JP2678353B2 - 球根菜類用種いも植付機 - Google Patents

球根菜類用種いも植付機

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JP2678353B2
JP2678353B2 JP29044495A JP29044495A JP2678353B2 JP 2678353 B2 JP2678353 B2 JP 2678353B2 JP 29044495 A JP29044495 A JP 29044495A JP 29044495 A JP29044495 A JP 29044495A JP 2678353 B2 JP2678353 B2 JP 2678353B2
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清利 春山
喜利 春山
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上田農機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種の根菜類、球根
類等の種いもを植え付ける植付機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の根菜類、球根類等を食用或
いは観賞用の作物として栽培している。これ等の球根菜
類ではいずれも地中にある根、茎、葉等に養分が蓄えら
れ、そこが球状又は塊状に生長する。それ故、球状又は
塊状部分を食用或いは観賞用等に供するため地中から掘
り上げて収穫する。しかも、花等を観賞する場合を含
め、栽培に当っては地中から掘り上げた球状又は塊状部
分を種いもとして再度植え付ける必要がある。そして、
栽培面積が広い場合等には労力負担の軽減と植え付け能
率の向上を考慮して、種いも植え付け用の機械を使用す
る。
【0003】このような球根菜類用種いもの植付機に
は、一般に車輪を設けた本体枠に種いも植え付け用の溝
を形成する培土器、蒔き付けた種いもに土を被せる覆土
ディスク等を備え付け、更に種いもの補給路を形成する
ため、植え付け用の種いもを収納するすくいホッパー、
すくい上げた種いもを搬送するスプーンベルト、搬送さ
れてきた種いもを溝に蒔き付ける投入筒等を設置する。
そして、すくいホッパーには上端部に大きく開いた種い
も投入口を有し、下端部に小さく開いた種いも放出口を
有するホッパー本体の下側に、その放出口と連通する種
いもすくい用の筒を備え付ける。
【0004】又、スプーンベルトにはすくい筒の内部を
通過して種いもをすくい上げ、搬送するスプーンを多
数、駆動力を受ける無端のベルト本体に沿ってほぼ等間
隔に配置して備え付ける。又、投入筒はスプーンベルト
本体の上昇方向から下降方向或いは水平方向から下降方
向に向かう折り返し点付近より下方に、そのベルト本体
に沿って配設し、内部に複数のスプーンを収納する。な
お、投入筒の放出口は植え付け溝の真上付近に配置す
る。
【0005】植え付け時には、種いも植付機のすくいホ
ッパーの本体内に適量の種いもを入れておき、植付機を
走行させる。すると、種いもはホッパー本体の放出口を
経て順次すくい筒の内部に落下する。そこで、すくい筒
の内部を順次通過するスプーンにて種いもをすくい上
げ、上方に搬送した後、投入筒の放出口から落下させ
る。それ故、培土器で形成した溝中に蒔き付け、ディス
クで覆土することによって種いもの植え付けを行なえ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな植付機で植え付ける種いもの形状は種々であり、大
きさも異なっている。それ故、すくい筒の内部に2個以
上の種いもが落下して横並びに入り込み、時にはきつく
挾まってしまい、スプーンですくい上げられなくなり、
ベルトが回らなくなることがある。尤も、丸形状の種い
もは問題が少ないが、じゃがいものように1つの種いも
を2つ以上に切断して用いる場合に問題が発生し易い。
その際、植付機を止めてベルトを反対方向に少し回して
スプーンを下方に移動し、棒の先で突く等してすくい筒
の内部から種いもを取り除かなければならない。なお、
