JP2686089B2 - 内視鏡用光源装置 - Google Patents

内視鏡用光源装置

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JP2686089B2 JP63044707A JP4470788A JP2686089B2 JP 2686089 B2 JP2686089 B2 JP 2686089B2 JP 63044707 A JP63044707 A JP 63044707A JP 4470788 A JP4470788 A JP 4470788A JP 2686089 B2 JP2686089 B2 JP 2686089B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、観察波長領域等が異なる種々の画像が得ら
れるように、種々の照明光を供給可能な内視鏡用光源装
置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする問題点] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、
体腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処理具チャンネ
ル内に挿通した処置具を用いて各種治療処置のできる内
視鏡が広く利用されている。
また、電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を撮像
手段に用いた電子内視鏡も種々提案されている。
ところで、血液中のヘモグロビンの量や酸素飽和度の
分布を知ることが、病変の早期発見等に役立つことが知
られている。血液中のヘモグロビンの量や酸素飽和度を
求める方法としては、例えば、実開昭61-151705号公報
に示されるように、血液中のヘモグロビンに関連のある
複数の特定の波長領域の画像から求める方法がある。
しかしながら、前記従来例に示されるカメラでは、観
察波長領域が固定されているため、一般的に可視領域の
画像が得られず、また、観察部位や観察目的等に応じた
最適な観察を行うことがでなかった。
また、例えば特開昭56-3033号公報には、可視領域以
外の領域、例えば赤外波長領域では色調の変化が大きく
なるものもあることに着目して、少なくとも一つの赤外
波長領域を持つ分光光を時系列的に導光して被観察体を
照明し、被観察体からの反射光を固体撮像装置に結像さ
せ、電気信号に変換し、波長領域に応じて電気信号を処
理し、特定の色信号により波長領域の画像を示すように
した技術が開示されている。この従来例によれば、赤外
波長領域で得られる不可視情報を可視情報に変換するこ
とができ、例えば患部と正常部の識別を迅速、容易に行
うことが可能になる。
しかしながら、この従来例においても、観察波長領域
が固定されているため、例えば、赤外光を利用した場合
には、一般的な可視領域の画像が得られず、一般画像と
特殊画像の比較が困難であり、また、他の波長領域に特
徴のある被観察体については効果がない等の問題点があ
る。
面順次式で撮像する内視鏡装置の場合、面順次の照明
光の波長領域を変えることにより、上述のような特殊画
像を得ることが可能になるが、面順次式の内視鏡に対す
る従来の光源装置では、照明光を時系列的に分離する回
転フィルタが、照明光路内に固定されているため、照明
光の種類を切換えるためには、光源装置を換えなくては
ならなかった。
[発明の目的] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、観
察部位や観察目的等に応じて観察波長領域等が異なる種
々の画像が得られるように、種々の照明光を供給できる
ようにした内視鏡用光源装置を提供することを目的とし
ている。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明の内視鏡用光源装置は、面順次式の撮像手段を
備えた内視鏡に適合する照明光を供給可能な内視鏡用光
源装置であって、内視鏡に照明光を供給する光源と、こ
の光源の照明光路上に挿脱自在に設けられ少なくとも前
記光源から出射された光をカラー画像を形成可能な三つ
