JP2675705B2 - 画像形成装置の駆動伝達継手 - Google Patents

画像形成装置の駆動伝達継手

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JP2675705B2
JP2675705B2 JP4006191A JP619192A JP2675705B2 JP 2675705 B2 JP2675705 B2 JP 2675705B2 JP 4006191 A JP4006191 A JP 4006191A JP 619192 A JP619192 A JP 619192A JP 2675705 B2 JP2675705 B2 JP 2675705B2
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洋功 大村
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三田工業株式会社
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/22Freewheels or freewheel clutches with clutching ring or disc axially shifted as a result of lost motion between actuating members
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1665Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
    • G03G15/167Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動伝達継手に関し、特
に駆動系に連結されたスプリングクラッチと従動系とを
連結する駆動伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば複写機では、感光体ドラムや転
写装置が装置本体から引き出し自在となっている。した
がって、これらの機構に含まれる回転軸とこの回転軸を
駆動するための駆動系との間には、駆動伝達継手が設け
られている。駆動伝達継手は、一般に、駆動系に固定さ
れた第1継手と、従動系に固定された第2継手とからな
り、両継手には互いに噛み合う切欠きが形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複写機には、駆動系か
らの回転を回転軸に伝えるためにスプリングクラッチが
用いられる。このスプリングクラッチは、スプリングと
クラッチボス等とから構成されており、前述の駆動継手
と駆動系との間に配置される場合が多い。そして、スプ
リングの巻き方向に回転力が加えられた場合は、スプリ
ングの径が縮まって連結状態となり、巻き方向と逆方向
に回転力が加えられた場合は、スプリングの径が拡がっ
て連結解除状態となる。
【0004】このように、スプリングクラッチは機械的
に連結及び解除を行うために、従動側から回転軸を回し
た場合に、駆動伝達継手を介してスプリングクラッチが
連結状態となる場合がある。特に複写機においては、転
写装置等の着脱に際して従動側から駆動側に回転が伝達
される場合が多い。この場合に、前述のようにスプリン
グクラッチが連結状態となると、着脱作業時に駆動系も
回転させなければならず、操作が困難になる。
【0005】本発明の目的は、従動側を操作する際に、
従動側での負荷を少なくし、操作性を向上させることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置の駆動伝達継手は、画像形成装置に固定された駆動系
からの駆動力を一方方向にのみ連結状態となって伝達す
るスプリングクラッチと、画像形成装置に着脱自在な従
動系とを連結するものであって、第1継手と、第2継手
とを有している。第1継手は、スプリングクラッチの従
動系側に取り付けられている。第2継手は、従動系に取
り付けられ、スプリングクラッチが連結状態となる方向
に駆動系からの駆動力が加わるとき第1継手と結合して
駆動力を従動系に伝達し、スプリングクラッチが連結状
態となる方向に従動系からの回転力が加わったとき第1
継手に回転力を伝達しない構成である。
【0007】
【作用】本発明に係る駆動伝達継手は、駆動系が回転
し、スプリングクラッチが連結状態になると、第1継手
と第2継手が互いに係止された状態になって従動系に回
転力を伝達する。従動系から駆動系に回転力が伝達され
るときに、回転方向がスプリングクラッチ連結解除方向
であれば、第1継手と第2継手とは係止された状態で回
転し、スプリングクラッチを回転させる。このとき、ス
プリングクラッチは連結解除方向に回転するため、従動
系に大きな負荷がかかることはない。
【0008】また、従動系から駆動系に、スプリングク
ラッチ連結方向に回転が伝達されるときは、駆動伝達継
手の第2継手が第1継手に対して空回りする。その結
果、従動系に大きな負荷がかかることはない。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例が採用されたフルカ
ラー複写機の概略図を示す。図において、複写機本体1
の上部には原稿が載置される原稿台2が配置されてお
り、その上面に原稿押え3が開閉自在に設けられてい
る。また、複写機本体1の図左側部には排紙トレイ4が
配置され、複写機本体内部の底部左側には、複数の給紙
カセット5が着脱自在に配置されている。また、図右側
部にはバイパス給紙用のトレイ6が配置されている。
【0010】複写機本体1の内部には、感光体ドラム7
が配置されている。転写ドラム21を含む転写装置30
が感光体ドラム7に近接して配置されている。感光体ド
ラム7の周囲には、帯電装置、用紙分離装置及びクリー
ニング装置に加えて、上下方向に並べて配置された現像
器10,11,12及び13を有する現像装置8が設け
られている。現像器10〜13は移動枠体9に固定され
ており、移動枠体9は、ステッピングモータ、ボールス
クリュー、ナット等から構成された移動機構16により
昇降自在となっている。
【0011】感光体ドラム7の下方には、転写ドラム2
1が近接して配置されている。また、感光体ドラム7の
上方には、レーザユニット22が配置されている。レー
ザユニット22からのレーザビームは、感光体ドラム7
の上端面に照射されるようになっている。一方、原稿台
2の下方には、CCD素子を備えた読取り器23が配置
されている。読取り器23は、図の左右方向に駆動さ
れ、原稿台2上に載置された原稿をスキャンし得るよう
になっている。読取り器23で得られた画像情報は、レ
ーザユニット22に電気信号として送出される。
【0012】転写ドラム21の下部と、給紙カセット5
及びバイパス給紙トレイ6との間には、それぞれ給紙搬
送装置24,25が配置されている。各給紙搬送装置2
4,25は、給紙ガイドや複数の給紙ローラから構成さ
れている。転写ドラム21と排紙トレイ4との間には、
転写ドラム21側から順に、排紙搬送装置26及び画像
定着装置27が配置されている。転写ドラム21と排紙
搬送装置26との間には、転写ドラム21上の用紙を転
写ドラム21から分離するための分離爪28が設けられ
ている。
【0013】図2及び図3は、装置を左側方から見た一
部断面図であり、図2及び図3では図の右方が装置前方
であり、左方が装置後方である。この転写装置は、外フ
レーム60を有している。この外フレーム60の内側に
は、転写ドラムを支持するための内フレーム61が配置
されている。内フレーム61は、図6で示すように、そ
の上部が軸62によって外フレーム60に回動自在に装
着されている。
【0014】外フレーム60には、第1回転軸63及び
第2回転軸64がそれぞれ回転自在に装着されている。
各回転軸63,64は、ドラムの軸と平行に、かつ転写
ドラム21の下方に配置されている。第1回転軸63の
後端には、第2継手65が固定されている。一方、複写
機本体側の駆動系には駆動軸66が設けられ、その前端
に、第2継手65に連結可能な第1継手67が固定され
ている。この第1継手67は、複写機本体の後側板68
に形成された開口68aを通って装置前方側に突出して
いる。第1継手67と第2継手65とにより、本発明の
1実施例としての駆動伝達継手100が構成されてい
る。
【0015】図4及び図5を用いて、第1継手67と第
2継手65とを詳細に説明する。図5に示すように、第
2継手65は円周の半分にわたる平坦面91と、平坦面
91から反時計回りに次第に高くなる傾斜面92と、平
坦面91に直交し傾斜面92の終端と平坦面91とをつ
なぐ当たり面93とを有している。第1継手67も第2
継手65と同様に、平坦面91、傾斜面92及び当たり
面93を有している。図4に示すように、両継手は、互
いの当たり面93が当接して、駆動軸66が矢印A方向
に回転するときに噛み合うようになっている。
【0016】図2に示すように、駆動軸66の端部に
は、駆動系に連結されたスプリングクラッチ94が連結
されている。スプリングクラッチ94は、駆動系によっ
て図2及び図3の矢印A方向に駆動させられる時にスプ
リングの径が縮小して連結状態になり、反対方向の矢印
B方向に駆動させられる時にスプリングの径が拡がって
連結解除状態になる。第1継手67とスプリングクラッ
チ94との間には、第2後側板95が配置されている。
第2後側板95と第1継手67との間には、スプリング
96が配置されている。スプリング96の一端は第1継
手67の端面に当接し、他端は第2後側板95に固定さ
れた軸受97に固定されたスプリング受け98に当接し
ている。スプリング96は、軸方向に移動可能な第1継
手67を第2継手65に対して押圧している。
【0017】また、第1回転軸63の前後両端部には、
規制カム69が設けられている。この規制カム69に
は、一方に突出する突出部69aとギヤ70とが一体で
設けられている。カム69及びギヤ70は、第1回転軸
63に対して回転自在に支持されている。また、各規制
カム69に隣接して、装置内部側には、圧接カム71が
設けられている。圧接カム71は扇形状であり、第1回
転軸63に固定されてともに回転する。また、装置後部
側の圧接カム71に隣接して、その前方には第1圧接解
除ギヤ72が回転軸63に固定されている。なお、規制
カム69は内フレーム61の規制部に当接可能なように
配置され、また圧接カム71はプレートカム42に当接
可能なように配置されている。
【0018】一方、第2回転軸64には、装置の前後両
端部にそれぞれ規制カム駆動用のギヤ70に噛み合うギ
ヤ73が固定されている。また、第1圧接解除ギヤ72
に噛み合う第2圧接解除ギヤ74が固定されている。第
2回転軸64は、外フレーム60に対して前後方向に移
動可能にかつ回転自在に支持されている。そして、前方
のギヤ73の端面と装置前方の外フレーム60の内壁面
との間には、第2回転軸64を装置後方に付勢するため
のスプリング75が配置されている。したがって、図2
に示すように転写装置が複写機本体内部に装着された状
態では、第1回転軸63後端の第2継手65が駆動側の
第1継手67に噛み合い、また第2回転軸64の後端が
複写機本体の後側板68に当接している。このため、第
2回転軸64はスプリング75の付勢力に抗して前方側
に移動している。
【0019】第2回転軸64の前端部には、断面視U字
状の第1回動板80が固定されている。第1回動板80
の上部には、ピン81が装着されている。第1回動板8
0において、ピン81の下部で、装置後部側のプレート
部分には、図6に示すように孔80aが形成されてい
る。また、外フレーム60の前側面には、レバー支持板
82が固定されている。レバー支持板82は、上から見
てコ字状の部材であり、その中央部には支持ピン83が
挿通されている。支持ピン83は外フレーム60の内部
側から前方側に延び、前端部はレバー支持板82からさ
らに装置前方に突出している。この支持ピン83には、
第2回動板84が回転不能に固定されている。第2回動
板84の下端部には、図6から明らかなように長孔84
aが形成されており、この長孔84a内を前記ピン81
が貫通している。
【0020】このような構成により、支持ピン83の回
転により第2回動板84が回動し、長孔84a及びピン
81によって連結された第1回動板80が回動し、第2
回転軸64が回転させられるようになっている。第2回
動板84の上部には突出部84bが形成されており、こ
の突出部84bと外フレーム60との間には、第2回動
板84を初期位置に戻すためのリターンスプリング85
が設けられている。また、支持ピン83の前方突出部に
は、レバー86が装着されており、このレバー86の操
作によって第2回転軸64を回転させることが可能であ
る。
【0021】図6はレバー86を装着位置にした場合を
示しており、図7はレバー86を着脱位置にした場合を
示している。図6に示すように、外フレーム60のほぼ
中央部下部には、突起88が形成されており、レバー8
6が着脱位置に操作されたとき、第1回動板80の孔8
0aがこの突起88に係合するようになっている。ま
た、第2回動板84の下部には、横方向に突出する引き
出し規制部80bが形成されている。図6及び図7から
明らかなように、レバー86が図6に示すような装着位
置の場合には、引き出し規制部80bが複写機本体のフ
レーム87に引っ掛かり、その引き出しが禁止されるよ
うになっている。逆に、レバー86を着脱位置にした場
合には、図7に示すように、第1回動板80が所定角度
回動し、引き出し規制部80bは複写機本体のフレーム
87に当接せず、その引き出しが可能となる。
【0022】図8に、第1回転軸63及び第2回転軸6
4に設けられた規制カム69、圧接カム71、圧接解除
