JP2696082B2 - 医薬化合物 - Google Patents
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- C07D231/02—Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings
- C07D231/10—Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/41—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は医薬化合物の新規な
結晶形、その製造方法、前記結晶形を含む薬剤組成物及
び治療におけるその使用に関する。
結晶形、その製造方法、前記結晶形を含む薬剤組成物及
び治療におけるその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許出願公開第472392
号は化合物(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールを広範
囲スペクトルの活性を有する非常に強力な抗真菌剤とし
て開示する。特に、この化合物はカンジダ・アルビカン
ス(Candida albicans)、クリプトコ
ッカス・ネオホルマンス(Cryptococcus
neoformans)及びアスペルギルス・フミガタ
ス(Aspergillus fumigatus)に
対して良好な活性を有する。この化合物は文献ではコー
ドD0870(最近ではZD0870)として知られ、
式(I):
号は化合物(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールを広範
囲スペクトルの活性を有する非常に強力な抗真菌剤とし
て開示する。特に、この化合物はカンジダ・アルビカン
ス(Candida albicans)、クリプトコ
ッカス・ネオホルマンス(Cryptococcus
neoformans)及びアスペルギルス・フミガタ
ス(Aspergillus fumigatus)に
対して良好な活性を有する。この化合物は文献ではコー
ドD0870(最近ではZD0870)として知られ、
式(I):
【化1】 で示される構造を有する。
【0003】D0870の抗真菌活性に関する典型的な
参考文献には、ヤマダ(Yamada)等,Antim
icrobial Agents and Chemo
therapy,1993,37(11):2412〜
7;モチズキ(Mochizuki)等,抗菌剤と化学
療法とに関する第33回国際化学会議(ICAAC)の
プログラムと要約集,ニューオーリンズ,1993,1
88要約377;及びエドワーズ(Edwards)
等,抗菌剤と化学療法とに関する第33回国際化学会議
(ICAAC)のプログラムと要約集,ニューオーリン
ズ,1993,80要約143がある。
参考文献には、ヤマダ(Yamada)等,Antim
icrobial Agents and Chemo
therapy,1993,37(11):2412〜
7;モチズキ(Mochizuki)等,抗菌剤と化学
療法とに関する第33回国際化学会議(ICAAC)の
プログラムと要約集,ニューオーリンズ,1993,1
88要約377;及びエドワーズ(Edwards)
等,抗菌剤と化学療法とに関する第33回国際化学会議
(ICAAC)のプログラムと要約集,ニューオーリン
ズ,1993,80要約143がある。
【0004】ヨーロッパ特許出願公開第472392号
は、D0870が種々な薬物形態に製造できることを開
示し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、坐
剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、水性注射薬及び非水性
注射薬を含む多様な種類の製剤を挙げている。
は、D0870が種々な薬物形態に製造できることを開
示し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、坐
剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、水性注射薬及び非水性
注射薬を含む多様な種類の製剤を挙げている。
【0005】好ましい態様においては、D0870をそ
れを必要とする患者には経口製剤によって、例えば錠剤
によって投与することが望ましい。
れを必要とする患者には経口製剤によって、例えば錠剤
によって投与することが望ましい。
【0006】本発明者は、D0870がそれぞれ独特な
物理的性質を有する数種類の形(無水物及び水和物の両
方)での固体として得られることを発見した。本明細書
では、これらの異なる形をI型、II型ポリモルフ(p
olymorph)等と呼ぶことにする。ポリモルフと
は、ある化合物のそれぞれ異なった結晶形を意味する。
種々な型及びポリモルフの独特な物理的性質は、特に工
業的規模での、化合物の化学的及び薬剤学的加工に明白
に影響を及ぼす可能性がある。
物理的性質を有する数種類の形(無水物及び水和物の両
方)での固体として得られることを発見した。本明細書
では、これらの異なる形をI型、II型ポリモルフ(p
olymorph)等と呼ぶことにする。ポリモルフと
は、ある化合物のそれぞれ異なった結晶形を意味する。
種々な型及びポリモルフの独特な物理的性質は、特に工
業的規模での、化合物の化学的及び薬剤学的加工に明白
に影響を及ぼす可能性がある。
【0007】ヨーロッパ特許出願公開第472392号
の実施例16と19は92〜93.4℃の融点と、31
30、1618、1606、1515、1500及び1
114cm-1として記録される赤外スペクトル(KBr
ペレット)とを有する結晶として式(I)化合物を提供
する。これらの結晶は以下ではII型ポリモルフと呼
ぶ。
の実施例16と19は92〜93.4℃の融点と、31
30、1618、1606、1515、1500及び1
114cm-1として記録される赤外スペクトル(KBr
ペレット)とを有する結晶として式(I)化合物を提供
する。これらの結晶は以下ではII型ポリモルフと呼
ぶ。
【0008】II型ポリモルフは比較的大規模に研究さ
れており、バルク(bulk)薬物貯蔵と錠剤製造との両方に
関して物質の安定性を考慮する場合に特に重要と見なさ
れる安定性に関して特に問題を有することが判明してい
る。
れており、バルク(bulk)薬物貯蔵と錠剤製造との両方に
関して物質の安定性を考慮する場合に特に重要と見なさ
れる安定性に関して特に問題を有することが判明してい
る。
【0009】D0870が(E)(或いは、“トラン
ス”と呼ばれる)配置である炭素−炭素二重結合を含む
ことに注目すべきである。II型ポリモルフを光に暴露
させると、有意な量の対応(Z)(或いは、“シス”と
呼ばれる)異性体が形成されることが発見された。この
ことは明らかに好ましくなく、II型ポリモルフは貯
蔵、製造及び特に錠剤形成のために不適切であると見な
される。
ス”と呼ばれる)配置である炭素−炭素二重結合を含む
ことに注目すべきである。II型ポリモルフを光に暴露
させると、有意な量の対応(Z)(或いは、“シス”と
呼ばれる)異性体が形成されることが発見された。この
ことは明らかに好ましくなく、II型ポリモルフは貯
蔵、製造及び特に錠剤形成のために不適切であると見な
される。
【0010】さらに、高湿度条件下では、II型ポリモ
ルフが水和されて、I型と呼ばれる他の物理的形態を形
成することが発見された。I型は水和物である。換言す
ると、II型ポリモルフは吸湿性である。この結果の1
つとして、湿式造粒条件を含む製造プロセスを実施して
一致した成果を挙げることが困難である。他の結果は、
得られた錠剤の貯蔵寿命が不利に影響されることであ
る。これらの他の問題から、II型ポリモルフは確実に
錠剤形成に不適切であると見なされる。
ルフが水和されて、I型と呼ばれる他の物理的形態を形
成することが発見された。I型は水和物である。換言す
ると、II型ポリモルフは吸湿性である。この結果の1
つとして、湿式造粒条件を含む製造プロセスを実施して
一致した成果を挙げることが困難である。他の結果は、
得られた錠剤の貯蔵寿命が不利に影響されることであ
る。これらの他の問題から、II型ポリモルフは確実に
錠剤形成に不適切であると見なされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、我々
は式(I)化合物の幾つかの型とポリモルフとを発見し
た。I型(水和物)は高湿度条件下でII型ポリモルフ
から形成される。I型自体は比較的不安定であり、高温
において脱水されて、II型ポリモルフを再形成する。
したがって、I型は、固有の不安定性と、それ自体が容
認されないII型ポリモルフの形成とのために、貯蔵、
製造又は特に錠剤形成のために容認されない。
は式(I)化合物の幾つかの型とポリモルフとを発見し
た。I型(水和物)は高湿度条件下でII型ポリモルフ
から形成される。I型自体は比較的不安定であり、高温
において脱水されて、II型ポリモルフを再形成する。
したがって、I型は、固有の不安定性と、それ自体が容
認されないII型ポリモルフの形成とのために、貯蔵、
製造又は特に錠剤形成のために容認されない。
【0012】我々は今回、II型ポリモルフ及びI型に
