JP2691054B2 - タービン推進機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置 - Google Patents
タービン推進機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置Info
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Description
ラを装備した船舶に関し、特にその二重反転プロペラの
駆動装置の改良に関する。
プロペラ反転機構をもつプロペラ軸と主推進機関とは、
特殊な遊星歯車減速機構を介して接続されている。すな
わち第3図(実開昭61−6497号公報参照)において、デ
ィーゼル機関Eを主機関とした船舶に、二重反転プロペ
ラ1,2が搭載された場合、外歯歯車5と太陽歯車6と両
歯車に噛合可能な遊星歯車7とからなる特殊な遊星歯車
機構が必要となり、二重反転プロペラ装置の価格を引き
上げる要因となっている。したがって、二重反転プロペ
ラ機構が画期的な船舶の省エネルギー装置であっても、
初期投資に多額を要するため、採用され難い。なお第3
図中の符号3は外軸を示していて、外軸3の外端部に前
方プロペラ1が、また内端部に外歯歯車5が取付けられ
ている。さらに符号4は,外軸3内に同芯的に配設され
た内軸を示していて、内軸4の外端部に後方プロペラ2
が、また内端部に太陽歯車6が取付けられてるとともに
エンジンEに接続されている。
符号7は遊星歯車のキャリヤを示している。
報参照)では、高圧蒸気タービンHPおよび低圧蒸気ター
ビンLPが、それぞれ前方プロペラ1および後方プロペラ
2を独立して駆動するように構成された歯車式の2段減
速装置(IH,ILおよびIIH,IILに接続されている。した
がって、この場合、高圧タービンと前方プロペラとの間
および低圧タービンと後方プロペラとの間に特別な反転
機構を必要としないが、両プロペラの回転速度と両ター
ビンの回転速度との比があまりにも大きいため、減速装
置として大形のものを必要とし、そのため効率が悪くな
る。
次のような問題点がある。
に実船に適用されその性能は確認されているが、特殊な
遊星歯車装置を必要とするため生産コストが上がり初期
投資が大きい。
ィーゼル機関に比べて悪い。
もので、蒸気タービンを主機関とした船舶において、上
記蒸気タービンによるプロペラ駆動装置に用いられてい
る2段減速装置に遊星歯車装置を組み込むことによって
比較的廉価でかつ効率改善のはかられた、タービン推進
機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置を提供する
ことを目的とする。
関船舶における二重反転プロペラ駆動装置は、蒸気ター
ビンを主機関とした二重反転プロペラ式船舶において、
前方プロペラを外端部にそなえた中空状の外軸と、同外
軸内に同芯的に配置されて後方プロペラを外端部にそな
えた内軸と、同内軸と上記外軸とをそれぞれ回転可能に
支持する内軸スラスト軸受と外軸スラスト軸受と、太陽
歯車と同太陽歯車の外側に配設される複数の遊星歯車と
各遊星歯車を回転可能に支持するキャリヤと上記各遊星
歯車の外側に配設されるリング歯車とで形成された遊星
歯車装置とをそなえ、上記リング歯車に上記外軸が取付
けられかつ上記キャリヤに上記内軸が取付けられるとと
もに、上記太陽歯車と一体に第1段ホイールが設けられ
て、同第1段ホイールに上記主機関を構成する高圧ター
ビンおよび低圧タービンの回転軸がそれぞれピニオンを
介して噛合可能に設けられ、上記リング歯車の外周部に
形成された歯形に噛合可能な回転数拘束歯車が上記低圧
タービンの回転軸に設けられていることを特徴としてい
る。
転プロペラ駆動装置では、主機関としてのタービンとプ
ロペラとで要求される最高効率点回転数が大きく異なる
にも拘わらず、差動遊星歯車装置が二重反転プロペラを
所定回転数で駆動するように作用する。
数拘束歯車を設けることにより、二重反転プロペラを任
意の回転数比で駆動することができる。
推進機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置につい
て説明すると、第1図はその模式的側断面図、第2図は
第1図のII−II矢視断面図である。
プロペラ駆動装置も、歯車式の2段減速装置をそなえる
とともに、主機関として高圧タービン11と低圧タービン
14とをそなえ、高圧タービン11の回転軸に高圧第1ピニ
オン12が、また低圧タービン14の回転軸に低圧第1ピニ
オン15がそれぞれ取付けられていて、両第1ピニオンに
噛合可能な歯形を形成された第1段ホイール13が回転可
能に設けられている。
る遊星歯車装置の太陽歯車16が取付けられ、太陽歯車16
の周囲に3個の遊星歯車17が配設されている。そして遊
星歯車17を回転可能に保持するキャリヤ19に内軸4の内
端部が取付けられている。
歯車18が遊星歯車17の外側に配設され、リング歯車18に
外軸3が取付けられている。
合可能な回転数拘束歯車20が低圧第1ピニオン15の回転
軸に取付けられている。
端部に前方プロペラ1がそれぞれ取付けられて二重反転
プロペラ機構を構成している。
で差動式遊星歯車装置を構成しており、そのリング歯車
18を低圧タービン14で駆動される回転数拘束歯車20に噛
合されることにより、任意の回転数比をもつ二重反転プ
ロペラ機構が構成される。
向と逆の方向に回転してその方向に前方プロペラ1を回
転する。一方遊星歯車装置のキャリヤ19は両タービン1
1,14と同じ方向に回転してその方向に後方プロペラを回
転する。
をNS とすると、差動遊星歯車装置の回転数と各歯車の歯数と
の関係は、すでに知られているように、次の式で与えら
れる ここで、回転数として従来の実績値である次の数値、
すなわち NS(太陽歯車の回転数)650r.p.m. NR(前方プロペラ1の回転数)=113r.p.m. NC(後方プロペラ2の回転数)=76r.p.m. を上記の式に代入すると、 よって、ZR=3.0370ZS このことは、リング歯車18としてその内径寸法(PC
D)が太陽歯車16の3.037倍のものでよいことを意味して
おり、従来のタービンプラントと同規模またはそれ以下
の大きさで二重反転機構をもつ船舶が得られることにな
る。
における二重反転プロペラ駆動装置によれば、次のよう
な効果ないし利点が得られる。
段減速装置に遊星歯車装置を組み込むことによって比較
的廉価な二重反転プロペラを採用することが可能とな
る。
用することによって推進効率の上昇が得られるととも
に、各種の運転も従来と全く同一の操作で可能となり、
高い信頼性が得られタービン推進プラントのメリットを
そのまま採用できる。
れ、タービンプラント採用船舶の効率改良・燃費低減が
はかれる。
の大きさで、二重反転駆動装置をもつ船舶が得られる。
船舶における二重反転プロペラ駆動装置を示すもので、
第1図はその模式的側面図、第2図は第1図のII−II矢
視断面図であり、第3図および第4図はいずれも従来の
二重反転プロペラ駆動装置の模式的側断面図である。 1…前方プロペラ、2…後方プロペラ、3…外軸、4…
内軸、9…内軸スラスト軸受、10…外軸スラスト軸受、
11…高圧タービン、12…高圧第1ピニオン、13…第1段
ホイール、14…低圧タービン、15…低圧第1ピニオン、
16…太陽歯車、17…遊星歯車、18…リング歯車、19…キ
ャリヤ、20…回転数拘束歯車。
Claims (1)
- 【請求項1】蒸気タービンを主機関とした二重反転プロ
ペラ式船舶において、前方プロペラを外端部にそなえた
中空状の外軸と、同外軸内に同芯的に配設されて後方プ
ロペラを外端部にそなえた内軸と、同内軸と上記外軸と
をそれぞれ回転可能に支持する内軸スラスト軸受と外軸
スラスト軸受と、太陽歯車と同太陽歯車の外側に配設さ
れる複数の遊星歯車と各遊星歯車を回転可能に支持する
キャリヤと上記各遊星歯車の外側に配設されるリング歯
車とで形成された遊星歯車装置とをそなえ、上記リング
歯車に上記外軸が取付けられかつ上記キャリヤに上記内
軸が取付けられるとともに、上記太陽歯車と一体に第1
段ホイールが設けられて、同第1段ホイールに上記主機
関を構成する高圧タービンおよび低圧タービンの回転が
それぞれピニオンを介して噛合可能に設けられ、上記リ
ング歯車の外周部に形成された歯形に噛合可能な回転数
拘束歯車が上記低圧タービンの回転軸に設けられている
ことを特徴とする、タービン推進機関船舶における二重
反転プロペラ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17216590A JP2691054B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | タービン推進機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17216590A JP2691054B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | タービン推進機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0459495A JPH0459495A (ja) | 1992-02-26 |
JP2691054B2 true JP2691054B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=15936780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17216590A Expired - Lifetime JP2691054B2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | タービン推進機関船舶における二重反転プロペラ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2691054B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160009040A (ko) * | 2013-05-17 | 2016-01-25 | 퍼킨스 엔진스 컴패니 리미티드 | 추진 시스템 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07208537A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-11 | Nippondenso Co Ltd | 液体封入式マウント装置 |
JP5161652B2 (ja) * | 2008-05-19 | 2013-03-13 | 三菱重工業株式会社 | 船舶の多軸推進装置 |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP17216590A patent/JP2691054B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160009040A (ko) * | 2013-05-17 | 2016-01-25 | 퍼킨스 엔진스 컴패니 리미티드 | 추진 시스템 |
KR102171501B1 (ko) * | 2013-05-17 | 2020-10-29 | 퍼킨스 엔진스 컴패니 리미티드 | 추진 시스템 |
Also Published As
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JPH0459495A (ja) | 1992-02-26 |
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