JP2693961B2 - 創傷の治癒のための二段階方法及びそれらに使用される水性媒体及び局所性軟膏 - Google Patents

創傷の治癒のための二段階方法及びそれらに使用される水性媒体及び局所性軟膏

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JP2693961B2
JP2693961B2 JP63043339A JP4333988A JP2693961B2 JP 2693961 B2 JP2693961 B2 JP 2693961B2 JP 63043339 A JP63043339 A JP 63043339A JP 4333988 A JP4333988 A JP 4333988A JP 2693961 B2 JP2693961 B2 JP 2693961B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、傷つけられた哺乳類の組織、たとえば擦過
性,裂性又は潰瘍性組織の処理,及び特に傷つけられた
組織への局所性軟膏の適用を含む処理に関する。さらに
詳しくは、本発明は、前もって調整された水性媒体及び
局所性軟膏による2段階処理及びそのような処置のため
の媒体及び軟膏に関する。
〔従来の技術〕
俗に“床ずれ”と呼ばれ、及び医学専門家によっては
褥瘡性潰瘍と呼ばれる圧創又はただれは、特に老人患者
に影響を及ぼす最っとも金のかかり且つ恐れられた皮膚
状態の1つを含む。そのようなただれ又は潰瘍は、病院
及び療養院の不具者,年より及び寝たきりの人々の間に
通常、見出される皮膚の慢性の病的な状態である。65齢
又はそれ以上の齢の3人のうち1人は、この恐ろしい苦
痛を有すると思われる。U.S.Census Bureanによって推
測されるように、2010年までに、アメリカ合衆国におい
て、この老人グループに6千5百万人以上の人々があて
はまるであろう。患者がそのような問題に苦悩するのみ
ならず、また公共団体もそのような個人の治療に苦労す
るであろう。そのような創傷を治療する費用を援助する
ために、州及び連邦政府に巨大な出費が歩み寄ってい
る。床ずれの治療の費用が、1年に患者1人当り62,500
ドルかかることが、診断関連グループのための患者の治
療時間の合計の最近の報告によって推測される。これ
は、実に協会の健康治療予算に流れ込んでいる。
床ずれは、一般的に無効果の治療の毎日の適用により
1カ月及び時々1年間の治療下でしばしば生じる。その
ような療法は、機械的な装置,たとえば綿を充填したド
ーナツ形の物,空気を充填したマットレス、回転ベッ
ト、クリニトロンベット、発砲マットレス及び空気サス
ペンションマットレスから、創傷部分に局所的に適用さ
れる種々の局所性調製物,たとえば生存細胞が生き残る
ように死細胞を食べる“デブリダー(debriders)”又
は酵素調製物,創傷部分の感染を処理するための局所的
な抗生物質、ベタジン洗浄液、通常の塩溶液のリンス
液、過酸化水素飽和液、湿潤〜乾燥のドレッシング、デ
ブリサン、デュオダーム、閉鎖用ドレッシング、シルバ
ジン軟膏、イレーズ軟膏及びトラバース軟膏,等に至
る。
本出願者はまた、1977年1月5日に許可されたアメリ
カ特許第4,005,191号のための発明者でもある。その'19
1特許に示された軟膏及び処理法は、その軟膏が、それ
ぞれ左右の大殿筋に2つの大きな床づれを有する女性の
糖尿病患者に使用された1972年ごろに偶然発見された。
それらの創傷は、それぞの潰瘍から発生される悪臭のガ
スを有する、12cmの深さで、円錐形状で且つ滲出性漿液
血液状部分を有した。暗緑色の焼痂がクレーターの緑に
密生した。患者は、この時、再形成手術を受けた。'191
の軟膏が12時間ごとにこの腐敗性筋肉組織に適用され、
そして劇的な変化が、適用が始められた後、3日内で生
じた。滲出性漿液血液状部分がきれいになり、そして悪
臭のガスが消え、そしてその部分に密生する暗緑色の焼
痂の代わりに、ピンク色の組織が、問題の着手以来、初
めて見られた。連続した処理が、公認看護婦による隔週
での訪問により、患者の夫によって行なわれた。この潰
瘍は、両クレーターが閉じるまで、劇的な急速性でもっ
て治癒し続けた。治癒は、それぞれの大殿筋上に半月形
の瘢痕を生ぜしめながら、クレーターの底部から上部に
生じた。この患者は、ノースイースターンペンシルベニ
アの小さな町になお生存している。この時以来、多くの
創傷がそのような処理に好反応を示して来た。
本発明は、アメリカ特許第4,005,191号に開示され、
そして請求された材料及び方法よりも改良点を提供す
る。前記特許に請求された軟膏は一般的に効果的であっ
たが、しかしながら多くの場合、ヒトの生理学の複雑性
により、治癒はゆっくりと生じるであろう。多くの場
合、治癒は最初に迅速に進行するが、しかしその治癒過
程の進行に伴って,後で目だって遅くなるであろう。数
件の場合、組織のかさぶた及び/又はトンネル化が生
じ、そして処理が止められた。独占的ではないが、その
ような困難さがしばしば、パゲット病,骨、腎臓又は肺
の転移性腫瘍,高められたSGOT及びSGPT又は鉄分欠失貧
血症に由来する広範な柔組織の化学的損傷に関与する状
態を有する患者に生じて来た。
治療が完全に生ぜず、又は始まり、そして続いて進行
しない治癒の遅い創傷は、特に年よりの患者に、及び/
又は特に骨の隆起に関して主な問題を提起する。しかし
ながら、非治癒性創傷の最っとも一般的な原因はたぶ
ん、創傷部位自体の環境の初期の生化学的状態であるこ
とが、本発明に従って発見されて来た。
創傷部位の環境は個々の患者によって異なる。炎症
は、組織の修復のために必要とされる代謝物質を含む多
くの食細胞及び増殖因子をもたらす。従って、そのよう
な悪化は、酸素の取り込みの上昇により、低酸素症を生
ぜしめる傾向がある。生成されるエネルギーの多くは解
糖作用からであるので、食細胞は、特に乳酸の産生を通
して、局部のpHを減じる傾向にある。これは、ラクテー
トが細菌静止性であり、そしてまたコラーゲンの形成を
刺激することにおいて、本質的に有益である。しかしな
がら、治癒が遅く又は非治癒性である多くの創傷におい
て、乳酸生成は過度になり、その部分のpHをひじょうに
低いレベルに下げ、従って細胞の囲りの損傷を引き起こ
す。そのような創傷の中央部は、常に無酸素性であり、
そしてpHは約3である。そのような環境が変えられない
場合、創傷は単に、分解及び腐敗し続ける。さらに、そ
のような酸性のpHレベルは、塩基性アミノ酸、たとえば
