JP2675388B2 - 指向性を有するスピーカ装置 - Google Patents

指向性を有するスピーカ装置

Info

Publication number
JP2675388B2
JP2675388B2 JP6171589A JP6171589A JP2675388B2 JP 2675388 B2 JP2675388 B2 JP 2675388B2 JP 6171589 A JP6171589 A JP 6171589A JP 6171589 A JP6171589 A JP 6171589A JP 2675388 B2 JP2675388 B2 JP 2675388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
directivity
frequency
speakers
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6171589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02241195A (ja
Inventor
直文 印牧
隆史 大矢場
秀昭 森川
也寸雄 鳫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Pioneer Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6171589A priority Critical patent/JP2675388B2/ja
Publication of JPH02241195A publication Critical patent/JPH02241195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2675388B2 publication Critical patent/JP2675388B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数のスピーカを適当な距離を置いて配設
することによりその音波の干渉によって特定の方向に強
い音圧が得られるようにした指向特性を有するスピーカ
装置の改良に関するものである。
〔従来技術〕
従来のこの種の指向性を有するスピーカ装置として
は、多数のスピーカを一定の距離dだけ離れて一列に述
べた第5図のトーンゾイレ方式が知られている。
トーンゾイレ方式の指向特性を検討すると、まず、第
3図のように2つのスピーカからの音圧は中心軸P0から
90度方向のP90ではd=λ/2(λ=波長)なる周波数f0
では位相差が180度生じるため打消し合い、音圧はゼロ
となる。そして、中心軸P0では強め合うため音圧レベル
のピークを生じ中心軸P0と90度方向のP90の中間の角度
におけるPθでは、P0からP90に至るに従い弱くなり、
d=λ/2では第4図に示す指向性パターンが得られる。
しかし、d=λなる周波数においては、P90では強め合
うため、第4図点線のような指向性パターンとなる。
この指向特性を多数のスピーカで合成すると、第5図
のトーンゾイレ方式のスピーカ装置では、中音域では第
6図の実線Aで示す指向性パターン、低音域では点線B
で示す指向性パターンとなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、トーンゾイレ方式のスピーカ装置では、
中音域、低音域で指向性パターンが異なり、充分な指向
特性が得られなかった。
また、各スピーカSPの間隔がd=λ/2となることが必
要であり、装置全体が大型化してしまう欠点がある。
更に、この方式では、指向性の度合い(強さ)を容易
に強めたり弱めたり出来ない。このため、聴取者がまわ
りの音環境や再生音の内容等に応じて指向性によって生
じる聴取範囲を拡げたり縮小したりすることが難しいと
いう欠点がある。例えば、反射し易い壁が部屋の側面に
ある環境で再生音を聴く場合、当該者が側面にいかなる
ように指向性を高めスピーカ前方の狭い聴取範囲に設定
する必要がある。他方、当該反射壁が聴取者の後方にあ
る環境では当該壁の反射量を低減させるため逆に指向性
を弱める必要がある。このように音環境が変化した場合
にも即応出来るように、偏向板の操作のごとく指向性の
度合い(強さ)を可変に出来るスピーカが望まれてい
る。
従来の再生方式として、この他に指向性の強い超音波
を利用したパラメトリックスピーカが実用化されている
が、超音波の発生装置(変調装置)が必要なこと、大き
な音圧レベルを得ることが困難なこと、低音域の再生が
原理的に困難なこと等の問題があり、広く普及するには
至っていない。
本発明は、従来の複数のスピーカによる指向性を有す
るスピーカ装置の欠点を除去し、中心軸方向に強い指向
性を得ると共に、小型化が可能で、又偏向板の操作のご
とく指向性の度合い(強さ)を可変に実現出来るスピー
カ装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決する手段〕
本発明は、従来のトーンゾレイ方式に比して、再生周
波数帯域を2分割し低減側を2本のスピーカで高域側を
1本のスピーカ即ち合計3本のスピーカでより強い指向
性を実現出来ることも最も主要な特徴とする。これによ
りスピーカの小型化が容易に実現出来るばかりでなく、
該高域用スピーカを1本にすることによって該高域用ス
ピーカを中心点にして、更に低域側への拡大や指向性の
度合い(強さ)を可変にする構成が容易に実現出来る技
術であることが従来の技術と異なる。
〔実施例〕
次に本発明の第1の実施を第1図,第2図に基づいて
説明する。Le,Lrはその音圧がfCにおいて6dB減衰し、2f
Cにおいて18dB減衰するようなローパスフィルターを通
して信号が入力される左右に配設された2本一組のスピ
ーカで、その間隔はfCにおける波長λに相当する距離
dで配設されている。
またHは、音圧がfCにおいて6dB減衰し、fC/2におい
て18dB減衰するようなハイパスフィルターを通して信号
が入力される。
更に入力信号レベルはLe,Lrに対しHのそれは2倍と
なるように調節されている。またそれぞれのスピーカは
同じ出力音圧レベルを有するとともに、高域側スピーカ
の90゜方向における指向性関数Dが周波数2fCでD=0.2
5となるように口径を選択すればf1(=fC/2)およびfC
ではそれぞD〜0.95、D〜0.75となる。
このように配設したスピーカの正面軸上の点P0に対
し、90度方向で十分に離れた距離rの点P90における合
成音圧Ptは、次式で表わされる。
ただし U;音源スピーカの体積速度 k;波数(=ω/c=2πf/c) c;音速 G1;低域側フィルターのゲイン α;低域側フィルターの位相 G2;高域側フィルターのゲイン β;高域側フィルターの位相 従って、周波数f1=fC/2においてはG1〜1、α〜0、
G2〜−18dB(≒0.125)であるから ここでd=λ=π/k、D=0.95選んでいるから、co
s(kd/2)=0 従って 次に周波数f2=2fCにおいては G1〜0.125、α〜π、β〜0 ここでcos(kd/2)〜1、D〜0.25であるから 次にf1とf2の中間の周波数であるfCにおいては、G1
0.5、α=−π/2、G1=0.5、β=π/2であり、高域側の
フィルターの極性を逆に接続するものとすれば、β=−
π/2とすることができる。従って ここでd=λ、D=0.75、cos(kd/2)=cos(π)
=−1であるから 更に中心軸上P0における音圧Pt0となるから、軸上音圧に対する90゜方向の音圧の絶対値