棒の先で突いたりすると当然種いもは傷つくし、すくい
筒の内部にきつく挾まったものをたとえスプーンがすく
い上げたとしても無理な力が加わるため、種いもに傷が
付き易い。
【0007】又、すくいホッパーから垂直方向にすくい
上げた種いもはスプーンに乗り、更に少し傾斜させて横
方向に配設した補給路によって上昇方向に搬送されて行
き、投入筒内に落下する。その際、スプーンベルト本体
の上昇方向から下降方向に向かう折り返し点で、スプー
ンに乗った種いもに大きな遠心力が作用する。それ故、
種いもがスプーンから投げ出され、投入筒から外れるこ
とがある。そこで、投入筒の上端部付近に種いも受けカ
バーを装着し、投入筒内へ落下するようにしている。し
かし、同一スプーン上に乗った2個の種いもの一方を取
り除く等の作業時に、カバーとスプーンとの間に作業者
の手が挾まり怪我をすることがある。又、スプーンから
投げ出された種いもがスプーンの先端と投入筒の底壁間
に挾まり、ベルトが回らなくなることがある。その際に
も、植付機を止めて種いもを取り除かなければならず、
種いもに傷が付く。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、第1にすくい筒の内部にすくい
ホッパー本体の放出口より落下する種いもを受けて、ス
プーンに渡す種いも受け渡し具を備え付け、すくい筒内
部における種いもの挾まりを防止することにより、種い
もを傷付けず、植え付け中にスプーンベルト回転停止事
故の発生しない球根菜類用種いも植付機を提供すること
を目的とする。又、第2に第1の目的に加え、種いもに
付着していた土等が種いも受け渡し動作の妨げとなら
ず、すくい上げ動作を円滑に行なえる種いも受け渡し具
を備え付けた球根菜類用種いも植付機を提供することを
目的とする。又、第3に第1の目的に加え、すくい上げ
を一層円滑に行なえる種いも受け渡し具を備え付けた球
根菜類用種いも植付機を提供することを目的とする。
【0009】又、第4にスプーンベルト本体の上昇方向
から下降方向或いは水平方向から下降方向に向かう折り
返し点付近より下方に配設した投入筒の上端部に種いも
受け渡し具を備え付け、種いもを柔らかく受け止め、ス
プーンの先端と投入筒の底壁間への種いもの挾まりを防
止することにより、種いもを傷付けず、植え付け中にス
プーンベルト回転停止事故の発生することのない球根菜
類用種いも植付機を提供することを目的とする。又、第
5に第4の目的に加え、種いもの受け止め方を良好なも
のにし、スプーンベルトの張りの強さ変更にも対応でき
る種いも受け渡し具を備え付けた球根菜類用種いも植付
機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による第1目的対応の球根菜類用種いも植付
機では、すくい筒に、そのすくい筒の内部を常時閉じる
ように突出して、落下する種いもを受ける受け部をホッ
パー本体の放出口より少し下方に配設し、スプーンが当
ると受け部が後退する種いも受け渡し具を備えることを
特徴とする。
【0011】又、第2目的対応の球根菜類用種いも植付
機では、種いも受け部を有する屈曲した棒状体を少なく
とも2本少し離して並べ、それ等の受け部側の両端部を
部材を用いて結合し、その端部結合部材を引張りコイル
ばねを介してすくい筒に結合し、それ等の他側の両端部
をすくい筒で支えた軸に結合して回動可能に種いも受け
渡し具を形成し、その受け渡し具の中央部をすくい筒壁
に開けた窓部から内部に挿入することを特徴とする。
又、第3目的対応の球根菜類用種いも植付機では、2個
の種いも受け渡し具をすくい筒の内部において対称とな
るように配設することを特徴とする。
【0012】又、第4目的対応の球根菜類用種いも植付
機では、スプーンベルト本体の上昇方向から下降方向或
いは水平方向から下降方向に向かう折り返し点付近より
下方に、内部に複数のスプーンを収納する種いも投入筒
をスプーンベルト本体に沿って配設し、その投入筒の上
端部に折り返し点に位置するスプーンの先端と接触し、
放出された種いもを受ける弾性板を備えた種いも受け渡
し具を設置することを特徴とする。
【0013】又、第5目的対応の球根菜類用種いも植付
