JP2697204B2 - ワーク並べ替え装置 - Google Patents

ワーク並べ替え装置

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JP2697204B2 JP30575789A JP30575789A JP2697204B2 JP 2697204 B2 JP2697204 B2 JP 2697204B2 JP 30575789 A JP30575789 A JP 30575789A JP 30575789 A JP30575789 A JP 30575789A JP 2697204 B2 JP2697204 B2 JP 2697204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動車などのワークの多種混在製造ライ
ンにおけるワーク並べ替え装置、特に後工程へのワーク
供給停止の発生を防止するものに関する。
[従来の技術] 自動車などの生産ラインにおいては、車種別、仕様別
に各種の製品を生産しなければならない場合が多い。一
方、この生産ラインにおいては、組立ラインのみでな
く、塗装ライン等複数の加工ラインがあり、それぞれの
ラインによって各種の制約がある。
例えば、塗装ラインにおいては、同色の車両(ワー
ク)を連続して塗装したいという要求があり、他方組立
ラインにおいては、クーラー付き車両は3台以上間隔を
あけて投入するといった要求がある。また、組立ライン
においては、その月間の生産計画に生産量が適合するよ
う各車種、仕様の製品の生産量を平準化しなければなら
ないという要求もある。
このため、これら異なる要求を満足させるためには、
各ラインの接続部において、ワークを並べ替える必要が
ある。
そこで、従来より異なる製造ラインの接続部にワーク
並べ替え装置を配置し、次ラインにおけるワークの投入
順序に対する要求に適合するようワークを並べ替えてい
た。
第7図は、組立ラインに対し搬入ワーク(車両100)
の並べ替えを行うワーク並べ替え装置の一般的構成を示
したものである。例えば、前ラインである塗装ラインか
ら搬入コンベア110によって搬入されて来た車両100は、
搬入トラバーサ112に供給される。搬入トラバーサ112は
車両100をその仕様毎に分類し、ストレージコンベア114
a〜114eにそれぞれ搬入する。
ストレージコンベア114a〜114eは、搬入トラバーサ11
2によって供給された車両100を整列して輸送する。そし
て、この例においては、ストレージコンベア114a〜114e
の5本のストレージコンベアがあるため、車両100を5
つの種類に分類し、これを別々に搬送することができ
る。
一方、ストレージコンベア114a〜114eは、搬出トラバ
ーサ116に接続されており、この搬出トラバーサ116はス
トレージコンベア114a〜114eのいずれかの先頭にあるワ
ークを引き出し、これを搬出コンベア118に乗せる。そ
して、この搬出コンベア118が車両100を次工程である組
立ラインに搬入する。
この例によれば、搬出トラバーサ116がどのストレー
ジコンベア114a〜114eの車両100を引き出すかによっ
て、組立ラインに搬入する車両100を制御することがで
きる。なお、搬入トラバーサ112、ストレージコンベア1
14、搬出トラバーサ116などの制御は操作者120が操作盤
122を操作して行っていた。
[発明が解決しようとする課題] このように、従来のワーク並べ替え装置においても、
組立ラインの要求する投入順序にワークを並べ替えるこ
とができる。しかし、従来の装置においては、ユーザニ
ーズの多様化に伴う車両仕様の細分化に起因して、その
操作が非常に困難になってきた。
すなわち、第7図に示す従来の装置においては、組立
ラインへ搬出する車両100の選択は各ストレージコンベ
ア114a〜114eの先頭にある車両100に限られる。そこ
で、この例では、5つの車両100の中から組立ラインへ
搬出する車両100を選択しなければならない。
ストレージコンベアの本数を増やせば、それだけ選択
の枠が広がるが、細分化したワークの仕様の全ての組合
せに1本ずつのストレージコンベアを割り付けることは
実質的に不可能である。そこで、現実には生産数の少な
い仕様のワークについてある程度まとめて1つのストレ