の比は、f1,f2,fCにおいてそれぞれ となり、軸上音圧Pt0に対して24dB以上減衰することに
なる。
また0゜〜90゜の間の角度においては、それぞれのス
ピーカからの音圧の距離差による位相差が各帯域におい
てπ/2以内となり打消しの効果が少なくなるもののピー
クを生じることはない。
従って第2図に示すように、スムースに音圧が減衰す
る理想的な狭指向特性が得られる。
前記は、本発明の基本的な構成で3本のスピーカを1
セットとしてf1〜f2の2オクターブの帯域について、狭
指向性を得ることができるが、更に2本のスピーカを、
前記の関係を保って即ち、d′=λ′、λ′=4λ
なる間隔で配設し、ローパスフィルターを通して信号
を入力するとともに前記3本のスピーカによるスピーカ
システムにはハイパスフィルターを通して信号を入力す
ることにより、容易に指向性を有する周波数帯域を低域
側へ2オクターブ拡大することができる。この場合の動
作は、前記3本のスピーカによるスピーカシステム全体
が中央に配置した1本の高帯域側スピーカとして動作す
ることになる。このブロック図を第7図に示す。
なお、本説明はコーン形スピーカを念頭に置いて説明
したが、ホーン形スピーカであっても良い。その場合、
駆動部は低域側、高域側それぞれ1本とし、低域側につ
いてはホーン部を分割し、開口部を2箇所設けることに
より、前記3本のスピーカと等価な動作とすることが可
能である。この構造の実施例を第8図に示す。
なお、中央に配置する高域側スピーカの指向性に関し
ては下記のピストン円板の指向性関数の理論式より前記
の関係を得る口径の選択は困難ではないことが分る。
ただし、 J1;一次のベッセル関数 a;スピーカの等価半径 θ;基準軸となす角(=90゜) また、低域側スピーカの間隔dは必ずしも正確にλ
と等しい必要はなく、スピーカ自身の指向特性やキャビ
ネットあるいはバッフルの形状等による回折効果も影響
するため、λよりやや小さいか、やや大きい方がより
優れた狭指向性を示す場合もある。しかし、実験により
±50%を超えると悪化することが判明している。
第9図(a)は、偏向板の操作のごとく指向性の度合
い(強さ)を可変に出来るスピーカを構成した実施例で
ある。高域用スピーカ9を支える固定台10を中心軸を回
転軸にして、同心円状に低減用スピーカ7、8を支える
回転台11を図中の矢印方向に動かすことによってスピー
カ周辺の指向性の度合い(強さ)を変える。
第9図(b)は、回転角度を示す例である。回転角度
0゜において、聴取者の位置が水平方向に移動した場合
(即ち聴取平面上において)、強い指向性が保持される
が、垂直方向に移動した場合(即ち垂直面上におい
て)、指向性がほとんど無く無指向性である。回転角度
45゜においては水平方向即ち聴取平面上の指向性は弱ま
り、垂直方向のそれは強まる。回転角度90゜において
は、回転角度0゜の指向状態とは逆になり、聴取平面上
の指向性は無指向性に、垂直面上の指向性は強い指向性
が生じる。
第10図は、高域用スピーカ9の中心軸を回転軸にして
指示台12で構成した実施例である。
第11図は円盤状の台にスピーカを配設した実施例で、
スピーカ面の方向を3次元空間的に動作させることが可
能な構成例である。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明は低域用スピーカ2本と
高域用スピーカ1本を基本構成にするため、2オクター
ブの帯域において指向性が強い狭指向性が得られ、その
軸状から遠ざかるにつれて指向性パターンにおけるサイ
ドロープを持たないスムースな減衰特性とすることが出
来る利点がある。
又、従来のドーンゾイレ方式に比して小型化すること
が出来るとともに、2本一組のスピーカを増設する毎に
2オクターブづつ狭指向性の帯域を低域側ヘ拡大出来る
利点がある。
更に、高域用スピーカの中心軸を回転軸にすることに
よって聴取平面上において、偏向板の操作のごとく指向
性の度合い(強さ)を可変に出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の説明図、第2図はその
指向性パターンによる指向性の表示図、第3図は2本の
スピーカの音圧説明図、第4図はその指向性パターンに
よる指向特性の表示図、第5図は従来のトーンゾイレ方
式の原理図、第6図はその指向性パターンによる指向特
性の表示図、第7図から第11図は本発明の他の実施例の
説明図である。 1……ローパスフィルター、 2……ハイパスフィルター、 3……ローパスフィルター、 4……ハイパスフィルター、 5……中域用スピーカ、 6……中域用スピーカ、 7……低域用スピーカ、 8……低域用スピーカ、 9……高域用スピーカ、 10……固定台、11……回転台、12……支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 秀昭 埼玉県所沢市花園4丁目2610 パイオニ ア株式会社所沢工場内 (72)発明者 鳫 也寸雄 埼玉県所沢市花園4丁目2610 パイオニ ア株式会社所沢工場内 (56)参考文献 特開 平2−239795(JP,A) 特開 平2−23089(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生周波数帯域を2分割し、低域側を2本
    のスピーカで、高域側を1本のスピーカで再生するよう
    にしたスピーカであって、その配置において低域側2本
    のスピーカの間隔をdとしたとき、分割周波数fCにおけ
    る波長λとの関係において 0.5λ<d<1.5λとし かつ、高域側スピーカを低域側スピーカの中央に配置し
    たことを特徴とする指向性を有するスピーカ装置。
JP6171589A 1989-03-14 1989-03-14 指向性を有するスピーカ装置 Expired - Fee Related JP2675388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6171589A JP2675388B2 (ja) 1989-03-14 1989-03-14 指向性を有するスピーカ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6171589A JP2675388B2 (ja) 1989-03-14 1989-03-14 指向性を有するスピーカ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02241195A JPH02241195A (ja) 1990-09-25
JP2675388B2 true JP2675388B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=13179202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6171589A Expired - Fee Related JP2675388B2 (ja) 1989-03-14 1989-03-14 指向性を有するスピーカ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2675388B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8116483B2 (en) 2006-03-28 2012-02-14 Pioneer Corporation Speaker device with the phase changing device for varying the phase of the audio signal

