JP2695114B2 - 陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置 - Google Patents
陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置Info
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- JP2695114B2 JP2695114B2 JP3680894A JP3680894A JP2695114B2 JP 2695114 B2 JP2695114 B2 JP 2695114B2 JP 3680894 A JP3680894 A JP 3680894A JP 3680894 A JP3680894 A JP 3680894A JP 2695114 B2 JP2695114 B2 JP 2695114B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、碍管の製造工程等にお
いて用いられる陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び
装置に関するものである。
いて用いられる陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】碍管等の製造工程においては、焼成工程
や施釉工程に先立ち、陶磁器未焼成品をろくろの上に直
立状態に載せて回転させ、ブラッシング仕上げを行って
いるが、外周面を仕上げるのみならず、製品を正立状態
で焼成するときの安定性を高める目的で、下端面の仕上
げ加工も必要である。従来、このためには陶磁器未焼成
品を水平に倒して大型旋盤にチャックし、回転させなが
ら刃物による仕上げ加工を行っていた。ところがこのた
めには陶磁器未焼成品を直立状態から水平に倒す必要が
あるうえ、自動化が困難であるという問題があった。
や施釉工程に先立ち、陶磁器未焼成品をろくろの上に直
立状態に載せて回転させ、ブラッシング仕上げを行って
いるが、外周面を仕上げるのみならず、製品を正立状態
で焼成するときの安定性を高める目的で、下端面の仕上
げ加工も必要である。従来、このためには陶磁器未焼成
品を水平に倒して大型旋盤にチャックし、回転させなが
ら刃物による仕上げ加工を行っていた。ところがこのた
めには陶磁器未焼成品を直立状態から水平に倒す必要が
あるうえ、自動化が困難であるという問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、陶磁器未焼成品を立てたままの状態
で、しかも自動的に陶磁器未焼成品の下端面を仕上げ加
工することができる陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法
及び装置を提供するためになされたものである。
の問題点を解決し、陶磁器未焼成品を立てたままの状態
で、しかも自動的に陶磁器未焼成品の下端面を仕上げ加
工することができる陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法
及び装置を提供するためになされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方
法は、陶磁器未焼成品を表面仕上げ用のろくろに対して
浮かせた吊り上げ状態において静止させ、回転するろく
ろの表面に突出させた刃物により陶磁器未焼成品の下端
面を仕上げ加工することを特徴とするものである。また
本発明の陶磁器未焼成品の下端面仕上げ装置は、陶磁器
未焼成品の表面仕上げ用のろくろの表面にスリットを形
成し、ろくろの内部にこのスリットから突出して陶磁器
未焼成品の下端面を仕上げ加工するための刃物を昇降自
在に設けるとともに、このろくろの上方に陶磁器未焼成
品の吊り上げ具を設けたことを特徴とするものである。
めになされた本発明の陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方
法は、陶磁器未焼成品を表面仕上げ用のろくろに対して
浮かせた吊り上げ状態において静止させ、回転するろく
ろの表面に突出させた刃物により陶磁器未焼成品の下端
面を仕上げ加工することを特徴とするものである。また
本発明の陶磁器未焼成品の下端面仕上げ装置は、陶磁器
未焼成品の表面仕上げ用のろくろの表面にスリットを形
成し、ろくろの内部にこのスリットから突出して陶磁器
未焼成品の下端面を仕上げ加工するための刃物を昇降自
在に設けるとともに、このろくろの上方に陶磁器未焼成
品の吊り上げ具を設けたことを特徴とするものである。
【０００５】
【作用】本発明によれば、表面仕上げ用のろくろに載せ
るために吊り上げ具によって移動させてきた陶磁器未焼
成品を、ろくろの直上位置において浮かせた吊り上げ状
態において静止させる。そしてろくろを回転しながらそ
の内部から刃物を突出させることにより、吊り上げ状態
にある陶磁器未焼成品の下端面を切削し、仕上げ加工す
る。これにより陶磁器未焼成品は正立状態のまま下端面
の仕上げ加工が行われることとなる。その後、刃物はろ
くろの内部に収納され、陶磁器未焼成品をろくろの上に
載せて従来と同様のブラッシング仕上げが行われること
