JP2691202B2 - 根茎条植方法とその装置 - Google Patents
根茎条植方法とその装置Info
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- JP2691202B2 JP2691202B2 JP7315723A JP31572395A JP2691202B2 JP 2691202 B2 JP2691202 B2 JP 2691202B2 JP 7315723 A JP7315723 A JP 7315723A JP 31572395 A JP31572395 A JP 31572395A JP 2691202 B2 JP2691202 B2 JP 2691202B2
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- net tape
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- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芝生中や叢生中な
どに重ねて芝や草などの根茎を活着の良好な状態で能率
的かつ経済的に植えつけるように実施する根茎条植方法
と、その装置に関する。
どに重ねて芝や草などの根茎を活着の良好な状態で能率
的かつ経済的に植えつけるように実施する根茎条植方法
と、その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近はゴルフ場などにおいて年中快適か
つ安定的なプレイが出来るように夏冬とも芝生が緑面に
維持されることが強く要望されている。このため、一般
には夏に繁茂する夏型の芝(夏芝)と、冬に繁茂する冬
型の芝(冬芝)を重ねて植えつけるオーバーシードとい
う手法が実施されるのであって、具体的には夏芝を全面
に植えてこれをベースとなし、その上から冬芝の種子を
播くようにする。
つ安定的なプレイが出来るように夏冬とも芝生が緑面に
維持されることが強く要望されている。このため、一般
には夏に繁茂する夏型の芝(夏芝)と、冬に繁茂する冬
型の芝(冬芝)を重ねて植えつけるオーバーシードとい
う手法が実施されるのであって、具体的には夏芝を全面
に植えてこれをベースとなし、その上から冬芝の種子を
播くようにする。
【0003】この手法によれば、夏の暑さのために冬芝
が枯れる頃、ベースの夏芝が繁茂し、芝生の緑面が維持
できるのである。
が枯れる頃、ベースの夏芝が繁茂し、芝生の緑面が維持
できるのである。
【0004】しかし、冬芝が枯れる期間は1年のうち7
0日程度で、あとの300日近くは冬芝が緑葉をつける
のであり、このためベースの夏芝は冬芝による抑圧下の
生育期間の長さのため、しばしば勢力負けして消滅して
しまう。
0日程度で、あとの300日近くは冬芝が緑葉をつける
のであり、このためベースの夏芝は冬芝による抑圧下の
生育期間の長さのため、しばしば勢力負けして消滅して
しまう。
【0005】斯かる事態に対処するには冬芝中に夏芝の
苗芝である根茎を植えつけることが必要となるが、勢力
的に勝ち残った冬芝の根茎が密状に生育しているため、
この作業の機械的実施は困難視されており、専ら人手に
より行っているのが実情である。
苗芝である根茎を植えつけることが必要となるが、勢力
的に勝ち残った冬芝の根茎が密状に生育しているため、
この作業の機械的実施は困難視されており、専ら人手に
より行っているのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記事情に鑑みて、本
発明は、主に、冬芝面に夏芝の根茎を活着のよい状態で
能率的かつ経済的に植えつけることを目的とする。
発明は、主に、冬芝面に夏芝の根茎を活着のよい状態で
能率的かつ経済的に植えつけることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明の根茎条植方法においては、地表面に細巾の
縦溝を筋状に形成した後、上下一対のテープ状ネット間
に根茎を散在させたものとした根茎ネットテープをその
縦溝上に供給し、同ネットテープの巾中央位置を溝底へ
押し込むことにより、二つ折り状となして縦溝内に埋設
させるように実施するのであって、このさい根茎ネット
テープが縦溝上に供給される前に、同ネットテープを養
生液に浸すようにする。
め、本発明の根茎条植方法においては、地表面に細巾の
縦溝を筋状に形成した後、上下一対のテープ状ネット間
に根茎を散在させたものとした根茎ネットテープをその
縦溝上に供給し、同ネットテープの巾中央位置を溝底へ
押し込むことにより、二つ折り状となして縦溝内に埋設
させるように実施するのであって、このさい根茎ネット
テープが縦溝上に供給される前に、同ネットテープを養
生液に浸すようにする。
【0008】しかして、上記発明を実施するための装置
は次ようなものとなす。即ち、地表面に細巾の縦溝を連
続的に形成するための回転溝切り刃手段を設けると共
に、上下一定のテープ状ネット間に根茎を散在させたも
のとした根茎ネットテープをその保持案内手段により順
次に前記縦溝上へ供給し一定位置での回転自在に支持さ
れたディスクにより同ネットテープの巾中央位置を溝底
へ押し込むものとした押込み手段を設けた構成であっ
て、根茎ネットテープがディスクへ供給される前に同ネ
ットテープを養生液に浸すための液槽を設けたものとす
る。
は次ようなものとなす。即ち、地表面に細巾の縦溝を連
続的に形成するための回転溝切り刃手段を設けると共
に、上下一定のテープ状ネット間に根茎を散在させたも
のとした根茎ネットテープをその保持案内手段により順
次に前記縦溝上へ供給し一定位置での回転自在に支持さ
れたディスクにより同ネットテープの巾中央位置を溝底
へ押し込むものとした押込み手段を設けた構成であっ
て、根茎ネットテープがディスクへ供給される前に同ネ
ットテープを養生液に浸すための液槽を設けたものとす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る根茎条植装置
の使用状態を示す斜視図、図2は同装置の原理説明図、
図3は同装置におけるディスクの作動説明図、図4は縦
溝内での根茎ネットテープの状態を示す図、図5は同テ
ープの製造状態を示す図である。
の使用状態を示す斜視図、図2は同装置の原理説明図、
図3は同装置におけるディスクの作動説明図、図4は縦
溝内での根茎ネットテープの状態を示す図、図5は同テ
ープの製造状態を示す図である。
【0010】図において、1はロータリに準じた構成と
した溝切り装置で、トラクタの三点リンクヒッチを介し
て支持してある。
した溝切り装置で、トラクタの三点リンクヒッチを介し
て支持してある。
【0011】2は溝切り装置1の横駆動軸で、トラクタ
のPTO軸により連結シャフト3を介して回転駆動さ
れ、長手方向の一定間隔(凡そ15〜30cm)毎に回
転溝切り刃手段4を固定されてアップカット方向f1へ
回転されるものとなしてある。
のPTO軸により連結シャフト3を介して回転駆動さ
れ、長手方向の一定間隔(凡そ15〜30cm)毎に回
転溝切り刃手段4を固定されてアップカット方向f1へ
回転されるものとなしてある。
【0012】各溝切り刃手段4は横駆動軸2に固定され
たフランジ2aに複数の溝切り刃4aをボルト固定した
ものとなしてあるが、これに代えて円盤形の鋸刃などと
なしても差し支えない。
たフランジ2aに複数の溝切り刃4aをボルト固定した
ものとなしてあるが、これに代えて円盤形の鋸刃などと
なしても差し支えない。
【0013】5は円盤溝切り刃手段4を覆うものとした
円弧状カバーである。6は溝切り装置1に固定された枠
フレームであり、これに押込み手段7が組み込んであ
る。
円弧状カバーである。6は溝切り装置1に固定された枠
フレームであり、これに押込み手段7が組み込んであ
る。
【0014】押込み手段7は詳細を後述する根茎ネット
テープkの保持案内手段8と、同テープkを押し込むた
めのディスク9からなっている。
テープkの保持案内手段8と、同テープkを押し込むた
めのディスク9からなっている。
【0015】ここに、保持案内手段8は枠フレーム6上
に根茎ネットテープkの中心孔を外嵌させるための円筒
支持部材18を設けると共に、この部材に関連した下方
位置に二つの長い繰り出しローラ11a、11bを図示
しない軸受を介して一定位置での回転自在に設けたもの
となす。
に根茎ネットテープkの中心孔を外嵌させるための円筒
支持部材18を設けると共に、この部材に関連した下方
位置に二つの長い繰り出しローラ11a、11bを図示
しない軸受を介して一定位置での回転自在に設けたもの
となす。
【0016】そして前方のローラ11bは他方のローラ
11a側へスプリング12を介して引き寄せた状態とな
し、またディスク9は各回転溝切り刃手段4の真後ろに
配置し、枠フレーム6の一定位置での回転自在に支持さ
れた支持軸13を介してこの軸廻りの回転自在に支持す
る。
11a側へスプリング12を介して引き寄せた状態とな
し、またディスク9は各回転溝切り刃手段4の真後ろに
配置し、枠フレーム6の一定位置での回転自在に支持さ
れた支持軸13を介してこの軸廻りの回転自在に支持す
る。
【0017】14は各ディスク9の前方に配置された輪
体であり、これら各輪体14は枠フレーム6の一定位置
に設けられた支持軸15にアーム部材16を介して係着
し且つ、同軸15廻りの揺動変位自在となし、常時は重
力作用又はスプリングの力で周面の凹み溝14aがディ
スク9の周縁に外嵌した状態となるように形成してあ
る。
体であり、これら各輪体14は枠フレーム6の一定位置
に設けられた支持軸15にアーム部材16を介して係着
し且つ、同軸15廻りの揺動変位自在となし、常時は重
力作用又はスプリングの力で周面の凹み溝14aがディ
スク9の周縁に外嵌した状態となるように形成してあ
る。
【0018】このさいディスク9と一方のローラ11a
は連動するようになすのであり、このため支持軸13と
ローラ11aの回転中心軸とにスプロケットを固定し、
これらにチェーン17を巻き掛けてある。
は連動するようになすのであり、このため支持軸13と
ローラ11aの回転中心軸とにスプロケットを固定し、
これらにチェーン17を巻き掛けてある。
【0019】しかして、保持案内手段8からディスク9
へ至る根茎ネットテープkの供給経路途中には根茎ネッ
トテープkを水などの養生液に浸すための液槽手段を設
けるのであるが、このため図示例では次のようになして
ある。
へ至る根茎ネットテープkの供給経路途中には根茎ネッ
トテープkを水などの養生液に浸すための液槽手段を設
けるのであるが、このため図示例では次のようになして
ある。
【0020】即ち、円筒支持部材18に外嵌された根茎
ネットテープkを包囲するものとした液槽19を枠フレ
ーム6上に設け、且つ液槽19の上面開口の後縁の内側
と、繰り出しローラ11bの上部とに根茎ネットテープ
kを案内するための細長いローラ20、21を設ける。
そして、トラクタの前部に貯液タンク22を固定し、こ
のタンク22から必要に応じ液槽19へ養生液を補給で
きるようになすのである。
ネットテープkを包囲するものとした液槽19を枠フレ
ーム6上に設け、且つ液槽19の上面開口の後縁の内側
と、繰り出しローラ11bの上部とに根茎ネットテープ
kを案内するための細長いローラ20、21を設ける。
そして、トラクタの前部に貯液タンク22を固定し、こ
のタンク22から必要に応じ液槽19へ養生液を補給で
きるようになすのである。
【0021】根茎ネットテープkはロール巻きされた長
さ凡そ50〜100m程度の細巾状のもので図3及び図
4に示すように上下一対のテープ状ネットk1、k2間
に根茎wを散在させたものとなしてある。
さ凡そ50〜100m程度の細巾状のもので図3及び図
4に示すように上下一対のテープ状ネットk1、k2間
に根茎wを散在させたものとなしてある。
【0022】このネットテープkを作成するさいは、図
5に示すように下側の幅広ネットk10の矢印方向f2
への送り移動中にこれの上に夏芝などの根茎(土を振る
い落とされた筋状のもの)wを出来るだけ均等に振りま
き、続いてこれら根茎wを被うように上側の幅広ネット
k20を下側のネットk10上に位置させ、さらに矢印
方向f2端でこれをロール状に巻き取るようになすので
あり、この後、切断機を使用してこのロール巻き製品を
適当巾(例えば5cm〜7cm程度)毎に輪切り処理す
るように行う。
5に示すように下側の幅広ネットk10の矢印方向f2
への送り移動中にこれの上に夏芝などの根茎(土を振る
い落とされた筋状のもの)wを出来るだけ均等に振りま
き、続いてこれら根茎wを被うように上側の幅広ネット
k20を下側のネットk10上に位置させ、さらに矢印
方向f2端でこれをロール状に巻き取るようになすので
あり、この後、切断機を使用してこのロール巻き製品を
適当巾(例えば5cm〜7cm程度)毎に輪切り処理す
るように行う。
【0023】このさい各ネットk10、k20は、土は
通すが、根茎wは通さないような大きさの網目(例えば
9mm×9mm)となし、且つ素材はスフ糸など自然に
風化し易いものとなす。なお、このネットk10、k2
0には同様な作用をするペーパーなどの代替品も含む。
通すが、根茎wは通さないような大きさの網目(例えば
9mm×9mm)となし、且つ素材はスフ糸など自然に
風化し易いものとなす。なお、このネットk10、k2
0には同様な作用をするペーパーなどの代替品も含む。
【0024】上記の如く構成した根茎条植装置を使用し
て冬芝面に夏芝の根茎を植えつける場合の例を説明す
る。
て冬芝面に夏芝の根茎を植えつける場合の例を説明す
る。
【0025】ロール状の根茎ネットテープkの中心孔を
各円筒支持郁材18に弛緩状に外嵌させることにより同
テープkを一定位置での回転変位可能に保持させ、続い
てその先端を二つのローラ20、21及び繰り出しロー
ラ11a、11bを経て各ディスク9の近傍に導き、さ
らに図3に示すようにディスク9と輪体14との間を経
てディスク9の最下位置に導く。
各円筒支持郁材18に弛緩状に外嵌させることにより同
テープkを一定位置での回転変位可能に保持させ、続い
てその先端を二つのローラ20、21及び繰り出しロー
ラ11a、11bを経て各ディスク9の近傍に導き、さ
らに図3に示すようにディスク9と輪体14との間を経
てディスク9の最下位置に導く。
【0026】貯液タンク22内には養生液としての水を
供給する。このさい、水には養生液としての付加価値を
高めるため、根茎wの発芽生育に有用な資材(液肥、砂
糖、発根剤、萎凋防止剤、その他活性剤など)を混入す
るのがよい。そして、貯液タンク22内の養生液を液槽
19に導き、少なくともロール状の根茎ネットテープk
の下部が液に浸る状態とする。
供給する。このさい、水には養生液としての付加価値を
高めるため、根茎wの発芽生育に有用な資材(液肥、砂
糖、発根剤、萎凋防止剤、その他活性剤など)を混入す
るのがよい。そして、貯液タンク22内の養生液を液槽
19に導き、少なくともロール状の根茎ネットテープk
の下部が液に浸る状態とする。
【0027】この後、トラクタに作業者が乗って装置の
各部を作動状態となして2km/h稈度の速度で前進さ
せるのであり、これにより各回転溝切り刃手段4は回転
して2〜3cm程度の巾及び深さを有する縦溝m(図3
参照)を連続的に形成しつつ前進する。このさい回転溝
切り刃手段4がアップカット方向f1へ回転することは
飛散土を前方へ撥ね出し、溝明けを効率的に行うものと
なる。
各部を作動状態となして2km/h稈度の速度で前進さ
せるのであり、これにより各回転溝切り刃手段4は回転
して2〜3cm程度の巾及び深さを有する縦溝m(図3
参照)を連続的に形成しつつ前進する。このさい回転溝
切り刃手段4がアップカット方向f1へ回転することは
飛散土を前方へ撥ね出し、溝明けを効率的に行うものと
なる。
【0028】また各ディスク9は溝壁や根茎ネットテー
プkなどとの摩擦接触により回転力を付与されトラクタ
の前進速度に相当した速度で回転され、これと同時に繰
り出しローラ11a、11bが連動回転される。このさ
いディスク9の周縁を波形となしてあればさらに確実な
回転力がディスク9に付与されるものとなる。
プkなどとの摩擦接触により回転力を付与されトラクタ
の前進速度に相当した速度で回転され、これと同時に繰
り出しローラ11a、11bが連動回転される。このさ
いディスク9の周縁を波形となしてあればさらに確実な
回転力がディスク9に付与されるものとなる。
【0029】これにより、根茎ネットテープkは繰り出
しローラ11a、11bの繰り出し力を付与されてトラ
クタの前進速度と同調して繰り出される。このさい、液
槽19内で養生液を吸収した状態となっている根茎ネッ
トテープkは、ローラ20で案内されるさいに過剰液を
絞られるように除去され、続いてローラ21で方向転換
されて繰り出しローラ11a、11bへ至り、さらに輪
体14の凹み溝14aを介して連続的に二つ折り状とな
されて地表面まで供給され、各ディスク9の最下縁でそ
の巾中央位置を下方へ押圧される。
しローラ11a、11bの繰り出し力を付与されてトラ
クタの前進速度と同調して繰り出される。このさい、液
槽19内で養生液を吸収した状態となっている根茎ネッ
トテープkは、ローラ20で案内されるさいに過剰液を
絞られるように除去され、続いてローラ21で方向転換
されて繰り出しローラ11a、11bへ至り、さらに輪
体14の凹み溝14aを介して連続的に二つ折り状とな
されて地表面まで供給され、各ディスク9の最下縁でそ
の巾中央位置を下方へ押圧される。
【0030】この押し込み作用により根茎ネットテープ
kは図3及び図4に示すように完全に二つ折り状となっ
て縦溝m内で溝壁に圧迫され且つ、溝切り時及び同テー
プkの押し込み時に生成された微細土で適当に被われた
状態となるのである。このため覆土のための目土は一切
必要のないものとなる。
kは図3及び図4に示すように完全に二つ折り状となっ
て縦溝m内で溝壁に圧迫され且つ、溝切り時及び同テー
プkの押し込み時に生成された微細土で適当に被われた
状態となるのである。このため覆土のための目土は一切
必要のないものとなる。
【0031】また地表面に達した根茎ネットテープ(根
茎及びネット)kは液槽19内の養生液を含んだ状態と
なるのであり、このさい根茎ネットテープkの水分は植
え付け中の根茎wの乾燥及び、植え付け終了後の撒水又
は降雨までの間の根茎wの乾燥を防止してその活力低下
や枯死を防止するものとなり、また植え付け時に根茎w
やネットk10、k20部分の濡れ面に多くの微細土が
付着して根茎wを保護すると共に、このように付着した
微細土が地中の毛管水を早く根茎まで誘引するものとな
る。
茎及びネット)kは液槽19内の養生液を含んだ状態と
なるのであり、このさい根茎ネットテープkの水分は植
え付け中の根茎wの乾燥及び、植え付け終了後の撒水又
は降雨までの間の根茎wの乾燥を防止してその活力低下
や枯死を防止するものとなり、また植え付け時に根茎w
やネットk10、k20部分の濡れ面に多くの微細土が
付着して根茎wを保護すると共に、このように付着した
微細土が地中の毛管水を早く根茎まで誘引するものとな
る。
【0032】かくして縦溝m内の根茎ネットテープkは
水に浸されない場合と較べ、根茎wの活着や、植え付け
後のその生育を格段に良好となすのである。
水に浸されない場合と較べ、根茎wの活着や、植え付け
後のその生育を格段に良好となすのである。
【0033】このさい根茎ネットテープkのネットk1
0、k20部分が木綿材であるときは、これに吸収され
る水の量が多くなって乾燥害などの防止作用を一層顕著
となす。
0、k20部分が木綿材であるときは、これに吸収され
る水の量が多くなって乾燥害などの防止作用を一層顕著
となす。
【0034】本発明は上記例に限らず、叢生中や通常の
地面のほか河川や池の堤防などに対しても利用できるの
であり、植え付ける根茎は根茎で繁殖する植物の殆ど全
てのものを対象となし得る。また、本発明の実施に適す
る芝以外の植物としては例えばチガヤ及びよもぎ、セン
トオーガスチン及び些々、草花類並びにくず、アイジ
ー、その他の蔦類などがあり、これらの植え付けでは縦
溝m内での根茎ネットテープkの最下位置は深めとなす
のであって例えば凡そ7〜10cm程度とする。
地面のほか河川や池の堤防などに対しても利用できるの
であり、植え付ける根茎は根茎で繁殖する植物の殆ど全
てのものを対象となし得る。また、本発明の実施に適す
る芝以外の植物としては例えばチガヤ及びよもぎ、セン
トオーガスチン及び些々、草花類並びにくず、アイジ
ー、その他の蔦類などがあり、これらの植え付けでは縦
溝m内での根茎ネットテープkの最下位置は深めとなす
のであって例えば凡そ7〜10cm程度とする。
【0035】上記発明装置において、押込み装置7を各
回転溝切り刃手段4毎に独立した構造体となし、この構
造体が各々独立して上下動するようなものとなしてもよ
い。このようにすれば枠フレーム6の横幅内に地面の起
伏があるような場合でも各ディスク9が有効かつ適切に
作用し、根茎ネットテープkは確実に縦溝m内の一定深
さに埋め込まれるものとなる。
回転溝切り刃手段4毎に独立した構造体となし、この構
造体が各々独立して上下動するようなものとなしてもよ
い。このようにすれば枠フレーム6の横幅内に地面の起
伏があるような場合でも各ディスク9が有効かつ適切に
作用し、根茎ネットテープkは確実に縦溝m内の一定深
さに埋め込まれるものとなる。
【0036】また必要に応じ、枠フレーム6の最後部に
は図2に示すように縦溝mを覆土するためのブラシ装置
を設けることもできるのであり、具体的には枠フレーム
6に固定した支軸23にブラシ体24を揺動可能に装着
すると共に、このブラシ体24を揺動操作するための操
作レバー25を設け、覆土処理を行うさいは操作レバー
25を実線位置p1へ揺動させ、不使用時は点線位置p
2に保持するようにする。
は図2に示すように縦溝mを覆土するためのブラシ装置
を設けることもできるのであり、具体的には枠フレーム
6に固定した支軸23にブラシ体24を揺動可能に装着
すると共に、このブラシ体24を揺動操作するための操
作レバー25を設け、覆土処理を行うさいは操作レバー
25を実線位置p1へ揺動させ、不使用時は点線位置p
2に保持するようにする。
【0037】
【発明の効果】以上に述べた本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏するのである。 1.夏芝の根茎を冬芝の芝生中に機械的かつ連続的に植
えつけることができるのであり、また芝の全面植えに限
らず、芝生の擦り切れたような部分にも同様に植えつけ
ることができる。
な優れた効果を奏するのである。 1.夏芝の根茎を冬芝の芝生中に機械的かつ連続的に植
えつけることができるのであり、また芝の全面植えに限
らず、芝生の擦り切れたような部分にも同様に植えつけ
ることができる。
【0038】2.縦溝中の根茎は溝底への押し込みのさ
い適当に微細土で覆われた状態となり、従来必要とされ
ていた目土の施用は不要となる。このことは目土材料そ
のものを省略し得ることのほか、目土のための粒度調整
機、運搬車、積込機及び散布機などをも不要となし、大
幅なコスト削減を可能とする。
い適当に微細土で覆われた状態となり、従来必要とされ
ていた目土の施用は不要となる。このことは目土材料そ
のものを省略し得ることのほか、目土のための粒度調整
機、運搬車、積込機及び散布機などをも不要となし、大
幅なコスト削減を可能とする。
【0039】しかも根茎ネットテープが水を含んだもの
となるため、根茎の乾燥害が防止され且つ、根茎などの
濡れ面に多くの微細土が付着して根茎が保護されると共
に毛管水の誘引が良好となり、これにより根茎の活着
や、植え付け後のその生育が格段に良好となるのであ
る。
となるため、根茎の乾燥害が防止され且つ、根茎などの
濡れ面に多くの微細土が付着して根茎が保護されると共
に毛管水の誘引が良好となり、これにより根茎の活着
や、植え付け後のその生育が格段に良好となるのであ
る。
【0040】3.芝苗の根茎ネットテープが適当間隔の
並列状に埋め込まれるため、根茎を植え付け面の全体に
均等に植え付ける場合に較べ、その消費量が大幅に減少
するものとなる。
並列状に埋め込まれるため、根茎を植え付け面の全体に
均等に植え付ける場合に較べ、その消費量が大幅に減少
するものとなる。
【0041】4.叢生中や一般の地面のほか、河川や池
の堤防などであっても、芝生の場合に準じて各種の植物
の根茎を植え付けることができる。
の堤防などであっても、芝生の場合に準じて各種の植物
の根茎を植え付けることができる。
【0042】5.根茎ネットテープは風で揺らぐ程に軽
く、あちこちに引っ掛かり易いため取扱上手間取ること
が多いが、水を吸収した状態ではその重量が均等に増大
して風や振動などの影響を受け難くなり、却って取扱い
が容易となって作業の安定度を向上させるのである。
く、あちこちに引っ掛かり易いため取扱上手間取ること
が多いが、水を吸収した状態ではその重量が均等に増大
して風や振動などの影響を受け難くなり、却って取扱い
が容易となって作業の安定度を向上させるのである。
【図1】本発明に係る根茎条植装置の使用状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】同装置の原理説明図である。
【図3】同装置におけるディスクの作動説明図である。
【図4】縦溝内での根茎ネットテープの状態を示す図で
ある。
ある。
【図5】同テープの製造状態を示す図である。
4 回転溝切り刃手段 7 押込み手段 8 保持案内手段 9 ディスク 19 液槽 k 根茎ネットテープ k10及びk20 ネット m 縦溝 w 根茎
Claims (2)
- 【請求項1】 地表面に細巾の縦溝を筋状に形成した
後、上下一対のテープ状ネット間に根茎を散在させたも
のとした根茎ネットテープをその縦溝上に供給し、同ネ
ットテープの巾中央位置を溝底へ押し込むことにより、
二つ折り状となして縦溝内に埋設させるように実施し、
このさい根茎ネットテープが縦溝上に供給される前に、
同ネットテープを養生液に浸すようにすることを特徴と
する根茎条植方法。 - 【請求項2】 地表面に細巾の縦溝を連続的に形成する
ための回転溝切り刃手段を設けると共に、上下一対のテ
ープ状ネット間に根茎を散在させたものとした根茎ネッ
トテープをその保持案内手段により順次に前記縦溝上へ
供給し、一定位置での回転自在に支持されたディスクに
より同ネットテープの巾中央位置を溝底へ押し込むもの
とした押込み手段を設けた構成の条植装置であって、根
茎ネットテープがディスクヘ供給される前に同ネットテ
ープを養生液に浸すための液槽を設けたことを特徴とす
る根茎条植装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315723A JP2691202B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 根茎条植方法とその装置 |
TW084114149A TW299222B (ja) | 1995-07-06 | 1995-12-29 | |
US08/665,295 US5906167A (en) | 1995-07-06 | 1996-06-17 | Method and apparatus for planting net tape runners |
KR1019960023844A KR970005038A (ko) | 1995-07-06 | 1996-06-26 | 근경조식방법과 그 장치 |
CN96108575A CN1141116A (zh) | 1995-07-06 | 1996-07-01 | 根茎条植方法及其装置 |
NZ286914A NZ286914A (en) | 1995-07-06 | 1996-07-01 | Planting grass seedlings: seedlings enmeshed between two layers of net strip which is inserted into groove in ground |
AU58358/96A AU709216B2 (en) | 1995-07-06 | 1996-07-04 | Method and apparatus for planting runners |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315723A JP2691202B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 根茎条植方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121626A JPH09121626A (ja) | 1997-05-13 |
JP2691202B2 true JP2691202B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=18068765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7315723A Expired - Lifetime JP2691202B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-10-27 | 根茎条植方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2691202B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114467436B (zh) * | 2022-02-12 | 2023-07-21 | 石家庄市薯大郎农业科技有限公司 | 排苗缝纫成卷机 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP7315723A patent/JP2691202B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09121626A (ja) | 1997-05-13 |
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