JP2685178B2 - デイスプレイ用電球 - Google Patents

デイスプレイ用電球

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JP2685178B2
JP2685178B2 JP62031723A JP3172387A JP2685178B2 JP 2685178 B2 JP2685178 B2 JP 2685178B2 JP 62031723 A JP62031723 A JP 62031723A JP 3172387 A JP3172387 A JP 3172387A JP 2685178 B2 JP2685178 B2 JP 2685178B2
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深 平池
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松下電子工業株式会社
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Details Of Measuring Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電光表示装置の発光素子等として用いられる
ディスプレイ用電球に関するものである。 従来の技術 従来、この種のディスプレイ用電球の発光色は、アン
バー色,電球色(色温度2800K以下)がほとんどであっ
た。近年、野球場のスコアボードや、屋外競技場のメイ
ンボードに電光表示が多く使われるようになった。 発明が解決しようとする問題点 しかるに、このような場所ではボードの後方が青空の
ように白色であるために、従来のアンバー色や電球色で
は違和感があるという問題が生じてきた。 本発明は野球場のスコアボードや、屋外競技場のメイ
ンボード等の電光表示のように天空をバックにしても違
和感のないディスプレイ用電球を提供するものである。 問題点を解決するための手段 発明者の実験によれば、天空をバックにした電光表示
装置に必要な光源の色温度は天空に近い5000K程度であ
った。発明者はブラウン管や蛍光灯に比べて価格の安い
電球を使用して、上記特性を満足するために、種々の顔
料,透過率について検討した結果、バルブ表面にポリエ
ステル変性シリコーン樹脂を主成分とし、この樹脂に顔
料として群青に対して0.5重量%〜10重量%のフタロシ
アニン系青色顔料を混合してなり、かつ透過率が30%〜
50%である被膜を形成した発光色が4200K〜6000Kである
電球は、本発明の目的を達成するものであることを見い
出した。 作用 かかる構成により、電球の発光色を4200K〜6000Kに上
昇させることができ、天空(青色)をバックにしても違
和感のない発光表示を行うことができる。 実施例 第1図は本発明の一実施例であるディスプレイ用電球
の断面図である。第1図において、内部に100V12Wのフ
ィラメント3を有する最大値径35mmのガラスバルブ1の
外面には、90〜98重量%の耐候性および耐熱性にすぐれ
たポリエステル変形シリコーン樹脂,2〜5重量%の群
青,0.05〜0.5重量%のフタロシアニン系青色顔料および
0.5〜10重量%のシリカをケトン系溶剤に混合して塗布
乾燥することにより、青白色の被膜2が形成されてい
る。バルブ1の内面には頂部を除き反射膜4が形成され
ている。このディスプレイ用電球の発光面負荷(フィラ
メント容量/光が反射される面積)は約1.2w/cm2になっ
ている。バルブ1の端部には口金5が取り付けられてい
る。 第2図は、x−y色度図上に群青に対してフタロシア
ニン系青色顔料を種々の割合で混入したとき、上記電球
の色温度の変化を示す。併せて、同図には、従来ランプ
(アンバー色)の色温度、黒体軌跡(B・B・L)およ
び白色範囲(破線の範囲)を示す。 第2図において白色として、白色純度のより高いレベ
ルは一般にB・B・Lの線上にあるのが良いといわれて
いる(発明者も実験で確認している)。群青に対するフ
タロシアニン青色顔料の混合割合により、色温度と白色
純度が変化することが判明した。実験結果によると、50
00Kの白色光を得るには、群青99重量%に対しフタロシ
アニン系青色顔料が1重量%の割合で混入したときが最
も良かった。フタロシアニン系青色顔料の実用上許容で
きる混入範囲は0.5重量%〜10重量%であった。 第3図は、上記電球の被覆透過率と色温度、発光表面
輝度の特性の結果を示す。第3図から明らかなように、
色温度5000Kを得るには、フタロシアニン系青色顔料に
対する群青の混合割合が1重量%の場合、被覆透過率30
%のときが最も良いことがわかる。なお、この場合で、
100V12Wのフィラメントを内封したときの発光表面輝度
は10000ntであった。 電光表示装置用発光素子として、実用的な輝度は約10
000nt以上必要なところから被膜透過率は30%以上が必
要である。一方、被膜透過率が50%を越えると、色温度
が低くなりすぎて実用的でなくなる。発明者の実験によ
れば、天空をバックに設置される場合の電光表示装置用
発光素子としては、色温度4200K〜6000のものが好まし
かった。 また、ディスプレイ用電球としては、表示面全体が均
一に発光することが重要である。このためには、前記の
ように樹脂に重量比で0.5〜10%のシリカを混入した被
膜を用いるか、内面をフロスト加工したバルブを用いる
ことにより、フィラメントからの光を発散させることが
できる。 なお、発光面負荷については、1.0〜2.0w/cm2の範囲
が好ましい。すなわち、1.0w/cm2未満では輝度が不足す
るし、2.0w/cm2を越えると塗膜の耐熱性に問題が発生し
た。 上記説明は100V12Wのフィラメントを備えた電球の場
合であるが、100V,10W〜15Wのフィラメントを備えた電
球の場合についても同様の効果が得られた。 発明の効果 以上説明したように、本発明は内面にフィラメントを
有するバルブ表面に、ポリエステル変性シリコーン樹脂
を主成分とし、この樹脂に群青とこの群青に対して0.5
重量%〜10重量%のフタロシアニン系青色原料を混合し
てなり、かつ透過率が30%〜50%である被膜を形成する
ことにより、発光色4200K〜6000Kであり、天空をバック
にした電光表示装置の発光素子として用いても違和感の
ないディスプレイ用電球を提供することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例であるディスプレイ用電球を
示す断面図、第2図は群青に対するフタロシアニン系青
色顔料の混合比率を変化させたときの電球のx−y色度
図、第3図は同じく色温度特性と被膜透過率との関係を
示す図である。 1……ガラスバルブ、2……被膜、3……フィラメン
ト、4……反射膜、5……口金。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.内部にフィラメントを有するバルブ表面に、ポリエ
    ステル変性シリコーン樹脂を主成分とし、この樹脂に群
    青とこの群青に対し0.5重量%〜10重量%のフタロシア
    ニン系青色顔料を混合してなり、かつ透過率が30〜50%
    である被膜を形成した発光色が4200K〜6000Kであること
    を特徴とするディスプレイ用電球。
JP62031723A 1987-02-13 1987-02-13 デイスプレイ用電球 Expired - Fee Related JP2685178B2 (ja)

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