となる。なおブラッシング仕上げは下端面仕上げ加工前
に行うことも可能である。
るために吊り上げ具によって移動させてきた陶磁器未焼
成品を、ろくろの直上位置において浮かせた吊り上げ状
態において静止させる。そしてろくろを回転しながらそ
の内部から刃物を突出させることにより、吊り上げ状態
にある陶磁器未焼成品の下端面を切削し、仕上げ加工す
る。これにより陶磁器未焼成品は正立状態のまま下端面
の仕上げ加工が行われることとなる。その後、刃物はろ
くろの内部に収納され、陶磁器未焼成品をろくろの上に
載せて従来と同様のブラッシング仕上げが行われること
となる。なおブラッシング仕上げは下端面仕上げ加工前
に行うことも可能である。
【０００６】
【実施例】次に本発明を図示の実施例により更に詳細に
説明する。図１において、１は表面仕上げ用のろくろで
あり、陶磁器未焼成品２はろくろ１の回転軸と同一軸線
上に吊り上げられている。３は陶磁器未焼成品２の上部
を保持するための空気圧式（風船式）のチャックであ
り、４はチャック３の上方に設けられた吊り上げ具、５
は天井走行式ホイストのフックである。また６は吊り上
げ用治具４の外周面に接触してセンター出しを行うため
の上部保持具、７は陶磁器未焼成品２の下方部に接触し
てセンター出しを行うための下部保持具である。
説明する。図１において、１は表面仕上げ用のろくろで
あり、陶磁器未焼成品２はろくろ１の回転軸と同一軸線
上に吊り上げられている。３は陶磁器未焼成品２の上部
を保持するための空気圧式（風船式）のチャックであ
り、４はチャック３の上方に設けられた吊り上げ具、５
は天井走行式ホイストのフックである。また６は吊り上
げ用治具４の外周面に接触してセンター出しを行うため
の上部保持具、７は陶磁器未焼成品２の下方部に接触し
てセンター出しを行うための下部保持具である。
【０００７】図２に示すように、ろくろ１の表面にはス
リット８が形成されている。実施例では２つのスリット
８が形成されているが、単一であってもあるいは３以上
であっても差し支えない。図３はろくろ１の縦断面図で
あり、各スリット８の下側にはそれぞれ陶磁器未焼成品
２の下端面を仕上げ加工するための刃物９が設けられて
いる。実施例では各刃物９、９は平板状のものであっ
て、下端部において連結バー10で接続されている。そし
てガイドロッド11によって垂直方向に昇降自在にガイド
されている。
リット８が形成されている。実施例では２つのスリット
８が形成されているが、単一であってもあるいは３以上
であっても差し支えない。図３はろくろ１の縦断面図で
あり、各スリット８の下側にはそれぞれ陶磁器未焼成品
２の下端面を仕上げ加工するための刃物９が設けられて
いる。実施例では各刃物９、９は平板状のものであっ
て、下端部において連結バー10で接続されている。そし
てガイドロッド11によって垂直方向に昇降自在にガイド
されている。
【０００８】12はろくろ１の中心部に設けられたシリン
ダであり、そのピストンロッド13が連結バー10に接続さ
れているので、このシリンダ12を動作させることによっ
て、刃物９をスリット８から突出させたり、刃物９をろ
くろ１の内部に収納したりすることができる。なお、シ
リンダ12はろくろ１とともに回転するものであるから、
ロータリージョイントを介して作動流体が供給されるよ
うになっている。
ダであり、そのピストンロッド13が連結バー10に接続さ
れているので、このシリンダ12を動作させることによっ
て、刃物９をスリット８から突出させたり、刃物９をろ
くろ１の内部に収納したりすることができる。なお、シ
リンダ12はろくろ１とともに回転するものであるから、
ロータリージョイントを介して作動流体が供給されるよ
うになっている。
【０００９】さて、陶磁器未焼成品２はチャック３によ
り上部を保持されて前工程から搬送され、表面仕上げ用
のろくろ１の上に載せられてブラッシング仕上げされる
のであるが、本発明においてはろくろ１の上に載せる直
前に、陶磁器未焼成品２を図１に示される吊り上げ状態
において静止させる。このとき上部保持具６と下部保持
具７とによって陶磁器未焼成品２はろくろ１に対してセ
ンター出しされる。
り上部を保持されて前工程から搬送され、表面仕上げ用
のろくろ１の上に載せられてブラッシング仕上げされる
のであるが、本発明においてはろくろ１の上に載せる直
前に、陶磁器未焼成品２を図１に示される吊り上げ状態
において静止させる。このとき上部保持具６と下部保持
具７とによって陶磁器未焼成品２はろくろ１に対してセ
ンター出しされる。
【００１０】この状態でろくろ１を回転させ、シリンダ
12によって刃物９をスリット８から突出させる。その結
果、陶磁器未焼成品２の下端面は水平に切削され、仕上
げ加工される。その後、刃物９はろくろ１の内部に引き
込まれ、ろくろ１は停止する。そして陶磁器未焼成品２
はろくろ１の上に載せられ、従来と同様にろくろ１とと
もに回転され外周面をブラッシング仕上げされる。
12によって刃物９をスリット８から突出させる。その結
果、陶磁器未焼成品２の下端面は水平に切削され、仕上
げ加工される。その後、刃物９はろくろ１の内部に引き
込まれ、ろくろ１は停止する。そして陶磁器未焼成品２
はろくろ１の上に載せられ、従来と同様にろくろ１とと