ギヤ72,74の噛み合い状態を示す。図8に示すよう
に、第1圧接解除ギヤ72は、その一部にのみ歯が形成
されており、また第2圧接解除ギヤ74においてはその
一部の歯が切欠かれている。これにより、レバー86が
装着位置にあり、つまり第1回動板80が図8に示すよ
うな姿勢の場合には、第1回転軸63及び第1圧接解除
ギヤ72が回転しても、これによって第2回転軸64が
回転されないようになっている。
【0023】なお、内フレーム61の下部には、プレー
トカム42と、このプレートカム42を付勢するスプリ
ング43が設けられている。次に動作について説明す
る。原稿が原稿台2上にセットされてプリントキーが押
されると、用紙が給紙カセット5から転写ドラム21側
に給紙される。また、読取り器23が原稿台2上の原稿
を走査し、この読取り器23によって読み取られたデー
タがレーザユニット22に送出される。レーザユニット
22は、画像情報に応じて感光体ドラム7上にレーザビ
ームを照射し、原稿の画像情報に応じた静電潜像を形成
する。次に各色ごとの画像が現像器10〜13によって
現像されて、それぞれ転写ドラム21上の用紙に転写さ
れる。用紙サイズが小サイズの場合には、各現像器10
〜13によって現像された像は、各転写ドラム21の1
回転ごとに用紙上に転写され、合計転写ドラム21が4
回転すると転写動作が終了する。そして、転写の終了し
た用紙は分離爪28によって転写ドラム21上から分離
され、排紙搬送装置26を介して定着装置27側に送ら
れる。この定着装置27によって定着された用紙は排紙
トレイ4上に排出されるここで、用紙が大サイズでたと
えばA3サイズの場合には、転写ドラム21のほぼ全周
にわたって用紙が巻き付けられた状態となる。この場合
には、転写ドラム21の1回転で転写が行われ、次の1
回転では転写動作を行わずに空回転が行われる。この空
回転時には、各構成部分を所定の位置に移動させて次の
1回転で他の色の転写に対する準備を行う。そして、1
回転の空回転を行った後、次の1回転で他の色の転写が
行われる。
【0024】転写装置が複写機本体に装着されている場
合には、図2に示すように、第1回転軸63後端の第2
継手65は、複写機本体側の第1継手67に連結されて
いる。また、第2回転軸64は、その後端が複写機本体
の後側板68に当接し、スプリング75の付勢力に抗し
て前方側に押されている。この状態では、第1回動板8
0の孔80aと突起88との係合が解除されているの
で、リターンスプリング85によってレバー86は図6
に示す装着姿勢となっている。また、第1回動板80及
び第2回動板84も図6に示す姿勢となっている。この
状態では、第1回動板80下端部の引き出し規制部80
bが複写機本体のフレーム87に引っ掛かり、転写装置
の引き出しが禁止される。
【0025】転写が行われる場合には、規制カム69及
び圧接カム71は図8に示すような姿勢となっている。
このため、圧接カム71がプレートカム42のカム面4
2aを圧接している。これにより、スプリング43を介
して転写ドラム21の内フレーム61が軸62を中心に
反時計方向に付勢され、転写ドラム21は感光体ドラム
7に対して圧接される。この状態で、転写ドラム21上
に巻き付けられた用紙に感光体ドラム7上の像が転写さ
れる。
【0026】転写ドラム21が1回転したところで、駆
動系のソレノイドがオンし、これにより駆動軸66及び
継手67,65を介して第1回転軸63が矢印A方向に
180°回転する。すると、圧接カム71は、図9に示
すように、図8に示す姿勢から180°回転して圧接解
除姿勢となる。これにより、圧接カム71による圧接が
解除されるので、転写ドラム21を支持する内フレーム
61は、転写ドラム21等の自重によって軸62を中心
に時計方向に回動する。そして、転写ドラム21が感光
体ドラム7から所定距離離れたところで、内フレーム6
1の規制部が規制カム69の突出部69aに当接し、そ
の移動が規制される。
【0027】この状態では、感光体ドラム7の歯車部
と、転写ドラム21の歯車部は、互いに離反しているが
噛み合い状態にあり、感光体ドラム7からの駆動が転写
ドラム21に伝達されて転写ドラム21は回転する。こ
のようにして転写ドラム21は感光体ドラム7と離れた
状態で空回転する。転写ドラム21が空回転を行ってい
る間に、たとえば読取り器23はホームポジションに戻
り、また現像器10〜13のうちの所定の現像器が現像
位置に移動させられる。
【0028】そして、次の色の転写を行う場合には、前
記同様に、図示しない駆動系のソレノイドがオフし、ス
