JP2686899B2 - リニアモーターカー - Google Patents

リニアモーターカー

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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモーターカーに
関し、詳しくは高速走行時の空気抵抗を減少させたリニ
アモーターカーに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のリニアモーターカーの走
行原理を示す図である。通常のレールに相当する走行路
10上に沿って、S磁石2、N磁石3を交互に並べて置
き、これら磁石2、3は永久磁石である。一方車輛1が
走行路面10と対向する位置には、永久磁石2,3とほ
ぼ同形のS超電動磁石4とN超電動磁石5とを交互に並
べて多数設ける。
【0003】これら超電動磁石4、5は、低温コイルや
高温超電動コイルによって磁化されたもので、S極・N
極4、5は、走行路1上の永久磁石2、3と対向する同
士が同極になるように、コイルに流れる電流方向が図示
以外の制御回路により制御されている。車両1のS・N
超電動磁石4、5と路面上の永久磁石2、3が常に反発
力を発生する極性に設定されるので、車両1はこの反発
力により浮上する。一方、走行路10に沿ってその側方
には長い壁11が設けられ、この壁11には、N固定磁
石8、S固定磁石9が並べて多数設けられている。
【0004】これら固定磁石8、9は永久磁石であって
壁11に沿って一列に設けられている。更に、車輛1が
壁11と対向する位置には、固定磁石8、9とほぼ同じ
高さにS電磁石6とN電磁石7とを交互に並べて多数設
ける。これら電磁石6、7は、通常のコイルによって磁
化されるもので、壁11の固定磁石8、9との間で反発
力と吸引力を発生し車輛1を走行させるように磁石6、
7の極性を制御する。
【0005】車輛1は、強力な永久磁石2、3と強力な
超電動磁石4、5の反発力で浮上した状態で、固定磁石
8、9と電磁石6、7の反発と吸引で走行路10上を移
動する。リニアモーターカーは回転部分がないので、騒
音、振動、故障が少ない。摩擦がないのでスピードを速
くでき、現在では500Km/h近くまで実現されてい
る。500Km/h近くの速度になると、リニアモータ
ーカーの先頭の車輛1の前面が受ける空気抵抗が、20
0Km/h〜300Km/h時の空気抵抗に比べ、はる
かに大きくなる。
【0006】図6は、従来の高速リニアモーターカーの
先頭車輛1の前面に発生する空気の抵抗の原因となる巻
の発生状態を模式的に示す図である。車両1が空気速度
500Km/h近くになると、前面に空気の巻12が発
生し、この巻12が強力な空気抵抗となる。
【0007】従って、従来の高速リニアモーターカーで
は、車輛1の前面に空気が当たり、空気抵抗が大きいた
めに車両が風圧に耐えられなくなり、500Km/h以
上には速度が伸びられないようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の車輛の構造で
は、速度が100Km/hから500Km/hへと5倍
になれば、発生する空気抵抗は、速度の2乗に比例して
増加するので、25倍の空気抵抗となる。このため高速
になればなるほど速度の2乗の空気抵抗が車輛1の前面
にかかり、この抵抗力と加速のエネルギーとが釣り合っ
て、500Km/h以上の速度が出せないという欠点が
あった。この発明は、高速車輛の前面に発生する空気抵
抗を減少させて、リニアモーターカーの速度を500K
m/h以上に高速化することができるリニアモーターカ
ーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行路面上で
強力磁石の反発力で車輛が浮上し、磁石の反発力と吸収
力とで車輛を移動せるリニアモーターにおいて、前記車
輛の走行方向の前面には空気孔の入口を設けるとともに
前記走行路面に対向する位置に空気孔の出口を圧縮空気
が車両の進行方向斜め後方に噴出するように設け、前記
空気孔の入口の断面積は前記空気孔の出口の断面積の2
倍とし、前記走行路面上に前記空気孔の出口と対向する
位置には断面形状が二等辺三角形の突出物を設け、車輛
が高速移動中には前記空気孔の入口に空気が流入して、
車両前面の空気渦巻の発生を防止し、かつ空気孔内に流
入した空気が空気孔内で圧縮されて前記空気孔の出口か
ら圧縮空気となり排出し、前記突出物の前斜面に当たっ
て前記車輛を進行方向に推すようにしたことを特徴とす
るリニアモーターカー及び空気孔の後方に流路方向が1
80度湾曲する湾曲空気孔を設け、前記湾曲空気孔の入
口には油圧装置により開閉する上開閉蓋を、前記空気孔
には油圧装置により開閉する下開閉蓋を設け、前記湾曲
空気孔の出口が走行路面の断面形状が二等辺三角形の突
出物の後斜面に対向する位置に設けられたことを特徴と
するリニアモーターカーの構成とした。
【0010】
【作用】車輛前面に当たる空気は、空気孔15,15に
流入するので、車輛前面に空気の渦巻が発生せず、車輛
に当たる空気は層流となつて車輛の表面を流れていく。
これにより空気抵抗が大幅に減少する。又、空気孔を出
た圧縮空気が突出物に当たり、連続的に推力を発生する
ので、車輛は高速性能を充分に発揮できる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明であるリニアモーター
カーの先頭車輛の正面図、図2は図1のA−A線に沿っ
た断面図及びB−B線に沿った断面図、図3は走行路を
含む平面図である。
【0012】図1において、先頭の車輛13には前方窓
14が従来と同様に設けられており、窓14の下方には
2個の空気孔15、15が形成されている。この空気孔
15、15は、図2に示すように、車輛13の正面中央
部に入口16が開口し、出口17は走行路10に対向す
る下面に開口している。
【0013】前記空気孔の出口17は、を空気孔15、
15の入口16から入って圧縮された圧縮空気が車両の
進行方向斜め後方に噴出するように設けられている。
【0014】この空気孔15を1つとしてもよいし、図
1のように空気孔15を2つ設けもよい。また、空気孔
15を3つ以上設けてもよい。
【0015】さて、空気孔15、15の入口16の断面
積Sは、空気孔15、15の出口17の断面積S
比べて2倍1S=2Sとなっている。次に、走行路
10上面には、断面形状が三角形の突出物18が一定の
間隔に多数並べられている。
【0016】図2に示すように、突出物18は断面が2
等辺三角形であり、その底辺20は走行路10上に存在
し、2等辺に挟まれた頂点21は車両13の下面に対向
している。また、図3に示すように、各空気孔15の出
口17にそれぞれ対面するように突出物18が2列に設
けられている。
【0017】車両13を浮上させるための浮上用の永久
磁石2,3は、この実施例では図1及び図3に示すよう
に、車両13の両側にそれぞれ設けられ、2列の突出物
18、18を間にして平行に並んでいる。
【0018】又、車両13内の浮上用超電動磁石は図示
していないが、従来と同様に設けられている。移動用の
永久磁石は、壁11内にN,S極が交互に並べて設けら
れており、極性が切り換え可能な電磁石は車輛内に設け
られている。
【0019】次に、本発明であるリニアモータカーの動
作について説明する。車輛13が速度を上げて500K
m/h近くなると、車輛13の前面に当たる空気は、図
2中に矢印aで示すように、上面では車輛13の上面に
沿って後方に層流となって流れ、渦巻の発生は極めて小
さい。
【0020】一方、下面でも図中の矢印bのように空気
は、空気孔15の入口16に大部分が入っていくので、
下方前面での渦巻の発生も極めて小さくなる。
【0021】次に、入口16から入り出口17から出て
行く空気は、図4に示すように、入口16に対して出口
17の断面積が半分であるため、空気孔15の内部で圧
縮され、圧縮空気(ラムジェット)となって出口17か
ら出て行く。
【0022】このとき圧縮空気は、矢印B方向に走行路
10上に突設する突出物18の斜面18aに当り、空気
孔15、15の出口17から高圧で排出される圧縮空気
が前記突出物18の斜面18aに激突するために車両1
3を矢印A方向により加速するように作用する。
【0023】従って、車両13は渦巻の消滅による空気
抵抗の減少と、圧縮空気による反力を受けて500Km
/hの高速の壁を越えて走行可能となる。
【0024】この圧縮空気Bによる反動力は、航空母艦
から発進する航空機がカタパルトを使用する際の反力と
同様の原理であり、強力な推力を得ることができる。
【0025】この実施例では、図中左方向に車輛13が
移動する場合について説明したが、反対方向の図中右方
向に移動する場合であっても、突出物18は断面が2等
辺三角形となっているので、先頭車輛Bの方向を変更す
るだけで同様に働く。
【0026】次に、図5は本発明の他の実施例を示し、
車輛13には空気孔15、15の後方に、前記空気孔1
5、15とは別に湾曲空気孔23が設けられ、湾曲空気
孔23の入口には上可動蓋24が回動可能に設けられて
いる。
【0027】又、湾曲空気孔23は内部では180度曲
がっており、その出口26は突出物18の他方の一辺に
対向している。更に、本来の空気孔15の内部の壁には
下可動蓋25が回動可能に設けられている。
【0028】湾曲空気孔23は、空力ブレーキ装置であ
る。即ち、リニアモーターカーが高速で走行しブレーキ
をかけたところ、ブレーキ装置に何等かの故障が発生し
た場合は、制御装置により上可動蓋24を開く方向に、
他方の下可動蓋25を閉じるように回動させる。
【0029】すると、圧縮空気は2点破線で示すよう
に、湾曲空気孔23に入り、180度曲げられて出口2
6から出ていく。このときの圧縮空気は、突出物18の
車輛13の移動方向と反対側の一辺に当たる。したがっ
て、反力は車輛13を静止する方向に作用しブレーキ効
果を発揮する。前記上下可動蓋24、25は、油圧シリ
ンダー装置や制御装置により回動するものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
先頭車輛の中央部に入口を、走行路と対向する位置に出
口を有する空気孔を設けることにより、空気抵抗を減ら
し、今までの全世界の鉄道の最高速度を抜くことがで
き、目的地により短時間で行くことが可能となり人々の
生活に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のリニアモーターカーの先頭車
輛の正面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線に沿った及びB−B線
に沿った断面図である。
【図3】図3は、走行路を含む本発明の車輛の平面図で
ある。
【図4】図4は、本発明の動作を説明するための部分断
面図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施例の断面図である。
【図6】図6は、従来のリニアモーターカーの走行中の
側面図である。
【図7】図7は、従来のリニアモーターカーの原理を示
す図である。
【符号の説明】
1 車輛 2 S磁
石 3 N磁石 4 S超
電動磁石 5 N超電動磁石 6 S電
磁石 7 N電磁石 8 N固
定磁石 9 S固定磁石 10 走行
路 11 壁 12 渦巻 13 車輛 14 窓 15 空気孔 16 入口 17 出口 18 突出
物 18a 前斜面 18b 後斜
面 20 底辺 21 頂角 23 湾曲空気孔 24 上可
動蓋 25 下可動蓋 26 出口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路面上で強力磁石の反発力で車輛が
    浮上し、磁石の反発力と吸収力とで車輛を移動せるリニ
    アモーターにおいて、前記車輛の走行方向の前面には空
    気孔の入口を設けるとともに前記走行路面に対向する位
    置に空気孔の出口を圧縮空気が車両の進行方向斜め後方
    に噴出するように設け、前記空気孔の入口の断面槓は前
    記空気孔の出口の断面積の2倍とし、前記走行路面上に
    前記空気孔の出口と対向する位置には断面形状が二等辺
    三角形の突出物を設け、車輛が高速移動中には前記空気
    孔の入口に空気が流入して、車両前面の空気渦巻の発生
    を防止し、かつ空気孔内に流入した空気が空気孔内で圧
    縮されて前記空気孔の出口から圧縮空気となり排出し、
    前記突出物の前斜面に当たって前記車輛を進行方向に推
    すようにしたことを特徴とするリニアモーターカー。
  2. 【請求項2】 空気孔の後方に流路方向が180度湾曲
    する湾曲空気孔を設け、前記湾曲空気孔の入口には油圧
    装置により開閉する上開閉蓋を、前記空気孔には油圧装
    置により開閉する下開閉蓋を設け、前記湾曲空気孔の出
    口が走行路面の断面形状が二等辺三角形の突出物の後斜
    面に対向する位置に設けられたことを特徴とする請求項
    1記載のリニアモーターカー。
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