JP2694177B2 - メチル―t―ブチルエーテルの一段階合成方法 - Google Patents

メチル―t―ブチルエーテルの一段階合成方法

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JP2694177B2 JP1059884A JP5988489A JP2694177B2 JP 2694177 B2 JP2694177 B2 JP 2694177B2 JP 1059884 A JP1059884 A JP 1059884A JP 5988489 A JP5988489 A JP 5988489A JP 2694177 B2 JP2694177 B2 JP 2694177B2
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    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/186Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、好ましくは不活性担体上のヘテロポリ酸を
含む触媒の存在下におけるt−ブタノールとメタノール
との反応によるメチル−t−ブチルエーテルの改良され
た製造方法に関する。本発明は、反応が一段階で起こ
り、触媒が所望のエーテル生成物への優れた選択性を示
し、高レベルのt−ブタノール転化率が達成されるとい
う点で特に有利である。
アルコールと他のアルコールとを反応させて所望の生
成物を生成させることによって、非対称エーテルをはじ
めとするエーテル類を製造することができることが当業
者に公知である。触媒及び/又は縮合剤を含む反応混合
物を分離し、更に処理して、所望の生成物を得ることが
できる。かかる更なる処理としては、通常、一以上の蒸
留操作が挙げられる。
メチル−t−ブチルエーテルは、高オクタンガソリン
における配合成分としての用途が高まっており、鉛及び
マンガンをベースとした現在のガソリン添加剤にとって
かわっている。現在において、メチル−t−ブチルエー
テル(MTBE)の商業的な製造方法は全て、陽イオン交換
樹脂を触媒として用いるイソブチレンとメタノールとの
液相反応(下式I参照)に基づくものである(例えば、
hydrocarbon processing,Oct.1984,p.63;Oil and Gas
J.Jan.1,1979,p.76;Chem.Economics Handbook−SRI,Se
p.1986,p.543−705:Pを参照)。MTBE合成において用い
られている陽イオン交換樹脂は、通常、スルホン酸官能
基を有するものである(J.Tejero.J.Mol.Catal.,42(19
87)257;C.Subramamamら,Can.J.Chem.Eng.,65(1987)6
13を参照)。
しかしながら、許容しうるガソリン添加剤としてMTBE
の使用が広まるにつれて、原料物質の入手性という問題
が増大する。歴史的にイソブチレンは量の少ない原料物
質である(Oil and Gas J.,Jun 8,1987,p.55参照)。し
たがって、原料物質としてイソブチレンを必要としない
MTBEの製造方法を得られれば有利である。t−ブタノー
ル(tBA)はイソブタンの酸化によって商業的に容易に
入手しうるので、メタノールとt−ブチルアルコールと
の反応によってMTBEを製造する効率的な方法を得られれ
ば有利である。
Raoらに与えられた米国特許第4,144,138号(1979年)
においては、共沸蒸留を行なってメタノール−エーテル
共沸塔頂物を回収し、これを水で洗浄して純粋なエーテ
ルラフィネートを得、これを共沸蒸留してエーテル−メ
タノール塔頂物を得てこれを水洗浄に再循環させること
によって、エーテル化反応流出物からメチル−t−ブチ
ルエーテルを回収する方法が開示されている。
メチルアルコール及びt−ブチルアルコールからのメ
チル−t−ブチルエーテルの製造が、S.V.RozhkovらのP
revrashch Uglevodorodov,Kislotno−Osnovn.Geterogen
nykh Katal.Tezisy Dokl.Vses Konf.,1977,150(C.A.9
2:58165y)において論じられている。ここでは、KU−2
強酸性スルホポリスチレン陽イオン交換剤上、温和な条
件下において、tBA及びメタノールをエーテル化反応に
かけている。この文献には、かかる方法の基本的パラメ
ーターに関するデータも記載されている。また、陽イオ
ン交換剤上のエーテル化反応のプラントに関しては何の
問題も存在しないが、大量のt−ブチルアルコール及び
メタノール並びにイソブチレンを再循環させることによ
って装置が幾分高価になるということをはじめとする考
慮すべき点があることを指摘している。また、通常、種
々の吸着及び拡散因子、膨潤現象、並びに、溶液相及び
イオン交換剤相としての間の成分の分布が変化しうるこ
とによって、陽イオン交換剤上の反応の進行が複雑化し
ている。更に、有機(ポリスチレン又はポリメタクリレ
ート)骨格を有するかかる酸性陽イオン交換剤は、概し
て、操作温度に関する安定範囲が極めて制限されてお
り、120℃を超える温度においては、樹脂の非可逆的な
分散及び触媒活性の損失が起こる。
120℃を超える温度、好ましくは200℃以下の温度に至
るまで熱的に安定な無機不均質触媒を用いた一段階工程
で、t−ブチルアルコール及びメタノールからメチル−
t−ブチルエーテルを選択的に合成することができれ
ば、当該技術における大きな進歩である。
そのある態様によれば、一段階工程でt−ブチルアル
コール及びメタノールからメチル−t−ブチルエーテル
を製造する新規な本発明方法は、好ましくは不活性の高
表面積担体上のヘテロポリ酸を含む触媒の存在下におい
て、昇温下及び適当な圧で、t−ブチルアルコールとメ
タノールとを反応させることを含む。
本発明の生成物の製造方法は、具体的には、不活性担
体上に配置されたヘテロポリ酸エーテル化触媒の存在下
でt−ブチルアルコールとメタノールとを反応させるこ
とによって行なうことができる。本発明において特徴的
なことは、該ヘテロポリ酸触媒が、不活性担体上に担持
された、H8-n[XM12O40](式中、XはP又はSiであ
り、MはMo又はWであり、nは4又は5である)で示さ
れるKeggin構造を有するヘテロポリ酸であり、該反応
が、20〜200℃の温度及び0〜1000psig(100〜6995kP
a)の圧力において単一工程(一段法)で行なわれるこ
とである。触媒は、好ましくは、チタニアに担持された
Keggin構造のヘテロポリ酸を含む。
かかる反応は、次式II: によって示すことができる。
通常、メタノール及びt−ブタノール共反応物質は、
所望のメチル−t−ブチルエーテルを生成させるために
いかなる割合で混合することもできるが、所望のMTBEの
収率を最大にするならば、供給混合物中のt−ブタノー
ルに対するメタノールのモル比は、10:1〜1:10であるこ
とが好ましい。MTBEへの最大の選択率及び一反応あたり
(per pass)の最適の転化率を達成するためには、液体
供給物中に過剰のメタノールを存在させることが望まし
い。t−ブタノールに対するメタノールの最も好ましい
モル比は1:1〜5:1である。
本反応における触媒であるヘテロポリ酸は、2以上の
無機オキシ酸の縮合によって生成するある種類の酸を含
む。例えば、ホスフェートとタングステートイオンと
は、酸性媒体中において反応させると、次式III: PO4 3-+12WO4 2-+27H+→H3PW12O40+12H2O (III) にしたがって縮合して、典型的なヘテロポリ酸(HPA)
である12−タングストリン酸を生成する。
第I族〜第VIII族に含まれる広範囲の元素が、HPA陰
イオンの中心原子又は所謂ヘテロ原子(式IIIの場合に
おけるP)になることができる。ヘテロ原子の役割は、
HPAの縮合構造及び物理特性の両方を決定する調速因子
である。
酸素を介してヘテロ原子に配位する原子はポリ原子
(式IIIの場合におけるW)と称され、ほとんどの場
合、モリブデン、タングステン、ニオブ及びバナジウム
のような限定された種のいずれかである。ポリ原子がモ
リブデン(Mo)である場合の、ヘテロ原子の性質、縮合
比及び対応するHPA陰イオンの化学式を表1に示す。
いわゆるKeggin構造を有する陰イオンは、1:12の縮合
比を有し、全てのHPA陰イオンの最も典型的なものであ
る。Keggin構造を有するヘテロポリ酸及びその同族体
は、概して最も容易に入手しうるHPAであり、触媒化学
において最も通常的に用いられているものである。これ
らHPA類の合成は文献において詳細に報告されている
(例えば、米国特許第3,947,332号(1976年)を参
照)。
エーテル化でMTBEを生成させる場合において、好適な
ヘテロポリ酸は、モリブデン及びタングステンの群から
選択されるポリ原子を含んでいてよく、ヘテロ原子は、
リン又は珪素であってよい。これらのヘテロポリ酸は、
Keggin構造:H8-n[XM12O40](ここで、、XはP又はSi
であり、MはMo又はWであり、nは4又は5の整数であ
る)を有していると考えられる。
本発明を実施するための好ましいヘテロポリ酸として
は、12−モリブドリン酸:H3PM12O40、12−タングストリ
ン酸、12−モリブド珪酸:H4SiMO12O40及び12−タングス
ト珪酸が挙げられる。一般的にはかかる酸はその水和物
として用いられるが、メタノール/t−ブタノール供給流
中に部分的に又は完全に溶解してそれ自身として用いて
もよく、あるいは、好適な担体に結合した不均質触媒と
して用いることもできる。
担体は、好ましくは不活性化合物から構成される。用
いることのできる化合物は、周期律表第III族及び第IV
族の元素を含むものである。好適な化合物としては、A
l、Si、Ti及びZrの酸化物、例えば、アルミナ、シリカ
(二酸化珪素)、チタニア(二酸化チタン)及びジルコ
ニア並びにこれらの混合物が挙げられる。炭素、イオン
交換樹脂及び炭素含有担体もまた好適である。アルミナ
(酸化アルミニウム:Al2O3)の使用を実施例7において
示し、シリカを実施例6及び9において示した。また、
SiO2及びAl2O3の混合担体も示した。担体としてTiO2
用いると良好な結果が観察された。
不活性担体は、粉末、ペレット、球体、成形物及び押
出物の形態であってよい。以下に示す実施例において
は、ペレット及び押出物を用いた場合の有利性が示され
ている。良好に作用する押出物は、表面積51m2/gを有す
るNorton CompanyからのHSAチタニア1/8インチ担体押出
物である。実施例2において用いた他のチタニア押出物
は、表面積60m2/gを有するNorton companyからの1/8イ
ンチ押出物である。
実施例によって示されるように、担体は高い多孔度及
び高い表面積のものが好ましい。本発明方法において、
担体の表面積が概して10m2/gを超えると、より大きなt
−ブタノール及びメタノールの転化率が得られることが
分かった。
反応は、撹拌スラリー反応器中か又は固定床連続流反
応器中のいずれでも行なうことができる。触媒の濃度
は、所望の触媒効果を与えるのに十分なものでなければ
ならない。
第III族/第IV族担体に対するヘテロポリ酸の重量%
は、配合触媒中のポリ原子(Mo又はW)の濃度が0.1〜3
0重量%となるようなものであるべきである。しかしな
がら、この範囲外の濃度を用いることもできる。例えば
ヘテロポリ酸が12−モリブドリン酸担持チタニアである
場合には、モリブデンの好適な量は1〜10重量%であ
る。タングストリン酸担持チタニア触媒の製造において
は、タングステン含量は1〜30重量%であってよい。
エーテル化は、概して、20〜200℃の温度で行なうこ
とができ、好ましい範囲は100〜180℃である。全体的な
操作圧は0〜1000psig又はこれ以上であってよい。好ま
しい圧の範囲は50〜500psigである。
通常、MTBEは、8以下の時間当り全液体空間速度(to
tal liquid hourly space velocities)(LHSV)及び比
較的温和な条件下において、粗液体生成物中に約40重量
%以下の濃度で連続的に生成する。
ここで、 触媒の典型的な製造方法は、以下に示す方法のような
初期湿潤方法(incipient wetness technique)を用い
てヘテロポリ酸を不活性担体上に含浸することを包含す
る。
(1) 12−モリブドリン酸をチタニア上に含浸させる
場合には、水(50ml)中の12−モリブドリン酸(10.0
g)の溶液を、撹拌しながら、HSAチタニア担体押出物
(Norton Company製、1/8インチ押出物、表面積51m2/
g)125ccに加えた。撹拌しながら、液体を押出物中に1
〜2時間吸収させた。次に、混合物をロータリーエバポ
レーターにかけて過剰の液体を除去し、減圧下、100〜1
50℃で焼成した。
回収された黄色の押出物の重量は116gであった(試料
No.5972−57R2)。
分析によって、Mo=2.2%、P=0.08%の存在が示さ
れた。
(2) 12−タングストリン酸をチタニア上で用いる場
合には、水(150ml)中の12−タングストリン酸(40.0
g)の溶液を、撹拌しながら、HSAチタニア担体押出物
(Norton Company製、1/8インチ押出物、表面積60m2/
g)125ccに加えた。撹拌しながら、液体を押出物中に1
〜2時間吸収させた。次に、混合物をロータリーエバポ
レーターにかけて過剰の液体を除去し、低速の窒素流条
件下、150〜350℃で焼成した。
回収された灰色の押出物の重量は151gであった(試料
No.5972−83R)。
分析によって、W=17.0%、P=0.33%の存在が示さ
れた。
以下の実施例によって、ヘテロポリ酸、特に、12−モ
リブドリン酸及び12−タングストリン酸を担持した高表
面積チタニアを用いて、t−ブタノール(TBA)及びメ
タノール(MeOH)からメチル−t−ブチルエーテル(ME
BE)を一段階で合成する方法(式II)を示す。実施例
は、例示の手段としてのみ意図されたものであり、これ
によって本発明が制限されるものではないと理解され
る。
tBAの転化率(重量%)は、以下の実施例において、
下式: を用いて計算した。
メチル−t−ブチルエーテルの収率(モル%)は、次
式: から計算した。
実施例1 本実施例は、12−モリブドリン酸担持チタニア触媒を
用いた、t−ブタノール及びメタノールからのメチル−
t−ブチルエーテルの合成を示す。
合成は、316ステンレススチールによって構成され、
上昇流で操作され、±1.0℃に制御可能な炉中に配置さ
れ、流量を±1cc/時未満に制御しうるポンプが備えられ
た管状反応器(内径0.563インチ、長さ12インチ)中で
行なった。反応器には、また、圧調節器具、並びに、温
度、圧及び流速を監視するための装置を取り付けた。
実験の開始時に、12−モリブドリン酸担持チタニア押
出物(上記記載のようにして製造した)25ccを反応器に
充填した。ガラスビーズの膜を反応器の頂部及び底部に
配置して、押出物が中間部分に保持されるようにした。
100℃、背圧300psi及び液体流速25cc/時でメタノール/t
−ブタノール(2:1混合物)によって洗浄することによ
り、触媒床を一晩コンディショニングした。次に、反応
器を100℃、全圧300psiに保持しながら、メタノール(1
281.6g、40.0モル)及びt−ブタノール(1482.4g、20.
0モル)の同様の溶液を、25cc/時で触媒床を通してポン
プ移送した。乾燥氷冷容器中にトラップするか、又は、
316ステンレススチール製のボンベに流れから(on−lin
e)採取することによって生成物の試料を周期的に採取
した。これらの条件下において採取した試料の典型的な
分析経過を表2に示す。一晩平衡条件に到達させた後、
他の操作温度及び液体流速における触媒特性を同様に測
定した。これらの実験の結果を同様に表2に示す。
この実験において、12−モリブドリン酸担持チタニア
触媒によって、LHSV=1で操作すると(例えば試料No.1
8)粗液体生成物中において約36%の濃度のMTBEが得ら
れ、LHSV=4で操作すると(例えばNo.23)約34%の濃
度が得られた。どちらの場合においても操作条件は温和
なものであった(150℃、300psig)。この触媒を100〜1
50℃の温度範囲にわたって試験した。150℃、LHSV=
4、試料No.21においては、 一反応あたりの算出tBA転化率=73% MTBE収率(転化したtBA基準)=77モル% が示された。
実施例2及び3 これらの実施例においては、12−タングストリン酸担
持チタニア触媒を用いたt−ブタノール及びメタノール
からのメチル−t−ブチルエーテルの合成を示す。
実施例1の装置、供給流及び手順を用いて合成を行な
った。反応器に、上記記載のようにして製造した17.0%
のWを含む12−タングストモリブドリン酸担持チタニア
25ccを入れた。結果を表3及び4に示す。
実施例2においては、LHSV=1及び温和な条件(例え
ば150℃、300psig、試料No.12、表3)で操作すると粗
液体生成物中約37%の濃度でMTBEが生成した。
この触媒を100〜180℃の温度範囲にわたって試験し
た。150℃、試料No.12においては、 一反応あたりの算出tBA転化率=77% MTBE収率(転化したtBA基準)=77モル% が示された。
実施例3、表4においては、8以下のLHSVで数日間に
わたってMTBEを生成させた。供給流速200cc/時(LHSV=
8)、150℃で操作した試料No.13の場合においては、粗
液体生成物は約26%のMTBEを含んでいた。
実施例4 本実施例においては、実施例1と同一の12−モリブド
リン酸担持チタニア触媒の第2の試料を用いた、より高
い液体流速(例えば200cc/時、LHSV=8)及びより高い
操作温度(160℃以下)におけるメチル−t−ブチルエ
ーテルの合成を示す。結果を表5に示す。
t−ブタノール/メタノール(モル比1:2)の供給流
速200cc/時(LHSV=8)及び操作温度160℃において、
試料No.25は、粗液体生成物中のMTBE濃度約35%を示し
た。この場合においては、 一反応あたりの算出tBA転化率=70% MTBE収率(転化したtBA基準)=80モル% であった。
実施例5 本実施例においては、12−タングストリン酸担持チタ
ニア触媒の第2の試料を用いたメチル−t−ブチルエー
テルの合成を示す。この12−タングストリン酸担持チタ
ニア触媒は、実施例2の触媒を製造するのに用いたもの
と同様の方法によって製造され、6.0重量%のWを含む
ものであった。
t−ブタノール/メタノール(モル比1:2)の供給流
速25cc/時(LHSV=1)及び操作温度160℃において、試
料No.18は、粗液体生成物中のMTBE濃度約39%を示し
た。この実験の結果を表6に示す。
実施例6〜9 本実施例においては、一連の12−タングストリン酸担
持チタニア触媒を用いたメチル−t−ブチルエーテルの
合成を示す。これらの触媒は、12−タングストリン酸が
担持されたシリカ(表7)、酸性アルミナ(表8)、シ
リカ/アルミナ(表9)及びシリカゲル(表10)を含む
ものであった。これらの触媒は、それぞれ、実施例2の
触媒を製造するのに用いたものと同様の初期湿潤方法に
よって製造した。タングステン添加量は5〜20重量%の
範囲であった。結果を表7〜10に示す。
ここで、 (a) 表7において、タングストリン酸担持シリカ触
媒を用いて、150℃、供給流速25cc/時で操作すると、MT
BEが約46重量%の濃度で生成した(試料No.17を参
照)。ここで、算出tBA添加率は81%であり、MTBE収率
(転化したtBA基準)は89モル%であった。
(b) 表8において、タングストリン酸担持アルミナ
触媒を用いて、150℃、供給流速25cc/時で操作すると、
MTBEが約40重量%の濃度で生成した(試料No.15を参
照)。ここで、算出tBA転化率は76%であり、MTBE収率
(転化したtBA基準)は81モル%であった。
(c) 表9において、タングストリン酸担持シリカ/
アルミナによって、120〜160℃の範囲の温度にわたって
MTBEの生成が示された。
(d) 表10においては、12−タングストリン酸担持シ
リカゲル触媒に関して、異なる操作温度(120〜150℃)
及び供給流速(25〜100cc/時)において行なった2種類
の評価を示す。この場合において、シリカゲル担体は、
表面積600m2/g、気孔容量1cc/gを有していた。
実施例10 本実施例においては、実施例1及び2の装置及び手順
を用い、タングステン添加量4.1%を有する12−タング
ストリン酸担持チタニア触媒を用いたメチル−t−ブチ
ルエーテルの合成を示す。この触媒は上記記載の初期湿
潤方法によって製造されたものであり、担体は、表面積
51m2/gを有するNortonのチタニア押出物であった。
生成物の組成の結果を結果を表11に示す。
実施例11 本実施例においては、実施例1の装置及び手順を用
い、12−モリブドリン酸担持チタニア触媒を用いたメチ
ル−t−ブチルエーテルの合成を示す。この触媒は上記
記載の初期湿潤方法によって製造されたものであり、担
体は、表面積51m2/gを有するNortonのチタニア押出物で
あった。
生成物の組成の結果を結果を表12に示す。
実施例12 本実施例においては、実施例1の装置及び手順を用
い、12−タングスト珪酸担持チタニア触媒を用いたメチ
ル−t−ブチルエーテルの合成を示す。この触媒は上記
記載の初期湿潤方法によって製造されたものであり、担
体は、表面積51m2/gを有するNortonのチタニア押出物で
あった。
生成物の組成の結果を表13に示す。120℃で行なった
試料No.4に関しては、算出tBA添加率は76%であり、MTB
E収率(転化したtBA基準)は88モル%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/195 B01J 27/195 Z 27/198 27/198 Z C07C 41/09 7419−4H C07C 41/09 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘテロポリ酸触媒の存在下においてt−ブ
    チルアルコールとメタノールとを反応させるメチル−t
    −ブチルエーテルの製造方法であって、該ヘテロポリ酸
    触媒が、不活性担体上に担持された、H8-n[XM12O40
    (式中、XはP又はSiであり、MはMo又はWであり、n
    は4又は5である)で示されるKeggin構造を有するヘテ
    ロポリ酸であり、該反応が、20〜200℃の温度及び0〜1
    000psig(100〜6995kPa)の圧力において単一工程で行
    なわれることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】該ヘテロポリ酸が、12−タングストリン
    酸、12−モリブドリン酸、12−タングスト珪酸又は12−
    モリブド珪酸である請求項1記載の方法。
JP1059884A 1988-03-14 1989-03-14 メチル―t―ブチルエーテルの一段階合成方法 Expired - Lifetime JP2694177B2 (ja)

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