プリングクラッチ94が連結状態になり駆動軸66及び
継手67,65等を介して第1回転軸63が矢印A方向
に180゜回転する。これにより、圧接カム71が図9
に示す状態から図8に示すような圧接姿勢となり、これ
によりプレートカム42及びスプリング43を介して内
フレーム61が支持軸62の回りに反時計方向に回動し
て転写ドラム21が感光体ドラム7に圧接される。この
状態で次の色の記録紙への転写が行われる。
【0029】以上の動作が繰り返し行われ、各色の像が
転写ドラム21上の用紙上に転写されるとともに、現像
色の切換時に空回転が行われる。次に、装置が停止さ
れ、転写装置を引き出す場合について説明する。このと
き、圧接ギヤ71は図9に示す圧接解除位置にある。こ
の引き出しの際には、レバー86を図7に示すように反
時計方向に回動し、着脱位置とする。この状態では、図
7に示すように第1回動板80が時計方向に回動し、引
き出し規制部80bが上方に移動する。したがって、フ
レーム87に引き出し規制部80bが引っ掛かることは
なく、引き出しが可能となる。また、レバー86を着脱
方向に回動すると同時に、ギヤ73,70によって規制
カム69も図10に示す解除姿勢となる。以上のレバー
86を着脱方向に回動して第2回転軸64が回転する際
に、図9に示すように第2圧接解除ギヤ74は第1圧接
解除ギヤ72に対して噛み合わない状態であるため、第
1回転軸63が駆動されることはない。
【0030】転写ドラム21がレバー86により前方に
引き出されると、図3に示すように、第1回転軸63が
駆動系と切り離される。また、第2回転軸64はその後
端部が本体の後側板68から離れるので、スプリング7
5の付勢力によって後方に押される。すると、第2回転
軸64先端の第1回動板80も後方に移動する。これに
より、第1回動板80に形成された孔80aが外フレー
ム60の突起88に嵌まり込む。したがって、リターン
スプリング85の付勢力にも係わらずレバー86は着脱
位置に維持される。
【0031】一方、レバー86を着脱位置に回動するこ
とによって、第2回動板84及び第1回動板80を介し
て第2回転軸64が矢印B方向に回転させられる。これ
により、ギヤ73及び70を介して規制カム69がその
ギヤ比に応じてほぼ180°回転し、図10に示すよう
な解除姿勢となる。この場合には、規制カム69による
規制が解除されるので、転写ドラム等の自重によって内
フレーム61が自重で時計方向に回動する。すると、転
写ドラム21は感光体ドラム7から大きく引き離され
る。この状態で転写装置全体を装置前方に引き出すこと
により、転写ドラム21と感光体ドラム7との接触を確
実に避けながら引き出しを行うことができる。
【0032】次に、転写ドラム21を各フレームととも
に複写機本体の内部に装着する場合には、レバー86を
着脱位置にしたまま複写機本体内部に押し込む。そし
て、所定位置にセットされると、第2回転軸64が複写
機本体の後側板68に当接し、前方に押される。する
と、第1回動板80の孔80aと突起88との係合が外
れる。これにより、リターンスプリング85の付勢力に
よってレバー86は装着位置に引き戻される。この際、
第2回転軸64が第2回動板84及び第1回動板80を
介して矢印A方向に回転させられ、ギヤ73及び70を
介して規制カム69が図9に示すような規制姿勢とな
る。これにより、転写ドラム21は感光体ドラム7によ
り近づいた状態となる。
【0033】以上のように第2回転軸64が図10から
矢印A方向に回転するときに、第2圧接解除ギヤ74と
第1圧接解除ギヤ72は噛み合い状態でないため、第1
回転軸63は回転しない。そのため、圧接カム71は図
9及び図10に示す圧接解除位置に配置されている。次
に、ジャム発生時の処理について説明する。
【0034】図8に示すような転写動作中においてジャ
ムが発生し、装置が停止した場合には、転写ドラム21
は感光体ドラム7に圧接された状態となっている。この
状態でジャム処理のためにレバー86を着脱位置に回動
すると、第2圧接解除ギヤ74の歯が第1圧接解除ギヤ
72の歯に噛み合い、そのギヤ比によって圧接カム71
は所定の角度回転させられて図11に示す圧接解除姿勢
となる。また、このときに、第1回転軸63は矢印A方
向に回転する。この回転時の駆動伝達継手部分の動作を
図12,図13に示す。第1回転軸63が回転すると第
2継手65は第1継手67に対して矢印A方向にほぼ9
0℃空回転し、図12から図13の状態に移行する。
【0035】以上のように、第2継手65は第1継手6
7に対して空回りすることができるため、転写中にジャ