関連した問題を解決するIV型ポリモルフを発見した。
関連した問題を解決するIV型ポリモルフを発見した。
【0013】光に暴露させると、IV型ポリモルフは充
分に薬剤学的に許容される範囲内の最少量の対応(Z)
−異性体を形成する。したがって、光分解的の不安定性
の問題は解決された。さらに、IV型ポリモルフは高湿
度条件に安定であるので、吸湿性の問題も解決する。
分に薬剤学的に許容される範囲内の最少量の対応(Z)
−異性体を形成する。したがって、光分解的の不安定性
の問題は解決された。さらに、IV型ポリモルフは高湿
度条件に安定であるので、吸湿性の問題も解決する。
【0014】したがって、IV型ポリモルフは大規模で
の加工に好都合である純粋な結晶質生成物と言う必要条
件を満たし、良好な濾過特性を有し、薬剤製品に要求さ
れる必要な、化学的性質と安定性の性質とを有する。
の加工に好都合である純粋な結晶質生成物と言う必要条
件を満たし、良好な濾過特性を有し、薬剤製品に要求さ
れる必要な、化学的性質と安定性の性質とを有する。
【0015】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
2θ=6.45、11.37、17.07、18.0
6、18.42、18.92、19.28、19.5
6、20.39、21.18、21.61、22.2
8、23.44、24.01、25.27、26.8
6、29.10、30.43及び30.80゜にピーク
を有するX線回折図形を示す物理的形態の(+)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−[(E)
−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル)プロパン−2−オールのIV型結晶形を提供する。
2θ=6.45、11.37、17.07、18.0
6、18.42、18.92、19.28、19.5
6、20.39、21.18、21.61、22.2
8、23.44、24.01、25.27、26.8
6、29.10、30.43及び30.80゜にピーク
を有するX線回折図形を示す物理的形態の(+)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−[(E)
−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル)プロパン−2−オールのIV型結晶形を提供する。
【0016】X線回折データは、以下でさらに詳述する
シーメンス(Siemens)D5000又はD500
装置を用いて得た。当業者は、以下に挙げるように、異
なる装置及び/又は異なる条件が異なる結果を生ずるこ
とを理解するであろう。医薬製剤を試料として使用する
ことがある場合には、いくつかのピークが検出されない
可能性もあることを認識すべきである。
シーメンス(Siemens)D5000又はD500
装置を用いて得た。当業者は、以下に挙げるように、異
なる装置及び/又は異なる条件が異なる結果を生ずるこ
とを理解するであろう。医薬製剤を試料として使用する
ことがある場合には、いくつかのピークが検出されない
可能性もあることを認識すべきである。
【0017】他の態様では、本発明は、約125℃の融
点を有する物理的形態の(+)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H
−1,2,4−トリアゾルー1−イル]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オ
ールのIV型結晶形を提供する。
点を有する物理的形態の(+)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H
−1,2,4−トリアゾルー1−イル]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オ
ールのIV型結晶形を提供する。
【0018】約125℃の融点は、以下でさらに詳述す
るメットラー(Mettler)TA4000系を用い
る示差走査熱量測定法(DSC)によって測定したもの
であり、±2℃の標準偏差を有する。当業者は、他の種
類のDSC装置の使用及び/又は後述する条件とは異な
る条件下でのメットラー系の使用によって融点の異なる
読取り値が生ずることを理解するであろう。
るメットラー(Mettler)TA4000系を用い
る示差走査熱量測定法(DSC)によって測定したもの
であり、±2℃の標準偏差を有する。当業者は、他の種
類のDSC装置の使用及び/又は後述する条件とは異な
る条件下でのメットラー系の使用によって融点の異なる
読取り値が生ずることを理解するであろう。
【0019】好ましい態様では、本発明の物理的形態を
X線回折データと融点データとによって定義する。
X線回折データと融点データとによって定義する。
【0020】他の態様では、本発明は、654、67
8、820、827、838、848、856、96
6、971、977、983、1063、1089、1
098、1108、1119、1129、1141、1
180、1200、1210、1220、1247、1
263、1277、1343、1428、1506、1
513、1519、1599、1608、1619及び
3123cm−1にピークを有する赤外スペクトル(K
Br中2重量%分散体)を示す物理的形態の(+)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−
[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾルー
1−イル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1
−イル)プロパン−2−オールのIV型結晶形を提供す
る。
8、820、827、838、848、856、96
6、971、977、983、1063、1089、1
098、1108、1119、1129、1141、1
180、1200、1210、1220、1247、1
263、1277、1343、1428、1506、1
513、1519、1599、1608、1619及び
3123cm−1にピークを有する赤外スペクトル(K
Br中2重量%分散体)を示す物理的形態の(+)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−
[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾルー
1−イル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1
−イル)プロパン−2−オールのIV型結晶形を提供す
る。
【0021】赤外データは、4000〜400cm-1の
周波数範囲にわたるドリフト(Drift)サンプリン
グ方法を用いて、KBr中の2重量%分散体に対するフ
ーリエ変換分光法(Fourier−transfor
m spectroscopy)によって得た。
周波数範囲にわたるドリフト(Drift)サンプリン
グ方法を用いて、KBr中の2重量%分散体に対するフ
ーリエ変換分光法(Fourier−transfor
m spectroscopy)によって得た。
【0022】さらに、例えば固相核磁気共鳴のような、
他の方法を用いてIV型ポリモルフを特徴づける及び/
又は他の物理的形態から識別する可能性がある。
他の方法を用いてIV型ポリモルフを特徴づける及び/
又は他の物理的形態から識別する可能性がある。
【0023】(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾルー1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールの物理
的形態(IV型ポリモルフ)が、式(I)で表される化
合物の他の物理的形態を実質的に有さないことが好まし
い。この明細書においてIV型ポリモルフと、薬剤組成
物へのその使用とに言及する場合には、式(I)化合物
の適切には少なくとも75%がIV型ポリモルフの形態
であることを意味する。式(I)化合物の好ましくは少
なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、特
に少なくとも95%がIV型ポリモルフの形態である。
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾルー1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールの物理
的形態(IV型ポリモルフ)が、式(I)で表される化
合物の他の物理的形態を実質的に有さないことが好まし
い。この明細書においてIV型ポリモルフと、薬剤組成
物へのその使用とに言及する場合には、式(I)化合物
の適切には少なくとも75%がIV型ポリモルフの形態
であることを意味する。式(I)化合物の好ましくは少
なくとも85%、より好ましくは少なくとも90%、特
に少なくとも95%がIV型ポリモルフの形態である。
【0024】ヒトを含めた哺乳動物の治療、特に真菌感
染症の治療にIV型ポリモルフ(前述のように規定した
もの)を用いるために、IV型ポリモルフを通常、標準
製剤法に従って薬剤組成物として調合する。
染症の治療にIV型ポリモルフ(前述のように規定した
もの)を用いるために、IV型ポリモルフを通常、標準
製剤法に従って薬剤組成物として調合する。
【0025】それ故、他の態様では、本発明はIV型ポ
リモルフと薬剤学的に許容されるキャリヤーとを含む薬
剤組成物を提供する。
リモルフと薬剤学的に許容されるキャリヤーとを含む薬
剤組成物を提供する。
【0026】IV型ポリモルフは、固体状又は液体状、
例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、坐
剤、シロップ剤、吸入薬、軟質軟膏(soft oin
tment)、乳剤、懸濁剤、点眼液、水性注射薬及び
非水性注射薬、乳濁液若しくは懸濁液の注射薬、又は使
用時に溶解、乳化若しくは懸濁させることによって用い
られる固体注射薬に調合することができる。
例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、坐
剤、シロップ剤、吸入薬、軟質軟膏(soft oin
tment)、乳剤、懸濁剤、点眼液、水性注射薬及び
非水性注射薬、乳濁液若しくは懸濁液の注射薬、又は使
用時に溶解、乳化若しくは懸濁させることによって用い
られる固体注射薬に調合することができる。
【0027】このような製剤は、賦形剤、結合剤、滑沢
剤、着色剤、フレーバー(flavouring)、懸
濁化剤又は乳化剤(例えば、ポリソルベート(poly
sorbate)80若しくはアラビアゴム)、適当な
種類の一般に用いられるキャリヤー又は溶媒、例えば、
必要な場合の無菌水若しくは植物油、及び薬剤学的に許
容される溶媒若しくは溶液助剤(solution a
id)(例えば、アルコール、グリセリン又はプロピレ
ングリコール)の適当な選択的組合せによって製造する
ことができる。
剤、着色剤、フレーバー(flavouring)、懸
濁化剤又は乳化剤(例えば、ポリソルベート(poly
sorbate)80若しくはアラビアゴム)、適当な
種類の一般に用いられるキャリヤー又は溶媒、例えば、
必要な場合の無菌水若しくは植物油、及び薬剤学的に許
容される溶媒若しくは溶液助剤(solution a
id)(例えば、アルコール、グリセリン又はプロピレ
ングリコール)の適当な選択的組合せによって製造する
ことができる。
【0028】上述したように、IV型ポリモルフは錠剤
形成に特に有利であり、錠剤形の薬剤組成物は本発明の
特に好ましい態様である。
形成に特に有利であり、錠剤形の薬剤組成物は本発明の
特に好ましい態様である。
【0029】本発明の薬剤組成物は経口的若しくは非経
口的(例えば、静脈内、筋肉内、皮下、直腸内、経皮吸
収又は経粘膜吸収)に、又はペッサリーの形で適用する
ことによって患者に投与することができる。錠剤、カプ
セル剤、粉末薬、注射薬、坐剤(全身用)又は他の全身
投与の場合には、本発明の化合物の量に基づいて算出し
た一日量として、典型的には0.1mg〜2000m
g、好ましくは1mg〜200mgの投与が望ましい
が、患者の状態に応じてこの量を適当に変えることがで
きる。一日量を一度に投与することも、2〜6回量に分
割することも、又は一日量を静脈内点滴等として投与す
ることも可能である。
口的(例えば、静脈内、筋肉内、皮下、直腸内、経皮吸
収又は経粘膜吸収)に、又はペッサリーの形で適用する
ことによって患者に投与することができる。錠剤、カプ
セル剤、粉末薬、注射薬、坐剤(全身用)又は他の全身
投与の場合には、本発明の化合物の量に基づいて算出し
た一日量として、典型的には0.1mg〜2000m
g、好ましくは1mg〜200mgの投与が望ましい
が、患者の状態に応じてこの量を適当に変えることがで
きる。一日量を一度に投与することも、2〜6回量に分
割することも、又は一日量を静脈内点滴等として投与す
ることも可能である。
【0030】式(I)化合物は許容される毒性プロフィ
ル(toxicity profile)を示し、この
ことはIV型ポリモルフにも当てはまる。
ル(toxicity profile)を示し、この
ことはIV型ポリモルフにも当てはまる。
【0031】新規なIV型ポリモルフに該当する、式
(I)化合物の治療用途に関する他の詳細は、D087
0に関する種々な参考文献に見い出すことができる。
(I)化合物の治療用途に関する他の詳細は、D087
0に関する種々な参考文献に見い出すことができる。
【0032】他の態様では、本発明は前記で定義したI
V型ポリモルフの製造方法であって、式(I)化合物の
供給源をC1−C4アルカノール又はそれらの混合物、好
ましくはエタノール、中に溶解し、高温に加熱し、同様
な高温において水によって希釈し、冷却させることを含
む製造方法を提供する。
V型ポリモルフの製造方法であって、式(I)化合物の
供給源をC1−C4アルカノール又はそれらの混合物、好
ましくはエタノール、中に溶解し、高温に加熱し、同様
な高温において水によって希釈し、冷却させることを含
む製造方法を提供する。
【0033】大規模製造では、工業用メチル化アルコー
ルを用いて、式(I)化合物の溶解を周囲温度又は、例
えば15〜35℃の範囲内のような、やや高い温度(例
えば、約30℃)において実施するのが好都合である。
ルを用いて、式(I)化合物の溶解を周囲温度又は、例
えば15〜35℃の範囲内のような、やや高い温度(例
えば、約30℃)において実施するのが好都合である。
【0034】典型的には、溶液の温度を40〜70℃の
範囲内、例えば50〜60℃の範囲内の温度に上昇さ
せ、高温を維持しながら、水によって処理する。この水
は濾過して、脱イオン化した(demineralis
ed)ものが好ましい;典型的に約5〜7重量部の水を
加える。
範囲内、例えば50〜60℃の範囲内の温度に上昇さ
せ、高温を維持しながら、水によって処理する。この水
は濾過して、脱イオン化した(demineralis
ed)ものが好ましい;典型的に約5〜7重量部の水を
加える。
【0035】得られた溶液を冷却するか、又は徐々に冷
却させると、IV型ポリモルフが形成される。これを通
常のやり方で回収し、洗浄し、乾燥させる。
却させると、IV型ポリモルフが形成される。これを通
常のやり方で回収し、洗浄し、乾燥させる。
【0036】好適には、式(I)化合物の供給源はヨー
ロッパ特許出願公開第472392号の実施例16又は
実施例19のいずれかの生成物であればよい。或いは、
式(I)化合物を下記工程: (i)式(C)化合物:
ロッパ特許出願公開第472392号の実施例16又は
実施例19のいずれかの生成物であればよい。或いは、
式(I)化合物を下記工程: (i)式(C)化合物:
【化2】 をヒドラジン又はその化学的同等物と反応させて、式
(II)化合物:
(II)化合物:
【化3】 を形成する工程と; (ii)式(II)化合物を(III):
【化4】 [式中、R1はC1−C6アルキル又は任意に置換され
たフェニルである]で示されるイミノエーテル又はその
化学的同等物と反応させて、式(IV)化合物:
たフェニルである]で示されるイミノエーテル又はその
化学的同等物と反応させて、式(IV)化合物:
【化5】 を形成する工程と; (iii)式(IV)化合物を式(V):
【化6】 [式中、R2はC1−C6アルキル又は任意に置換され
たフェニルである]で示される化合物と反応させて、式
(I)化合物を形成する工程とを含む一般的方法によっ
て製造することもできる。
たフェニルである]で示される化合物と反応させて、式
(I)化合物を形成する工程とを含む一般的方法によっ
て製造することもできる。
【0037】式(C)化合物とヒドラジン又はその化学
的同等物との反応はエポキシドの開環に通常用いられる
条件下で実施される。この反応は例えばトルエン又はC
1−C4アルカノール(例えば、イソプロパノール又はイ
ソブタノール)のような有機溶媒又は溶媒混合物中で典
型的に実施される。この反応は、例えば0〜60℃のよ
うな極端でない(non−extreme)温度におい
て実施されるが、好ましくは室温近辺、例えば15〜3
5℃、典型的には約25℃において実施される。この反
応は実質的に不活性な雰囲気下、例えば窒素雰囲気下、
で常圧において典型的に実施される。
的同等物との反応はエポキシドの開環に通常用いられる
条件下で実施される。この反応は例えばトルエン又はC
1−C4アルカノール(例えば、イソプロパノール又はイ
ソブタノール)のような有機溶媒又は溶媒混合物中で典
型的に実施される。この反応は、例えば0〜60℃のよ
うな極端でない(non−extreme)温度におい
て実施されるが、好ましくは室温近辺、例えば15〜3
5℃、典型的には約25℃において実施される。この反
応は実質的に不活性な雰囲気下、例えば窒素雰囲気下、
で常圧において典型的に実施される。
【0038】反応にはヒドラジン又はその化学的同等物
を用いることができる。ヒドラジンはヒドラジン水和物
として存在することが好都合である。
を用いることができる。ヒドラジンはヒドラジン水和物
として存在することが好都合である。
【0039】式(C)化合物はヨーロッパ特許出願公開
第472392号により公知であり、その実施例15に
記載されている。これは本発明のプロセスに単離物質と
して導入することも、又は系内で製造して、反応させる
こともできる。例えば、これを式(VI):
第472392号により公知であり、その実施例15に
記載されている。これは本発明のプロセスに単離物質と
して導入することも、又は系内で製造して、反応させる
こともできる。例えば、これを式(VI):
【化7】 で示されるジオール前駆体から製造して、トルエン又は
同様な溶媒中の溶液としてプロセスに導入することがで
きる。このことは、式(C)の固体化合物の取り扱いに
関連した困難さを回避するので、有利であることが判明
している。
同様な溶媒中の溶液としてプロセスに導入することがで
きる。このことは、式(C)の固体化合物の取り扱いに
関連した困難さを回避するので、有利であることが判明
している。
【0040】式(II)化合物は単離するか若しくは系
内で製造して、又は溶液として、プロセスの次の工程に
用いることができる。この場合にも、溶液としての使用
が式(II)の固体化合物の取り扱いに関連した困難さ
を回避するために有利であることが判明している。
内で製造して、又は溶液として、プロセスの次の工程に
用いることができる。この場合にも、溶液としての使用
が式(II)の固体化合物の取り扱いに関連した困難さ
を回避するために有利であることが判明している。
【0041】式(II)化合物と式(III)イミノエ
ーテル又はその化学的同等物との反応は、例えば炭化水
素又はC1−C4アルカノールのような実質的に不活性な
有機溶媒中で、好ましくはアルカノール中で、最も好ま
しくはイソブタノール中で実施される。この反応は、例
えば0〜60℃のような極端でない温度において実施さ
れるが、好ましくは室温近辺、例えば10〜30℃にお
いて実施される。
ーテル又はその化学的同等物との反応は、例えば炭化水
素又はC1−C4アルカノールのような実質的に不活性な
有機溶媒中で、好ましくはアルカノール中で、最も好ま
しくはイソブタノール中で実施される。この反応は、例
えば0〜60℃のような極端でない温度において実施さ
れるが、好ましくは室温近辺、例えば10〜30℃にお
いて実施される。
【0042】この反応は実質的に不活性な雰囲気下、例
えば窒素雰囲気下、で常圧において典型的に実施され
る。
えば窒素雰囲気下、で常圧において典型的に実施され
る。
【0043】式(IV)化合物は任意の便利な方法で単
離することができる。この化合物が結晶質であることが
特に有利である。このことはこの重要な中間体の容易な
単離と精製とを可能にする。
離することができる。この化合物が結晶質であることが
特に有利である。このことはこの重要な中間体の容易な
単離と精製とを可能にする。
【0044】式(III)化合物において、R1はC1−
C6アルキル又は任意に置換されたフェニルである。R1
は適切にはメチル、エチル、プロピル又はブチルであ
る。R1は好ましくはメチルである。
C6アルキル又は任意に置換されたフェニルである。R1
は適切にはメチル、エチル、プロピル又はブチルであ
る。R1は好ましくはメチルである。
【0045】式(III)化合物は式(VII)化合
物:
物:
【化8】 と、式:R1OH[式中、R1は前記で定義したとおり
である]の化合物との反応によって製造することができ
る。R1OHはメタノール、エタノール、プロパノール
又はブタノールであれば好都合である。好ましくは、R
1OHはメタノールである。
である]の化合物との反応によって製造することができ
る。R1OHはメタノール、エタノール、プロパノール
又はブタノールであれば好都合である。好ましくは、R
1OHはメタノールである。
【0046】式(VII)化合物とR1OHとの反応は
一般に有機溶媒又は有機溶媒の混合物中で実施される。
溶媒又は溶媒の1つが、過剰量のアルコールR1OHで
あることが好都合である。適当な補助溶媒(存在する場
合には)は、例えばトルエンのような、炭化水素であ
る。この反応は、例えば−10℃〜+20℃のような極
端でない温度において、好ましくは約5℃において好都
合に実施される。
一般に有機溶媒又は有機溶媒の混合物中で実施される。
溶媒又は溶媒の1つが、過剰量のアルコールR1OHで
あることが好都合である。適当な補助溶媒(存在する場
合には)は、例えばトルエンのような、炭化水素であ
る。この反応は、例えば−10℃〜+20℃のような極
端でない温度において、好ましくは約5℃において好都
合に実施される。
【0047】式(I)化合物の最終生成物がトランス又
は(E)配置であるので、式(III)化合物がこのよ
うな配置で提供されることが必要である。式(III)
のトランス又は(E)−化合物を得るために、式(VI
I)のトランス又は(E)−シンナモニトリルを用意す
る必要がないことを、意外にも見いだした。式(VI
I)化合物がシス配置又はトランス配置のいずれでもよ
く;両方の化合物が必要な式(III)のトランス化合
物への良好な転化率を示すことを見いだした。このこと
は、R1OHとの反応の前に式(VII)化合物のシス
異性体とトランス異性体とを分離する必要性を除去する
ので、非常に有利な知見である。
は(E)配置であるので、式(III)化合物がこのよ
うな配置で提供されることが必要である。式(III)
のトランス又は(E)−化合物を得るために、式(VI
I)のトランス又は(E)−シンナモニトリルを用意す
る必要がないことを、意外にも見いだした。式(VI
I)化合物がシス配置又はトランス配置のいずれでもよ
く;両方の化合物が必要な式(III)のトランス化合
物への良好な転化率を示すことを見いだした。このこと
は、R1OHとの反応の前に式(VII)化合物のシス
異性体とトランス異性体とを分離する必要性を除去する
ので、非常に有利な知見である。
【0048】式(III)化合物は単離することも、又
は系内で製造して用いることもできる。この化合物を一
部精製された固体として製造して、式(III)化合物
の溶液中に溶解することによって反応させることが有利
である。
は系内で製造して用いることもできる。この化合物を一
部精製された固体として製造して、式(III)化合物
の溶液中に溶解することによって反応させることが有利
である。
【0049】式(VIII):
【化9】 で示される化合物又はその保護された誘導体(例えばア
セタール)と、CH2CNの供給源との反応によって、
式(VII)化合物を製造することが便利である。適切
には、CH2CNの供給源はシアノメチルホスホネー
ト、例えばジエチルシアノメチルホスホネートである。
この反応は塩基の存在下で実施される。1例として、こ
の反応は水性媒質又は水性−有機媒質中で実施され、塩
基は水溶性の例えば炭酸塩、例えば炭酸カリウムであ
り、相間移動触媒(phase−transfer a
gent)が溶解と反応とを助成するために存在する。
この反応は、例えば10〜60℃、例えば約40℃のよ
うな、極端でない温度において実施される。
セタール)と、CH2CNの供給源との反応によって、
式(VII)化合物を製造することが便利である。適切
には、CH2CNの供給源はシアノメチルホスホネー
ト、例えばジエチルシアノメチルホスホネートである。
この反応は塩基の存在下で実施される。1例として、こ
の反応は水性媒質又は水性−有機媒質中で実施され、塩
基は水溶性の例えば炭酸塩、例えば炭酸カリウムであ
り、相間移動触媒(phase−transfer a
gent)が溶解と反応とを助成するために存在する。
この反応は、例えば10〜60℃、例えば約40℃のよ
うな、極端でない温度において実施される。
【0050】典型的には、式(VIII)化合物は式
(IX):
(IX):
【化10】 で示される対応ニトリルから、例えば加熱下酢酸の存在
下でニッケル:アルミニウム合金を用いて、又はジイソ
ブチルアルミニウムヒドリドを用いて、ニトリルからア
ルデヒドへの変換に通常用いられる方法によって系内で
形成され、反応される。
下でニッケル:アルミニウム合金を用いて、又はジイソ
ブチルアルミニウムヒドリドを用いて、ニトリルからア
ルデヒドへの変換に通常用いられる方法によって系内で
形成され、反応される。
【0051】式(VIII)と式(IX)の化合物はヨ
ーロッパ特許出願公開第472392号により公知であ
る。
ーロッパ特許出願公開第472392号により公知であ
る。
【0052】式(IV)化合物と式(V)化合物との反
応は例えば炭化水素のような、実質的に不活性な有機溶
媒(例えば、トルエン)中で実施される。この反応は副
生成物としてアルカノールを発生するので、前記アルカ
ノールと共沸混合物を形成し、蒸留による容易な除去を
可能にする溶媒を選択することが好都合である。したが
って、この反応は共沸蒸留を可能にするために充分な高
温において典型的に実施される。
応は例えば炭化水素のような、実質的に不活性な有機溶
媒(例えば、トルエン)中で実施される。この反応は副
生成物としてアルカノールを発生するので、前記アルカ
ノールと共沸混合物を形成し、蒸留による容易な除去を
可能にする溶媒を選択することが好都合である。したが
って、この反応は共沸蒸留を可能にするために充分な高
温において典型的に実施される。
【0053】式(V)化合物は適切にはトリメチルオル
トホルメート又はトリエチルオルトホルメートである。
好ましくは、(R2O)3CHはトリエチルオルトホルメ
ートである。
トホルメート又はトリエチルオルトホルメートである。
好ましくは、(R2O)3CHはトリエチルオルトホルメ
ートである。
【0054】次に、実施例、データ及び図面を用いて、