もに回転され外周面をブラッシング仕上げされる。
【００１１】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の陶磁器
未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置によれば、陶磁器
未焼成品を垂直に立てたままの状態で下端面を仕上げ加
工することができる。このため従来のように陶磁器未焼
成品を水平に倒す必要がなく、工程を自動化することが
できる。また下端面を仕上げ加工された陶磁器未焼成品
は、焼成炉の内部に正しく垂直に立てて焼成することが
できる。更に本発明では外周面をブラッシング仕上げす
るために使用されているろくろを利用して下端面を仕上
げ加工するので、余分な加工スペースを必要としない利
点もある。よって本発明は従来の問題点を解決した陶磁
器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置として、効果の
大きいものである。
未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置によれば、陶磁器
未焼成品を垂直に立てたままの状態で下端面を仕上げ加
工することができる。このため従来のように陶磁器未焼
成品を水平に倒す必要がなく、工程を自動化することが
できる。また下端面を仕上げ加工された陶磁器未焼成品
は、焼成炉の内部に正しく垂直に立てて焼成することが
できる。更に本発明では外周面をブラッシング仕上げす
るために使用されているろくろを利用して下端面を仕上
げ加工するので、余分な加工スペースを必要としない利
点もある。よって本発明は従来の問題点を解決した陶磁
器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置として、効果の
大きいものである。
【図１】本発明の実施例を示す正面図である。
【図２】実施例のろくろの平面図である。
【図３】実施例のろくろの縦断面図である。
１ ろくろ、２ 陶磁器未焼成品、３ チャック、４
吊り上げ用治具、５フック、６ 上部保持具、７ 下部
保持具、８ スリット、９ 刃物、10 連結バー、11
ガイドロッド、12 シリンダ、13 ピストンロッド
吊り上げ用治具、５フック、６ 上部保持具、７ 下部
保持具、８ スリット、９ 刃物、10 連結バー、11
ガイドロッド、12 シリンダ、13 ピストンロッド
Claims (2)
- 【請求項１】 陶磁器未焼成品を表面仕上げ用のろくろ
に対して浮かせた吊り上げ状態において静止させ、回転
するろくろの表面に突出させた刃物により陶磁器未焼成
品の下端面を仕上げ加工することを特徴とする陶磁器未
焼成品の下端面仕上げ方法。 - 【請求項２】 陶磁器未焼成品の表面仕上げ用のろくろ
の表面にスリットを形成し、ろくろの内部にこのスリッ
トから突出して陶磁器未焼成品の下端面を仕上げ加工す
るための刃物を昇降自在に設けるとともに、このろくろ
の上方に陶磁器未焼成品の吊り上げ具を設けたことを特
徴とする陶磁器未焼成品の下端面仕上げ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3680894A JP2695114B2 (ja) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | 陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3680894A JP2695114B2 (ja) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | 陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07241823A JPH07241823A (ja) | 1995-09-19 |
| JP2695114B2 true JP2695114B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=12480085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3680894A Expired - Fee Related JP2695114B2 (ja) | 1994-03-08 | 1994-03-08 | 陶磁器未焼成品の下端面仕上げ方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2695114B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-08 JP JP3680894A patent/JP2695114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07241823A (ja) | 1995-09-19 |
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Legal Events
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