ージコンベアを割り当てるなどの妥協的処理が不可欠と
なっていた。
しかし、後工程(組立ライン)における効率を考えれ
ば、このような妥協的処理はできるだけ避けるべきであ
る。
一方、平準化条件を忠実に守るためには、各ストレー
ジコンベアの先頭車両を何等かの手段で排除し、ストレ
ージコンベア内の任意の位置にある車両を搬出できるよ
うにすることが考えられる。
しかし、このような処理を行った場合、先頭車両を排
除している期間中は、車両が搬出されないこととなって
しまい、組立ラインに車両が搬入されない時間が生じて
しまうことになる。組立ラインにおいては、車両が搬入
されなければ、その時間作業が停止してしまうわけであ
り、組立ラインにおける生産効率が大きく低下してしま
う。このため、後工程へのワークの搬入停止は絶対に避
けなければならないという要求がある。
また、ストレージコンベア内に平準化条件に合致する
車両が存在しない場合には、該当車両が搬入されるまで
待ち、並べ替え動作を行うこととなる。しかし、この場
合には該当車両が搬出されるまでの時間がさらに長くな
ってしまうという問題点があった。
なお、ストレージコンベアを用いて車両投入の平準化
処理を行うことについては、例えば特開昭62−161618号
公報に示されている。また、ラインの途中にループ状の
バッファを設け、ここにおいてワークを循環させ、所望
のワークを順次取り出すという技術について、特開昭63
−288805号公報に示されている。しかし、このループ状
にワークを循環させる方法では、車両等の大型のワーク
に適応することが難しく、また複数のストレージコンベ
アの先頭部に投入したいワークがあるか否かなどの判定
ができず、常に全ての車両をループ状に巡回させていな
ければならない。このため、該当ワークを選択するまで
の時間が非常に長くかかり、後工程へのワーク供給が長
時間にわたり停止してしまうものである。
この発明は、上述のような問題点を解消することを課
題としてなされたものであり、後工程へのワーク供給の
停止を防止しつつ、平準化条件にできるだけ忠実なワー
ク並べ替えを行うことができるワーク並べ替え装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係るワーク並べ替え装置は、搬送されてく
るワークを順次受け入れ、このワークの順序を並べ替え
て搬出するワーク並べ替え部と、このワーク並べ替え部
からのワークを順次受け入れ内部に保有するとともに、
後工程からの要求に応じた時間間隔で保有ワークを順次
搬出するバッファラインと、後工程における平準化条件
よりバッファラインに搬入するワークの順序を決定する
とともに、バッファラインからのワークの搬出速度とバ
ッファライン内の保有ワーク数に基づいてバッファライ
ンからのワーク搬出を停止せずバッファラインへのワー
ク搬入を停止できる搬入停止可能時間を算出し、この搬
入停止可能時間内でワーク並べ替え部におけるワーク並
べ替え動作が終了するように制御する平準化演算制御部
とを有することを特徴とする。
[作用] この発明に係るワーク並べ替え装置は、上述のような
構成を有しており、平準化演算部において後工程に搬入
するワークの順序を計算し、これに応じてワークを平準
化条件に合致するように並べ替える。また、バッファラ
インにおいて、ある程度ワークを貯留しておき、ワーク
並べ替え部からのワーク搬出が、ある程度停止されても
次工程へのワーク供給が停止されることを防止する。
そして、この発明においては、平準化演算制御部にお
いて、バッファラインからのワーク搬出速度と保有ワー
ク数に基づいてバッファラインの搬入停止可能時間を算
出し、並べ替え部におけるワーク並べ替え動作をこの搬
入停止可能時間内に収まるように制御する。このため、
後工程へのワーク供給を停止しないという条件を維持し
つつ、その範囲内での最適なワークの並べ替えを行うこ
とができる。
[実施例] 以下、この発明に係るワーク並べ替え装置について、
図面に基づいて説明する。
第1実施例 第1図は第1実施例の構成図であり、この例において
は自動車の製造ラインにおける塗装工場から搬出された
車両10を所望の順序に並べ替え組立工場へ搬出する。
すなわち、塗装工場からの車両10は、搬入コンベア12
によって搬入トラバーサ14に供給される。そして、この
搬入トラバーサ14は、車両の仕様に応じ、これを6つに