リシン(これらは組織の正しい再生のために必要とされ
る)の有効レベルの存在を創傷部分から排除する。
典型的な床ずれ潰瘍においては、線維組織を形成され
たかさぶたにひじょうに隣接し、そして炎症細胞の滲出
液又は不活性な肉芽形成組織の層によってのみ被覆され
る炎症組織の縁が存在する。血液供給は貧しく、そして
増殖表面での酸素圧は低い。滲出液は一般的にタンパク
質分解酵素に富み、そして低グレードの細菌感染を含
む。結果として、遅い上皮移動が存在し、そして産生さ
れた少々の細胞は、それらが存在するいづれから肉芽形
成組織の表面上に移動した後、流れ出す。
いくつかの潰瘍において、酸素圧はひじょうに高く、
そしてマクロファージの不足が示されて来た。これが生
じる場合、脈管形成が刺激されない。なぜならば、低酸
素性マクロファージが脈管形成因子を産生することが知
られているからである。最近の研究から、好結果をもた
らすことを妨げ又は他の細胞上に作用する活性化の結果
を妨げる何かが特定の床ずれ潰瘍に存在すると思われ
る。本発明によれば、これは低いpHによると思われる。
振り返ってみれば、治癒の遅い創傷を有する多くの患
者は、考えられ得る種々の複雑性を示す。他方、及び本
発明によれば、このタイプの創傷の治癒において第1の
重要な1つの因子は、創傷部位の生化学的環境及び特に
そのpHが処理の時に調整されるべきであることである。
水素イオン及び水酸イオンに関しての体の化学における
バランスは、生存するために不可欠である。従って、そ
れは本発明の機構、たとえば約4.8〜6.8のpHを有する水
性湿潤媒体により、及び次に約6.5〜9.0のpHを有する非
全身性無機性基礎軟膏により創傷部分を処理するための
二段階方法により行なわれ、その結果、治癒の遅い創傷
の部位の環境が、治癒のための及び組織の増殖を促進せ
しめる形で塩基性アミノ酸を提供するための環境を作り
出すために、変性され、そして安定化され得る。
アミノ酸のカルボキシル基が塩基性のpHレベルで分解
し、そしてアミノ酸はそれらのpK値近くのpH,なわちpH
1.3〜3.3及び8.6〜10.6で緩衝化能力を有することは確
かに知られているが、酸性のpHレベルでアミノ酸のカル
ボキシル基をイオン化し、そして次に塩基性アミノ酸を
塩基性又は少なくともそれよりも高いpHレベルでキレー
ト剤によりキレート化することによって、まず,体組織
からの塩基性アミノ酸、たとえばリシンを創傷部位の表
面で水溶液中に運ぶために、酸性及び塩基性の両状態が
同じ創傷部位において実質的に同時に作られ得ること
は、本発明の前には知られていない。明らかに、そのよ
うな方法は、創傷部位での塩基性アミノ酸、たとえばリ
シンの利用可能性を促進し、そして従って組織の増殖及
び再生を促進するために有用である。
〔発明の要約〕
本発明の主要目的は、改良された基礎軟膏、塩基性ア
ミノ酸の利用性を促進するための改良された水性媒体及
び改良された二段階処理法を提供することによって前記
問題を最少にし又は除去することであり、ここで二段階
処理法とは、創傷部位を安定化するための新規の湿潤媒
体の予備適用及びpHレベルが塩基性アミノ酸の少なくと
も一部のイオン化を引き起こすのに十分に高い水性環境
を提供し、そして軟膏の適用の前、創傷の表面で水溶液
中の前記アミノ酸を運ぶことを含む。創傷部分に適用さ
れる軟膏は、創傷の表面でアミノ酸の活性化のために十
分なpHレベルで存在する。本発明を使用することによ
り、傷つけられた組織は、ひじょうに多くの患者におい
てより効果的且つより能率的に治癒され得る。
潰瘍性,裂傷性及び磨耗性組織をもたらす皮膚に、傷
を処理するために有用な局所性軟膏組成物を提供するこ
とが本発明のもう1つの目的である。
柔軟性,保護性及び非刺激性であり、そして治癒目的
のために置換組織の増殖を促進するために一時的な核を
供給する,傷つけられた組織のための充填材又は接着材
を提供することが本発明のさらにもう1つの目的であ
る。
本発明のもう1つの重要な目的は、創傷部分を安定化
し、そして前処理し、それによって軟膏の作用を促進す
るために有効な湿潤組成物を提供することである。
換言すれば、本発明の組成物及び方法は、潰瘍性,裂
傷性及び磨耗性組織をもたらす種々の皮膚を処理するこ
とに有用である。特に本発明は、床ずれの治療を促進す
る。さらに詳しくは、本発明は、開放創及びヒト組織を
処理するための方法を提供し、そしてこの方法とは、創
傷部分に隣接する組織に天然に存在する塩基性アミノ酸
の少なくとも一部のイオン化を引き起こすのに十分に高
いpHを有する水性媒体により創傷部分を処理し、そして
その創傷部分の表面でそのようなアミノ酸を溶液中に運
び、そしてその後、創傷部分の表面で塩基性アミノ酸を
活性化するために十分なpHレベルを有する基礎軟膏材料
によりその創傷部分を処理することを含む。本発明の方
法の好ましい形においては、媒体のpHは約4.3〜6.8の範
囲であり、そして特に好ましい形においては、本発明
は、pHが約5.5〜5.8である媒体の使用を含む。その水性
媒体は、塩基性アミノ酸のためのキレート剤を含むこと
ができ、そしてそのキレート剤は、好ましくは亜鉛イオ
ンを含有する。この件については、その媒体は亜鉛イオ
ン及びクロリドイオンの両者を含むことができる。
本発明のもう1つの特に好ましい形においては、軟膏
材料のpHは、約6.5〜9.0の範囲であり、そして本発明の
最っとも好ましい形においては、軟膏のpHは約8.5であ
ろう。その軟膏材料は非全身性基礎材料を含有し、そし
て好ましくは水酸化マグネシウムを含むことができる。
これに関しては、特に好ましい軟膏は、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム及び炭酸カルシウムの混合物
を含有する。軟膏はまた、イオン可能な亜鉛塩を含むこ
とができ、そして次にその軟膏のpHが、軟膏中の亜鉛塩
の濃度を調整することによって目的のpHレベルを達成す
るために操作され得る。水性媒体及び軟膏のそれぞれの
pHレベルは、処理される健康なタイプの組織の正常なpH
がそのようなレベルのメジアンであるように、好ましく
は選択される。
本発明は特に、ヒト組織における開放創を処理するた
めの方法を提供し、そしてその方法とは、アミノ酸のた
めのキレート剤を含み、そして約4.3〜6.8の範囲のpHを
有する水性媒体により創傷部分を処理し、そしてその
後、非全身性基礎材料を含み、そして約6.5〜9.0の範囲
のpHを有する軟膏材料を前記処理された創傷部分に適用
することを含んで成る。媒体及び軟膏のpHレベルは、処
理される健康なタイプの組織の正常なpHがほぼそのよう
なレベルのメジアンであるように選択される。この後者
に関しては,その方法はヒト皮膚組織における開放創を
処理するために使用され得、そしてそのような適用にお
いては、媒体及び軟膏のpHレベルは、これらのレベルの
媒体が約6.75〜7.45の範囲に存在するように選択される
べきである。この方法はまた、ヒト上皮組織における開
放創を処理するためにも使用され得、そしてこの適用に
おいては、媒体及び軟膏のpHレベルは、そのようなレベ
ルのメジアンが約6.0〜6.4の範囲にあるように(最っと
も好ましくは、約6.1であろう)選択されるであろう。
もう1つの観点においては、本発明は、ヒト組織にお
ける開放創の処理のための材料を提供し、そしてその材
料は、まず創傷部分を処理するための水性媒体(該媒体
は、アミノ酸のためのキレート剤を有し、そして約4.3
〜6.8の範囲のpHを有する)及び前記処理された創傷部
分への適用のための局所性軟膏(該軟膏は、非全身性基
礎成分を含み、そして約6.5〜9.0の範囲のpHを有する)
を含んで成る。キレート剤は亜鉛イオンを含むことがで
き、そして媒体はまた、クロリド、スルフェート、ペリ
オキシダーゼ、シトレート、アセテート及びサリチレー
トから成る群から選択されたアニオンも含むことができ
る。媒体はまた、生理学的に活性な量のビタミンB6化合
物、クロリドイオン、コーンシロップ、ナトリウムイオ
ン、エタノール及びフェニル硝酸水銀も含むことができ
る。その媒体は、媒体中において前もって選択されたpH
を確立し、そしてそれによってその媒体により処理され
た開放創の表面で塩基性アミノ酸を活性化するために十
分な量の亜鉛イオンを含有することができる。局所性軟
膏は、基礎成分,無水ラノリン,親水性軟膏及び水溶性
亜鉛塩の混合物を含むことができる。その軟膏はまた、
他の成分を担持し、創傷部分に前記他の成分の適用を促
進し、そしてその創傷付近にそのような他の成分を維持
するのに有効な量、無水ラノリン及び親水性軟膏を含
む。
本発明はまた、ヒト皮膚における開放傷を処理するた
めの方法も提供し、そしてその方法とは、創傷部分を湿
潤し、そして天然に存在するアミノ酸が創傷部分の表面
で存在するようにするためのレベルにそのpHを調整する
ことによって、そのような創傷部分を安定化し、そして
前処理し、そしてその後、非全身性基礎成分を含有する
局所性軟膏により前記湿潤された創傷部分を被覆するこ
とを含んで成る。その軟膏は、アミノ酸を活性化するの
に十分なpHレベルを有すべきである。本発明によって提
供された新規の湿潤組成物は、ヒト皮膚における開放創
を処理するために有用であり、そしてアミノ酸のための
キレート剤を含み、そしてそのような創傷部分への適用
の後、その開放創を湿潤し、安定化し、そして前もって
調整し、そしてその創傷の治癒のためになる水性の生理
学的環境をその表面で創造するのに有効な約4.3〜6.8の
範囲のpHを有し、そしてイオン化された塩基性アミノ酸
を含む水溶液を含んで成る。そのキレート剤は、創傷部
分の治癒を促進するのに生理学的に有効な量、水溶性亜
鉛塩を含んで成る。その溶液はまた、生理学的に活性な
量のビタミンB6化合物も含むことができる。
本発明はまた、非全身性基礎材料、無水ラノリン、親
水性軟膏及び水溶性亜鉛塩の混合物を含んで成る新規の
局所性軟膏組成物も提供する。軟膏中の基礎材料は、炭
酸カルシウム、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニ
ウムを、正常な健康体組織の増殖を促進するために有効
量含み、その亜鉛塩は創傷部分の治癒を促進し、そして
約6.5〜9.0の範囲内にpHレベルを提供するために生理学
的に有効な量で含まれ、そして無水ラノリン及び親水性
軟膏は、他の成分を担持し、創傷部分へのその成分の適
用を促進し、そして創傷付近に前記他の成分を維持する
ために有効な量で存在する。
種々の既知の材料と一緒に使用するために安定性、便
利性、経済性及び適応性を含む本発明の他の目的及び利
点は、その好ましい態様の次の詳細な記載から明らかで
あろう。
〔発明の詳細な記載〕
ヒトの皮膚、支持組織、結合組織および内臓の構造お
よび機能、ならびにそれらに体する損傷の性質および原
因の詳細な記載は、ここで特にその開示内容の全体を参
考までに引用する前記米国特許第4,005,191号明細書に
おいてなされている。該米国特許第4,005,191号明細書
には、皮膚の損傷の処理に有用な従来の種々の組成物も
開示されている。米国において本願と共に係属中である
米国特許出願第847,234号明細書の開示内容の全体も参
考までに特にここに引用する。
本発明のある観点に従って、前調整または湿潤性組成
物を創傷に適用しこの創傷を安定化しそのpHを調整し、
そしてその後安定化された部分に軟膏を適用して再度pH
を調整し所望の化学的相互作用を促進する。本発明に従
って、酸性pHで湿潤剤を適用し次いでより高いpHで非全
身性の基礎軟膏を適用することによって、創傷の部分の
全体的性質が変えられて創傷の治癒に適した状態および
成分を与えるように調整され得るという理論が考えられ
る。
本発明の改良された軟膏組成物の有効な態様におい
て、非全身性基礎材料、無水ラノリン、親水性軟膏およ
び水溶性亜鉛塩を含んでなる混合物を提供する。非全身
性材料として、正常な健全組織の成長を促進するのに有
効な量の炭酸カルシウム,水酸化マグネシウムおよび水
酸化アルミニウムを挙げることができる。亜鉛塩は軟膏
の全体的pHを調整し創傷の治癒を増進するのに生理学的
に有効な量で存在していてよい。無水ラノリンおよび親
水性軟膏は他の成分を支持し、創傷部分への成分の適用
を促進しそして創傷に近接して創傷治癒の成分を維持す
るのに有効な量で存在していてよい。非全身性基礎材料
は好ましくは約7〜約82重量%の炭酸カルシウム、約5
〜約77重量%の水酸化マグネシウムおよび約6〜約80重
量%の水酸化アルミニウムを含んでなり、これらの基礎
材料の成分の割合(%)は合計して一般に約100%とな
る。十分量の水を非全身性材料に添加して滑らかな湿潤
ペーストを得ることもできる。支持体材料として一緒に
存在している無水ラノリンおよび親水性軟膏は、約2:1
〜約1:2の範囲の重量比で混合されていてよく、非全身
性基礎材料はこの支持体材料の混合物とブレンドするこ
とができる。混合物中の亜鉛塩の量は、混合物のpHを6.
