JP2679436B2 - レドーム - Google Patents
レドームInfo
- Publication number
- JP2679436B2 JP2679436B2 JP3090098A JP9009891A JP2679436B2 JP 2679436 B2 JP2679436 B2 JP 2679436B2 JP 3090098 A JP3090098 A JP 3090098A JP 9009891 A JP9009891 A JP 9009891A JP 2679436 B2 JP2679436 B2 JP 2679436B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radome
- snow
- antenna
- range
- spherical
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は空中線のレドームに関
し、特に着雪による電波的影響を軽減するレドームに関
する。
し、特に着雪による電波的影響を軽減するレドームに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、レドームへの着雪による電波的影
響を軽減する手段としては、熱による融雪、散水による
融雪、あるいは着雪しにくい形状とする等の手段が応用
されている。
響を軽減する手段としては、熱による融雪、散水による
融雪、あるいは着雪しにくい形状とする等の手段が応用
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の手段で
は、次のような問題点がある。 （１）熱による融雪は、レドームの表面を暖める必要が
あり、このため例えば熱線を直接レドームに入れる方法
がある。しかし、空中線素子の配列や偏波面等の制約か
ら熱線の配置が制限されて充分な効果が得られない。ま
た、間接的にレドームを暖める方法もあるが、熱効率が
非常に悪い。 （２）散水による融雪は、水源の確保が必要であり、従
って、例えば離島での適用が困難である。また、水は高
誘電体であるので、放射電波に悪影響を与える。 （３）着雪しにくい形状とすることは、気象条件，雪質
等により着雪状態が変化するので着雪を完全に防止でき
る形状は実現困難である。特に、雨が雪に変った場合等
は、レドーム表面が濡れた状態で着雪するので成長が著
しく防止できない。
は、次のような問題点がある。 （１）熱による融雪は、レドームの表面を暖める必要が
あり、このため例えば熱線を直接レドームに入れる方法
がある。しかし、空中線素子の配列や偏波面等の制約か
ら熱線の配置が制限されて充分な効果が得られない。ま
た、間接的にレドームを暖める方法もあるが、熱効率が
非常に悪い。 （２）散水による融雪は、水源の確保が必要であり、従
って、例えば離島での適用が困難である。また、水は高
誘電体であるので、放射電波に悪影響を与える。 （３）着雪しにくい形状とすることは、気象条件，雪質
等により着雪状態が変化するので着雪を完全に防止でき
る形状は実現困難である。特に、雨が雪に変った場合等
は、レドーム表面が濡れた状態で着雪するので成長が著
しく防止できない。
【０００４】本発明の目的は、着雪範囲が空中線給電分
布のレベルの小さい位置になるようにすることにより、
融雪することなく着雪による電波的影響を軽減できるレ
ドームを提供することにある。
布のレベルの小さい位置になるようにすることにより、
融雪することなく着雪による電波的影響を軽減できるレ
ドームを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のレドームは、着
雪範囲が真横となる気象条件の場所に設置される空中線
のレドームであって、球形の表面を有し着雪範囲がアン
テナ給電分布のレベルの低い範囲に位置するように直径
および空中線との位置関係を設定している。
雪範囲が真横となる気象条件の場所に設置される空中線
のレドームであって、球形の表面を有し着雪範囲がアン
テナ給電分布のレベルの低い範囲に位置するように直径
および空中線との位置関係を設定している。
【０００６】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【０００７】図２は、垂直面の放射特性がｃｏｓｅｃ2
特性をもつ空中線、例えばタカン空中線の垂直面の給電
分布を示す図であり、垂直面に配列した１２個の素子と
放射レベルとの関係を示している。
特性をもつ空中線、例えばタカン空中線の垂直面の給電
分布を示す図であり、垂直面に配列した１２個の素子と
放射レベルとの関係を示している。
【０００８】ところで、タカン空中線は一般に、空港付
近または山頂の見通しのよい所に設置されるため、風上
側の真横に着雪することが実測により確認されている。
また球形レドームへの着雪形状は円形となり、Φを着雪
範囲の直径，Ｄを球形レドームの直径とすると、Φ＝
０．３２２９Ｄ の関係にある。
近または山頂の見通しのよい所に設置されるため、風上
側の真横に着雪することが実測により確認されている。
また球形レドームへの着雪形状は円形となり、Φを着雪
範囲の直径，Ｄを球形レドームの直径とすると、Φ＝
０．３２２９Ｄ の関係にある。
【０００９】本発明は、球形レドームへの着雪範囲と空
中線の給電分布とを考慮し、着雪範囲が空中線の給電分
布のレベルが低い位置になるように、空中線の開口部お
よびレドームの大きさ，設置位置を選定することによ
り、着雪による影響を軽減させるものである。
中線の給電分布とを考慮し、着雪範囲が空中線の給電分
布のレベルが低い位置になるように、空中線の開口部お
よびレドームの大きさ，設置位置を選定することによ
り、着雪による影響を軽減させるものである。
【００１０】図１は本発明の一実施例を示す図であり、
タカン空中線を覆う球形レドーム２０の大きさと着雪範
囲との関係を示している。円筒面に配列した１２個のタ
カン空中線素子１〜１２を覆う球形レドームの直径は、
２０ａ，２０ｂ，２０ｃの順に大きくなっており、直径
を大きくして設置位置を調整することにより、レドーム
の着雪範囲２１ａ，２１ｂ，２１ｃを給電分布のレベル
が低い位置にすることができる。ここで、直径４．４ｍ
の球形レドーム２０ｃでは、着雪範囲２１ｃが垂直面か
ら見て素子９〜１２の範囲となっている。
タカン空中線を覆う球形レドーム２０の大きさと着雪範
囲との関係を示している。円筒面に配列した１２個のタ
カン空中線素子１〜１２を覆う球形レドームの直径は、
２０ａ，２０ｂ，２０ｃの順に大きくなっており、直径
を大きくして設置位置を調整することにより、レドーム
の着雪範囲２１ａ，２１ｂ，２１ｃを給電分布のレベル
が低い位置にすることができる。ここで、直径４．４ｍ
の球形レドーム２０ｃでは、着雪範囲２１ｃが垂直面か
ら見て素子９〜１２の範囲となっている。
【００１１】ここで、直径２．５ｍの球形レドーム２０
ａと球形レドーム２０ｃとを比較するために、着雪１ｃ
ｍ，雪の誘電率２０，周波数１１６５ＭＨｚとして着雪
により生じる水平パターンの歪みによる方位エラーを計
算すると、球形レドーム２０ｃは球形レドーム２０ａに
比して方位エラーを１／３に低減することができる。ま
た、実験結果によれば、円筒レドームの場合の着雪によ
る方位エラーが５°以上であったものが、本発明のレド
ームを使用することにより０．８°以下に低減でき、影
響度は１／５以下にできることが確認された。
ａと球形レドーム２０ｃとを比較するために、着雪１ｃ
ｍ，雪の誘電率２０，周波数１１６５ＭＨｚとして着雪
により生じる水平パターンの歪みによる方位エラーを計
算すると、球形レドーム２０ｃは球形レドーム２０ａに
比して方位エラーを１／３に低減することができる。ま
た、実験結果によれば、円筒レドームの場合の着雪によ
る方位エラーが５°以上であったものが、本発明のレド
ームを使用することにより０．８°以下に低減でき、影
響度は１／５以下にできることが確認された。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、着雪範囲
が真横となる気象条件の場所に設置される球形レドーム
の場合、レドームの着雪範囲が空中線の給電分布のレベ
ルの低い位置になるように、レドームの直径および空中
線との位置関係を設定することにより、外部から熱エネ
ルギー等を供給して融雪することなく着雪による電波的
影響を軽減できる。
が真横となる気象条件の場所に設置される球形レドーム
の場合、レドームの着雪範囲が空中線の給電分布のレベ
ルの低い位置になるように、レドームの直径および空中
線との位置関係を設定することにより、外部から熱エネ
ルギー等を供給して融雪することなく着雪による電波的
影響を軽減できる。
【図１】本発明の一実施例を示す図である。
【図２】タカン空中線の垂直面の給電分布を示す図であ
る。
る。
１〜１２ タカン空中線素子 ２０ 球形レドーム
Claims (1)
- 【請求項１】 着雪範囲が真横となる気象条件の場所に
設置される空中線のレドームであって、球形の表面を有
し着雪範囲がアンテナ給電分布のレベルの低い範囲に位
置するように直径および空中線との位置関係を設定して
なることを特徴とするレドーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3090098A JP2679436B2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | レドーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3090098A JP2679436B2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | レドーム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04321303A JPH04321303A (ja) | 1992-11-11 |
| JP2679436B2 true JP2679436B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13989049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3090098A Expired - Lifetime JP2679436B2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | レドーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2679436B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0421956D0 (en) | 2004-10-02 | 2004-11-03 | Qinetiq Ltd | Antenna system |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0252505A (ja) * | 1988-08-16 | 1990-02-22 | Nec Corp | 着雪防止装置 |
| JPH02109404A (ja) * | 1988-10-19 | 1990-04-23 | Fujitsu Ltd | アンテナの融雪構造 |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3090098A patent/JP2679436B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 電子通信学会技術研究報告Ｖｏｌ．７６，Ｎｏ．９７（Ａ・Ｐ７６−５１），ｐ．４９−５４、１９７６年８月２７日 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04321303A (ja) | 1992-11-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970701 |
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