ムが発生した後、転写ドラム21を取り出す際に第1回
転軸63が矢印A方向(スプリングクラッチ94の連結
方向)に回転しても、スプリングクラッチ94を介して
駆動系を回転させることはない。このため、レバー86
は容易に着脱位置に移動される。
【0036】ジャム処理後に転写装置を複写機本体内部
に装着すると、リターンスプリング85によってレバー
86が自動的に装着位置に引き戻される。このとき、第
2圧接解除ギヤ74と第1圧接解除ギヤ72は噛み合い
状態にあるため、第1回転軸63が矢印B方向に回転
し、図11の状態から図8に戻る。このとき、第2継手
65は図13の状態から矢印B方向に回転して、第1継
手67と第2継手65の当り面93同士が当接した図1
2の状態に戻る。
【0037】一方、空回転中にジャムが発生し、装置が
停止した場合には、図9に示すような状態で装置が停止
することとなる。この場合にレバー86を装着位置から
着脱位置に回動すると、ギヤ73,70によって規制カ
ム69が回転させられる。このとき、第1圧接解除ギヤ
72は、図9に示すように、その歯形成部が下方に位置
しており、第2圧接解除ギヤ74が回転しても歯の噛み
合いは行われない。したがって、圧接カム71は図9に
示すような圧接解除姿勢のまま維持され、結局、図10
に示すような状態となる。したがって、前記同様に転写
ドラム21と感光体ドラム7とが大きく引き離された状
態で、ジャム処理のための転写装置の着脱を安全に行う
ことができる。また、第1圧接解除ギヤ72と第2圧接
解除ギヤ74が噛み合っていないため、第1回転軸63
は回転することはない。
【0038】また、図10の状態から転写ドラム21を
装着し、第2回転軸64が回転した場合は、第1圧接解
除ギヤ72と第2圧接解除ギヤ74が噛み合い状態にな
いため、第1回転軸63は回転しない。以上のようにこ
の実施例では、従動系から駆動系に駆動力が伝わる際に
も、たとえその回転方向がスプリングクラッチの連結方
向であっても、スプリングクラッチと従動系を連結する
駆動伝達継手が空回りする。このため、従動系を操作す
る際の負荷が増大しない。 [他の実施例]一方向に係止され他方向に空回りする駆
動伝達継手の構造は、本発明の前記実施例に限定されな
い。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る駆動伝達継手では、従動系
に連結された継手は、一方向の回転時にのみ駆動系の継
手と連結される。このため、駆動系と継手との間にスプ
リングクラッチが配設されている場合でも、従動系を操
作したときに、スプリングクラッチを介して駆動系が駆
動させられることはなく、従動系に大きな負荷がかかる
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による転写装置が採用された
フルカラー複写機の縦断面概略図。
【図2】転写装置の圧接及び規制装置の一部側面図。
【図3】転写装置引き出し時の図2に相当する図。
【図4】駆動伝達継手の斜視図。
【図5】第2継手の斜視図。
【図6】転写装置の外観正面図。
【図7】着脱操作を説明するための外観正面部分図。
【図8】転写装置の動作を説明するための正面部分図。
【図9】転写装置の動作を説明するための正面部分図。
【図10】転写装置の動作を説明するための正面部分
図。
【図11】転写装置の動作を説明するための正面部分
図。
【図12】駆動伝達継手の空回り動作を説明するための
正面図。
【図13】駆動伝達継手の空回り動作を説明するための
正面図。
【符号の説明】
65 第2継手 67 第1継手 94 スプリングクラッチ 100 駆動伝達継手

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置に固定された駆動系からの駆
    動力を一方方向にのみ連結状態となって伝達するスプリ
    ングクラッチと、前記画像形成装置に着脱自在な従動系
    とを連結する画像形成装置の駆動伝達継手であって、 前記スプリングクラッチの従動系側に取り付けられた第
    1継手と、 前記従動系に取り付けられ、前記スプリングクラッチが
    連結状態となる方向に前記駆動系からの駆動力が加わる
    とき前記第1継手と結合して前記駆動力を前記従動系に
    伝達し、前記スプリングクラッチが連結状態となる方向
    に前記従動系からの回転力が加わったとき前記第1継手
    に回転力を伝達しない第2継手と、 を備える画像形成装置の駆動伝達継手。
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