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4214834B2 (ja) * 2003-05-09 2009-01-28 ヤマハ株式会社 アレースピーカーシステム
JP3876850B2 (ja) 2003-06-02 2007-02-07 ヤマハ株式会社 アレースピーカーシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8116483B2 (en) 2006-03-28 2012-02-14 Pioneer Corporation Speaker device with the phase changing device for varying the phase of the audio signal

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02241195A (ja) 1990-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2528178B2 (ja) 指向性を有するスピ―カ装置
US7889873B2 (en) Microphone aperture
CA1268537A (en) Second order toroidal microphone
JP2673002B2 (ja) スピーカシステム
US5144670A (en) Sound output system
US4182931A (en) 360 Degree speakers
EP0398595B1 (en) Image derived directional microphones
US5988314A (en) Sound output system
JPH10271596A (ja) 電気音響変換システム
GB2240450A (en) Audio mirror speaker
US4231446A (en) Resonating chamber
EP1862033A2 (en) A transducer arrangement improving naturalness of sounds
JP2713080B2 (ja) 指向性スピーカ装置
US4134471A (en) Narrow angle cylindrical wave full range loudspeaker system
JP2002528018A (ja) 点源スピーカ・システム
JP2675388B2 (ja) 指向性を有するスピーカ装置
US4437541A (en) Controlled dispersion speaker configuration
JP3106663B2 (ja) スピーカシステム
US6031921A (en) Loudspeaker unit
US8406445B1 (en) Loudspeaker system with extended constant vertical beamwidth control
JPS60199296A (ja) スピ−カ−装置
JP2523174B2 (ja) スピ―カ装置
JP3066314B2 (ja) 無指向性スピーカー
JPH06105387A (ja) 指向性スピーカ装置
JPH09261791A (ja) スピーカ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees