JP2684579B2 - 砕砂ダスト除去装置 - Google Patents

砕砂ダスト除去装置

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JP2684579B2
JP2684579B2 JP14472392A JP14472392A JP2684579B2 JP 2684579 B2 JP2684579 B2 JP 2684579B2 JP 14472392 A JP14472392 A JP 14472392A JP 14472392 A JP14472392 A JP 14472392A JP 2684579 B2 JP2684579 B2 JP 2684579B2
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  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,砕砂プラントに使用さ
れる破砕機で生産された砕砂中の微粉(ダスト)を取除
くために使用される砕砂ダスト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,天然砂(川砂,山砂,陸砂利,海
砂)の枯渇によって,砕石業における砕砂の生産量は年
々増加の傾向を示しており,今後ともその需要は旺盛で
ある。そして砕石の生産方法では従来から採掘岩石の小
割りを行なう破砕機を使用する砕砂プラントがあり,破
砕機による破砕作業では必然的に所望のサイズよりも小
さい微粉の生成を余儀なくさせられる。図3は従来の砕
砂プラントのフローシートを示し,原料ビン10の原料
は振動フィーダ20で切出されてコーンクラッシャ30
で破砕され,振動篩40で篩分けされ所望の粒度以上の
オーバサイズは再びコーンクラッシャ30へリサイクル
される。アンダサイズの砕砂はエアセパレータ50へ送
られ,分級により砕砂とそれ以下の微粉(ダスト)に選
別される。図中のQf,Qc,Qr,Qp,Qd,Qs
は各々時間当りの生成量を示す。
【0003】一方,図4は図3のフローシートの各工程
における粒度分布曲綿図を示し,原料粒度は破砕され
てとなり,篩分け後のアンダサイズはとなる。この
砕砂中には約5〜10%のダストを含んでおり,分級の
結果最終製品としてのものが得られる(はダストの
粒度分布)が,JIS砕砂規格である2つの点線の範囲
内に入っているので規格を満足する砕砂となる。またJ
IS規格では骨材中に含有する74μm以下のダストが
全量の7%以下とする規定があり,ダストの混入は品質
に悪い影響を与えるので極力排除しなければならない。
【0004】砕砂プラントにおける砕砂に含有中のダス
トは大凡400μm以下のもので,これを砕砂より除去
するためのエアセパレータ50は,スターテバント型エ
アセパレータ100が使用される。図5はスターテバン
ト型エアセパレータ100の縦断面図を示し,外側ケー
シングiと内側ケーシングfとからなる缶体の中心軸上
に可変速電動機Mによって回転駆動される鉛直の回転軸
nに分散板c,主ブレードeおよび補助ブレードdが固
設され回転する。原料供給口aよりシュートbを経由し
て分散板cに投入された原料は,分散板cによって遠心
力を付与されて内側ケーシングfに向かって円周均等に
放射状に水平に放出され,主ブレードeの回転によって
生じた循環旋回気流は,内側ケーシングfにて上昇旋回
気流となり,分散された原料粉粒体のうち微粉を上方に
運び補助ブレードdを通過する。この際粉粒体は補助ブ
レードdによって遠心力と慣性力を与えられ,粗粒と微
粉とに分離され,微粉のみ主ブレードeに吸い込まれ,
慣性力の大きい粗粒は内側ケーシングf内面に衝突し壁
面に沿って沈降し粗粒排出口Iより排出される。一方,
主ブレードeに吸い込まれた微粉は,内側ケーシングf
と外側ケーシングiとの環状空間mに運び込まれて,環
状降下旋回気流により遠心力を与えられ,外側ケーシン
グi内壁面に沿って螺旋状に下方に運ばれ,重力によっ
て下方の微粉出口Kより排出される。図中の環状空間m
を通過した環状旋回気流は内側ケーシングfの中間部に
設けられたガイドベーンJより内側へ吸い込まれて前記
の旋回上昇気流となって循環しながら分離作用を繰返し
行なう。粉粒体の比重や微粒子の形状ならびに分級点
(Cut Point)によって回転軸nの回転数が設
定され,また設計上補助ブレードdの枚数も分級点の設
定に関与するが,分級点の微妙な調整は主ブレードeと
補助ブレードdの間に設けた水平方向伸縮自在なバルブ
プレートgの調整によってコントロールする。Pおよび
Qは熱交換用の空気入口および出口である。
【0005】このように,主ブレードeは風量調節に使
用し,主ブレードeの羽根枚数を増すと風量は増加す
る。また,回転軸nの回転数を増加することによっても
風量は増加するが,分級点も同時に変更される。補助ブ
レードdは粉末度(分級点)の調整に使用し,羽根枚数
を増すと細かくなる。バルブプレートgは,ハンドルh
を操作することにより同様に粉末度の調整に使用し,微