分類し、6つのストレージコンベア16a〜16fのいずれか
に搬入する。このストレージンコンベア16a〜16fは、上
述の従来例と同様に搬入された車両10を整列して保持す
ると共に、これを搬送するものである。
また、このストレージコンベア16a〜16fの先端は、搬
出トラバーサ18に接続されており、この搬出トラバーサ
がストレージコンベア16a〜16fのいずれかの先頭車両10
を引き出す。そして、この搬出トラバーサ18により搬出
された車両10は、搬出コンベア20に乗せられ組立工場へ
と搬出される。
ここで、この実施例においては、搬出トラバーサ18と
搬入トラバーサ14を接続する戻しコンベア22が設けられ
ている。この戻しコンベア22は、搬出トラバーサ18上の
車両10を受け取り、これを搬入トラバーサ14に向けて搬
送する。そこで、ストレージコンベア16の先頭車両を搬
出せずにもう一度ストレージコンベア16の最後部へ返送
することができる。
このため、ストレージコンベア16a〜16fの先頭にない
車両10を組立工場に搬出したい場合に、搬出したい車両
10が存在するストレージコンベアの当該車両に先行する
車両10を全て戻しコンベア22によって返送すれば、所望
の車両10を組立工場に向けて搬出することができる。
そして、このような車両10の並べ替え動作は、全て制
御手段により、自動的に行われる。このために、この実
施例のワーク並べ替え装置においては、搬入コンベア12
上の車両の仕様を認識するための手段としてアンテナ30
を有している。そして、このアンテナ30によって検出さ
れた結果は、車両仕様認識部32に供給され、ここにおい
て車両10の仕様が認識される。
そこで、このような車両仕様の認識のため、車両10に
は「IDタグ」と呼ばれる受発信装置付き記憶ユニットが
取り付けられており、このIDタグに必要な車両の仕様を
全て記憶させてある。そして、アンテナ30は、IDタグか
ら発信される電磁波を受信し、車両仕様識別部32がこれ
を解読して車両仕様を認識する。なお、このような車両
仕様認識システムについては、光学的な方法など各種の
ものが提案されており、設備の状況において適宜選択す
ることができる。
このようにして、車両仕様認識部32によって認識され
た搬入車両10についての情報は平準化演算制御コンピュ
ータ40に供給される。
そして、この実施例において特徴的なことは、バッフ
ァライン50を有していることである。
このバッファライン50は、搬出コンベア20の中間部に
設けられており、搬出コンベア20によって搬送されてき
た車両10をある程度貯留しておくものである。そして、
このバッファライン50を設けることによって、戻しコン
ベア22により車両10を搬送することにより搬出トラバー
サ18による搬出が停止した場合に、バッファライン50中
に貯留されている車両10を搬出することにより、組立工
場に向けての車両10の搬出停止を防止することができ
る。
このために、この実施例の装置においては、バッファ
ライン50の入口に入口側リミットスイッチ52、出口に出
口側リミットスイッチ54、及びこれらからの検出結果を
カウントするカウンタ56を有し、このカウントによって
得られたバッファライン50中の在庫車両数が平準化演算
制御コンピュータ40に供給される。
平準化演算制御コンピュータ40は、組立工場における
生産計画に基づき、ここに搬入する車両10の仕様等を管
理するものであり、車両仕様識別部32から供給される搬
入車両10についての仕様に基づき、搬入トラバーサ14を
制御し所望のストレージコンベア16a〜16fのいずれかに
搬入車両10を供給する。
一方、平準化演算制御コンピュータ40は、組立工場へ
の投入車両決定し、その仕様の車両10をストレージコン
ベア16a〜16fから取り出し、搬出コンベア20により組立
ラインに向けて搬出するよう搬出トラバーサ18を制御す
るが、この実施例においては、平準化制御コンピュータ
40が、バッファライン50内の車両10の在庫台数を加味し
て搬出トラバーサ18における車両引出しを制御する。
そこで、この実施例における平準化制御コンピュータ
40のバッファライン50に対する制御について説明する。
まず、ストレージコンベア16a〜16fの先頭車両を搬出
