JP2695868B2 - 色立体表示装置 - Google Patents
色立体表示装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、製造業、建設業等のあらゆる産業分野にお
ける色彩選定を支援するツールとしての色立体表示装置
に関するものである。
ける色彩選定を支援するツールとしての色立体表示装置
に関するものである。
(従来の技術) 厖大な数の色名が存在する。その色名は赤、青、黄、
などの基本的色名から、各国、各民族の独特の命名によ
るもの、又自然、情緒、地名などに因んだもの等多岐に
わたり、その数は把握しきれない程ある。我国において
現在知られているものでも1万色名を越すと言われてお
り、今後色名を新規に追加することによりその数は更に
増加する。
などの基本的色名から、各国、各民族の独特の命名によ
るもの、又自然、情緒、地名などに因んだもの等多岐に
わたり、その数は把握しきれない程ある。我国において
現在知られているものでも1万色名を越すと言われてお
り、今後色名を新規に追加することによりその数は更に
増加する。
これら色名に対応する色彩を客観的に表示するものと
して、RGB表色系、XYZ表色系、L*a*b*表色系、マ
ンセル表示系がある。その内産業界で実用に供し得るも
の、世界共通化が促進されているものはマンセル表色系
である。このマンセル表色系は、色の三属性である色相
(Hue)、明度(Vlue)、彩度(Chroma)のそれぞれに
記号、数値を当てはめて、一つの色を特定する数値化し
たマンセル表色系記号を用いるものである。そして各段
階の色を、環状に色相、上下方向に明度、左右方向に彩
度がそれぞれの度合に従って配列された色票によって、
反射物体色の色彩を認識できる。又マンセル表色系記号
により、塗料色、顔料色などが特定され、これに基づい
て塗色、染色、材料着色などが比較的混乱が少なく行わ
れている。
して、RGB表色系、XYZ表色系、L*a*b*表色系、マ
ンセル表示系がある。その内産業界で実用に供し得るも
の、世界共通化が促進されているものはマンセル表色系
である。このマンセル表色系は、色の三属性である色相
(Hue)、明度(Vlue)、彩度(Chroma)のそれぞれに
記号、数値を当てはめて、一つの色を特定する数値化し
たマンセル表色系記号を用いるものである。そして各段
階の色を、環状に色相、上下方向に明度、左右方向に彩
度がそれぞれの度合に従って配列された色票によって、
反射物体色の色彩を認識できる。又マンセル表色系記号
により、塗料色、顔料色などが特定され、これに基づい
て塗色、染色、材料着色などが比較的混乱が少なく行わ
れている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、例えば配色対象物の注文主が色彩を決定す
る際あるいはその施工主が色材を選択する際にその色の
マンセル表色系記号を特定する場合、次のような問題が
あった。
る際あるいはその施工主が色材を選択する際にその色の
マンセル表色系記号を特定する場合、次のような問題が
あった。
まず、マンセル表色系記号を特定するためには、具体
的な色とマンセル表色系記号を対応付けて色票化したい
わゆるマンセンル色票集等を、色選定者が所持する必要
があったが、このマンセル色票集は極めて高価であっ
て、一般のデザイナー等にとって容易に購入できるもの
ではない。また、このマンセル色票集を所持していたと
しても、これによる色彩の特定は極めて煩雑なものであ
った。すなわち、このマンセル色票集は、各色相ごとに
1ページに明度と彩度の分布を色票として表示し、全色
相の色数分のページ数を有するものであるため、例えば
色相数が40色の場合40ページあることになり、この中か
ら所望の色を捜し出して特定しなければならなかった。
さらにこのマンセル色票は、特定の色彩について対応す
る色票が1枚ずつしかないため、抜き出して使用するの
には適さず、辞書的な用い方で利用されるに止まってい
た。
的な色とマンセル表色系記号を対応付けて色票化したい
わゆるマンセンル色票集等を、色選定者が所持する必要
があったが、このマンセル色票集は極めて高価であっ
て、一般のデザイナー等にとって容易に購入できるもの
ではない。また、このマンセル色票集を所持していたと
しても、これによる色彩の特定は極めて煩雑なものであ
った。すなわち、このマンセル色票集は、各色相ごとに
1ページに明度と彩度の分布を色票として表示し、全色
相の色数分のページ数を有するものであるため、例えば
色相数が40色の場合40ページあることになり、この中か
ら所望の色を捜し出して特定しなければならなかった。
さらにこのマンセル色票は、特定の色彩について対応す
る色票が1枚ずつしかないため、抜き出して使用するの
には適さず、辞書的な用い方で利用されるに止まってい
た。
また、色彩選定に際して、他の色見本である「PANTON
E(米国製)」や「DIC(大日本インク社製)」などを用
いることも考えられるが、これらはいずれも、その色票
のチップが極めて小さいものであり、また各色ごとに独
自の番号が決められているため、その色の特定(例えば
対応するマンセル表色系記号の特定など)が困難であ
る。それに加えて、これらの色見本は主として印刷機で
作製されているため、同じ番号の色であっても印刷され
た方法や時期等の違いによって実際の色が微妙に異なっ
て、同一色の色見本であっても所有者間で必ずしも一致
しない場合があり、また印刷用のインクの種類も少ない
ために所望の中間色の色票が存在しないことも多く、精
密な色彩選定のツールとしては充分に要求を満たすこと
ができないという問題もあった。
E(米国製)」や「DIC(大日本インク社製)」などを用
いることも考えられるが、これらはいずれも、その色票
のチップが極めて小さいものであり、また各色ごとに独
自の番号が決められているため、その色の特定(例えば
対応するマンセル表色系記号の特定など)が困難であ
る。それに加えて、これらの色見本は主として印刷機で
作製されているため、同じ番号の色であっても印刷され
た方法や時期等の違いによって実際の色が微妙に異なっ
て、同一色の色見本であっても所有者間で必ずしも一致
しない場合があり、また印刷用のインクの種類も少ない
ために所望の中間色の色票が存在しないことも多く、精
密な色彩選定のツールとしては充分に要求を満たすこと
ができないという問題もあった。
また、色彩の決定を行うときには、色見本や色票のみ
でなく、一般需要者の好みや流行の予測、色のイメージ
等の種々の情報を参考にすることが望まれるが、マンセ
ル色票ではマンセル表色系記号を特定できるのみで、マ
ンセル色票集に色票として掲載されている色票以外の色
彩や、その他の情報は何ら表示されていないため、他の
資料を同時に参照する必要が生じ、さらに煩雑さが増す
という問題もあった。
でなく、一般需要者の好みや流行の予測、色のイメージ
等の種々の情報を参考にすることが望まれるが、マンセ
ル色票ではマンセル表色系記号を特定できるのみで、マ
ンセル色票集に色票として掲載されている色票以外の色
彩や、その他の情報は何ら表示されていないため、他の
資料を同時に参照する必要が生じ、さらに煩雑さが増す
という問題もあった。
その上、他の色見本等においても、色彩そのもの以外
の関連情報を同時に参照できる形で備えたものは存在し
なかった。
の関連情報を同時に参照できる形で備えたものは存在し
なかった。
従って、色彩選定に際してマンセル表色系記号の特定
と色彩情報の取得が同時にかつ簡易的に行えるツールに
対する要望は、広い分野において極めて強いものがあっ
た。
と色彩情報の取得が同時にかつ簡易的に行えるツールに
対する要望は、広い分野において極めて強いものがあっ
た。
本発明は、このような従来の問題点を解消するため、
色彩選定のツールとして簡易的かつ有用な色立体表示装
置を提供することを目的とする。
色彩選定のツールとして簡易的かつ有用な色立体表示装
置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の色立体表示装置は、色彩の三属性である明
度、彩度、色相をマンセル表色系によって円筒座標系で
表すとともに座標値に対応する色彩を三次元的に配色し
て色立体を表示する装置であって、その色立体の縦軸を
含む任意の縦断面に相当する色彩分布と少なくとも一つ
の横断面に相当する色彩分布に対応するマンセル表色系
記号、このマンセル表色系記号と1対1に対応するRGB
信号、及び座標表示数字データが少なくとも記憶された
メモリ部と、前記縦断面または横断面のうち指定された
断面に相当する色彩分布のマンセル表色系記号をメモリ
部から検索して呼び出すとともに、このマンセル表色系
記号を対応する前記RGB信号に変換する処理を行う処理
部と、前記縦断面又は横断面のうち指定された断面に相
当する色彩分布を表示する表示部と、表示された色彩分
布に対して任意の位置を指定する手段と、前記処理部及
び表示部への指令等を入力する操作部とを備えたことを
特徴とする。
度、彩度、色相をマンセル表色系によって円筒座標系で
表すとともに座標値に対応する色彩を三次元的に配色し
て色立体を表示する装置であって、その色立体の縦軸を
含む任意の縦断面に相当する色彩分布と少なくとも一つ
の横断面に相当する色彩分布に対応するマンセル表色系
記号、このマンセル表色系記号と1対1に対応するRGB
信号、及び座標表示数字データが少なくとも記憶された
メモリ部と、前記縦断面または横断面のうち指定された
断面に相当する色彩分布のマンセル表色系記号をメモリ
部から検索して呼び出すとともに、このマンセル表色系
記号を対応する前記RGB信号に変換する処理を行う処理
部と、前記縦断面又は横断面のうち指定された断面に相
当する色彩分布を表示する表示部と、表示された色彩分
布に対して任意の位置を指定する手段と、前記処理部及
び表示部への指令等を入力する操作部とを備えたことを
特徴とする。
また本発明は、処理部によって、表示部又は操作部か
ら任意に指定された色相位置の外観正面の座標値に変換
し、その外観正面を表示部で表示する手段を備えたもの
を含むものである。
ら任意に指定された色相位置の外観正面の座標値に変換
し、その外観正面を表示部で表示する手段を備えたもの
を含むものである。
さらに本発明は、メモリ部には各色彩についての種々
の情報データが記憶され、表示部又は操作部から所望の
色彩の座標値を指定することにより、その色に対応する
情報が表示されることを特徴とするものを含むものであ
る。
の情報データが記憶され、表示部又は操作部から所望の
色彩の座標値を指定することにより、その色に対応する
情報が表示されることを特徴とするものを含むものであ
る。
(作 用) 本発明によれば、色立体における少なくとも中央近傍
の明度での横断面にほぼ相当する色彩分布、すなわち、
例えば各色相ごとに最も鮮やかに表す明度、彩度の組合
せを選んで配色した色彩分布表示により、その明度での
データベース中の全色相を把握しかつその座標位置すな
わち対応するマンセル表色系記号表示を確認することが
できる。また、その横断面に相当する色彩分布の表示の
任意の点を指定することにより、その点と縦軸を含む縦
断面に相当する色彩分布が表示され、所望の色相におけ
る色彩分布すなわち明度と彩度の分布を把握しかつその
位置を確認することができる。
の明度での横断面にほぼ相当する色彩分布、すなわち、
例えば各色相ごとに最も鮮やかに表す明度、彩度の組合
せを選んで配色した色彩分布表示により、その明度での
データベース中の全色相を把握しかつその座標位置すな
わち対応するマンセル表色系記号表示を確認することが
できる。また、その横断面に相当する色彩分布の表示の
任意の点を指定することにより、その点と縦軸を含む縦
断面に相当する色彩分布が表示され、所望の色相におけ
る色彩分布すなわち明度と彩度の分布を把握しかつその
位置を確認することができる。
なおこれらの処理は全てコンピュータによって実行さ
れるため、極めて迅速に行われ、マンセル色票集を用い
る場合のような煩雑さは全くなくなり、さらに既存の色
票集にない色彩を確認できる。また、所望の色相位置で
の色立体の外観正面図の表示により、その色相の近傍の
色相及び明度の分布を把握することができる。
れるため、極めて迅速に行われ、マンセル色票集を用い
る場合のような煩雑さは全くなくなり、さらに既存の色
票集にない色彩を確認できる。また、所望の色相位置で
の色立体の外観正面図の表示により、その色相の近傍の
色相及び明度の分布を把握することができる。
さらに、各断面に相当する色彩分布の表示や正面の画
像表示から直接にあるいは入力部から座標値を入力して
任意の位置を指定することにより、所望の色彩の種々の
情報をメモリ部から呼び出して表示させることもでき
る。
像表示から直接にあるいは入力部から座標値を入力して
任意の位置を指定することにより、所望の色彩の種々の
情報をメモリ部から呼び出して表示させることもでき
る。
(実施例) 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
説明する。
第4図は本発明の色立体表示装置を適用した色彩情報
検索表示システムの概要を示すブロック図である。同図
において、1はメモリ部であり、コンピュータの内部メ
モリ、磁気ディスク装置や磁気テープ装置等の外部メモ
リからなるものである。このメモリ部には、1万種以上
にも及ぶ各国語の色名と、それに対応するマンセル表色
系記号、イメージ情報を可能な限り含む説明データが記
憶されている。このデータとしては、例えば各色名とそ
のイメージ、流行した季節、発表された機関名とその年
度、さらにはイメージ項目別分類と色調別分類など、あ
らゆる分野での色彩選定に際して有益な情報が含まれ
る。これらのデータは、各分野の色彩の専門家等の永年
の経験に基づいた莫大な量の情報を調査した上で、具体
的な色彩と対応付けて整理しデータベースとして蓄積し
たものである。なお、メモリ部で記憶されている色彩情
報をリストにしたものの一例を第1表に示す。
検索表示システムの概要を示すブロック図である。同図
において、1はメモリ部であり、コンピュータの内部メ
モリ、磁気ディスク装置や磁気テープ装置等の外部メモ
リからなるものである。このメモリ部には、1万種以上
にも及ぶ各国語の色名と、それに対応するマンセル表色
系記号、イメージ情報を可能な限り含む説明データが記
憶されている。このデータとしては、例えば各色名とそ
のイメージ、流行した季節、発表された機関名とその年
度、さらにはイメージ項目別分類と色調別分類など、あ
らゆる分野での色彩選定に際して有益な情報が含まれ
る。これらのデータは、各分野の色彩の専門家等の永年
の経験に基づいた莫大な量の情報を調査した上で、具体
的な色彩と対応付けて整理しデータベースとして蓄積し
たものである。なお、メモリ部で記憶されている色彩情
報をリストにしたものの一例を第1表に示す。
このメモリ部には、上記データの他、後述する色立体
の色彩分布の表示に必要な全ての色彩の各種データ、す
なわちマンセル表色系記号、対応するRGB信号、及び座
標表示数字データ等も記憶されている。
の色彩分布の表示に必要な全ての色彩の各種データ、す
なわちマンセル表色系記号、対応するRGB信号、及び座
標表示数字データ等も記憶されている。
2は処理部であり、色名やマンセル表色系記号をコン
ピュータでの電子処理色彩表示信号であるRGB信号に変
換しカラー画像を生成するための画像処理、キーワード
等の入力に基づいて所望のデータを呼び出して出力され
る検索処理などを実行する。
ピュータでの電子処理色彩表示信号であるRGB信号に変
換しカラー画像を生成するための画像処理、キーワード
等の入力に基づいて所望のデータを呼び出して出力され
る検索処理などを実行する。
処理部2におけるマンセル表色系記号からRGB信号へ
の変換は、各マンセル表色系記号と1対1に対応したRG
B信号を全てテーブル化したものをメモリ部に記憶させ
て、画像表示させるときに選択的に呼び出す方法で行っ
ている。
の変換は、各マンセル表色系記号と1対1に対応したRG
B信号を全てテーブル化したものをメモリ部に記憶させ
て、画像表示させるときに選択的に呼び出す方法で行っ
ている。
3は、グラフィックディスプレイやプリンターからな
る表示部である。この表示部3では、 マンセル表色系記号からの変換により呼び出されたRGB
信号により、グラフィックディスプレイのCRTの電子銃
から射出される電子ビームが制御され、カラー画像に変
換されて、文字情報とともに観察可能に表示される。ま
た、グラフィックディスプレイに表示される画像及び文
字情報は、プリンターによってカラー印刷し、ハードコ
ピーすることもできる。このカラー画像の印刷は、RGB
信号に対応するC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イ
エロー)に変換して行われる。
る表示部である。この表示部3では、 マンセル表色系記号からの変換により呼び出されたRGB
信号により、グラフィックディスプレイのCRTの電子銃
から射出される電子ビームが制御され、カラー画像に変
換されて、文字情報とともに観察可能に表示される。ま
た、グラフィックディスプレイに表示される画像及び文
字情報は、プリンターによってカラー印刷し、ハードコ
ピーすることもできる。このカラー画像の印刷は、RGB
信号に対応するC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イ
エロー)に変換して行われる。
この表示部3では、マウスカーソルによるポイント移
動やペンライトを用いて、表示された画像に対して直接
データ処理の指示入力を行うことができるようになって
いる。なお、グラフィックディスプレイで表示されるカ
ラー画像は蛍光体光源色であって反射物体色ではないた
め、同一の色であっても通常の物体光とは微妙な相違が
あるという問題があるが、プリンターによって正確なカ
ラー印刷をさせることにより反射物体色とほぼ同一の色
彩を表示することができる。
動やペンライトを用いて、表示された画像に対して直接
データ処理の指示入力を行うことができるようになって
いる。なお、グラフィックディスプレイで表示されるカ
ラー画像は蛍光体光源色であって反射物体色ではないた
め、同一の色であっても通常の物体光とは微妙な相違が
あるという問題があるが、プリンターによって正確なカ
ラー印刷をさせることにより反射物体色とほぼ同一の色
彩を表示することができる。
4はキャラクタディスプレイ等の操作部であり、メモ
リ部に新たに追加するデータ、検索のためのキーワー
ド、処理部や表示部への指令などが入力される。
リ部に新たに追加するデータ、検索のためのキーワー
ド、処理部や表示部への指令などが入力される。
5は分光測色計であり、これによって既存の色票、色
見本、自然界の物体等の色を直接測定・分析し、そのデ
ータを処理部に入力するためのものである。この分光測
色計5により、感覚的で判別が困難な色彩の特定が自動
的かつ迅速に行える。また処理部に記憶される色彩情報
の拡張を容易に行うことができ、無限に広がる色彩情報
のデータベース拡充のためのツールとしても不可欠のも
のである。
見本、自然界の物体等の色を直接測定・分析し、そのデ
ータを処理部に入力するためのものである。この分光測
色計5により、感覚的で判別が困難な色彩の特定が自動
的かつ迅速に行える。また処理部に記憶される色彩情報
の拡張を容易に行うことができ、無限に広がる色彩情報
のデータベース拡充のためのツールとしても不可欠のも
のである。
6はイメージスキャナであり、配色対象物の外観形状
を画像信号に変換するためのものである。このイメージ
スキャナ6により、例えば店舗の配色を決定する場合等
に、配色対象物である店舗等の外観を画像信号に変換し
て表示部で表示させ、その表示させた画像に直接シミュ
レーションで種々の彩色を施して比較することにより、
最適な配色を選定することができる。
を画像信号に変換するためのものである。このイメージ
スキャナ6により、例えば店舗の配色を決定する場合等
に、配色対象物である店舗等の外観を画像信号に変換し
て表示部で表示させ、その表示させた画像に直接シミュ
レーションで種々の彩色を施して比較することにより、
最適な配色を選定することができる。
次に、上記システムにおいて色彩情報支援機能を発揮
させるために適用される本発明の色立体表示装置の一実
施例を第1図から第3図を参照しながら説明する。
させるために適用される本発明の色立体表示装置の一実
施例を第1図から第3図を参照しながら説明する。
本実施例では、マンセル表色計記号と円筒座標系を用
いた色立体で色彩の表示を行っている。すなわち第1図
に示す様に、縦軸方向に明度(V)、半径軸方向に彩度
(C)、環状軸に色相(H)をとって色彩の広がりを3
次元的に表現し、各位置にはその座標値のマンセル表色
系記号に対応する色彩が配されている。具体的には、明
度(V)が1.0(黒)から9.5(白)まで0.5間隔で18段
階、彩度(C)が2から16までの2間隔の8段階に無彩
色(N)を加えた計9段階、色相(H)が5種の基本色
(R,Y,G,B,P)とその中間色(5種各7段階)を含む40
段階に変化する。この色立体表示装置は、表示部3のグ
ラフィックディスプレイによって、縦軸を含む任意の方
向の縦断面に相当する表示、明度(V)=5近傍で水平
に切断した横断面にほぼ相当する表示、及び任意の色相
の位置の外観正面図を表示し、その画像上で各色彩の色
立体での位置と座標値(マンセル表色系記号)を確認す
ることができるものである。
いた色立体で色彩の表示を行っている。すなわち第1図
に示す様に、縦軸方向に明度(V)、半径軸方向に彩度
(C)、環状軸に色相(H)をとって色彩の広がりを3
次元的に表現し、各位置にはその座標値のマンセル表色
系記号に対応する色彩が配されている。具体的には、明
度(V)が1.0(黒)から9.5(白)まで0.5間隔で18段
階、彩度(C)が2から16までの2間隔の8段階に無彩
色(N)を加えた計9段階、色相(H)が5種の基本色
(R,Y,G,B,P)とその中間色(5種各7段階)を含む40
段階に変化する。この色立体表示装置は、表示部3のグ
ラフィックディスプレイによって、縦軸を含む任意の方
向の縦断面に相当する表示、明度(V)=5近傍で水平
に切断した横断面にほぼ相当する表示、及び任意の色相
の位置の外観正面図を表示し、その画像上で各色彩の色
立体での位置と座標値(マンセル表色系記号)を確認す
ることができるものである。
第2図は明度(V)=5における横断面にほぼ相当す
る色彩分布の表示の一例を示す図、第3図は縦断面に相
当する色彩分布の表示の一例を示す図である。第3図に
より、中央に彩度(C)=N(N:無彩色)の縦軸を置
き、左右に補色色相の明度と彩度の展開が把握できるこ
とになる。第3図における点線は、その内側がマンセル
色票集に実在する色の領域であることを示す境界線であ
り、本実施例の色立体ではこの境界線の外側にも色彩分
布を有する。従って、マンセル色票では判断し得ない色
彩の広がりをも推定することができるものである。
る色彩分布の表示の一例を示す図、第3図は縦断面に相
当する色彩分布の表示の一例を示す図である。第3図に
より、中央に彩度(C)=N(N:無彩色)の縦軸を置
き、左右に補色色相の明度と彩度の展開が把握できるこ
とになる。第3図における点線は、その内側がマンセル
色票集に実在する色の領域であることを示す境界線であ
り、本実施例の色立体ではこの境界線の外側にも色彩分
布を有する。従って、マンセル色票では判断し得ない色
彩の広がりをも推定することができるものである。
なお第2図に示す表示は、厳密には第1図の色立体の
横断面を示すものではなく、各色相ごとに最適な明度、
彩度を選び、各色相位置の花弁状の1枚ごとに1色ずつ
配色したものである。すなわち、各色相ごとにそれを最
も鮮やかに表す明度、彩度の組合せを選んで配色を決め
ており、具体的には、例えば色相(H)=5Rについては
明度(V)=4.5、彩度(C)=14を採用するというよ
うに、他の色相についても必ずしも明度(V)=5、彩
度(C)=16にはなっていない。また、第4図に示す表
示も厳密には第1図の色立体の縦軸を含む縦断面に一致
するものではなく、各色相ごとの明度(V)、彩度
(C)の分布を、均一な矩形の枡目を有する編み目状方
眼の枡目ごとに対応する色彩が配されている。
横断面を示すものではなく、各色相ごとに最適な明度、
彩度を選び、各色相位置の花弁状の1枚ごとに1色ずつ
配色したものである。すなわち、各色相ごとにそれを最
も鮮やかに表す明度、彩度の組合せを選んで配色を決め
ており、具体的には、例えば色相(H)=5Rについては
明度(V)=4.5、彩度(C)=14を採用するというよ
うに、他の色相についても必ずしも明度(V)=5、彩
度(C)=16にはなっていない。また、第4図に示す表
示も厳密には第1図の色立体の縦軸を含む縦断面に一致
するものではなく、各色相ごとの明度(V)、彩度
(C)の分布を、均一な矩形の枡目を有する編み目状方
眼の枡目ごとに対応する色彩が配されている。
またこの色立体表示装置では、第2図及び第3図に示
された断面表示の他、特定の色相(例えばH=5G)を中
央にして色立体を正面から見た正面図を表示させること
も可能であり、この正面図によって左右に左相の広がり
を、上下に明度の分布を把握することができる。
された断面表示の他、特定の色相(例えばH=5G)を中
央にして色立体を正面から見た正面図を表示させること
も可能であり、この正面図によって左右に左相の広がり
を、上下に明度の分布を把握することができる。
さらに、第2図のような横断面に相当する色彩分布の
表示に対し、マウスカーソルまたはペンライトによるポ
イント移動で特定の位置を指定することによって、色彩
分布を表示すべき所望の縦断面を指定して、それをグラ
フィックディスプレイで表示させることができる。すな
わち、第2図のように表示された横断面の例えば「5R」
を指定すれば、左側に「5R」、右側にそれと補色関係に
ある「5BG」の色相の彩度分布が広がった第3図に示す
縦断面が表示されることになる。なお、第3図に示すよ
うな縦断面は、必ずしも左右に補色関係の色相の分布を
表示させるだけでなく、例えば第3図の右側の色相を5B
Gの代わりに5YRに置き換えて配色させる等、任意の色相
の組合せを選んで表示させ、配色の参考にすることも可
能である。
表示に対し、マウスカーソルまたはペンライトによるポ
イント移動で特定の位置を指定することによって、色彩
分布を表示すべき所望の縦断面を指定して、それをグラ
フィックディスプレイで表示させることができる。すな
わち、第2図のように表示された横断面の例えば「5R」
を指定すれば、左側に「5R」、右側にそれと補色関係に
ある「5BG」の色相の彩度分布が広がった第3図に示す
縦断面が表示されることになる。なお、第3図に示すよ
うな縦断面は、必ずしも左右に補色関係の色相の分布を
表示させるだけでなく、例えば第3図の右側の色相を5B
Gの代わりに5YRに置き換えて配色させる等、任意の色相
の組合せを選んで表示させ、配色の参考にすることも可
能である。
また、特定の色名やマンセル表色系記号を指定するこ
とによって、その色彩を含む縦、横の断面を表示させ
て、その色彩分布を観察することや、各断面表示に対し
て特定の位置の座標を指示することによって、その座標
値に対応する色名、色調、色彩のイメージ等のデータ
を、色立体を表示する画像上に表示させることも可能で
ある。
とによって、その色彩を含む縦、横の断面を表示させ
て、その色彩分布を観察することや、各断面表示に対し
て特定の位置の座標を指示することによって、その座標
値に対応する色名、色調、色彩のイメージ等のデータ
を、色立体を表示する画像上に表示させることも可能で
ある。
以上述べた、色立体の斜視図、各断面相当の図、及び
正面図の表示に必要な各種データ、すなわちそれらの色
彩分布に対応するマンセル表示系記号、それをコンピュ
ータによりカラー画像に変換するための電子処理色彩表
示信号であるRGB信号、及び座標表示数字データについ
ては、上記のメモリ部1にテーブル化されて記憶されて
おり、所望の色彩分布の断面等を指定することにより必
要なデータが処理部によって検索されて呼び出されてく
る。よってその処理は、複雑な演算等を必要とせず、極
めて高速に実行することができるものである。
正面図の表示に必要な各種データ、すなわちそれらの色
彩分布に対応するマンセル表示系記号、それをコンピュ
ータによりカラー画像に変換するための電子処理色彩表
示信号であるRGB信号、及び座標表示数字データについ
ては、上記のメモリ部1にテーブル化されて記憶されて
おり、所望の色彩分布の断面等を指定することにより必
要なデータが処理部によって検索されて呼び出されてく
る。よってその処理は、複雑な演算等を必要とせず、極
めて高速に実行することができるものである。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、色彩の分布を視覚
的に把握し易い色立体で表示し、その色立体の必要な断
面の表示を簡易かつ迅速に行えるため、色彩選定に際し
て所望の色のマンセル表色系記号の特定が容易であり、
マンセル色票集を用いる場合のような煩雑さが解消す
る。
的に把握し易い色立体で表示し、その色立体の必要な断
面の表示を簡易かつ迅速に行えるため、色彩選定に際し
て所望の色のマンセル表色系記号の特定が容易であり、
マンセル色票集を用いる場合のような煩雑さが解消す
る。
また、マンセル表色系記号の特定のみでなく、その色
に関する各種の情報が同時に得られ、色彩決定のための
情報の参照が、他の色との比較をも含めて効果的に行え
るので、あらゆる分野における色彩選定及び配色決定の
支援のためのツールとして極めて有用である。
に関する各種の情報が同時に得られ、色彩決定のための
情報の参照が、他の色との比較をも含めて効果的に行え
るので、あらゆる分野における色彩選定及び配色決定の
支援のためのツールとして極めて有用である。
また、色彩採択の際のプレゼンテーションツールや店
舗におけるデモンストレーションツールとしても幅広く
活用することができる。
舗におけるデモンストレーションツールとしても幅広く
活用することができる。
第1図は本発明の一実施例における色立体表示装置で表
示させた色立体の斜視図とその座標系を示す図、第2図
は同色立体の明度(V)=5での横断面に概略相当する
色彩分布の表示を示す図、第3図は同色立体の縦軸を含
む縦断面に相当する色彩分布の表示の一例を示す図、第
4図は本発明の色立体表示装置を適用した色彩情報検索
表示システムの概要を示すブロック図である。 1……メモリ部 2……処理部 3……表示部 4……操作部
示させた色立体の斜視図とその座標系を示す図、第2図
は同色立体の明度(V)=5での横断面に概略相当する
色彩分布の表示を示す図、第3図は同色立体の縦軸を含
む縦断面に相当する色彩分布の表示の一例を示す図、第
4図は本発明の色立体表示装置を適用した色彩情報検索
表示システムの概要を示すブロック図である。 1……メモリ部 2……処理部 3……表示部 4……操作部
Claims (3)
- 【請求項1】色彩の三属性である明度、彩度、色相をマ
ンセル表色系によってそれぞれ円筒座標系の縦軸、半径
軸、環状軸で表すとともに座標値に対応する色彩を三次
元的に配色した色立体を表示する装置であって、この色
立体の縦軸を含む任意の縦断面に相当する色彩分布と少
なくとも一つの横断面に相当する色彩分布に対応するマ
ンセル表色系記号、このマンセル表色系記号と1対1に
対応するRGB信号、及び座標表示数字データが少なくと
も記憶されたメモリ部と、前記縦断面または横断面のう
ち指定された断面に相当する色彩分布のマンセル表色系
記号をメモリ部から検索して呼び出すとともに、このマ
ンセル表色系記号を対応する前記RGB信号に変換する処
理を行う処理部と、前記縦断面又は横断面のうち指定さ
れた断面に相当する色彩分布を表示する表示部と、表示
された色彩分布における任意の位置を指定する手段と、
前記処理部及び表示部への指令等を入力する操作部とを
備えた色立体表示装置。 - 【請求項2】処理部によって、表示部又は操作部から任
意に指定された色相位置の外観正面の座標値に変換し、
その外観正面を表示部で表示する手段を備えた請求項1
記載の色立体表示装置。 - 【請求項3】メモリ部には各色彩についての種々の情報
データが記憶され、表示部又は操作部から所望の色彩の
座標値を指定することにより、その色に対応する情報が
表示されることを特徴とする請求項1又は2記載の色立
体表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63258941A JP2695868B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | 色立体表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63258941A JP2695868B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | 色立体表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02103160A JPH02103160A (ja) | 1990-04-16 |
JP2695868B2 true JP2695868B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=17327166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63258941A Expired - Lifetime JP2695868B2 (ja) | 1988-10-13 | 1988-10-13 | 色立体表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2695868B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9111387B2 (en) | 2010-09-16 | 2015-08-18 | Viva Computer Corporation | Color information generation device, color information generation method, and recording medium |
JP5756671B2 (ja) * | 2011-04-21 | 2015-07-29 | シャープ株式会社 | 操作装置、及びそれを備える画像処理装置 |
JPWO2013168517A1 (ja) * | 2012-05-07 | 2016-01-07 | ソニー株式会社 | 表示装置、及び表示方法 |
CN109764268A (zh) * | 2017-11-08 | 2019-05-17 | 长春工程学院 | 一种半球体光源色立体装置 |
JP7125336B2 (ja) * | 2018-11-27 | 2022-08-24 | 日本放送協会 | 色域表示制御装置、色域表示情報生成装置、及びこれらのプログラム |
-
1988
- 1988-10-13 JP JP63258941A patent/JP2695868B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02103160A (ja) | 1990-04-16 |
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