調整に効果があり開度を小さくする(内側へ多く突出す
る)と分級点は細かくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】砕石業における砕砂の
ダスト除去は比較的歴史が浅く,砕砂中の微粉(ダス
ト)を乾式で取除くための決定的な分級機が現在のとこ
ろ存在しない。したがって,前記したようにスターテバ
ント型エアセパレータ等既存の高級な分級機を使用して
いるが,目的に比較してイニシアルコストが高く,動力
原単位も大きく,かつ,分級操作が比較的難しい等の難
点があり,分級精度がそれほど高くなくて,動力原単位
が低く,かつ,イニシアルコストの廉価なダスト処理用
に適した砕砂ダスト除去装置の出現が望まれていた。ま
た,砕砂に含有するダストを水で洗浄する湿式の方法で
は,洗浄と乾燥と排水処理という工程があらたに加わっ
た砕砂プラントとなり,イニシアルコストおよびランニ
ングコストが上昇し生産コストが上昇するという欠点が
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決す
るために,本発明の砕砂ダスト除去装置においては,単
胴筒状のケーシング内の中心軸に垂下する回転軸の途中
に水平円板からなる分散板を配設するとともに,該分散
板上に砕砂の粉粒体を供給する投入管を設け,前記回転
軸の下端部に垂直平板からなる回転翼を円周均等に複数
個取付けるとともに,該回転翼の回転掃過領域を囲繞し
上面中心に吸込口を有し外周面の1個所に該ケーシング
外へ延伸する吐出管を備えた缶体を配設し,かつ,該吐
出管にダスト捕集用のサイクロンを接続し,該サイクロ
ンの排気口と該ケーシング最上部に設けた空気取入口と
を接続して気流の循環経路を具備した構成とした。
【0008】
【作用】本発明は以上のように構成されているので,回
転軸を回転することにより,回転翼が回転しケーシング
内には上部の空気取入口から流入した気流が分散板の下
方中心付近の吸込口へ流れ込む内向きの流れが形成され
ており,投入管より分散板上へ供給された砕砂の粉粒体
は,回転する分散板によって遠心力を付与されてほぼ円
周方向水平均等に放射され放物線を描いて落下しケーシ
ングの周壁付近を落下する。その際,砕砂中のタストは
前記の内向き気流によって気流に随伴し気流とともにケ
ーシング外へ排出され,後続のサイクロンで捕集され
る。一方,砕砂中の粗粒はこの内向き気流の影響よりも
粗粒自体の持つ重力が凌駕しておりそのまま下方へ落下
し粗粒排出口より排出される。サイクロンで捕集後の清
浄空気は再びケーシングの空気取入口よりケーシング内
へ導入される。粗粒とダスト(微粉)は以上のようにし
て分離されるが,その分級点のコントロールは回転軸,
すなわち,回転翼の回転数で行ない高速回転ほど除去さ
れるダストの粒径が大きくなる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例を示し,
図1は砕砂ダスト除去装置の全体縦断面図,図2は図1
のX−X視の平面図である。図において,砕砂ダスト除
去装置200は単胴筒状のケーシング210とこれに接
続されるサイクロン300とから形成される。ケーシン
グ210は円筒管210aに円錐管210bを連結した
もので,ケーシング210の天板210cの中心に投入
管270を配設し,その中心に回転軸240を軸受24
0bを介して垂下し,上端に取付けたチエンホイル(ま
たはVプーリ)240aを介してローラチエン(または
Vベルト)230により可変速電動機220の出力軸に
取付けたチエンホイル(またはVプーリ)220aで回
転駆動するようになっている。
【0010】回転軸240の途中には水平円板からなる
分散板250が固設されるとともに,回転軸240の最
下端に垂直平板を円周等ピッチで複数個配設した回転翼
280がサポー卜280aを介して取付けられ,回転軸
240と一体的に回転できるようになっており,かつ,
図2に示すように,回転翼280の回転掃過領域を囲繞
する円筒形状の缶体260が固設され,上面中心部に気
流の吸込口となる開口と外周面の1個所に切線状に延出
しケーシング210(円錐管210b)の外側へ張出し
た水平の吐出管262が設けられる。吐出管262の吐
出口264は外置のサイクロン300の流入管300a
と接続される。缶体260の上面には断面三角形状を有
する一対の円錐管からなるシュート290が配設され,
気流に随伴して流入するダストを缶体260内へ導くと
同時に外側へ落下した粗粒を粗粒排出口210dへ導く
役目を果す。サイクロン300の排気管300cとケー
シング210(円筒管210a)の最上部側壁に設けた
空気取入口210eとを配管で連接し,ダスト捕集後の
清浄空気をケーシング210内へ循環させる。なお,本
実施例では清浄空気を循環させる方式としたが,サイク
ロン300の集塵後の清浄空気をそのまま大気放出と
し,ケーシング210へは自然大気を流入する方式とし
てもかまわない。
【0011】以上のように構成された本発明の砕砂ダス
ト除去装置の作動について説明する。可変速電動機22
0の駆動によりローラチエン230を介して回転軸24
0,分散板250,回転翼280は一体的に回転する。
投入管270の投入口270aから供給された原料(砕
砂粉粒体)は,分散板250により遠心力を受けスパイ
ラル状に外周側へ移動して略水平に分散板250から周
囲の空間へ放出される。一方,ケーシング210内では
上部の空気流入口210eより流入した気流は分散板2
50の下方にある缶体260の吸込口へ流れるので分散
板250の周囲から斜め下方への内向きの気流となって
いる。したがって,分散板250の周囲を自由落下する
粉粒体のうち粗粒はそのまま下方の粗粒排出口210d
へ向かいケーシング210外へ排出されるのに対して,
粉粒体に含有するダスト(微粉)はこの気流に随伴して
缶体260内へ吸引され,吐出管262を通って吐出口
264を経由してサイクロン300へ入り,捕集されて
微粉排出口300bより取出される。サイクロン300
でダスト捕集の終った清浄空気は再びケーシング210
内へ循環される。このようにして分散板250上へ供給
された粉粒体は分散板250の周囲の空間で粗粒とダス
ト(微粉)とに選別され,ダストの除去された粗粒がケ
ーシング210の最下端の粗粒排出口210dから排出
されるが,粗粒とダストの分級点の調整は回転翼280
の回転数,すなわち,ケーシング210とサイクロン3
00との間の循環気流の風量によってコントロールでき
る。すなわち,回転数を増加して気流の流量を大にする
と分級点が上昇し,逆に回転数を減少すると粗粒中へ混
入するダストの最大粒径が大きくなる。
【0012】以上述べたように,本発明の砕砂ダスト除
去装置は,使用される動力手段は単一の可変速電動機の
みであり,従来例で説明したスターテバント型エアセパ
レータのように,ケーシングを二重管とすることもなく
構造がシンプルで,組立,点検,分解,補修が容易であ
り,砕砂に含有するダストを容易に除くことができる。
また,除去するダストの分級点の変更も容易であり運転
操作上の熟練も必要でないから取扱いが容易である。ま
た,ケーシング内ではエアの流れが一方流れであり,内
部循環がないから装置内の圧力損失が小さくこの分動力
費を低減できる。
【0013】
【発明の効果】本発明の砕砂ダスト除去装置は,構造が
簡単でイニシアルコストが安価であるとともに,動力費
も低く,生産された砕砂に含有するダストを所要の粒度
まで容易に除去することができる。したがって高品質の
砕砂を安価に製造することができる。また,装置の組
立,点検,分解も容易であるからメインテナンス性が優
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る砕砂ダスト除去装置の全
体縦断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る砕砂ダスト除去装置の平
面図である。
【図3】従来の砕砂プラントのフローシートである。
【図4】砕砂プラントの各工程における粒度分布曲線図
である。
【図5】従来のスターテバント型のエアセパレータの全
体縦断面図である。
【符号の説明】
10 原料ビン 20 振動フィーダ 30 コーンクラッシャ 40 振動篩 50 セパレータ 100 スターテバント型エアセパレータ 200 砕砂ダスト除去装置 210 ケーシング 210a 円筒管 210b 円錐管 210c 天板 210d 粗粒排出口 210e 空気流入口 220 可変速電動機 220a チエンホイル(またはVプーリ) 230 ローラチエン(またはVベルト) 240 回転軸 240a チエンホイル(またはVプーリ) 240b 軸受 250 分散板 260 缶体 262 吐出管 264 吐出口 270 投入管 270a 投入口 280 回転翼 280a サポート 290 シュート 300 サイクロン 300a 流入管 300b 微粉排出口 300c 排気口 a 原料供給口 b シュート c 分散板 d 補助ブレード e 主ブレード f 内側ケーシング g バルブプレート h ハンドル m 環状空間 n 回転軸 I 粗粒排出口 J ガイドベーン K 微粉出口 M 可変速電動機 P 冷空気入口 Q 温空気出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単胴筒状のケーシング内の中心軸に垂下
    する回転軸の途中に水平円板からなる分散板を配設する
    とともに,該分散板上に砕砂の粉粒体を供給する投入管
    を設け,前記回転軸の下端部に垂直平板からなる回転翼
    を円周均等に複数個取付けるとともに,該回転翼の回転
    掃過領域を囲繞し上面中心に吸込口を有し外周面の1個
    所に該ケーシング外へ延伸する吐出管を備えた缶体を配
    設し,かつ,該吐出管にダスト捕集用のサイクロンを接
    続し,該サイクロンの排気口と該ケーシング最上部に設
    けた空気取入口とを接続して気流の循環経路を具備した
    砕砂ダスト除去装置。
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