本発明を説明する:図1は、0.02°2θ増分につき
4秒間の暴露によって、2°2θ〜34°2θの走査範
囲にわたるθ−θ配置でシーメンスD5000装置を用
いて得た、IV型ポリモルフのX線回折スペクトルであ
る。
本発明を説明する:図1は、0.02°2θ増分につき
4秒間の暴露によって、2°2θ〜34°2θの走査範
囲にわたるθ−θ配置でシーメンスD5000装置を用
いて得た、IV型ポリモルフのX線回折スペクトルであ
る。
【0055】反射はそれらの中心軌跡値(centro
id value)(例えばDIFFRAC/ATのよ
うなコンピュータパッケージ(computer pa
ckage)によって算出)として引用する。サンプル
は結晶の粒度とアスペクト比とを減ずるための超微粉砕
と、結晶凝塊を破壊するための緩和な磨砕とによって調
製し、その後に該サンプルの標準ホルダー(フラットリ
ップを有する)中への充填と、顕微鏡ガラススライドに
よるリップと同一平面への圧縮とを実施した。30ミク
ロンを越えるサイズの粒子と不均一なアスペクト比とを
有するサンプルの分析がピーク間の強度変化(inte
nsity variation)に不利な影響を及ぼ
すことを理解すべきである。また、反射の位置が回折計
内にサンプルが占める正確な高さと、回折計の零目盛り
定めとによって影響されることは、当業者によって理解
されるであろう。サンプルの表面平面性も若干の影響を
及ぼす。
id value)(例えばDIFFRAC/ATのよ
うなコンピュータパッケージ(computer pa
ckage)によって算出)として引用する。サンプル
は結晶の粒度とアスペクト比とを減ずるための超微粉砕
と、結晶凝塊を破壊するための緩和な磨砕とによって調
製し、その後に該サンプルの標準ホルダー(フラットリ
ップを有する)中への充填と、顕微鏡ガラススライドに
よるリップと同一平面への圧縮とを実施した。30ミク
ロンを越えるサイズの粒子と不均一なアスペクト比とを
有するサンプルの分析がピーク間の強度変化(inte
nsity variation)に不利な影響を及ぼ
すことを理解すべきである。また、反射の位置が回折計
内にサンプルが占める正確な高さと、回折計の零目盛り
定めとによって影響されることは、当業者によって理解
されるであろう。サンプルの表面平面性も若干の影響を
及ぼす。
【0056】図2は、ドリフトサンプリング方法を用い
て4000〜400cm-1の周波数範囲にわたってKB
r中のIV型ポリモルフの2%サンプルに関して記録し
たドリフトフーリエ変換赤外スペクトルである。
て4000〜400cm-1の周波数範囲にわたってKB
r中のIV型ポリモルフの2%サンプルに関して記録し
たドリフトフーリエ変換赤外スペクトルである。
【0057】図3は、DSC測定セルと、TC11コン
トロールプロセッサ(control process
or:インジウムで標準化した)とから成るメットラー
TA4000で得たIV型ポリモルフのDSCグラフで
ある。サンプル重量は約1〜6mgであり;パン型(p
an type)は穿孔アルミニウムであり;雰囲気は
窒素(100ml/分)であり;試験した温度範囲は1
0℃/分の速度での50〜150℃であった。
トロールプロセッサ(control process
or:インジウムで標準化した)とから成るメットラー
TA4000で得たIV型ポリモルフのDSCグラフで
ある。サンプル重量は約1〜6mgであり;パン型(p
an type)は穿孔アルミニウムであり;雰囲気は
窒素(100ml/分)であり;試験した温度範囲は1
0℃/分の速度での50〜150℃であった。
【0058】当業者は、融点の正確な値が化合物の純
度、サンプル重量、加熱速度及び粒度によって影響され
ることを理解するであろう。
度、サンプル重量、加熱速度及び粒度によって影響され
ることを理解するであろう。
【0059】図4(比較用)は、0.02°2θ増分に
つき4秒間の暴露によって、2°2θ〜34°2θの走
査範囲にわたるθ−θ配置でシーメンスD5000装置
を用いて得た、II型ポリモルフのX線回折スペクトル
である。
つき4秒間の暴露によって、2°2θ〜34°2θの走
査範囲にわたるθ−θ配置でシーメンスD5000装置
を用いて得た、II型ポリモルフのX線回折スペクトル
である。
【0060】図5(比較用)は、ドリフトサンプリング
方法を用いて4000〜400cm−1の周波数範囲に
わたってKBr中のII型ポリモルフの2%サンプルに
関して記録したドリフトフーリエ変換赤外スペクトルで
ある。II型ポリモルフとIV型ポリモルフとの比較試験 密封ガラス容器内で下記条件: (i)80℃、なりゆき湿度、及び 開放ガラス容器内で下記条件: (ii)30℃、90%相対湿度 において;並びに (iii)明るいキャビネット(5000ルクス)内に
入れた開放ペトリ皿に入れて、28日間まで貯蔵したI
I型ポリモルフとIV型ポリモルフとのサンプルに関し
て加速安定性試験を実施した。結果
方法を用いて4000〜400cm−1の周波数範囲に
わたってKBr中のII型ポリモルフの2%サンプルに
関して記録したドリフトフーリエ変換赤外スペクトルで
ある。II型ポリモルフとIV型ポリモルフとの比較試験 密封ガラス容器内で下記条件: (i)80℃、なりゆき湿度、及び 開放ガラス容器内で下記条件: (ii)30℃、90%相対湿度 において;並びに (iii)明るいキャビネット(5000ルクス)内に
入れた開放ペトリ皿に入れて、28日間まで貯蔵したI
I型ポリモルフとIV型ポリモルフとのサンプルに関し
て加速安定性試験を実施した。結果
【表1】
【0061】上記試験によると、4週間後に、IV型ポ
リモルフの安定性に有意な変化はなく、他の型への相互
転換(interconversion)は生じなかっ
た。しかし、II型ポリモルフは相対湿度条件下又は光
の存在下のいずれにおいても有意な分解を受けた。
リモルフの安定性に有意な変化はなく、他の型への相互
転換(interconversion)は生じなかっ
た。しかし、II型ポリモルフは相対湿度条件下又は光
の存在下のいずれにおいても有意な分解を受けた。
【0062】
【実施例】実施例において;TWはトワドル(Twad
dle)比重スケールを意味する;hplcは高性能液
体クロマトグラフィーを意味する;1H nmrはδp
pmで示したシフトによって270MHzにおいて記録
した。実施例1 (R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
(3−[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリア
ゾル−1−イル)−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)プロパン−2−オール (i)(R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3−(1H−1,2,4−トリアゾルー1−イル)プロ
パンー1,2−ジオール(51g)と、p−トルエンス
ルホニルクロリド(42g)と、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド(2g)とを反応器に入れた。トルエン
(400ml)と水(90ml)とを加え、混合物を1
6℃に冷却した。水酸化ナトリウム(27.3ml;1
00°TW)を加え、水(10ml)で洗い入れた(w
ashing in)。この混合物を1時間激しく撹拌
し、反応の完了をチェックした(HPLCによって)。
水(370ml)を加えて、20分間撹拌した後に、下
部水層を分離した。中間相(interphase)は
水層と共に流出した。水層をトルエンによって抽出し、
15分間撹拌し、15分間静置した。水層を分離し、中
間相は有機層と共に留めた。有機抽出物を一緒にして、
水(100ml)と共に15分間撹拌し、ケイソウ土
(1g)に通して濾過し、トルエン(25ml)によっ
て洗浄し、分離した。
dle)比重スケールを意味する;hplcは高性能液
体クロマトグラフィーを意味する;1H nmrはδp
pmで示したシフトによって270MHzにおいて記録
した。実施例1 (R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
(3−[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリア
ゾル−1−イル)−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)プロパン−2−オール (i)(R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3−(1H−1,2,4−トリアゾルー1−イル)プロ
パンー1,2−ジオール(51g)と、p−トルエンス
ルホニルクロリド(42g)と、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド(2g)とを反応器に入れた。トルエン
(400ml)と水(90ml)とを加え、混合物を1
6℃に冷却した。水酸化ナトリウム(27.3ml;1
00°TW)を加え、水(10ml)で洗い入れた(w
ashing in)。この混合物を1時間激しく撹拌
し、反応の完了をチェックした(HPLCによって)。