機では、種いも受け弾性板の一端部を投入筒の底壁に接
触し、その他端部を投入筒の底壁に一端部を固定した折
り曲げ可能な支持板の他端部で支持し、スプーンを種い
も受け弾性板で大略円弧状に巻くように配設して種いも
受け渡し具を形成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態を説明する。図1は本発明を適用した牽
引式球根菜類用種いも植付機のすくい筒に設置した種い
も受け渡し具の一例を示す内側(左側)から見た斜視
図、図2は同牽引式球根菜類用種いも植付機の左側から
見た斜視図である。図中、10は歩行型トラクタ用球根
菜類用種いも植付機、12はその骨組の中心をなす箱型
の本体枠、14(14a、14b)は本体枠12の後方
寄り下側に備え付けた左右の鉄製車輪、16は本体枠1
2の前側に備え付けた歩行型トラクタとの連結器、18
は連結器16の本体枠12との結合部付近に備え付けた
培土器、20(20a、20b)は本体枠12の後側に
備え付けた左右の覆土ディスクである。
【0015】これ等の車輪14にはいずれも外周面に多
数の方形状鉄爪22を備え付ける。それ故、種いも植付
機10を歩行型トラクタで牽引すると、それ等の各爪2
2が土を噛み、両車輪14が土の上を滑ることなく良好
に回転する。そこで、両車輪14を結合する回転軸24
にスプロケット26を備え付け、そのスプロケット26
にチェーン28を巻回し、種いも補給用の駆動力を得
る。又、連結器16は歩行型トラクタとの連結位置を選
択でき、更に培土器18は本体枠12との結合位置を選
択できるので、培土器18で形成する植え付け溝の深さ
を調節できる。なお、両覆土ディスク20は地面に対す
るディスクの深度と走行方向に対するディスク面の角度
を調節可能にする。
【0016】又、本体枠12にはその前方寄り位置に種
いも補給路を形成するため、植え付け用の種いもを収納
するすくいホッパー30、すくい上げた種いもを搬送す
るスプーンベルト32、搬送されてきた種いもを溝に蒔
き付ける投入筒34等を設置する。このすくいホッパー
30は図3に示すように大略漏斗状であり、上端部に大
きく長方形状に開いた種いも投入口36を有し、下端部
に小さく大略3分の2円状に開いた種いも放出口38を
有するホッパー本体40と、その下側に備え付けた放出
口38と連通し、径が放出口38と等しい種いもすくい
筒42とからなる。そして、すくい筒42には図1に示
すような2個の種いも受け渡し具44(44a、44
b)をすくい筒42の内部において前後対称となるよう
に配置して備え付ける。
【0017】これ等の種いも受け渡し具44はいずれも
水平状に配設した種いも受け部46を有する鋭角状に屈
曲した形状の等しい丸形棒状体48を2本少し離して並
べ、それ等の受け部46側の両端部を板状の部材50を
用いて結合し、その端部結合部材50を引張りコイルば
ね52を介してすくい筒42の上端部外壁に結合し、そ
れ等の他側の両端部をすくい筒42の下端部寄り外壁で
支えた軸54に結合して回動可能にする。なお、受け渡
し具44の中央部はすくい筒42の壁面に開けた窓部5
6から内部58に挿入する
【0018】このようにして、すくい筒42に受け渡し
具44を設置し、その内部58を常時閉じるように突出
して、落下する種いも60を受ける受け部46を放出口
38より下方に配設しておくと、種いも60がすくい筒
42の内部に落下してその一部が入った時点で受け止め
ることができる。それ故、種いも60がすくい筒42の
内部に深く入り込んできつく挾み込まれることがない。
しかも、種いも60に付着していた土等は受け部46を
棒状にして並べ、隙間を形成しているため落下し易い。
そして、すくい筒42の内部下方からスプーン62を上
昇させると、そのスプーン62の縁が受け渡し具44を
形成する棒状体48の下端部に当る。すると、棒状体4
8は引張りコイルばね52の付勢力に抗し、軸54を中
心に回転して受け部46が後退する。それ故、受け部4
6上に乗っていた種いも60をスプーン62で円滑にす
くい上げることができる。
【0019】特に、2個の受け渡し具44をすくい筒4
2の内部において前後対称となるように配置しておく
と、それ等の両受け渡し具44の各下端部にスプーン6
