JP2682100B2 - プラスチック成形金型 - Google Patents

プラスチック成形金型

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プラスチックまたは合成樹脂を成形する
ためのプラスチック成形金型に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、プラスチック成形金型は、常温だけでなプラ
スチック成形温度(150℃〜200℃)において型締め力に
対して変形を生じない強度および硬さを有し、熱伝導性
に優れた材料で作製され、さらにこのような材料で作製
された金型の内部は鏡面仕上げされるため、鏡面仕上げ
性の優れた材料で作製されることも必要であった。
かかるプラスチック成形金型を作製するための材料と
して従来Cu合金が使用され、代表的なものとして下記の
Cu合金が使用されていた。
(1) Mn:11.45%、 Al:8.05%、 Fe:3.55%、 Ni:2.01%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成を有す
るCu合金、 (2) Ni:4.78%、 Si:1.33%、 Al:0.59%、 Co:0.57%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成を有す
るCu合金、 (3) Ni:1.09%、 Zr:0.70%、 Be:0.15%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
重量%、以下%はすべて重量%を示す)を有するCu合
金。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、最近、プラスチック成形体の形状が複雑化
するとともに成形スピードが向上し、成形サイクルが短
縮化し、そのためプラスチック射出圧力は従来よりも一
層高くなり、金型の腐食も激しく、従来よりもプラスチ
ック成形金型の寿命が短くなってきた。
そのため、従来よりも鏡面仕上げ性はもちろんのこ
と、上記プラスチック射出の高圧力に耐えうるだけの強
度と硬さをもち、成形サイクル時間の短縮化に耐えうる
優れた熱伝導性をもち、かつプラスチックに含まれるCl
イオン、Sイオン等に対する一層すぐれた耐腐食性を有
するプラスチック成形金型の出現が望まれていた。
これらの要求に対して、上記従来の技術(1)のCu合
金は、強度、硬さおよび鏡面仕上げ性についての要求は
みたすものの熱伝導性が極めて悪く、上記従来の技術
(2)および(3)のCu合金は、強度および硬さについ
ての要求をみたすものの鏡面仕上げ性が十分でない。上
記従来の技術(1)のCu合金は添加元素の含有率が高
く、従って熱伝導性が劣る。また従来の技術(2)およ
び(3)のCu合金は、硬質相の析出により強化されたも
ので、強度、硬さ熱伝導性には優れるもののこれらCu合
金で作製された金型を研磨加工する際に、硬質粒子の脱
落が生じ、そのため磨き面の鏡面仕上げ性が劣化するの
である。特にこの従来の技術(3)のCu合金は、毒性の
強いBeが含まれるため、このCu合金で作製された金型を
用いて成形されたプラスチック成形体の表面にはBeが付
着する危険性があるためにプラスチック成形金型用材料
としての使用が嫌われ、もし、使用されたとしてもその
用途は限られたものになるという問題点もあった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上記のBeの如き毒性の強い金
属を合金元素として添加することなく、強度、硬さ、熱
伝導性および鏡面仕上げ性にともに優れたプラスチック
成形金型を開発すべく研究を行なった結果、 Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5% を含有し、さらに必要に応じて、 (a) Zr:0.01〜0.5%、 (b) FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5
%、 (c) Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上、 (d) 希土類元素:0.001〜0.2%、 以上(a)〜(d)の4つの区分のうちの1つ、また
は2つ以上を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる
組成を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなるプラスチック成形金型は、強度、
硬さ、熱伝導性にすぐれ、さらに均一微細な析出物によ
って強化されるために、研磨加工においてすぐれた鏡面
仕上げ性を発揮するとともに、初期粒界融解を生じない
ことから熱処理時の焼き割れ、あるいは熱間加工割れの
問題も起こらないという知見をを得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたもので
あって、以下にこの発明のプラスチック成形金型を構成
するCu合金の成分組成を上記の通りに限定した理由につ
いて説明する。
(a) NiおよびTi これらの成分には、Cu母相中にCu−Ni−TiまたはNi−
Tiの金属間化合物として析出し、合金の強度を向上させ
る効果があるが、その含有量がいずれもNi:1.3%未満お
よびTi:1.01%未満では所望の効果が得られず、一方、
その含有量が、それぞれNi:5%およびTi:2%を越えても
強度の向上がみられないうえに熱伝導度が低下する。さ
らに、NiとTiの重量比:Ni/Tiが2.0より小さいか、また
は3.0より大きい場合、余剰元素の固溶により熱伝導度
が著しい低下がみられる。
したがって、この発明のCu合金におけるNiおよびTiの
添加量は、それぞれNi:1.3〜5%およびTi:1.01〜2%
とするとともに、NiとTiの重量比:Ni/Tiを2.0〜3.0に定
めた。
(b) Cr Cr成分は、Cu母相中のNi−Ti金属間化合物との相互作
用により均一、微細に析出し、合金の硬さを向上せしめ
る作用を有するが、その含有量がCr:0.1%未満では十分
な析出量に達しないために所望の効果が得られず、一
方、Cr:1.5%を越えて含有しても溶解が困難となるばか
りでなく、析出物の粗大化を生じ、鏡面仕上げ性が著し
く劣化することから、その含有量が0.1〜1.5%と定め
た。
(c) Zr Zr成分には、被成形物中に含有されるS成分に対する
耐腐食性を向上させ、また粒界反応型析出を防ぐことに
より析出のより均一微細化をはかり、鏡面仕上げ性を向
上させる作用があるが、その含有量が0.01%未満では所
望の効果が得られず、一方、0.5%を越えて含有しても
熱処理工程において粒界初期融解を生じ焼き割れが発生
するため、その含有量を0.01〜0.5%と定めた。
(d) FeおよびCo これらの成分は、Cu母相中にTiとともに金属間化合物
として析出し、合金の強度をさらに向上させる作用があ
るが、これらの含有量がそれぞれFe:0.01%未満、Co:0.
01%未満では所望の効果が得られず、一方、Fe:0.5%お
よびCo:0.5%を越えて含有するとFe−TiまたはCo−Ti金
属間化合物の生成により、余剰のNiの母相への固溶が生
じ、熱伝導性が劣化するので、その含有量をそれぞれF
e:0.01〜0.5%、Co:0.01〜0.5%と定めた。
(e) Sn,Mn,Zn,Mg、およびP これらの成分は、合金の耐熱性を向上させるために必
要に応じて添加するものであるが、その含有量がSn,Mn,
Znについては0.05%未満、MgおよびPについては0.001
%未満では所望の効果が得られず、一方その含有量がS
n,MnおよびZnについては1.2%、さらにMgおよびPにつ
いては0.2%をそれぞれ越えると熱伝導性が著しく低下
するので、その含有量をSn:0.05〜1.2%、Mn:0.05:1.2
%、Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、P:0.001〜0.2
%と定めた。
(f) 希土類元素 これらの成分は、被成形物中に含まれるS成分に対す
る耐腐食性能を向上させ、また、金型の鏡面仕上げ性に
関わる被切削性を向上させる作用を有するが、これら元
素の含有量が0.001%未満では所望の効果が得られず、
一方、0.2%を越えて含有しても熱間加工性が著しく劣
化するために、その含有量を0.001〜0.2%と定めた。な
お、希土類元素としては、Ce,La,Nd,PrおよびSnなどが
あり、例えば、入手しやすいメッシュメタルを用いて含
有させるとよい。
〔実施例〕
つぎに、この発明のCu合金を実施例により具体的に説
明する。
通常の真空溶解炉を用い、黒鉛るつぼ中で、それぞれ
第1表に示される成分組成をもった各種のCu合金溶湯を
5kgづつ溶製し、金型に鋳造し、面削した後、熱間鍛造
および熱間圧延を施して、幅:100mm×厚さ:5mmの板材と
し、これを適当な長さに切断することによって、本発明
Cu合金1〜36、比較Cu合金1〜8、および従来Cu合金1
〜3をそれぞれ製造した。
なお、これらのCu合金のいずれにも温度:980℃に30分
間保持後水冷の焼入れ処理を施し、さらに引続いて、本
発明Cu合金1〜36および比較Cu合金1〜8に対しては温
度:525℃に2時間保持の条件で、また従来Cu合金1およ
び2については温度:500℃に2時間保持の条件で、さら
に従来Cu合金3については温度:450℃に1.5時間保持の
条件で、それぞれ時効処理を行った。
また、比較Cu合金1〜8は、いずれも構成成分のうち
のいずれかの成分含有量がこの発明の条件から外れた組
成をもつものであり、この条件から外れた値に※印を付
して示してある。
ついで、これら各種のCu合金について常温におけるビ
ッカース硬さおよび引張強さを測定し、さらに熱伝導度
を評価する目的で電気伝導度を測定し、鏡面仕上げ性試
験を行なって、それらの結果を第2表に示した。
上記鏡面仕上げ性試験は次のようにして実施した。
鏡面仕上げ性試験 試験片を、粒度:0.5〜1μmのペースト状ダイヤモン
ド状を塗布したバフを1分間に40〜50回転の速度で回転
させ、この回転バフの中心から10〜12cmの距離のの位置
で500gfの荷重をかけながら5分間研磨した後、25倍の
光学顕微鏡を用いて研磨面を検鏡し、 研磨面全面にバフによるスジの存在しない鏡面を有す
るものを○、 研磨面の1/2以上鏡面のものを△、 研磨面全面が鏡面となっていないものを×、 として示した。
なお、一般にプラスチック成形金型は、プラスチック
成形に際して、常温とプラスチック成形温度の加熱冷却