5〜9.0に調整するのに十分であることができる。一般
に、前記組成物中の支持体材料対非全身性基礎材料の重
量比は有効には約21:1〜約213:1の範囲内にあることが
できる。
基礎材料は、約25〜約50重量%の挙げられた各化合物
を含んでいることができ、そして組成物は実質的に等し
い量の支持材料を含んでいることができる。とりわけ有
用な形において、局所的な軟膏組成物は下記成分を表示
した割合で含んでいることができる。
成分 炭酸カルシウムU.S.P. 250mg 水酸化マグネシウムU.S.P. 200mg 水酸化アルミニウムU.S.P. 225mg 塩化亜鉛U.S.P. 15mg 塩化ナトリウムU.S.P. 2.5mg 無水性ラノリンU.S.P. 41.29 g 親水性軟膏U.S.P. 34gm ビタミンA U.S.P. 5000IU 水 24.02 g 上記成分を混合して局所的な軟膏を得るに際し、最初
に炭酸カルシウム、水酸化マグネシウムおよび水酸化ア
ルミニウムを水と混合することができ、ペースト様コン
システンシーを有しかつ約37重量%の炭酸カルシウム、
29.7重量%の水酸化マグネシウムおよび33.3重量%の水
酸化アルミニウムを含有する滑らかな湿潤混合物を形成
するときに少量の水を加える。次いで、このようにして
形成された、非全身性基礎材料を含有するペーストは連
続的混合下に無水ラノリン、親水性軟膏、ビタミンAお
よび塩化亜鉛の均質混合物に添加して、均質性を確実に
しそして約6.5〜7.5のpHを得ることができる。このよう
にして調製された組成物は約84:1の支持体材料対非全身
性基礎材料の重量比を有している。
本組成物を典型的に適用した場合、炭酸カルシウムお
よび水酸化マグネシウムは処理下にある部分を迅速に中
和し、一方、水酸化アルミニウムは遅効であるが長く持
続する中和作用そしてさらに穏やかなアストリンジェン
ト(収歛)効果を与えると考えられる。無水ラノリンお
よび親水性軟膏は、半固体の均質ペーストとしての組成
物の適用を促進しおよび皮膚による潤滑および吸着を高
める支持ベースを与える。
分子量77.9の水酸化アルミニウムは、実際に水に不溶
性であるがアルカリ性の水溶液または水の存在下でのHC
l,H2SO4および他の強酸には可溶性である、白色で嵩高
の非晶質粉末である。水酸化アルミニウムは水との長時
間の接触後ゲルを形成しそして酸性ガス、例えばCO2
吸収する。水酸化アルミニウムは、刺激され潰瘍化した
粘膜に治癒効果をもたらす穏やかなアストリンジェント
作用および緩和(demulcent)作用を与える。しかしな
がら、この化合物は吸収されないので無害である。
分子量100.09の炭酸カルシウムは無味無臭であり、粉
末形または結晶形として存在していることができる。炭
酸カルシウムは実際に水に不溶であるが稀酸には可溶で
ある。
分子量58.34の水酸化マグネシウムは、非晶質の粉末
であり、実際に水に不溶である(1:80,000)が稀酸には
可溶である。水酸化マグネシウムは水に対してわずかな
アルカリ性反応特性を与え、その水性スラリーのpHは一
般に9.5〜10.5の範囲にあり、そして水の存在下でCO2
吸収する。
無水ラノリンは化学的に脂肪よりもむしろロウ(ワッ
クス)であり、33高分子量アルコールおよび36脂肪酸の
ポリエステルおよびエステルの複合混合物である。アル
コールは一般に次の3つのタイプである:脂肪族炭化水
素、ステロイドおよびトリテルペノイド。酸も一般に3
つの異なるタイプである:飽和された非ヒドロキシル化
酸、不飽和の非ヒドロキシル化酸およびヒドロキシル化
酸。無水ラノリンは、わずかに臭気を有しすなわち実際
には無臭である、黄色で粘質の半固体脂肪質である。そ
の融点は38〜42゜であり、また、実際には水に不溶であ
るが分離を生ずることなく2倍量の水と混合される。無
水ラノリンは、冷アルコールにわずかに可溶であり、熱
アルコールにはさらに可溶であり、そしてベンゼン,ク
ロロホルム、エーテル、二硫化炭素、アセトンおよび石
油エーテルには十分に可溶である。
親水性軟膏は、約25重量部の白色の軟ロウ(soft par
affin)、約25重量部のステアリルアルコール、約12重
量部のプロピレングリコール、約1重量部のラウリル硫
酸ナトリウム、約25重量部のメチルヒドロキシベンゾエ
ート、約15重量部のプロピルヒドロキシベンゾエートお
よび約37重量部の水の混合物からなっている。この親水
性軟膏は、水,アセトンおよびアルコールに不溶であ
り、ベンゼン,二硫化炭素,クロロホルム,エーテル,
石油エーテル,不揮発性油および精油に可溶である。そ
の溶液はわずかな乳光を示すときがある。
上述した成分は前記米国特許第4,005,191号明細書に
詳細に記載されている。
好ましくは塩化亜鉛の形で含まれていることができる
亜鉛成分は、上記した本発明の形において約0.05mg〜約
50mgの範囲の割合で軟膏中に存在していることができ、
そして一般には組成物中の非全身性基礎材料の合計量を
基準にして約0.15〜約15重量%の範囲で組成物中に存在
していることができる。亜鉛は、他の生理学的に許容さ
れ得る塩、例えば、酢酸塩、クエン酸塩、硫酸塩、ペリ
オキシダーゼ(perioxidase)またはサリチル酸塩の形
で存在していてもよい。亜鉛は、消化および代謝に含ま
れる最低25種の酵素の安定に結合した成分である。イン
シュリンは亜鉛と複合体を形成するので、インシュリン
精製の間に結晶性の亜鉛インシュリンが形成され得る。
亜鉛は傷の治癒に重要な存在であり、塩化亜鉛は公知の
腐食剤および殺菌剤である。亜鉛およびビタミンAは、
互いの存在下で共働作用を有している。亜鉛イオンは、
各カルボキシル基およびアミノ基において水素イオンを
放出して十分にイオン化された状態にあるアミノ酸とキ
レートを形成し得ることも知られている。
ビタミンAは抗酸化剤として軟膏組成物中に含まれて
いてよい。ビタミンAの比例量は、5国際単位(IU)〜
500,000IUまで変化することができ、好ましくは100IU〜
20,000IUの間で変化する。ビタミンEも、約2IU〜約160
0IUの比例量で、好ましくは2IU〜800IUの間の比例量で
組成物に添加することができる。ビタミンEを使用する
とビタミンAの抗酸化剤効果が高められ、そして両方の
ビタミンを使用する場合その各々を一方のみを使用する
場合よりも少量で用いることができる。
本発明に従って、長期間にわたる治療において見い出
されることがある真皮、表皮及び皮下組織の炎症、蒼
白、変色および完全な侵入によって特徴づけられる皮膚
炎の進行速度は、前処理された湿潤性組成物および上述
の軟膏組成物の両方を毎日適用することによって実質的
に遅らせ得ることが見い出された。さらに、表皮の傷等
およびとりわけ褥瘡の治癒速度は本発明に係る新規な方
法によって実質的に高められ得る。
局所的な軟膏は保護剤として働くものであり、そして
抗菌性、吸着剤特性およびアストリンジェント(収歛
剤)特性を有するpHバランスされた軟膏である。本軟膏
は、種々の皮膚の状態、例えば、摩擦熱傷(friction b
urns)、小さい熱傷(minor burns)、日焼、裂傷、擦
過傷、擦傷(chaffing)、皮膚剥脱およびスケーリング
損傷に対して軽減を与える。本軟膏は、壊疽中の酸およ
び他の毒物を中和するのに有効であり、摩擦および圧力
を受けやすい場所、尿性の結痂疹(urine scalds)およ
び股間の皮疹(jock rash)に対して皮膚保護剤として
用いることができる。本軟膏は、気管開口術および造瘻
術(ostomy)部位の周囲の皮膚を保護しそして湿った直
腸状態の不快感、そう痒および刺激を和らげるように働
く。
本発明に従って、ヒトの皮膚の創傷を予め処理するの
に有効な湿潤剤組成物は、創傷の治癒力を高めるのに生
理学的に有効な量で水溶性の亜鉛塩を含有している水溶
液を含んでなることができる。本組成物は、開放創部分
に適用した際にその開放創を安定化し予備的に処理しそ
してその創傷の部位内に傷の治癒に適した生理学的環境
をつくるのに有効である生理学的に活性量のビタミンB6
化合物も含んでいることができる。
水性の湿潤剤組成物はビタミンB6成分としてのピリド
キシン塩酸塩および塩化亜鉛を各々、デキストロース、
NaCl、水およびエタノールの等張溶液中約3重量%の濃
度で含んでいることができる。塩化亜鉛の全部または一
部と置き換えて用いることができる他の亜鉛塩として、
酢酸塩、サリチル酸塩、硫酸塩、クエン酸塩およびペリ
オキシダーゼ塩を挙げることができ、また一般には、水
溶性の製薬上許容され得る亜鉛塩ならいずれも適当であ
る。前処理された組成物は傷を安定化させるように働
く。そしてこの組成物は適当に調整されたpH値を有し
て、組織を構成している単位、例えばアミノ酸を創傷の
部位に移動させるものとが考えられる。
炭水化物の唯一の供給源としてデキストロースを含ん
でいるのが好ましいが、このような供給源として、デキ
ストロースと適合性のあるグリセロールまたは皮膚学的
に許容され得る別の材料、例えば、エタノールおよび/
またはプロピレングリコーンも挙げることができる。
ピリドキシンHCl濃度は溶液100ml当り1mg〜100mgまで
変化してよく、好ましくは溶液100ml当り5mg〜25mgの範
囲内にある。
亜鉛塩濃度は一般に溶液100ml当り0.05mg〜50mgまで
変化してよく、好ましくは溶液100ml当り0.15〜15mgの
範囲内にある。
本発明はいかなる新たな物理療法と共に用いた場合で
も他の用途に適した資質を有している。例えば、この前
処理された湿潤剤組成物は、十代および若い成人に見ら
れる膿疱性座瘡の問題に対して用いられた場合、皮膚を
清浄にしさらに顔、首および背中などの部分に対する治
癒を促すのに有効であることが示されている。この組成
物は鞘のいぼ(vaginal warts)および静脈のうっ血性
潰瘍を処理し、また多くの皮膚病学的問題において見ら
れる板状鱗屑を除去するのにも用いられた。
この湿潤性組成物は穏やかな皮膚保護剤スプレーであ
り、種々の皮膚の状態の場合に保護剤、防腐剤および殺
菌剤スプレーとして用いることができる。この組成物は
皮膚の病変および皮膚の表面上の壊疽性鱗屑を除去する
のに使用し得るものであり、ヒトの排泄物にさらされる
会陰部を清潔にし臭気を除くのに穏やかなスプレーとし
て有効である。この組成物は小口および気管開口術部位
のまわりの部分を保護するのに用いることができ、また
造瘻術用器具を洗浄するのに有効である。本組成物は、
尿性の焼傷(urine burn)、日焼、擦傷、皮膚剥脱およ
び皮膚のスケーリング状態に対する軽減を与え、こす
れ、すなわち摩擦による漏出および/または浸出の部分
における皮膚保護剤として有効である。
要約して言えば、この湿潤性および安定化組成物は、
デキストロース、アルコールおよび塩化ナトリウムの溶
液中ビタミンB6化合物および亜鉛塩の混合物であること
ができる。フェニル硝酸水銀N.F.も安定剤として含まれ
ていてよい。
局所軟膏は、塩化亜鉛、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウムおよび炭酸カルシウムの混合物を含んでい
ることができる。この軟膏は、無水ラノリン、親水性軟
膏およびビタミンAの脂肪酸支持体ベースに設けられた
二塩基性陽イオンの非全身性供給源を与える。
無痛性の創傷部位環境は一般に極めて不安定であるの
で、pH、細菌数および血糖値は予測できない。このよう
な創傷の基底部は通常pHの読み値が3と低く酸液過多で
ある。細菌数は通常、白血球、イー.コリおよびシュー
ドモナスが存在していることを示している。血糖値は傷
床内で通常低い値である。従って、本発明は、無痛性の
傷、例えば、褥瘡および静脈のうっ血性潰瘍の治療にお
いて非全身性の基礎軟膏を適用する前に創傷部位の安定
を与えることを意図している。
有効な形状において、この湿潤性を与える前処理組成
物は、以下の組成よりなる。
成分 塩酸ピリドキシンU.S.P. 25mg 塩化亜鉛U.S.P. 0.15mg デキストロースU.S.P. 5 g エタノールU.S.P. 5ml 塩化ナトリウムU.S.P. 0.9 g フェニル硝酸水銀N.F. 少量 (安定剤として) 蒸留水 100mlに至るまで この湿潤剤は、創傷の部位の代謝系路の活性化に必要
な重要な補因子を提供しおよび無水ラノリンの脂肪ベー
ス担体中に水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、
炭酸カルシウムおよび塩化亜鉛を含む軟膏、親水性軟膏
およびビタミンAによる問題の治療を受ける創傷の部位
を処理すると考えられる配合物を含んでなる。この事に
ついては、湿潤剤が創傷の部位の治療における軟膏に対
する触媒活性剤として働くと考えられる。軟膏と組み合
せた加湿剤は正確なpHの平衡および創傷の治癒を高める
天然の賦形剤を提供する。
ビタミンB6は、相互転換できおよび生物的に活性な密
接に関連した化合物の錯体である。原化合物はピリジン
であり、およびアルコール(ピリドキサン)、アルデヒ
ド(ピリドキサル)、またはアミノ(ピリドキサミン)
基はピリジン核に結合している。
ビタミンB6化合物は、主にピリドキサル−5−ホスフ
ェート(PLP)としてその加燐酸化形状において通常、
代謝的に活性である。この形状において、このビタミン
は多くの酵素系において補酵素として作用し、その酸素
系の大部分は蛋白および炭水化物代謝と関係している。
PLPとして、ビタミンB6は、グルコース1−ホスフェー
トへのグルコースの転化を活性化する酵素グリコーゲン
ホスホリラーゼの主要な部分であることが発見された。
本発明において用いられるように、ビタミンB6化合物は
前述のあらゆる形状であってよく、および生イースト誘
導体因子(LYDF)、例えばトルライーストあるいはビー
ル酵母の形状であってもよい。
また、ピリドキサルホスフェートは、トランスアミナ
ーゼとして周知の酵素の重要な基に対する本質的補因子
でもある。これらの酵素は、アミノ基をアミノ酸からケ
ト酸へ移す。血清中のトランスアミナーゼ活性の測定
は、この酵素が細胞の崩壊より長生きし、次いで血流中
に漏れるため、組織傷害または死の測定として臨床医学
に有効である。
ピリドキサルホスフェートは、アミノ基転移、脱アミ
ノ、脱カルボキシル、およびラセミ化反応において作用
する。
前記に示したように、亜鉛は代謝に含まれる少なくと
も25種の酵素の安定に結合した成分である。インシュリ
ンは亜鉛と錯体を形成し、それによって結晶亜鉛インシ
ュリンは、インシュリン精製の間に調製される。インシ
ュリン分子に結合している亜鉛は、インシュリン作用の
持続を伸ばす。カルボニックアンヒドラーゼは、蛋白の
モルあたり1モルの亜鉛がその活性に必要とされる金属
酵素である。この化学物質は傷の治癒を高めるに生理学
的に有効な量で含まれる。
生化学反応は、通常水溶液中で起こり、従って湿潤剤
中の水の濃度は明らかには変化せず、初めに不変にセッ
トされる。水はその組成物において担体として用いられ
る。
体液は細胞内および細胞外液を含み、後者は間質液お
よび循環液を含む。総体液は、やせた体質量の70%を構
成する。細胞外液の浸透圧は、NaClおよび他のイオン性
並びに非イオン性種の濃度変化の結果としてかなり変動
する。細胞内へのNa+イオンの連続的移動があり、その
ような動きは細胞外へのこのイオンの能動輸送により妨
害される。この動きは生命に必須の能動輸送を構成す
る。
水は自由に浸透できるが、ある種の溶質は細胞外にお
いて本質的に区画される。従って、細胞外空間の体積
は、そのNa+イオンの濃度を反映している。
創傷の部位にこの加湿化組成物が吸着すると、カルボ
ニックアンヒドラーゼ活性が活性化され、H+イオンの有
効性が増し、HCO3 -の再吸収が増しおよびNH4 +排出が増
す結果となる。またエタノールも収剱剤および防腐剤と
して働く。
カリウムは通常、死にかかっている細胞中に存在す
る。本発明の加湿剤組成物を創傷の部位に用いる場合、
カリウムが細胞内に戻され、Na−Kポンプが正しく再開
始すると考えられる。
デキストロースまたは他の炭水化物の主要な機能は、
本発明の代謝プロセスに従い、酸化され、エネルギーを
与える燃料のようなものである。炭水化物の最も簡単な
形状は単糖である。アルコールも炭水化物である。炭水
化物の代謝は以下の部分に分けられる。
1. 解糖:エムデン−マイヤ−オフ経路によるピルビン
酸および乳酸へのグルコースの酸化 2. 糖質生成:グルコースからのグリコーゲンの合成 3. グリコーゲン分解:グルコースへのグリコーゲンの
分解 4. アセチルCo−Aへのピルビン酸の酸化:クレブス回
路への解糖の最終生成物の進入の前に必要な工程 5. ヘキソース−燐酸経路:グルコースの酸化の他の経
路 6. 糖新生:非炭水化物源からのグルコースまたはグリ
コーゲンの形成 このように、デキストロースは複合有機物質、例えば
他の炭水化物、蛋白質および脂肪へ他の成分と共に転化
されるポテンシャルエネルギーの豊富な貯蔵庫を提供す
る。これはほとんどの生物の代謝の基礎である。デキス
トロースは細胞形成に用いられるブロックを構成する先
駆物質である。
生合成に有効なアミノ酸の様々な組み合せにより新し
い肉芽組織の形成に有効な蛋白質が形成される。
原出願第847,234号の出願に致る仕事が完了したた
め、創傷の部位のpHが創傷の治癒においてとても重要な
因子であることがわかった。前述したように、未処理の
創傷の部位は、しばしばpHがとても低く、事実創傷の部
位のpHはアミノ酸活性が抑制されほとんど妨げられるほ
ど低い。いわば創傷の表面のpHレベルは治癒をおこすに
必要なアミノ酸が非イオン化状態に保たれ、従って創傷
の表面へ輸送する水溶液への進入が妨げられるほど低
い。
本発明により、創傷の部位を十分高いpHを有する水性
媒体により処理する場合、塩基性アミノ酸の少なくとも
部分的イオン化が創傷の部位に隣接した組織中に存在し
およびそのようなアミノ酸を創傷の部位の表面において
溶液中に輸送し、治癒活性を高めると考えられる。アミ
ノ酸がイオン化され、創傷の部位に輸送された後の場
合、この治癒は特に高められ、後者は塩基性アミノ酸、
例えばリジンの活性化に十分なpHレベルを有する基礎軟
膏物質により処理される。そのような活性化は、この酸
のカルボキシ基およびアミノ基の両方の完全なイオン化
の結果であり、キレート化剤はアミノ酸を拘束し活性化
状態に保つ。
特に塩基性アミノ酸、とりわけリジンが創傷の治癒プ
ロセスに必要であると考えられる。従って、本発明の第
一段階として、水性媒体のpHは4.25以上であるべきであ
り、特にリジンの少なくとも部分的イオン化をおこすに
十分高くあるべきである。本発明により、水性媒体のpH
は約4.3〜6.8の範囲であることが好ましく、約5.5〜5.8
のせまい範囲がより有効である。また、本発明により、
この水性媒体がアミノ酸に対するキレート化剤を含むこ
とが好ましく、キレート化剤の存在がこの機構において
アミノ酸、特に塩基性アミノ酸の創傷の部位の表面への
移動を助けることが理論付けられる。創傷の部位の表面
におけるイオン化形状のアミノ酸の存在が、傷の部位へ
のキレート化物質のイオンの移動をも引起すと考えられ
る。
イオン化アミノ酸およびキレート化剤のイオンは創傷
部位の表面に隣接して存在するが、創傷の部位のpHは、
本発明により、この創傷の部位の表面においてアミノ
酸、特に塩基性アミノ酸を活性化するに十分高いpHに調
節される。従って、アミノ酸イオンおよびキレート化剤
イオンはキレートを形成できる。この事については、こ
の活性化プロセスは、キレートイオンと結合する2つの
活性部位を提供するためアミノ基のイオン化を含むと考
えられる。
この活性化プロセスは、創傷の部位への基本軟膏の適
用の結果としておこなわれる。この軟膏は活性化をもた
らす約6.5〜約9.0の範囲のpHを有する。この軟膏を、簡
単に前述の湿潤した創傷の部位に用い、この軟膏と創傷
の部位の間の境界においてpHがアミノ酸のアミノ基のイ
オン化をおこし、アミノ酸の二価キレート化剤イオンと
のキレートの形成を可能にするに十分である。このキレ
ートは自由に移動し、創傷の治癒プロセスに関係する。
本発明に従い、加湿化媒体および軟膏のpHレベルは、
そのメジアンが治療をうける組織の正常なpHとほぼ同じ
であるようにあるべきである。いわば、通常外皮組織
は、約6.0〜6.1の範囲のpHレベルを有し、従って湿潤性
媒体および軟膏のpHレベルは、そのメジアンが約6.0ほ
どであるように選択されるべきである。これは、例えば
約5.5のpHを有する湿潤性媒体およびpHが約6.5に調節さ
れた軟膏を用いることによって達成される。各段階にお
けるpHの調整は、各物質中の塩化亜鉛あるいは他のキレ
ート化剤の量を調節することにより、簡単に行なわれ
る。
一方、約7.0の正常pHを有する、皮膚組織である内部
の治療に対し、メジアンが約7.0であるようpHレベルを
有する湿潤剤および軟膏を用いることが望ましいとわか
った。これは、例えば約5.5のpHを有する湿潤性媒体お
よび約8.5のpHレベルを有する基本軟膏を利用すること
によって行なわれる。
本発明に従い、この湿潤剤は以下の組成を有すること
が好ましい。
成分 濃度 コーンシロップ 5% SDAアルコール40−2 5% (変性エタノール) 塩化ナトリウムU.S.P. 0.9% 塩酸ピリドキサン 25mg/30ml 塩化亜鉛U.S.P. 0.15mg/30ml フェニル硝酸水銀N.F. 0.01% 脱イオン水U.S.P. 十分量、100% この配合物は約5.5のpHを有し、もちろん上述したよ
うに、必要な場合、塩化亜鉛含量を操作することにより
pHを調節してもよい。
基本軟膏の好ましい形状において、以下の組成を用い
る。
成分 塩化亜鉛 0.001 g 水酸化マグネシウム 0.275 g 水酸化アルミニウム 0.250 g 炭酸カルシウム 0.150 g 塩化ナトリウム 0.025 g ビタミンA 5000IU 親水性軟膏 13.761 g 無水ラノリン 13.761 g 脱イオン水 0.127 g 総計 28.35 g 前記配合物は、約8.5のpHを有する軟膏1オンスを提
供する。この軟膏は、軟膏及び媒体のpHレベルのメジア
ンが7.0であるので、皮膚組織の処理のために上記の湿
潤媒体と一緒に使用され得る。
軟膏のpHは、塩化亜鉛成分の濃度を変え、そして同様
に親水性軟膏及び無水ラノリンの量を調整することによ
って操作され得る。たとえば、約6.5のpHを得るために
は、前記配合物中の塩化亜鉛含有量を、0.008gに高め、
そして疎水性軟膏及び無水ラノリンの量をそれぞれ13.7
025gに調整することができる。
要約すれば、創傷部分の表面で、溶液中へのアミノ
酸、特に塩基性アミノ酸の移動及び/又は存在のための
レベルに創傷位置のpHをまず調整することが本発明の目
的である。その後、本発明は、高められたpHを提供する
ことによりアミノ酸を活性化するための手段を提供す
る。活性化は酸の基及びアミノ酸のアミノ基の両者のイ
オン変及びキレート剤の利用可能性の結果として生じ、
それによってアミノ酸及びキレート剤は創傷の治癒機構
に十分に関係するために一緒に移動することができると
思われる。
本発明によれば、アミノ酸及び他の組織構成単位、並
びに亜鉛又は他のキレート剤は、創傷部位への湿潤媒体
の適用の結果としてその創傷の表面で溶液中に存在す
る。次に、この基礎軟膏は適用され、そしてこれはキレ
ート過程により存在する水素イオンの干渉を効果的に妨
げるであろう。この場合、天然の工程が刺激され、そし
てこれに関しては、本発明は、天然に存在するタンパク
質の天然の加水分解により創造されるアミノ酸、ポリペ
プチド及び他の構成単位の使用を可能にすることが重要
である。従って、床ずれ自体は、アミノ酸、等の源であ
る。
本発明に従っての創傷の処理のための好ましい工程は
次の通りである: 1. 水性湿潤媒体により創傷部の刺激し; 2. 非全身性基礎軟膏によるガーゼストリップを含浸
し、そして創傷部分を包み込むためにこれを使用し−薄
い層で十分であろう; 3. 創傷部分の手当てをし、そして8時間ごとにこの工
程をくり返す。
前記開示においては、亜鉛が好ましいキレート剤とし
て記載されているが、他のキレート剤もまた使用され得
ることが注意されるべきである。これに関しては、カル
シウム及びマグネシウムが酸と少なくとも弱いキレート
を形成することができ、そして遷移金属、たとえばバナ
ジウム、モリブデン、クロム、マンガン、鉄、コバルト
及び銅がアミノ酸と強いキレートを形成することができ
る。従って、本発明に開示された亜鉛塩の代わりにこれ
らの金属のイオン性塩を使用することが可能であろう。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 A61K 31/44 31/70 31/70 33/08 33/08 33/10 33/10 38/44 37/50

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒト組織における開放創を処理するための
    材料であって、 アミノ酸のためのキレート剤を含み、そして4.3〜6.8の
    範囲のpHを有する、前記創傷部分を初めに処理するため
    の水性媒体;及び 非全身性基礎成分を含み、そして6.5〜9.0の範囲のpHを
    有する、前記処理された創傷部分への適用のための局所
    用軟膏を含有し、そして 前記媒体及び軟膏のpHレベルを、処理されるべき健康な
    タイプの組織の正常なpHがほぼそのようなレベルのメジ
    アンであるように選択することを含んで成る材料。
  2. 【請求項2】前記キレート剤が亜鉛イオンを含有する請
    求項1記載の材料。
  3. 【請求項3】前記媒体が、クロリド、スルフェート、ペ
    リオキシダーゼ、シトレート、アセテート及びサリチレ
    ートから成る群から選択されたアニオンを含有する請求
    項1記載の材料。
  4. 【請求項4】前記媒体が、生理学的に活性な量のビタミ
    ンB6化合物、クロリドイオン、コーンシロップ、ナトリ
    ウムイオン、エタノール及びフェニル硝酸水銀を含有す
    る請求項1記載の材料。
  5. 【請求項5】前記媒体が、該媒体中に前記範囲の前もっ
    て選択されたpHを確立し、そして該媒体により処理され
    た開放創の表面で、塩基性アミノ酸を活性化するために
    十分な量の亜鉛イオンを含有する請求項2記載の材料。
  6. 【請求項6】前記局所性軟膏が、前記基礎成分、無水ラ
    ノリン、親水性軟膏及び水溶性亜鉛塩の混合物を含有す
    る請求項1記載の材料。
  7. 【請求項7】前記基礎成分が炭酸カルシウム、水酸化マ
    グネシウム及び水酸化アルミニウムを含む請求項6記載
    の材料。
  8. 【請求項8】前記亜鉛塩が塩化亜鉛を含有する請求項6
    記載の材料。
  9. 【請求項9】前記亜鉛塩が、前記軟膏中に前もって選択
    されたpHを提供するのに有効な量で存在する請求項6記
    載の材料。
  10. 【請求項10】前記無水ラノリン及び前記親水性軟膏
    が、他の成分を担持し、創傷部分に前記他の成分の適用
    を促進し、そしてその創傷部分の創傷治癒部に前記他の
    成分を保持するために有効な量で存在する請求項6記載
    の材料。
  11. 【請求項11】ヒト皮膚における開放創を処理するため
    の液体組成物であって、アミノ酸のためのキレート剤を
    含み、そしてそのような創傷部分への適用の後、その開
    放創を湿潤し、安定化し、そしてあらかじめ調整し、そ
    してその創傷の治癒のためになる水性の生理学的環境を
    その表面で創造するのに有効な4.3〜6.8の範囲のpHを含
    有し、そして一部イオン化された塩基性アミノ酸を含む
    水溶液を含んで成る組成物。
  12. 【請求項12】前記キレート剤が、水溶性亜鉛塩を含有
    し、前記塩が創傷治癒を促進するために生理学的に有効
    な量、溶液中に存在する請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】前記亜鉛塩を、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、亜
    鉛ペリオキシダーゼ、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛及びサリ
    チル酸亜鉛から成る群から選択する請求項11記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】前記溶液が生理学的に有効な量のビタミ
    ンB6化合物を含む請求項11記載の組成物。
  15. 【請求項15】前記キレート剤が水溶性亜鉛塩を含有
    し、前記塩が、創傷治癒を促進するために生理学的に有
    効な量、溶液中に存在する請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】前記亜鉛塩が塩化亜鉛であり、そして前
    記ビタミンB6化合物がピリドキシン塩酸塩である請求項
    15記載の組成物。
  17. 【請求項17】栄養体を供給し、そして創傷の治癒を促
    進するために生理学的に有効な量、ブドウ糖を含む請求
    項16記載の組成物。
  18. 【請求項18】非全身性基礎材料、無水ラノリン、親水
    性軟膏及び水溶性亜鉛塩の混合物を含んで成る局所性軟
    膏組成物であって、 前記基礎成分が、正常な健康体組織の増殖を促進するた
    めに有効な量、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム及
    び水酸化アルミニウムを含み; 前記亜鉛が、創傷の治癒を促進し、そして6.5〜9.0の範
    囲のpHレベルを軟膏に提供するために生理学的に有効な
    量、存在し; 前記無水ラノリン及び前記親水性軟膏が、他の成分を担
    持し、創傷部分への前記他の成分の適用を促進し、そし
    て創傷付近の治癒部分に前記他の成分を保持するために
    有効な量、存在することを含んで成る軟膏組成物。
  19. 【請求項19】前記組成物のために抗一酸化体として作
    用するために有効な量のビタミンAを含む請求項18記載
    の軟膏組成物。
  20. 【請求項20】前記亜鉛塩が、組成物中において、合計
    の非全身性基礎材料の0.15〜15重量%の範囲の量で含ま
    れる請求項18又は19記載の軟膏組成物。
  21. 【請求項21】前記亜鉛塩を、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、亜
    鉛ペリオキシダーゼ、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛及びサリ
    チル酸亜鉛から成る群から選択する請求項20記載の軟膏
    組成物。
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