コンベア20に引出すために要する時間は、 (トラバーサ18への引出し時間+トラバーサ18における移動時間) である。これはトラバーサ18から搬出ライン20へ車両10
を搬出するための時間は、次の車両10をトラバーサ18に
引出す時間とオーバラップさせることができるので、上
述の所要時間から除外することができるからである。
そして、このトラバーサ18への引出し時間をTpとし、
トラバーサ18における移動時間をTt×S1とする。ここ
で、トラバーサ18における移動時間をこのように表現し
たのは、ストレージコンベア16a〜16fにより、搬出コン
ベア22に搬送するまでの時間が異なるからであり、時間
Ttは、トラバーサ18におけるストレージライン16の1つ
の間隔(1スパン)の移動に要する時間であり、S1はこ
の際の搬出コンベア20までの移動に要するスパン数であ
る。
この実施例においては、スパン数S1はストレージコン
ベア16のそれぞれの車両10の搬出に対し、次のようにな
る。
16a=3, 16b=2, 16c=1, 16d=0, 16e=2, 16f=1 一方、各ストレージコンベア16の先頭車両10を戻しコ
ンベア22に送るために要する時間は、上述のトラバーサ
18への引き出し時間Tp及びトラバーサ18の移動時間Tt×
S2の和である。ここにおいて、S2はそれぞれのストレー
ジコンベア16から戻しコンベア22までの移動スパンであ
り、このスパン数は、次のようになる。
16a=6, 16b=5, 16c=4, 16d=3, 16e=2, 16f=1 このような前提において、ストレージコンベア16内の
各部における車両10を引き出すために要する時間を計算
すると、第2図に示すようになる。ここで、2列目以降
の車両を搬出する場合においては、車両搬出のための時
間と戻しコンベア22への搬送時間を加算している。
一方、バッファライン50において、搬出トラバーサ18
からの車両を受け入れずに組立工場へ何台の車両を搬出
できるかというバッファライン50の能力は、バッファラ
イン50における最大貯留台数Nmax(=バッファライン50
の搬送経路長/車両101台ごとのピッチ)と、ランニン
グ台数Nmin(=バッファライン50の搬送経路長/バッフ
ァライン50の搬送速度×T)の差Nmax−Nminがバッファ
ライン50の能力である。ここで、Tは後工程である組立
工場へ車両10が搬入される周期、すなわち生産ラインタ
クトである。
バッファライン50内にn(Nmin<n≦Nmax)の車両10
が在席したとすれば、(n−Nmin)×Tの間は、ストレ
ージコンベア16から車両10が搬出されなくても、後工程
である組立工場において支障は生じない。そこで、この
(n−Nmin)×Tの時間を余裕時間と捉えることができ
る。
このような関係があるため、ストレージライン16の各
所における車両10の搬出時間をTijとすれば、次の関係
を満足する部位の車両10を搬出する場合にバッファライ
ン50内における在席車両10に不足を来たさず、後工程へ
の搬出に支障を来たさない。
すなわち、バッファライン50内の在席車両数をnとす
れば、 nij=Tij/T+Nmin として余裕台数nijを定義すれば、n>nijが成立すれ
ば良い。ここで、添字のijはi番目のストレージライン
のj列目の車両を表す。
そして、本発明に係る平準化制御コンピュータ40にお
いて、平準化条件を判断すると共に、上述の引き出し可
能条件を加味する。そこで、後工程において支障を生じ
ることなく、車両10の並換えを達成することができる。
なお、上述のn>nijは、平準化制御コンピュータ40
内において随時演算処理し、正確な値として算出して判
断しても良いが、所定の値として記憶しておいても良
い。また、平準化条件と引き出し可能条件はいずれを優
先しても良いし、またそのときの状況に応じて逐次どち
らを優先するかを判定しても良い。なお、演算の容易な
方を優先するという観点においては引き出し可能条件の
判断を先行すると良い。
次に、この実施例の標準化演算制御コンピュータ40に
おける動作について第3図及び第4図のフローチャート
に基づいて説明する。ここで、車両並びファイルは、平
準化演算制御コンピュータ40内に設けられているメモリ
に、ストレージコンベア16a〜16fにおける車両の並びを
記憶したものである。
まず、搬入処理の制御について第3図に基づいて説明
する。搬入コンベア12における車両10の到着(S10)を
検知した場合は、アンテナ30からの信号により、車両仕
様認識部32を介し車両仕様のデータを取り込む(S1
1)。そして、この車両仕様に応じて、車両10をどのス
トレージコンベア16a〜16fに搬入すべきかを決定する。
ここで、ストレージコンベア16は6つしかないため、仕
様毎の完全な分類は困難であり、ある程度妥協をした分
類を行う(S12)。
そして、このようにして搬入すべきストレージコンベ
ア16が決定された場合には、搬入トラバーサ14に制御信
号を送り、決定されたストレージコンベア16に車両10を
搬入する(S13)。そして、この車両搬入のデータによ
り車両並びフアィルを更新し(S14)、車両並びフアィ
ルの内容を常に正確なものに維持する。
このような処理を繰り返すことにより、塗装工場から
搬入されてくる車両10をその車両についての仕様に基づ
き分類して、複数のストレージコンベア16に保持するこ
とができる。
一方、搬出コンベア20による組立工場への車両10の搬
出は、予め定められている生産計画にそった平準化条件
及びバファライン50における保有台数に基づき、演算算
出された車両の搬出順序に従って行う。
そこで、1つの車両10についての搬出が完了した場合
には(S20)、まずバッファライン50における在席台数
nを取込む(S21)。そして、次にn>nijが成立するi
jを抽出する(S22)。この条件が成立しているというこ
とは、組立て工場への車両搬入停止をきたさないという
ことになる。
次に、車両並びファイル42の初期検索位置を決定する
ために、検索位置の初期化を行う(S23)。この初期位
置は、ストレージコンベア16のいずれかの先頭車両とな
るように決定する。
次に、検索をn>nijという条件を満足する全位置に
ついて行ったかを判定し(S24)、全位置についての検
索が終了していなかった場合には、その検索位置に車両
があるか否かを判定し(S25)、当該位置に車両がなか
った場合には、その検索位置において車両並びファイル
を検索し、その車両の仕様を認識する(S26)。なお、
この仕様は、例えば車色、左ハンドル右ハンドルの別、
仕向け地といったものである。
そして、当該位置の車両が平準化条件を満足するもの
であるかを判定し(S27)し、当該車両が平準化条件を
満足していなかった場合には、次の位置の車両について
判定しなければならないため、検索位置を更新した(S2
8)後、S24に戻る。また、S25において当該位置に車両
がなかった場合にも同様に検索位置を更新してS24に戻
る。なお、この更新はストレージコンベア16における先
頭から順次後方へ移動するように行う。
また、一方、平準化条件を満足するする場合には、こ
れを搬出車両に決定する(S29)。
なお、S24でn>nijを満足する全位置の検索を終了
しているということは、組立て工場への搬入が停止しな
いという条件下において、ストレージコンベア16に該当
車両がないということなので、警告(アラーム)を発す
る(S30)。
このようにして、搬出する車両10が決定された場合に
は、搬出すべき車両10がそのストレージコンベア16の先
頭にあるか否かを判定する(S31)。そして、該当する
車両10がストレージコンベア16の先頭でなかった場合に
は、そのストレージコンベア16における先頭車両10を搬
出トラバーサ18によって引き出し、これを戻しコンベア
22に搬送する。
そして、この戻しコンベア22は供給された車両を搬入
トラバーサ14に輸送し、搬入トラバーサ14は戻しコンベ
ア22から送られてきた車両10をこれが搬出された元のス
トレージコンベア16の最後尾に搬入する(S32)。
また、この先頭車両の返送によって、ストレージコン
ベア16における車両並びが変更されるため、車両並びフ
ァイルの更新を行う(S33)。そして、この処理を繰り
返せば、搬出したい種類の車両10をストレージライン16
の先頭に持ってくることができる。
このような返送を行うか、または初めから搬出したい
車両10がストレージコンベア16の先頭であった場合に
は、この車両10について搬出トラバーサ18が引き出しを
行い、搬出コンベア20によって搬出し、バッファライン
50に搬入する(S34)。また、この車両10の搬出によっ
て、車両並びが変更されるため、車両並びファイルの内