2の両縁がそれぞれ当って両開き状態になるため、種い
も60をスプーン62の中央部に乗せて、一層円滑にす
くい上げることができる。なお、すくい筒42の上端に
設けた鍔部64はホッパー本体40へのねじ止め箇所で
ある。
【0020】このようなすくい筒42の内部を通過して
種いも60をすくい上げ、搬送するスプーン62を多
数、駆動力を受ける無端のベルト本体66に沿ってほぼ
等間隔に配置して備え付けたものがスプーンベルト32
であり、その三角形状に張られたベルト本体66によっ
て多数のスプーン62は垂直方向に上昇する垂直送りグ
ループ、横方向に少し上昇する横送りグループ、斜め方
向に下降する斜め送りグループに分かれる。そして、種
いも60の補給時には垂直送りグループに属するスプー
ン62はいずれもすくいホッパー30の内部を内側壁面
中央に沿って、壁面近傍を移動する。
【0021】又、横送りグループに属するスプーン62
はいずれも種いも62が落下しないように両側に設けた
案内棒68(68a、68b)付きのガイド板70(7
0a、70b)による規制を受け、本体枠12の右側に
あるすくいホッパー30から左真横に遠ざかるように移
動する。なお、横送りグループに属するスプーンは水平
方向に送ってもよい。又、斜め送りグループに属すスプ
ーン62はいずれも左上方から培土器18の直後に近づ
くように移動する。因みに、スプーン62はスプーン状
の鉄板にゴム被覆したものであり、ベルト本体66はゴ
ム製である。
【0022】このような斜め送りグループに属するスプ
ーン62を下側から覆って収納するのが、大略3分の2
円形断面を有する投入筒34であり、ベルト本体66の
上昇方向から下降方向或いは水平方向から下降方向に向
かう折り返し点より少し上方位置から下方に向けて配設
し、その下端にある放出口72を植え付け溝に近付けて
その真上付近に配置する。そして、図4に示すように投
入筒34の上端部74の内側にベルト本体66の折り返
し点に位置するスプーン62の先端と軽く接触し、放出
された種いも60を受ける例えばプラスチック樹脂製の
弾性力の大きな弾性板76を備えた種いも受け渡し具7
8を設置する。すると、スプーンベルト32によって搬
送されてきた種いも60に折り返し点で大きな遠心力が
作用し、種いも60が投げ出されても、その種いも60
を弾性板76で柔らかく受け止め、投入筒34の内部に
落下させ、今度はスプーン62の背に乗せて送ることが
できる。その際、スプーン62の先端と弾性板76が接
触しているため、スプーン62の先端と投入筒34の底
壁間に種いも60が挾まるようなことがない。
【0023】特に、スプーン62の先端と長手方向の中
央で接触する長方形状の種いも受け弾性板76の一端部
を投入筒34の底壁に接触し、その弾性板76の他端部
を投入筒34の底壁に一端部を固定した長方形状の折り
曲げ可能な例えば金属製の支持板80の他端部で支持
し、スプーン62を種いも受け弾性板76で大略円弧状
に巻くように配設して種いも受け渡し具78を形成する
と好ましくなる。何故なら、スプーン62を弾性板76
で大略円弧状に巻くように配設してあるため、投げ出さ
れた種いも60を弾性板76の円弧面で良好に受けて、
スプーン62の背に速やかに乗せることができるからで
ある。
【0024】又、スプーンベルト32の張りの強さを変
える場合、蝶ねじ82を緩める等してベルト本体66を
折り返し点で支えるベルト案内プーリー84の軸86の
移動を行なうが、その軸86の移動に対応させて支持板
80の折り曲げ状態を変え、やはりスプーン62の先端
と軽く接触するように弾性板76の位置を変更できるか
らである。なお、ベルト本体66の斜め下降方向から垂
直方向へ、又垂直方向から横方向への各折り返し点にも
ベルト案内プーリー88、90をそれぞれ設置する。そ
して、ベルト案内プーリー90を駆動プーリーとする。
【0025】このような種いも植付機10を用いて球根
菜類用種いもの植付けを行なう場合、通常種いも60の
大きさを揃えて用意する。じゃがいも等は大きなものは
切断して揃える。そして、すくいホッパー30の投入口
36から種いも60を入れ、歩行型トラクタにより牽引
して植付機10を走行させる。すると、牽引力を受けて
車輪14が回転し、その車輪14の回転力が駆動力とな
って回転軸24、スプロケット26、チェーン28を経
て従動側のスプロケット92に伝わる。そして、更にス
プロケット92の軸94を経て傘歯車(図示なし)を介
し、駆動プーリー90へと伝わる。なお、96はスプロ
ケット用安全カバーである。
【0026】すくいホッパー30の本体40から種いも
60は落下してすくい筒42に入り、一旦受け渡し具4
4上に乗ったあと、上昇してくるスプーン62によって
すくい上げられ、ホッパー本体40の内部を垂直の上昇
方向へと搬送されて行く。そして、スプーンベルト32
によって横方向に搬送されて行き、端に達すると放出さ
れる。しかし、種いも60は投入筒34の上端部に設置
した受け渡し具78によって受け止められ、今度はスプ
ーン62の背に乗って投入筒34の内部を落下して行
き、放出口72より培土器18で形成した溝中に投入さ
れる。すると、ディスク20で覆土できるため植え付け
が完了する。なお、投入筒34の放出口72を植え付け
溝の近くに配置すると、放出口72からの落下距離が小
さくなるため、株間が正確になる。このようにして、種
いも60を次々に補給しながら植え付けを行なうと、補
給路の種いも60がきつく挾まり易い箇所に種いも受け
渡し具44、78をそれぞれ設置してあるため、種いも
60の挾まりに起因する種いも60の損傷や植付機10
のベルト回転停止事故が発生せず、植え付けを能率良く
行なえる。
【0027】なお、すくい筒に設置する受け渡し具とし
て、その内部を常時閉じるように突出し、スプーンが当
ると後退する弾性力の大きなプラスチック樹脂板等を用
いてもよい。又、植付機は牽引式とせず、自走式にして
もよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項1
記載の発明では落下する種いもを受ける受け部をホッパ
ー本体の放出口より少し下方に配設しているため、種い
もがすくい筒内に一部落ち込んだ時点で受け止めた後、
スプーンを当てて受け部を後退させ、種いもを円滑にす
くい上げることができる。それ故、種いもがすくい筒内
部にきつく挾まることなく、種いもの挾まりに起因する
種いもの損傷や植付機のベルト回転停止事故が発生せ
ず、植え付けを能率良く行なえる。
【0029】請求項2記載の発明では種いも受け部を有
する屈曲した棒状体を少なくとも2本少し離して並べて
用いるため、種いもに付着していた土等が隙間を通して
落下し易く、受け部に付着し難いので、長時間使用して
も、受け渡し動作を円滑に行なえる。しかも、回動可能
に種いも受け渡し具を形成し、その受け渡し具の中央部
をすくい筒壁に開けた窓部から内部に挿入してあるた
め、スプーンが当ると、受け渡し具の大部分が外部に突
出するので、すくい筒に種いも受け渡し具を設けても邪
魔にならず、すくい上げ動作を円滑に行なえる。
【0030】又、請求項3記載の発明では2個の種いも
受け渡し具をすくい筒の内部において対称となるように
配設してあるため、スプーンが当ると種いも受け渡し具
が両開き状態となり、一層すくい上げ動作を円滑に行な
える。
【0031】又、請求項4記載の発明では投入筒の上端
部に折り返し点に位置するスプーンの先端と接触し、放
出された種いもを受ける弾性板を備えるため、種いもに
大きな遠心力が作用しても、弾性板で柔らかく受け止め
て、投入筒の内部に落下させることができる。その際、
種いもがスプーンの先端と投入筒の底壁間に挾まること
がない。それ故、種いもの挾まりに起因する種いもの損
傷や植付機のベルト回転停止事故が発生せず、植え付け
を能率良く行なえる。
【0032】又、請求項5記載の発明ではスプーンを弾
性板で大略円弧状に巻くように配設してあるため、投げ
出された種いもを弾性板の円弧面で良好に受けて、スプ
ーンへ速やかに渡すことができる。又、スプーンベルト
の張りの強さを変える場合にも、支持板の折り曲げ状態
を変えて、弾性板を好適な位置に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した牽引式球根菜類用種いも植付
機のすくい筒に設置した種いも受け渡し具の一例を示す