の波長領域に時系列的に分離可能なフィルタを含む複数
種類の回転フィルタと、この複数種類の回転フィルタの
うちの一つを選択的に照明光路上に挿入可能な回転フィ
ルタ切換手段と、前記選択された回転フィルタを回転さ
せる回転手段と、この回転手段の回転力を前記選択され
た回転フィルタに伝える伝達手段とを備え、回転フィル
タ切換手段は、複数種類の回転フィルタのうちの一つを
選択し、この選択されたフィルタを照明光路上に挿入
し、回転手段は、前記選択された回転フィルタを伝達手
段を介して回転させることによって、内視鏡に適合する
照明光を供給するようにしたものである。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第15図の本発明の一実施例に係り、第1
図は内視鏡装置の構成を示すブロック図、第2図は内視
鏡装置の全体を示す側面図、第3図は回転フィルタを示
すためのフィルタカセットの断面図、第4図は第3図の
A−A′線断面図、第5図はフィルタカセットチェンジ
ャーの斜視図、第6図はフィルタカセットチェンジャー
の平面図、第7図はフィルタカセットチェンジャーの背
面側を示す斜視図、第8図は第6図のB−B′線断面
図、第9図は通常観察用の回転フィルタの各フィルタの
透過特性を示す説明図、第10図及び第11図は特殊画像用
の回転フィルタの各フィルタの透過特性を示す説明図、
第12図及び第13図はヘモグロビンの酸素飽和度の変化に
よる血液の吸光度の変化を示す説明図、第14図は通常観
察用の回転フィルタの他の例を示すためのフィルタカセ
ットの断面図、第15図は本実施例の変形例における回転
フィルタを示すためのフィルタカセットの断面図であ
る。
第2図に示すように、本実施例の光源装置に接続され
る電子内視鏡1は、細長で例えば可能性の挿入部2を有
し、この挿入部2の後端に太径の操作部3が連設されて
いる。前記操作部3の後端部からは側方に可撓性のケー
ブル4が延設され、このケーブル4の先端部にコネクタ
5が設けられている。前記電子内視鏡1は、前記コネク
タ5を介して、光源装置及び信号処理回路が内蔵された
ビデオプロセッサ6に接続されるようになっている。さ
らに、前記ビデオプロセッサ6には、モニタ7が接続さ
れるようになっている。
前記挿入部2の先端側には、硬性の先端部9及びこの
先端部9に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲部10が順次
設けられている。また、前記操作部3に設けられた湾曲
操作ノブ11を回動操作することによって、前記湾曲部10
を左右方向あるいは上下方向に湾曲できるようになって
いる。また、前記操作部3には、前記挿入部2内に設け
られた処置具チャンネルに連通する挿入口12が設けられ
ている。
第1図に示すように、電子内視鏡1の挿入部2内に
は、照明光を伝達するライトガイド14が挿通されてい
る。このライトガイド14の先端面は、挿入部2の先端部
9に配置され、この先端部9から照明光を出射できるよ
うになっている。また、前記ライトガイド14の入射端側
は、ユニバーサルコード4内に挿通されてコネクタ5に
接続されている。また、前記先端部9には、対物レンズ
系15が設けられ、この対物レンズ系15の結像位置に、固
体撮像素子16が配設されている。この固体撮像素子16
は、可視領域が含む紫外領域から赤外領域に至る広い波
長域で感度を有している。前記固体撮像素子16には、信
号線26,27が接続され、これら信号線26,27は、前記挿入
部2及びユニバーサルコード4内に挿通されて前記コネ
クタ5に接続されている。
一方、ビデオプロセッサ6内に設けられた光源装置20
は、紫外光から赤外光に至る広帯域の光を発光するラン
プ21を備えている。このランプ21としては、一般的なキ
セノンランプやストロボランプ等を用いることができ
る。前記キセノンランプやストロボランプは、可視光の
みならず紫外光及び赤外光を大量に発光する。このラン
プ21は、電源部22によって電力が供給されるようになっ
ている。前記ランプ21の前方には、複数(図では3つの
場合を示している。)のフィルタカセット50が設けられ
ている。このフィルタカセット50は、フィルタカセット
チェンジャー70によって、選択的に照明光路に挿入され
るようになっている。また、前記フィルタカセットチェ
ンジャー70は、切換え回路43からの制御信号によって制
御されるようになっている。また、各フィルタカセット
50は、回転フィルタ51を有し、照明光路に挿入されたと
きには、前記回転フィルタ51が、モータ23に連結され、
このモータ23によって回転されるようになっている。こ
のモータ23は、モータドライバ25によって回転が制御さ
れて駆動されるようになっている。
前記フィルタカセット50の構成を第3図及び第4図を
用いて説明する。
第3図に示すように、回転フィルタ51には、3つのフ
ィルタ51a,51b,51cが、周方向に沿って配列されてい
る。通常観察用の回転フィルタの場合には、前記各フィ
ルタ51a,51b,51cには、それぞれ、第9図に示すような
赤(R),緑(G),青(B)の各波長領域の光を透過
するフィルタになっている。前記各フィルタ51a,51b,51
cの内周側には、回転フィルタ51の回転位置検出用の複
数の孔53が、周方向に沿って配列されている。また、第
4図に示すように、前記回転フィルタ51は、フィルタカ
セット50のハウジング52内に収納され、回転フィルタ51
の回転軸54は、前記ハウジング52の中央部に設けられた
玉軸受55,55によって回転自在に支持されている。
前記ハウジング52の正面板52a及び背面板52bには、互
いに対向し、且つ、前記回転フィルタ51の各フィルタ51
a,51b,51cとも対向する位置に、窓56,56が設けられ、ラ
ンプ21から出射された光が、この窓56,56及び各フィル
タ51a,51b,51cを透過できるようになっている。また、
前記正面板52a及び背面板52bには、互いに対向し、且
つ、前記回転フィルタ51の回転位置検出用の孔53とも対
向する位置に、窓57,57が設けられている。一方の窓57
の外側には、発光素子61が配設され、他方の窓57の外側
には、フォトセンサ62が配設され、これら発光素子61と
フォトセンサ62とで回転エンコーダ60が構成されてい
る。すなわち、発光素子61から発光され、孔53を通過し
た光が、フォトセンサ62で受光され、このフォトセンサ
62の出力が、システム全体のタイミングを作るタイミン
グジェネレータ42に入力されるようになっている。
また、前記回転フィルタ51の回転軸54は、ハウジング
52の背面板52b側より後方に突出されている。一方、前
記モータ23の出力軸の端部には、クラッチ64が設けら
れ、前記クラッチ64を介して、前記回転フィルタ51の回
転軸54とモータ23の出力軸とが連結されるようになって
いる。
また、前記ハウジング52の底部のフィルタカセットチ
ェンジャー70側の端部には、下側に突出するつめ65が設
けられている。
前記回転フィルタ51としては、第9図に示すような透
過特性を有するフィルタが配列された通常観察用の回転
フィルタの他に、例えば、次のような特殊画像用の回転
フィルタが用意されている。
1つの回転フィルタは、3つのフィルタ51a,51b,51c
が、いずれも第10図に示すような805nmを中心とする狭
帯域を透過する回転フィルタ(以下、これを805nm単波
長回転フィルタと呼ぶ。)である。
他の回転フィルタは、3つのフィルタ51a,51b,51cの
うちの2つが、第11図に示すように、500nmを中心とす
る狭帯域を透過するフィルタと、650nmを中心とする狭
帯域を透過するフィルタである回転フィルタ(以下、こ
れをヘモグロビン量観察型回転フィルタと呼ぶ。)であ
る。
更に他の回転フィルタは、3つのフィルタ51a,51b,51
cの透過する波長域が、ヘモグロビンの酸素飽和度(以
下、SO2とも記す。)の変化により血液の吸光度の変化
する波長と、その波長の近傍であって、SO2の変化によ
る血液の吸光度の変化の少ない2つの波長である回転フ
ィルタ(以下、これをSO2観察型回転フィルタと呼
ぶ。)である。第13図は、500〜650nm付近におけるSO2
の変化による血液の吸光度(散乱反射スペクトル)の変
化を示している。この帯域におけるSO2観察型回転フィ
ルタの各フィルタの透過波長域としては、例えば、569n
m,577nm,585nmの組が選択される。尚、SO2観察型回転フ
ィルタの各フィルタの透過波長域の組み合わせは、第13
図に示すものに限らない。第12図は、オキシヘモグロビ
ンとデオキシヘモグロビンの分光吸光特性を示している
が、この図から分かるように、SO2観察型回転フィルタ
の各フィルタの透過波長域の組み合わせ、すなわち、オ
キシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの吸光度が略
等しい2波長域と、オキシヘモグロビンとデオキシヘモ
グロビンの吸光度の差の大きい波長域の組み合わせは、
幾つか選択可能である。
また更に他の回転フィルタは、第14図に示すように、
通常観察用であるが、R,G,Bの各フィルタ51a,51b,51cの
開口角を変化(第14図では、小さくした例を示す。)さ
せた回転フィルタ(以下、これを開口角度変化型回転フ
ィルタと呼ぶ。)である。
このような種々の回転フィルタ51は、それぞれ、別個
のフィルタカセット50のハウジング52内に収納されてい
る。
次に、第5図ないし第8図を用いて、前記フィルタカ
セットチェンジャー70の構成を説明する。
第5図に示すように、フィルタカセットチェンジャー
70は、複数(図では3つの場合を示している。)のフィ
ルタカセット50の収納可能なカセットユニット71を備え
ている。このカセットユニット71には、光軸24で示す照
明光路側で開口する例えばは3つのカセット収納部72が
形成され、各カセット収納部72に、前述の複数種のフィ
ルタカセット50が収納されている。前記カセットユニッ
ト71の底部には、照明光路の光軸24と平行に配置された
ナット73が取付けられている。このナット73には、カセ
ットチェンジモータ75によって回転されるパイプスクリ
ュー76が螺入されている。前記モータ75は、移動しない
ように、所定の位置に固定されている。そして、前記モ
ータ75によってパイプスクリュー76を回転させることに
より、第6図に示すように、ナット73と共にカセットユ
ニット71を照明光路の光軸24と平行な方向に前後動でき
るようになっている。
第8図に示すように、前記カセットユニット71の各カ
セット収納部72内の上部及び下部には、レール77,77が
設けられ、前記フィルタカセット50は、このレール77,7
7に沿って移動し、照明光路に挿脱されるようになって
いる。また、前記フィルタカセット50のつめ65は、下部
側のレール77より下側に突出され、このつめ65には、一
端がカセット収納部72の奥部に固定された引っ張りばね
78の他端が取付けられている。そして、このばね78によ
って、フィルタカセット50をカセット収納部72内に収納
する方向に付勢している。
また、第7図に示すように、前記カセットユニット71
の反照明光路側の面の下部には、全てのカセット収納部
72に連通し、照明光路の光軸24と平行な長孔80が形成さ
れている。この長孔80には、前記光軸24に対して垂直に
配置され、モータ81によって回転されるパイプスクリュ
ー82が挿入されている。第8図に示すように、このパイ
プスクリュー82には、カセットユニット71内において、
ナット83が螺合されている。このナット83は、回転が規
制されて、前記パイプスクリュー82の回転によって移動
されると共に、前記フィルタカセット50のつめ65に当接
するようになっている。前記モータ81は、移動しないよ
うに、所定の位置に固定されている。そして、前記モー
タ81によってパイプスクリュー82を回転させることによ
り、ナット83と共に、フィルタカセット50を移動させて
照明光路に挿脱できるようになっている。尚、フィルタ
カセット50を照明光路から退避させる方向に移動する場
合には、ナット83を後退させることにより、ばね78の引
っ張り力により、フィルタカセット50が後退する。
次に、フィルタカセットチェンジャー70の動作につい
て説明する。
まず、モータ75の回転させることにより、希望するフ
ィルタカセット50がナット83によって移動可能な位置に
くるように、カセットユニット71を移動させる。次に、
モータ81を回転させることにより、希望するフィルタカ
セット50のつめ83に当接するナット83を照明光路側に前
進させ、フィルタカセット50を押出す。その結果、第5
図及び第6図に示すように、窓52a,52Bが、照明光路に
介装される位置に、フィルタカセット50が配置される。
この状態において、回転フィルタ回転用のモータ23の出
力軸に設けられたクラッチ64が、回転フィルタ51の回転
軸54に連結される。尚、前記クラッチ64と回転軸54の連
結の際には、モータ23をフィルタカセット50側に移動す
るようにしても良いし、あるいは磁石を利用してクラッ
チ64と回転軸54とを連結するようにしても良い 次に、フィルタカセット50を照明光路から退避させる
場合には、モータ81を回転させ、ナット83を後退させる
ことにより、ばね78の引っ張り力により、フィルタカセ
ット50が後退し、カセット収納部72に収納される。
第1図に示すように、前記フィルタカセットチェンジ
ャー70によって選択され、照明光路に介装されたフィル
タカセット50の回転フィルタ51を透過した光は、集光レ
ンズ88で集光されて、ライトガイド14の入射端に入射さ
れ、このライトガイド14を介して先端部9に導かれ、こ
の先端部9から出射されて、観察部位を照明するように
なっている。
この照明光による観察部位からの戻り光は、対物レン
ズ系15によって、固体撮像素子16上に結像され、光電変
換されるようになっている。この固体撮像素子16には、
前記信号線26を介して、前記ビデオプロセッサ6内のド
ライバ回路31からの駆動パルスが印加され、この駆動パ
ルスによって読み出し、転送が行われるようになってい
る。この固体撮像素子16から読み出された映像信号は、
前記信号線27を介して、前記ビデオプロセッサ6内また
は電子内視鏡1内に設けられたプリアンプ32に入力され
るようになっている。このプリアンプ32で増幅された映
像信号は、プロセス回路33に入力され、γ補正及びホワ
イトバランス等の信号処理を施され、A/Dコンバータ34
によって、デジタル信号に変換されるようになってい
る。このデジタルの映像信号、セレクト回路35によっ
て、例えば赤(R),緑(G),青(B)の各色に対応
する3つのメモリ(1)36a,メモリ(2)36b,メモリ
(3)36cに選択的に記憶されるようになっている。前
記メモリ(1)36a,メモリ(2)36b,メモリ(3)36c
は、同時に読み出され、D/Aコンバータ37によって、ア
ナログ信号に変換され、R,G,B色信号として出力される
と共に、エンコーダ38に入力され、このエンコーダ38か
らNTSCコンポジット信号として出力されるようになって
いる。
そして、前記R,G,B色信号または、NTSCコンポジット
信号が、カラーモニタ7に入力され、このカラーモニタ
7によって、観察部位がカラー表示されるようになって
いる。
また、前記タイミングジェネレータ42によって、モー
タドライバ25,ドライバ回路31,セレクト回路35等の各回
路間の周期が取られている。
本実施例では、切換え回路43にて、フィルタカセット
チェンジャー70を制御し、通常観察用回転フィルタ51を
内蔵したフィルタカセット50を、照明光路に介装する
と、前記ランプ21から出射された光は、このフィルタカ
セット50内の通常観察用の回転フィルタ51のR,G,Bを透
過するフィルタ51a,51b,51cを順次透過して、R,G,Bの各
波長領域のひかりに時系列的に分割される。そして、こ
のR,G,Bの光が、ライトガイド14を介して、先端部9に
伝達され、被写体に照射される。この可視帯域における
R,G,Bの面順次照明光による被写体からの戻り光は、対
物レンズ系15によって固体撮像素子16上に結像され、こ
の固体撮像素子16によって被写体像が撮像される。従っ
て、モニタ7には、通常の可視画像がカラー表示され
る。
一方、前記切換え回路43にて、フィルタカセットチェ
ンジャー70を制御し、他の特殊画像用回転フィルタ51が
内蔵されたフィルタカセット50を照明光路中に介装する
と、回転フィルタ51の種類に応じて、次のような画像が
得られる。
まず、805nm単波長型回転フィルタを選択すると、R,
G,Bの全タイミングで、805nmを中心とする狭帯域の光
が、この回転フィルタを透過し、805nmを中心とする狭
帯域における被写体の画像が得られる。ところで、赤外
線吸収色素であるICG(Indocyanine green)を混入し
た血液は、805nmに最大吸収を有する。そこで、例え
ば、静脈注射により、血液中に前記ICGを混入し、前記8
05nmを中心とする狭帯域における被写体の画像を観察す
ることにより、IIbの癌や、粘膜下の血管の走行状態等
の観察が可能となる。
また、ヘモグロビン量観察型回転フィルタを選択する
と、500nmを中心とする狭帯域における被写体の画像
と、650nmを中心とする狭帯域における被写体の画像と
が得られる。第13図に示すように、500nm近傍と650nm近
傍とでは血液の吸光度の差が大きい。従って、この2つ
の波長域における吸光度との差より、ヘモグロビン量の
変化を観察することができる。
また、SO2観察型回転フィルタを選択した場合には、5
69nm,577nm,585nmの各波長域の画像が得られる。第13図
に示すように、569nm,585nmは、SO2の変化によって血液
の吸光度はほとんど変化しない波長であり、577nmは、S
O2の変化によって血液の吸光度が変化する波長である。
従って、この3つの波長域の画像によって、SO2の変化
を観察することができる。
また、フィルタの開口角度を小さくした開口角度化型
回転フィルタを選択した場合には、R,G,Bの各々につい
てぶれの少ない画像が得られる。尚、R,G,B間における
色ずれは、補正することが可能である。
また、照明光路に、いずれのフィルタカセット50も介
装しない場合には、白色光を出力することができ、ファ
イバスコープ等の肉眼観察が可能な内視鏡や同時式の撮
像手段を有する内視鏡に対しても、適合する照明光を供
給することができる。
このように、本実施例によれば、フィルタカセットチ
ェンジャー70によって、照明光路に介装されるフィルタ
カセット50を切換えることにより、面順次照明光の組み
合わせを、複数の組み合わせの中から選択することがで
きる。従って、観察部位や観察目的等に応じて波長領域
等が異なる種々の組み合わせの面順次照明光を供給でき
る。そして、この種々の組み合わせの面順次照明光によ
って、種々の画像、例えば、通常画像,癌や血管の走行
状態を示す画像、ヘモグロビン量の変化を示す画像,ヘ
モグロビンの酸素飽和度の変化を示す画像,R,G,Bの各々
についてぶれの少ない画像を得ることが可能になる。
尚、回転フィルタ51の各フィルタ51a,51b,51cの開口
角を変化させる場合、ホワイトバランスを取る等のため
に、R,G,Bの各フィルタの開口角が均等ではなく、例え
ば第15図に示すように、異なるようにしても良い。この
図に示す例では、Rを透過するフィルタ51aが、他のG
を透過するフィルタ51b,Bを透過するフィルタ51cに比べ
て、開口角が小さくなっている。
ところで、回転フィルタ51の枠体90には、アルミニウ
ム等が用いられ、各フィルタ51a,51b,51cにはガラス等
が用いられるが、枠体90と各フィルタ51a,51b,51cの比
重が異なる場合、第15図に示すように各フィルタ51a,51
b,51cの開口角が異なるようにすると、回転フィルタ51
がアンバランスになってしまう。このように、バランス
の悪い回転フィルタ51を駆動すると、なかなか安定せ
ず、また、フィードバック制御が働かないことがある。
そこで、第15図に示す変形例では、回転フィルタ51の
枠体90の一部に、バランサ91を取り付けることによっ
て、バランスを取るようにしている。前記バランサ91の
位置及び重量は、バランサ91を取り付ける前の回転フィ
ルタ51の重心の位置等に応じて設定される。第15図に示
す例では、枠体90の比重が各フィルタ51a,51b,51cの比
重よりも大きいため、重心が回転中心よりもR透過フィ
ルタ51a側に偏位しているので、このフィルタ51aの反対
側にバランサ91を取り付けている。このように回転フィ
ルタ51のバランスを取ることにより、回転フィルタ51の
回転の立上がりがスムーズになり、且つ、回転が安定す
る。
尚、本発明は、上記実施例に限定されず、例えば、回
転フィルタ51は、各フィルタ51a,51b,51cとして、赤外
帯域や紫外帯域における異なる3波長領域を透過するフ
ィルタを設けたものであっても良い。このような回転フ
ィルタによって、赤外帯域や紫外帯域における被写体像
が観察可能となる。また、回転フィルタではなく、常に
所定の光を透過するフィルタを内蔵したフィルタカセッ
トを設けても良い。
また、フィルタカセットを交換する機構は、実施例に
示すものに限らず、交換可能なフィルタカセットの数も
任意である。また、回転フィルタをフィルタカセットに
内蔵することなく、交換可能にしても良い。
また、各フィルタカセット内に、回転フィルタと共
に、モータ及び回転エンコーダを設けても良い。
尚、本発明は、被観察体の反射光を受光する内視鏡に
限らず、被観察体を透過した光を受光して観察する内視
鏡に対しても適用することができる。
また、本発明は、挿入部の先端部に固体撮像素子を有
する電子内視鏡に限らず、ファイバスコープ等肉眼観察
が可能な内視鏡の接眼部に、あるいは、前記接眼部と交
換して、テレビカメラを接続して使用する内視鏡装置に
対しても適用することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、フィルタ切換手
段によってフィルタを切換えることにより、カラー画像
を形成可能な面順次光を含む種々の照明光を供給するこ
とができ、観察部位や観察目的等に応じて観察波長領域
等が異なる種々の画像を得ることが可能になるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第15図は本発明の一実施例に係り、第1図
は内視鏡装置の構成を示すブロック図、第2図は内視鏡
装置の全体を示す側面図、第3図は回転フィルタを示す
ためのフィルタカセットの断面図、第4図は第3図のA
−A′線断面図、第5図はフィルタカセットチェンジャ
ーの斜視図、第6図はフィルタカセットチェンジャーの
平面図、第7図はフィルタカセットチェンジャーの背面
側を示す斜視図、第8図は第6図のB−B′線断面図、
第9図は通常観察用の回転フィルタの各フィルタの透過
特性を示す説明図、第10図及び第11図は特殊画像用の回
転フィルタの各フィルタの透過特性を示す説明図、第12
図及び第13図はヘモグロビンの酸素飽和度の変化による
血液の吸光度の変化を示す説明図、第14図は通常観察用
の回転フィルタの他の例を示すためのフィルタカセット
の断面図、第15図は本実施例の変形例における回転フィ
ルタを示すためのフィルタカセットの断面図である。 1……電子内視鏡、6……ビデオプロセッサ 20……光源装置、21……ランプ 50……フィルタカセット 51……回転フィルタ 70……フィルタカセットチェンジャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 昭彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 博雅 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−174712(JP,A) 特開 昭62−217216(JP,A) 特開 昭56−54827(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面順次式の撮像手段を備えた内視鏡に適合
    する照明光を供給可能な内視鏡用光源装置であって、 内視鏡に照明光を供給する光源と、 前記光源の照明光路上に挿脱自在に設けられ、少なくと
    も前記光源から出射された光をカラー画像を形成可能な
    三つの波長領域に時系列的に分離可能なフイルタを含む
    複数種類の回転フイルタと、 前記複数種類の回転フイルタのうちの一つを選択的に照
    明光路上に挿入可能な回転フイルタ切換手段と、 前記選択された回転フイルタを回転させる回転手段と、 前記回転手段の回転力を前記選択された回転フイルタに
    伝える伝達手段と、 を備えたことを特徴とする内視鏡用光源装置。
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