水(370ml)を加えて、20分間撹拌した後に、下
部水層を分離した。中間相(interphase)は
水層と共に流出した。水層をトルエンによって抽出し、
15分間撹拌し、15分間静置した。水層を分離し、中
間相は有機層と共に留めた。有機抽出物を一緒にして、
水(100ml)と共に15分間撹拌し、ケイソウ土
(1g)に通して濾過し、トルエン(25ml)によっ
て洗浄し、分離した。
【0063】上部有機層を、最高40℃の浴温度によっ
て約20mmHg圧において、約100ml量までに蒸
留した。
て約20mmHg圧において、約100ml量までに蒸
留した。
【0064】この操作は(R)−1−[2−(2,4−
ジフルオロフェニル)オキシラン−2−イルメチル]−
1H−1,2,4−トリアゾール[化合物(C)]の溶
液を形成した。
ジフルオロフェニル)オキシラン−2−イルメチル]−
1H−1,2,4−トリアゾール[化合物(C)]の溶
液を形成した。
【0065】(ii)化合物(C)の溶液(上記(i)
から)に窒素下、室温においてイソブタノール(200
ml)を加えた。次いで、温度を25℃に維持しなが
ら、ヒドラジン水和物(54ml)を加え、イソブタノ
ール(22ml)によって洗い入れた。この混合物を
3.5時間撹拌し、反応の完了をチェックした(HPL
Cによって)。この溶液を飽和食塩水(4x58ml)
によって洗浄し、各洗浄後に15〜30分間撹拌し、3
0分間静置した。
から)に窒素下、室温においてイソブタノール(200
ml)を加えた。次いで、温度を25℃に維持しなが
ら、ヒドラジン水和物(54ml)を加え、イソブタノ
ール(22ml)によって洗い入れた。この混合物を
3.5時間撹拌し、反応の完了をチェックした(HPL
Cによって)。この溶液を飽和食塩水(4x58ml)
によって洗浄し、各洗浄後に15〜30分間撹拌し、3
0分間静置した。
【0066】この操作は、イソブタノール中の2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドラジノ−3
−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロパ
ン−2−オールの溶液を形成し、これをもはや単離せず
に用いた。
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドラジノ−3
−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロパ
ン−2−オールの溶液を形成し、これをもはや単離せず
に用いた。
【0067】(iii)4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)シンナモニトリル(トルエンに対
する約20%w/v溶液としてシンナモニトリル44
g)に、メタノール(76ml)を加え、この溶液を5
℃に冷却した。反応器を排気し、窒素によって3回パー
ジし、次に再び排気した。塩化水素ガスをバルーン(b
alloon)を介して導入し、必要に応じて3時間に
わたって再充填した。塩化水素雰囲気下で、反応を室温
において16時間撹拌させた。トルエン(176ml)
を加え、反応混合物を35℃に設定した浴温度における
水流ポンプ減圧下での蒸留のためにセットし、蒸留を7
0mBar、25℃の留出温度で続けた。
フルオロプロポキシ)シンナモニトリル(トルエンに対
する約20%w/v溶液としてシンナモニトリル44
g)に、メタノール(76ml)を加え、この溶液を5
℃に冷却した。反応器を排気し、窒素によって3回パー
ジし、次に再び排気した。塩化水素ガスをバルーン(b
alloon)を介して導入し、必要に応じて3時間に
わたって再充填した。塩化水素雰囲気下で、反応を室温
において16時間撹拌させた。トルエン(176ml)
を加え、反応混合物を35℃に設定した浴温度における
水流ポンプ減圧下での蒸留のためにセットし、蒸留を7
0mBar、25℃の留出温度で続けた。
【0068】酢酸エチル(88ml)を加え、懸濁液を
30℃において30分間撹拌してから、30分間かけて
5℃に冷却した。閉鎖(enclosed)フィルター
で固体を回収し、冷トルエン(50ml)によって洗浄
し、乾燥させた。メチル(E)−4−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)シンナムイミデート塩酸
塩生成物が、以下のパート(iv)の反応のためにフィ
ルター上に保留された;1H nmr(DMSO−
d6):4.12(s,3H);4.70(t,2
H);6.97(m,2H);7.18(d,2H);
7.72(d,2H);7.95(d,1H);11.
60(幅広s,1H)。
30℃において30分間撹拌してから、30分間かけて
5℃に冷却した。閉鎖(enclosed)フィルター
で固体を回収し、冷トルエン(50ml)によって洗浄
し、乾燥させた。メチル(E)−4−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)シンナムイミデート塩酸
塩生成物が、以下のパート(iv)の反応のためにフィ
ルター上に保留された;1H nmr(DMSO−
d6):4.12(s,3H);4.70(t,2
H);6.97(m,2H);7.18(d,2H);
7.72(d,2H);7.95(d,1H);11.
60(幅広s,1H)。
【0069】(iv)上記パート(ii)からのヒドラ
ジノアルコール溶液を上記パート(iii)からのシン
ナムイミデートに加え、この混合物をフィルター上で、
固体が溶解するまで(30〜60分間)撹拌した。溶液
を反応器に移し、イソブタノール(30ml)によって
完全に洗い入れた。反応混合物を窒素下で3時間撹拌
し、HPLCによって反応の完了をチェックした。水
(260ml)中の炭酸ナトリウム(19.2g)の溶
液を加え、このバッチを10分間撹拌してから、分離し
た。上部有機層を水(100ml)及びメチルt−ブチ
ルエーテル(100ml)と共に30分撹拌してから、
分離した。
ジノアルコール溶液を上記パート(iii)からのシン
ナムイミデートに加え、この混合物をフィルター上で、
固体が溶解するまで(30〜60分間)撹拌した。溶液
を反応器に移し、イソブタノール(30ml)によって
完全に洗い入れた。反応混合物を窒素下で3時間撹拌
し、HPLCによって反応の完了をチェックした。水
(260ml)中の炭酸ナトリウム(19.2g)の溶
液を加え、このバッチを10分間撹拌してから、分離し
た。上部有機層を水(100ml)及びメチルt−ブチ
ルエーテル(100ml)と共に30分撹拌してから、
分離した。
【0070】上部有機層を35℃の最大浴温度、減圧下
(水流ポンプ)において、約20mbarにおいて28
℃の最終留出温度で、約150ml量まで蒸留した。
(水流ポンプ)において、約20mbarにおいて28
℃の最終留出温度で、約150ml量まで蒸留した。
【0071】キシレン(360ml)を加え、混合物を
真空下で、40℃のジャケット温度及び約20mBar
の圧力による約250mlの量に再蒸留した。シクロヘ
キサン(100ml)を加え、混合物を40℃に30分
間保持してから、2時間かけて20℃に冷却し、2時間
にわたって5℃に冷却した。
真空下で、40℃のジャケット温度及び約20mBar
の圧力による約250mlの量に再蒸留した。シクロヘ
キサン(100ml)を加え、混合物を40℃に30分
間保持してから、2時間かけて20℃に冷却し、2時間
にわたって5℃に冷却した。
【0072】生成物を濾別し、1:1キシレン/シクロ
ヘキサン(80ml)によって、次にシクロヘキサン
(40ml)によって洗浄した。生成物を真空炉中で4
5℃において乾燥させ、(E)−N−[2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−3−(1H−
1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル]−4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)シンナ
ムアミドラゾン(56.26g)を得た;1H nmr
(DMSO−d6):3.40(m,2H);4.60
(m,4H);5.20(幅広s,1H);5.65
(幅広s,2H);6.30(d,1H);6.60−
7.45(m,10H);7.72(s,1H);8.
30(s,1H);m.p.137〜140℃。
ヘキサン(80ml)によって、次にシクロヘキサン
(40ml)によって洗浄した。生成物を真空炉中で4
5℃において乾燥させ、(E)−N−[2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−3−(1H−
1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロピル]−4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)シンナ
ムアミドラゾン(56.26g)を得た;1H nmr
(DMSO−d6):3.40(m,2H);4.60
(m,4H);5.20(幅広s,1H);5.65
(幅広s,2H);6.30(d,1H);6.60−
7.45(m,10H);7.72(s,1H);8.