容を更新する(S35)。
このような処理を繰り返すことによって、仕様が多種
にわたり、ストレージコンベア16の本数をはるかに越え
ている場合においても、所望の車両10を組立工場へ搬出
することができる。従って、非常に精密な平準化処理を
行うことができ、組立工場における作業の効率化を図る
ことができる。
また、この実施例によれば、バッファライン50を有し
ているため、戻しコンベア22による車両の戻し動作を行
っても、後工程に対する車両搬出を停止することがな
く、後工程における平準化の精度を向上することができ
る。
なお、上述の第4図においては、n≦Nminというバッ
ファライン50における在庫車両が非常に少ない場合を想
定していない。これは、このような状況が発生しないよ
うに平準化条件を設定しているためであり、更にこのよ
うな状況が発生した際はアラーム処理がなされることに
より対応される。
この実施例においては、搬入するストレージコンベア
16の決定において、車両10の仕様に基づく分類を行って
いる。そこで、ストレージコンベア16における車両並び
はある程度車両10の仕様に基づいたものとなっている。
そこで、何等かの原因で作業員が手動により並べ替えの
制御を行いたい場合に、車両10の並びを作業員が判断で
きるため、その作業において問題がない。
なお、この実施例においては、車両仕様の指定をIDタ
グ、電磁アンテナ30などを用いる「リモートID」システ
ムを用いているため、仕様設定の自由度が非常に大き
く、仕向け地などといった目視では判断不可能な仕様も
把握することができる。
さらに、上述の実施例においては、ストレージコンベ
ア16a〜16fにおいて、車両の仕様に基づいた分類による
仕分けを用いたが、この発明はこれに限らず全く分類を
行わずランダムに車両ストレージコンベア16に車両10を
仕分けることもできる。すなわち、戻しコンベア22が存
在するため、ストレージコンベア16の先頭にいかなる種
類の車両があっても、これは搬出車両10の種類の条件と
はならない。そして、ストレージコンベア16a〜16fのど
の場所にある車両も搬出可能だからである。
このようにストレージコンベア16における車両10の輸
送を車両の種類によらずに行えば、搬入トラバーサ14の
動作やストレージコンベア16における車両10の貯留に全
く制限がないため、この効率化を図ることができる。
第2実施例 この発明の第2実施例に係るワーク並べ替え装置につ
いて第5図及び第6図に基づいて説明する。この実施例
において特徴的なことは、搬入トラバーサ14と搬出トラ
バーサ18の間にバイパスライン60を設けていることであ
る。このバイパスライン60は搬入されてきた車両10を搬
入トラバーサ14から搬出トラバーサ18に速やかに搬送す
るものであり、搬入されてきた車両10を直ぐにバッファ
ライン50に供給することができる。従って、ストレージ
コンベア16において平準化条件を満たす車両がなかった
場合において、バッファライン40における余裕時間内に
その車両について搬入がなされれば、これをバイパスラ
イン60を介し、バッファライン50に搬入できる。これに
よって、平準化条件を満たす車両10を搬出停止を生起す
ることなく組立工場に搬入することができる。
ここで、この第2実施例の動作について、第6図のフ
ローチャートに基づいて説明する。
まず、ストレージコンベア16内の所定範囲に平準化条
件を満足する車両10があるかを判断し(S40)、該当車
両があれば、その車両10を搬出する(S41)。ここで、
このS40,S41は上述の第1実施例における搬出制御と同
一であり、第4図におけるS24において所定の範囲内に
該当車両がなかった場合が、S40において該当車両がな
い場合に対応する。すなわち、S42〜S47の処理は、第4
図におけるアラーム処理(S30)に代えて採用されるも
のである。
そして、ストレージコンベア16内に該当車両がなかっ
た場合には、バッファライン50内の車両台数が規定値以
上か否かを判定する(S42)。この規定値は、搬入トラ
バーサ14、バイパスライン60、搬出トラバーサ18を介し
車両10をバッファライン50に搬入するのに要する時間を
バッファライン50内のからの搬出台数によって表現した
ものである。このバッファライン50内の車両台数が規定
値以下であれば、搬入車両を平準化条件を満たす搬入さ