サイクルをうけるが、上記プラスチック成形温度は150
〜200℃と低く、プラスチック成形温度における引張強
さおよび硬さは、常温における引張強さおよび硬さと大
差なく、この程度の温度差による加熱冷却サイクル熱疲
労による割れおよび変形は全く発生しなかった。
〔発明の効果〕
第2表に示される結果から、従来Cu合金1〜3および
この発明の範囲から外れた成分含有量または重量比(Ni
/Ti)を有する比較Cu合金1〜8は、常温引張強さ、常
温硬さ、熱伝導性および鏡面仕上げ性のいずれか1種以
上の特性が劣っているに対し、本発明Cu合金1〜36は、
上記特性のいずれにも優れているところから、この発明
のCu合金を用いて作製したプラスチックあるいは合成樹
脂用の、例えば、複雑形状を被成形物に付与する射出成
形用金型は、型締め力に対する変形はなく、著しく長期
に亘って優れた性能を発揮するものである。

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  2. 【請求項2】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  3. 【請求項3】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01%〜0.5%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  4. 【請求項4】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Su:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  5. 【請求項5】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  6. 【請求項6】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 FeおよびCoのうち1種または2種:0.01〜0.5%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  7. 【請求項7】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiが重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  8. 【請求項8】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  9. 【請求項9】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5%と、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  10. 【請求項10】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5%と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  11. 【請求項11】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  12. 【請求項12】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5%と、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上と、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  13. 【請求項13】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5%と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  14. 【請求項14】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  15. 【請求項15】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5%と、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
  16. 【請求項16】Ni:1.3〜5%、Ti:1.01〜2%、 Cr:0.1〜1.5%、 を含有し、さらに、 Zr:0.01〜0.5%と、 FeおよびCoのうちの1種または2種:0.01〜0.5%と、 Sn:0.05〜1.2%、Mn:0.05〜1.2%、 Zn:0.05〜1.2%、Mg:0.001〜0.2%、 P:0.001〜0.2%、 のうちの1種または2種以上と、 希土類元素:0.001〜0.2%、 を含有し、残りがCuと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有し、かつNiとTiの重量比:Ni/Tiが、 Ni/Ti:2.0〜3.0、 であるCu合金からなることを特徴とするプラスチック成
    形金型。
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