30(s,1H);m.p.137〜140℃。
【0073】(v)上記生成物(52.8g)をトルエ
ン(285ml)中に懸濁させ、室温において撹拌し
た。この懸濁液に、トリエチルオルトホルメート(1
7.82g)を加えた。混合物を100℃に2〜3時間
かけて加熱して、エタノール/トルエン共沸混合物を留
去させた。
ン(285ml)中に懸濁させ、室温において撹拌し
た。この懸濁液に、トリエチルオルトホルメート(1
7.82g)を加えた。混合物を100℃に2〜3時間
かけて加熱して、エタノール/トルエン共沸混合物を留
去させた。
【0074】反応混合物を60℃に冷却し、シクロヘキ
サン(65ml)を加えた。反応混合物をさらに50℃
に30分間かけて冷却して、結晶化を完成させ、このと
きにシクロヘキサン(150ml)を加えた。懸濁液を
2時間にわたって20℃に冷却し、さらに1時間かけて
5℃に冷却した。生成物を濾過によって回収し、1:1
トルエン/シクロヘキサン(90ml)によって洗浄
し、次にシクロヘキサン(50ml)によって洗浄し、
45℃において真空乾燥させて、標題化合物(52.5
g)を得た。
サン(65ml)を加えた。反応混合物をさらに50℃
に30分間かけて冷却して、結晶化を完成させ、このと
きにシクロヘキサン(150ml)を加えた。懸濁液を
2時間にわたって20℃に冷却し、さらに1時間かけて
5℃に冷却した。生成物を濾過によって回収し、1:1
トルエン/シクロヘキサン(90ml)によって洗浄
し、次にシクロヘキサン(50ml)によって洗浄し、
45℃において真空乾燥させて、標題化合物(52.5
g)を得た。
【0075】この化合物(1重量部)を下記のように、
すなわち: (a)メチルt−ブチルエーテル(10重量部)中に懸
濁する; (b)固体を溶解するために30分間、還流加熱する; (c)1時間にわたって25℃に冷却する; (d)2時間かけて5℃に冷却する; (e)生成物を濾過によって回収する; (f)メチルt−ブチルエーテル(2x1.5重量部)
によって洗浄する; (g)45℃において真空乾燥する、ことによって精製
するとよい。さらに下記のように、すなわち: (h)化合物と微粉状炭素(0.1重量部)を反応器
に、工業用メチル化アルコール(IMS)(5重量部)
と共に装入する; (i)55℃に加熱する; (j)混合物をこの温度に60分間保持する; (k)50℃において濾過、IMS(1重量部)によっ
て洗浄する; (l)脱イオン水(6重量部)を添加して、60℃に加
熱する; (m)溶液に接種して(seeding)(以前に得ら
れた物質によって)、この溶液を60℃に一晩保持す
る; (n)予定の(programmed)温度再循環後に、10℃に冷
却する; (o)生成物を濾過によって回収し、脱イオン水(4重
量部)によって完全に洗浄する; (p)45℃において熱窒素によって一定重量になるま
で乾燥する、 ことによって精製するとよく、約125℃の融点と、図
1と2に示すようなX線回折スペクトル及び赤外スペク
トルとを有するIV型ポリモルフを得ることができる;
1H nmr(CDCl3):4.25−4.90(m,
6H);5.59(s,1H);6.08(tt,1
H);6.70−7.00(m,5H);7.35−
7.65(m,4H);7.88−8.11(s,d,
3H);[α]20 D=+23±2(c=1.0メタノー
ル中)。実施例2 実施例1の(iii)において使用した4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)シンナモニトリル
の製造 4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベ
ンゾニトリル(100.0g)と1:1ニッケル/アル
ミニウム合金(50.2g)とを水(215ml)中で
撹拌し、混合物を還流加熱してから、1時間にわたって
80%酢酸(846ml)を加えた。この添加が終了し
たならば、HPLC分析が反応の完了を実証するまで、
撹拌と加熱とを維持した。混合物を80℃に冷却し、十
分乾燥させたケイソウ土に通して濾過し、水(129m
l)、トルエン(600ml)及び水(248ml)に
よって洗浄した。水相を分離し、トルエン(143m
l)によって抽出し、一緒にしたトルエン抽出物を水
(2x143ml)によって2回洗浄してから、水(1
43ml)中炭酸カリウム(14.3g)の溶液によっ
て1回洗浄して、4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)ベンズアルデヒドを得た;1H nmr
(CDCl3):4.45(t,2H);6.10(t
t,1H);7.05(d,2H);7.90(d,2
H);9.95(s,1H)。
すなわち: (a)メチルt−ブチルエーテル(10重量部)中に懸
濁する; (b)固体を溶解するために30分間、還流加熱する; (c)1時間にわたって25℃に冷却する; (d)2時間かけて5℃に冷却する; (e)生成物を濾過によって回収する; (f)メチルt−ブチルエーテル(2x1.5重量部)
によって洗浄する; (g)45℃において真空乾燥する、ことによって精製
するとよい。さらに下記のように、すなわち: (h)化合物と微粉状炭素(0.1重量部)を反応器
に、工業用メチル化アルコール(IMS)(5重量部)
と共に装入する; (i)55℃に加熱する; (j)混合物をこの温度に60分間保持する; (k)50℃において濾過、IMS(1重量部)によっ
て洗浄する; (l)脱イオン水(6重量部)を添加して、60℃に加
熱する; (m)溶液に接種して(seeding)(以前に得ら
れた物質によって)、この溶液を60℃に一晩保持す
る; (n)予定の(programmed)温度再循環後に、10℃に冷
却する; (o)生成物を濾過によって回収し、脱イオン水(4重
量部)によって完全に洗浄する; (p)45℃において熱窒素によって一定重量になるま
で乾燥する、 ことによって精製するとよく、約125℃の融点と、図
1と2に示すようなX線回折スペクトル及び赤外スペク
トルとを有するIV型ポリモルフを得ることができる;
1H nmr(CDCl3):4.25−4.90(m,
6H);5.59(s,1H);6.08(tt,1
H);6.70−7.00(m,5H);7.35−
7.65(m,4H);7.88−8.11(s,d,
3H);[α]20 D=+23±2(c=1.0メタノー
ル中)。実施例2 実施例1の(iii)において使用した4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)シンナモニトリル
の製造 4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベ
ンゾニトリル(100.0g)と1:1ニッケル/アル
ミニウム合金(50.2g)とを水(215ml)中で
撹拌し、混合物を還流加熱してから、1時間にわたって
80%酢酸(846ml)を加えた。この添加が終了し
たならば、HPLC分析が反応の完了を実証するまで、
撹拌と加熱とを維持した。混合物を80℃に冷却し、十
分乾燥させたケイソウ土に通して濾過し、水(129m
l)、トルエン(600ml)及び水(248ml)に
よって洗浄した。水相を分離し、トルエン(143m
l)によって抽出し、一緒にしたトルエン抽出物を水
(2x143ml)によって2回洗浄してから、水(1
43ml)中炭酸カリウム(14.3g)の溶液によっ
て1回洗浄して、4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)ベンズアルデヒドを得た;1H nmr
(CDCl3):4.45(t,2H);6.10(t
t,1H);7.05(d,2H);7.90(d,2
H);9.95(s,1H)。
【0076】このアルデヒドの撹拌溶液に、水(286
ml)と、アリクワット(Aliquat)336
(7.0g)と、炭酸カリウム(63.7g)とを加え
た。ジエチルシアノメチル−ホスホネート(アルデヒド
含量を基準にして1.05当量)を加え、内容物温度を
40℃に高めた。HPLC分析が反応の終了を実証した
ときに、2相を静置させ、下部水相を分離し、トルエン
溶液を15%食塩水(235ml)によって洗浄した。
トルエン溶液量を約740mlから488mlに常圧蒸
留によって減じて、シス異性体とトランス異性体との約
20:80混合物を得た;1H nmr(DMSO−
d6):シス異性体:4.70(t,2H);5.75
(d,1H);6.70(tt,1H);7.20
(d,2H);7.35(d,1H);7.85(d,
2H);トランス異性体:4.67(t,2H);6.
20(d,1H);6.53(tt,1H);7.15
(d,2H);7.55(d,1H);7.70(d,
2H)。実施例3 錠剤製剤を下記のように製造する:成分 IV型ポリモルフ 10mg 微結晶セルロース 149mg 部分α化澱粉 25mg ポリビニルピロリジン 4mg カルボキシメチルスターチナトリウム 10mg (sodium starch glycollate) ステアリン酸マグネシウム 2mg IV型ポリモルフ(10mg)と、微結晶セルロース
(149mg)と、部分α化澱粉(25mg)と、ポリ
ビニルピロリジン(4mg)とを水と共に混合する。乾
燥した顆粒にカルボキシメチルスターチナトリウム(1
0mg)とステアリン酸マグネシウム(2mg)とを混
合する。
ml)と、アリクワット(Aliquat)336
(7.0g)と、炭酸カリウム(63.7g)とを加え
た。ジエチルシアノメチル−ホスホネート(アルデヒド
含量を基準にして1.05当量)を加え、内容物温度を
40℃に高めた。HPLC分析が反応の終了を実証した
ときに、2相を静置させ、下部水相を分離し、トルエン
溶液を15%食塩水(235ml)によって洗浄した。
トルエン溶液量を約740mlから488mlに常圧蒸
留によって減じて、シス異性体とトランス異性体との約
20:80混合物を得た;1H nmr(DMSO−
d6):シス異性体:4.70(t,2H);5.75
(d,1H);6.70(tt,1H);7.20
(d,2H);7.35(d,1H);7.85(d,
2H);トランス異性体:4.67(t,2H);6.
20(d,1H);6.53(tt,1H);7.15
(d,2H);7.55(d,1H);7.70(d,
2H)。実施例3 錠剤製剤を下記のように製造する:成分 IV型ポリモルフ 10mg 微結晶セルロース 149mg 部分α化澱粉 25mg ポリビニルピロリジン 4mg カルボキシメチルスターチナトリウム 10mg (sodium starch glycollate) ステアリン酸マグネシウム 2mg IV型ポリモルフ(10mg)と、微結晶セルロース
(149mg)と、部分α化澱粉(25mg)と、ポリ
ビニルピロリジン(4mg)とを水と共に混合する。乾
燥した顆粒にカルボキシメチルスターチナトリウム(1
0mg)とステアリン酸マグネシウム(2mg)とを混
合する。
【0077】錠剤にヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2910(5mg)と、マクロゴール(Macrogol)60
00(0.5mg)と、酸化チタン(1mg)とのフィ
ルムコーティングを施す。
ス2910(5mg)と、マクロゴール(Macrogol)60
00(0.5mg)と、酸化チタン(1mg)とのフィ
ルムコーティングを施す。
【0078】IV型ポリモルフ25mgと100mgと
を含む錠剤を同様にして、微結晶セルロース含量を同時
に減少させて、得ることができる。
を含む錠剤を同様にして、微結晶セルロース含量を同時
に減少させて、得ることができる。
【図1】0.02°2θ増分につき4秒間の暴露によっ
て、2°2θ〜34°2θの走査範囲にわたるθ−θ配
置でシーメンスD5000装置を用いて得た、IV型ポ
リモルフのX線回折スペクトルである。
て、2°2θ〜34°2θの走査範囲にわたるθ−θ配
置でシーメンスD5000装置を用いて得た、IV型ポ
リモルフのX線回折スペクトルである。
【図2】ドリフトサンプリング方法を用いて4000〜
400cm-1の周波数範囲にわたってKBr中のIV型
ポリモルフの2%サンプルに関して記録したドリフトフ
ーリエ変換赤外スペクトルである。
400cm-1の周波数範囲にわたってKBr中のIV型
ポリモルフの2%サンプルに関して記録したドリフトフ
ーリエ変換赤外スペクトルである。
【図3】DSC測定セルと、TC11コントロールプロ
セッサ(control processor:インジ
ウムで標準化した)とから成るメットラーTA4000
で得たIV型ポリモルフのDSCグラフである。サンプ
ル重量は約1〜6mgであり;パン型(pan typ
e)は穿孔アルミニウムであり;雰囲気は窒素(100
ml/分)であり;試験した温度範囲は10℃/分の速
度で50〜150℃であった。
セッサ(control processor:インジ
ウムで標準化した)とから成るメットラーTA4000
で得たIV型ポリモルフのDSCグラフである。サンプ
ル重量は約1〜6mgであり;パン型(pan typ
e)は穿孔アルミニウムであり;雰囲気は窒素(100
ml/分)であり;試験した温度範囲は10℃/分の速
度で50〜150℃であった。
【図4】比較用の、0.02°2θ増分につき4秒間の
暴露によって、2°2θ〜34°2θの走査範囲にわた
るθ−θ配置でシーメンスD5000装置を用いて得
た、II型ポリモルフのX線回折スペクトルである。
暴露によって、2°2θ〜34°2θの走査範囲にわた
るθ−θ配置でシーメンスD5000装置を用いて得
た、II型ポリモルフのX線回折スペクトルである。
【図5】比較用の、ドリフトサンプリング方法を用いて
4000〜400cm-1の周波数範囲にわたってKBr
中のII型ポリモルフの2%サンプルに関して記録した
ドリフトフーリエ変換赤外スペクトルである。
4000〜400cm-1の周波数範囲にわたってKBr
中のII型ポリモルフの2%サンプルに関して記録した
ドリフトフーリエ変換赤外スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランシス・デイヴィッド・チーサム イギリス国チェシャー エスケイ10 4 ティージー,マックレスフィールド,オ ードリー.パーク(番地なし) (72)発明者 ブライアン・エドワード・モッブズ イギリス国チェシャー エスケイ10 4 ティージー,マックレスフィールド,オ ードリー・パーク(番地なし) (56)参考文献 特開 昭61−72767(JP,A) 特開 平5−9183(JP,A)
Claims (13)
- 【請求項1】 2θ=6.45、11.37、17.0
7、18.06、18.42、18.92、19.2
8、19.56、20.39、21.18、21.6
1、22.28、23.44、24.01、25.2
7、26.86、29.10、30.43及び30.8
0゜にピークを有するX線回折図形を示す物理的形態の
(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリア
ゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)プロパン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項2】 約125℃の融点を有する物理的形態の
(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリア
ゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)プロパン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項3】 2θ=6.45、11.37、17.0
7、18.06、18.42、18.92、19.2
8、19.56、20.39、21.18、21.6
1、22.28、23.44、24.01、25.2
7、26.86、29.10、30.43及び30.8
0゜にピークを有するX線回折図形を示し、かつ約12
5℃の融点を有する物理的形態の(+)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−1−[3−[(E)−4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリ
ル]−1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル]−3
−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)プロパ
ン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項4】 654、678、820、827、83
8、848、856、966、971、977、98
3、1063、1089、1098、1108、111
9、1129、1141、1180、1200、121
0、1220、1247、1263、1277、134
3、1428、1506、1513、1519、159
9、1608、1619及び3123cm−1にピーク
を有する赤外スペクトル(KBr中2重量%分散体)を
示す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物理的形態
の(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリア
ゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)プロパン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項5】 他の物理的形態を実質的に有さない請求
項1〜4のいずれか1項に記載の物理的形態の(+)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−
[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾル−
1−イル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1
−イル)プロパン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項6】 少なくとも90%が、他の物理的形態を
含まない請求項5記載の物理的形態の(+)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−[(E)
−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル)プロパン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の物
理的形態の(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールのIV
型結晶形と、薬剤学的に許容されるキャリヤーとを含む
固体状の薬剤組成物。 - 【請求項8】 錠剤形である請求項7記載の薬剤組成
物。 - 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の物
理的形態の(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールのIV
型結晶形と、懸濁化剤、乳化剤又は溶剤とを含む注射可
能な溶液、乳濁液又は懸濁液として戻して使用するため
の薬剤組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載の物理
的形態の(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−
トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾル−1−イル)プロパン−2−オールのIV型結
晶形を溶解することによって製造される液体状の薬剤組
成物。 - 【請求項11】 (+)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,
2,4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,
2,4−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オール
の供給源をC1−C4アルカノール又はこれらの混合物
中に溶解し、高温に加熱し、水によって希釈し、冷却さ
せることを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の物
理的形態の(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールのIV
型結晶形の製造方法。 - 【請求項12】 治療方法に用いるための請求項1〜6
のいずれか1項に記載の物理的形態の(+)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[3−[(E)
−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル]−3−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル)プロパン−2−オールのIV型結晶形。 - 【請求項13】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
物理的形態の(+)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−[3−[(E)−4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,
4−トリアゾル−1−イル]−3−(1H−1,2,4
−トリアゾル−1−イル)プロパン−2−オールのIV
型結晶形を有効成分として含む真菌感染症治療用薬剤。
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