れてくる車両を待つことはできないため、警告(アラー
ム)処理を行う(S43)。
一方、バッファライン50内の車両台数が規定値以上で
あれば、搬入トラバーサ14に搬入されてくる車両10が平
準化条件を満足する車両か否かを判断し、平準化条件を
満足する車両であれば、これを組立工場へ搬出すること
ができる。そこで、搬入車両があるかを確認し(S4
4)、搬入車両があった場合には、その車両10が平準化
条件を満足するかを判定する(S45)。そして、搬入車
両が平準化条件を満足するものであれば、この車両10を
搬入トラバーサ14、バイパスライン60、バッファコンベ
ア50、搬出コンベア20を介し組立工場へと搬出する(S4
6)。
一方、搬入車両が平準化条件を満足するものでない場
合は、搬入車両を通常の制御によりストレージコンベア
16に搬入し(S47)、S42に戻る。なお、S44において搬
入車両がなかった場合にもS42に戻る。
このような制御を加えることにより、バッファライン
50の余裕時間だけ該当車両が搬入されてくるかを待つこ
とができ、アラーム処理となる確率を低減することがで
きる。そして、後工程への車両搬入を停止することな
く、より忠実に平準化条件を満足する車両の搬出を行う
ことができる。
なお、この第2実施例の装置は、戻しコンベア22のな
いシステムにも適用することができ、この場合は、スト
レージコンベア16の先頭車両に平準化条件を満足する車
両がなかった場合に、搬入車両を待つ処理を行う。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明に係るワーク並べ替え
装置によれば、バッファラインにおける保有ワーク数を
考慮して、ワークの並べ替えを行うため、後工程へのワ
ーク供給を停止することなく平準化条件を満足するワー
クの並べ替えを行うことができる。また、戻しラインや
バイパスラインを設けることによって、並べ替えの自由
度が増し、平準化の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るワーク並べ替え装置
の構成を示す概略構成図、 第2図は同実施例における動作時間を説明するための説
明図、 第3図は同実施例の搬入動作を説明するためのフローチ
ャート、 第4図は同実施例の搬出動作を説明するためのフローチ
ャート、 第5図は第2実施例の構成を示す概略構成図、 第6図は同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト、 第7図は従来のワーク並べ替え装置の構成を示す概略構
成図である。 10……車両 14……搬入トラバーサ 16……ストレージコンベア 18……搬出トラバーサ 30……アンテナ 32……車両仕様認識部 40……平準化演算制御コンピュータ(制御手段) 50……バッファライン 60……バイパスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−78747(JP,A) 特開 昭62−240216(JP,A) 特開 昭62−161618(JP,A) 特開 昭61−160369(JP,A) 特開 昭63−288805(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されてくるワークを順次受け入れ、こ
    のワークの順序を並べ替えて搬出するワーク並べ替え部
    と、 このワーク並べ替え部からのワークを順次受け入れ内部
    に保有するとともに、後工程からの要求に応じた時間間
    隔で保有ワークを順次搬出するバッファラインと、 後工程における平準化条件よりバッファラインに搬入す
    るワークの順序を決定するとともに、バッファラインか
    らのワークの搬出速度とバッファライン内の保有ワーク
    数に基づいてバッファラインからのワーク搬出を停止せ
    ずバッファラインへのワーク搬入を停止できる搬入停止
    可能時間を算出し、この搬入停止可能時間内でワーク並
    べ替え部におけるワーク並べ替え動作が終了するように
    制御する平準化演算制御部と、 を有することを特徴とするワーク並べ替え装置。
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