内側(左側)から見た斜視図である。
【図2】同種いも植付機の左側から見た斜視図である。
【図3】同種いも植付機に備える種いも補給路の構成を
示す部分断面図である。
【図4】同種いも植付機に備える投入筒の上端部に設置
した種いも受け渡し具付近を示す上側から見た斜視図で
ある。
【符号の説明】
10…種いも植付機 12…本体枠 14…車輪 16
…連結器 18…培土器 20…覆土ディスク 22…
爪 24、54、86、94…軸 26、92…スプロ
ケット 28…チェーン 30…すくいホッパー 32
…スプーンベルト 34…投入筒 36…投入口 3
8、72…放出口 40…ホッパー本体 42…すくい筒 44、78…種いも受け渡し具 46
…受け部 48…棒状体 50…端部結合部材 52…引張りコイルばね 56…
窓部 58…内部 60…種いも 62…スプーン 6
6…ベルト本体 68…案内棒 70…ガイド板 80…支持板 82…蝶ねじ 84、88、90…ベル
ト案内プーリー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部に大きく開いた種いも投入口を有
    し、下端部に小さく開いた種いも放出口を有するホッパ
    ー本体の下側に、その放出口と連通する種いもすくい用
    の筒を備え付けたすくいホッパーと、そのすくい筒の内
    部を通過して種いもをすくい上げ、搬送するスプーンを
    多数、駆動力を受ける無端のベルト本体に沿ってほぼ等
    間隔に配置して備え付けたスプーンベルトとを具備する
    球根菜類用種いも植付機において、上記すくい筒に、そ
    の内部を常時閉じるように突出して、落下する種いもを
    受ける受け部をホッパー本体の放出口より少し下方に配
    設し、スプーンが当ると受け部が後退する種いも受け渡
    し具を備えることを特徴とする球根菜類用種いも植付
    機。
  2. 【請求項2】 種いも受け部を有する屈曲した棒状体を
    少なくとも2本少し離して並べ、それ等の受け部側の両
    端部を部材を用いて結合し、その端部結合部材を引張り
    コイルばねを介してすくい筒に結合し、それ等の他側の
    両端部をすくい筒で支えた軸に結合して回動可能に種い
    も受け渡し具を形成し、その受け渡し具の中央部をすく
    い筒壁に開けた窓部から内部に挿入することを特徴とす
    る請求項1記載の球根菜類用種いも植付機。
  3. 【請求項3】 2個の種いも受け渡し具をすくい筒の内
    部において対称となるように配設することを特徴とする
    請求項1又は2記載の球根菜類用種いも植付機。
  4. 【請求項4】 上端部に大きく開いた種いも投入口を有
    し、下端部に小さく開いた種いも放出口を有するホッパ
    ー本体の下側に、その放出口と連通する種いもすくい用
    の筒を備え付けたすくいホッパーと、そのすくい筒の内
    部を通過して種いもをすくい上げ、搬送するスプーンを
    多数、駆動力を受ける無端のベルト本体に沿ってほぼ等
    間隔に配置して備え付けたスプーンベルトとを具備する
    球根菜類用種いも植付機において、上記スプーンベルト
    本体の上昇方向から下降方向或いは水平方向から下降方
    向に向かう折り返し点付近より下方に、内部に複数のス
    プーンを収納する種いも投入筒をスプーンベルト本体に
    沿って配設し、その投入筒の上端部に折り返し点に位置
    するスプーンの先端と接触し、放出された種いもを受け
    る弾性板を備えた種いも受け渡し具を設置することを特
    徴とする球根菜類用種いも植付機。
  5. 【請求項5】 種いも受け弾性板の一端部を投入筒の底
    壁に接触し、その弾性板の他端部を投入筒の底壁に一端
    部を固定した折り曲げ可能な支持板の他端部で支持し、
    スプーンを種いも受け弾性板で大略円弧状に巻くように
    配設して種いも受け渡し具を形成することを特徴とする
    請求項4記載の球根菜類用種いも植付機。
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