親局Bへ返送され、さらにこの応答信号返送に対
して親局Bから中継動作解除命令が再度送信されると、
各中継局R1〜R3では、タイムスロットTS1に設定
していた固定中継または中継禁止を電界中継に設定変更
する。
データ通信回線を削除したい場合には、図1(d)に示
すように、親局Bから中継動作解除コマンドを送信す
る。そしてこのコマンドに対し該当の子局T1から応答
信号が親局Bへ返送され、さらにこの応答信号返送に対
して親局Bから中継動作解除命令が再度送信されると、
各中継局R1〜R3では、タイムスロットTS1に設定
していた固定中継または中継禁止を電界中継に設定変更
する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータ通信のタイムスロットを定める回線設定が行われる
と、親局から各子局に対し中継動作設定コマンドを送信
し、かつ該当の子局から応答信号を返送すると共に、各
中継局ではこの応答信号を監視し、応答信号が検出され
た場合は上記タイムスロットを固定中継モード、応答信
号が検出されない場合は上記タイムスロットを固定禁止
モード、それ以外のタイムスロットは電界中継モードに
それぞれ設定するようにしたので、オペレータのデータ
通信回線設定のみにより自動的に各中継局の中継動作を
設定することができ、したがって確実かつ短時間に各中
継局の中継動作を設定することができる。
ータ通信のタイムスロットを定める回線設定が行われる
と、親局から各子局に対し中継動作設定コマンドを送信
し、かつ該当の子局から応答信号を返送すると共に、各
中継局ではこの応答信号を監視し、応答信号が検出され
た場合は上記タイムスロットを固定中継モード、応答信
号が検出されない場合は上記タイムスロットを固定禁止
モード、それ以外のタイムスロットは電界中継モードに
それぞれ設定するようにしたので、オペレータのデータ
通信回線設定のみにより自動的に各中継局の中継動作を
設定することができ、したがって確実かつ短時間に各中
継局の中継動作を設定することができる。
【図1】本発明に係る多方向多重通信システムの中継動
作設定方法を適用したシステムの動作状況を説明する説
明図である。
作設定方法を適用したシステムの動作状況を説明する説
明図である。
【図2】上記システムの構成を示すブロック図である。
【図3】上記システムに用いられるフレームの構成を示
す図である。
す図である。
【図4】上記システムを構成する中継局の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
1,2 アンテナ 3,4 サーキュレータ 5,6 受信器 7,8 送信器 9 時分割多重信号処理回路 13 フレーム同期回路 14 送信タイミング生成回路 15 上りバースト信号検出回路 16 選択回路 17 挿入バースト信号検出回路 18 加算器 19 データ信号バースト中継タイミング
情報検出回路 20 メモリ 21 局番号記憶部 22 データ信号バースト制御回路 23 上りバースト制御回路 B 親局 R1〜R3 中継局 T1,T2 子局 DT1,DT2 データ端末
情報検出回路 20 メモリ 21 局番号記憶部 22 データ信号バースト制御回路 23 上りバースト制御回路 B 親局 R1〜R3 中継局 T1,T2 子局 DT1,DT2 データ端末
Claims (4)
- 【請求項1】 上位局である親局と、下位局である複数
の子局及び中継局を備え、子局または中継局に呼が発生
したときのみ該当の子局または中継局と親局との間に無
線通信チャンネルを割り当てるデマンドアサイメント方
式で通信制御を行うと共に、音声通信とデータ通信とを
混在して扱う多方向多重通信システムにおいて、 親局と任意の子局とでメッセージビット及び主信号から
なるデータ通信のタイムスロットを定める回線設定が行
われた時に親局は中継動作設定コマンドを各子局に対し
下り回線の前記任意の子局に対応するデータ通信用タイ
ムスロットのメッセージビットにより送信し、かつ該当
の子局は親局に対し上り回線を介して応答信号を返送す
ると共に、各中継局では各々上り回線の応答信号を監視
し、応答信号を検出した場合はデータ通信回線のルート
上にあると判定すると共に、応答信号が検出されない場
合はデータ通信回線のルート外にあると判定し、続いて
親局から中継動作設定命令が下り回線を介して送信され
た時に各中継局では、応答信号が検出された場合は前記
タイムスロットを固定中継モード、応答信号が検出され
ない場合は中継禁止モード、及びその他のタイムスロッ
トに関しては下位局からの上りバースト信号が検出され
たときに上位局へ中継する電界中継モードとして設定
し、下位局から上位局への上りバースト信号を中継する
ことを特徴とする多方向多重通信システムの中継動作設
定方法。 - 【請求項2】 請求項1において、 初期は電界中継モードに設定されており、親局で所定の
子機に対して対応するデータ通信用タイムスロットが設
定されたときには、親局から全ての中継局と子局に中継
動作設定コマンドが送信され、前記所定の子局から親局
に対して応答信号が返送されると、この応答信号が検出
された中継局では前記データ通信用タイムスロットに関
して固定中継モードに設定され、応答信号が検出されな
い中継局では前記データ通信用タイムスロットに関して
中継禁止モードに設定されることを特徴とする多方向多
重通信システムの中継動作設定方法。 - 【請求項3】 請求項2において、 親局は子局からの応答信号を受信すると、中継動作設定
命令を送信し、この命令により各中継局がそれぞれのモ
ードに設定されることを特徴とする多方向多重通信シス
テムの中継動作設定方法。 - 【請求項4】 請求項1または2において、 親局から前記データ通信用タイムスロットの回線を削除
するための中継動作解除コマンドが送信されたときは、
対応する子局からの応答信号が親局に返送され、これに
より親局から送信される中継動作解除命令により、中継
局では設定されていた固定中継モードまたは中継禁止モ
ードが解除されて電界中継モードに設定されることを特
徴とする多方向多重通信システムの中継動作設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5287269A JP2697580B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 多方向多重通信システムの中継動作設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5287269A JP2697580B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 多方向多重通信システムの中継動作設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123069A JPH07123069A (ja) | 1995-05-12 |
JP2697580B2 true JP2697580B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=17715224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5287269A Expired - Fee Related JP2697580B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 多方向多重通信システムの中継動作設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697580B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2541974B1 (en) * | 2010-02-22 | 2021-11-03 | China Mobile Communications Corporation | Method for supporting enhanced multimedia broadcast multicast service (embms), method and device for sending mbms control channel (mcch) modification notice |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS64830A (en) * | 1987-06-23 | 1989-01-05 | Nec Corp | Radio relay system |
JP2570477B2 (ja) * | 1990-07-31 | 1997-01-08 | 日本電気株式会社 | 多方向多重通信システムのバースト信号中継方式 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP5287269A patent/JP2697580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07123069A (ja) | 1995-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |