JP2687947B2 - 浸出液吸引装置 - Google Patents

浸出液吸引装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内の浸出液を
吸引して採取する浸出液吸引装置に関し、特に微量な体
液を採取,送液するのに用いられる浸出液吸引装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば生体内のグルコース濃度あ
るいは血糖値濃度などの生体内化学物質濃度の連続測定
は、一般には採血して専用のセンサで測定していた。こ
の測定方法は、固定化酵素膜電極を備えたバイオセンサ
を用いて、その濃度を測定するものであり、バイオセン
サが微小の寸法であるので微量なサンプルでも高感度に
測定できることを特徴としていた。
【0003】したがって、これらの測定方法は、医療,
診断や生化学の分野、例えば血漿,尿等に含まれる有機
成分の濃度の特定による病気の診断に利用できる。しか
しながら採血に伴う患者の苦痛や医療側の労力の提供は
もちろん感染や出血などの危険に対する十分な注意を払
わなければならなかった。
【0004】最近、この患者の苦痛や医療側の労力をや
わらげる検体の採取方法として局部的に皮膚の角質層を
除去し、その部分から血液の代りに体液を抽出し、この
浸出液を用いてセンサにより体内の成分濃度を測定する
方法が開発された。この方法の一つとして例えば、特開
平4−341241号公報および実開平2−14141
7号公報に開示されている。
【0005】この方法は、角質層を剥離した皮膚から吸
引間質液を希釈液で定量に希釈し、固定化酵素膜と接触
させ、その反応度合でグルコース濃度を測定するもので
ある。この測定に必要な間質液である浸出液を採取する
のに吸引浸出液取得装置が用いられていた。実開平2−
141417号公報に開示されている吸引浸出液取得装
置は、浸出液を吸引する吸引セルの皮膚と接触する開口
部内にスペーサを嵌合させ、減圧吸引口側には減圧吸引
を開始,継続と停止させるための摺動可能な開閉弁が設
置されている。
【0006】図5は従来の吸引浸出液取得装置(特開平
4−341241号公報)を示す断面図である。図5に
示すように吸引セル本体1に秤量バルブ2が搭載され、
バルブ2には空孔2aが設けられており、バルブでは空
孔2aの向きを切替えるように回転可能となっている。
測定時には、まず空孔2aが上下を向くようにバルブ2
を回転させ、空孔2a内に体液を受け入れて貯瑠する。
次に空孔2aが横向きになるようにバルブを回転させ、
空孔2a内の体液をセンサ部3に送液し、その後、希釈
液を秤量バルブ2で秤量しながら同様にセンサ部3に送
る。
【0007】センサ部3では、浸出液と希釈液とを撹拌
して混合した後、その混合液の成分を測定していた。
【0008】図5に示す構造のものでは、生体皮膚面に
は、吸引セル本体1,秤量バルブ2,秤量バルブ2を駆
動する図示しないモータ,センサ部3と、センサ部3内
で混合液を撹拌する図示しないモータ,各種配管,電気
系配線系が一体化されて載置固定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の実開平
2−141417号公報に開示された浸出液吸引装置で
は、吸引セル本体1に設置した開閉弁を摺動させて開閉
することにより、吸引を停止させたり、継続したりす
る。連続して計測するにはその都度開閉弁を操作し、例
えばピペットなどを利用して浸出液を開閉弁内の液溜部
から採取し専用センサの方へ送液していた。
【0010】開閉弁の専用の操作と、ピペットを使って
一定量例えば5μlのような微量な浸出液を採取計量す
ることは困難である。また開閉弁を操作する際には、減
圧状態を保持したまま実施する。開閉弁が摺動し易くす
るように大気圧に戻してしまうと折角吸引浸出させた浸
出液が逆流し、皮膚面開口面側に戻ってしまう。このた
め、減圧状態で開閉弁を摺動するには、開閉弁が非常に
固く固定されることになり、かなりの押圧力が必要にな
る。この際、吸引セル本体の開口部が皮膚面から離れ易
くなり、リークを発生させたりする。
【0011】また図5に示す従来の装置は、吸引セル本
体1上に秤量バルブ2,センサ部3,駆動用モータなど
が一体化されており、その体液成分測定装置は、体積お
よび重量が大きくなり、皮膚装着体としては適さない。
例えば、各構成部品を可能な限り小型軽量に作製したと
しても、総重量は150g以上にもなり、またその大き
さは例えば、高さ約50mm,横50mm,幅50mm
のようになってしまう。腕にこのような大きさで且つ重
量の部材を装着することは肉体的にも、精神的にも苦痛
を伴い、連続して長時間計測するには問題が多い。計測
時間内での生活行動も制限され、携帯用として適さなく
なる。
【0012】また吸引セル本体1,定量バルブ2,セン
サ部3を微量の浸出液を送液する際、例えば所要浸出液
を5μlとすれば各部を接続する送液管の容積は10μ
l以上にもなり、この部分を充填させねばならず、必要
以上の浸出液を浸出させねばならない欠点があった。
【0013】本発明の目的は、生体内から抽出される浸
出液を効率良く採取するとともに、小型軽量で、精度良
く秤量が可能で、正確に送液することによって高精度計
測ができる浸出液吸引装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る浸出液吸引装置は、吸引セル本体と、
抽出板部材と、逆止弁と、浸出液吸入チップとを有する
浸出液吸引装置であって、吸引セル本体は、吸引口と開
口部を有し、開口部は、生体表面に対面して開口された
凹みであり、吸引口は、生体表面から浸出液を浸出させ
るため前記開口部を吸引減圧するものであり、抽出板部
材は、前記開口部内に充填され、浸出液を吸引する複数
の抽出口を形成するものであり、逆止弁は、前記抽出板
部材を通して吸引した浸出液が前記開口部側に逆流する
のを阻止するものであり、浸出液吸入チップは、前記逆
止弁と前記吸引口との間に設けられ、液溜部と、排出口
と吸入口とを有し、吸入口は、前記吸引口に連通し、排
出口は前記逆止弁を介して前記開口部に連通し、液溜部
は、前記吸入口と排出口とに接続され、吸引された浸出
液を一時貯瑠するものである。
【0015】また前記浸出液吸入チップは、前記吸引セ
ル本体に対して着脱可能である。
【0016】また前記液溜部,排出口,吸入口は、吸引
減圧するための排気系浸出液を送液するための流路系を
兼ね備えているものである。
【0017】また前記液溜部は、浸出液を定量に制限し
て貯瑠するものである。
【0018】また前記浸出液吸入チップは、前記排出口
が形成された第1のチップ基板と、前記吸入口が形成さ
れた第2のチップ基板とが、前記液溜部を構成する液溜
口が形成された第3のチップ基板を挟持したものであ
る。
【0019】また前記浸出液吸入チップの前記第1のチ
ップ基板あるいは第2のチップ基板には、生化学物質濃
度を電気信号に変換するセンサ部を形成設置したもので
ある。
【0020】吸引セル本体の吸引口から開口部を吸引減
圧して生体表面からの浸出液を吸引セル本体内に吸引
し、その浸出液の逆流を逆止弁で阻止して浸出液を浸出
液吸入チップ内に一時的に貯瑠させ、浸出液吸入チップ
内に浸出液を採取する。
【0021】この採取した浸出液に対する各種の検査
は、別工程にて行う。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0023】(実施形態1)図1は本発明に係る浸出液
吸引装置の実施形態1を示す断面図である。本発明の実
施形態1に係る浸出液吸引装置は図1に示すように、吸
引セル本体1は、上部に吸引口4を有し、生体の皮膚面
側の下部には、下方に開口した開口部5を有しており、
下部開口部5には、生体の皮膚面と直接接触するナイロ
ンメッシュ6を充填している。ナイロンメッシュ6が充
填された開口部5には、吸引口4に通じる流路口7が形
成されてあり、皮膚面の浸出液は、ナイロンメッシュ6
に吸引浸出され、その吸引浸出された浸出液は、ナイロ
ンメッシュ6を通して流路口7に集められ吸引口4側に
送液される。
【0024】吸引セル本体1の流路口7上には逆止弁8
が設置され、さらに吸引口4側には浸出液吸入チップ1
0が設置されている。浸出液吸入チップ10に一旦貯瑠
された浸出液は、逆止弁8により開口部5側への逆流が
阻止される。
【0025】浸出液吸入チップ10は図2(a),
(b)に示すように、排出口9が形成された第1のチッ
プ基板13と、吸入口11が形成された第2のチップ基
板14とが、液溜部12が形成された第3のチップ基板
15を挟持接着されている。図1に示しているように排
出口9と吸入口11は同軸上に存在せず、液溜口12の
両端部に配置されるように設置され、排出口9は吸引セ
ル本体吸引口4に、吸入口11は逆止弁8あるいは流路
口7に対応するように位置している。
【0026】吸引セル本体1は、浸出液吸入チップ10
が着脱可能なようにするため、挿入口1aが吸引口4と
流路口7との間に設けられており、挿入口1aに浸出液
吸入チップ10を差し込み、この先端を突き当てること
によって排出口9と吸引口4,吸入口11と流路口7と
が位置決めされるようにしている。
【0027】また浸出液吸入チップ10を装着時リーク
しないようにするため、上下の排出口9および吸入口1
1にはそれぞれOリング16によってシールしている。
【0028】このような構造の浸出液吸引装置は、まず
吸引口4からの排気、例えば0.5気圧程に減圧し、皮
膚面から吸引された浸出液はメッシュ6,流路口7,逆
止弁8を通り、浸出液吸入チップ10に到達する。そし
て、その吸入口11から侵入した浸出液は液溜部12を
経由し排出口9に至る。
【0029】浸出液吸入チップ10の材料は、例えばガ
ラスエポキシ樹脂,塩化ビニール樹脂,アクリル樹脂な
どの高分子有機材料やガラス,金属製など容易に加工で
きる安定な材料であればなんでも使用できる。
【0030】ここで、たとえば、浸出液吸入チップ10
の幅を5mm,長さを10mmとし、各チップ基板の厚
みを0.2mmとしている。排出口9および吸入口11
の直径は0.5mm,液溜部12の長さ5mm,幅5m
mとした場合、液溜部12の容積は5μlになる。
【0031】所要浸出液量を増減したい場合は、この液
溜部の寸法を適当な値に選べば良い。このような構造の
浸出液吸引装置は、液溜部12に浸出液が充填された時
点で吸引を解除し大気圧に戻す。この時、吸引セル本体
1の開口部5側は逆止弁8が設置されているために減圧
が保持されているとともに、吸引した浸出液が開口部5
側に逆流することがない。さらに挿入した浸出液吸入チ
ップ10は、減圧を解除して大気圧に保持した時点で
は、吸入口11および排出口9ともに大気圧であり押圧
力は加わっていない。したがって、自由摺動によって着
脱できるような状態下に置かれることになり、操作性が
良くなる。着脱する際は特にシール部のリークはあって
も良く、減圧吸引した時にのみシールが確保されてあれ
ば良いからである。
【0032】液溜部12を浸出液がオーバーフローして
もこの浸出液吸入チップ10を離脱すれば、常に一定
量、例えば5μlの浸出液が確保される。これを別に用
意した吸引機能を有するセンサ部へ移設して必要な生体
成分濃度、例えばグルコース濃度を計測することが正確
に実現することができる。一定量の浸出液であるため、
希釈液で希釈して計測する場合に好適で、特に秤量する
必要がない。混合比あるいは希釈比を例えば10倍にす
るには、50μlの希釈液をセンサ部へ送液すれば、自
動的に一定な混合比が確保される。
【0033】浸出液は、通常粘性が水に近いため、浸出
液吸入チップの液溜部の寸法は毛細管現象で保持される
範囲の寸法にしないといけないが、特に大きな制約はな
く、任意の寸法を選べる。ただここでは、厚さ0.2m
m,幅5mm,長さ5mmとしたが、特に厚さは1mm
以下が望ましい。内容積を決めるのに精度を制御しやす
くするからである。また排出口,吸入口の直径も必要以
上に大きくすると滞留させる浸出液の体積がバラツキ水
の表面張力が小さく水漏洩を抑制するのに0.5mm程
度が適当であった。
【0034】センサ部へ送液する際には、排出口から吸
引すれば、他方の吸入口が開口しているために、容易に
センサ部へ送液することができる。微量な体積のため吸
引圧の小さなポンプ、例えばマニュアルポンプのような
ものでも充分であり、センサ部の構成も非常に簡単にな
る効果も発生する。
【0035】以上のような構成の浸出液吸引装置は、皮
膚面に装着される部分は非常に小型になる。従来の秤量
バルブや駆動モータ,センサ部など皮膚装着部には不要
であり、基本的に吸引セル本体に設置されているものだ
けでよい。装置本体とは、減圧吸引する吸引排気系だけ
となりその重量および体積は1/10以下にすることが
できる。被検者の精神的,肉体的苦痛が軽減され、操作
性良く、しかも計測精度の高い測定が連続して実行する
ことが可能になる。吸入口側に開閉弁を設置して、生活
行動を広げたいときには、減圧吸引中に一時的に開閉弁
を閉じ、本体装置との分離によって自由に行動すること
が可能になった。その結果として、減圧吸引中のリーク
が減少され、気泡混入が少なくなるので、秤量精度が向
上することになる。
【0036】(実施形態2)図3(a),(b)は、本
発明に係る浸出液吸引装置の実施形態2を示す断面図と
浸出液吸入チップの概略図である。この浸出液吸引装置
は、図2に示すように、吸引セル本体1の逆止弁8と吸
引口4との間に設置される浸出液吸入チップ10は、排
出口,吸入口が形成された第1のチップ基板13と第2
のチップ基板14とが第3のチップ基板15を挟持した
構造体の先端および側面に設置している。したがって、
浸出液が吸引されて導入口17に到達した際に毛細管現
象で浸出液吸入チップ10に注入し始める。液溜部12
には浸出液が充満すればそれ以上充填されない。第1の
チップ基板13および第2のチップ基板14には、第1
の実施例に示したような吸入口11,排出口9は設置さ
れていない。また吸引セル本体1の挿入口に浸出液吸入
チップ10を挿入した時の位置決めと吸引時のシールの
ために浸出液吸入チップ10には、突起鍔18を設けて
いる。例えばシリコーンゴムのような柔かい材料のリン
グを嵌合しておけば良い。
【0037】このような構造の浸出液吸引装置は、第1
の実施例に示した効果が得られる他、浸出液吸入チップ
10の第1のチップ基板13および第2のチップ基板1
4に孔加工が不要になる。浸出液吸入チップ10の着脱
がさらに容易になり、操作性が格段に向上した。例えば
第3のチップ基板15の厚みが0.2mm,液溜部の幅
が5mm,全長5mmであれば容積が5μlとなり、そ
の微量な浸出液の採取精度が、吸入口11,排出口9の
寸法の影響を受けず良好になる効果がある。
【0038】なおこの実施例において吸引セル本体の開
口部に嵌合させた抽出板部にナイロンメッシュを使用し
たが、これに限定されることなく、吸入口側に流路溝,
皮膚面側に貫通口を設置した多孔板,多針板を使用して
も同様の効果が得られる。
【0039】(実施形態3)図4(a),(b)は、本
発明に係る浸出液吸引装置の実施形態3を示す断面図と
平面図である。吸引セル本体は第1の実施例と同等であ
るので浸出液吸入チップだけを示している。
【0040】図4に示すように、吸入口11,排出口9
が形成された第1および第2のチップ基板13,14
で、液溜部12が形成された第3のチップ基板15を挟
持固着されている。第2のチップ基板14上にはイオン
感受性電界効果トランジスタ(ISFET)20とその
取出電極21とが形成され、ISFET20及び取出電
極21は絶縁膜23によって液溜部12から絶縁されて
いる。またこの絶縁膜23は第1のチップ基板13に設
けられた信号取出電極口22に対応した位置に取出電極
21が露出するように開口が設けられている。またIS
FET20に対応した位置の液溜部12には酵素19が
形成されている。
【0041】このような構造の浸出液吸入チップ10
は、まず吸入口11から浸出液が侵入し、液溜部12を
経由し排出口9に至る。浸出液は、酵素19と反応し、
ISFET20上の水素イオン濃度が変化する。液溜部
12に浸出液が充填された時に浸出液吸入チップ10を
離脱させ別異の測定器にセットして浸出液の成分、すな
わち生体内の生化学成分を計測する。例えばグルコース
乳酸尿素pH,コレステロールなどである。
【0042】実施形態1に示した効果はもちろん得られ
る他、測定系に希釈,撹拌に要する複雑な機構がすべて
不要となり、非常に簡単な測定系を構成することができ
る。測定系には信号検出取出電極に対応した専用の端子
を用意し、押し当てることにより容易に電気的な接続が
可能になる。
【0043】なお、本実施例においては、ISFETを
用いた電位検出型のセンサ素子としたが、これに限るこ
となく電流検出型のセンサ素子でも同様に計測できる。
またはこれらを組合せたり、複数個設置し差動出力を実
施したりマルチ計測が同時に実現され、高機能の仕様に
対しても対応できるようになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、生体表面
から浸出液を吸引口と逆止弁との間に設置した浸出液吸
入チップに注入して一時保管することにより、浸出液の
秤量が精度良く自動的に実現され、容易に微量な液体
(浸出液)を測定するセンサ部へ送液することが可能に
なる効果が得られる。また連続して計測するために浸出
液を採取する時は、浸出液吸入チップを交換すれば可能
であり、前の浸出液が混入することが無く、採取し測定
できるので、正確な日内変動特性や糖負荷測定などが容
易に実施できる効果がある。
【0045】さらに、浸出液吸入チップ内に酵素電極を
内蔵すれば、直接生体内の各種化学成分を計測できるよ
うになり、安価で操作性の良好なバイオセンサシステム
を構成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浸出液吸引装置の実施形態1を示
す概略断面図である。
【図2】(a)は図1の浸出液吸入チップの構造例を示
す平面図、(b)は構成斜視図である。
【図3】(a)は本発明に係る浸出液吸引装置の実施形
態2を示す断面図、(b)は浸出液吸入チップの構成外
観図、(c)は同縦断面図、(d)は同横断面図であ
る。
【図4】(a)は本発明に係る浸出液吸引装置の実施形
態3を示す平面図、(b)は断面概略図である。
【図5】従来の浸出液吸引装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸引セル本体 2 秤量バルブ 3 センサ部 4 吸引口 5 開口部 6 ナイロンメッシュ 7 流路口 8 逆止弁 9 排出口 10 浸出液吸入チップ 11 吸入口 12 液溜部 13 第1のチップ基板 14 第2のチップ基板 15 第3のチップ基板 16 Oリング 17 導入口 18 突起鍔 19 酵素 20 ISFET 21 取出電極 22 電極口

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引セル本体と、抽出板部材と、逆止弁
    と、浸出液吸入チップとを有する浸出液吸引装置であっ
    て、 吸引セル本体は、吸引口と開口部を有し、 開口部は、生体表面に対面して開口された凹みであり、 吸引口は、生体表面から浸出液を浸出させるため前記開
    口部を吸引減圧するものであり、 抽出板部材は、前記開口部内に充填され、浸出液を吸引
    する複数の抽出口を形成するものであり、 逆止弁は、前記抽出板部材を通して吸引した浸出液が前
    記開口部側に逆流するのを阻止するものであり、 浸出液吸入チップは、前記逆止弁と前記吸引口との間に
    設けられ、液溜部と、排出口と吸入口とを有し、 吸入口は、前記吸引口に連通し、排出口は前記逆止弁を
    介して前記開口部に連通し、 液溜部は、前記吸入口と排出口とに接続され、吸引され
    た浸出液を一時貯瑠するものであることを特徴とする浸
    出液吸引装置。
  2. 【請求項2】 前記浸出液吸入チップは、前記吸引セル
    本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1
    に記載の浸出液吸引装置。
  3. 【請求項3】 前記液溜部,排出口,吸入口は、吸引減
    圧するための排気系浸出液を送液するための流路系を兼
    ね備えていることを特徴とする請求項1に記載の浸出液
    吸引装置。
  4. 【請求項4】 前記液溜部は、浸出液を定量に制限して
    貯瑠するものであることを特徴とする請求項1に記載の
    浸出液吸引装置。
  5. 【請求項5】 前記浸出液吸入チップは、前記排出口が
    形成された第1のチップ基板と、前記吸入口が形成され
    た第2のチップ基板とが、前記液溜部を構成する液溜口
    が形成された第3のチップ基板を挟持したことを特徴と
    する請求項1に記載の浸出液吸引装置。
  6. 【請求項6】 前記浸出液吸入チップの前記第1のチッ
    プ基板あるいは第2のチップ基板には、生化学物質濃度
    を電気信号に変換するセンサ部を形成設置したことを特
    徴とする請求項1に記載の浸出液吸引装置。
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